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◆今から大学受験をはじめる受験生の方へ

東大の英語25ヵ年

 過去問をやる最大の利点は志望校の傾向が把握できることである。そして何より、今から何を勉強すべきかの指針が立つことだ。

 東京大学の英語対策では英文和訳で出題された構文を
「英文解釈教室(研究社)を使って、わかりやすく解説します。関連構文を含めてまとめていきますので、今まで気づかなかった点の解消になります。

 記述式の要約問題は英語力だけでなく、国語力が必要になります。添削によって減点されない答案の書き方やノウハウを指導していきます。確実に合格できるレベルまで成績アップできます。 

●単語対策ー基本的な語彙レベルであるが、単語の本質を深く理解する必要がある。
東大の英単語(教学社)は派生語・関連語が充実している。掲載されている入試問題で傾向を把握する。

●リスニング対策ー英語の配点120点のうち4分の1の30点。120分の試験時間のうち、4分の1にあたる約30分がリスニングに使われる。リスニングを重視している。
東大の英語リスニング20ヵ年(教学社)で時間配分の要領、設問と選択肢の傾向を吟味する。音に慣れるまで大量に聞き、声に出すことが大切である。さらにリスニング力を高めたい受験生には難関大のための上級問題特訓リスニング(旺文社)を薦めます。リスニングスキルを上げるポイントとなるディクテーション力をつける構成になっている。


◆英文法書1冊マスターすれば、英文がスラスラ読めるようになるか?


 高校入学時に購入する英文法書。600ページほどもある分厚い本です。これ1冊マスターすれば、英文がスラスラ読めるようになるのでしょうか?

 そうではありません。ここで取り扱っているのは、英語のルールであって、長文を読むためのルールが不足しているからです。

 たとえば、英文を読むとき、こんなことに気をつけていますか?

(1)前置詞+名詞で文がはじまったら、その名詞は主語ではない。

(2)To doではじまったら、名詞的用法か、副詞的用法である。

(3)Whatで、はじまって文末に?がなければ、おそらくWhatは名詞節で動詞の前までが節になっているのではないか?


 速読できる人は今述べたことを( . )(ピリオド)まで読み切る前に考えながら読んでいます。

 英文法は最低限学ばなければならないルールですが、長文を読むには、さらに文全体の構造を見る目が必要になってきます。

◆お盆も授業をお願いします!


 社会人の塾生の方はお盆はてっきり休みと思っていたら、「お盆も授業をお願いします!」ということで、授業となったことがある。

 高校卒業後、社会人となり、いろいろ英語の参考書を購入して勉強してきたが、わからないところがあるので入塾した方だ。

 入塾して、英文解釈教室、ビジュアル英文解釈PARTⅠ、PARTⅡを終えた。

 メキメキと実力をつけているので感心していた。授業中は世間話を一切しないが、あまりの熱の入れようなので、ちょっと彼女に質問してみた。

 「TOEIC受験はしていますか?」

 「いいえ、TOEIC受験は考えていませんが、大学受験を考えています」

 「どこを受験されるんですか?」

 「津田塾です」

 てっきり、趣味で英文解釈ができればいいとおっしゃっていたのでとても驚いた。

 早速、国語・選択科目の日本史の勉強法のアドバイスをすることとなった。

 最終的には津田塾大学国際関係学科に一般入試で合格されたが、受験指導で一つ重大な過ちを犯したので、他山の石にしてもらいたい。

 私立大学の共通テスト利用は各大学まちまちでよくみないとわからない。津田塾大学も共通テスト受験できるが一般入試は現代国語のみ、共通テストを利用する場合は現国と漢文・古文を含むのである。

 彼女は一般入試が現代国語のみだったので、共通テストも現代国語のみと判断したのだ。彼女が再三、大丈夫だというので私は確認を怠っていた。もう少し配慮して指導すべきだったと反省したのだ。

 9月には共通テスト「受験案内」の発送がはじまる。もう一度、共通テストの私立大学の科目は念を入れて確認してもらいたい。

◆英語が苦手な私が半年で英検準2級、2級合格!


 私の高校は進学する人もいれば就職する人もいて、国公立大学に入るのは毎年10人ちょっとという高校です。その中で私は一応、進学クラスには入っていますが、数学と物理が得意で、国語や英語が苦手でした。理系の大学でも英語は外せないし、家庭の事情で国公立しか受けられなかったので、英語を何とかしないといけないと思っていました。でも、塾に通うのは面倒だとも思っていて、ちょうどコロナが始まった頃でもあったので、オンラインで学べる塾を母が探してくれました。 

 先生と初めて話をした時に、できれば推薦で行きたいという話をしたら、英検を持っていると有利になる大学があると教えてもらいました。私は中学校で3級をとって以来、全く英検のことを考えたこともなかったので心配でしたが、ライティングなどのコツを教えてもらって、まず3か月後の高2の終わりに準2級に一発合格しました。 

 推薦の出願に間に合わせるには、高3の1回目の英検で2級に合格しないと間に合わないと思っていましたが、CBTでも受けられることを教えてもらって(学校では教えてくれませんでした)、2回挑戦して7月に無事合格しました。私の学校では、理系で受かったのは私だけでした。早めに取れたおかげで、その後すぐ受験勉強に専念できました。


 私は田舎に住んでいるので、あまりいい塾が近くにありません。車で40分ほど行った所にはたくさんあるみたいですが、通うのも大変だし、塾代も高いらしいです。でも、オンラインだと安いし、始まる直前まで夕食を食べたりリラックスしたりできるのもいいです。もちろんコロナの感染リスクもないです。それに私の高校は受験のノウハウがそれほど高くもなかったので、この塾に出会ってよかったです。

◆D・E判定でも第一志望校に逆転合格するには!

 夏休みがはじまりました。1学期第一志望校の模擬試験がD・E判定ならば、浪人生なら、志望校をA・B判定のところに変更。現役生なら、この夏休みはこの対策をお勧めします。

 それは第一志望校の過去問を徹底分析し、対策を練ることです。

 教学社・大学受験シリーズの赤本は3年分が多いですね。傾向をみるうえでは、3年分やれば効果はもちろんあります。しかし本気で第一志望校にいきたいのであれば、最低10年分はやってください。東大は27年分ありますね。これぐらい見ていると出題サイクルがわかってきます。相当の効果があります。

 極端な例になりますが、他大学の過去問には目もくれず、第一志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学全滅。早稲田大学の商学部、教育学部の2学部に合格した幸せ者がいます。

 夏休みの40日間は差がつくところです。2学期に成績の巻き返しをすることはなかなかできません。9月の初めの模擬試験で好結果が出るように本気になりましょう!



◆中学生に最適な英文法テキストとは

Forest

 とかく、中学生には英語に慣れさせるために、はじめに文法よりも会話を重視する傾向がある。

 しかし、文が長くなるととたんに英語がわからなくなる。はじめに文法を学ぶ利点はここにある。

 総合英語 be (いいずな書店)は初めて文法を学習する中学生のためのテキストである。

 自宅学習アップをはかるためにyoutubeで重要文法を動画で配信している。至れる尽くせりのテキストになっている。

 高校受験の文法はこれ1冊を徹底して取り組むと相当な力がつく。



◆受験勉強は順調ですか?


 
受験勉強は順調でしょうか?塾生の成績結果や勉強の進み具合を気にかけています。

 岡目八目という言葉があります。傍から見ていると各人の状況はよくわかります。皆さん、第一志望合格に向けて取り組んでいるわけですが、このままでは間に合わないという危惧の念に陥るのです。

 同じ大学志望の受験生でも1時間に進む量は2倍ぐらいの違いがあります。

 状況がわかっているので早めの計画を立てるように助言していますが、なかなか計画を消化できていません。
 
 高校2年生までは自分のペースで勉強ができる。3年生になると、浪人生も加わって成績維持が難しくなり、無理してペースを上げなければならない状況になっています。気力と体力勝負になるので大変になってくるのです。
 
 まずは第一志望校は模試でB判定以上が目標です。全統マーク模試を受験した方も多いと思います。結果を見て早めの軌道修正をすることが必要です。

学費を全額免除してくれる私立大学医学部とは

 私立大学医学部は経済的に進学できませんので、国公立大学医学部を受験しますと何度も塾生から進路相談を受けていた。

 国公立大学医学部となれば、共通テストは最低でも85%をとらないと合格は覚束ない。旧帝大の医学部以外の学部に合格できる実力があってもなかなか合格できないのが現状だ。

 そんな折、兵庫県出身の医学部志望の受験生から、私立大学医学部で学費を全額免除してくれて、生活資金まで援助してくれる大学があることを教えてくれた。

 これは兵庫県養成医師制度というもので兵庫県内のへき地等で勤務する医師を確保するため、兵庫県が医学生へ修学資金を貸与し、卒業後、一定の期間、県職員として、県が指定する県内の医師不足地域等の医療機関で勤務する制度である。


・対象大学:自治医科大学、兵庫医科大学、神戸大学、鳥取大学、岡山大学
・貸与金額:授業料等相当額+α
・貸与期間:6年間を基本
・勤務期間:9年間を基本
⇒卒後2年以内に医師になり、9年間勤務すれば、貸与金額の返済が免除される。

 この中に私立の兵庫医科大学がある。国公立大医学部第一志望の方で国語と社会が苦手な方。浪人生で模試の判定がC以下の方は一考する価値がありそうだ。


渡辺淳一文学館 ◆人生でもっとも大切なこととは

 勉強ができたのに社会にでるとパッとしない塾生を見てきた。才能があるのに発揮できずにいるのをみると残念に思ってきた。

  この原因は何か?最近読んだ「知より情だよ 渡辺淳一 著」から、はたと気づいた。

 この本の「鈍さは才能」中で「それなりの地位についた人は、みな大なり小なり鈍感である。むやみに他人の目を気にせず、いい意味で自己中である。」「鈍感であることは立派な力である」と述べている。

 「鈍感力は、、一般の企業でも同じである。上司に小言をいわれても、ときに厳しく叱られても、とにかく謝り、翌日はまた元気に出社する。こうした復元力がなくては勤まらないし、生き延びていけない。」

 「日本人はひ弱で、敏感になってしまったのか。その最大の原因は小さいときからさまざまな人間と接せず、一人一人過保護に育てられて自室に閉じこもり、勉強かゲームしかしてこなかったからである。

 人生でもっとも大切なのは、人と人が接して体得する人間学であるのに、つまらぬ知的な学問だけを修得する。要するに、屁理屈だけ知って、人間を知らない。」

 札幌を訪れた際に渡辺淳一文学館を訪れたことを思い出した。玄関には薄紫のライラックが咲き乱れて、初夏の訪れを告げていた。ミリオンセラーとなった「鈍感力」が展示されていた。改めてその慧眼に感心したのである。


◆大阪医科大学・英語対策とは

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 大阪医科大学の英語問題は大問1・2が下線部の和訳、内容説明問題、大問3が下線部英訳問題である。出題傾向は例年変わっていない。

 塾生は数学が難しいので、英語で8割はとらなければ、合格はないと目算している。

 和訳は国公立大二次試験レベルである。「
英文解釈教室」を仕上げて和訳を書く国語力を磨くことである。

 英作文は使える語彙を増やす。それを文法的に間違いないように組み合わせることである。

 長文、英作文ともに医学系単語が出ている。医学系単語の暗記は必須である。

 長文問題は「TIME」や「The New York Times」からの前年度の出典がある。医学系に限らず、多岐の分野にわたる。インターネットで検索して、予備知識を持っておくことが必要になる。



模擬テストがD・E判定だったら 
 
 
1学期の模擬テストで志望校変更の余地ありのD・E判定だったら、少々勉強にやる気をなくしている人もいるだろう。
 
 6カ月余りになった共通テスト。D・E判定だったら、受験は厳しい結果になっている。現役で合格するには第二・第三志望も考えて計画の見直しをした方がいい。

 この定期考査が終われば、受験勉強に全力投球できるが、夏休みは40日間と長いようであっという間に終わってしまう。この夏休み「漠然」とした勉強なら、また9月の模擬テストの結果は、「悲惨な結果」に終わる。

 この夏休みが最後の成績挽回できる時期なのだ。秋の模擬テストへ向けて、今から緻密な計画を立ててみることだ。

◆親の欲目でしょうか


 新宿高校を第一志望にしている中学3年生の娘をもつ父親からご相談があった。S予備校に通わせているが、6月模試の成績がよくなかった。特に英語の成績が思わしくなかった。

 成績のことで予備校に問い合わせたが、子供のポテンシャルの違いと言われたような気持ちになられたそうだ。

 集団授業ではレベルに合った指導は難しいので、苦手科目はわからないところを基礎から学べる個別授業をおすすめした。

 親は合格するなら、偏差値の高い高校を希望する傾向があるが、大学まで行くつもりなら、トップ高校に行かない方がよい場合がある。

 例えば、定員300名の学校であれば、先生は学校の成績を上げるために、100番ぐらいの生徒をターゲットにした授業を展開するからだ。200番以降の成績の生徒は置いてきぼりになる。

 受験のプロは、気が弱く、成績下位で嫌気がさすタイプの生徒ならば、地元の二番手高校に行ってトップを走った方がいいことをすすめるのである。

第1回全統模試の結果を聞いて

 第1回全統模試、英語190点、総合87%とれたと塾生から報告をもらった。この模試は高校3年生にとっては浪人生が加わる初めてのもので試金石となっている。

 模試結果は浪人生であれば、志望校A判定。高校3年生C判定以上に目標をおいて、それ以下の判定では志望校変更を要すと厳しく考えた方がいい。

 私立大学は試験日程さえ合えば、何校でも受験できるので構わないが、国公立大は大半が前期で決まるので、受験校選定を厳しくして、勉強計画を変えた方がいい。受かる第二志望校まで不合格にならないようにしなければならない。時間がない受験生にとって全部くまなくやるのが望ましいが、なかなか難しいので勉強の取捨選択が大切になってくる。

 悪い結果が出ても楽観的な人がいる。今から受験勉強を頑張ると考えている人もいると思うが、もうすでに皆走り出していて、400mトラックの3コーナーから4コーナーを回っているところと考えた方がよい。皆が走っているのだから、ここで差をつけるには相当な努力が必要になる。

 まだ、受験がピンと来ていない人にいうとあと5カ月勝負と考えた方がいい。10月の終わりには受験校が決まるペースで勉強を進めていった方がいい。早め早めに取り組んで模試でいい結果を出していくことを心掛けたい!

◆共通テストを私立大専願者は受験すべきか
 
 

 9割以上の短大・大学が参加する共通テストだが、私立大学専願者は受験すべきだろうか?
 
 塾生の中に私立大学8校を共通テストと一般受験を併願すると聞いて驚いた。
 
 というのは、2月3日から14日の12日間に8校受験すると聞いて、受験に耐えられるのかと心配したのだ。
 
 私立大学専願者の中には、共通テストを一切受験せず、一般入試に専念しているものがいるのも事実である。共通テストよりも一般入試の方が入りやすいからである。
 
 1月末にその塾生から受験校を聞いたら、各予備校のデーターリサーチ結果から全部A判定は合格すると信じて、一般受験はせず、ボーダーに達しなかった大学3校を受けることに決めたという。
 
 2月の受験期、2、3週間で受験できる大学はできるだけ絞った方がよい。この戦略もあるなと思ったのである。

◆こんな生徒が進学校に多くいる

 中学校時代はクラスで成績は1,2番。誰からも一目置かれる存在。先生からは第一志望校に太鼓判をおされて高校に入学。意気揚々と高校にはいったが、今は惨憺たる成績。後ろから数えた方が早い。こんな生徒が進学校に多くいる。

 ここで踏ん張って成績を上げるのか、そのまま低空飛行を続けるのか、分かれ目の時期だ。 

 こんな生徒に訊いてみた。

 「今より中学校時代の方が勉強していただろう」

 「はい、今は2時間、中学時代は塾に行っていたので4時間は最低やっていました」 

 生徒は現状に勿論満足していない。現状打破したいが、テスト結果をもらう度に友達に負けてやる気が失せているだけだ。
 
 このままで終わるなら、努力のかけらもないただの人だ。誰でも毎回負ければ、やる気をなくす。まずはできる科目から取り掛かり、「試験の勝ち癖」をつけていかねばならない!

◆進研模試英語140点でMARCH合格は? 
 
 
進研模試・英語の結果が140/200点。これでは合格が覚束ないと入塾した生徒がいる。

 簡単な英語構文のテストの結果、「英文解釈教室」と「アップグレード英文法・語法問題」、「速読英熟語」に徹底的に取り組むことにした。

 MARCHの一般入試英語の合格レベルは、共通テスト(本試験)で170点以下は不合格になっている。理系は英語の配点が他の科目の0.5倍の学部もあるが、文系は他の科目の1.5倍になるので、180点はとる必要がある。

 夏休みの勉強の成果は秋以降の模擬試験の結果にでる。9月からの模試の結果は1学期と一変する。これは夏から部活を終えた現役生が本格的に受験勉強に取り組んで、成績が上がってくるからだ。

 秋に成績が下がったのであれば、夏に抜かれたと思った方が良い。これを挽回するのは容易なことではない。挽回できない可能性が大である。心して夏休みは勉強に集中したい。



◆国公立大学医学部を目指す保護者の方からメールをいただきました

 「もうすぐ夏休みですが、1日どのくらいの勉強時間が必要でしょうか。まだ高校一年の間はあまり考えなくてもよいのかもしれませんが、女の子は男の子のように最後に急激にのびることは難しいので、今からやるべきかと思いますが実際はどうなんでしょう。また、授業のときにでも、娘にアドバイスいただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。」

 「国公立大医学部の受験勉強は1年生からはじまっています。集中して勉強していかなければなりません。女の子は皆さん早めにコツコツやっています。先日の試験の時にお話ししました。毎日8時間以上はやっていると思います。色々アドバイスさせていただきます。」と返事しました。

 今年、やっと受験が終わった高校1年生。今年ぐらいは楽させたいと思うのは親心だと思います。現実的には国公立大医学部入試を考えるともう取り組まなければなりません!共通テスト90%と二次試験80%は並み大抵の努力では達成できません!受験生は皆、追い込みできると思っているのですが、スーパーマンはいません!正味あと2年。一生懸命に頑張ることです!



◆修学資金が貸与、免除される医学部とは

 
44歳で国立大学医学部に合格した医者の友人に医学部修学において資金が貸与されて、一定期間へき地医療機関に従事すると免除される「へき地医療」とはどういうものか尋ねた。
 
 医学部生はスペシャリスト(専門医師)として研修を受けるのだが、へき地医療に進むものはジェネラリスト(分野を限定しない広範囲な知識・技術・経験を持つ医師でなければならない。
 
 たとえば、患者が医療機関に来て、どんな症状でどういう処置が必要かがわからなければならない。自分で処置できないと分かれば、対応できる医療機関に搬送するのだそうだ。
 
 今までは外科や内科と渡り歩いたベテラン医師がへき地医療機関に務めることが多かったが、今後、国は若いころからジェネラリストになる医師養成が欠かせないと考えているようである。
 
 ジェネラリストは
スペシャリストと比べて、体力がいる。若くないと務まらない仕事だそうだ。へき地医療に関心のある若者だったら、是非応募すべきだと語った。
 
 また、社会人や多浪で国公立大医学部を目指している受験生であれば、修学資金を貸与、免除する医学部もあるので、よく調べて受験してほしいというアドバイスをもらった。へき地ネット(http://www.hekichi.net/)

◆漱石は英語習得の基本をどのように考えていたのか?

 
文豪、夏目漱石は英語習得の基本をどのように考えていたのか?著書の中に一文を見つけた。参考にしていただきたい。
 
Forest 「要するに英語を学ぶ者は日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい、即ち幾変となく繰り返し繰り返しするがよい、ちと極端な話のようだが之も自然の方法であるから手当たり次第読んでいくがよかろう。彼の難句集なども読んで器械的に暗唱するのは拙い、殊に彼のようなものの中から試験問題等出すというのはいよいよつまらない話である、何故ならば難句集などでは一般の学力を鑑定することは出来ない、学生の綱渡りができるか否やを視るぐらいなもので、学生も要するにきわどい綱渡りはできても地面の上が歩けなくては仕方のない話ではないか、難句集というものは一方に偏していわば軽業の稽古である。試験官などが時間の節約上且つは気の利いたものを出したいというのであんな者を出すのは、ややもすると弊害を起こすのであるから斯様なもののみ出すのは宜しくない」(現代読書法)


予備校の英語 ◆「英文解釈教室」の限界とは

 「英文解釈教室」(1977年)や「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)などの著者である伊藤和夫の「予備校の英語」を読んだ。

 この本の中で「英文解釈教室の限界」を説いている。「『解釈教室』の執筆当時、筆者は従来の参考書と異なった総合的視点と説明の論理的方法を発見したという喜びまたは思いこみに夢中で、研究論文を書くことと、学生向けの参考書を書くことのちがいがわかっていなかった。」

 「読むための文法と参考書は、この活動に密着したものでなければならない。線の全体を俯瞰するよりも線の流れに沿った文法、たとえば、英語のセンテンスの先頭に来られる言葉が何種類あり、そのそれぞれに対応した文の構成にどんなものが考えられるかという問題を叙述の中心に据えるような文法が必要なのである。」

 「英文解釈教室」(1977年)の反省の上にできたのが、「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)なのである。

 「ビジュアル英文解釈」は読むための参考書として中学生から大学受験の共通テストレベルまでに対応しているが、「ビジュアル英文解釈」では理解できない構文分析を「英文解釈教室」は行っている。このために難関国公立大二次試験の記述問題対策として「英文解釈教室」は必須となる。


◆私立大学受験校の選び方

 
受験日が重なった場合、たとえばA大学とB大学が重なった場合、A大学の偏差値が高く難しい場合は自分の第1志望でなければB大学を滑り止めにしたほうがよい。成績上位者はA大学にながれ、入りやすくなります。

 また模擬試験の偏差値には表れない難易度があります。毎年日程によって難易度は変わっていますので注意してください。志望校は難関大学から入りやすい大学へとバランス良く受験する計画を立てるとよいと思います。

 受験日程は試験日ごとに自分の志望校をまず書きならべてみて、(1)合格発表日、(2)手続き締切日(入学金、前期学費の納入が必要)、(3)入学辞退申出日(入学辞退を申し出ると入学金以外の費用は戻ってくるー詳細は各大学違う。)をチェックする。同じ大学の学部、学科でも入試タイプによって合格発表日、手続締切日が違っていますので注意しましょう。最後に必ず今年の「募集要項」で確認して志望校を絞り込んでください。

◆男子と女子では成績の伸び方は違うのか?


 「女の子は高校2年からコツコツ勉強やらないとね。男の子は3年に上がると勉強をはじめて一気に伸びるから」。こんなことを講師を始めたころ、ベテラン講師から言われて戸惑った。

 そんなことがあるのかな?男性と女性には成績の伸び方に違いがあるのか疑問に思った。

 確かに受験勉強を始めるのは女性の方が半年、1年早い。まず高校1・2年の女性が入塾して、その後男性が増え始めて女性の数を超えるのは毎年高校3年の夏以降だ。

 一概には言えないが、女性は毎日の学校の授業を大切にする。それとは対照的に男性は定期テストの成績よりも実力テスト重視で模試の成績が上がった方を喜ぶのである。女性は毎日コツコツ勉強するのに長けている。反対に男性は単元ごとに勉強に取り組むことが多い。

 男性は追い込みが効く。部活が終わって勉強を始めると寝ないでやっている。毎年こんな状態を見ていると女性には早めに受験勉強を始めることをすすめている。

 女性は高校3年になると10万人の浪人生も加わって、高校2年の成績の維持するのがやっとの状態になるのをみていると男性と女性では勉強法を変えて取り組まなければならないと思うのである。

◆やっててよかったナンバーワンのテキストとは

速読英熟語(Z会)  最近の大学入試問題の傾向は空所補充や正誤問題が重視されるようになり、熟語・構文・語法をあつかう問題が多くなっている。反対に単語や文法のみの問題が少なくなってきている。

 長文読解問題はあまり難しい単語は使われなくなってきていて、文の前後関係から類推させる問題が多くなっている。このために難解な単語や瑣末な文法知識よりも熟語が多く使われる英文問題が多くなっている。

 熟語は
即戦ゼミ3英語頻出問題総演習(桐原書店)とか、Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)、 UPGRADE英文法・語法問題(数研出版)などにも載っているが、英語の配点が高い受験生はこの速読英熟語(Z会)はお薦めだ。共通テストや私立大学に出題される英単語・熟語や会話文問題の慣用表現がよくまとまっている。日本語の全訳がついているので長文読解にも使える。CDを購入すれば、リスニング対策もできる。さらに巻末の文法解説がいい。

 英語が平均レベルであれば、このテキストを3回繰り返せば、英検2級、偏差値60までは達成できる。この勉強のおかげで英検2級に合格できた塾生もいる。やっててよかったナンバーワンのテキストだ。


◆塾生の進路決定に何年も悩み続けた話である

 「地元福岡の西南学院大学に行きたいと思います」

 彼は青山学院大学文学部英米文学科、明治大学部政治経済学部、商学部、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻に合格した。

 「英語の教師になるつもりか?」

 「先生は向いていませんので、企業に勤めることになると思います」

 「それなら、明治大学に行った方がいい」

 「経済的にアルバイトしなければなりません」

 「アルバイトしながら、大学の両立はできると思うが」

  彼は私の勧めもあって明治大学商学部に入学した。

 楽しい学生生活を謳歌していると思っていた。

 入学して2年たった頃、彼の母親から手紙が届いた。

 先生の勧めで東京の大学に進みましたが、留年になりました。

 新宿で居酒屋の副店長になったと自慢していますが、勉強をしていないようです。

 何を考えているのか、先生の言うことは聞きますので、

 電話で何か言ってくださいと頼まれた。

 大学はあまり行っていなかったが、好きな英語は英会話学校に通って頑張っていたようだった。

 そんなに英語が好きだったら地元の西南学院で勉強した方がよかったのではなかったか。進路指導が間違っていたのではなかったかと後悔したのである。

 そんな彼から先日20年ぶりにメールをいただいた。

 「当時は確かに大変でしたが、上京したことで、色々社会経験を積むことも出来ましたし、妻とも出会うことが出来ました。現在がそんなに不幸と感じることが少ないからでしょうか。ただ、子供には同じようなこと(週6でバイトとか留年とか)はなるべく経験はしてほしくないですね。せっかく大学に行くのであれば、しっかり勉強をしてほしいですね。」

 このメールをもらって長年の鬱積がやっと晴れた。人生のターニングポイントになる進路指導は難しい。

◆国公立大英語問題で合格点をとるには!

 
英語の二次試験対策を行っています。東京外国語大学の二次試験問題は英語の問題でありながら、内容を把握したうえで字数制限つきの内容説明で、長いものは100字を超えるものもあります。このような問題では英語力だけでは到底解答できません。現代国語力が必要になるのです。

 現代国語と英語の成績は相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ています。英語の長文の和訳ができれば、問われていることは現国の問題と同じである。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのです。現代国語をまったく勉強しない人がいます。勉強しないのではなく、勉強の仕方がわからない人が多い。日本人だから現国は「なんとかなる」と思っても「なんともならない」のが現国である。

 現国のテストは書かれている文章を主観的ではなく客観的に、論理的に解く科目です。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを10題ぐらいやってみる。そうすると問題に対するアプローチの仕方がわかってくる。

 国語はマークセンス試験だけという受験生はマークセンス対策だけでも構いませんが、二次試験の英語で記述がある受験生には記述対策をすすめます。文章をまとめる力がつきます。これが英語の二次試験問題対策になるのです。


◆早く来い来い共通テスト

 
 タイトルの気持ちの浪人生は多いだろう。

浪人生は現役生がこの時期、捨て身で勉強しているから、

成績を抜かれないうちに明日にでも共通テストを

受けたい気持ちになっている。

 
 こういう気持ちの浪人生がいたら、足をすくわれる。

5月の模擬試験で私大B判定が出て60%の合格可能性があると

思っていても、今までの私の経験からいって、

3校に1校の合格がやっとだ。

 
 受験でまた不合格になる人のパータンは、この時期に

浮かれて、勉強がおろそかになってしまうことである。

現役生が死に物狂いで頑張っている。

浪人生も背水の陣で臨むことである。

◆間違った大学・就職選択!

 大学と就職を偏差値や人気で選ぶ者は多い。自分の進む道がまだ決まっていないので、評価が高いところに進めば、将来は明るいと考えるのだろうか?

「バカの壁」や「遺書」などのベストセラーの著者であり、東京大学の名誉教授である 養老孟司氏の第二の青春(講談社)の中の一節を読んだ。

 「人はなぜ休みたくなるのか?理由は疲れるからです。この疲労感は脳がつくりだしている。では、疲れないためにはどうすればよいのか?好きなことをやって嫌いなことはやらないこと。他人と歩調を合わせ、人と違うことをすると、すぐにカゲ口をたたかれる日本という国はひどくつかれやすい社会です。有形、無形のルールがたくさんあって、これを踏み外すと文句を言われ、ひんしゅくを買い、ねたまれたりする。」

 人生ターニングポイントとなる大学や就職選択。好きなことをやっていれば、疲れもなく病気になることも少ない。人の評価を気にせず、自分の進む道を考えたい。

◆「逆転合格」はこうして生まれています!


 
現役生はこの時期やるべきことがある。受験校を絞ることです。国公立大志望であれば、1校、私立大であれば、1,2校を決めてください。こうすることによって、今後の戦略を立てることができます。

 5月からはじまった模試結果をみて、一喜一憂していると思いますが、東大オープン模試のように、傾向に沿った出題がされる判定は精度が高くなりますが、なかなか一般大学の判定の精度はあまりよくありません。

 一年間を通じてA判定が出たのに早稲田大に落ちたという受験生はザラにいます。国公立大志望で対策を立てずに受験したのが、不合格の最大の理由なのです。

 この時期に志望校を決定できませんという生徒がいます。12月までに成績を上げて判定を見て決めるというのです。これでは遅すぎます。

 成績を上げて志望校を決めるのではなく、志望校を先に決めて、合格するための戦略を立てるのです。周りに東大に合格した先輩がいたら、いつから過去問を解いていたかを訊いてみてください。高校1年から意識して過去問を解いていたということがわかると思います。

 入試問題の過去問を解くというのは志望校の傾向をみて、勉強の戦略を立てるものだと考えを改めてください。今から第一志望であれば、10年分以上をやると効果が上がります。「逆転合格」はこうして生まれています。

◆社会人の医学部再受験生にエールを送る、私の友人、「野口英世」

 こんなタイトルをみて、頭がおかしくなったんじゃないかと思われる方もいるだろう。「野口英世」は千円札紙幣の肖像画になった細菌学の権威であり、故人である。友人であるはずがない。では、「野口英世」という同姓同名の友人がいるのかと考えた方もあろう。

 話をすすめると、こういうことなのだ。「野口英世」との出会いは30年ほど前のオーストラリア、パースである。たまたま私が図書館で彼に声を掛けたことがきっかけだった。彼は3年ほど勤めたアパレルの会社を辞めて、ワーキングホリデーで来ていた。私は彼を大学の友達のパーティーに招待したり、仕事のないパースで情報交換したりしていた。

 彼のすばらしい所は、人の話を真剣に聞き、実行できるところである。職がないパースで彼がほとほと困って相談に来た。私は市場に行けば、仕事が見つかるかもしれないとアドバイスした。彼は翌朝パース駅裏にある市場に出向いて仕事を得た。私はまさか実行するとは思っていなかったが、すぐにやり遂げたのである。

 帰国後、彼は材木商社に就職し、5年ほどマレーシア、インドネシアへと出張を繰り返していたが、商社マンの生活に嫌気がさして、友人の学習塾を手伝うようになった。塾も軌道に乗ってきた40歳の時に、思うところがあって突然医者を目指すと言いだした。

 彼は大学は文系だったにもかかわらず、数学、生物、化学をゼロから勉強して、国公立大学医学部を目指したのである。壁は厚く、合格するのに4年を要した。50歳でやっと大学を卒業して医師国家試験に合格した。

 淡路島で30年ぶりに再会を果たした。現在、病理医として働いている。「野口英世」のような病理学の専門医を目指すのだそうだ。最後にタイトルを改めれば、「私の野口英世のような友人」になるだろう。

 福沢諭吉は、幕末から明治への急激な変化について「一身にして二生を経る」と言った。IT革命の現代に生きる私たちも「一身にして二生を経る」ことになっている。二生目を自分の中にある可能性を探る生き方があっていい。「範」とする友人がいる。私は彼を見ていて人生を考え改めようという気になった。



◆西オーストラリア留学体験記

 久しぶりに西オーストラリア、ロットネスト島ののビデオを見ていたら、いろいろのことがよみがえってきた。この島には格別の思い出がある。
 友人のQちゃんが「水と米だけでロットネスト島に3泊4日行きませんか」というのである。「大義名分は豊かな生活に慣れた現代人が、最低限の食料だけをもってどれだけ耐えられるか」というものだったが。彼の大義はともかく面白そうということで、即決して行くことにした。
 時期は2月、オーストラリアの真夏である。気温は40℃まで上がる。朝、フリーマントルから船で30分、インド洋に浮かぶ島に向かう。雲ひとつない快晴。真っ青の海と空が広がっている。二人とも洋上の、観光客の賑やかな会話と歌声に意気揚々と上陸。
 レンタルの自転車を調達し島内めぐりがはじまった。彼の計画では海で魚、貝を収穫して鍋で炊いた飯と一緒に頂くというものだった。それにしては二人の装備は、台所で使うゴム手袋と水中メガネ、シュノーケリングである。観光客が浜辺でパラソルを広げて、リラックスして寝ている中、今日の食糧を得るためひたすら海に潜った。
 昼食もとらずに夕方になった。顔はほてって、ぬぐっても、ぬぐっても吹き出る汗。手はふやけて、しわしわ。体はだるい。島を半周したが、遠い浅瀬の海岸が多く、魚、貝は皆目いない。
 「今日の夕飯はご飯だけですか」Qちゃんの情けない声が出た。
 「これを食べるか」と僕が言う。食べられるかどうかわからなかったが、4個の巻き貝をバーベキューの鉄板の上にのっけた。あたりはオーストラリア人の宴会がはじまって、鉄板にのった分厚い肉を焼く音とにおいが漂っていた。
 宴会の終わった、酔っぱらいのオーストラリア人が僕たちの夕食を見にきた。「この貝は毒が入っているぞ」「ビールに肉もあるから宴会に加われ」とさそう。ふたりの意志は固い。断固拒否して、やせがまんをした。夕食は灰のかぶった半煮えのご飯だけとなった。
 灰のかぶった半煮えのごはん。灰を取り除きながら、箸でご飯をすする。一日の疲れも出て、途中で食べる気も失せた。オーストラリア人の宴は最高潮のようで、こちらの宴とは対照的だった。
 「Qちゃん寝るか」
 「まだ8時ですよ」
 「やることないしね。俺は寝るよ」とそっけなく言った。
 テントに、もぐり込んだ。寝袋の中には入らず、クッション代わりに下に敷いた。背中が火ぶくれしているのか、仰向けには寝られない。空腹と宴会の歌声が酔いで、さらに大きくなって、なかなか寝つけなかった。
 耳元でガサゴソする音で眠りから覚めた。
 「何時だ。Qちゃん何してる」
 返事がない。ガサゴソ、ガサゴソが二重奏になった。寝ぼけ眼で音のする方に手を差し伸ばしてみた。何か生暖かいものが手に触れた。テント内には灯りはない。木につるされた外灯で、テントに何か飛び跳ねるもののシルエットをみた。
 「Qちゃん起きろ。大変なことになっている」
 敵は生物で、シルエットで見る限り、背丈50cmぐらいはある。恐る恐る腹ばいになってテントを出た。そこには大きなネズミが20頭。枯れ石庭の岩のようにじっとしていた。中には飛び跳ねている者もいた。テントから持ち出した米のビニール袋が引きちぎられて、薄暗い外灯の下で、米がうっすら光って見えた。
 周りの状況がわかって、Qちゃんと手分けして米を回収することにした。1頭のそばにあった米の袋を拾おうと手を伸ばしたら、赤く光った眼で口をあけて威嚇してきた。人間と巨大ネズミの真夜中の格闘が、かくしてはじまった。
 相手もせっかくの収獲物を取られそうになって、牙をむく。それではと、こちらも友好的な戦法に変えた。Qちゃんがネズミの気を引いて少量のエサをあたえ、僕がネズミの動いた隙に米の袋を頂く戦法だ。これはうまくいった。そんなこんなで真夜中の格闘30分。やっと米の3分の1を回収できた。

*巨大ネズミはロットネス島だけに生息するクオッカと判明。
 鼻をくすぐるコンソメスープのにおい。Qちゃんが感心なことに早起きして朝食の支度をしているのか。木洩れ日がまぶたにあたって、やっと起きる気になった。
「Qちゃん、今、何時」
「もう9時になりますよ」
 食事して出かけねばと言いかけたところ、Qちゃんが支度していたのは、ただのお湯を沸かしているだけだったことに気がついた。匂いは隣のテントから漂ってきたもの。真夜中の悪夢は、やっぱり本当だったのだ。残りの米の袋をみて、ため息が出た。
「Qちゃん、飯、食わずに行こう。午前中までが勝負だ」。
 自転車のペダルが、やけに重い。今日は島のあとの半分の切り立った崖を廻るコースである。最初のポイントは、30mほどある断崖絶壁の下にある入り江である。砂浜と違って遊泳客は全くいない。やっとの思いで、崖下までたどり着いた。驚いたことに砂浜などなく、平泳ぎ5かきで水深20mほどのドロップオフになっていて、外洋につながっている。
 Qちゃんが、まず潜った。こちらは固唾を呑む心境だが、固唾もでない、カラカラだ。Qちゃんはひと泳ぎしたあと、岩礁をつたいながら、浜から10mほどの岩の上に立ちあがった。
「ぎょうさん、サザエがいますよ」
 笑顔でピンクのビニール手袋をつけた右手を振った。お土産はプラスチックバッグに拳ほどの大きさのサザエが4個。大収穫。これで何とか食にありつける。
 今度は自分の番だ。岩礁に囲まれた方の海に飛び込んだ。眼前に広がる竜宮城の世界。水面近くには黄色や緑や朱色の熱帯魚。水深10m近くには、ゆうに全長1mはある魚の群れが2方向、3方向から自分の周りを回遊している。水族館に行ってもこんな光景はお目にかかったことがないほどの魚だ。岩礁についているアワビを発見。なかなか吸盤が強くて取れなかったが、3回ほどの息継ぎをして収穫。
 昼前には、二人でとったサザエとアワビをバーベキュー用の鉄板で焼いた。醤油があれば最高だったかもしれないが、インド洋の海水で十分な味だった。この味はいまだに忘れられない味になっている。

教訓:何事をするにも段取りが大切。

うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話

英語の発音・アクセント総仕上げ

 うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」を読んだ。

 社会人2年目でうつ病になり、二度の自殺未遂の後遺症で寝たきりになった若者が、スキルも人脈も意欲もなく、ニート生活、離島バイト、あいりん地区を経て自由を勝ち取るまでを描いた感動の実話である。

 大学生のころ、世界中を旅しながら、その地で見聞きし、体験したことを書いて生計を立てることができたらと空想したことがあった。

 アメリカのニューヨークの地下鉄で盲目の男性が車内でスティービワンダーの歌を歩きながら歌い、歌に魅了された乗客が、彼が片手に持っていた空き缶に見る見るうちに紙幣を入れて一杯になった話や、ベトナムのホーチミンでレストラン店主が7日目にしてやっと本音で語ってくれた国家観や、西オーストラリアのビーチに人食い鮫、ジョーズが侵入し、命からがら助けられた話などを文章にして発信することができたらと考えたのである。

 この本はまさにこの理想をパソコン一台で半年間うつ病で寝たっきりだった若者がやり遂げた話なのである。

 当然、旅をするには資金が必要になる。この若者はWebマーケティングビジネスを習得し、アフィリエイトで資金を得て世界に飛び出していけるほどの成功をみたのである。
 
 現在、うつ病に悩んでいる人や受験生をやる気にさせる本なのだ。



◆GMARCHに最適な英語テキストとは

塾・予備校の夏期講習の募集が始まっている。GMARCH志望の高校3年の塾生が今年の夏期講習は予備校の授業を目一杯取りますと聞いて、ちょっと待てよと思った。

 というのは、夏に勉強しようというやる気は認めるものの塾・予備校べったりでは成績が伸びない生徒を見てきたからだ。

 九州大医学部に合格した塾生は、予備校の講義は勉強法のヒントを得るところで自分でやらないと成績は伸びないと言った。

 まさにその通りで予備校とは試験問題に対する解き方を学び、自力で解けるようになるために勉強法のヒントを得るところなのである。

 GMARCHの傾向がわかったら、最適なテキストを決めて、徹底的にやることである。過去問をやるのは大切だが、それだけでは知識不足で合格できない。勉強配分は自習に十分時間を充てることである。

 予備校の過去問対策では復習に音読をすすめている。英語テキストの中には長文問題の音読と速読ができるテキストがある。GMARCH合格には下記のテキストをおすすめする。


イチから鍛える英語長文500(Gakken)


 速読英熟語(Z会出版)




◆西オーストラリア大学の聴講生になった理由

 友人がfacebookで西オーストラリア大学の写真をUPした。南半球のオーストラリアは冬を迎えたころだろう。地中海性気候のパースには雪は降らない。暖房はいらず、気温は10℃くらいでセーター一枚着れば過ごせるはずだ。
 西オーストラリア大学 西オーストラリア大学には日本語学科がある。インターネットもない時代。日本語を話せるネイティブは重宝すると思ったので、教授に授業に出席させていただけますかと申し出た。日本人の友人を連れてこないことと、ネイティブとして日本語会話を授業でしてもらうことを条件に5ヶ月間聴講の許可が下りた。

 なぜ日本語学科に通ったのか。日本語がどのように教えられているか興味があったからだ。オーストラリアの大学は3年制だ。クラスには年齢も17歳から30歳代まで様々でオーストリア、香港、シンガポールからの留学生もいた。1年生の講義は小学校国語のレベルの読み書きから始まり、挨拶の講義でつまらなかったが、3年生の講義は勉強になった。

 週刊誌サンデー毎日の日本文を英語に訳す講義だった。日本人にとっては英語を日本語に訳すのが得意だが、オーストラリア人にとっては日本語を英語にするのが容易で早い。スピードが違った。

 たまには教授に当てられて発表したり、演歌を歌ったり、放課後はクラスの友人とカフェテリアでカプチーノを飲みながら会話がはずんだ。相手は日本に興味津々のオーストラリア人である。矢継ぎ早の質問攻めに合った。

 英会話はある程度話せるようになるとネイティブと興味ある話題でどんどん話した方がためになる。日常の会話で何度も使う言い回しは鸚鵡返しをしていると覚えてしまう。わからない言葉はすぐ質問できるのがいい。英語で解説をしてくれるので助かった。

 留学で語学学校に行くと日本人が4分の1から3分の1を占めているのは今も変わっていないようだ。日本人同士で顔を見つめてため息をつく。はるばる外国まで来て日本人同士で英会話の勉強にうんざりしてしまうのだ。ため息をつく前にひととおり学校を終えたら、今度は日本人があまりいないところで英語を使う機会を得る!英語圏にいるということは誰でも先生になってくれる。チャンスは一杯ある。やる気次第で24時間英語漬けになるのだ!




◆受験勉強時間の実態とは 
 
 
「四当五落」という言葉をご存知でしょうか?昔、受験勉強を寝る間も惜しんで4時間睡眠なら、合格。5時間も眠っているようでは不合格の意味で使われていました。この言葉は死語となり、十分な睡眠を取らなければ、記憶も定着しないので、短時間睡眠は受験勉強によくないことが定説になりつつあると思っていました。

 しかし、部活を終えて入塾した男子はこの定説があてはまらないのです。受講時間を遅くしてくださいと頼むのです。塾の自習室で最終の21時まで勉強するので、22時から24時までの2時間にしてくださいと頼むのです。

 24時まで授業をして、もう寝るんだろうと訊きました。1時半まで今日の復習をやってから寝ます。では、朝は何時に起きるのか訊くと5時半に起きて、6時に学校に向かい、6時半から自習室で勉強するというのです。

 こんな努力をしていることなど、友達には微塵も見せません。反対にプロ野球中継を全部見たと言って勉強をしてないふりをするのです。

 模擬試験がはじまります。成績が上がらないと嘆く受験生もいるでしょう。これは部活を終えた現役受験生の追い上げがあるからなのです。


◆小中学生がもう英検準1級を受験とは

 塾生が準1級を受験した時の話です。準1級の教室に着いたら、周りは保護者の方が付き添いの小中学生が多くてびっくりしたそうです。

 「冷やかし受験じゃないの」と彼に訊いた。

 「いや、そうではないですよ」

 試験開始前に解答用紙を覗いてみたら、前の席の小学生らしい男の子はすでに2級に合格していたそうです。
 
 英語教育は刻々と変化しています。小学校3年生から英語教育がはじまっています。2021年大学入学共通テスト・英語はリーディングとリスニングの配点が共に100点ずつの200点満点となりました。「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を総合的に評価する英検、TOEIC、TOEFLなどの外部英語試験を採用する大学が増えています。

 学年の壁を越えて早目に使える英語を習得しようとする学生が増えています。
 
 英語の学習はまず日本語の習得からという話が、かまびすしい時期がありました。確かに一つの言語を深く学ばなければ、他言語を学ぶ価値がないことはよくわかりますが、現在、日本の置かれた状況を考えると小学生から話せる英語を目標に学ぶのがいいと思います。

騙されないように!努力せずに絶対に成績UPはない!

 
 
最近過去問の効用の件をブログにUPしたところ、全国各地から質問が相次いでいる。慶應義塾大学理工学部志望の生徒からも質問を受けた。

 当塾から理工学部に行った塾生をちょっと思い出したので披露したい。

 彼の第一志望は東京工業大学だった。英語はさほど負担ではないので、塾は週1回にして、理系の科目に力を入れるように指導したが、週2回受講していた。

 ある日、彼がA君と会話をしているのを聞いた。「昨日サヨナラで巨人勝ったな」彼の話はサヨナラまでの解説が微に入り細にいり詳しかった。全部見ていたと言うのだ。

 A君は「勉強でそんな余裕はない、最終回までよく見られるな」と言った。彼は「余裕がなくてどうする。受験は要領だよ」 ここまで話して二人の話は終わった。

 残った彼が塾長だけに教えますと話してくれた。クラスの話題についていくためにプロ野球ニュースを見ています。野球を生中継で見ることはありませんというのだ。友人に感ずかれずに勉強しているのだと言った。「何時間やっているの」と訊いたら、朝の3時まで家庭学習7時間と言うのだ。少々私は驚いた。

 最近成績が伸びている人がいる。必死に勉強しているにちがいない。偶然で成績が良くなっているわけがないから、騙されないように!努力せずに絶対に成績UPはない!ここに受験生の「美学」をみた気がしたのである。



そろそろ勉強をはじめなくてはいけないんですが(ノ△・。) 
 
 
勉強はじめたての頃って、なかなか勉強が軌道に乗らないね。机にかじりついてはいても、内容に中身がなく、時間だけがたんたんと過ぎていくだけで、勉強がはかどらない。これは誰でも経験すること。

 この状態を乗り切って、2,3時間平気で机につくことができたら、第1段階突破。それから中身のともなった勉強ができるようになる。

 1学期がはじまっても、本格的に自分で机について勉強していないんだから、修業だと思って、まず机について本を開くことからはじめることだ。やる気になれば、すぐにみんなに追いつける!

◆ブログを書く理由


 ブログを書き始めるまではあまり考えごとをすることはなかったのですが、最近はふとブログを書くことが気になり考えごとをしています。散歩に出掛けると2、3個ブログネタは思いつくので問題ないのですが、たぶん1回休むと書くのが億劫になるような気がします。これはブログ脳が形成されつつあるのでしょうか?良い習慣かもしれません。
 
 私がブログを書く理由は三つあります。一つ目は塾の宣伝のため。二つ目はSkypeで個別に講義を行っているわけですが、師弟の間柄は、理解できる、親しみのある先生の方がわかりやすいと思うからです。子供の頃、好きな先生の科目はできるようになった思い出はありませんか?嫌いな先生はどうもやる気が失せた経験がありますね。折角の出会いです。生徒がちょっとでも関心ある先生から学んだ方が良いと思いますので、関心度をブログでみてもらっています。三つ目は親御さんにも私の人と成りが分かってもらった方がいいと思って書いています。
 
 東大合格者数日本一に導いた伝説の橋本先生の型破りの授業をテレビで拝見したことがあります。「銀の匙」文庫本1冊を徹底的に読み込んで、小説に関することは国語と無関係なことまでも調べ上げる。“横道にそれた授業”と批判されますが橋本先生は意に介さず授業を継続しました。この指導法によって国語嫌いの生徒の学ぶ意欲が湧き、成績が向上しました。
 
 まさに生徒は興味をもったものには意欲が湧き、やる気が起こるのです。当塾でもブログが英語の勉強をするきっかけになればと思って書いていますので、よろしくお願いします。


◆受験生の悩みは先生や親にはわからない?

 高2年生対象の面談をはじめています。 時の経つのは早いもので、4月も終わり、5月に入りました。受験勉強は高校2年生のこの時期からはじまっているのです。
 
 夏休み前のこの時期に面談を実施する理由は、志望校の親と子の一致のお願いをして、合格戦略を早目に立てるためです。大学の学部・学科で傾向が全然違います。早目に志望校を決めることで合格率が上がってきます。
 
 面談をしてみると、なかなか親と子の志望校が一致しないことが多い。願書を出す段になって、志望校が変わってしまって、科目の変更を余儀なくされたケースがあります。親はとにかく有名大学に合格してくれればと思いがちですが、子は学部・学科への「こだわり」があったり、クラブ活動の延長で大学を決めていたりします。
 
 親子で進路のことを真剣に考えて、話し合いがあれば、すんなり決まっているでしょうが、実際は話し合いが全然行われていない。子の「こだわり」は、なかなか親、高校の担任に理解してもらえないので、話をしていないケースが多い。
 
 私は、子、本人のやりたいことをやらせることをモットーにしています。高校生となればもう自分で判断できるわけですから、子の「こだわり」の真意を十分に理解して、ベストの志望校選定に努力したいと思っています。



早稲田大学商学部、教育学部に合格、他の私立大学全滅 
 
 早稲田大学の一般入試はここ数年難しくなっている。文科省の政策で私立大学者数を減らしていることも起因しているだろう。

 国際教養大学に合格した塾生が、早稲田の国際教養学部に落ちた。国際教養学部の古典に学校のテキストで取り扱ったところが出て、短時間で満点取れたので合格できると期待していた。敗因は世界史過去問対策に手が回らなったことだ。

 過去問対策は重要である。教学社・大学受験シリーズの赤本は3年分が多い。傾向をみるうえでは、3年分やれば効果は上がるが、本気で第1志望校にいきたいのであれば、最低10年分はやる必要がある。塾生には8月までに5年分、直前期に5年分をやることを勧めている。

 極端な例になるが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学全滅。早稲田大学の商学部、教育学部の2学部に合格した者がいる。

 そろそ過去問対策をはじめる時期だ。当塾では過去問対策をはじめている。添削して間違ったところを解説している。ご関心のある方はお問い合わせください。

◆効率よく記憶する秘訣とは 
 
 学んだことを忘れないためには、時々思い出して、再確認することが大切である。記憶したことを忘れるのは、あとで思い出すということをせずに、そのまま放っていた場合が多い。それが、記憶したあとしばらくたってから、もう1度復習すると、忘れにくくなるのはみんな知っている。

 ではいつ復習すると効果的なのだろうか?ドイツのエビングハウスという学者が、実験を行っている。実験では1日後の記憶率は26%である。早い時期における記憶の再確認が記憶の保持にいかに有効かよくわかる。

 記憶力の低下は理解力で補いたいが、「1度記憶したことは翌日に確認すると忘れにくい」という法則を知っておくと記憶率が驚くほど上がるのである。 



20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。 
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。 
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。 
1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていた。 
1ヶ月後には、79%を忘却し、21%を覚えていた。


◆「スピードリーディング一科学的英語の速読」とは

 「スピードリーディング一科学的英語の速読」(森田 勝之・吉田 研作共著)を読んだ。最近、英語は音読だと耳にすることが多くなった。はたして長文を読むには効果的なものなのか?

 日本語を学びはじめた時、声を出して、日本語を読んだ。

 たろうちゃんは  じてんしゃに  のるのが    だいすき  でした

 た/ろ/う/ち/ゃ/ん/は/じ/て/ん/し/ゃ/に/の/る/の/が/だ/い/す/き/で/し/た/

 この読み方をしているときは、文章を1度読んだだけでは内容がよく理解できなかった。こうした事情は、英文を読む場合でも全く同じであり、1つ1つの単語が読めたとしても、文全体の意味をつかめなければ、本当に読めたとは言えないと著者は説く。

 そこで文章全体の意味を読み取るために、句(フレーズ)を中心とした読み方をする必要がある。音にとらわれているかぎり、スピードと理解力の向上はできないからである。

(例)下記の左の3単語を1単語ずつ読まずに、右のようにearlyに目を置き全体を一瞬のうちにとらえれば、読み時間の短縮が可能である。
 
 the early days → the early days 

◆下記の英文でスピードリーディングを考えてみよう。

Light is very important because it helps us see things. With light we know what is happening at places far away. We can use light to turn night into day. We can use it to see very small things that make us sick, or to study distant stars. Light even shows us what is happening on the other side of the earth. It gives us pictures and movies of distant people and places.   


 英文の後半部分で、フレーズのたて読み練習をやってみよう。
たて読み練習とは、目の左右の位置は動かさず、視線を下方向に移動させながら、フレーズ単位で意味をとっていくためのものである。 
▼にそって視線を下に走らせていく。

          ▼
  
       We can use it

    to see very small things

      that make us sick,

   or to study distant stars.
 
     Light even shows us

      what is happening

  on the other side of the earth.

  It gives us pictures and movies

   of distant people and places.


 たて読み練習は各行1つのフレーズだけなので、特定のフレーズを注視できる。しかも、前後のフレーズとの意味を考えなくてはならないので、内容予測の訓練にもなる。


【大意】光が非常に重要なのは我々がものを見るのを助けてくれるからである。光によって我々は遠く離れた所で何が起こっているかを知る。光を使って夜を昼に変えることができるし、我々を病気にする非常に小さなものを見たり、遠く離れた星を研究するために光を使うこともできる。光は地球の反対側で起こっていることまで我々に見せてくれるし、離れた所にいる人や場所の写真や映画を与えてくれるのである。

(1)共通関係orがto see …とto study …をつなげているのが理解できたか?

(2)of distant people and places がpictures and movies の修飾語と理解できたか?



◆下記の英文でスピードリーディングを考えてみよう。

Light is very important because it helps us see things. With light we know what is happening at places far away. We can use light to turn night into day. We can use it to see very small things that make us sick, or to study distant stars. Light even shows us what is happening on the other side of the earth. It gives us pictures and movies of distant people and places.   


 英文の後半部分で、フレーズの横読み練習をやってみよう。
横読み練習とは、フレーズ単位の意味を英文の流れにそって自然につなぎ、視線を今までに学んだ要領でフレーズのある1点で停止させることによって、速読のリズムを形成させることである。

 たて読みを、英文に近い横読みの形にして、視線を速く移動させたり、停止させたりして、アイスウィングを学ぶものである。

We can use it to see very small things

that make us sick, or to study distant stars.

Light even shows us  what is happening  

on the other side of the earth.

It gives us pictures and movies  

of distant people and places.


 「スピードリーディング一科学的英語の速読」では、読む速度が速くなればなるほど、目の動きの方が、音読したときの舌の動きよりも速くなり、声に出して読むことが障害になっても、読む助けにはならない。

 音読は基礎づくりの段階における練習方法であり、読み方が上達するにしたがって、黙読へと移行するように訓練しなければならないと結論づけている。

 
 最後に塾で使っている「英文解釈教室」をスピードリーディングに活かすにはどうすればよいかを述べておきたい。このテキストは、「直読直解」、つまり、英文を左から右へ訳し下すことを旨として書かれた参考書である。文構造にもとづいて、フレーズを上記のように切ることを学べば、容易にスピードリーディングをすることが可能となる。




◆大学受験、過去問は何年分やればいいですか?

回答:お問い合わせがありましたのでお答えします。

 進研ゼミの大学合格者アンケートから、何年分やりましたかの回答は、3-4年分40%、5-6年分20%、1-2年分15%、9-10年分6%、11年以上3.5%。

 いつから過去問を解きましたか。9月以前50%、10月14%、11月9.5%、12月以降22.5%。

 このアンケート結果を見て、合格者の平均値ぐらいをやればいいと考えている人がいるでしょう。教学社・大学受験シリーズの赤本は3-4年分が多いのでこのような結果になっているのでしょう。傾向をみるうえでは3年分やれば効果はもちろんあります。しかし本気で第1志望校に合格したいのであれば、最低10年分はやってください。教学社東大の過去問は27年分あります。需要があるということでしょう。東大を目指している受験生は高校1年から意識して見ています。これぐらい見ていると出題サイクルがわかってきます。相当の効果があります。

 塾でも極端な例になりますが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学不合格。早稲田大学のスポーツ科学部のみ合格した幸運な受験生がいます。

 過去問対策は合格するために最大の効果を上げます!

英検2級を侮るなかれ

 前回英検2級、
1950満点の一次試験に
1点差で落ちた塾生がいた。今回は大丈夫だろうと期待していた。

 結果を訊いたら、4点差で不合格になったと聞いた。

 英検に限らず、受験では往々にしてあることだ。僅差で不合格だったから、今度は大丈夫だろうと慢心してしまうのだ。

 塾生は前回よりも勉強したと言った。勉強しただけにショックが大きかった。

 英検は毎月実施されるようになった。大学受験は年に1回。失敗は許されない。

 受験生が試験前に気を緩めるのは常であるが、いい経験を積んだと思って次回の試験にあたるように言った。

 英検2級4技能試験の結果を利用する大学が増えてきた。次回は高得点で合格できるように指導していきたい。

◆小中学生がもう英検準1級を受験とは

 塾生が準1級を受験した時の話です。準1級の教室に着いたら、周りは保護者の方が付き添いの小中学生が多くてびっくりしたそうです。

 「冷やかし受験じゃないの」と彼に訊いた。

 「いや、そうではないですよ」

 試験開始前に解答用紙を覗いてみたら、前の席の小学生らしい男の子はすでに2級に合格していたそうです。
 
 英語教育は刻々と変化しています。小学校3年生から英語教育がはじまっています。2021年大学入学共通テスト・英語はリーディングとリスニングの配点が共に100点ずつの200点満点となりました。「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を総合的に評価する英検、TOEIC、TOEFLなどの外部英語試験を採用する大学が増えています。

 学年の壁を越えて早目に使える英語を習得しようとする学生が増えています。
 
 英語の学習はまず日本語の習得からという話が、かまびすしい時期がありました。確かに一つの言語を深く学ばなければ、他言語を学ぶ価値がないことはよくわかりますが、現在、日本の置かれた状況を考えると小学生から話せる英語を目標に学ぶのがいいと思います。

◆大学受験世界史、日本史の勉強法とは

 
世界史、日本史の勉強法を提案します。今順調にきている人はそのまま続けてください。これから勉強を開始する人はひとつ参考にしてください。

 まず勉強の仕方として(1)教科書を丸暗記(重要項目をチェックペンで消して言ってみる。)(2)1問1答問題集、各種問題集(3)サブノートを利用などになると思います。(1),(2)でセンター対策は何とかなると思いますが、私大対策として(3)を利用するのが良いと思います。学校指定のサブノートやプリントが充実しているところはそれを利用すればいいですね。自分で作り始めると時間を随分要しますのでおすすめできません。市販のものを購入してください。サブノートが不十分なところは(1)、(2)の資料を書き足してこれ1冊で完璧なものにする。これを一元化と言います。

 一元化のメリットは追い込み時期に時間のロスが他の方法に比べて少ないことです。今まで間違って覚えてないところを赤、いまひとつ自信がないところは黄色等決めて復習したらどうでしょう。フリックション蛍光ペンを使うと完璧に覚えてしまったら、消すことができますね。
 
 なかなか社会の勉強の1回目が終わらないと聞きます。誰でも1か月前に終わったところは7,8割できる人は少ないはずです。早めに1回終わって全通史をまたはじめから取り組み1回の時間を段々とサイクルを短くしていきます。入試直前では10日ほどで1回やりあげることになると思います。ですから良くまとまったサブノートを作ると能率が上がることになりますね。自分の勉強法と合わせて良かったら使ってみてください。


◆毎年トップ高校1年生に見られる現象とは!
 
 
入学式を終えて1週間がたった。第1回実力テストを終えて結果をもらい、部活を何にするか悩んでいる頃だろう。

 トップ高校の授業進度は速い。3ヵ年の課程を2ヵ年で終える計画だ。高校1年の課程は3学期制の学校であると12月に終える。

 この春の4・5月が要注意なのだ。先生は1学年400人の学校であると成績100番の生徒を対象にした授業を組み立てる。平均よりも成績がいい生徒に焦点をあてて、授業を進める。そうして生徒全体の成績を引っ張っていく。平均以下の生徒は振り落とされることになる。落ちこぼれたら、週末にじっくり時間をかけて予習・復習をすることだ。これを放置すると2学期以降の授業はますますついていけなくなる。  

 文武両道は素晴らしいが、3年の大会までやる部活であると志望大に合格するのは並大抵の努力では達成できない。部活もそのことを考慮に入れて選択する必要がある。部活で全然勉強ができず、大学受験もままならなくなった生徒を何人も見てきたからだ。

 トップ高校に合格したから、大学も何とかなるは思わないことだ。一ランク下の高校入学した方がよかった場合もあるのだ。自分のレベルに合った授業を受けることができた結果である。

 以上のことをよく考えて大学受験の長期計画を考えるとよい。


勉強時間の工夫で成績は上がる!

 夜遅くまで勉強しているのに成績が一向に上がらない。授業中は睡眠不足で眠気を感じて集中できていない。こんな状態なら勉強時間の工夫が必要だ。東大・京大で1番読まれた本である「思考の整理学」(外山滋比古 著)には勉強時間の工夫として以下のことが書かれていた。

 『「朝飯前」というのは、空腹であったり、時間がないというような状況である。そのような状況でも、こなせる仕事。つまり簡単な仕事であるという意味で、この「朝飯前」という言葉が使われるようになったらしい。いまの用法はこの通りだろうが、もとはすこし違っていたのではないか、と疑い出した。

 簡単なことだから、朝飯前なのではなく、朝の食事の前にするために、本来は決して簡単でもなんでもないことが、さっさとできてしまい、いかにも簡単そうに見える。(中略)朝の頭はそれだけ能率がいい。「朝飯前」でも出来る。ではなく、「朝飯前」だから出来る。そういう意味で使われはじめたのではないかと考えたのだ。』


 外山滋比古さんは、朝食前に散歩をして仕事をすることを実行してみて効果があることを力説されている。また、昼食をとった後もひと眠りするとたいへん効果的で「朝飯前」と同じ効果があると言っている。

 塾生の福岡県立明善高校では昼食をとった後に15分間睡眠を実施している。この睡眠が学力向上に役立つ結果が出ている。ご関心のある方は下記のURLの記事を参考にしてください。http://meizen.fku.ed.jp/html/about/column.htm


◆成績が伸びる生徒の特徴とは!

中学3年生の保護者の方からメールをいただいた。

『受験までは予定どおり、塾へは行かず、
英語はお世話になりながら
他は自分で受験勉強の予定です。

そろそろ旺文社の「受験用全国高校入試問題正解」
5教科を取り組み始める予定です。
(数学・理科は現在2周目取り組み中)

県立の英語の8年分の過去問は入手しましたので
これもそろそろ始めます。
(私立の過去問は9月以降に出版のものが多く、県立過去問の後に予定してます。)』

中学2年の10月から英語を指導している塾生です。
自分で高校受験の問題集に取り組んでいる生徒が
なぜ、英語を習っているのか?
英語の先生の授業が半分はゲームだからなのです。

今までビジュアル英文解釈の授業を行いました。
高校1年までの課程が終わりました。

中学生が高校受験するとき、
進んで問題集だけでいい、自分でやるという生徒はやる気があります。

学校で習ってないことを予習をして
自分で勉強する習慣がつくと
塾にお任せで出された問題だけ
解いて高校に入った生徒に比べて
大学受験の時には雲泥の差がつきます。
自分で考えて授業に臨む態度が成績を伸ばすのです。

受験に秘伝の勉強法とは

 朝6時からの授業が塾生の寝坊で休講となった。それならばと思い立ち、窓を開けて久ぶりに自分流体操を行った。 

 ポチのついている踏み竹を踏みながら、深呼吸を30分ほど繰り返し、足裏マッサージを15分、手足の屈伸運動を15分。計1時間ほど行った。 

 夜10時に授業が終わった。毎日、この時間は相当に疲れているはずなのだが、全然疲れていない。これは、まさに朝の体操のおかげであると思った。

 インドの予防医学で大切なことは、治癒力を促進するマッサージと空気を取り込む深呼吸という。

 私は高校時代、勉強は専ら夜型だった。深夜、静かに勉強した方が捗ると思っていた。そういう私が色々、勉強時間を試行錯誤して断言できるのは、「受験は夜型では朝型に勝てない」ということである。朝のエネルギーは脳を活性化させるのである。

 人気の「今でしょう!」の林修先生は受験の頃、早朝3時間ほど勉強していたという記事を読んだ。
 
 夜型勉強で捗っていない受験生ならば、一度やってみる価値がある!



◆第一志望校に合格する最短の勉強法とは

 新学期がはじまった。合格に向けて勉強法を思案している受験生も多いだろう。徹底的に基礎からやるのが受験勉強の王道ではあるが、時すでに4月、歳月人を待たず。悠長な勉強法では第一志望校には到底合格できないのだ。出遅れている受験生に朗報、最短の勉強法がある!

 それは第一志望校の過去問である!

 今まで受験指導してきて一番合格に結びついた本は、第一志望校の過去問と断言できる。この話を聞いて、塾生が本屋で通常4,5年分しかない過去問を探し回って10年分、中には20年分の過去問を購入して取り組んで、第一志望校に合格したのだ。

 日本大学に落ちて早稲田大に合格など、枚挙にいとまがないほどだ。第二,三志望には落ちても、第一志望には合格する可能性が高くなるのだ。一発にかける人なら、なおさらの勉強法なのだ。

 過去問をやる最大の利点は志望校の傾向が把握できることだ。そして何より、今から何を勉強すべきかの指針が立つこと。「志望大学の傾向に沿った勉強」ができることだ。

 反対に過去問をやらずに受験に臨めば、不合格の憂き目に合っている。例えば、受験する東京大学オープン模試の結果は重視すべきだが、個別大学対応ではない模試の結果は絶対的なものではないと戒めたい。受験生の陥る「わな」と言ってもいい。肝に銘じることだ。

◆MARCH受験は学部を峻別している 

 
法政大学第一志望の塾生に英語の成績は現在偏差値40以下だが、3ヶ月で65まで引き上げるので、他のMARCHも受験するようにすすめた。塾生の反応は・・・

 法政大学法学部が第一志望でココだけ合格すれば、それ以上は望まないというのである。現実的だなと思いながらも、その理由を訊いた。

 「併願校として法政大経済学部はどうかな?」

 「経済は田舎なので嫌だ !」

 「中央大は受験しないのか?」

 「オープンキャンパスに行ったら、山の中で驚きました。とても行く気になりません」

 大学が都心回帰を行う理由はここにある。立派な校舎を新築しても田舎では学生は集まらないのだ。

 青山学院は文系学部を相模原キャンパスから渋谷の青山に移した。近くには表参道がある。キャンパスの傍らには骨董通りがあり、有名なブティックが軒を連ねる。東京に来たと実感できるのだ。塾生は法政大と青山学院を受験することになったのである。

ここまでやるの?効果的な記憶法とは! 
 

 忘れてしまいました。覚えていません。・・・・・・(沈黙)と何度も同じことを質問して塾生が答えられないといい記憶法はないかいつも考えることになっている。

 最近、読んだ本の中で記憶法で参考になったのは、

 ・40歳オーバーでニート状態だった僕が初めてTOEICを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法 (春名 久史 著 リンダパブリッシャーズの本)

 ・ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法 (佐藤 大和 著 ダイヤモンド社)

 この2冊は試験は違ってもコンセプトは全く同じだった。記憶を計画的に行ったことだった。こんな記憶法であれば、間違いなく忘れないだろうと納得させられた。

 また新聞記事で司法試験塾の塾長が記憶法を紹介していた。なかなか記憶できないと嘆いている人は一度試してみてください。

 徹底してやらなければ、記憶できないのです!


 「記憶力が今すぐアップ 効果絶大の4つのコツ」(伊藤塾 塾長 伊藤 真さん)

 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO08307460T11C16A0000000/

理系に進むべきか、文系に進むべきか?
 
 
予備校の先生は色々なことをやっている人が多い。英語の先生であれば、本業はローマ教皇庁のあるバチカン市国の公用語、ラテン語の研究家であったり、インドネシア語の通訳であったり、中国へ進出した日本企業のコンサルタントなどの専門家だったりする。こんな人たちと理系の数学・物理の先生の会話は理系と文系の頭の違いを感じさせられる。
 
 「『例外のない規則はない』と言われるが、英語はこの言葉が当てはまりますね。本当に例外が多くて覚えることが多くて大変でしょう。数学は公式だけで問題が解けます」と数学の先生の弁。
 
 理系の先生に言わせれば、数学・物理は公式という一つの刀で切れるのに、英語や文系科目は両刀でも切れず、暗記項目が多すぎるというのだ。暗記で10回も同じテキストをまわすなどというのは理系の人が最も嫌がる勉強法だ。理系は少ない公式でいくつもの問題が解けるから魅力があるというのだ。
 
 結論を言うと色々なことを覚えるのが苦痛にならない人は、文系。暗記が面倒で公式を使って考え抜くのが好きなら理系である。文系でも「ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の名前を覚えなくてはいけませんかという塾生もいるが…


強運の法則◆受験で合格する強運の法則とは

 能力開発の仕事に30年以上携わり、ビジネスや受験などであらゆる分野でツキと運に恵まれた多くの人を輩出してきた西田文郎氏の「強運の法則」を読んだ。

 この本で重要な点は成功するほんの数%の人間と、それ以外の大半の人間の違いとは、意識上ではコントロールできない無意識領域の脳が、物事に肯定的か否定的かによるということであった。

 たとえば、成功する人間の脳は、脳内に肯定的思考のネットワークが張り巡らされているため、目標達成のイメージを送り込むと、条件反射で「できる、うまくいく」の思考をするのに対して、否定的なネットワークになっていると、どんなにプラスのイメージを送り込んでもうまくいかず、「むり、できるわけがない」と脳が判断して、能力が発揮されないこととなるということなのだ。ゆえに成功できるかどうかは、「脳の条件づけ」いかんといえると述べている。

 長年の受験指導経験から、合点のいくところが多々あった。受験生でいえば、「徹底したプラス思考」の持ち主でないと「合格」はない。この本のトレーニング法に従えば、「マイナスの言葉を使わない」ことだ。ご関心を持たれた方は一読することをおすすめしたい。


◆早稲田大学第一志望の受験生にアドバイス

  佐賀の大隈重信記念館を訪れたブログを書いて以来、早稲田志望の熱烈な浪人生と面談をしている。

 受験で使った英語テキストや成績などを訊いて落ちた理由を考えた。

 理系で教育学部数学科のように英語と数学の配点が1対2のところは別にして、文系であれば、英語の配点が高い。河合塾の偏差値で70ぐらいは取れないと厳しい結果となっている。

 早稲田の英語は共通テストならば、最低9割以上取って、プラスアルファ―の文法・語法、単語・熟語力が必要になる。

 浪人受験生には、まずは単語・熟語力を磨くために英検準1級の合格を目指すことと文法・語法問題は2冊の問題集を徹底してやるようにアドバイスしている。

◆来春の合否結果はズバリこうなります!
 
 
こんなタイトルを見て、眉唾物だと思っている受験生もいるでしょう。塾生の模試の結果から来春の合否結果はこうなると予想がつくのです。

 高校2年生の方は全統記述模試や進研模試の結果をもらったと思います。同学年による最後の模試です。というのは4月以降の模試は約8万人の浪人生が加わるからです。

 塾生の結果を毎年教えてもらって進路指導していますが、この結果がほぼ来春の結果になります。おそらくA、B判定を取っていないと合格できません。E判定ならば、受験校変更で対策を立てる必要があります。

 これは高校3年生になって一生懸命に勉強してもこの結果なのです。第一志望が同学年でC、D判定であれば、今のペースで勉強してもおそらく不合格。相当頑張らないと合格できないと考えてください。浪人生の力は大きいのです。悠長な勉強ではまず合格はないと思って対策を立てることです。


◆社会人が医学部に合格するには

 
 ここ2,3年は医学部志望の社会人の方が増えている。20代から50代と幅広く、理系の大学を出て、医療関係(薬剤師・放射線技師)やエンジニア出身の方から文系出身までと様々だ。
 
 社会人が医学部に入学するには、大学の2,3年次に編入する方法と大学入試から入学する方法がある。まずは最短で医者になるために編入を考える方が多いようだが、募集人数が少ないうえに倍率も30倍以上と高倍率になることから諦めて、大学入試から臨む方が多い。
 
 仕事をしながら勉強してきて、今年が最後の年と頑張っている方もいれば、仕事と勉強の両立をはかりながら、勉強を続けている方もいる。
 
 ここで考えなければならないことは、来春の「合格」ありやということである!
 
 国公立大医学部の合格者は、地元ではトップ高の1,2番の成績。中学の頃から医学部を目指して、平日は家庭学習は5時間、休日は10時間くらい勉強している。中高一貫校の生徒であれば、高校2年生までにひと通りの受験科目を終えて、高校3年の1年間は演習問題中心の授業で受験一筋なのだ。
 
 こんな受験生を相手に打ち勝つための秘策があるのかということなのだ。
 
 社会人の塾生にアドバイスするのは、過去問を分析して、「でる順」に対策を行うことである。国公立大は共通テストを受験しなければならないので、山を張ることはできないが、私立大学であれば、傾向は例年あまり変わっていない。
 
 経済的な問題もあるので仕事も続ける必要があるが、モチベーションが高いうちに「最短」で合格できる戦略を考えるべきである。



◆受験生に送る必勝法とは!

 
3月が終わろうとしている。受験生にメッセージを送りたい。今年もあっという間に3ヶ月が経過した。これから共通テストまでの9ヶ月あまりも、また瞬く間に終わることになる。

 現役の受験生の考えていることはだいたい皆同じだ。夏まで部活をやって、それから本格的に頑張れば、高校受験と同じようになんとかなるだろうと思っている。だが、来春の大学受験は高校受験と異なるのだ。現役生とは別に浪人生がいるので、なかなか厳しくなるのである。

 残念ながら浪人生になった人なら、自覚していると思うが、試験日があと1ヵ月先だったら浪人せずに済んだだろうと考えている人もいるはずだ。受験は先手必勝である。この春からの猛ダッシュが勝負を決めるのである!

◆高校3年の模試の偏差値は必ず下がる? 
 
 
「高校3年第1回模試で浪人生は返り討ちにしてくれる」と息巻いていた塾生は高校2年ほどの成績は取れず、反対に返り討ちにあったのです。

 
高校3年の春は一生懸命に頑張ったが、秋ごろにやっと2年の時と同じ偏差値が取れるようになって九州大学医学部に合格できたのです。

 現役生と浪人生の成績は11月下旬ごろに同じになるといわれています。浪人生8万人の壁は厚い。このことを現役生は肝に銘じておかなければなりません。

 高校受験は地方の高校では1倍台です。大学受験は国公立大前期で3倍台です。不合格になる受験生が多いのです。大学受験を高校受験と錯覚してはいけません。河合塾のマーク・記述模試のC判定以下は不合格になると自覚することです。

 第一志望がC判定以下なら今から相当頑張らなければなりません。受験生は成績は頑張ったら頑張った分だけ成績は伸びると思っていますが、他の受験生も頑張っているのです。相対評価の偏差値にはなかなか反映されません。早めに対策を立てて実行していくことが一番です。

◆ギェー名古屋大学2名合格

 
週刊朝日「入試速報 大学合格者高校ランキング」の記事を見た。これは塾生の進路指導に大変役に立つ。

 名古屋大学工学部志望の高校1年の塾生がいる。彼の高校から名古屋大学に2名が合格していた。あと旧帝大系は京都大学が1名だった。

 昨夜、彼にこのことを話した。合格者が少ないと思ったのかギェーと言って目が点になった。ショックだったのだろう。学年10番ではなく、3番くらいの成績ではないと合格できないとわかったからだ。
 
 この大学合格者高校ランキングは毎年生徒は変わっても大学合格者数は多少の増減はあるが、あまり変わらない。受験の指標になるのだ。
 
 高校1年生ならば、校内でも現役・浪人別に大学合格者数がわかると思います。自分が受験する年もおそらくこのくらいになるだろうと予測を立てて、受験勉強計画を立てることである。
 
 校外模試の結果も重要であるが、校内実力テストでどのくらいの成績をとっていないと合格できないかがよくわかる。まずは校外の敵よりも校内の敵の打破を考えることだ。


彼は大学を諦めなかった 
 
 
図書館で卒塾生のA君とばったり逢った。彼は高校3年の1年間と浪人の2年間の計3年間在籍した。現在は立派な社会人で40代だ。2年間の浪人後、私立大学に合格したが、合格した大学に満足いかず、入学手続きを放置していたら、入学金の払い込みが遅れて入学できなかった。しょうがなく公務員専門学校にいくことになった。

 
この時、私は大学を諦めて、公務員試験合格に全力を尽くすようにアドバイスしたが、彼は大学を諦めなかった。2年後、広島大学経済学部3年に編入を果たしたのである。私が塾生から学んだ一瞬だった。彼は自分を信じて頑張ったのである。

 
人は生まれながらの能力の差は確かにある。これを克服するのは日々の努力である。努力することができれば、遅くとも必ず目標に達する。あれだけ勉強嫌いだったA君が、社会人になって、学ぶことの習慣を身につけて、日曜日の図書館通いが楽しくなったと語った。これは人生に大きな如意棒を手に入れたのも同然だと思った。

◆このことを知ったら英語の勉強法が変わる?

即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習  全国的に高校生が使っている英語の文法・語法問題集は「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」(桐原書店)とか、「Next Stage 」(桐原書店)、「UPGRADE英文法・語法問題」(数研出版)、 「頻出 英文法・語法問題1000」(桐原書店)などである。

 これらのテキストを中高一貫校では高校1年から、地元のトップ高校で高校2年から、進学校で高校3年からはじめている。はじめる時期から2年もの差がある。

 定期考査や実力テストで範囲を決めて試験があるので、高校1年からはじめた高校は3年の夏には10回ぐらい終わっているのである。

 こんなことを知らずに高校3年からはじめても既に受験の勝負はついてしまっている。このことを高校2年の塾生に話したら、3年で高校から提供されることになっているが、自分で購入して早速はじめている。早めにはじめないと受験に勝てないのだ。

Next Stage

 やり方として1回目は右半分の解説の理解をすることである。ひと通りやって、理解できないところは必ずデュアルスコープなどの総合英語で確認する。

 この理解が重要で完全に理解するまで行うこと。これが不十分だと長文問題の文も理解できない。2回目に左の問題にとりかかる。3回目以降は間違ったところの見直しと正解率UPに努める。

 
高校3年の夏休みまでに同じ問題ならば、95%以上できるようにならないと河合塾模試で偏差値65はいかない。旧帝大国公立大やMARCH以上の私立大の合格はない。



◆結局、ひとりで勉強する人が合格する
○○○○○○○○イメージ

 「結局、ひとりで勉強する人が合格する」鬼頭 政人著(幻冬舎)を読んだ。副題は開成➡東大文Ⅰ➡弁護士が教える超独学術だ。現在、著者はオンラインで資格試験対策を運営している。まさに試験対策のプロ中のプロなのだ。

 「合格する人と合格しない人の違いは勉強法の王道を知っているかどうかだ。

 勉強の本質は自学自習にある。講義形式の授業はムダだ。わからなところだけを教えてくれる方が効率的だ。しかし、自学自習の欠点は継続がなかなかできないことだ。

 勉強で成果を出すにはこの効率性と継続性が必要なので、これを踏まえてサポートしてくれる塾・予備校がいい。

 受験生はあれもこれもいろんなものに手を出しすぎ、最後に消化しきれず、時間切れになって不合格となる。過去問をじっくり分析して出題範囲をみきわめて、テキストを選択して、ひたすら繰り返すことが重要だ。」




英語の予習を30分以内で終わらせる方法とは 
 
 
英語は予習をして授業を受けている人は多いと思います。時間がかかりすぎていませんか?30分以内で終わる方法があります。

 英語のリーダーのテキストは長文を読ませて、最後に文法事項や構文をまとめで行うテキストが多いです。

 このようなテキストでは英語構文の体系があまりわかりません。文法のテキストを並行して学んでいますが、はじめに体系的に構文や文法を習得すると授業の予習は30分以内でできるのです。

 それにはまず、デュアルスコープなどの総合英語テキストと英文解釈教室の構文を習得するのです。英語の予習の2時間をこれらのテキストを熟読する時間に割いてください。

 英語の予習が2時間かかるという塾生がいました。これらのテキストを終えたら、予習は英文を読み流して、わからない単語・熟語を文の前後関係から類推するだけ、30分以内で余裕で終わるようになっているのです。

◆インターネットの時代に家庭訪問教師がいいですか?

 受験生の保護者の方から、お問い合わせがあった。

 「Skypeってなんですか?」

 「インターネット回線を利用したテレビ電話です。インターネット環境であれば全国無料で利用できます。Webカメラを購入してもらって、USBでつなぎ、スカイプをインストールすれば、すぐ無料で利用できます」と説明した。

 「そんなわけないだろう」と保護者の方が不審がられたのはSkypeで授業をはじめたころだった。
 
 あれから12年がたった。


 
このインターネットによる家庭教師の授業は家庭訪問の教師と比べて、ご家庭と教師の双方に以下の長所があると思います。

 ①移動時間がかからないので、時間を有効に使える。②交通費がかからないので費用が安くすむ。②送り迎えや自宅に先生が訪問することなどの負担がない。③親の授業参観ができるので安心である。④講師は生徒の真向かいか、横について指導する個別指導塾と比べると、Skypeでは生徒の表情が見えやすく、理解度を判断しやすいので、授業の進度を速くできる。また、生徒から講師への心理的な圧迫感がない。

 高校生は部活動で夜も遅くなりがちで、帰宅は19時、20時になっています。親も男の子であれば、夜遅くても心配しないでしょうが、女の子は心配になります。
 このような観点からのインターネットによる指導を選択されていると推測できるのです。

 各校の募集がはじまっています。授業内容を検討されて、無料講習に参加してみるといいと思います。

高校入学前ですが、名古屋大学工学部を目指します! 
 
 
1月に入塾した中学3年生がいる。県立のトップ高校は評定値が合格点に達せず受験できなかった。2月私立高の特待生試験に合格。名古屋大学工学部を目指すというのだ。

 話を聞いてみると、中学は大学の附属中学であるが、校内の成績はあまり良くなかった。それでもトップ高校には合格できると思っていたが、願書で蹴られて挫折した。それなら、大学はずっと行きたかった名古屋大合格を目標に高校1年から勉強を始めるというのだ。

 高校受験に失敗して、大学受験に成功するケースはよくある。高校受験に失敗したから大学で志望校に合格できるのだ。

 これには条件がある。失敗した悔しさを3年間忘れないことだ。「
喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざにあるように半年、1年もたてば、不合格の気持ちも薄れてくるものだ。

 授業ではこのことについて本人と話した。まずは勉強に対する姿勢だ。真剣に取り組むためにスマートフォンでゲームやSNSはもう始めているようだが、勉強時間中はやめる。この弊害は受験ではものすごく大きい。落ち着いて勉強などできていない。成績が上がらない原因になっている。

 また、読書習慣をつける。読書は全然やっていないようだが、本を全く読んでない受験生の国語、英語、小論文は手の施しようがない。

 高校入学前から大学受験勉強だから、燃え尽き症候群にならないようにすることにも気をつけるように言った。今から大学受験まで3年間、二人三脚がはじまるのだ。

◆英検2級二次試験対策とは 
 
 
英検2級の結果が返ってきました。一次試験で+3の成績で二次試験不合格になった塾生がいました。授業で二次合格に向けて対策を考えました。

 塾生は英検2級二次試験面接完全予想問題(旺文社)で対策を行ったといいます。これは、最低限2,3回はやる必要があります。

 しかし、二次試験の問題は想定外の質問が出るのです。

 塾生に問題の内容を訊きました。

 「電気の無駄遣いをしている家族がいます。あなたは無駄遣いをなくすためにどういいますか?」

 受験者自身の意見を問う質問です。色々考えたが、英語で構文が出てこなかったといいます。解答の途中で時間切れで止められたということです。

 往々にして慣れない英語で答える二次試験はこんなことになってしまいます。

 この対策としてスラスラ英語が出るように基本的な構文は暗記して何度も発音しておく必要があります。英検2級二次試験面接完全予想問題(旺文社)のP108付録、重要表現・重要語句とテーマ別例文は参考になります。想定問答を考えて、自分ならこんなふうに答えると考えてみるのです。すぐに英文が口に出るようにするには練習が必要です。ひと言も答えられないと不合格になっています。言いたいことが正しい英語にならなくても、なんとか表現するように頑張ってください。


◆早稲田大学第一志望の受験生には必見の資料である

 「本当に早稲田大学受験生なのか?enterpriseの意味がわからない?」

 「早稲田大学の校歌に、進取の精神とあるが、進取の意味ですよ」

 早稲田大学第一志望の受験生は多い。入学できれば、どの学部でもいいという受験生もいる。

 先日、佐賀の大隈重信記念館へ足を運んだ。政治や学問に大隈重信が残したことばに出会った。

 「時代は人がつくる。人は学んでつくられる。絶えず学んで、絶えず行動せよ。」

 「君たちも必ず失敗することがある。打ちのめされても落ちこむな。その失敗こそが大切なんだ。」

 リアルな展示物を見ると迫力が違う。早稲田大学第一志望の受験生には必見の資料である。

早稲田大学大隈重信の送辞



◆共通テストなしで国公立大学に合格できる!


 こんなタイトルを見てそんな話はないだろうと思っている受験生もいるだろう。そろそろ高校2年生に受験準備をしてもらいたいと思って塾生に話したり、保護者の方にメールしたりしている。

 高校2年の塾生から評定値4.5をもらったと聞いた。国公立大学はA評価4.3以上であれば、学校推薦が可能なので推薦入試を勧めた。

 彼女の第一志望はお茶の水女子大学。高2年最後の全統模試はE判定。英語、国語はトップクラスだが、数学が苦手だ。筑波大学や千葉大学は希望学部もあり、検討してみたらと助言した。数学に力を入れているが成績を見て推薦併用で臨んだ方がいい。推薦入試は書類と面接、得意の小論文で決まるからだ。国公立大学の学部によっては4分の1がA・Oや推薦入試で決まっているのだ。

 筑波大学理工学群・推薦入試に合格した塾生は東北大学工学部も推薦してもらったのだ。2校推薦してもらって先に試験があった筑波大に合格し入学を決めた。最低評定値4.0に達していなかったものの学校での活動が加味されたのだ。

 国公立大学を目指す皆さん、学校の成績がよく、部活動や生徒会活動を積極的に行っている人なら、推薦入試が受験できる。共通テスト前にチャンスがある。失敗しても前・後期は受験できる。挑戦する価値がある!


予備校の英語 ◆「英文解釈教室」の限界とは


 「英文解釈教室」(1977年)や「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)などの著者である伊藤和夫の「予備校の英語」を読んだ。

 この本の中で「英文解釈教室の限界」を説いている。「『解釈教室』の執筆当時、筆者は従来の参考書と異なった総合的視点と説明の論理的方法を発見したという喜びまたは思いこみに夢中で、研究論文を書くことと、学生向けの参考書を書くことのちがいがわかっていなかった。」

 「読むための文法と参考書は、この活動に密着したものでなければならない。線の全体を俯瞰するよりも線の流れに沿った文法、たとえば、英語のセンテンスの先頭に来られる言葉が何種類あり、そのそれぞれに対応した文の構成にどんなものが考えられるかという問題を叙述の中心に据えるような文法が必要なのである。」

 「英文解釈教室」(1977年)の反省の上にできたのが、「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)なのである。

 「ビジュアル英文解釈」は読むための参考書として中学生から大学受験の共通テストレベルまでに対応しているが、「ビジュアル英文解釈」では理解できない構文分析を「英文解釈教室」は行っている。このために難関国公立大二次試験の記述問題対策として「英文解釈教室」は必須となる。


◆大丈夫か?国公立大出願! 
 
 明日から国公立大出願がはじまる。毎年、中間発表までは1倍に満たない大学が多い。

 前期日程は先週の高校での三者面談で塾生はA・B判定の大学に出願するようになった。

 問題は後期日程だ。

 「前期はA判定ですから、落ちっこないですから大丈夫!」と言った塾生が不合格になったことがあったのだ。

 A判定であっても合格率80%。不合格の可能性もある。後期は前期と比べて、問題の傾向は違うし、難しい。

 私立大の滑り止め校に行く気がなければ、後期もまたA・B判定で配点比率が共通テスト重視の大学に出願しておく必要がある。

 急遽、塾生がお母さんの実家のある山形大学に出願することにしましたと言った。後期は小論文のみで共通テストで合格ボーダーを超えている。後期は保険と思って出願していた方がいいのだ。

 進路指導で恐れるのは塾生がこの春から通う大学がないことである。合格した大学がなければ、もう1年頑張るしかなくなるのだ!

◆共通テスト・ボーダーライン発表後に受験校に迷っていたら

 
共通テストの結果は明と暗に分かれたが、マラソンでいう折り返し地点のタイムと同じであって、ゴールタイムではない。A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指すとブログで述べた。

 ここでボーダーライン発表後に受験校に迷っていたら、勝機を逸するのも事実だ。その間に受験校の傾向に沿った勉強ができるからだ。どうしても第一志望校に行きたいのなら、前期は受験した方が良い。「一生に一度の賭け」だ。ただし私大、後期は手堅く受験校を選び、浪人しないように考えることだ。

 そうすると踏ん切りがついて、やる気が出てくる。集中してやれば、二次重視の大学であれば、逆転勝ちも可能だ。

 前期の英語に関するアドバイスは英作文対策だ。今までやってきた人なら、復習中心。まだ手をつけてない人でも今から十分間に合う。英作文基本300選、新・基本英文700選(駿台文庫)などを4・5回徹底的にやって暗記する。自由英作文なら、竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本や過去問を最低10年分解き、添削してもらい暗記する。また傾向から予想問題を20題ほど作って暗記していけばいい。


◆センター試験後の三者面談で


 センター試験合否判定をもとに受験校を決定する高校で三者面談を受けた塾生との会話である。

 「先生、山形大学ってどこにあるんですか?」
 
 「山形大は東北の山形県だろ」

 「へーえ、東北ね。雪が多いんでしょう。冬は寒いでしょうね」

 「寒いのイヤだから、徳島大学に決めます!」

 共通テストの自己採点がB判定以上で受験校が決まった人は、二次も気を抜かず頑張れば問題ない。問題になるのは急遽、三者面談で受験校が今まで考えてもいなかった大学になるケースだ。
 
 塾でも地元の九州工業大学からセンター結果が思わしくなかったために、三者面談で高校の先生から山形大か徳島大学の工学部をすすめられたケ-スがあった。
 
 地元大学であれば、費用が一番かからずいいのかもしれませんが、大学となれば通学できる大学は誰でも数校しかありません。見方を変えて全国規模で考えれば、受験できる大学は多くなります。

 「国公立大学にぜひとも合格してほしい!」と考えている親御さんの希望なら、合格可能な大学にチャレンジしてはいかがですか。これも一つの選択肢としておすすめします。
 
 彼は無事に徳島大に合格し、本人、親御さんともに大喜びしたのです。高校の同じクラスの塾生はこういう理由で琉球大学工学部を受験して合格しました。ここの高校は過去5年間に国公立大学に合格するものは数名しかいなかったので、進路指導の先生に感服しました。

◆テストリサーチの明と暗!

 受験生の皆さんは共通テストの自己採点が終わったと思います。あと数日で各大学の得点分布表、ボーダーライン予測が発表されます。

 過去にセンター試験の比重が高い熊本大学工学部にA判定が出て、合格に自信をもった塾生がいました。データリサーチの結果を見せられました。学科順位3番。前期は得意の数学・理科だから、楽勝、落ちっこない。AはAでもSAと言っていました。SAって何と訊くとSAとはSpecial Aと本人はご満悦でした。あと1ヵ月だから頑張るように指導しましたが、聞く耳を持たなかった。

 センター後は勉強に身が入らなくなり、前期試験に不合格。不合格後すぐに報告をもらいました。早速、後期はどんな問題が出そうですかなど尋ねられました。終始、洒落にならないとぶつぶつ言っていましたが、こうなってしまっては遅いのです。

 反対にセンター試験に失敗してD判定。死に物狂いで頑張って九州大学農学部前期試験に合格した塾生がいます。昨日のブログで書きましたので参考にしてください。

 テストの結果は、明と暗に分かれますが、マラソンでいう折り返し地点のタイムであって、ゴールタイムではない。A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指す心構えで、これから毎日勉強に取り組んでください!

◆共通テストに失敗しても

 寒い中、共通テスト、お疲れさまでした。やっと2日間が終わりました。今日はのんびりしてください。試験は心身ともに疲れますよね。

 さて、明日学校に出向いて自己採点をする人も多いと思います。各自、予備校に点数を提出すれば1週間程度で各大学のボーダーが発表される運びとなります。

 塾生の中には過去、数I・数Aのマークを全部最後にまわしていたために満点近い得点をあげていたのに、途中で終了ベルが鳴り、10点あまりの成績だった女子がいます。

 第一志望九州大学・農学部判定はD。ショックだったと思います。2次試験は諦めようと、ふと脳裏をよぎったかもしれません。しかし彼女は諦めなかった。形相を変えて鬼気迫る勉強を2次試験まで続けて九州大学前期に見事合格したのです。

 共通テストの失敗も合格が決まれば喜びはひとしおです。今日落ち込んでいる人がいたら、参考にして最後まで自分を信じて頑張りましょう!

◆共通テスト直前の心構えとは! 
 
 共通テスト直前となりました。受験生ならば誰でも高得点を目指して頑張ってきたわけですから、もうここまできたら開き直った方が勝ちになります。家族から四六時中、勉強しているかどうか監視の目が光り、プレッシャーに耐え、息も切らずに今までやってきたじゃないですか?全力を尽くし、やれることはやりつくしたと思って試験に臨むだけです。

 試験前の心境を訊いて、塾生が「楽天」と言ったことに感心したことがある。彼は福岡県立明善高校の校訓「克己」「尽力」「楽天」を人生訓にしていた。

 勉学、鍛錬の厳しさや苦しさに負けそうになる自らに「克己」し、時には血の汗を流すまでの「尽力」の果てに出る結果、その結果は天運に委ねよう、という安心立命の平らかなる心境、それが「楽天」というのだ。

 この「楽天」の境地、開き直りが試験では好結果をもたらす。本番では受験生はどうしても慎重になり時間がかかってしまうが、この開き直りで躊躇なく素早く解けるようになる。マーク式の問題に自信を持ってどんどん解いていくことだ。

 それでは3日前です。大雪のところもあるようです。交通機関のダイヤの乱れが予想されます。試験当日は早めに起きなければならないかもしれません。体力を温存しておく必要があります。早めに寝てください。1時間早く寝ると随分疲れがとれるのがわかると思います。では体調を整え、万全な状態で臨んでください!

◆塾・予備校の合格体験記の秘密とは


 塾生の合格体験記を読んで、合格した嬉しい気持ちは伝わるものの読み手にとっては読む価値があるかと疑問に思うものもあります。

 手直しせずにホームページに載せる理由はこんなことを聞いたからです。

 2月、3月は受験の追い込みと塾生募集が重なり、繁忙期です。

 頭を悩ますのが、「合格体験記」を塾生に頼むことです。今まで頑張って、やっと合格をつかんだのに、間髪を入れずに「合格体験記」を書いてもらうのは、やはり気が引けるものです。

 九州大学医学部に合格した塾生に頼んだ時のこと、メールして2週間ほど待ちましたがメールが来ない。妹も塾生でお父さんと話す機会があったので、再度お願いしました。

 その時、お父さんがおっしゃるには、うちの息子は予備校の「合格体験記」に写真入りで載っていますが、一度も書いたことがないとおっしゃるのです。

 唖然となりましたが、興味があったので、どなたが書かれているんですかと尋ねました。

 学校や予備校の先生ですよと答えられたのです。

 「合格体験記」は学校で取捨選択して、いいものを掲載しているとは思っていましたが、先生が書いているとなると生徒目線では講義内容は語られていないということです。

 先生はこの時期忙しいうえに、さらにこんなことまで仕事しているとは大変なことだと思ったのです。

 生徒の拙い文であっても、少々首を傾げる文であっても、生徒目線で勉強法を述べた文は価値があると思うのです!

◆男性と女性の成績の伸び方とは


 「女の子は高校2年からコツコツ勉強やらないとね。男の子は3年に上がると勉強をはじめて一気に伸びるから」。こんなことを講師を始めたころ、ベテラン講師から言われて戸惑った。

 そんなことがあるのかな?男性と女性には成績の伸び方に違いがあるのか疑問に思った。

 確かに受験勉強を始めるのは女性の方が半年、1年早い。まず高校1・2年の女性が入塾して、その後男性が増え始めて女性の数を超えるのは毎年高校3年の夏以降だ。

 一概には言えないが、女性は毎日の学校の授業を大切にする。それとは対照的に男性は定期テストの成績よりも実力テスト重視で模試の成績が上がった方を喜ぶのである。女性は毎日コツコツ勉強するのに長けている。反対に男性は単元ごとに勉強に取り組むことが多い。

 男性は追い込みが効く。部活が終わって勉強を始めると寝ないでやっている。毎年こんな状態を見ていると女性には早めに受験勉強を始めることをすすめている。

 女性は高校3年になると浪人生も加わって、高校2年の成績の維持するのがやっとの状態になるのをみていると男性と女性では勉強法を変えて取り組まなければならないと思うのである。

◆大学受験・英語の参考書や問題集の使い方が詳細に載っている本とは


○○○○○○○○イメージ 大学受験・英語の勉強を本格的に始めなければならないが、何をやったらよいのかわからない。そんな受験生に手を差し伸べてくれるのがこの本だ。

 「一生モノの英語勉強法」(祥伝社新書)は京都大学教授と受験講師二人のノウハウを結集させた本である。受験生のレベルに合わせて、今から取り組む英語勉強法を提示してくれる。

 読み始めた受験生は成績が上がらない理由に合点して、弱点補強をどう解決すればいいかわかるであろう。

 各参考書や問題集の使い方が詳細に載っているので、独学する受験生には重宝する。


◆高校3年の模試の偏差値は必ず下がる? 
 
 
「高校3年第1回模試で浪人生は返り討ちにしてくれる」と息巻いていた塾生は高校2年ほどの成績は取れず、反対に返り討ちにあったのです。

 
高校3年の春は一生懸命に頑張ったが、秋ごろにやっと2年の時と同じ偏差値が取れるようになって九州大学医学部に合格できたのです。

 現役生と浪人生の成績は11月下旬ごろに同じになるといわれています。浪人生8万人の壁は厚い。このことを現役生は肝に銘じておかなければなりません。

 高校受験は地方の高校では1倍台です。大学受験は国公立大前期で3倍台です。不合格になる受験生が多いのです。大学受験を高校受験と錯覚してはいけません。河合塾のマーク・記述模試のC判定以下は不合格になると自覚することです。

 第一志望がC判定以下なら今から相当頑張らなければなりません。受験生は成績は頑張ったら頑張った分だけ成績は伸びると思っていますが、他の受験生も頑張っているのです。相対評価の偏差値にはなかなか反映されません。早めに対策を立てて実行していくことが一番です。


受験生はお正月気分に浸っている暇はありません
 
 
大学入学共通テストまで2週間あまりとなりました。受験生はお正月気分に浸っている暇はありません。一気にラストスパートをかけねばなりません。

 まずは試験当日の起床時間にする。就寝時間も体調に合わせて決めて実行するといいですね。
 
 地理歴史、公民、理科は追い込みで得点が十分期待できる科目です。2回まわすぐらい徹底してやったほうがよい。1回目はサブノート、テキストをひととおり読み流し、忘れているところをチェック。必ずもう一度出来るように印などをつけておく。2回目はここだけを重点的にやる。
 
 ラストスパートの主要科目、国・数・英と地理歴史、公民、理科の勉強割合は3対7、もしくはそれ以上に後者に当てた方がよい結果がでている。各自総合得点を考えて勉強を進めてください。

◆大学受験の志望校選択とは
 

 高校受験とは違って大学受験となると、自宅から通える人は限られる。都会に住んでいない限りは、通える大学はないに等しい。
 
 塾生の中には一人っ子なので地元の大学しか受験できないという子もいるが、大半は都会の大学を目指す。親元を離れて一人暮らしがしてみたいという子が多いのだ。
 
 親の世代であれば、大学卒業時の就職試験の交通費や宿泊代は会社もちだった。現在は自分持ちで就職時には大変な支出になっている。こういう支障があって、なかなか就職活動もままならないと聞いている。
 
 希望の就職ができれば、場所はどこでも構わないと考えている方もいるでしょうが、将来、地元に帰るのかどうかは考慮していた方がいいと思うのです。
 
 福岡から息子一人と娘二人を東京の大学に出した友人が、皆、東京に就職してしまって帰ってこないと嘆いていた。こうなることを危惧するなら、志望校は親と子で慎重に相談して決めるべきである。

◆難関大学志望の受験生の勉強法とは


 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。

◆センター試験・英語、満点とれよな~

 
 センター試験前の最後の授業で塾生の息子にお父さんが言った。

 「英語、満点とれよな~」

 息子は神妙にこの言葉を聞いていた。これを聞いてまずいなと思った。なぜなら、センター試験前にナーバスになって、今まで強気だった彼が、センター88%程度なら、志望校を変えますと言っていたからだ。

 以前、息子がいない時にお父さんからは、息子は本番に弱いんです。緊張して、頭の中が真っ白になるんですというお話を聞いていました。そうであるなら試験前には、プレッシャーをあたえない方がいいと思います。過去にも期待をかけすぎて、本番で頭の中が真っ白になって悲惨な結果なった塾生がいますからと助言していた。

 それなのに、あえて最後の授業で息子に言うんだろうと?

 試験後、お父さんからメールが来ました。文字化けしていました。たまにあるんですが、文面が長い。いい結果であるといいんだが……何か不吉なものを感じました。

 改めてメールが届きました。英語(筆記)200点、(リスニング)46点。総合得点92%をとったという報告でした。

 敢えてお父さんが試験前に発した言葉、「英語、満点とれよな~」は息子に試練を乗り越えよ!もっと大きくなれ!というメッセージだったと思ったのです。


◆私立大学受験出願で気をつけること


 12月下旬から私立大学の願書受付が本格的にはじまる。出願は郵送する時代からWEB出願に変わった。

 早稲田大学商学部を受験するする塾生が郵送の時代に年明けから願書受付がはじまるのに12月に出した。

 受験番号100番以内の受験票が届いた。また受付期間ぎりぎりに出した教育学部は早稲田大学ではなく高校学校での受験となった。

 塾生が実体験したことを事細かに話した。商学部は出願を早く出した受験生である。やる気満々の受験生で教室は殺気立っていた。それに比べて教育学部はのんびりムードだったのである。

 受験番号は願書受付順の大学が多いだろう。受験番号による教室の雰囲気はだいたい想像できる。早く出す受験生の方が合格率は大学受験に限らず高い。

 殺気立った雰囲気を嫌う受験生もいる。のんびりムードはいいが、やる気のない受験生が隣に座っているのも嫌なものである。こんなことを考えて願書を早めに整えたい。

◆国公立大医学部志望の勉強法とは


 
国立大学医学部を目指す塾生が、毎朝3時に起床して4時から勉強していた。浪人生ではあったが、土日も休まず、毎日12時間勉強していた。

 ある時、彼に「なぜ、早い時間から勉強しているのか」訊ねたことがある。起きてから5時間くらいで試験に臨んだら、頭がさえて実力が発揮できたというのである。これは彼が昼夜逆転の生活を続けて受験に失敗した経験から生まれた生活だったのだ。

 「失敗は成功の母」という、ことわざがある。失敗の苦い経験をしてはじめて「自分の甘さ」に気づき、反省をして成功するのである。

◆早稲田大合格、日本大学不合格の理由とは
 
 
最近は毎日、過去問を見ている。英語の問題をひととおり見終わると他科目の問題に目がいく。今日は日本大学商学部をざっと見た。
 
 塾生で早稲田大学商学部に合格しておきながら、ここに不合格になった生徒がいた。英語、選択科目の社会は点が取れただろうが、国語で躓いたんだろなという気がしてきた。60分の試験で問題量が多い。時間配分に気をつけないと終わらない量である。
 
 ある塾生が、「滑り止め受験校の心構え」の箴言をはいた。「百獣の王のライオンでさえ、獲物を捕るときは全力を尽くす。まして俺たちは、なおさらだ」と。
 
 本気でやらないと合格すると思っている大学も、このような結果になるのである。滑り止めといえども、受験校の過去問研究は必要である。

◆大学の附属高を受験させない理由とは

 中学生の進路相談した時のお父さんとの会話である。

 「都立は新宿高校、私立は中央大学附属高校、中央大学杉並高校を受験させるつもりです」

 「娘さんは中央大に行きたい学部があるのですか?」

 「いいえ、まだ決まってないようですが、家から近いのと息子が現在、中央大学の4年生だからです。都立高校が第一志望ですが、落ちたら、無理せずに内部進学で大学に行ってもらいたいと思っているんです」

 「そうですか。都立第一志望の対策をさせていただきます」と答えて、内部進学と聞いて明治大学時代の外書購読の授業風景を思い出した。

 教授が学生に席順に英文を一段落ずつ読ませ、和訳をやらせた。教授のヒントでできない学生も何とかひと通り和訳まで終えるのだが、明らかに和訳をはじめると、しどろもどろになる学生がいた。教授が業を煮やして、「どっちだ」と叫んだ。明大中野か明大明治かと尋ねたのである。学生が「中野です」と答えると失笑が起き、「次」と教授が言って授業が進んだ。

 一般入試生と内部進学生には明らかに成績の開きがあった。入学試験がない内部進学生は学力が著しく劣っていた。この現象は今もどこの大学にも起きている現象だ。

 別の塾生の父親はこのことを十二分に知っていて、うちの息子は大学の附属高は絶対に受験させません。高校の3年間が中身のないものになるとおっしゃった。

 「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがある。辛く苦しい入学試験を受験してこそ、知識が身につくのである。これが本当の親心と思うのである。

◆「現役合格」を決めるのはこの人のこのひと言です 
 
 
そろそろ私立大学の願書受付がはじまります。連日、受験校選びの家族会議が行われていることでしょう。

 模試の悪い結果や進路相談の三者面談を受けても、受験生は滑り止め校を受験しません。それに親が子供の志望校に同調していたら、悲惨な結果を招くのです。子供は合格しても行く気のない大学を受験するつもりは毛頭ないのです。

 子供は親が経験した受験の厳しさを知りません。何とか合格できるだろうとしか考えていないのです。子供の成績を客観的にみているのは親しかいません。「岡目八目」でみると合否はおおよそ判断できるのです。

 現役合格には親が「滑り止め校は受験しなさい」とひと言いえばいいのです。3月に行く大学がない受験生は途方に暮れるのです。

 それでも、滑り止め校を受験しないと言い張るなら、覚悟を決めて不合格が決まった翌日から勉強をはじめるように助言してあげてください。すぐにはじめないと合格はままならないのです。

◆第一志望校を変更したい


 
息子が志望校を変更したいと言っていますと保護者の方から電話をもらいました。

 保護者の方はセンター試験まで1ヵ月を切って、志望校の突然の変更に戸惑ってしまわれたのでしょう。

 塾生は東京工業大を第一志望にしていました。センター試験は950点満点で基準点の600点以上をとれば、二次試験が受験できます。こういうわけでセンター試験対策は今まであまりやっていません。二次対策に重点を置いてきたのです。

 東京工業大の問題は難問で合格は難しいと判断して、私立大に志望校を変更したのです。

 この判断は正しいのか、正しいと言えます。受験直前に第一志望校を変更するのは容易ではありません。

 東大理Ⅲ志望の塾生が10月に九州大学医学部に志望を変えて、生物を一から勉強して合格を果たしました。自分の実力と問題の難易度の判断は実力がないとできません。的確な判断ができたわけです。

 あと、私立大入試まで2ヵ月あります。集中してやれば、合格につながるのです。

◆数学以外やる気のない人間が英検2級合格!


 僕の中学校では英検2級を早い段階でとる人が多くいました。そのような人は英語の成績が安定してよかったため、僕も英検2級を取ろうと思いました。

 そこで、まず英検2級の過去問を見ることにしました。しかし、すべてのことについて全く理解できず、手に負えない状況だということが分かりました。その後、システム英単語で単語はある程度良くなったものの熟語と文法と読解力は全然身につかず、どうすれば全体の英語力が伸びるかわからなくなりました。また、ライティングと二次面接も全然できず問題だらけでした。

 そんな中、母がインターネットで生葉塾を見つけてくれました。僕と母で相談した結果、インターネット教室を始めてみることにしました。はじめに、先生からビジュアル英文解釈で長文読解と文法を教わりました。これまで僕は一文一文をなんとなく読み、なんとなく意味を理解していました。しかし、これを行うことで一文の意味をはっきりさせながら読むことが大切であることを学びました。英検の長文問題が格段に解きやすくなったと感じました。

 次に、速読英熟語で熟語を学びました。先生が熟語のテストを授業の初めにしてくださったため力が付きました。また、先生は物知りで速読英熟語に載っていない情報も教えて頂きました。さらに先生のライティングの練習を週一回行っていました。このことによって、英文を決められた語数で決められた内容を書くことができるようになりました。

 そして迎えた試験当日…なんと速読英熟語の最初に載っている熟語である「just around the corner」が出題されました!先生のおっしゃった通りに熟語を覚えていたことがとても報われた気がしました。先生のおかげで一次試験と二次試験ともに受かることができました。特にライティングに関しては本番難しいものが出たので先生がいなければ一次試験に落ちていたと思います。また、このライティングの練習が中間試験に活きて(多分)英語は学年で一番高い点を取ることができました。

 僕は数学以外やる気のない人間でしたが、先生のおかげで英語を好きになることができそうです。好きになることは大切で、好きになればどこまでだってやっていけると僕は感じています。これからもこの「好き」という気持ちを大切に英語を学んでいきたいと思います。先生ありがとうございます。

塾生の進路決定に悩み続けた話である

 「地元福岡の西南学院大学に行きたいと思います」

 塾生は青山学院大学文学部英米文学科、明治大学部政治経済学部、商学部、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻に合格した。

 「英語の教師になるつもりか?」

 「先生は向いていませんので、企業に勤めることになると思います」

 「それなら、明治大学に行った方がいい」

 「経済的にアルバイトしなければなりません」

 「アルバイトしながら、大学の両立はできると思うが」

  彼は私の勧めもあって明治大学商学部に入学した。

 楽しい学生生活を謳歌していると思っていた。

 入学して2年たった頃、彼の母親から手紙が届いた。

 先生の勧めで東京の大学に進みましたが、留年になりました。

 新宿で居酒屋の副店長になったと自慢していますが、勉強をしていないようです。

 何を考えているのか、先生の言うことは聞きますので、

 電話で何か言ってくださいと頼まれた。

 大学はあまり行っていなかったが、好きな英語は英会話学校に通って頑張っていたようだった。

 そんなに英語が好きだったら地元の西南学院で勉強した方がよかったのではなかったか。進路指導が間違っていたのではなかったかと後悔したのである。

 そんな彼から20年ぶりにメールをもらった。

 「当時は確かに大変でしたが、上京したことで、色々社会経験を積むことも出来ましたし、妻とも出会うことが出来ました。現在がそんなに不幸と感じることが少ないからでしょうか。ただ、子供には同じようなこと(週6でバイトとか留年とか)はなるべく経験はしてほしくないですね。せっかく大学に行くのであれば、しっかり勉強をしてほしいですね。」

 このメールをもらって長年の鬱積がやっと晴れた。人生のターニングポイントになる進路指導は難しい。

合格を目指して親子で考えなければならないこと! 
 
 
高2年生対象の三者面談をはじめています。この時期三者面談を実施する理由は、志望校の親と子の一致のお願いをして、合格戦略を早目に立てるためです。大学の学部・学科で傾向が全然違います。早目に志望校を決めることで合格率が上がってきます。

 面談をしてみると、なかなか親と子の志望校が一致しないことが多い。願書を出す段になって、志望校が変わってしまって、科目の変更を余儀なくされたケースがあります。親はとにかく有名大学に合格してくれればと思いがちですが、子は学部・学科への「こだわり」があったり、クラブ活動の延長で大学を決めていたりします。
 
 親子で進路のことを真剣に考えて、話し合いがあれば、すんなり決まっているでしょうが、実際は話し合いが全然行われていない。子の「こだわり」は、なかなか親、高校の担任に理解してもらえないので、話をしていないケースが多い。そこで内申書に響かない塾の先生の登場となるわけです。 

 私は、子、本人のやりたいことをやらせることをモットーにしています。18歳となれば自分で判断できるわけですから、子の「こだわり」の真意を十分に理解して、ベストの志望校選定に努力したいと思っています。

◆高校2年生の受験対策、合格するために今やるべきこと!

 
4月になると文系・理系や国立・私立のクラス分けがあるよね。まずその枠内で自分の志望校を決めることになるね。一番困るのが行きたい大学が下宿を考えなければならない時だ。経済問題が発生するので親とよく話し合わなければならない。奨学金制度もあるのでよく調べて検討した方がよい。地方の国公立大学には低料金で賄いつきの学寮があるので、費用は地元の私立大学に通うよりトータルでは安くなるかもしれない。

 そこで大体志望校がしぼられる。まず過去問を見てみる。同じ大学でも学部・学科で試験問題が違うことに気づくと思う。英語では全問マークセンスでスピード重視のどんどん解いていかなければいけない問題と、記述式、要約問題が多くじっくり考えていかなければいけない問題では勉強の仕方も違ってくる。

 理想は自分の得意な形式で傾向のそろった大学を選択してはどうだろうか。一つの提案である。志望校が苦手な形式ならば、対策を練っていくことになる。偏差値は一定のバロメーターにはなるが、絶対ではない。今までに過去問攻略をして早稲田大学だけ合格した者もいる。まずはみんなが受験する大学入試共通テストの問題を早めに取り組んで一次の合格点を目指す。科目の配点も異なるので考慮する。
 
 最後に過去問は受験2,3ヶ月前に解くものではないということを肝に銘じてほしい。受験生が実力判定で合格点に達しているかどうかを自分で判断したいと2,3ヶ月前に解く気持はよくわかるが、過去問はなるべく早く入手して出題傾向をみるものだ。

 ドリームインキュベータ代表取締役会長の堀紘一著「年収が2倍にも3倍にもなる勉強法」の中で、受験1年前の高校2年の春休みに東大入試の過去問10年分を古本屋100軒回ってかき集め、出題傾向を研究して8,9割は取れないが合格点の7割を下らない勉強をしたと述べていた。志望校に合格するコツは早めに志望校の過去問に目を通してみることにつきる。


◆集団授業と個別指導ではどちらが成績が伸びるか
 
 
集団授業の経験のある講師であれば、教壇から生徒の顔を見ると、どのくらい生徒が理解をしているかがわかる。理解をしている生徒がクラスの半分以上であれば授業をすすめるし、半分以下なら、もう一度復習からはじめる。このようにして授業をすすめている。
 
 理解している生徒にとっては、授業の8割以上はすでに理解している内容で時間をもてあますことになっている。理解できていない2割のところだけ目を輝かせて授業に耳を傾けている。
 
 個別指導ではトップクラスの生徒ならば、理解しているところは飛ばして、間違ったところだけ集中的に授業を受けることができる。集団授業に比べてはるかに効率がいい。
 
 これは逆もまた真なりで、理解ができていない生徒ならば、わからないところをじっくり習ったほうが効率がいいのである。さらに個別指導では生徒が気づかない弱点を見つけることができる。こういう理由から個別指導が集団授業より成績が上がるのだと思う。


◆彼の言葉に「努力の賜物」をみた!
 
 野球部に入って「甲子園」を目指すN君。中学時代に得意だった英語が高校に入って以来だんだんわからなくなってきた。自分では「単語・熟語」の意味がわからないのが原因だと考えて、英単語ターゲット1900・英熟語ターゲット1000を全部暗記したそうである。
 
 半年後、学年成績トップクラスの野球部の友達と単語、熟語テストは負けないくらいになっていたが、実力テストはかなわなかった。この原因は解釈力の不足にあると考えて、「英文解釈教室」を購入して読みはじめたそうである。これもまた半年を要したそうだ。
 
 1回終えたところでN君は入塾してきた。独力で300ページを1回やるのは骨が折れたと思う。しかし、この努力は「無」ではない。難解な問題に頭を抱えてやると何がわからないかがよくわかってくる。漫然と講義を聞いてわかった気持ちになるよりも頭に残る。
 
 N君は授業中に英語はwhat、thatなどの役割を果たす語が重要だと思いますといった。私ははっとして、彼の言葉に「努力の賜物」をみた。

明治大学に逆転合格した秘訣とは!
 
 
大学入学共通テストまであと2か月。追い込みで夜遅くまで勉強している受験生も多いことだろう。11月までの明治大学模擬試験の判定はD・E判定で逆転合格した塾生がいる。

 
驚くことだが、彼は12月からよせばいいのに朝の新聞配達をはじめた。普通なら勉強に専念するためにアルバイトなどもってのほかで、勉強に充てる時間を増やそうと考えるだろうが、彼の考えは180度違っていた。

 朝早く起きて頭を活性化させて勉強しようと思ったという。幸か不幸か彼の作戦が功を奏して商学部に合格を果たしたのだ。

 彼の勝因を分析すると、試験に合わせて朝方の勉強をしていったことだ。現役生ならば学校に普段どおり通学していれば問題ないが、問題は高卒生だ。もうそろそろ夜型から共通テストの時間割で頭が働くように、朝型へシフトしなければならない。なかなか夜型を朝型にシフトすることは難しい。早めにシフトしないと最悪の結果になるので、気をつけていこう。

 次に残された貴重な時間を有効に使っていこう。これから時が経つのが早く感じられる。毎日勉強する科目の計画を必ず立てて、1週単位で見直しをしていく。毎日寝る前に「今日はこれでよかったか。やり残したことはないか。明日は何をやるのか」を考えていくとよい。経営の授業で初めに習うのが、Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Act(改善)である。これを次のPDCAにつなげて、継続的な経営改善をおこなっていく。受験勉強もこのように改善していけばいい。

◆英文の直読直解にはトランプゲームのやり方で


 塾生に尋ねてみる。「トランプの神経衰弱は得意?」

 「苦手なんです」

 この英文が解けない受験生はいつもこう答えるのである。  

 I have seen various places in Europe, and I never found myself the worse for seeing them,
but the better.


問題)butで結ばれているのは。

 まず、and ,but ,orを見たら、次に来る語句、節を見て、前の部分から文法上それと対等なものを見つけ出すことだ。

 これは難しく考える必要がない。神経衰弱をやるやり方でA and Bの形なら、andのあとのBと同じ形を、andの前からAを見つけることだ。

 神経衰弱はトランプを裏返しにして同じ数字のカード2枚を引き当てるゲームだが、英文読解であれば、見えている英文を分析するわけだから、より簡単である。

 塾生が上記の問題が解けないというので、and,but,orを見たら神経衰弱の方法を話したら、すぐに解けた。

 and,but,orの等位接続詞はもっと深く分析が必要な文もあるが、まず、この程度の英文の分析をすばやくやれると速く読めるようになるのである。

解答) the worse と the better
和訳)私はヨーロッパの様々な場所を見てきたが、そのために堕落したことは一度もなくかえって向上してきた。

◆大学受験・英語、このテキストを勉強したらなぜ合格するのか!
 
 
このテキストの最大の長所は難関大学入試の英文和訳問題の構文が全部網羅されていることである。数学の赤、青チャートの公式を十分理解すれば難問がとけるように、英語においてもこのテキストを十分に理解すれば解けない問題はない。

 
巷間のうわさでは、大学受験英語対策ではレベルが高すぎて必要ないと言われている「英文解釈教室」。塾をはじめたころから30年間以上このテキストを使っている。

 ただ問題は一冊300ページあり、余りにも分厚い参考書なので高校生には手に負えない。そこで塾では英文解釈教室をパワーポイントで作成した教材を提供している。日本文を読んでもなかなか理解できない事柄を図解したものである。これをもとにレベルに合わせて簡単な構文、短文、例題と順に解説する。これにより難関大学入試の英文和訳問題・長文問題の速読ができるようになっている。

◆マインドフルネスで受験勉強が変わる! 
 
 今年も残すところあと7週間となった。追い込みで気をつけなければいけないことは集中して勉強することである。

 人間の頭の中の半分以上は雑念があるといわれている。不安なことがあると目の前の勉強に集中できないのだ。受験のストレスにつぶされないようにするために今はやっているマインドフルネスを実践するのもいい。

 
マインドフルネスとは、今この瞬間の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れることである。

 
戦国武将、本多正信が後藤
又兵衛を乱心させるために発した言葉、「心が乱れていては戦に勝てず」。これは受験にもあてはまる。不安に駆られていては多くは望めないのである。本番の入試までベストコンディションを作り、リラックスして試験に臨みたい!

◆偏差値が低いから英検はまだ早い、お前には無理だ


 私は模試での英語の偏差値が54しかありません。だから、英検2級に一発合格するなんて、本人はもちろん、学校の先生も、友達も誰も想像すらしていなかったと思います。

 私の学校は全く進学校ではないので、2年生の11月での受験は、学校の英語教師にも「お前にはまだ早い」と反対されました。

 弱気になっていた私も、塾で先生に「そんなこと言ってたら大学受験に間に合わないよ」と背中を押され受験を決意しました。受験する同級生は、校内で一人でした。

 そうは言ったものの、過去問を解き始めた時は、ボロボロで、長文も全く読めませんでした。加えてリスニングも半分も点が取れず、ライティングはどんなに良くても6割程度で、点数に大幅な波がありました。準2級の時のように一筋縄では点が上がらず、何度も受験を諦めようと思いました。

 しかし、塾でパス単の2級を小テストしてもらい、長文の読み方を、週一回の授業で、根気強く教えて頂きました。加えて、毎週、塾で時間を計って過去問を解き、最終的には18回分解きました。すると、ボーダーの6割程度取れるようになってきたのです。

 直前期にはライティングの添削を毎日してもらいました。先生のアドバイスで、使える英文をノートに集め、その英文でなるべく書くようにしました。すると、本番では、9割を越えることができました。毎週、時間内に過去問を解く練習をしていたおかげで、本番では苦手なリスニングの選択肢の先読みをする時間を作ることができ、8割とることができました。

 二次試験も、先生の、「2冊やったほうがいいですよ」というアドバイスの元、4冊くらい見て、とにかく新しくでてきた表現を覚えました。これも、高得点で合格できていました。

 同じ学校の3年生の先輩はほとんど合格していませんでした。そんな中、こんな私が校内で1番のスコアで合格できたのです。「偏差値が低いから英検はまだ早い、無理だ」と決めつけて諦めてはいけないと思いました。先生のアドバイスについて行き、必死に勉強することが大切だと身をもって感じました。

 しかし、これで英語ができるようになった訳ではありません。気を抜かず、今後は、受験に合格できるよう、先生の指導についていけるよう頑張りたいと思います。

◆目前に迫った共通テストの追い込みとは

 
目前に迫った共通テスト。この時期、現役生の成績がやっと浪人生に並んだ。現役生も定期テストが終了後は、週1回、学校に通えばいい高校が多い。

 フルに休みになると相当勉強ができる。10時間は軽くこなせる。過去には睡眠、食事と風呂以外は全て勉強にあてて14時間勉強した塾生もいた。

 たぶん一生で一番勉強するのが、この2ヵ月だ。受験生のクリスマスとお正月はお預けにして本気で頑張った方がいい。

 今年の夏、猛暑にもめげずに勉強した受験生も多いはず。しかし、この2ヵ月の追い込みで集中しなければ、夏の苦労も水泡に帰す。合格する人はそのことを十二分に心得ていて、街中のにぎわいにも目もくれず、勉強に没頭している。


◆大学受験、長男・長女で失敗する理由とは 
 
 
大学入学共通テストまで3ヶ月を切り、模擬試験は山場を迎えています。この最終結果をもとに12月の三者面談で受験校を絞っていくことになります。

 受験校決定で重要なことは果たして合格できるかということです。長男、長女が受験であれば、大学受験は初めてなので失敗することが多いのです。

 高校受験と同じような気持ちで臨まれる方が多く。大学受験は終わってみれば、厳しい結果になったという感想になるのです。

 模擬試験のB判定はおそらく合格だろうと親子で思っている。私立大学ではB判定を3回取って1校合格と考えていた方がいいでしょう。滑り止めは毎回模試でA判定を取っている大学から選ぶことです。

 経済的に負担をかけたくないと思っている子なら、行きたくない大学の受験はしません。親はこのことを口実に受験を勧めませんが、そこに落とし穴があるのです。

 来春に行く大学がないという結果になってしまいます。親は子の気持ちを汲んでA判定の滑り止め校を受験させてあげてください。


◆英語の成績が上がらない人の共通項とは

 長年、英語の指導をして、なかなか成績の上がらない受験生を観察してきた。単語・熟語も随分やって、構文は十分訳せるのに点数が上がらない。ここに共通項があることに改めて最近気づいたのである。

 英語の長文問題。和訳ができれば、現国の問題と同じである。この現国の成績が悪いのだ。
現国と英語の成績は正の相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ている。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのだ。
 
 現国ができて英語ができない受験生は英語の長文問題が多少読めるようになると成績はとても良くなる傾向にある。構文など少々読めなくても現国の力で解けるようになるのだ。

 英語長文問題が解けないならば、遠回りになっても現国に力を注ぐべきである。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを30題ぐらいやってみる。そうすると英語問題に対するアプローチの仕方がわかってくるのでおすすめしたい。

◆明日は受験してくれ!


 私立大学を7日連続して受験した塾生の話である。

 あれだけ口を酸っぱくして最高3日連続に受験はとどめるように諭したのに。塾生は大丈夫と言って7日連続受験を試みたのだ。

 6日目が終わって連絡が入った。

 「疲れました。明日は受験しません。たぶん、今までの大学に合格しています。自信があります」

 合格する受験生にこういう発言はみられない。落ちる受験生は楽観的でできたというものなのだ。

 「頼むから、明日は受験してくれ!」

 塾生は浪人中に父親を亡くし、家業の手伝いをしながら2年間勉強に励んでいたのだ。

 「ぐったりしていて動けませんよ。先生が言うなら仕方がない。明日は受験に行きます」

 合格発表の結果は最後に受験した大学のみ合格していたのである。もっけの幸いとはこのことである。

 現在、受験校を検討中であろう。2月1日から20日までに私立大学の受験は集中する。難易度別にバランスよく、日程も考えて決定したいものだ。

「夜型」受験生の末路とは
 
 受験生の保護者の方と進路のことで面談をした。浪人している息子は深夜勉強すると捗るといって、朝6時まで勉強しています。昼間しなさいと何度言っても聞きません。

 
予備校へ行かず、生活を自己管理することは難しい。朝の起床がだんだんと遅くなって勉強をはじめるのが遅くなり、知らないうちに昼夜逆転生活をしている受験生は多いのだ。

 かつて昼夜逆転生活をした受験生がいた。半年も続けるとなかなか戻すのは難しく、受験期の2月まで続けた。2月の初旬に胸が痛くなり、病院に行った。

 診断結果は、自律神経失調症。病院の先生は受験生の顔を見て一生懸命に勉強してきましたね。当分安静にしてくださいとおっしゃったそうだ。

 その年、受験生はなんとか受験はできたが、合格はできなかった。この時、「夜型」勉強を悔いた。

 こうなってしまってはもう遅いのである。早めに「朝型」勉強に切り替えるべきだ。

◆大学受験の厳しさ 
 
 
入塾時に志望校を訊きます。志望校がわかれば、英語のテキストとスケジュールは決まります。模試や毎週行うセンター試験対策の結果をみて、弱点補強を個別指導で行っていきます。

 不合格になる理由はやる事もやらずに勉強が大変だという理由で尻込みしてやらない。合格者はそんな問題が出るなら、やってみますと中学生でも予習・復習を怠らない。感心するばかりです。これが合格者と不合格者の違いです。

 そこまで努力はしたくない。やりたくないと思ったら、そこが自分の限界だと気づくことです。それほど大変な勉強なら、志望校は妥協することです。「ほどほどにするのか」、「手抜きをせずにやるのか」、これを決めて受験は臨んだ方がいい。大学受験は厳しいのです。

 
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 ◆誰でも「苦手科目」がある

 誰でも「苦手科目」がある。国公立大に進む人は「苦手科目」克服がポイントとなる。「苦手科目」克服のメリットの
話として、風呂屋の桶板の話をする。

 桶板は底板を何枚かの脇板で囲んで出来ている。底板は一定として、脇板を大学入学共通テストの科目数と同じ、板7枚からなっているとする。得点に合わせて、脇板を切る。点が低い場合は脇板が短くなることとして、枠をつけ桶を作ることとする。

 出来上がった桶に水を注ぐと、脇板の短い所から水が漏れる。1科目得点が低い科目があれば、そこから水が漏れ、水は溜まらない。このイメージに共通テストの総得点は似ている。極端な「苦手科目」はマイナスである。少しでも点数を上げて、水が溜まる桶にして、平均点を底上げした方が共通テストに強くなる。

 好きな科目は、やっていて面白い。またそれがテストの好結果になって返ってくるので、また力を入れるといった好循環になる。苦手科目は反対の結果で悪循環だ。この悪循環を断つには具体的にやり方を変えないとだめだ。

 まず勉強法として嫌いな「苦手科目」は、まず取り組んでない人が多いので、自宅学習で真っ先に勉強する。寝る前になるとただでさえやる気がないのに睡魔が襲ってくるに決まっている。そして「苦手科目」を質問できる友人、先生を見つける。先生ならば、どうして分からなくなったか指摘してもらえるので、またそこから復習ができる。基礎ができていないことが多いので、根気よく歯を食いしばってやる。誰でもそうだが、「苦手科目」は得意科目に比べて、勉強時間をかけてもなかなか成績が上がらない。まとまった時間が取れる週末は、「苦手科目」の勉強ができるいい時である。


高校受験に失敗、大学受験に成功 
 
 
高校受験に失敗して、大学受験に成功するケースはよくある。高校受験に失敗したから大学で志望校に合格できるのだ。

 これには条件がある。失敗した悔しさを3年間忘れないことだ。「
喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるように、半年、1年もたてば、不合格の気持ちも薄れてくるものだ。

 まずは、勉強に対する姿勢だ。真剣に取り組むためにスマートフォンでゲームやSNSは勉強時間中はやめる。この弊害は受験ではものすごく大きい。落ち着いて勉強などできていない。成績が上がらない原因になっている。

 また、読書習慣をつける。本を全く読んでない受験生の国語、英語、小論文は手の施しようがない。

 最後に燃え尽き症候群にならないようにすることも気をつけなければならない!

◆今から大学受験をはじめる受験生の方へ

東大の英語25ヵ年
 過去問をやる最大の利点は志望校の傾向が把握できることである。そして何より、今から何を勉強すべきかの指針が立つことだ。

 東京大学の英語対策では英文和訳で出題された構文を
「英文解釈教室(研究社)を使って、わかりやすく解説します。関連構文を含めてまとめていきますので、今まで気づかなかった点の解消になります。

 記述式の要約問題は英語力だけでなく、国語力が必要になります。添削によって減点されない答案の書き方やノウハウを指導していきます。確実に合格できるレベルまで成績アップできます。 

●単語対策ー基本的な語彙レベルであるが、単語の本質を深く理解する必要がある。
東大の英単語(教学社)は派生語・関連語が充実している。掲載されている入試問題で傾向を把握する。

●リスニング対策ー英語の配点120点のうち4分の1の30点。120分の試験時間のうち、4分の1にあたる約30分がリスニングに使われる。リスニングを重視している。
東大の英語リスニング20ヵ年(教学社)で時間配分の要領、設問と選択肢の傾向を吟味する。音に慣れるまで大量に聞き、声に出すことが大切である。さらにリスニング力を高めたい受験生には難関大のための上級問題特訓リスニング(旺文社)を薦めます。リスニングスキルを上げるポイントとなるディクテーション力をつける構成になっている。

◆偏差値表の盲点とは

受験生ならば、偏差値表は見慣れていますね。
見慣れているはずなのですが、
ここに盲点があるのです。



模試の成績が偏差値平均の50から55に上がり、
次の模試では60と順調に上がってきたら、
この調子で65、70と成績が上がる
気持ちになるのです。

この気持ちは大切ですが、グラフのように
偏差値60・・・・・・・上位16%
偏差値65・・・・・・・上位7%
偏差値70・・・・・・・上位2%

順調に上がってきた成績も偏差値60からは
なかなか思うように成績が上がらず、
誰でも頭打ちになります。
勉強時間に比例して、
成績が上がるようにはなりません。

成績上位者は手強いです。
いつも負けるものかと勉強に励んでいます。
模試の結果の数字の盲点に迷わされず、
偏差値はだいたいこんな分布になっているのだと
再認識する必要があります!

偏差値50から60までの勉強時間に比べて、
60から65はより時間を要します。
65から70はそれ以上にかかります。

偏差値70以上の大学を目指している人は
これを踏まえて勉強計画を考え直してください!

◆早稲田大学第一志望の受験生にアドバイス

  佐賀の大隈重信記念館を訪れたブログを書いて以来、早稲田志望の熱烈な浪人生と面談をしている。

 受験で使った英語テキストや成績などを訊いて落ちた理由を考えた。

 理系で教育学部数学科のように英語と数学の配点が1対2のところは別にして、文系であれば、英語の配点が高い。河合塾の偏差値で70ぐらいは取れないと厳しい結果となっている。

 意外であったのはセンター試験(筆記)で英語189点をとって、国際教養大学に合格。古典の問題が学校でやったところが出題されて満点とれた塾生でさえ、国際教養学部に不合格になったことだ。

 早稲田の英語はセンター試験ならば、9割以上取って、プラスアルファ―の文法・語法、単語・熟語力が必要になる。

 浪人受験生には、まずは単語・熟語力を磨くために英検準1級の合格を目指すことと文法・語法問題は2冊の問題集を徹底してやるようにアドバイスしている。
 

南方熊楠◆「知の巨人」の記憶法とは

 勉強したところをすぐに忘れてしまう。習ったところがなかなか思い出せない。こんな悩みを持つ受験生なら、「知の巨人」の記憶法は参考になる。

 和歌山が生んだ「知の巨人」、南方熊楠。19歳からアメリカとイギリスに遊学。粘菌をはじめとする生物学や博物学、民俗学を研究して重要な役割を果たした。先日、南紀白浜にある南方熊楠記念館を訪れた。

 熊楠は10歳の頃から15歳にかけて「和漢三才図会」(江戸時代の百科全書、全105巻)を文字からさし絵にいたるまでことごとく写しとっている。展示してある筆写には感心させられた。

 熊楠は書いて覚えるとよく記憶に残ると言っている。抜群の記憶力があったと評されるのはここにあったと推察される

◆受験で合格確実100%はありません!
 
 
Skypeで授業が終わると実力テストの結果や進路のこと、他の科目の勉強法などを聞いてアドバイスします。

 高校2年生で東京学芸大美術志望の塾生がいます。学校推薦を狙っています。昨年は校内美術コンクール入選、小論文対策の塾に通い、通信添削(小論文)と着々と準備しています。

 学校推薦枠は1名。毎年、志望する人はゼロだったのが、来年は他に2,3人志望の子がいてだんだん増えているようなんです。

 「推薦がだめだったら、どうするの?」と訊きました。

 「東京学芸大の一般を受験することになります」

 「国公立大の推薦の第2志望はないんですか?」

 「考えられません。東京を出たくないんです」

 芸術高校ですので一般入試の合格は厳しいと担任の先生から進路指導を受けています。3年になると数学の授業はないし、理科もひとりで勉強しなければなりません。負担が重いからです。

 都立中学・理科の教諭の友人がいます。大学受験は4年制の大学を受験したものの全部、不合格になり、短大に進みました。短大の成績はほぼ優の成績で4年制の大学に編入して教諭になったのです。

 教員試験も出身の新潟県はダメで東京都に合格しました。しかし、中学の教師になるという志は果たしたのです!

 塾生も将来先生になることが夢なのです。東京出身で地方の大学に行きたくない気持ちはわかりますが、学校推薦がもらえれば、これもまたチャンスです。教員試験の時は東京と地方の受験ができるのです。

 第1志望は理想は高く、行きたいところを望む。ダメなら善後策を講じて、第2・3志望を考えておく。受験はこれがとても大切です。行くところがない。これはいけません。

 「受験」は合格確実はありません。柔軟に考えた方がいい。また、頑張っていると将来いいことがあるからとアドバイスしたのです。


◆高校受験を失敗しなかった人は大学受験は危うくなる?

 「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、高2生の冬期講習から受験生としての勉強をしていく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は早く切った方が良いが、なかなか高2生の冬から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。
 
 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 私は自分というものを自分がよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。
 
 忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。国公立大学医学部などの難関校を志望しているものは高2の今からもうはじめないと間に合わない。

◆旧帝大系国立大やMARCH以上の私大は英語偏差値65以下なら他の科目ができても不合格になっている

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 面談の時に志望校を訊く。旧帝大の国公立大か、MARCH以上の私立大である。

 このレベルの大学は英語の配点が高い。英語は河合塾模試で偏差値65以上は取らなければならない。偏差値65以下は他の科目ができても不合格になっている。

 偏差値65突破対策として、長文問題対策も大切であるが、まずは文法・語法問題対策をやることだ。

 まず、高校でもらう1000題の文法・語法問題に取り組むことだ。9月に入塾した高校2年生は高校3年になると、このNext Stage をもらうことになっていたが、それでは間に合わないと9月から春休みまでに2回は終わる計画を立てた。

 まず、やり方として右半分の解説の理解をすることである。ひと通りやって、理解できないところは必ず
デュアルスコープ総合英語などの総合英語で確認する。この理解が重要で完全に理解するまで行うこと。これが不十分だと長文問題の文も理解できない。2回目に左の問題にとりかかる。3回目には間違ったところの見直しを行う。

 地元のトップ高校であれば、高校2年から文法・語法問題対策をはじめている。高校3年の夏休みまでに同じ問題ならば、95%以上できるようにならないと旧帝大国公立大やMARCH以上の私立大の合格はない。



◆英語長文速読法とは

 英語長文の速読力をつけるにはどうすればいいのでしょうか。よく受ける質問です。

 英文を速読する方法として / , //を使って前から訳する方法がありますね。当塾でも20年前、採用して取り組みました。問題集全部をこの方式で前から訳を下していったのです。

That Beethoven,/who was so passionately fond of music, /should cease to hear, /seemed too cruel to be true.//
(ベートーベン、/ あれほど情熱的に音楽を愛した  / 耳が聞こえなくなる /残酷すぎて本当とは思えなかった//)

 この状態を続けて訳していきます。文構造をわかって続けられれば構いませんが、どうでしょうか。結構大変な作業になったのです。

<生葉塾式>
That Beethoven, L who was so passionately fond of music, should cease to hear, seemed too cruel to be true.
(あれほど情熱的に音楽を愛したベートーベンの耳が聞こえなくなるとは、残酷すぎて本当とは思えなかった。)

 Thatは接続詞で
Thatから hear, までで、動詞seemedの主語、 
L who 関係詞節 … music, まででBeethovenが先行詞でS、ceaseがVとなっている。この文の分析ができなければ理解できませんね。

 結論として、簡単な文でしたら/ ,// を利用して速読も可能ですが、まず文の構造を十分に理解して、この速読法を使えば間違いなく早く読めて、内容も理解できるようになります。

 英米人はA4サイズの紙面ならば横1行を一目で文を理解できると言われています。文が早く読めるということは文構造の理解が早くできるからです。構造、単語がわからないので読むのが遅くなると考えたほうがいいと思いますね。受験のレベルではS,Vはどれか。that節、what節がどこまでかの基本を早くできるようになることが大切です。

 構造が解れば、次は速読です。これは復習を怠らないこと。それには分析の印をつけていない「白文」で読む必要があります。印をつけてた英文を何回読んでも実力をつきません。この点に注意して何回も復習してください。

◆勉強をしていて成績が下がることはない?
 
 
定期考査の前だけ勉強する人がいます。成績はどうですか?実力試験・模擬試験の成績はいいですか?

 こんな人の勉強スタイルは日頃の家庭学習はやって1,2時間、定期考査の前は4,5時間です。定期考査は頑張っているのでいい成績が取れます。でも、実力試験・模擬試験は定期考査の成績に比べて悪い結果です。

 一番もったいない勉強法だと思います。定期考査が終われば、復習をして忘れないように心がければいいのですが、なかなかできていません。これができれば、実力試験や模擬試験でも成績は上がっていきます。

 成績上位者が心掛けていることは毎日勉強をすることです。プロ野球の選手はバッターなら毎日素振りはするし、ピッチャーなら毎日投げ込みをします。

 勉強を毎日習慣にできないことが成績が上がらない決定的なことなっています。続ければ、実力もつきます。努力は必ず報われるのです。


◆最小の時間で最大の効果を発揮する勉強法とは
○○○○○○○○イメージ 英語が苦手な塾生から「英語も現代国語も苦手なので一石二鳥で学べる教材はないか」と質問があった。

 虫のいい話だが、現代国語だけをやる暇はない。効率よく英語も学んで、現代国語の力もつけたいというのである。

 発想はとてもいい。「最小の時間で、最大の効果を発揮する」勉強法でないと受験には勝てないからだ!

 英語構文を学び終わった生徒に薦めるのが「ディスコースマーカー英文読解」(Z会出版)である。

 入試でよく使われている論説文などの論理的文章には、論理展開のパターンがある。このパターンをカギに英文の大意をつかむことができるのがこのテキストだ。

 おすすめの使い方として、まず、別冊「ディスコースマーカーハンドブック」を先に目を通す。このパターンを徹底的にやり終えた後に問題をはじめから取り組んでいく。ハンドブックだけでも非常に価値がある。このテキストは現代国語を論理的に読む方法にも通じるものがある。

◆記憶に焼きつくノウハウとは
 ○○○○○○○○イメージ            
 灯火親しむべし。日々夜長になり、本を読むのにいい季節となりました。私の書物選びは最近読んだ本を自分で分析してみると単純に背表紙、カバーのデザインに目を引かれて、手に取り興味が湧いて読み始めることが多いようです。

 この「アイデアのちから」は背表紙に男性のマンガが書かれていて目立ちました。勝間和代さんが解説を書かれていてお気に入りの本であり、自分のアイデアの発想の一冊だそうです。

 著者は読者にアイデアを記憶に焼きつくものにできるように試みている。記憶に焼きつくアイデアはどの分野においても影響力を発揮する可能性が高い。それを実現するためには、効果的なアイデアをつくるための6原則さえ理解すればいい。6原則とは「単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える物語(Simple Unexpected Concrete Credentialed Emotional Story)(SUCCESs)」である。

 例えばA,B両先生が同じテーマの講義を生徒にしたとしょう。その後で各クラスで確認テストをした。A先生のクラス平均点は50点、B先生の平均点は70点という結果が出た。

 何が違ったのか。生徒に対する教え方(伝え方)に問題があったのでないかということ。

 アイデアひとつで普通の人でも少し真面目に努力すればもっと記憶に焼きつくものにできるということ。そのノウハウがこれには書かれている。

 私も講義で6原則に心がけて記憶に焼きつく講義を目指したいと思います。


◆難しすぎてチンプンカンプ ンで開くことも辛くてしんどかったです

 
先生、私は講座最初の頃は、無謀にも英語の種も土も何も無い状態からはじめましたので、「英文解釈教室」のテキストは、正直いって難しすぎてチンプンカンプ ンで開くことも辛くてしんどかったです。

 ところが、最近自分の中で何か分らないのですが変化が見られるようになりました。辛いながらも何回も何回も読み直してボロボロになってきているテキストの最初の章あたりから、だんだんわかる様になってきたのです。

 しかも以前は1ページながめていると睡魔が襲ってきたのですが、今は目がランランになるのです。そして、暗記用の英文も理屈がわかるようになってきましたので、面白いぐらい暗記できるように なって来ました。勉強が楽しく感じられるなんて不思議です。やっとスタートラインについた気がします。

◆英文法書1冊マスターすれば、英文がスラスラ読めるようになるか?


 高校入学時に購入する英文法書。600ページほどもある分厚い本です。これ1冊マスターすれば、英文がスラスラ読めるようになるのでしょうか?

 そうではありません。ここで取り扱っているのは、英語のルールであって、長文を読むためのルールが不足しているからです。

 たとえば、英文を読むとき、こんなことに気をつけていますか?

(1)前置詞+名詞で文がはじまったら、その名詞は主語ではない。

(2)To doではじまったら、名詞的用法か、副詞的用法である。

(3)Whatで、はじまって文末に?がなければ、おそらくWhatは名詞節で動詞の前までが節になっているのではないか?


 速読できる人は今述べたことを( . )(ピリオド)まで読み切る前に考えながら読んでいます。

 英文法は最低限学ばなければならないルールですが、長文を読むには、さらに文全体の構造を見る目が必要になってきます。

◆本当に大学受験の志望校選択は大丈夫ですか?
 

 高校受験とは違って大学受験となると、自宅から通える人は限られる。都会に住んでいない限りは、通える大学はないに等しい。
 
 塾生の中には一人っ子なので地元の大学しか受験できないという子もいるが、大半は都会の大学を目指す。親元を離れて一人暮らしがしてみたいという子が多いのだ。
 
 親の世代であれば、大学卒業時の就職試験の交通費や宿泊代は会社もちだった。現在は自分持ちで就職時には大変な支出になっている。こういう支障があって、なかなか就職活動もままならないと聞いている。
 
 希望の就職ができれば、場所はどこでも構わないと考えている方もいるでしょうが、将来、地元に帰るのかどうかは考慮していた方がいいと思うのです。
 
 福岡から息子一人と娘二人を東京の大学に出した友人が、皆、東京に就職してしまって帰ってこないと嘆いていた。こうなることを危惧するなら、受験校は親と子で慎重に相談して決めるべきである。

◆9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね
 
 
9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね。テスト結果が悪いと夏の苦労が報われず、落ち込みますね。

 むしゃくしゃして返ってきた解答用紙をゴミ箱に捨てた人を目撃したことがあります。気持はよくわかりますが、まだ途中結果です。解答用紙が戻ってきたら見直しを必ず行ってください。テストを受けた時間が無駄になります。間違った答案は自分の弱点を教えてくれています。これほど大切なものはありません。自分の大学合格へ導く道標にもなります。
 
 浪人生で自分の間違ったところを1冊のノートにまとめて試験前に確認しているものがいました。わかりやすくまとめられていて感心しました。現役生は時間がないでしょうから、模範解答の重要なところはラインマーカーを引いて再度見直しできるようにしておいたらいいですね。
  
 勝負は来年です。短気を起こさず、一歩一歩固めていきましょう!


◆そろそろ日本史の文化史をはじめます
 
 
塾生からそろそろ日本史の文化史をはじめますという話を聞いた。春から日本史は穴を作らず全部やるように指導してきましたが、残念ながら文化史だけは、9月頃からはじめる受験生が多いのです。
 
 9月から文化史をはじめた三人の塾生の体験談をお話しすると、ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。
 
 国公立大(首都大学東京、熊本大、佐賀大)には合格できましたが、私立大は全滅しました。どの大学でも大問で必ず1問は文化史が出題されるのです。私立大学では1科目でも得点できないとなかなか合格できません。
 
 暗記科目は一度は深く頭の中に入れておかないと間に合わない結果になっています。これを「他山の石」としてください。
 
 主要教科は抜群の成績をおさめていても、1科目、それも穴があれば、ざるで水をすくうがごとくになります。ちょっと勉強が遅れている人はこの教訓を肝に銘じてこれから頑張ってください。

◆難関大学志望の受験生の勉強法とは


 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。

◆大学入学共通テスト・英語の成績をUPする方法とは 
 
 
昨年11月から入塾した早稲田大学志望の受験生がいた。英語は速読が苦手でセンター試験の問題は第5までしか終わらないので120点しかとれなかった。

 速読対策として
「イチから鍛える英語長文500(Gakken)をはじめた。このテキストは構文の解説が詳しい。自分でCDを聞きながら前から訳し下す復習ができるのがメリットだ。

 11月末に毎週行うセンター対策が140点になった。このままでは間に合わないと考えて、12月に
「速読英熟語(Z会)」に切り替えた。このテキストを始める前に熟語や構文のテストを1回やり終えた。90%はできるようになった。12月はセンター試験が160点、176点となった。

 センター試験本番は筆記163点、リスニング36点。筆記は80分を60分で解く演習を重ねていたが、やはり緊張して、80分で終わるのが精一杯だったという。

 第一志望の早稲田大は合格できなかったが、第二志望の立教大学に合格できた。私立大学の長文問題はセンター試験後から1ヶ月、過去問に取り組んだので、センター試験よりも長い長文問題にも対処できるようになったという。参考にしていただきたい。


◆追い込みの受験勉強法はココが大切! 
 
 
全塾生が第一志望校に合格したらこれ以上の喜びはない。

 このためにこの夏から入塾した受験生には個別に使っているテキスト以外に毎週1年分の第一志望大学の過去問入試を解答して提出してもらうことにした。

 提出した答案は記述式は添削をする。マークセンスの解答は採点して提出してもらう。ここで間違ったところを解答できるように勉強法を指導することにした。具体的にはココをやれば、解答できるテキストの紹介だ。

 英語のテキストははじめから終わりまで全部やる必要があるものもあれば、ココだけピンポイントでやればいいものがある。受験生にはこのテキスト選択がわからない。これをアドバイスするのである。

 一対一でSkypeで授業をしているわけだから、その時指導できるが、もう時間が足りない塾生がいるのだ。

 本人はまだ気づいていないが、タイムリミットだ。

 毎年不合格で一番落ち込むのはどういうわけか、実力が足りないのに無謀にも挑戦した塾生なのだ。こういう悲劇を生まないために最後の最後まで徹底して指導するつもりだ。

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 ◆受験勉強の指針となる本とは

 
なかなか勉強したことが覚えられない。やったことなのに思いだせない。こんな悩みのある受験生なら一読に値する本とは。

 「偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法」杉山奈津子 著 (角川SSC新書)である。地方高校の芸術コースに通う著者は勉強法を見直すことで見事、東京大学に合格を果たした。

 受験勉強の成績は「質」×「量」で決まる。効率の良さや適切な勉強法などの「質」を改善することによって成績は上がる。

 受験勉強をはじめる前に勉強法を考えることは大切なことだ。勉強法より問題を一題でも多く解く方がいいと考える受験生も多くいるが、科学的な根拠に基づくこの勉強法には説得力がある。

 Amazonでなか見を検索できます。記憶法、時間管理、睡眠のとり方などは参考になります。勉強は基本的には一人で行う孤独なものです。受験勉強の指針となる本です。


◆夏休みから受験勉強をはじめて早稲田大合格!

 
 高校3年生の8月から入塾したYさんのお話です。彼女の第一志望は早稲田大学。父親が商学部の出身で、高2の夏休みには父親と福岡から上京して大学を見学するという熱の入れようでした。

 9月に8月の模試のテスト結果が戻ってきました。とても成績が心もとない。このままでは合格はないと私は判断しました。彼女は私立3科目の勉強をしていました。このまま社会を勉強していたら合格はおぼつかないので、私は英語、国語2科目にしぼるように指導しました。

 志望はスポーツ科学部、併願校が日本大学芸術学部でした。英・国2科目、小論文、面接で受験ができたからです。

 2科目にしぼってからは、志望校の過去の入試問題を5年分解き、徹底的に出そうな所から勉強を開始しました。英文解釈教室の講義は出遅れていましたが、その場で理解し暗記していました。

 3月、日本大学の不合格発表後に彼女が挨拶に来ました。早稲田の発表待ちでしたが、早稲田はだめだろうと半ば諦めていたようです。翌日また彼女は顔を出しました。彼女がキラットと笑った瞬間。私は結果を聞かずに合格したと直感しました。スポーツ科学部に合格していました!

 私大入試は学部・学科で試験科目が違います。高校の担任の先生は最後まで諦めずに全科目、全力投球するように指導されることが多いと思います。確かに勉強科目を減らすと受験校が限られてきますが、この時期よく考えて、志望校に合格するには「何を勉強し、何を捨てるかの選択」が重要になってきます。表向きは全科目、全力投球を装ってもよいと思います。

 Yさんの成績は1学年450人中300番台。現役では50番以内に入っていないと早稲田に合格できないといわれていました。二科目に集中したのが、功を奏したのです。これからは第一志望合格に向けて戦略を練るのが大切なときになります。

◆受験生はなぜ成績が伸びないのか自分ではわからない! 
 
 
受験生なら誰しも成績を伸ばしたいと考えている。第一志望大学合格に向けて、人一倍努力している。それでも努力に比例してなかなか成績が伸びない。その理由は?

 その理由は自分の弱点がわかっていないことです。間違っているところを自分で修正できないことです。わかっていれば、成績が上がらないことはない。これはなかなか自分ではできません。対策として記述式の添削に取り組む。または個別指導で徹底的に間違っているところを指摘してもらって理解に努めることです。

 昨日、90分授業で何問質問するのかを数えてみました。120問でした。数多く質問するのはどのくらい理解しているのかを確認するためです。ifに例にとると名詞節か副詞節か見分けはどうするのか?わからなければ、
デュアルスコープなどの総合英語で解説をします。

 英検2級取得者でも記述式問題になると点が取れない受験生がいます。長文の和訳がよくわかっていない。英検のマークシート方式ではなんとなく長文が読めたと錯覚しています。修飾語、被修飾語のかかり方がよくわかっていないので記述式になると点が取れないと判断できるのです。

 間違った箇所を十分に復習をして、復習の質問を受けると何とか解けるようになっています。間違い箇所は何度も質問します。修正はこれくらい徹底しないと直りません。理解できるまでやるので、自ずと成績は上がっていきます。


◆寝つけないようでは試験の本番にも影響する
 
 
やるだけやったと思ってみても受験には「不安」がつきまとう。寝つけないようでは、試験の本番にも影響する。
 
 最近、中村天風著「成功の実現」をまた読みだした。ご存じない方もいるかもしれないが、中村天風氏とは、すでにお亡くなりなっているが、自身が患った死病を治すために欧米を放浪して名医にかかったが治らず、仕方なく死を覚悟して帰国の途に就いた。

 その途上の船でたまたまヨガの聖人に会った。その聖人のすすめでインドでヨガをマスターして日本に持ち帰った。日本人で初めてヨガを伝えた人である。戦後より「心身統一法」を説き、心身共に幸福で積極的な活き方を提案している有名な方である。

 私は天風氏の本をほぼ全部読んで実践してみて、納得することが多く心酔している。
 
 天風氏の命令暗示法を受験生にあてはめてみると、夜寝る前に鏡に向かい真剣な気持ちで「合格する!!」とつぶやくとよいということになる。
 
 受験生が「落ちるかも」とか、「落ちたら」は絶対に使ってはならない禁句である。天風氏も言葉は一度発せられたら、肯定する力があると説いている。この暗示法は気がちょっと落ち込んでいたら試してみる価値がある。


◆私立大学英語長文マル秘対策とは

 
 そろそろ私立大学の日程をみて志望校を絞り込めましたね。なかなか現役生だと赤本(過去問)にさく時間がなくて、手がつけられませんね。しかし第1,第2志望の5年分ぐらいはやっておきたいところです。

 英語に関していえば、まず問題傾向をみる。長文重視、センター問題に似ているとか、学部学科によって特徴がありますね。

 長文の問題の傾向はどうでしょうか。早稲田大、慶応大学、中央大学、青山学院大学、学習院大学、明治大学の赤本を見ました。長文が2,3題あってテーマが書いてあります。大学によっては毎年よく出るテーマを出題している大学もありますね。

 最近の傾向は(1)地球温暖化(2)気候変動(3)環境問題(4)高齢化問題 (5)人工知能などの問題が目につきます。このテーマを日本語で理解をしていますか。不十分なところもあると思います。インターネットで検索して概要を把握してみてください。

 まったく知らないテーマが試験にでると面喰います。こういうテーマを好んで出す大学もあります。たとえば、早稲田大学商学部では、冒頭部から夢の話になっていて、夢の話とは知らずにおかしな文だと思って読んでいたら、文の最後にこれは私が昨日見た夢ですとなっているのです。この対策も過去問をみることによって解消できますね。誰も教えてくれない合格の秘訣ですから早速やってみましょう。


◆お盆も授業をお願いします!

 社会人の塾生の方はお盆はてっきり休みと思っていたら、「お盆も授業をお願いします!」ということで、授業となったことがある。

 高校卒業後、社会人となり、いろいろ英語の参考書を購入して勉強してきたが、わからないところがあるので入塾した方だ。

 入塾して、英文解釈教室、ビジュアル英文解釈PARTⅠ、PARTⅡを終えた。

 メキメキと実力をつけているので感心していた。授業中は世間話を一切しないが、あまりの熱の入れようなので、ちょっと彼女に質問してみた。

 「TOEIC受験はしていますか?」

 「いいえ、TOEIC受験は考えていませんが、大学受験を考えています」

 「どこを受験されるんですか?」

 「津田塾です」

 てっきり、趣味で英文解釈ができればいいとおっしゃっていたのでとても驚いた。

 早速、国語・選択科目の日本史の勉強法のアドバイスをすることとなった。

 最終的には津田塾大学国際関係学科に一般入試で合格されたが、受験指導で一つ重大な過ちを犯したので、他山の石にしてもらいたい。

 私立大学のセンター試験利用は各大学まちまちでよくみないとわからない。津田塾大学もセンター利用できるが一般入試は現代国語のみ、センターを利用する場合は現国と漢文・古文を含むのである。

 彼女は一般入試が現代国語のみだったので、センターも現代国語のみと判断したのだ。彼女が再三、大丈夫だというので私は確認を怠っていた。もう少し配慮して指導すべきだったと反省したのだ。

 9月にはセンター試験「受験案内」の発送がはじまる。もう一度、センター利用の私立大学の科目は念を入れて確認してもらいたい。

◆簡単にできる夏バテ対策とは
 
 
連日の猛暑で夏バテになっている受験生が増えてますね。簡単にできる夏バテ対策があるので、今日はご紹介します。
 
 アンチエイジング専門医の「夏バテ対策、北向き枕で良質睡眠を」の記事を読んだ。 
 さて今まで北向き枕が良いか、悪いか考えたことある?  
 
 日本では、釈迦が入滅の際に、北に頭を置いたことから、縁起が悪いと言われているが、本当にそうなのだろうか?
 
 専門医によれば、地球が持っている磁気で磁場ができ、磁気が北から南へ流れている。(方向磁石をみれば、磁気の流れはわかるよね。)北枕にすれば、体内にこの磁気がとりこまれて、血流がよくなるというのである。
 
 このことをだいぶ前に知っていて、私は今もそうしている。やってみればわかるが、体の調子は良くなる。人間の体は、自然の摂理に合わせた方がよいということだろう。
 
 最後に専門医からのアドバイスは携帯電話を枕元に置かない方がよいということだ。磁気が乱れるから、北枕で寝ても効果が薄れるということだ。
 
 では、夏バテ対策を実行して、もうひと頑張り!


◆なかなか英語偏差値60が突破できない理由は


○○○○○○○○イメージ  英語の成績を短期間で上げたいと血眼になっている受験生は多い。単語や熟語を覚えて、何とか長文が速く読めるようになりたいと躍起になっている。それでも、なかなか偏差値60が突破できない。その理由は。

 それは英文構造の基本と文法力が不足しているからである。ここが盤石でないと致命的なミスになって得点できない結果になっている。

 そんな受験生に目から鱗が落ちるテキストがある。それが、「英文読解入門 基本はここだ」である。

 短期間で仕上げる場合は最後の例題一覧を用いて、解答を見ずに和訳をしてみる。和訳ができなければ、前の解説を読むといい。

 入試で失敗する受験生は基本を軽視している。理解しているつもりが、全然できていない。このテキストは英検2級を取得している塾生にも得るところは多いのですすめている。

◆成績が伸びる勉強法とは 
 
 
明治大学志望の高2の塾生にターゲット1900の試験を行った。英単語を30題出した。25題の正解だった。まずまず合格と思った。

 しかし、彼は春から始めたのにまだ1900番まで終わっていない。すぐ単語を忘れるので何度も前に戻って見直していたら、先に進めなかったというのだ。
 
 これが受験勉強のポイントで、まず1回目を早目に終わらせることが大切なのだ。受験生は完璧にしようとするあまりなかなか1回目が終わらない。
 
 たとえば、100時間で1単元を勉強するとする。1回に100時間かけるより、50:35:15時間と3回に分けてやった方が絶対に成績はいい。

 もちろん各科目勉強法は多少異なるが、一気にまず1回終わることが成績が伸びる勉強法なのだ。2回目は忘れていたり、理解不足のところを補い。3回目でもう一度はじめから整理していけばよい。


◆大学受験・英語の速読ができるようになるには! 
 
 
「終了時刻になりました。筆記用具を置いてください。」

 教室内からどこからともなくため息が漏れる。

 明治大学政経学部英語入試、入試終了時のひとコマだ。塾生から話を聞くとこんな光景で、時間が足らずに無念のため息が教室に広がったのだ。

 センター試験・英語を60分で解いていた塾生が最後の問題の解答が終わったらすぐに終了の時刻になった。辛うじて合格できた。もう一人の塾生はセンター試験で180点をとったが、最後の6問が解けずに不合格になった。

 MARCHレベル以上の英語は大学入学共通テストよりも長文問題が長い。共通テストを60分で解けない受験生は試験時間が足りないので合格が厳しい。

 長文読解は文構造を理解して、前から直読直解していく。左から右へ、戻ることなくできるようになるのが、速読のコツである。

 それには単語・熟語は瞬時に意味がわかること。一文の途中で構文を想像しながら読めるようになることである。


◆数学は得意だが、英語が苦手な塾生にこんな話をしてみた

 
 「解の公式をなぜ覚えなければならないんですか」という塾生がいて、ほとほと手を焼いているんですよ。

 「数学の公式を覚えずに、問題は解けませんよね」

 これを聞いた彼女はそんなことは当然、公式は覚えないと解答は得られないと知っているので、吹き出しそうになり、笑いをこらえた。

 得意な数学ならわかることが、苦手な英語は、やるのが面倒になって全然できていないのである!

 彼女に「It・・・・・that~構文のポイントは。」と質問してみた。 

 「・・・・・・・(答えられない)」

 強調、形式主語、付加の形の特徴を答えられれば、解答として合格としている。

 このことに気づけば、長文も早く読めるようになると思いながら、あの手この手で成果が出るように工夫している



◆GMARCHになかなか合格できなくなった!

 
 首都圏の塾生から、「GMARCHは最近、難しくなっていますから対策を怠らないようにと進路の先生から指導を受けています」と度々聞くようになった。

 文部科学省は都市圏集中の是正するために大学の入学定員を厳格化する対策をすすめている。基準を超えると私学助成金がカットされる。

 たとえば早稲田大の場合、年度一般入試の合格者数は16年度と比較すると、16年度が1万7976人だったのに対し18年度は1万4532人と、2年間で3444人も減らしている。GMARCHでは青山学院大が9504人→7313人で2191人減、法政大は2万3139人→1万7548人で5591人減らしている。

 以前は難なく合格していた受験生がここ数年不合格になっている。この傾向は今後も続くと言われている。

 地方の受験生はまだ実感がないかもしれないが、都市圏の大学受験生はこのことを十分に考慮に入れて受験校を選択すべきである。



◆先生、俺を馬鹿にするにもほどがある!


今日は「英文解釈教室」からの問題です。

次の英文の和訳を考えてみましょう。


 He gave a dog the boy. 

塾生にこの英文を質問してみました。

「この文、中学生でもできる問題じゃないですか」

「先生、俺を馬鹿にするにもほどがある」

彼はいやいや答えて間違えて目が点になりました。

もう一度、英文を見てください。

間違いはないですか?自分の答えに自信が持てますか?

半分以上の人が間違います。

私も教えていて、なぜだろうといつも思っています。

「彼は少年に犬を与えた」が正解と考えた人はいませんか。

間違いですね。

非人道的な英文ですが
「彼は犬に少年を与えた」が正解になります。

英語で大切なことは日本語と違って単語の位置が問題になりますね。

それ以来彼は英文に感心するほど注意深くなりました。

プリントが見にくい時、必ず訊きました。コンマですか、ピリオドですかと。

半年後に彼は偏差値75に達しました。

この英文がきっかけで英語が伸びたんです。


○○○○○○○○イメージ ◆天才たちはどのような日課を送っているのか?


 「天才たちの日課」を読んだ。天才たちの奇抜な発想はどこから生まれたのか。日頃の生活をみれば、何かヒントになると思ったのである。

 過去400年間の作家、芸術家、音楽家、思想家、学者、161名の仕事、食事、睡眠、趣味、人づきあいの日課を読み続けるにつれて、意外な事実に気がついた。

 凡才とは違う日課を期待していたが、規則正しく、朝早起きをして午前中3時間に集中して仕事をこなしている天才たちが多かった。朝は創造力を生む源である証拠ではないか。

 趣味の中で際立っていたのは仕事する前や後で行う散歩である。散歩は天才たちにとってはとっかかりの仕事の再考の場でもあったようだ。散歩にでかけてコーヒーブレイクして、思索を深めて仕事にもどることを習慣化していたようだ。

 この本の中でも取り上げられている、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェイムズは人の生活の一部を無意識に送れるように「ルーティン」-日常的な習慣ーにした方がよいのだと言っている。良い習慣が身につけば、頭脳に余裕ができ、真に興味深い活動分野へ進むことができる。そして、時間、意志、自制心、前向きな姿勢などを有効に利用することができると説いている。


◆B判定以上はとって試験に臨んでもらいたい!

 
受験勉強は順調でしょうか?塾生の成績結果や勉強の進み具合は気にかけています。

 岡目八目という言葉があります。傍から見ていると各人の状況はよくわかります。皆さん、第一志望合格に向けて取り組んでいるわけですが、このままでは間に合わないという危惧の念に陥るのです。

 同じ大学志望の受験生でも1時間に進む量で比べて、2倍ぐらいの違いがあります。

 状況がわかっているので早く計画を立てて助言するのですが、まだ共通テスト対策が精いっぱいで2次対策はちょっと早いですという言葉が返ってきます。

 高校2年生までは自分のペースで勉強できた。3年生の今は、無理してペースを上げて、気力と体力勝負になるので大変になってくるのです。
 
 11月の最後の模試までにはB判定以上はとって試験に臨んでもらいたいと思って、ヤキモキしているのですが・・・


○○○○○○○○イメージ ◆読書はしないといけないの?


 もしも、あなたが受験勉強の壁にぶつかって悩んでいたら、この本を薦めたい。

 それは「死ぬほど読書」である。著者は伊藤忠商事前会長、元中国大使の丹羽宇一郎氏である。

 「はじめに」で朝日新聞「読書はしないといけないの?」の掲載記事に対して著者が読書の必要性に触れている。本を読まなくても本人の勝手であるが、本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるか。

 著者の実家は本屋で子供の頃から本を読まないと寝られないほどの読書家である。どんな本を読めばいいのか、また、読書の効用を色々な角度からスポットを当てて丁寧に教えてくれる。

 平日にまったく読書をしない高校生の割合は4割以上に上る。読書をしないことによってよりよく生きる機会を失っていることになっている。これほど本を読むことに熱く語りかける本はない。この本を読んで読書しない高校生の目が開かれたらと願うばかりだ。


◆国公立大の二次試験・英語対策とは○○○○○○○○イメージ

 国公立大の二次試験の英語は共通テストと問題形式は違う。和訳や要約、英作文が加わるので対策が必要だ。

 受験生は色々なテキストを吟味する時間はあまりない。ただ、合格者が使った評判のいいテキスト1冊を信じて使うのみだが、二次試験・英語の和訳で差をつけるテキストがある。

 それは、「英文解釈教室」である。このテキストは二次試験を受験するレベル以上の学生がつまづくところを十分に補ってくれる。

 また、他のテキストにはない倒置や同格、挿入、修飾語と被修飾語の位置関係の問題まで網羅しているからである。

 300ページあるテキストだが、まず、例題の長文をスキップして進めれば、20時間ほどで終わる。



◆英検2級を侮るなかれ

 前回英検2級、1950満点の一次試験に1点差で落ちた塾生がいた。今回は大丈夫だろうと期待していた。

 結果を訊いたら、4点差で不合格になったと聞いた。

 英検に限らず、受験では往々にしてあることだ。僅差で不合格だったから、今度は大丈夫だろうと慢心してしまうのだ。

 塾生は前回よりも勉強したと言った。勉強しただけにショックが大きかった。

 英検は年3回ある。大学受験は年に1回。失敗は許されない。

 受験生が試験前に気を緩めるのは常であるが、いい経験を積んだと思って次回の試験にあたるように言った。

 英検2級4技能試験の結果を利用する大学が増えてきた。次回は高得点で合格できるように指導していく。

◆GMARCHに最適な英語テキストとは

 
 塾・予備校の夏期講習の募集が始まっている。GMARCH志望の高校3年の塾生が今年の夏期講習は予備校の授業を目一杯取りますと聞いて、ちょっと待てよと思った。

 というのは、夏に勉強しようというやる気は認めるものの塾・予備校べったりでは成績が伸びない生徒を見てきたからだ。

 九州大医学部に合格した塾生は、予備校の講義は勉強法のヒントを得るところで自分でやらないと成績は伸びないと言った。

 まさにその通りで予備校とは試験問題に対する解き方を学び、自力で解けるようになるために勉強法のヒントを得るところなのである。

 GMARCHの傾向がわかったら、最適なテキストを決めて、徹底的にやることである。過去問をやるのは大切だが、それだけでは知識不足で合格できない。勉強配分は自習に十分時間を充てることである。

 予備校の過去問対策では復習に音読をすすめている。英語テキストの中には長文問題の音読と速読ができるテキストがある。GMARCH合格には下記のテキストをおすすめする。


中学2年生が3ヶ月で英検2級に合格!

 
 塾では「英文解釈教室」を長年使ってきた。このテキストの使用は大学受験用なので高校3年生か浪人生の春から、早く使いはじめたとしても高校2年生の春からだった。 

 高校2年生からの生徒は早稲田大学政経学部や九州大学医学部・法学部などに現役で合格したが、初めからこのテキストを使っても解説をするのにとても時間がかかった。これを使いはじめる前に前段階のテキストが必要であることを痛切に感じていた。 

 そんな折、保護者の方から、まだ中学2年生ですが指導できますかと問い合わせをもらった。自分は医師で長男は国立大医学部に在籍している。受験英語への関心は高く、長男とはビジュアル英文解釈PART1・2(駿台文庫)を一緒にやってきたという話を聞いた。 

 中学2年生は中高一貫校に通っていて、中学校レベルの模擬試験では全国トップレベルで最近は1学年上の模試を受験しているとのことだった。保護者の方のお話では長男が医学部に合格した勉強を振り返ってみて数学・理科は中高一貫校でもカリキュラムの関係からどうしても高校3年までかかってしまう。英語だけは学年に関係なく進められるので、早めに受験レベルまで達したいとのことだった。

 入塾して保護者の医師の方と二人三脚で、「英文解釈教室」をやる前のテキスト選びをして、暗中模索の指導がはじまった。英文解釈は「ビジュアル英文解釈PART1・2(駿台文庫)」。イディオムは「速読英熟語(Z会出版)」。文法は「そこが知りたい英文法(駿台文庫)」「新・英文法頻出問題演習(PART1文法篇)」2冊を「Forest(桐原書店)」の対応する章の解説を加えて指導してきた。 指導3か月で英検2級に合格。そうして1年あまりでようやく「英文解釈教室」に入るに至ったのである。

 このテキストも簡単な構文から入って、2回目に難しい構文とやっている生徒もいるのだが、保護者の医師の方の希望は、はじめから全部やらせてくださいとのことだった。この妥協しない教育方針にあらためて感心させられたのである。


目から鱗が落ちる英文法テキストとは

肘井学の英文法  英語の成績を短期間で上げたい受験生は単語や熟語を覚えて、何とか長文が速く読めるようになりたいと躍起になっている。それでも、なかなか偏差値60が突破できない。その理由は。

 それは英文構造の基本と文法力が不足しているからである。ここが盤石でないと致命的なミスになって得点できない結果になっている。

 そんな受験生に目から鱗が落ちるテキストがある。それが、「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」である。

 短期間で仕上げる場合は最後の各テーマの例題一覧を用いて、解答を見ずに和訳をしてみる。和訳ができなければ、前の解説を読むといい。

 入試で失敗する受験生は基本を軽視している。理解しているつもりが、全然できていない。このテキストは英検2級を取得している塾生にも得るところは多いのですすめている。

勉強時間の工夫で成績は上がる!

 夜遅くまで勉強しているのに成績が一向に上がらない。授業中は睡眠不足で眠気を感じて集中できていない。こんな状態なら勉強時間の工夫が必要だ。東大・京大で1番読まれた本である「思考の整理学」(外山滋比古 著)には勉強時間の工夫として以下のことが書かれていた。

 『「朝飯前」というのは、空腹であったり、時間がないというような状況である。そのような状況でも、こなせる仕事。つまり簡単な仕事であるという意味で、この「朝飯前」という言葉が使われるようになったらしい。いまの用法はこの通りだろうが、もとはすこし違っていたのではないか、と疑い出した。

 簡単なことだから、朝飯前なのではなく、朝の食事の前にするために、本来は決して簡単でもなんでもないことが、さっさとできてしまい、いかにも簡単そうに見える。(中略)朝の頭はそれだけ能率がいい。「朝飯前」でも出来る。ではなく、「朝飯前」だから出来る。そういう意味で使われはじめたのではないかと考えたのだ。』


 外山滋比古さんは、朝食前に散歩をして仕事をすることを実行してみて効果があることを力説されている。また、昼食をとった後もひと眠りするとたいへん効果的で「朝飯前」と同じ効果があると言っている。

 塾生の福岡県立明善高校では昼食をとった後に15分間睡眠を実施している。この睡眠が学力向上に役立つ結果が出ている。ご関心のある方は下記のURLの記事を参考にしてください。http://meizen.fku.ed.jp/html/about/column.htm


受験に秘伝の勉強法とは

 朝6時からの授業が塾生の寝坊で休講となった。それならばと思い立ち、窓を開けて久ぶりに自分流体操を行った。 

 ポチのついている踏み竹を踏みながら、深呼吸を30分ほど繰り返し、足裏マッサージを15分、手足の屈伸運動を15分。計1時間ほど行った。 

 夜10時に授業が終わった。毎日、この時間は相当に疲れているはずなのだが、全然疲れていない。これは、まさに朝の体操のおかげであると思った。

 インドの予防医学で大切なことは、治癒力を促進するマッサージと空気を取り込む深呼吸という。

 私は高校時代、勉強は専ら夜型だった。深夜、静かに勉強した方が捗ると思っていた。そういう私が色々、勉強時間を試行錯誤して断言できるのは、「受験は夜型では朝型に勝てない」ということである。朝のエネルギーは脳を活性化させるのである。

 人気の「今でしょう!」の林修先生は受験の頃、早朝3時間ほど勉強していたという記事を読んだ。
 
 夜型勉強で捗っていない受験生ならば、一度やってみる価値がある!


◆灘高ではじまった英語リスニング対策とは

 昨年灘高1年生の塾生が憂鬱な顔で4月からはじまる英語のリスニングテキストを見せてくれた。

 それは「NHKラジオ英会話」だった。学校からは定期テキスト範囲にもするので、毎日欠かさず聴くように指導を受けていた。

 また、塾生の福井県高志高校では高校1・2年生が「NHKラジオ英会話」、3年生は「ビジネス英会話」を定期テストに出題しているという。

 レベルや内容を確かめるために「NHKラジオ英会話」をまる1年間聴いた。アプリがあるので聴く時間の制約もない。内容は簡単すぎないかと思ったが応用ができるように工夫がされていて十分に大学受験対策に対応できる。また、英作文対策としても役に立つ。

 会話のテキストは十分なものがない。敢えてあげるとすると、「英会話問題のトレーニング」(増進会出版社)だ。このテキストでも難関私立大の会話問題対策としては会話表現の量が不十分だ。

 会話問題の表現方法は知らなければ、解けない問題が多い。できるだけ会話文の中で意味を理解して学ぶ必要がある。

 リスニングは「継続は力」で毎日やると効果が上がる。三日坊主で続かない受験生はまずテキストを購入しないで試してみる。これだけでも効果はある。単語の綴りまできっちりやりたいと思ったら、テキストを購入してはじめるといい。

 大学入学共通テストはリーディング100点、リスニング100点の200点満点となる。リスニングに重点が置かれることになる。十分な対策が必要である。


◆人生でも受験でも一番障害になっているものとは

 
パナソニックの創業者、松下幸之助氏の講話を読んだ。幸之助氏は松下電器店の小売販売一位の人を講演者に招いて、小売の方を集めて販売講演会を開催した。その方があまりにも小売のノウハウを微にいり細にいり教えた。幸之助氏は「そんなに教えて大丈夫ですか。貴方のところの売り上げが落ちますよ」と講演者に忠告されたそうです。

 その方は「大丈夫です。こんなに利益は出る話でも、つらい仕事をできる人はまずいませんから」と言い放ったそうです。

 この話を読んで私は呆気にとられました。不思議に思う一面もありましたが、そんなに人は実行しないものなのか。

 現在は情報過多の時代です。大学受験のテキストも書店に行けば、色々並んでいます。パソコンを覗けば、色々参考になる勉強法が書いてあります。でも聞いたり読んだりしているだけで実行が伴わなければ何も変わりません。皆さんも、こんなことになっていませんか?とても受験生には耳が痛いお話です。

 なるほどと感心する話であれば、以前ブログで述べたように、一遍には大きく変わらなくとも、少しずつSmall Changeで変えていきましょう!自分を変えることが一番の障害であることを痛感した講話でした。


◆成績が伸びる生徒の特徴とは!


中学3年生の保護者の方からメールをいただいた。

『受験までは予定どおり、塾へは行かず、
英語はお世話になりながら
他は自分で受験勉強の予定です。

そろそろ旺文社の「受験用全国高校入試問題正解」
5教科を取り組み始める予定です。
(数学・理科は現在2周目取り組み中)

県立の英語の8年分の過去問は入手しましたので
これもそろそろ始めます。
(私立の過去問は9月以降に出版のものが多く、県立過去問の後に予定してます。)』

中学2年の10月から英語を指導している塾生です。
自分で高校受験の問題集に取り組んでいる生徒が
なぜ、英語を習っているのか?
英語の先生の授業が半分はゲームだからなのです。

今までビジュアル英文解釈の授業を行いました。
高校1年までの課程が終わりました。

中学生が高校受験するとき、
進んで問題集だけでいい、自分でやるという生徒はやる気があります。

学校で習ってないことを予習をして
自分で勉強する習慣がつくと
塾にお任せで出された問題だけ
解いて高校に入った生徒に比べて
大学受験の時には雲泥の差がつきます。
自分で考えて授業に臨む態度が成績を伸ばすのです。

理系に進むべきか、文系に進むべきか?
 
 
予備校の先生は色々なことをやっている人が多い。英語の先生であれば、本業はローマ教皇庁のあるバチカン市国の公用語、ラテン語の研究家であったり、インドネシア語の通訳であったり、中国へ進出した日本企業のコンサルタントなどの専門家だったりする。こんな人たちと理系の数学・物理の先生の会話は理系と文系の頭の違いを感じさせられる。
 
 「『例外のない規則はない』と言われるが、英語はこの言葉が当てはまりますね。本当に例外が多くて覚えることが多くて大変でしょう。数学は公式だけで問題が解けます」と数学の先生の弁。
 
 理系の先生に言わせれば、数学・物理は公式という一つの刀で切れるのに、英語や文系科目は両刀でも切れず、暗記項目が多すぎるというのだ。暗記で10回も同じテキストをまわすなどというのは理系の人が最も嫌がる勉強法だ。理系は少ない公式でいくつもの問題が解けるから魅力があるというのだ。
 
 結論を言うと色々なことを覚えるのが苦痛にならない人は、文系。暗記が面倒で公式を使って考え抜くのが好きなら理系である。文系でも「ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の名前を覚えなくてはいけませんかという塾生もいるが……

◆大学受験世界史、日本史の勉強法とは

 世界史、日本史の勉強法を提案します。今順調にきている人はそのまま続けてください。これから勉強を開始する人はひとつ参考にしてください。

 まず勉強の仕方として(1)教科書を丸暗記(重要項目をチェックペンで消して言ってみる。)(2)1問1答問題集、各種問題集(3)サブノートを利用などになると思います。(1),(2)でセンター対策は何とかなると思いますが、私大対策として(3)を利用するのが良いと思います。学校指定のサブノートやプリントが充実しているところはそれを利用すればいいですね。自分で作り始めると時間を随分要しますのでおすすめできません。市販のものを購入してください。サブノートが不十分なところは(1)、(2)の資料を書き足してこれ1冊で完璧なものにする。これを一元化と言います。

 一元化のメリットは追い込み時期に時間のロスが他の方法に比べて少ないことです。今まで間違って覚えてないところを赤、いまひとつ自信がないところは黄色等決めて復習したらどうでしょう。フリックション蛍光ペンを使うと完璧に覚えてしまったら、消すことができますね。
 
 なかなか社会の勉強の1回目が終わらないと聞きます。誰でも1か月前に終わったところは7,8割できる人は少ないはずです。早めに1回終わって全通史をまたはじめから取り組み1回の時間を段々とサイクルを短くしていきます。入試直前では10日ほどで1回やりあげることになると思います。ですから良くまとまったサブノートを作ると能率が上がることになりますね。自分の勉強法と合わせて良かったら使ってみてください。


◆小中学生がもう英検準1級を受験とは

 塾生が準1級を受験した時の話です。準1級の教室に着いたら、周りは保護者の方が付き添いの小中学生が多くてびっくりしたそうです。

 「冷やかし受験じゃないの」と彼に訊いた。

 「いや、そうではないですよ」

 試験開始前に解答用紙を覗いてみたら、前の席の小学生らしい男の子はすでに2級に合格していたそうです。
 
 英語教育は刻々と変化しています。小学校3年生から英語教育がはじまっています。2021年大学入学共通テスト・英語はリーディングとリスニングの配点が共に100点ずつの200点満点となります。「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を総合的に評価する英検、TOEIC、TOEFLなどの外部英語試験を採用する大学が増えています。

 学年の壁を越えて早目に使える英語を習得しようとする学生が増えています。
 
 英語の学習はまず日本語の習得からという話が、かまびすしい時期がありました。確かに一つの言語を深く学ばなければ、他言語を学ぶ価値がないことはよくわかりますが、現在、日本の置かれた状況を考えると小学生から話せる英語を目標に学ぶのがいいと思います。

◆第一志望校に合格する最短の勉強法とは

 新学期がはじまった。合格に向けて勉強法を思案している受験生も多いだろう。徹底的に基礎からやるのが受験勉強の王道ではあるが、時すでに4月、歳月人を待たず。悠長な勉強法では第一志望校には到底合格できないのだ。出遅れている受験生に朗報、最短の勉強法がある!

 それは第一志望校の過去問である!

 今まで受験指導してきて一番合格に結びついた本は、第一志望校の過去問と断言できる。この話を聞いて、塾生が本屋で通常4,5年分しかない過去問を探し回って10年分、中には20年分の過去問を購入して取り組んで、第一志望校に合格したのだ。

 日本大学に落ちて早稲田大に合格など、枚挙にいとまがないほどだ。第二,三志望には落ちても、第一志望には合格する可能性が高くなるのだ。一発にかける人なら、なおさらの勉強法なのだ。

 過去問をやる最大の利点は志望校の傾向が把握できることだ。そして何より、今から何を勉強すべきかの指針が立つこと。「志望大学の傾向に沿った勉強」ができることだ。

 反対に過去問をやらずに受験に臨めば、不合格の憂き目に合っている。例えば、受験する東京大学オープン模試の結果は重視すべきだが、個別大学対応ではない模試の結果は絶対的なものではないと戒めたい。受験生の陥る「わな」と言ってもいい。肝に銘じることだ。

◆大学受験・英語に有利な地歴科目とは? 
 
 選択科目を決定する時期になった。2019年のセンター試験の地歴の選択割合は日本史B40.9%、地理B35.2%、世界史B22.5%であったが、文系の英語に有利な科目がある。

 2015年東京外国語大学のリスニングはアメリカで1820年ミズーリを州にする際にここに奴隷制を認めるか否かをめぐり、連邦議会で北部と南部の議員が対立し、収拾策として成立したミズーリ協定が出題された。1回しか流れないリスニングの問題である。協定の内容がわかっていれば比較的容易に解答できたであろう。

 2008年早稲田大学文化構想学部では奴隷貿易とイギリス人の三国間貿易に関する問題が出題された。過去の入試問題で世界史を勉強していれば、英語に有利であることは枚挙にいとまがなかった。

 こんな提案をしても、世界史のカタカナの人名が覚えられません。ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの名前は長すぎてなかなか覚えられないので世界史選択はできませんという塾生もいるのだが。

◆毎年トップ高校1年生に見られる現象とは!
 
 入学式を終えて1週間がたった。第1回実力テストを終えて結果をもらい、部活を何にするか悩んでいる頃だろう。

 トップ高校の授業進度は速い。3ヵ年の課程を2ヵ年で終える計画だ。高校1年の課程は3学期制の学校であると12月に終える。

 この春の4・5月が要注意なのだ。先生は1学年400人の学校であると成績100番の生徒を対象にした授業を組み立てる。平均よりも成績がいい生徒に焦点をあてて、授業を進める。そうして生徒全体の成績を引っ張っていく。平均以下の生徒は振り落とされることになる。落ちこぼれたら、週末にじっくり時間をかけて予習・復習をすることだ。これを放置すると2学期以降の授業はますますついていけなくなる。  

 文武両道は素晴らしいが、3年の大会までやる部活であると志望大に合格するのは並大抵の努力では達成できない。部活もそのことを考慮に入れて選択する必要がある。部活で全然勉強ができず、大学受験もままならなくなった生徒を何人も見てきたからだ。

 トップ高校に合格したから、大学も何とかなるは思わないことだ。一ランク下の高校入学した方がよかった場合もあるのだ。自分のレベルに合った授業を受けることができた結果である。

 以上のことをよく考えて大学受験の長期計画を考えるとよい。

◆MARCH受験は学部を峻別している 

 
法政大学第一志望の塾生に英語の成績は現在偏差値40以下だが、3ヶ月で65まで引き上げるので、他のMARCHも受験するようにすすめた。塾生の反応は・・・

 法政大学法学部が第一志望でココだけ合格すれば、それ以上は望まないというのである。現実的だなと思いながらも、その理由を訊いた。

 「併願校として法政大経済学部はどうかな?」

 「経済は田舎なので嫌だ !」

 「中央大は受験しないのか?」

 「オープンキャンパスに行ったら、山の中で驚きました。とても行く気になりません」

 大学が都心回帰を行う理由はここにある。立派な校舎を新築しても田舎では学生は集まらないのだ。

 青山学院は文系学部を相模原キャンパスから渋谷の青山に移した。近くには表参道がある。キャンパスの傍らには骨董通りがあり、有名なブティックが軒を連ねる。東京に来たと実感できるのだ。塾生は法政大と青山学院を受験することになったのである。


◆リスニング対策に最適なテキストとは

難関大のための上級問題 特訓リスニング  大学受験の英語長文は読めるようになったが、リスニングに不安を覚えている受験生も多いだろう。

 英文で書かれた単語・熟語や構文ならば、瞬時に思い浮かばなくとも時間をかけて解くことはできるが、リスニングはそうはいかない。
 
 瞬時に音声からイメージを浮かべて、「何が、どうした、何を」と英語の順序で聞く力を養わなければならないのだ。受験英語では一番厄介な代物である。

 リスニング問題の攻略は設問と選択肢を前もって読んでおくことである。話の展開を把握して、設問のところが来たら、集中して聞くことである。

 「難関大のための上級問題特訓リスニング」(旺文社)はスクリプトの空所部分をディクテーションできるように問題が作成されている。内容理解の箇所とスキルアップとなる箇所がうまく空所になっている。

 聞き取れる音は発音でき、発音できる音は聞き取れるという相関関係がある。音声を聞いて発音できるまで徹底的に取り組むことだ。

◆法政大学志望が増えている理由とは

 
入塾する受験生に面談をして志望校を訊く。早稲田大や明治大などの東京の私立大を志望する受験生も依然いるが、最近は法政大学が多い。法政大学を志望する理由を尋ねてみると・・・

 東京の私立大MARCHの一角でネームバリューがある。そして、MARCH以上の大学でないと地元の大学を親や高校の進路指導で進められるというのである。

 法政大はMARCHで比較的に合格が簡単であると思われているふしがある。受験生は模試を受けて合否判定で受験校を決めるが、模試判定どおりの結果にはならない。

 例えば、東大オープン模試であれば、傾向に沿った問題が出題されて、受験するのは東大志望で合否判定確率は高まるだろうが、通常の私大模試ではなかなか合否は計れない。

 同じ大学でも学部学科で問題傾向が違う。私立大学を受験するなら、まず、試験問題の傾向を見て分析すること。法政大志望者はMARCHの他の大学にも触手を伸ばし、合格可能性を探ること。何校も受ければ、合格するだろうと考えている受験生もいるが、私立大はB判定を3回取って1校合格するぐらいなので受験校を絞ることも大切だ。


◆集団授業と個別授業のどちらが成績が上がるか 
 
 
集団授業の経験のある講師であれば教壇から生徒の顔を見れば、どのくらい生徒が理解をしているかがわかる。理解をしている生徒がクラスの半分以上であれば授業をすすめるし、半分以下なら、もう一度復習からはじめる。このようにして授業をすすめている。

 理解している生徒にとっては、授業の8割以上はすでに理解している内容で時間をもてあますことになっている。理解できていない2割のところだけ目を輝かせて授業に耳を傾けている。

 個別授業ではトップクラスの生徒ならば、理解しているところは飛ばして、間違ったところだけ集中的に授業を受けることができる。集団授業に比べてはるかに効率がいい。

 これは逆もまた真なりで、理解ができていない生徒ならば、わからないところをじっくり習ったほうが効率がいいのである。さらに個別授業では生徒が気づかない弱点を見つけることができる。こういう理由から個別授業が集団授業より成績が上がるのだと思う。


◆受験は好機である! 
 
 
ノーベル化学賞受賞の下村脩氏の「私の履歴書」を読んだ。緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見までに至るオワンクラゲの発光たんぱく質、イクオリンの研究過程に興味を魅かれた。
 
 最後に下村氏が「がんばれ、がんばれ、物事を簡単にあきらめてはだめだ」と若者たちへメッセージを送っていた。

 
私が思うには、みんな若者は、あきらめたいとは思っていないが、自分の限界をうすうす感じている。自分が「変」になる前に自制して、妥協しているのだと思う。

 しかし、長年の教師経験から人生を変えるのは、この限界を突破できたときである。自分ができないと思っていた一回の成功体験が、自分を変える。

 「受験」は、こういう意味で、成功体験ができる「好機」である。もう一度やろうと思っても、こういう機会はなかなかないのである。ベストは叶わないにしても、ベターの成果になるように頑張ることである。


◆合格している人が実行している英作文対策とは

英作文基本300選  
英作文の勉強法に悩んでいる受験生は多い。まず、どのように取り組んだらいいか皆目見当がつかないというのである。

 英作文には暗記でなんとかなる型と翻訳しなければならない型の二つがある。暗記型は文法知識と整序問題の延長で暗記用英作文と熟語を覚えていれば、なんとかなる。

 難しいのは国公立大の二次試験で出題される翻訳型だ。これにも日本文を英訳するものと自由英作文の二つがある。


竹岡広信の英作文 
英訳する問題は日本文をよく読み、文法力を駆使して今までに学んだ英作文を借りて書く。このとき、英語でないものを作ると点数はない。自分で言えることだけを誤りをおかすのを最小限にとどめて書くことである。

 勉強法としては学校で暗記する英作文例集があれば、それを徹底的に利用する。なければ、「英作文基本300選」や無料で入手できる表現のための実戦ロイヤル英文法、別冊「
英作文のための暗記用例文300」を使う。

 自由英作文対策として、「竹岡広信の英作文」はいい。言いたいことを言える範囲の英語でなんとか伝えることを基本にしている。

 翻訳型にはじめから取り組むことは無謀である。英文を暗記することからはじめて、英作文を書いたら、添削をしてもらうことである。


◆古文は嫌いですか? 
 
 
古文の勉強が嫌いな人が多いですね。現在使われていない言語をなぜやるんだという人までいます。やる気がなかなか起きないのは私もわかりますが、やらざるをえませんね。大学入試共通テスト国語では1/4、私大では1/3の配点になっていますね。落とすわけにはいきません。必ずやれば安定した得点源になる科目です。

 まず文法は動詞の活用、助動詞の活用・意味・接続を完璧にする。早口言葉の要領で繰り返してやれば2,3日で終わります。「えい、やっー」て感じで一気にやって下さいよ。嫌いな科目は一気にやらないと終わりません。

 単語は学校指定の単語帳があると思いますが、なかなか正統派のもので頭に入ってこない。単語帳でコンセプトがよいと思ったのが、「ゴロで覚える古文単語565」です。Hな語呂合わせがあってちょっと恥ずかしくなりますが、その分忘れにくいようです。

 女子の塾生が学校で使っている単語帳がなかなか覚えられないというのでこの本を紹介しました。塾の男の子に見せてもらって「やっぱり私は恥ずかしくて購入できませんので、学校のもので頑張ってみます」と言っていました。でもなかなか点数が上がらない。とうとう本屋で購入してきました。本屋で購入するときは「ドキドキしました」と言っていました。

 彼女はゴルゴをやり始めたら、どんどん単語が覚えられて忘れないと言っていました。苦手の古文を克服し上智大、青山学院、津田塾大と全部合格しました。

 最近は簡素化したゴロ565全単語イラストも出ています。古文が苦手で困っている人は本屋で各参考書を見比べて自分に合ったものを購入してください。


◆第一志望は譲れない? 
 
 
予備校のキャッチコピーに「第一志望は譲れない」とあります。第一志望大学にどれだけの受験生が合格しているのか?

 定かではありませんが、長年の経験から半分にも満たないと思います。受験した大学に全部合格した塾生は皆無に等しい。第一志望の東大理Ⅲから10月に志望校を変えて、第二志望の九州大学医学部に合格した塾生もいれば、また、第一志望の東京外国語大に不合格になって、第二志望の国際教養大に合格して渋々行くことを決めた塾生もいます。

 第二志望に合格できた者は、4月の入学式で自分を納得させて、また新たな夢を抱いてスタートを切ったのです。

 受験戦略として第一志望は最後まで諦めずに貫き通す。ダメなら第二志望校に合格する計画も同時に立てておく必要があります。

 第一・第二志望校が同じ科目であれば、問題ありませんが、出題傾向が違ったり、二次試験の科目に小論文(英語)や理科の難問が出題される大学であれば、対策を考えておく必要があります。


◆Skype授業でわかる都市部と地方の受験生の生態とは
 
 
4月になりました。受験生は勉強の進捗状況を1周、400mトラックにたとえるとしたら、どこを走っているイメージを持っているでしょうか?

 センター試験まであと9カ月。3コーナーを回って徐々にスピードを上げていこうとするところだと思うのです。

 Skypeで授業をしていますから、全国に塾生がいます。都市部の塾生に比べて、地方の塾生はのんびりしています。部活の大会が7月まであれば、まだまだ受験勉強もままならない状況のようです。

 地元の大学に行くのなら、のんびりしていて何とかなります。志望校が東京、名古屋、大阪、京都、神戸の大学となると考えなければならない。地方のペースでは一歩も二歩も遅れをとっているからです。

 昨年の勉強と違って、ランニングマシーンにたとえるなら、走るピッチをあげて、傾斜角度をつけて、走る時間を長くして、負荷をかけていかなければならないのです。

 塾生には10月末までのあと7ヶ月だと思って計画を立てるように言っています。というのは10月末の模擬テスト結果が11月に返ってきて、12月初旬の三者面談で志望校の決定ということになるからです。

 「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがあります。才能や実力のある者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしないたとえですが、早く自分の実力を見せつけないと受験したい大学も受験できません。

 目標として、模試で判定B以上を早めにとって、それを安定させることです。早めに実力を見せつけてください!


◆ギェー名古屋大学1名合格

 週刊朝日「入試速報 大学合格者高校ランキング」の記事を見た。これは塾生の進路指導に大変役に立つ。

 名古屋大学志望の塾生がいる。彼の高校から名古屋大学に1名が合格していた。あと旧帝大系は東京大と大阪大学が1名ずつだった。

 彼にこのことを話した。合格者が少ないと思ったのかギェーと言って目が点になった。ショックだったのだろう。学年10番ではなく、3番くらいの成績ではないと合格できないとわかったからだ。
 
 この大学合格者高校ランキングは毎年生徒は変わっても大学合格者数は多少の増減はあるが、あまり変わらない。受験生の指標になるのだ。
 
 学校でも現役・浪人別に大学合格者数がわかるだろう。自分が受験する年もおそらくこのくらいになるだろうと予測を立てて、受験勉強計画を立てることである。
 
 校外模試の結果も重要であるが、校内実力テストでどのくらいの成績をとっていないと合格できないかがよくわかるのだ。まずは校外の敵よりも校内の敵の打破を考えることだ。

◆英語読解問題対策とは


英文解釈教室―新装版  英語読解問題の点数がとれないと悩んでいる受験生は多い。入試では読解問題が約7割を占める。この出来不出来が合否を決めると言っても過言ではない。

 英語構文は学校の授業ではリーディングのまとめとして習うことが多い。細切れなので、英語構文の全体像が理解しづらい。例えば、that-節やIt~that構文などはまとめてやった方が理解が早い。このような観点から
英文解釈教室
などの構文集にまず取り組んで、英文を日本語に訳すことなく、英文の順序で目を一度走らせるだけですべてがわかるように練習する。

ディスコースマーカー英文読解 速読する時、目は英文を先へ先へと進めている。読んでいる部分の前後10行ぐらいを視野に入れて読んでいる。この時、論理展開となる、howeverやthereforeなどのディスコースマーカー(談話標識)に注意して英文を読むと論理展開がわかり、先読みすることができる。

 英文の論理展開のルールとディスコースマーカーを会得すると英語読解問題がよくわかるようになる。

 英語読解問題を最短で読めるようにするには、英語構文、論理展開の流れの順で勉強することである。


英語の予習を30分以内で終わらせる方法とは 
 
 
英語は予習をして授業を受けている人は多いと思います。時間がかかりすぎていませんか?30分以内で終わる方法があります。

 英語のリーダーのテキストは長文を読ませて、最後に文法事項や構文をまとめで行うテキストが多いです。

 このようなテキストでは英語構文の体系があまりわかりません。文法のテキストを並行して学んでいますが、はじめに体系的に構文や文法を習得すると授業の予習は30分以内でできるのです。

 それにはまず、デュアルスコープなどの総合英語テキストと英文解釈教室の構文を習得するのです。英語の予習の2時間をこれらのテキストを熟読する時間に割いてください。

 英語の予習が2時間かかるという塾生がいました。これらのテキストを終えたら、予習は英文を読み流して、わからない単語・熟語を文の前後関係から類推するだけ、30分以内で余裕で終わるようになっているのです。

◆結局、ひとりで勉強する人が合格する

○○○○○○○○イメージ

 「結局、ひとりで勉強する人が合格する」鬼頭 政人著(幻冬舎)を読んだ。副題は開成➡東大文Ⅰ➡弁護士が教える超独学術だ。現在、著者はオンラインで資格試験対策を運営している。まさに試験対策のプロ中のプロなのだ。

 「合格する人と合格しない人の違いは勉強法の王道を知っているかどうかだ。

 勉強の本質は自学自習にある。講義形式の授業はムダだ。わからなところだけを教えてくれる方が効率的だ。しかし、自学自習の欠点は継続がなかなかできないことだ。

 勉強で成果を出すにはこの効率性と継続性が必要なので、これを踏まえてサポートしてくれる塾・予備校がいい。

 受験生はあれもこれもいろんなものに手を出しすぎ、最後に消化しきれず、時間切れになって不合格となる。過去問をじっくり分析して出題範囲をみきわめて、テキストを選択して、ひたすら繰り返すことが重要だ。」


◆こんなことを知ったら英語の勉強法が変わる?

即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習  全国的に高校生が使っている英語の文法・語法問題集は「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」(桐原書店)とか、「Next Stage 」(桐原書店)、「UPGRADE英文法・語法問題」(数研出版)、 「頻出 英文法・語法問題1000」(桐原書店)などである。

 これらのテキストを中高一貫校では高校1年から、地元のトップ高校で高校2年から、進学校で高校3年からはじめている。はじめる時期から2年もの差がある。

 定期考査や実力テストで範囲を決めて試験があるので、高校1年からはじめた高校は3年の夏には10回ぐらい終わっているのである。

 こんなことを知らずに高校3年からはじめても既に受験の勝負はついてしまっている。このことを高校2年の塾生に話したら、3年で高校から提供されることになっているが、自分で購入して早速はじめている。早めにはじめないと受験に勝てないのだ。

Next Stage

やり方として1回目は右半分の解説の理解をすることである。ひと通りやって、理解できないところは必ずForestなどの総合英語で確認する。

 この理解が重要で完全に理解するまで行うこと。これが不十分だと長文問題の文も理解できない。2回目に左の問題にとりかかる。3回目以降は間違ったところの見直しと正解率UPに努める。

 
高校3年の夏休みまでに同じ問題ならば、95%以上できるようにならないと河合塾模試で偏差値65はいかない。旧帝大国公立大やMARCH以上の私立大の合格はない。



◆今どきの受験生と親とは   
 
 
アメリカに留学したい。両親を説得したが、女の子が一人で行くなんてとんでもないと止められて、仕方なく新聞配達をして資金を貯めて果敢に実行した子がいました。

 
これは稀なケースとはいえ、昔の受験生に比べて、今どきの受験生は過保護すぎます。何とか親が高校卒業後も面倒見てくれると思っている。高校卒業したら、自分で生きてもらう。浪人したらアルバイトしながらやってもらうように言っていた方がいいのです。

 あるお父さんは、浪人は許さないと言って、高3年の秋ごろ、息子を調理師専門学校に入れると言って、入学金を納入しました。息子は子供のころから、一度決めたら実行する父親の性格を知っています。浪人はできない。受験勉強はこの1年だ。大学落ちたら、家を出るか、調理師専門学校に行くかと思ったそうです。必死に勉強をして第一志望校に合格しました。

 この時期、親は受験生との話し合いが必要だと思うのです。やることがないから大学に行こうという子もいます。本当に大学に行った方がいいのか話し合う場が必要なのです。

 大学に行くことが話し合いで決まったら、親の経験から子へ、こんな学部に行ったらどうか。志望校が地元よりもいい大学だったら東京の大学に行かせてやる。子供は将来こんなことやりたいと思っていると率直に話し合いを持つことがいいと思います。


彼は大学を諦めなかった 
 
 
図書館で卒塾生のA君とばったり逢った。彼は高校3年の1年間と浪人の2年間の計3年間在籍した。現在は立派な社会人で40代だ。2年間の浪人後、私立大学に合格したが、合格した大学に満足いかず、入学手続きを放置していたら、入学金の払い込みが遅れて入学できなかった。しょうがなく公務員専門学校にいくことになった。

 
この時、私は大学を諦めて、公務員試験合格に全力を尽くすようにアドバイスしたが、彼は大学を諦めなかった。2年後、広島大学経済学部3年に編入を果たしたのである。私が塾生から学んだ一瞬だった。彼は自分を信じて頑張ったのである。

 
人は生まれながらの能力の差は確かにある。これを克服するのは日々の努力である。努力することができれば、遅くとも必ず目標に達する。あれだけ勉強嫌いだったA君が、社会人になって、学ぶことの習慣を身につけて、日曜日の図書館通いが楽しくなったと語った。これは人生に大きな如意棒を手に入れたのも同然だと思った。

◆高校3年の模試の偏差値は必ず下がる? 
 
 
「高校3年第1回模試で浪人生は返り討ちにしてくれる」と息巻いていた塾生は高校2年ほどの成績は取れず、反対に返り討ちにあったのです。

 
高校3年の春は一生懸命に頑張ったが、秋ごろにやっと2年の時と同じ偏差値が取れるようになって九州大学医学部に合格できたのです。

 現役生と浪人生の成績は11月下旬ごろに同じになるといわれています。浪人生10万人の壁は厚い。このことを現役生は肝に銘じておかなければなりません。

 高校受験は地方の高校では1倍台です。大学受験は国公立大前期で3倍台です。不合格になる受験生が多いのです。大学受験を高校受験と錯覚してはいけません。河合塾のマーク・記述模試のC判定以下は不合格になると自覚することです。

 第一志望がC判定以下なら今から相当頑張らなければなりません。受験生は成績は頑張ったら頑張った分だけ成績は伸びると思っていますが、他の受験生も頑張っているのです。相対評価の偏差値にはなかなか反映されません。早めに対策を立てて実行していくことが一番です。

◆難関大学受験生に圧倒的な支持を受け続け、累計100万部を突破した受験英語のバイブルとは 

 
このタイトルを見て、すぐこのテキストがわかった受験生は一歩先を行っている。
 
 1977年のハードカバーから挿絵が入ったソフトカバーに変わって、3年前に新装版が出た。


 「本文を全文組み替え、内容的にもその一部を現代的な表記に改めました」とあったが、挿絵がなくなったぐらいで、英文は変わっていない。この受験英語のバイブル、「英文解釈教室」は変えてもらっては困るのである。

 
巷間のうわさでは、センター試験(共通テスト)英語対策ではレベルが高すぎて必要ないと言われている「英文解釈教室」。生葉塾では塾をはじめたころから30年近く、このテキストを使っている。

 このテキストの最大の長所は難関大学入試の英文和訳問題の構文が全部網羅されていることである。数学の赤、青チャートの公式を十分理解すれば難問がとけるように、英語においてもこのテキストを十分に理解すれば解けない問題はない。

 ただ問題は一冊300ページあり、余りにも分厚い参考書なので高校生には手に負えない。そこで塾では英文解釈教室をB5用紙8枚にまとめたテキストがある。日本文を読んでもなかなか理解できない事柄を図解したものである。これをもとにレベルに合わせて簡単な構文、短文、例題と順に解説する。これにより難関大学入試の英文和訳問題・長文問題の速読ができるようになっている。

◆受験の合格者と不合格者の違いとは
 
 
 入塾時に志望校を訊きます。志望校がわかれば、英語のテキストとスケジュールは決まります。模試や毎週行うセンター試験対策の結果をみて、弱点補強を個別指導で行っていきます。

 不合格になる理由は最小限の努力で最大限の功績を残そうとするあまり、やる事をやらないことです。試験に出ない問題は極力やりません。問題なのは試験に出ない問題を自分で判断していることです。試験直前、出題されそうな問題に山を張るのは至極当然ですが、常日頃の勉強が大変だという理由で尻込みしているのです。

 一方、合格者はそんな問題が出る可能性があるなら、やってみますと中学生でもトライしているのです。感心するばかりです。これが合格者と不合格者の違いです。

 やっていない問題を解くのは実力がある受験生でもなかなか解けません。やったことがあるから、何とか解けるのです。


 そこまで努力はしたくない。やりたくないと思ったら、そこが自分の限界だと気づくことです。それほど大変な勉強なら、志望校は妥協することです。

 「ほどほどにするのか」、「手抜きをせずにやるのか」、これを決めて受験は臨んだ方がいい。合格するのは厳しいのです。

◆受験生に送る必勝法とは!


 
3月が終わろうとしている。受験生にメッセージを送りたい。今年もあっという間に3ヶ月が経過した。これからセンター試験までの9ヶ月あまりも、また瞬く間に終わることになる。

 現役の受験生の考えていることはだいたい皆同じだ。夏まで部活をやって、それから本格的に頑張れば、高校受験と同じようになんとかなるだろうと思っている。だが、来春の大学受験は高校受験と異なるのだ。現役生とは別に浪人生がいるので、なかなか厳しくなるのである。

 残念ながら浪人生になった人なら、自覚していると思うが、試験日があと1ヵ月先だったら浪人せずに済んだだろうと考えている人もいるはずだ。受験は先手必勝である。この春からの猛ダッシュが勝負を決めるのである!


◆上智大学文学部合格体験記

  高一の頃の1番の苦手科目は英語でした。その頃は学校の授業にさえついていけてませんでした。そのため、英語をどうにかしたいと思い、生葉塾を始めました。

 今まで何となく読んでいた英文も英文解釈教室の授業を受けるにつれ、解釈をしながら読めるようになり、模試ごとに英語の成績が上がりました。そして気づいた頃には、得意科目になっていました。

 私にあった参考書をやってくださったり、毎週小テストを行ってくれた先生のおかげだと思います。

 受験期に辛くなった時も先生と話して、立ち直れました。また、センター対策のおかげで、本番は9割取ることができました。英検対策の授業もしてくださり、無事準一級に合格できた事は、受験においてかなり役立ちました。

 生葉の授業を受けてなかったら、英語は苦手なままで、英検準一級も合格できず、ましてや、上智大学にも合格できなかったと思います。このような結果を残すことができたのは生葉塾のおかげだと思っています。

 お互いを高め合えるような友達や、信頼でき、その先生の為にも良い結果を残したいと思えるような先生は大切にしてください。モチベーションが下がった時の原動力になると思います。どんな結果になっても悔いが残らないくらい全力で頑張ってください!

◆英語と日本語の決定的な違いとは 
 
 
「英字新聞を読む」英語セミナーに行ってきました。サブタイトルは、「日本人はなぜ英語が苦手なのか」の講演でした。3つのポイントがありました。

 (1)英語には、日本語の約2倍の音素があり、日本語にない音素をリスニングすることが難しい。

 (2)動詞の位置の違い。英語は通常、主語の後に来ますね。日本語は文尾にくる。英語を聞くとき、動詞に反応するように気をつけるとよい。

 (3)文構造の違い。英語は構造依存言語であり、日本語は非依存である。たとえば英語と日本語を構造で比較してみると(a)Tom loves Mary.(トムはメアリーを愛しているよ)(b)Loves Tom Mary(愛しているよ、トムはメアリーを)英語は語順が変わると文が成り立ちません。その点、助詞をとる日本語は語順が変わっても意味が変わらない。

 英語は構造がとても大切な言語だというわけです。構造非依存言語に慣れている私たち日本人は、認識が薄いので流されてしまい、苦手な原因になっているというのです。

 また、日本人には「構造を読む習慣がない」。これが致命的になり、英語が苦手になっている。構造を理解して勉強を進めれば、会話までスムーズに習得できるとの結論でした。


◆現役で国公立大に合格できなければ辛いです!

 「わが校は文武両道。体育祭、文化祭、部活動、そして勉学に全力で臨んでもらいます」と校長先生の言葉を入学式の時に聞いた。

 成績トップ高校には文武両道で、進路指導は放任主義の高校がある。

 塾生も何とかなるだろうと思って指導に従ってきた。

 ところが先生は皆さんは自分でできるからといって、生徒任せで何もやってくれないのである。数学は塾に通って成績が上がってきたが、苦手な英語はお手上げの状態になった。

 学校の方針は高校3年間は文武両道で高校生活を満喫せよ。大学は1年間浪人して大学に入ればよいという方針なのだ。

 塾生は業を煮やした。英語はこのままでは学校の勉強では何ともならない。現在高校3年で現役で国公立大に合格できなければ、浪人して苦労することになる。

 文武両道のトップ校では成績上位者ならば、楽しい充実した高校生活を送れるが、下位者には悲惨な結果になるのである。

◆早稲田大学第一志望の受験生には必見の資料である

 「本当に早稲田大学受験生なのか?enterpriseの意味がわからない?」

 「早稲田大学の校歌に、進取の精神とあるが、進取の意味ですよ」

 早稲田大学第一志望の受験生は多い。入学できれば、どの学部でもいいという受験生もいる。

 先日、佐賀の大隈重信記念館へ足を運んだ。政治や学問に大隈重信が残したことばに出会った。

 「時代は人がつくる。人は学んでつくられる。絶えず学んで、絶えず行動せよ。」

 「君たちも必ず失敗することがある。打ちのめされても落ちこむな。その失敗こそが大切なんだ。」

 リアルな展示物を見ると迫力が違う。早稲田大学第一志望の受験生には必見の資料である。

早稲田大学大隈重信の送辞


◆受験の失敗を糧とする!


 浪人の決まった塾生のところへ面談に行った時の話である。お父さんから息子が家を出て自活し、受験勉強するというお話を伺っていた。誰だって不合格になれば、悔しさと悲しさで現実を受けいれられず、期待されていた裏返しで、いたたまれない気持ちになって逃げ出したくなる。

 ここで踏みとどまって考えなければならないことは、「来春、勝算あるか」ということだ。自活しながら勉強するとなれば、知力に加えて体力、気力が必要になる。達成できれば、人生の修業としては素晴らしい経験を積むことになるが、働きながら勉強となれば、容易なことではない。

 面談に向かう途中、あれやこれやと善後策を考え巡らせていた。お母さんと本人から最初に出た言葉は、図らずも家にとどまって勉強しますだった。本人は家族会議のあと、気持ちを押さえて考え改めていた。

 時の経つのは早い。共通テストまでもう10ヶ月あまりとなった。5月の模擬試験で第1志望B判定が出なければ、厳しい結果になる。

◆国公立大学第一志望の皆さんへ、前期日程試験が終わって一息ついたと思います


 
過去にセンター試験の比重が高い熊本大学工学部にA判定が出て、合格に自信をもった塾生がいました。データリサーチの結果を見せられました。学科順位3番。前期は得意の数学・理科だから、楽勝、落ちっこない。AはAでもSAと言っていました。SAって何と訊くとSAとはSpecial Aと本人はご満悦でした。あと1ヵ月だから頑張るように指導しましたが、聞く耳を持たなかった。

 センター後は勉強に身が入らなくなり、前期試験に不合格。不合格後すぐに報告をもらいました。早速、後期はどんな問題が出そうですかなど尋ねられました。終始、洒落にならないとぶつぶつ言っていましたが、こうなってしまっては遅いのです。

 合格の自信があっても、前期日程の合否を自分で判断するのはセンター試験の自己採点と違って記述式だから難しい。合否がわからぬまま、気持ちが落ち着かぬまま、宙ぶらりんな気持ちで勉強するのはつらいがここが我慢のしどころです。

 後期日程は倍率も上がり試験内容が前期と違うので、十分に過去問を見ておく必要があります。不合格となれば、また1年間受験勉強となることを考えれば、真剣にならざるをえません。受験は「合格 おめでとうございます」の通知がきてやっと終わることを肝に銘じておきましょう!
A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指す心構えで、これから3月11日まで勉強に取り組んでください!

◆九州大学経済学部D判定でも逆転合格!


 前期試験が終わった翌日から、後期へ向けて授業をはじめるのが、当塾の習わしである。行く大学も決まっていないのに講義をやめるわけにはいかないとの理由である。九州大学経済学部一本志望のA君と毎日、後期の経済学部の問題を解いた。

 前期と比べて、格段と難しく、A君は手を焼いている感じだった。センター試験D判定で模擬試験よりも悪い結果が出て、前期の試験も出来たかどうか実感がつかめず、塾生がどんどん合格を決めていく中で、国立一本の彼は焦りを感じていた。

 前期の合格発表日。発表を見て、午後3時から講義をはじめると前日約束していた。3時ちょっとすぎに彼が塾に来た。無言…… 駄目だったかと私は思った。

 元気づけるつもりで「さあやろう!」と声掛けた瞬間、A君が持っていた九州大学のB5版のタウンページほどの厚さのある赤本が机の上に叩きつけられた。周りに響くバーンという音。私は呆気にとられて、彼の顔を見ないで、大人しい彼に随分根を詰めさせてしまった。頭がおかしくなったに違いないと思った。

 しばらく間があった。私は投げられた赤本を見ていた。やっと顔を上げて彼を見た。「やりました」と彼は言った。「何を」と聞いた。「合格しました」「えっ」と聞き返した。

 彼は経済学部に合格した。センター試験、学年順位250番、200番台での合格者は彼ひとりだった。センター試験の失敗のあと、集中して勉強したのが功を奏したようだ。

 A君が帰った後、A君の兄から私に電話があった。弟に直接訊けずに、こちらに合否伺いの電話だった。「弟は合格しましたか?」「逆転合格だ!」兄貴も元塾生佐賀大生だ。「そうですか、弟が九大ですか。家で肩身が狭くなります」。私は合格を素直に喜べない兄に兄弟関係は複雑なもんだと思った記憶がある。

◆前期試験が終わって


 やっと前期が終わった。これからの予定を立てると、私大の合格校があって前期の合格発表でどちらかに決まる人は、これで受験が終了だ。前期が不合格なら後期受験する人は、今日からまた2週間気をぬかずにやる。

 合格の自信があっても、前期の合否を自分で判断するのはセンター試験の自己採点と違って記述式だから難しい。合否がわからぬまま、気持ちが落ち着かぬまま、宙ぶらりんな気持ちで勉強するのはつらいがここが我慢のしどころだ。

 後期は倍率も上がり試験内容が前期と違うので、十分に過去問を見ておく必要がある。この2週間を取りこぼすと、また1年間受験勉強となることを考えれば、真剣にならざるをえない。受験は「合格 おめでとうございます」の通知がきてやっと終わることを肝に銘じておこう!

◆成績は頭の良し悪しでは決まらない

 定期考査や模擬試験の結果をもらうたびにため息が出る。勉強をやってもやっても成績は上がるどころか下がる一方で途方に暮れている受験生はいないだろうか?

 成績は頭の良し悪しでは決まらない。長い間の指導経験から言えることは成績が上がらない理由は勉強法にある。成績の良い人の勉強法は一つの参考になるが、自分には合わない場合がある。受験生は試行錯誤を重ねながら自分の勉強法を編み出している。勉強法ブログを参考にしていただければ幸いである。

誰でも「苦手科目」がある

受験勉強は「朝型」か「夜型」のどちらがいいか?

受験生はなぜ成績が伸びないのか自分ではわからない! 
 
部活と勉強を両立させる方法とは


カズに学ぶ入試合格の近道とは

成績が伸びる勉強法とは 

成績が伸び悩んでいる人に共通することとは

受験の合格者と不合格者の違いとは

大学受験世界史、日本史の勉強法とは

私立大学の地歴公民はいつ始めたらいいか

寝つけないようでは試験の本番にも影響する

同じ講義を受けても試験に「点差」が出るのはなぜか?


ここまでやるの?効果的な記憶法とは!

大学受験、この勉強法をすれば合格間違いなし!

難関大学志望の受験生の勉強法とは


不合格の翌日から勉強を開始するように指導してきた

勉強をしていて成績が下がることはない?

部活を続けて現役で大学に合格できますか?

大学受験勉強はいつからはじめるのか

大学受験の勉強開始時期とは

勉強時間はこんなところにある!

受験は半ばを迎え、合格発表がはじまっています

受験生に送る必勝法とは!

受験の失敗を糧とする!

受験勉強は順調ですか?

国公立大学の願書受付がはじまった!先生が生徒の成績を伸ばすために行っている最後の一手とは!

◆模試の活用法とは


 模試の結果を見て一喜一憂する受験生を見ていつも思うことは、結果に踊らされることなく、成績を分析して最終合格につなげることが大切だということです。ここにご紹介するブログは模試の活用法です。

偏差値表の盲点とは


センター試験で成績を上げるテクニックとは!


受験勉強の宝物とは!

高校3年の模試の偏差値は必ず下がる?

進研模試の結果が返ってきました

第3回全統模試の結果とは

全統と駿台のセンター試験・プレテストの結果は

第2回全統模試E判定が意味するもの


来春の合否結果はズバリこうなります!

全統高2記述マーク模試をすすめる理由とは!

大学受験の厳しさ

成績が学年で1番が陥るワナとは

◆塾や予備校に通わせているのに一向に成績が上がらない理由とは


 高校受験の時と違って、大学受験は子供任せで大丈夫だろうと考えている親は多いものである。広告でよく見かける塾や予備校なら間違いないだろうと思って子供を通わせているが、成績が一向に上がらない。受験情報が足りないと子供に合わない学校に通わせていることになっているかもしれない。この受験情報ブログを参考にしていただければ幸いである。

高校3年生ならこのことは念頭に置いておきたい!

塾・予備校の選び方とは

集団授業と個別授業のどちらが成績が上がるか

インターネットの時代に家庭訪問教師がいいですか?

大学受験の志望校選択とは

第一志望は譲れない?


大学の附属高を受験させない理由とは

今年の大学受験の総括をします

センター試験を私立大専願者は受験すべきか

来春の合格を目指して親子で考えなければならないこと!

大学受験・英語に有利な地歴科目とは?

法政大学志望が増えている理由とは

MARCH受験は学部を峻別している

大学受験のためのインターネット英語教材とは

今どきの受験生と親とは

来春の合格を目指して!

上京したら志望校が変わった

塾生の進路決定に悩み続けた話である

彼は大学を諦めなかった

受験まであと1年あるといっても

◆英単語のみならず、最近増えている課題英作文対策にもなるテキスト
とは

○○○○○○○○イメージ  医学部や難関大の英語長文の単語力がついて、その上に英文解釈とその背景知識までわかるテキストがある。

 それは「話題別英単語 リンダメタリカ」(Z会)である。

 最近の医学部や難関大の英語長文は専門性の強い話題が出題される。背景知識がないとわからない。このテキストでは体系的に問題が整理されて、論点が明確にされている。

 長文の項目はグローバル化、環境問題、言語学、差別問題など多岐にわたっている。特に医学部受験生には遺伝子工学、脳死、安楽死などの背景知識は役に立つ。

 英単語のみならず、最近、増えている課題英作文対策にもなるテキストである。


◆英検2級二次試験対策とは 
 
 英検2級の結果が返ってきました。一次試験で+3の成績で二次試験不合格になった塾生がいました。授業で二次合格に向けて対策を考えました。

 塾生は英検2級二次試験面接完全予想問題(旺文社)で対策を行ったといいます。これは、最低限2,3回はやる必要があります。

 しかし、二次試験の問題は想定外の質問が出るのです。

 塾生に問題の内容を訊きました。

 「電気の無駄遣いをしている家族がいます。あなたは無駄遣いをなくすためにどういいますか?」

 受験者自身の意見を問う質問です。色々考えたが、英語で構文が出てこなかったといいます。回答の途中で時間切れで止められたということです。

 往々にして慣れない英語で答える二次試験はこんなことになってしまいます。

 この対策としてスラスラ英語が出るように基本的な構文は暗記して何度も発音しておく必要があります。想定問答を考えて、自分ならこんなふうに答えると考えてみるのです。すぐに英文が口に出るようにするには練習が必要です。

◆地元のトップ高校にはこんな生徒が多くいる

 
中学校時代はクラスで成績は1,2番。誰からも一目置かれる存在。先生からは第一志望校に太鼓判をおされて高校に入学。意気揚々と高校にはいったが、今は惨憺たる成績。後ろから数えた方が早い。ここで踏ん張って成績を上げるのか、そのまま低空飛行を続けるのか、分かれ目の時期だ。こんな生徒が地元のトップ高校に多くいる。

 こんな生徒に聞いてみる。

「今より中学校時代の方が勉強していただろう」。

「はい、今は2時間、中学時代は塾に行っていたので4時間は最低やっていました」。 
 生徒は、現状に勿論満足していない。現状打破したいが、テスト結果をもらう度に友達に負けてやる気が失せているだけだ。

 このままで終わるなら、努力のかけらもないただの人だ。誰でも毎回負ければ、やる気をなくす。まずはできる科目から取り掛かり、「試験の勝ち癖」をつけていかねばならない!

高校入学前ですが、名古屋大学工学部を目指します! 
 
 
1月に入塾した中学3年生がいる。県立のトップ高校は評定値が合格点に達せず受験できなかった。2月私立高の特待生試験に合格。名古屋大学工学部を目指すというのだ。

 話を聞いてみると、中学は大学の附属中学であるが、校内の成績はあまり良くなかった。それでもトップ高校には合格できると思っていたが、願書で蹴られて挫折した。それなら、大学はずっと行きたかった名古屋大合格を目標に高校1年から勉強を始めるというのだ。

 高校受験に失敗して、大学受験に成功するケースはよくある。高校受験に失敗したから大学で志望校に合格できるのだ。

 これには条件がある。失敗した悔しさを3年間忘れないことだ。「
喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざにあるように半年、1年もたてば、不合格の気持ちも薄れてくるものだ。

 授業ではこのことについて本人と話した。まずは勉強に対する姿勢だ。真剣に取り組むためにスマートフォンでゲームやSNSはもう始めているようだが、勉強時間中はやめる。この弊害は受験ではものすごく大きい。落ち着いて勉強などできていない。成績が上がらない原因になっている。

 また、読書習慣をつける。読書は全然やっていないようだが、本を全く読んでない受験生の国語、英語、小論文は手の施しようがない。

 高校入学前から大学受験勉強だから、燃え尽き症候群にならないようにすることにも気をつけるように言った。今から大学受験まで3年間、二人三脚がはじまるのだ。

◆英語の成績どうにかなりませんか(# ゚Д゚)


 入塾前の保護者の方からタイトルのメールをもらった。面識のない方からこの言葉を浴びせられて少々とまどった。

 Skypeで生徒と面談をしたところ、国語と数学は偏差値70を取っているが、英語は50。親の怒りはこのような状況から頂点に達していたとわかったのである。

 以前にもブログで書いたように一科目苦手科目があると第一志望校の合格は遠のきます。高校1・2年生の皆さんはまず時間がかかっても不得意科目の克服が先決の問題です。

 苦手科目の勉強は他の科目の勉強に比べて、時間はかかるし、嫌気がさす。誰もが経験していることです。

 「結局、すぐやる人がすべてを手に入れる」藤由達藏 著(青春出版)を読みました。やる気が出る本です。ベストセラ―です。気分を変え、現状の行動や習慣を変える具体的な方法を、この本は提案しています。

 ダラダラになりがちな苦手科目の勉強の克服に参考になると思います。

◆修学資金が貸与、免除される医学部とは

 44歳で国立大学医学部に合格した医者の友人に医学部修学において資金が貸与されて、一定期間へき地医療機関に従事すると免除される「へき地医療」とはどういうものか尋ねた。
 
 医学部生はスペシャリスト(専門医師)として研修を受けるのだが、へき地医療に進むものはジェネラリスト(
分野を限定しない広範囲な知識・技術・経験を持つ医師でなければならない。
 
 たとえば、患者が医療機関に来て、どんな症状でどういう処置が必要かがわからなければならない。自分で処置できないと分かれば、対応できる医療機関に搬送するのだそうだ。
 
 今までは外科や内科と渡り歩いたベテラン医師がへき地医療機関に務めることが多かったが、今後、国は若いころからジェネラリストになる医師養成が欠かせないと考えているようである。
 
 ジェネラリストは
スペシャリストと比べて、体力がいる。若くないと務まらない仕事だそうだ。へき地医療に関心のある若者だったら、是非応募すべきだと語った。
 
 また、社会人や多浪で国公立大医学部を目指している受験生であれば、修学資金を貸与、免除する医学部もあるので、よく調べて受験してほしいというアドバイスをもらった。
へき地ネット(http://www.hekichi.net/)

◆合格が決まっても勉強を続ける理由とは

 合格が決まった塾生からSkypeでメールが届きました。3月も続けますので、よろしくお願いしますとのことだった。2月一杯で終了すると聞いていたので、ちょっと驚いています。

 入学したら、TOEICで英語のクラス分けが実施されるので、戦々恐々なのです。一番下のクラスでは恰好悪いです。やっと入学できたなんか誰にも思われたくないです。備えあれば憂いなし。自動車免許を取りに出かける者もいる中、TOEIC対策をはじめるのは立派だと思います。

 春、また新たな目標を目指して、皆、走り出しました!

◆塾・予備校の選び方とは

 
塾・予備校選択の時期になりました。この時期、新聞、インターネットに合格実績や合格者の体験談が紹介されます。大手の塾・予備校だと実績もあるし、大丈夫だろうと誰もが思うものですが、ここに盲点があることにお気づきではありませんか?

 大手塾・予備校は実績を上げるために模試の成績が良い生徒は割引価格で入学させています。この実績を見て入ってきた生徒から学費を取るのです。講義に満足してしていて成績が上がっている生徒ならば、何も問題ありませんが、成績が伸びない生徒は問題になります。

 昨今はビデオ講義で自分のペースで勉強をすすめるようにカリキュラムが組まれています。個別指導ということですが、生徒がわからないところは根掘り葉掘り訊かないと解けない問題なのです。ビデオ講義だけでは弱点克服はできません。質問できるところもありますので、確認する必要があります。

 3ヶ月続けても成績が一向に上がらない時は生徒にあってない塾・予備校と判断できます。実績がある大手であっても子供の成績を逐一見て、本当にここに任せて大丈夫かとチェックすることが大切だと思います。

◆センター試験D・E判定で国公立大学に合格するには 
 
 
前期日程試験まであと1週間となった。移動のことを考えると腰を据えて勉強できるのも5日間だろうか。最後にエールと合格するための戦法を送りたい!

 D・E判定なら、失うものはない。半分以上は不合格は覚悟だろうから、模擬試験と違って捨て身で臨みたい。大半の受験生はまず順番に解く傾向がある。逆転合格を目指すなら、まともに順番通りに解いていっても合格はない。

 英語であれば、最後にある英作文を最初にやる。時間を決めて確実に点を取る。次に下線部の和訳問題。指示語に注意すれば、ここだけで解けるであろう。(他の問題がついていれば、全文を流し読みして解く。)残りの大問2問は簡単な方から解く。

 順番にやっていると大問の長文あたりで難問にぶつかり、時間を使ってしまい。英作文まで時間が無くなるパターンなのだ。

 できないと思ったら、「捨てる」。ここが大切。8割を取れば合格だろうから、無駄に時間を使わない。捨てる問題でも部分点がもらえる問題であれば、間違っていると思っていても字数通りに書く。

 野球で言えば、1点差を9回裏に2点取ってひっくり返さねばならない状況なのだ。攻めて、攻めて、攻めなけれならない!勉強してきた思いの丈をぶつけるのだ!幸運を祈る!


◆受験も半ばを迎え、合格発表がはじまっています

 高校・大学受験も半ばを迎え、

 合格発表がはじまっています。


 塾生の中には滑り止め校の合格が

 数校決まって、ウキウキ気分に

 なっている子もいます。


 今まで頑張ってきた努力の結晶ですから、

 心から「合格おめでとう!」と言って、

 喜びを分かち合っています。


 しかし、受験はこれからなのです。

 滑り止め校の合格が決まってくると

 誰でも第一志望も大丈夫だろうと思うものなのです。


 「画竜点睛を欠く」ということわざがあります。

 第一志望校の合格なくして、

 完全とはいえないのです。


 最後まで「慢心」することなく、

 真剣にお願いします!

浪人生にも2つのタイプがあります

 今春、残念な結果になり、再起を期すことになった皆さん、忸怩たる思いがあると思います。まずは不合格になった理由を反省してみましょう。解答も出ているでしょうから、徹底的にやるのがいいでしょう。
 
 浪人生にも2つのタイプがあります。ひとつは昨年は部活などでまったく勉強せずに覚悟の浪人の人。もうひとつは模試でA,B判定をとりながら惜しくも不合格となった人です。
 
 前者の人は今から猛ダッシュで勉強に取りかからないと間に合いません。受験のレベルもわかっていないので1年浪人すればなんとかなると思いがちですが、受験は甘くありません。

 後者の人は、不合格を受けいれられない思いが強く、勉強がちょっと手につかないかもしれませんが、自分を騙しながらでも徐々に勉強に取りかかっていきましょう。目標は5月の第1回の模試で第1志望校A判定にもっていくことです。成績上位者がいないわけですから、このくらいの成績が必要になります。
 
 両者に言えることは受験時期の1,2月に成績と気力を最高な状態にもっていくことです。人によって違いますから根を詰めても大丈夫な人もいますが、1週間に1日は遊びを入れて、これを自分へのご褒美としてあとの6日間勉強を充実させた方が精神的にいいと塾生にはアドバイスしています。


◆男性と女性の成績の伸び方とは


 「女の子は高校2年からコツコツ勉強やらないとね。男の子は3年に上がると勉強をはじめて一気に伸びるから」。こんなことを講師を始めたころ、ベテラン講師から言われて戸惑った。

 そんなことがあるのかな?男性と女性には成績の伸び方に違いがあるのか疑問に思った。

 確かに受験勉強を始めるのは女性の方が半年、1年早い。まず高校1・2年の女性が入塾して、その後男性が増え始めて女性の数を超えるのは毎年高校3年の夏以降だ。

 一概には言えないが、女性は毎日の学校の授業を大切にする。それとは対照的に男性は定期テストの成績よりも実力テスト重視で模試の成績が上がった方を喜ぶのである。女性は毎日コツコツ勉強するのに長けている。反対に男性は単元ごとに勉強に取り組むことが多い。

 男性は追い込みが効く。部活が終わって勉強を始めると寝ないでやっている。毎年こんな状態を見ていると女性には早めに受験勉強を始めることをすすめている。

 女性は高校3年になると浪人生も加わって、高校2年の成績の維持するのがやっとの状態になるのをみていると男性と女性では勉強法を変えて取り組まなければならないと思うのである。

◆過去問の解答が違うんだけど! 
 
 
遅くなってすみません。2:32 国公立大の答案がSkypeに届いている。

 あと1時間いただけますか?6時からの授業を7時からにしてください。5:25

 塾生は何時に寝起きしているのかわからない。国公立大二次試験まであと12日。今週は私立大の入試と英検も重なっててんてこ舞いである。

 国公立大の過去問英語対策を行っている。字数制限のない問題は教学社の赤本の解答と河合塾や旺文社パスナビの解答は随分違う。吟味する必要がある。

 過去問は3・4年分が終わったら、もう3・4年分やっている。Amazonで2,000円程度の赤本がプレミアがついて高額になっているものもあるが、年々変わる傾向に対処するためにはやむを得ない。


◆英検2級、偏差値60まで達成できるテキストとは○○○○○○○○イメージ

 最近の大学入試問題の傾向は空所補充や正誤問題が重視されるようになり、熟語・構文・語法をあつかう問題が多くなっている。反対に単語や文法のみの問題が少なくなってきている。

 長文読解問題はあまり難しい単語は使われなくなってきていて、文の前後関係から類推させる問題が多くなっている。

 このために難解な単語や瑣末な文法知識よりも熟語が多く使われる英文問題が多くなっている。

 この速読英熟語(Z会)はセンター試験や私立大学に出題される英単語・熟語や会話文問題の慣用表現がよくまとまっている。日本語の全訳がついているので長文読解にも使える。CDを購入すれば、リスニング対策もできる。さらに巻末の文法解説がいい。一石四鳥のテキストである。

 英語が平均レベルであれば、このテキストを3回繰り返せば、英検2級、偏差値60までは達成できる。この勉強のおかげで英検2級に合格できた塾生もいる。模擬や実力テストを目標に計画を立ててみてはどうだろうか?


◆受験勉強は順調ですか?

 
受験勉強は順調でしょうか?塾生の成績結果や勉強の進み具合を気にかけています。

 岡目八目という言葉があります。傍から見ていると各人の状況はよくわかります。皆さん、第一志望合格に向けて取り組んでいるわけですが、このままでは間に合わないという危惧の念に陥るのです。

 同じ大学志望の受験生でも1時間に進む量は2倍ぐらいの違いがあります。

 状況がわかっているので早めの計画を立てるように助言していますが、なかなか計画を消化できていません。
 
 高校2年生までは自分のペースで勉強ができる。3年生になると、浪人生も加わって成績維持が難しくなり、無理してペースを上げなければならない状況になっています。気力と体力勝負になるので大変になってくるのです。
 
 まずは第一志望校は模試でB判定以上が目標です。全統マーク模試を受験した方も多いと思います。結果を見て早めの軌道修正をすることが必要です。

◆合格とはこういうことだと気づくことだ


 
ちょっと勉強したら、テストで80点取れて満足している人がいる。こういう人って、天才肌なんだけど、受験には向かない。最後のところで合格には及ばない。
 
 受験で合格できるタイプの人は、テキストを1回やって60%。2回目70%。3回目80%。4回目85%。5回目90%と何度も繰り返し、復習して点数を上げることができる人である。
 
 天才肌の人は、このことがなかなか理解できていない。たとえば、プロ野球選手が試合が終わって、なぜバットの素振りをしているのか、わからないのである。これだと合格の勉強が何たるかわからずに終わってしまう。
 
 こんな勉強が無味乾燥と感じたら、早めにに切り上げることである。集中して勉強して大学入学を果たすことである!気力には限界がある。

大学受験、学年に関係なく進められる科目とは
 
 
塾では「英文解釈教室」を長年使ってきた。このテキストの使用は大学受験用なので高校3年生か浪人生の春から、早く使いはじめたとしても高校2年生の春からだった。
 
 高校2年生からの生徒は早稲田大学政経学部や九州大学法学部などに現役で合格したが、初めからこのテキストを使っても解説をするのにとても時間がかかった。これを使いはじめる前に前段階のテキストが必要であることを痛切に感じていた。
 
 そんな折、保護者の方から、まだ中学2年生ですが指導できますかと問い合わせをもらった。自分は医師で長男は九州大学医学部に在籍している。受験英語への関心は高く、長男とはビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ(駿台文庫)を一緒にやってこられたという話を聞いた。
 
 中学2年生は中高一貫校に通っていて、中学校レベルの模擬試験では全国トップレベルで最近は1学年上の模試を受験しているとのことだった。保護者の方のお話では長男が医学部に合格した勉強を振り返ってみて、数学・理科は中高一貫校でもカリキュラムの関係からどうしても高校3年までかかってしまう。英語だけは学年に関係なく進められるので、早めに受験レベルまで達したいとのことだった。
 
 入塾して保護者の医師の方と二人三脚で、「英文解釈教室」をやる前のテキスト選びをして、暗中模索の指導がはじまった。英文解釈は「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ((駿台文庫)」。イディオムは「速読英熟語(Z会出版)」。文法は「そこが知りたい英文法(駿台文庫)」「新・英文法頻出問題演習(PARTⅠ文法篇)」2冊を「デュアルスコープ総合英語(数研出版)」の対応する章の解説を加えて指導してきた。
 
 指導3か月で英検2級に合格。そうして1年あまりでようやく「英文解釈教室」に入るに至ったのである。
 
 このテキストは簡単な構文から入って、2回目に難しい構文とやっている生徒もいるのだが、保護者の医師の方の希望は、はじめから全部やらせてくださいとのことだった。この妥協しない教育方針にあらためて感心させられたのである。

◆大学入試・英語で満点をとったら


 合格可能性がぐっと高まる。こんな願いをかなえてくれるテストがある。

 それは英検準1級テストである。2級合格なら英語の試験免除、準1級合格なら満点換算の大学がある。今後、これが増える傾向にあるのだ。

 以前の塾生ならば、2級をとったら、上智大学英文科に進んだ塾生でも、準1級はとらずに過去問対策に入った。

 しかし、4技能の英検テスト合格点を大学入試で加点や換算する制度がはじまって、2級をとったら、準1級まで合格を目指す塾生が増えている。

 準1級は大学中級程度といわれているが、2級の高得点合格者には読解力と語彙・単語力を伸ばせば、難しいテストではない。

 大学に入ってグローバルな分野や医学部に進みたい生徒にとって、英語は必須である。入学前に準1級レベルまで取り組むメリットは大きいのである。

 塾では高校3年生は他の科目の勉強で忙しくなるので、高校1・2年生で合格できるように指導している。

◆難関大受験生におすすめする英単語テキストとは

○○○○○○○○イメージ
 「システム英単語だけで大丈夫ですか?」「ターゲット1900を何回も繰り返しやっていますが、この方法でいいですか?」などの質問を受ける。

 無論、質問者は本心で大丈夫だと思っていない。単語の暗記は大変だから、勘弁してほしい。免罪符を得たいだけなのだ。

 学校では単語帳が決められて小テストが行われている。毎回合格点がとれるように取り組む。加えて、難関大受験者は、この「速読英単語(上級編 )」に取り組む必要がある。

 難関大の直近の10年分の英単語は36,172種、10,000語を覚えていても足りないのだ。

 入試の本番で見たこともない単語を処理するには、文の流れ(同意表現・対比・対立関係など)と単語のパーツ(接頭語・語幹など)を考える必要がある。この手順が学べるようになっている。意味を類推しながら読む力が必要になるのだ。


◆英文が読めなくなる時とは
 
 英語長文が突然に読めなくなる時がある。今までスラスラと読むことができたが、スピードが上がらない。このことに改めて気がついた。

 「英語は毎日読まないといけません。読めなくなるんです」と塾生の医者の保護者の方がおっしゃった。

 嘘だろうと思ったが、塾生指導でてきめんに現れることに気がついた。それは修学旅行が終わったあとの授業だ。

 読むスピードが極端に遅くなっている。構文の理解もまた遅い。修学旅行中の1週間余りは勉強ができない。このことが起因していると考えられるのだ。

 プロ野球選手の練習はピッチャーならば、毎日欠かさず投げ込みをやっている。打者ならバットの素振りを毎日、朝、昼、晩の3回に分けて行っている選手もいるのだ。
 
 こんな話をしていると、毎日、英語はやれませんという受験生の声が聞こえてくる。成績上位者はこんな工夫をしている。単語熟語なら2~3回はCDを聞きながら、つづりを書いて覚えた後は、毎日10分程度で100語ぐらいをチェックしている。長文はまた今までにやった長文の読み返しをしているのだ。

 If I miss one day of practice,I notice it. If I miss two days, the critics notice it. If I miss three days, the audience notices it.(by Ignacy Jan Paderewski)

1日練習を休むと自分でわかる。2日休むと批評家にわかる。3日休むと聴衆にわかる。

◆高校英語の準備をしたい生徒にお薦めするテキストとは

○○○○○○○○イメージ
 高校や大学入学が決まった方から苦手な英語を入学前に何とかしたいという問い合わせが相次いでいる。

 話を聞いてみると英語は苦手で定期考査の前は英文の和訳を全文暗記して何とか乗り切っていい点がとれた。評定値が良くて推薦入試に合格できたが、長文は全く読めないという。

 この「高校英文法をひとつひとつわかりやすく」は分厚い参考書になかなか手が出せない受験生を対象に書かれたテキストだ。

 英文法をイラスト入りで解説している。テキストのタイトルは英文法と銘を打っているが、長文を読むためのノウハウが至る所に散りばめられて、分厚い参考書を読むよりも効果がある。

 レベルは英検準2級程度だ。高校入学前に中学のおさらいをしながら、高校英語の準備をしたい生徒にお薦めする。


◆前期日程試験直前となった

 前期日程試験直前となった。英語以外の色々な質問がSkypeメールで届く。みんなちょっと焦っている。試験は焦ったら負け。じっくり腰を据えて臨みたい。

 前期試験が終わると私大の合格校があって前期日程の合格発表でどちらかに決まる人は、これで受験が終了だ。前期日程が不合格なら後期日程を受験する人は、また2週間、気をぬかずにやる。

 合格の自信があっても、前期日程の合否を自分で判断するのはセンター試験の自己採点と違って記述式だから難しい。合否がわからぬまま、気持ちが落ち着かぬまま、宙ぶらりんな気持ちで勉強するのはつらいがここが我慢のしどころだ。

 後期日程は倍率も上がり試験内容が前期と違うので、十分に過去問を見ておく必要がある。前期日程が終わってからの日程を決めた塾生がいる。友達は私立大の合格が決まって、大阪のUSJで大騒ぎしているらしい。羨ましいと愚痴をこぼしていたが、この2週間を取りこぼすと、また1年間受験勉強となることを考えれば、真剣にならざるをえない。受験は「合格 おめでとうございます」の通知がきてやっと終わることを肝に銘じておこう!


読書の方法<未知>を読む

 ◆外国語学習の効果とは

 「読書の方法<未知>を読む(外山滋比古 著)」を読んだ。

 「一度さっと読んだが何とも意味がわからない。読みつ戻りつ、考え考え何度も読んでみる。ついに言わんとすることがわかる。読書における『発見』を現代人はなぜ忘れてしまったのか。予備知識のある内容ばかりを読んでいては、いつまでも発見はない。どうすれば<未知>のことを読み解けるのか。

 外国語学習は既知のことすら、未知のように見える。当然、入念な読みの習慣がつく。外国語学習は<未知>のことを読むためには有力な方法になる。

 英文解釈法は明治中期に完成した。これこそ、日本近代文化が生み出した大業績のひとつであると考え、主張してきた。外国語がわれわれの読解能力をみがき、するどくしてくれた。こうして、外国語は<未知>読みの道場になりえた。

 <未知>読みは難しい内容の本をくりかえしくりかえし読むことによって到達できる。どんなにわからない文章や本でも、反復読んでいれば、そのうちにわかってくる。これが、<未知>読みの王道だ。」

 とかく受験生は既知を読む読書に傾倒しがちであるが、受験で求められる力は<未知>を読む力だ。読書方法に参考にしたい本だ。


GMARCH、関関同立B判定でなぜ不合格になったのか !

 GMARCH、関関同立受験生で模試の判定はB判定をとっていたのに落ちる人が多い。模試は受験科目の配点も組して判定を出しているはずだが、最後の結果は厳しい結果になっている。

 不合格になった人の共通項は、配点の高い英語が偏差値60前後だったことだ。追い込みで地理歴史・公民・数学の点数が上がって、「英語で負けた」結果になっているようだ。

 「B判定」で5,6校受験すれば、どこか1校は合格するが、心もとないので、塾ではGMARCH、関関同立に合格するには、英語偏差値が最低65以上いくように指導している。

 英語の成績を上げるために「頻出英文法・語法問題1000」(桐原書店)を使った英文法・語法問題の勉強法を紹介します。

 まず机にタイマーを用意し、20分で100問を解きます。時間は厳守してください。解答は正解して、今後も間違えない自信がある問題は無印。間違った問題は赤のラインマーカー。自信がないが正解は黄マーカー。フリクション・ラインマーカーを使うと消せるので便利です。

 2回目以降は赤、黄マーカー問題を解いて、できた問題はマーカーを消していく。このテキストは1000題ちょっとあります。解くのに20分、答え合わせ1時間40分使って、2時間。だいたい合計20時間で1回が終わります。

 テキストの問題を解いてみて50%の正解が得られない人は初めに解答を見て理解して、1回まわして、またはじめから解く。文法・語法テキスト1冊を4,5回まわして90%の正解を得られる人は2冊目(別の問題集)に取りかかる。このクラスの人でも新しい問題を解くと70%ぐらいしか得点できないと当塾の結果で出ています。

 私立大学受験の人は取り組む価値があります。英文法・語法問題1冊を解いただけではGMARCH、関関同立クラス以上では実力不足の結果になっています。国立志望で時間のない人は500題(偶数、奇数番号のどちらかの問題)を前から解いていくのもいいでしょう。ない時間は工夫して取り組みましょう。

◆英語の成績が学年最下位から模試で上位1%以内になった理由とは!


 長年教師をしていると生徒から勉強法を学ぶこともある。英語の成績が飛躍的に伸びた塾生のことをお話ししたい。

 高校2年生の終わりに学年最下位の成績。赤点が4科目。普通ならば進級会議は担任、親、本人の三者面談でおこなわれるが、今までにない成績の悪さだったので、学年主任の先生と校長を交えて五者面談になったT君の話である。

 「T君、なぜ定期考査前に勉強しないのか。」と担任が尋ねた。「僕は定期考査が終わって復習していますから、定期前には勉強しません。」頑として進級会議の切羽詰まった状況に置かれても自分の主義は変えなかった。実力テストが良ければいいと考えていたようだ。

 やっと進級できて高校3年の春に入塾したT君が1年後全国模試の英語の成績は受験者の1%以内に入っていたのである。その理由は「徹底した復習」をしたことだ。

 塾では当時「即戦ゼミ3大学入試英語頻出問題総演習」(桐原書店)を100題出題(そのままの問題80題、応用20題)、20分のテストを実施していた。1問にかける時間は12秒ぐらい。早く解ける者でも19分は切れなかった。この成績上位者平均95点以上の塾生に何回まわしたか聞いた。1回まわすとは1回終わったという意味だ。4,5回だろうと思っていたら、平均10回まわしていた。

 T君は1年間終わったころには52回もまわしていた。つまり1週間に1回このテキストをやっていた。やりすぎだから他の科目の勉強に時間を充てるように言ったが、1週間に1回終わらないと気が済まないとすすめていたのである。 

 この勉強法からいえることは、4,5回まわしている者で85点ぐらいの得点。10回まわして95点ぐらいであったということ。実際に高得点者は何回も何回もまわしていたということである。

 このテキストを使っている人で成績が伸び悩んでいたら、自分がまわした回数を数えてみてください。5回以下であれば、まだやり方が足りない。1回目の勉強量は2回目の半分になるし、3回目は1/3で済む。これ以降は忘れないように何回も見ることが必要なのです。最低10回やらないと偏差値65はいかない結果が出ているので、早めに取り組むといい。


予備校の英語◆「英文解釈教室」の限界とは

 「英文解釈教室」(1977年)や「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)などの著者である伊藤和夫の「予備校の英語」を読んだ。

 この本の中で「英文解釈教室の限界」を説いている。「『解釈教室』の執筆当時、筆者は従来の参考書と異なった総合的視点と説明の論理的方法を発見したという喜びまたは思いこみに夢中で、研究論文を書くことと、学生向けの参考書を書くことのちがいがわかっていなかった。」

 「読むための文法と参考書は、この活動に密着したものでなければならない。線の全体を俯瞰するよりも線の流れに沿った文法、たとえば、英語のセンテンスの先頭に来られる言葉が何種類あり、そのそれぞれに対応した文の構成にどんなものが考えられるかという問題を叙述の中心に据えるような文法が必要なのである。」

 「英文解釈教室」(1977年)の反省の上にできたのが、「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)なのである。

 「ビジュアル英文解釈」は読むための参考書として中学生から大学受験のセンター試験レベルまでに対応しているが、「ビジュアル英文解釈」では理解できない構文分析を「英文解釈教室」は行っている。このために難関国公立大二次試験の記述問題対策として「英文解釈教室」は必須となる。


◆大丈夫か?国公立大出願! 
 
 
刻々と変わる国公立大出願状況が更新されている。毎年、中間発表までは1倍に満たない大学が多い。

 前期日程は先週の高校での三者面談で塾生はA・B判定の大学に出願するようになった。

 問題は後期日程だ。

 「前期はA判定ですから、落ちっこないですから大丈夫!」と言った塾生が不合格になったことがあったのだ。

 A判定であっても合格率80%。不合格の可能性もある。後期は前期と比べて、問題の傾向は違うし、難しい。

 私立大の滑り止め校に行く気がなければ、後期もまたA・B判定で配点比率がセンター試験重視の大学に出願しておく必要がある。

 急遽、塾生がお母さんの実家のある山形大学に出願することにしましたと言った。後期は面接のみでセンター試験で合格ボーダーを超えている。後期は保険と思って出願していた方がいいのだ。

 進路指導で恐れるのは塾生がこの春から通う大学がないことである。合格した大学がなければ、もう1年頑張るしかなくなるのだ!


◆国公立大学の願書受付がはじまった!先生が生徒の成績を伸ばすために行っている最後の一手とは!

 
毎年中間発表までに集計される倍率は低いですね。出願が慎重になって中間発表の結果を見てからという人が多いからでしょうね。

 センター試験後の三者面談でB判定以上の大学に志望校を変更させられた塾生が多いです。高校の進路指導は厳しいですね。

 河合塾のバンザイシステムを見ると、一目瞭然で志望校の自分の順位がわかります。合格可能性35%のD判定は合格可能性50%のC判定の棒グラフをひと山超えなければ合格できない実感が湧きます。なかなか厳しいです。

 SNSに興じている暇はありません。昨夜は塾生がパソコンの調子が悪かったので、スマートフォンでSkypeにつなげてくださいと頼んだら、高校の先生にスマートフォンを預けていると言っていました。少し驚きましたが、先生が生徒の成績を伸ばすために行っている最後の一手なのです。SNSで気が散って勉強に集中できなくなるのを防ぐためだそうです。

 SNSをやめれば、勉強のはかどり具合は全然違ってきます。あと1ヵ月、本気になりましょう!

◆私は大学を諦めて、公務員試験合格に全力を尽くすようにアドバイスしたが、彼は大学を諦めなかった!

 図書館で卒塾生のH君とばったり逢った。彼は高校3年の1年間と浪人の2年間の計3年間在籍した。現在は立派な社会人で30代になる。

 彼は2年間の浪人後、私立大学に合格したが、合格した大学に満足いかず、入学手続きを放置していたら、入学金の払い込みが遅れて入学できなかった。しょうがなく公務員専門学校にいくことになった。

 この時私は大学を諦めて、公務員試験合格に全力を尽くすようにアドバイスしたが、彼は大学を諦めなかった。2年後、広島大学経済学部3年に編入を果たしたのである。私が塾生から学んだ一瞬だった。彼は自分を信じて頑張ったのである。
 
 人は生まれながらの能力の差は確かにある。これを克服するのは日々の努力である。努力することができれば、遅くとも必ず目標に達する。あれだけ勉強嫌いだったH君が、社会人になって、学ぶことの習慣を身につけて、日曜日の図書館通いが楽しくなったと語った。これは人生に大きな如意棒を手に入れたのも同然だと思った。

◆国公立大英語問題で合格点をとるには!

 
英語の二次試験対策を行っています。東京外国語大学の二次試験問題は英語の問題でありながら、内容を把握したうえで字数制限つきの内容説明で、長いものは100字を超えるものもあります。このような問題では英語力だけでは到底解答できません。現代国語力が必要になるのです。

 現代国語と英語の成績は相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ています。英語の長文の和訳ができれば、問われていることは現国の問題と同じである。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのです。

 現代国語をまったく勉強しない人がいます。勉強しないのではなく、勉強の仕方がわからない人が多い。日本人だから現国は「なんとかなる」と思っても「なんともならない」のが現国である。

 現国のテストは書かれている文章を主観的ではなく客観的に、論理的に解く科目です。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを10題ぐらいやってみる。そうすると問題に対するアプローチの仕方がわかってくる。

 国語はマークセンス試験だけという受験生はマークセンス対策だけでも構いませんが、二次試験の英語で記述がある受験生には記述対策をすすめます。文章をまとめる力がつきます。これが英語の二次試験問題対策になるのです。


◆国公立大2次の「小論文」、「自由英作文」対策とは

 
 国公立大2次の「小論文」、「自由英作文」対策を考えてみたい。

 まず、両対策ともセンター試験前にやっている人はあまりいない。今からやってちょうどいいので心配無用だ。まず受験校の過去問をできるだけ情報収集する。最低10年分は集めたい。集めたら時間を決めて解く。

 ここでのポイントは、出来た答案を必ず添削してもらうことだ。自分で解答見て添削しても、合格答案までには至らない。現役生なら、職員室に行って担当の先生に見てもらう。知らない先生でも先生なら快く引き受けてくれる。この厚かましさが「幸運」を生む。そして先生から添削してもらった「答案」を毎日見て、暗記することが大切になる。

 ここで「なぜ暗記するのか?」と疑問に思う受験生もいるだろう。全く同じ問題が出題されない以上、無駄だと考えるのだろう。ご尤もだが、「小論文」、「自由英作文」は、どうにでも論理展開が出来る。知っている構文や覚えている文をもとに自由自在に書けるのだ。こんな方法で皆な合格しているので、今から徹底的に先生にお願いして準備したい。

 最後に過去問10年分と予想問題10題の計20題を自分のものにして試験に臨めば、「合格」はグーットと近づくと言っておきたい。


◆センター試験ボーダーライン発表後に受験校に迷っていたら

 
センター試験の結果は明と暗に分かれたが、マラソンでいう折り返し地点のタイムと同じであって、ゴールタイムではない。A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指すとブログで述べた。

 ここでボーダーライン発表後に受験校に迷っていたら、勝機を逸するのも事実だ。その間に受験校の傾向に沿った勉強ができるからだ。どうしても第一志望校に行きたいのなら、前期は受験した方が良い。「一生に一度の賭け」だ。ただし私大、後期は手堅く受験校を選び、浪人しないように考えることだ。

 そうすると踏ん切りがついて、やる気が出てくる。集中してやれば、二次重視の大学であればセンター試験の挽回も可能だ。

 前期の英語に関するアドバイスは英作文対策だ。今までやってきた人なら、復習中心。まだ手をつけてない人でも今から十分間に合う。英作文基本300選、新・基本英文700選(駿台文庫)などを4・5回徹底的にやって暗記する。自由英作文なら、竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本や過去問を最低10年分解き、添削してもらい暗記する。また傾向から予想問題を20題ほど作って暗記していけばいい。

◆センター試験の明と暗!

 
受験生の皆さんはセンター試験の自己採点が終わったと思います。あと数日で各大学の得点分布表、ボーダーが発表されます。

 過去にセンター試験の比重が高い熊本大学工学部にA判定が出て、合格に自信をもった塾生がいました。データリサーチの結果を見せられました。学科順位3番。前期は得意の数学・理科だから、楽勝、落ちっこない。AはAでもSAと言っていました。SAって何と訊くとSAとはSpecial Aと本人はご満悦でした。あと1ヵ月だから頑張るように指導しましたが、聞く耳を持たなかった。

 センター後は勉強に身が入らなくなり、前期試験に不合格。不合格後すぐに報告をもらいました。早速、後期はどんな問題が出そうですかなど尋ねられました。終始、洒落にならないとぶつぶつ言っていましたが、こうなってしまっては遅いのです。

 反対にセンター試験に失敗してD判定。死に物狂いで頑張って九州大学農学部前期試験に合格した塾生がいます。昨日のブログで書きましたので参考にしてください。

 センター試験の結果は、明と暗に分かれますが、マラソンでいう折り返し地点のタイムであって、ゴールタイムではない。A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指す心構えで、これから毎日勉強に取り組んでください!

◆センター試験に失敗しても

 
寒い中、センター試験、お疲れさまでした。やっと2日間が終わりました。今日はのんびりしてください。試験は心身ともに疲れますよね。

 さて、明日学校に出向いてセンターの自己採点をする人も多いと思います。各自、予備校に点数を提出すれば1週間程度で各大学のボーダーが発表される運びとなります。

 塾生の中には過去、数I・数Aのマークを全部最後にまわしていたために満点近い得点をあげていたのに、途中で終了ベルが鳴り、10点あまりの成績だった女子がいます。第一志望九州大学・農学部判定はD。ショックだったと思います。2次試験は諦めようと、ふと脳裏をよぎったかもしれません。しかし彼女は諦めなかった。形相を変えて鬼気迫る勉強を2次試験まで続けて九州大学前期に見事合格したのです。

 センター試験の失敗も合格が決まれば喜びはひとしおです。今日センターで落ち込んでいる人がいたら、参考にして最後まで自分を信じて頑張りましょう!

◆センター試験1日目が終わって

 
センター試験1日目が終わりました。選択科目、地歴公民が80点以上得点できなかったならば、まずMARCHレベルの私大は不合格になると思って、これから本気で取り組んだ方がよい。最後の手段は過去問を見て、山を張ることだ。

 日本史ならば、時代などを見て、そろそろ出題されそうな所に山を張る。おそらく過去問3年分をやっても今年は出ないので、10年分以上は見る必要がある。

 日本史を選択した3人の塾生の体験談だが、文化史は覚えるのが大変だからと考えて、春からまったくやらず、3人とも10月から本格的に暗記することにした。ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。国公立大(首都大学東京・熊本大・佐賀大)には合格できたが、私立大は全滅しました。

 英語の偏差値は河合塾で3人とも65は取っていましたが、1科目でも不得意科目があると私立大学ではなかなか合格できません。私大受験日まで残りあとわずか、肝に銘じて頑張ろう!

◆センター試験前日、こんな心境です!

 
ブログでは年末から激励のエールを受験生に送ってきた。最後まで諦めずに粘ることの大切さを長年教えてきて痛感してきたからだ。

 以前センター試験前日、現役生のお母さんから「娘には浪人してもいいよって言っています」という言葉をもらった。

 苦手な英語が随分わかるようになって、成績も上がり頑張った娘が愛おしく思えたんでしょうね。最後に気楽にしてやりたかったんだとわかって、ジーンときました。

センター試験直前の心構えとは! 
 
 センター試験直前となりました。受験生ならば誰でも高得点を目指して頑張ってきたわけですから、もうここまできたら開き直った方が勝ちになります。家族から四六時中、勉強しているかどうか熱い視線を浴び、プレッシャーに耐え、息も切らずに今までやってきたじゃないですか?全力を尽くし、やれることはやりつくしたと思って試験に臨むだけです。

 センター試験前の心境を訊いて、塾生が「楽天」と言ったことに感心したことがある。彼は福岡県立明善高校の校訓「克己」「尽力」「楽天」を人生訓にしていた。勉学、鍛錬の厳しさや苦しさに負けそうになる自らに「克己」し、時には血の汗を流すまでの「尽力」の果てに出る結果、その結果は天運に委ねよう、という安心立命の平らかなる心境、それが「楽天」というのだ。

 この「楽天」の境地、開き直りがセンター試験では好結果をもたらす。本番では受験生はどうしても慎重になり時間がかかってしまうが、この開き直りで躊躇なく素早く解けるようになる。マーク式の問題に自信を持ってどんどん解いていくことだ。

 それでは2日前です。最強寒波の襲来で大雪のところもあるようです。交通機関のダイヤの乱れが予想されます。試験当日は早めに起きなければならないかもしれません。体力を温存しておく必要があります。早めに寝てください。1時間早く寝ると随分疲れがとれるのがわかると思います。では体調を整え、万全な状態で臨んでください!

◆受験生には耳に痛いお話です
 
 
これから本格的に受験がはじまります。受験生は東奔西走することになります。私大は地方試験が増えたとはいえ、本学受験のみの大学では宿泊して受験することになります。
 
 東京は初めてだし、不安でした。初日の国学院を受けた時は足が地についていない感じでフアフアしていました。ホテルと大学の往復で大変疲れました。こんなことを言ってくれる受験生なら、頑張っているなと思うのです。
 
 「新宿、アルタでタモリを見ました」。「上野の西郷さんの銅像は思っていたよりも小さかったです」と言った塾生がいたのです。受験の最中に何をやっているのかと思ったのです。
 
 アウェイでの受験はハンディを背負うことになっているのではないかと思うのです。試験前の直前の追い込みは大変重要です。1時間も無駄にできません。受験地に向かう交通機関の中でも時間を惜しんで参考書は手放せません。
 
 「都市の空気は自由にする」のかもしれませんが、「合格」の二文字を見るまでは頑張ってもらいたいものです。

英検まであと10日!英検3級、準2級対策とは!

 
英検3級、準2級レベルの中学・高校生に次の英文を質問してみる。

 The girl called Betty.
 
「その少女はベティと呼ばれた」
 
「では、その少女の名前はベティですね」

「はい、そうです」
 
「では、The girlをThe boyにして、The boy called Betty.にしたら、訳はどうなりますか?」
 
「その少年がベティを呼んだ」と皆が答えるのである。
 
 もちろん、最初の一文の正解は「その少女がベティを呼んだ」となる。このことから、このレベルの生徒は単語だけを見て、英文を訳していることに気づく。
 
 まずこの文はwas called の受動態ではないこと。つぎに動詞には自動詞と他動詞があること。動詞の後に前置詞(for,at,on など)のついていない名詞があれば、目的語になるので、「~を呼ぶ」となり、前置詞がついていなければ、自動詞で「叫ぶ」となることに気づいてもらう。
 
 英語には日本語にある助詞がないので、その役割を果たす語順や自動詞・他動詞の働きには十分に気をつけなければならないことをこの簡単な英文は教えてくれる。10問ほど同じような問題をやってもらうと随分できるようになるのである。

◆一生モノの英語勉強法

○○○○○○○○イメージ

 大学受験・英語の勉強を本格的に始めなければならないが、何をやったらよいのかわからない。そんな受験生に手を差し伸べてくれるのがこの本だ。

 「一生モノの英語勉強法」(祥伝社新書)は京都大学教授と受験講師二人のノウハウを結集させた本である。受験生のレベルに合わせて、今から取り組む英語勉強法を提示してくれる。

 読み始めた受験生は成績が上がらない理由に合点して、弱点補強をどう解決すればいいかわかるであろう。

 各参考書や問題集の使い方が詳細に載っているので、独学する受験生には重宝する。


◆塾・予備校の合格体験記の秘密とは

 塾生の合格体験記を読んで、合格した嬉しい気持ちは伝わるものの読み手にとっては読む価値があるかと疑問に思うものもあります。

 手直しせずにホームページに載せる理由はこんなことを聞いたからです。

 2月、3月は受験の追い込みと塾生募集が重なり、繁忙期です。

 頭を悩ますのが、「合格体験記」を塾生に頼むことです。今まで頑張って、やっと合格をつかんだのに、間髪を入れずに「合格体験記」を書いてもらうのは、やはり気が引けるものです。

 九州大学医学部に合格した塾生に頼んだ時のこと、メールして2週間ほど待ちましたがメールが来ない。妹も塾生でお父さんと話す機会があったので、再度お願いしました。

 その時、お父さんがおっしゃるには、うちの息子は予備校の「合格体験記」に写真入りで載っていますが、一度も書いたことがないとおっしゃるのです。

 唖然となりましたが、興味があったので、どなたが書かれているんですかと尋ねました。

 学校や予備校の先生ですよと答えられたのです。

 「合格体験記」は学校で取捨選択して、いいものを掲載しているとは思っていましたが、先生が書いているとなると生徒目線では講義内容は語られていないということです。

 
先生はこの時期忙しいうえに、さらにこんなことまで仕事しているとは大変なことだと思ったのです。

 生徒の拙い文であっても、少々首を傾げる文であっても、生徒目線で勉強法を述べた文は価値があると思うのです!

◆高校3年の模試の偏差値は必ず下がる? 
 
 「高校3年第1回模試で浪人生は返り討ちにしてくれる」と息巻いていた塾生は高校2年ほどの成績は取れず、反対に返り討ちにあったのです。

 
高校3年の春は一生懸命に頑張ったが、秋ごろにやっと2年の時と同じ偏差値が取れるようになって九州大学医学部に合格できたのです。

 現役生と浪人生の成績は11月下旬ごろに同じになるといわれています。浪人生10万人の壁は厚い。このことを現役生は肝に銘じておかなければなりません。

 高校受験は地方の高校では1倍台です。大学受験は国公立大前期で3倍台です。不合格になる受験生が多いのです。大学受験を高校受験と錯覚してはいけません。河合塾のマーク・記述模試のC判定以下は不合格になると自覚することです。

 第一志望がC判定以下なら今から相当頑張らなければなりません。受験生は成績は頑張ったら頑張った分だけ成績は伸びると思っていますが、他の受験生も頑張っているのです。相対評価の偏差値にはなかなか反映されません。早めに対策を立てて実行していくことが一番です。


◆英語の成績がなかなか偏差値60を突破できない理由は

○○○○○○○○イメージ  英語の成績を短期間で上げたいと血眼になっている受験生は多い。単語や熟語を覚えて、何とか長文が速く読めるようになりたいと躍起になっている。それでも、なかなか偏差値60が突破できない。その理由は。

 それは英文構造の基本と文法力が不足しているからである。ここが盤石でないと致命的なミスになって得点できない結果になっている。

 そんな受験生に目から鱗が落ちるテキストがある。それが、「英文読解入門 基本はここだ」である。

 短期間で仕上げる場合は最後の例題一覧を用いて、解答を見ずに和訳をしてみる。和訳ができなければ、前の解説を読むといい。

 入試で失敗する受験生は基本を軽視している。理解しているつもりが、全然できていない。このテキストは英検2級を取得している塾生にも得るところは多いのですすめている。

進路指導の先生がすすめる早稲田大学合格の秘訣とは! 
 
 
塾生の進路指導の先生が悲鳴を上げているという話を聞いた。というのは、ここ3年、早稲田大学現役合格者が半減しているからだ。

 これは文部科学省による都市部の私立大への学生集中回避として、入学定員を段階的に厳格化した結果である。

 19年はさらに厳格化するとしていたが、一定の効果があったという理由で厳格化を見送り、3年後をめどに改めて判断されることになった。だが、19年以降も18年並みの定員制限は残ることになっている。

 進路指導の先生はこの3年間の早稲田大合格者を分析して、あることに気づいた。一般入試と4技能試験を併願した受験生が、一般入試に不合格であっても、4技能試験で英検準1級合格を提出した受験生は合格したケースが多かったというのだ。

 早稲田大学合格の秘訣は一般入試問題と並行して、英語外部検定対策(英検準1級以上・TEAP・TOEFL iBTなど)を行うことにつきる。

受験生はお正月気分に浸っている暇はありません
 
 
センター試験まで2週間あまりとなりました。受験生はお正月気分に浸っている暇はありません。一気にラストスパートをかけねばなりません。

 まずはセンター試験当日の起床時間にする。就寝時間も体調に合わせて決めて実行するといいですね。
 
 地理歴史、公民、理科は追い込みで得点が十分期待できる科目です。2回まわすぐらい徹底してやったほうがよい。1回目はサブノート、テキストをひととおり読み流し、忘れているところをチェック。必ずもう一度出来るように印などをつけておく。2回目はここだけを重点的にやる。
 
 ラストスパートの主要科目、国・数・英と地理歴史、公民、理科の勉強割合は3対7、もしくはそれ以上に後者に当てた方がよい結果がでている。各自総合得点を考えて勉強を進めてください。

◆集団授業と個別指導ではどちらが成績が伸びるか
 
 
集団授業の経験のある講師であれば、教壇から生徒の顔を見ると、どのくらい生徒が理解をしているかがわかる。理解をしている生徒がクラスの半分以上であれば授業をすすめるし、半分以下なら、もう一度復習からはじめる。このようにして授業をすすめている。
 
 理解している生徒にとっては、授業の8割以上はすでに理解している内容で時間をもてあますことになっている。理解できていない2割のところだけ目を輝かせて授業に耳を傾けている。
 
 個別指導ではトップクラスの生徒ならば、理解しているところは飛ばして、間違ったところだけ集中的に授業を受けることができる。集団授業に比べてはるかに効率がいい。
 
 これは逆もまた真なりで、理解ができていない生徒ならば、わからないところをじっくり習ったほうが効率がいいのである。さらに個別指導では生徒が気づかない弱点を見つけることができる。こういう理由から個別指導が集団授業より成績が上がるのだと思う。


最小の時間で最大の効果を発揮する勉強法とは

○○○○○○○○イメージ  英語が苦手な塾生から「英語も現代国語も苦手なので一石二鳥で学べる教材はないか」と質問があった。

 虫のいい話だが、現代国語だけをやる暇はない。効率よく英語も学んで、現代国語の力もつけたいというのである。

 発想はとてもいい。「最小の時間で、最大の効果を発揮する」勉強法でないと受験には勝てないからだ!

 英語構文を学び終わった生徒に薦めるのが「ディスコースマーカー英文読解」(Z会出版)である。

 入試でよく使われている論説文などの論理的文章には、論理展開のパターンがある。このパターンをカギに英文の大意をつかむことができるのがこのテキストだ。

 おすすめの使い方として、まず、別冊「ディスコースマーカーハンドブック」を先に目を通す。このパターンを徹底的にやり終えた後に問題をはじめから取り組んでいく。ハンドブックだけでも非常に価値がある。このテキストは現代国語を論理的に読む方法にも通じるものがある。

◆センター試験の受験票が届いた!
 
 
センター試験の受験票が届いたと塾生から聞いた。あとセンター試験まで1ヵ月を切った。国公立大受験の塾生には春から計画を早めるように言ってきた。計画が遅れてくれば、軌道修正をして全問解かずに1問づつ飛ばして、なんとか文法・解釈・英作文を2回終わった。

 あともう1ヵ月あればと受験生なら誰しも思う。苦手な分野が不安なら、確認のために手頃な問題集をやるのもいいだろう。あとは今までやったテキストの復習に徹することだ。試験中に迷うのはよくない。確実に点数が取れるところで点を稼ぎたい。
 
 センター試験まで文系の人なら理系科目。理系なら文系科目に本格的に追い込みをかける。集中してやれば効果大である! 
 
 センターは総合点で決まる!第一志望校の配点をよく考え、センターまでの計画を再度見直し、まわりの浮かれごとを避けて勉強に一点集中することだ!


センター試験会場に行ってきました

 「新宿のセンター試験会場に行ってきました」

 「下見はまだやっていないでしょう」

 「座席のことが気になってこっそり見てきたんです」

 「大丈夫だった?」

 「校舎の1階は明かりがついていました。5階までエレベーターで上がり、真っ暗な中、教室を覗いたら、高校と同じひとり机でした。長椅子だと気が散って試験に集中できないんです。安心しました」

 塾生は埼玉からひとり新宿まで試験会場の下見に出掛けたのだ。年明けの下見では遅いと思ったという。

 下見は大切である。自宅に近いから大丈夫と思っても大学のキャンパスは広い。交通機関のチェックを兼ねて、気晴らしに出掛けるのもいい。

◆受験は半ばを迎え、合格発表がはじまっています


 高校・大学受験は半ばを迎え、合格発表がはじまっています。

 塾生の中には滑り止め校の合格が決まって、ウキウキ気分になっている子もいます。

 今まで頑張ってきた努力の結晶ですから、心から「合格おめでとう!」と言って、喜びを分かち合っています。

 しかし、受験はこれからなのです。滑り止め校の合格が決まってくると誰でも第一志望も大丈夫だろうと錯覚してしまいます。

 「画竜点睛を欠く」ということわざがあります。第一志望校の合格なくして、受験は完全とはいえないのです。

 最後まで「慢心」することなく、真剣にお願いします!

◆寝つけないようでは試験の本番にも影響する
 
 
やるだけやったと思ってみても受験には「不安」がつきまとう。寝つけないようでは、試験の本番にも影響する。
 
 最近、中村天風著「成功の実現」をまた読みだした。ご存じない方もいるかもしれないが、中村天風氏とは、すでにお亡くなりなっているが、自身が患った死病を治すために欧米を放浪して名医にかかったが治らず、仕方なく死を覚悟して帰国の途に就いた。

 その途上の船でたまたまヨガの聖人に会った。その聖人のすすめでインドでヨガをマスターして日本に持ち帰った。日本人で初めてヨガを伝えた人である。戦後より「心身統一法」を説き、心身共に幸福で積極的な活き方を提案している有名な方である。

 私は天風氏の本をほぼ全部読んで実践してみて、納得することが多く心酔している。
 
 天風氏の命令暗示法を受験生にあてはめてみると、夜寝る前に鏡に向かい真剣な気持ちで「合格する!!」とつぶやくとよいということになる。
 
 受験生が「落ちるかも」とか、「落ちたら」は絶対に使ってはならない禁句である。天風氏も言葉は一度発せられたら、肯定する力があると説いている。この暗示法は気がちょっと落ち込んでいたら試してみる価値がある。


◆英語長文速読法とは

 英語長文の速読力をつけるにはどうすればいいのでしょうか。よく受ける質問です。

 英文を速読する方法として / , //を使って前から訳する方法がありますね。当塾でも20年前、採用して取り組みました。問題集全部をこの方式で前から訳を下していったのです。

That Beethoven,/who was so passionately fond of music, /should cease to hear, /seemed too cruel to be true.//
(ベートーベン、/ あれほど情熱的に音楽を愛した  / 耳が聞こえなくなる /残酷すぎて本当とは思えなかった//)

 この状態を続けて訳していきます。文構造をわかって続けられれば構いませんが、どうでしょうか。結構大変な作業になったのです。

<生葉塾式>
That Beethoven, L who was so passionately fond of music, should cease to hear, seemed too cruel to be true.
(あれほど情熱的に音楽を愛したベートーベンの耳が聞こえなくなるとは、残酷すぎて本当とは思えなかった。)

 Thatは接続詞で
Thatから hear, までで、動詞seemedの主語、 
L who 関係詞節 … music, まででBeethovenが先行詞でS、ceaseがVとなっている。この文の分析ができなければ理解できませんね。

 結論として、簡単な文でしたら/ ,// を利用して速読も可能ですが、まず文の構造を十分に理解して、この速読法を使えば間違いなく早く読めて、内容も理解できるようになります。

 英米人はA4サイズの紙面ならば横1行を一目で文を理解できると言われています。文が早く読めるということは文構造の理解が早くできるからです。構造、単語がわからないので読むのが遅くなると考えたほうがいいと思いますね。受験のレベルではS,Vはどれか。that節、what節がどこまでかの基本を早くできるようになることが大切です。

 構造が解れば、次は速読です。これは復習を怠らないこと。それには分析の印をつけていない「白文」で読む必要があります。印をつけてた英文を何回読んでも実力をつきません。この点に注意して何回も復習してください。

◆北九州市立大文学部合格体験記

 中学までは、学校のワークを丸暗記するだけで定期テストの点数が取れます。競争の少ない田舎で高校受験を経験した私は、自主的な受験勉強の勉強の仕方が分かりませんでした。

 特進コースでは、学校の指導が絶対で、大量の課題に追われ、成績は下降していくばかりでした。定期テストは取れるのに、模試では点数が全く取れない。何から手をつけていいか分からず、塾に通う時間もなく、Skypeで授業を受けることにしました。

 生葉塾では、難関大志望の方が多い中、私のような決して進学校でない生徒にも丁寧に指導してくださいました。英検に関しては、学校は、まだ受ける必要はない!と言っていましたが、先生の勧めで高校2年で受験し、2級に合格できました。3年生になって突然受けても、殆どの人が合格しておらず、早くから取り組んで良かったと思いました。

 学校では全くやらない英文解釈の授業も、推薦入試の英語で大きく役立ち、構文の大切さを痛感しました。学校の拘束時間が長く、週一回の少ない授業時間しか取れませんでしたが、マーク模試でも8割を越えることができるようになり、塾の効果は絶大でした。

 塾に通ったことで、田舎の非進学校からでも、教育格差を感じることなく、志望校へ向けて早期から対策ができました。塾に通っていなかったら、私の高校からでは、到底合格できていないと思います。本当にありがとうございました。


◆第一志望校を変更したい

 
息子が志望校を変更したいと言っていますと保護者の方から電話をもらいました。

 保護者の方はセンター試験まで1ヵ月を切って、志望校の突然の変更に戸惑ってしまわれたのでしょう。

 塾生は東京工業大を第一志望にしていました。センター試験は950点満点で基準点の600点以上をとれば、二次試験が受験できます。こういうわけでセンター試験対策は今まであまりやっていません。二次対策に重点を置いてきたのです。

 東京工業大の問題は難問で合格は難しいと判断して、私立大に志望校を変更したのです。

 この判断は正しいのか、正しいと言えます。受験直前に第一志望校を変更するのは容易ではありません。

 東大理Ⅲ志望の塾生が10月に九州大学医学部に志望を変えて、生物を一から勉強して合格を果たしました。自分の実力と問題の難易度の判断は実力がないとできません。的確な判断ができたわけです。

 あと、私立大入試までまる1ヵ月あります。集中してやれば、合格につながるのです。

◆センター試験・英語、最低目標180点! 
 
 
11月から入塾した早稲田大学志望の受験生がいる。英語は速読が苦手でセンター試験の問題は第5までしか終わらないので120点ということだった。

 早速、速読対策で「イチから鍛える英語長文500(Gakken)」をはじめた。構文を把握したあと、自分でCDを聞きながら前から訳し下す復習ができるのがメリットだ。

 11月末に毎週行うセンター対策が140点になった。このままでは間に合わないと考えて、「速読英熟語(Z会)」に切り替えた。まず始める前に熟語や構文のテストを1回やり終えた。90%はできるようになった。このテキストもあと半分残っているが12月はセンター試験が160点、176点となり、最低目標180点がみえてきた。

 他の科目の進み具合を訊いた。世界史はプレで76点。90点は最低とるために、現在山川の教科書を毎日8時間をかけて15ページペースで進めているそうだ。センター試験前にやっと1回終わる計画と聞いて、センター試験1週間前に終わってもう1回やる計画でいった方がいいとアドバイスした。


 
ラストスパートの勉強計画はバランスよく進めたい!

◆センター試験や私立大英語の成績が伸びない理由 
 
 
「センター試験や私立大英語の成績が伸びません」

 「志望校合格にはあと20点必要なんです」

 面談で受験生はため息を漏らす。12月に入って過去入試問題を解き、間違ったところを分析してみるとその原因に気がついた。

 長文問題が解けるようになり、センター試験160点台がコンスタントにとれるようになったが、発音・アクセントや文法・語法問題を疎かにしている受験生が多い

 私立大志望で文法・語法問題で点が取れない受験生がいる。

 どちらの受験生にも共通しているのは文法・語法問題を徹底して取り組んでいないことだ。例えば、Next Stageの整理やUPGRADE英文法・語法問題のCheckをやっていない。

 何回も問題はやっているが、
こんなところをやっていなければ、点数は取れない。

 2015年度東京理科大経営学部(B方式)の問題ではNext Stage 整理89その他の重要多義語のところから3問出ていたのである。

 大学入試の英語、だいたい受験生の平均点は50%、合格者の平均点は70%になっている。この点差は勉強の仕方から生じている。手抜き勉強に合格はない。


◆大学受験の勉強開始時期とは

 「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、早めに受験勉強を開始していく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は早く切った方が良いが、なかなか高2生から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。
 
 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 私は自分というものを自分がよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。
 
 忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。国公立大学医学部などの難関校を志望しているものは高1の今からもうはじめないと間に合わない。

◆偏差値表による勉強計画とは


受験生ならば、偏差値表は見慣れていますね。
見慣れているはずなのですが、
ここに盲点があるのです。



模試の成績が偏差値平均の50から55に上がり、
次の模試では60と順調に上がってきたら、
この調子で65、70と成績が上がる
気持ちになるのです。

この気持ちは大切ですが、グラフのように
偏差値60・・・・・・・上位16%
偏差値65・・・・・・・上位7%
偏差値70・・・・・・・上位2%

順調に上がってきた成績も偏差値60からは
なかなか思うように成績が上がらず、
誰でも頭打ちになります。
勉強時間に比例して、
成績が上がるようにはなりません。

成績上位者は手強いです。
いつも負けるものかと勉強に励んでいます。
模試の結果の数字の盲点に迷わされず、
偏差値はだいたいこんな分布になっているのだと
再認識する必要があります!

偏差値50から60までの勉強時間に比べて、
60から65はより時間を要します。
65から70はそれ以上にかかります。

偏差値70以上の大学を目指している人は
これを踏まえて勉強計画を考え直してください!

◆早稲田大合格、日本大学不合格の理由とは
 
 
最近は毎日、過去問を見ている。英語の問題をひととおり見終わると他科目の問題に目がいく。今日は日本大学商学部をざっと見た。
 
 塾生で早稲田大学商学部に合格しておきながら、ここに不合格になった生徒がいた。英語、選択科目の社会は点が取れただろうが、国語で躓いたんだろなという気がしてきた。60分の試験で問題量が多い。時間配分に気をつけないと終わらない量である。
 
 ある塾生が、「滑り止め受験校の心構え」の箴言をはいた。「百獣の王のライオンでさえ、獲物を捕るときは全力を尽くす。まして俺たちは、なおさらだ」と。
 
 本気でやらないと合格すると思っている大学も、このような結果になるのである。滑り止めといえども、受験校の過去問研究は必要である。

◆英単語ターゲット1900を全部暗記したのに長文を読めない理由とは


話題別英単語リンダメタリカ
英単語を暗記するにはどんな方法がいいですかとよく質問を受ける。なかなか覚えられず、苦労するのが英単語暗記である。

 基本は学校指定の英語単語帳をやるのがよい。それは学校で小テストをこまめにやってくれるので記憶できるようになるからだ。ひとりで暗記するとなると覚えるのは難しい。

 ひととおり基本になる英単語を暗記したら、志望校に合わせて、単語を英文の前後関係から類推して読む力をつける。「話題別英単語 リンダメタリカ」(Z会)医学部や難関大の英語長文の単語力がついて、その上に英文解釈とその背景知識までわかるテキストになっている。


東大の英単語 「東大の英単語」(教学社)英文解釈のための基本単語が入試問題つきでまとめられているので重宝する。

 英単語ターゲット1900(旺文社)は一語一義の意味で覚えるのに対して、このテキストは派生語や関連語もまとめて覚えることができる。

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大学入試・英語長文が読めるようになる英単語の覚え方とは

合格を目指して親子で考えなければならないこと! 
 
 
高2年生対象の三者面談をはじめています。この時期三者面談を実施する理由は、志望校の親と子の一致のお願いをして、合格戦略を早目に立てるためです。大学の学部・学科で傾向が全然違います。早目に志望校を決めることで合格率が上がってきます。

 面談をしてみると、なかなか親と子の志望校が一致しないことが多い。願書を出す段になって、志望校が変わってしまって、科目の変更を余儀なくされたケースがあります。親はとにかく有名大学に合格してくれればと思いがちですが、子は学部・学科への「こだわり」があったり、クラブ活動の延長で大学を決めていたりします。
 
 親子で進路のことを真剣に考えて、話し合いがあれば、すんなり決まっているでしょうが、実際は話し合いが全然行われていない。子の「こだわり」は、なかなか親、高校の担任に理解してもらえないので、話をしていないケースが多い。そこで内申書に響かない塾の先生の登場となるわけです。 

 私は、子、本人のやりたいことをやらせることをモットーにしています。18歳となれば自分で判断できるわけですから、子の「こだわり」の真意を十分に理解して、ベストの志望校選定に努力したいと思っています。

◆英検準1級に合格しているのに最悪の結果になった

 
「やってしまいました。センター試験は最悪の結果になりました」

 塾生の英語の筆記試験が130点だったというのである。

 昨年、彼は準1級に合格して英語に自信をつけていた。私立専願でセンター試験は滑り止め校出願のために受験をした。

 「センター試験の発音・アクセントは1問しか取れていませんでした。 問4、Bの計算問題も引っかかってしまって情けないです」

 後悔の念を散々語って最後に言った。

 「今日から再起します。徹底的に過去問を解いて私立大学は合格します」

 彼の失敗はセンター試験対策を怠ったことだ。英検2級合格できなかった塾生は最後まで粘って159点とったのだ。

 慢心は試験に好結果をもたらさない。A判定でも気を抜いていると不合格になっているのだ。

◆「現役合格」を決めるのはこの人のこのひと言です 
 
 
私立大学の願書受付がはじまっています。連日、受験校選びの家族会議が行われていることでしょう。

 模試の悪い結果や進路相談の三者面談を受けても、受験生は滑り止め校を受験しません。それに親が子供の志望校に同調していたら、悲惨な結果を招くのです。子供は合格しても行く気のない大学を受験するつもりは毛頭ないのです。

 子供は親が経験した受験の厳しさを知りません。何とか合格できるだろうとしか考えていないのです。子供の成績を客観的にみているのは親しかいません。「岡目八目」でみると合否はおおよそ判断できるのです。

 現役合格には親が「滑り止め校は受験しなさい」とひと言いえばいいのです。3月に行く大学がない受験生は途方に暮れるのです。

 それでも、滑り止め校を受験しないと言い張るなら、覚悟を決めて不合格が決まった翌日から勉強をはじめるように助言してあげてください。すぐにはじめないと合格はままならないのです。


◆英語受験がない有名大学とは 
 
 
「もう1校受験するの?受験料3万5千円ですからね!」

 受験校をお願いするたびにため息をつかれた母親から受験校を勧められた。

 それは立教大学グローバル方式入試だ。2018年2月1日以降に受験し、取得したスコアに達していたら、英語受験がない。文系は国語が必須、社会・数学の選択科目から一科目選択。理系は数学・理科の二科目。数学科は数学のみの受験となる。

 英検の4技能試験がはじまって、英検の成績利用を採用する大学が増えてきた。英検2級の得点をセンター試験に換算して、センター試験の得点と比較して高い点数を採用する大学もある。

 英語が苦手な生徒にとっては願ってもない救済策になっている。大学受験前に最低目標として英検2級取得する生徒が増えることになるだろう。


◆私立大学受験出願で気をつけること


 12月下旬から私立大学の願書受付が本格的にはじまる。出願は郵送する時代からWEB出願に変わった。

 早稲田大学商学部を受験するする塾生が郵送の時代に年明けから願書受付がはじまるのに12月に出した。

 受験番号100番以内の受験票が届いた。また受付期間ぎりぎりに出した教育学部は早稲田大学ではなく高校学校での受験となった。

 塾生が実体験したことを事細かに話した。商学部は出願を早く出した受験生である。やる気満々の受験生で教室は殺気立っていた。それに比べて教育学部はのんびりムードだったのである。

 受験番号は願書受付順の大学が多いだろう。受験番号による教室の雰囲気はだいたい想像できる。早く出す受験生の方が合格率は大学受験に限らず高い。

 殺気立った雰囲気を嫌う受験生もいる。のんびりムードはいいが、やる気のない受験生が隣に座っているのも嫌なものである。こんなことを考えて願書を早めに整えたい。

◆国公立大医学部志望の勉強法とは


 
国立大学医学部を目指す塾生が、毎朝3時に起床して4時から勉強していた。浪人生ではあったが、土日も休まず、毎日12時間勉強していた。

 ある時、彼に「なぜ、早い時間から勉強しているのか」訊ねたことがある。起きてから5時間くらいで試験に臨んだら、頭がさえて実力が発揮できたというのである。これは彼が昼夜逆転の生活を続けて受験に失敗した経験から生まれた生活だったのだ。

 「失敗は成功の母」という、ことわざがある。失敗の苦い経験をしてはじめて「自分の甘さ」に気づき、反省をして成功するのである。

◆英文が読めなくなる時とは

 
 英語長文が突然に読めなくなる時がある。今までスラスラと読むことができたが、スピードが上がらない。このことに改めて気がついた。

 「英語は毎日読まないといけません。読めなくなるんです」と塾生の医者の保護者の方がおっしゃった。

 嘘だろうと思ったが、塾生指導でてきめんに現れることに気がついた。それは修学旅行が終わったあとの授業だ。

 読むスピードが極端に遅くなっている。構文の理解もまた遅い。修学旅行中の1週間余りは勉強ができない。このことが起因していると考えられるのだ。

 プロ野球選手の練習はピッチャーならば、毎日欠かさず投げ込みをやっている。打者ならバットの素振りを毎日、朝、昼、晩の3回に分けて行っている選手もいるのだ。
 
 こんな話をしていると、毎日、英語はやれませんという受験生の声が聞こえてくる。成績上位者はこんな工夫をしている。単語熟語なら2~3回はCDを聞きながら、つづりを書いて覚えた後は、毎日10分程度で100語ぐらいをチェックしている。長文はまた今までにやった長文の読み返しをしているのだ。

 If I miss one day of practice,I notice it. If I miss two days, the critics notice it. If I miss three days, the audience notices it.(by Ignacy Jan Paderewski)

1日練習を休むと自分でわかる。2日休むと批評家にわかる。3日休むと聴衆にわかる。

全統高2記述マーク模試をすすめる理由とは!

 高校2年最後の全統高2記述マーク模試の申し込みがはじまりました。塾では2年生には来年の受験を計るうえで受験をすすめています。

 というのは、中高一貫校で1学年上の模試を受けている生徒は別として、この模試は大半の生徒にとっては同学年の最後の試験になり、この成績結果は1年後の受験計画にとても役立つのです。

 高校3年になれば、浪人生が10万人加わりますので、5月に行われる高3年の第1回模試では2ランクぐらいは判定が下がる結果になっています。

 ここから高3年生はがんばって、やっと11月下旬に浪人生と成績が並ぶと言われています。

 同学年のこの高2模試でB判定以上ぐらいは取っていないと受験は厳しい結果になっています。

 受験勉強は高校3年から頑張ればいいとかなりの人が思っています。皆が走り出す4月では遅いと思ってください!大学受験は同学年だけの戦いではない。10万人の浪人生も加わった戦いなのです。

◆センター試験・英語、満点とれよな~

 
 センター試験前の最後の授業で塾生の息子にお父さんが言った。

 「英語、満点とれよな~」

 息子は神妙にこの言葉を聞いていた。これを聞いてまずいなと思った。なぜなら、センター試験前にナーバスになって、今まで強気だった彼が、センター88%程度なら、志望校を変えますと言っていたからだ。

 以前、息子がいない時にお父さんからは、息子は本番に弱いんです。緊張して、頭の中が真っ白になるんですというお話を聞いていました。そうであるなら試験前には、プレッシャーをあたえない方がいいと思います。過去にも期待をかけすぎて、本番で頭の中が真っ白になって悲惨な結果なった塾生がいますからと助言していた。

 それなのに、あえて最後の授業で息子に言うんだろうと?

 試験後、お父さんからメールが来ました。文字化けしていました。たまにあるんですが、文面が長い。いい結果であるといいんだが……何か不吉なものを感じました。

 改めてメールが届きました。英語(筆記)200点、(リスニング)46点。総合得点92%をとったという報告でした。

 敢えてお父さんが試験前に発した言葉、「英語、満点とれよな~」は息子に試練を乗り越えよ!もっと大きくなれ!というメッセージだったと思ったのです。

◆この7週間の過ごし方が合否を決める 
 
 一年のうちで街がもっとも華やいだ時期にひとり静かに机に向かい勉強するのは骨が折れる。ここが我慢のしどころだ。目前に迫ったセンター試験。たぶん、一生で一番勉強するのが、この7週間だ。

 受験生にクリスマスとお正月はない。遊びは3ヶ月後にお預けにして本気で頑張った方がいい。翌年の受験が出来ないならば、今年はテレビを見るのを諦めてやるしかない。

 毎年行っている新年カウントダウンや初詣も長時間寒い所で長居して体調を崩すことにならないように!受験生はいつもの時間に起きてたんたんと過ごすのがよい。

 今年の夏、暑さにもめげずに勉強した受験生も多いはず。しかし、この7週間の追い込みに集中しなければ、夏の苦労も水泡に帰す。合格する人はそのことを十二分に心得ていて、街中のにぎわいにも目もくれず、勉強に没頭している。


塾生の進路決定に悩み続けた話である

 「地元福岡の西南学院大学に行きたいと思います」

 塾生は青山学院大学文学部英米文学科、明治大学部政治経済学部、商学部、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻に合格した。

 「英語の教師になるつもりか?」

 「先生は向いていませんので、企業に勤めることになると思います」

 「それなら、明治大学に行った方がいい」

 「経済的にアルバイトしなければなりません」

 「アルバイトしながら、大学の両立はできると思うが」

  彼は私の勧めもあって明治大学商学部に入学した。

 楽しい学生生活を謳歌していると思っていた。

 入学して2年たった頃、彼の母親から手紙が届いた。

 先生の勧めで東京の大学に進みましたが、留年になりました。

 新宿で居酒屋の副店長になったと自慢していますが、勉強をしていないようです。

 何を考えているのか、先生の言うことは聞きますので、

 電話で何か言ってくださいと頼まれた。

 大学はあまり行っていなかったが、好きな英語は英会話学校に通って頑張っていたようだった。

 そんなに英語が好きだったら地元の西南学院で勉強した方がよかったのではなかったか。進路指導が間違っていたのではなかったかと後悔したのである。

 そんな彼から20年ぶりにメールをもらった。

 「当時は確かに大変でしたが、上京したことで、色々社会経験を積むことも出来ましたし、妻とも出会うことが出来ました。現在がそんなに不幸と感じることが少ないからでしょうか。ただ、子供には同じようなこと(週6でバイトとか留年とか)はなるべく経験はしてほしくないですね。せっかく大学に行くのであれば、しっかり勉強をしてほしいですね。」

 このメールをもらって長年の鬱積がやっと晴れた。人生のターニングポイントになる進路指導は難しい。

○○○○○○○○イメージ ◆誰でも「苦手科目」がある

 誰でも「苦手科目」がある。国公立大に進む人は「苦手科目」克服がポイントとなる。「苦手科目」克服のメリットの
話として、風呂屋の桶板の話をする。

 桶板は底板を何枚かの脇板で囲んで出来ている。底板は一定として、脇板をセンター試験の科目数と同じ、板7枚からなっているとする。得点に合わせて、脇板を切る。点が低い場合は脇板が短くなることとして、枠をつけ桶を作ることとする。

 出来上がった桶に水を注ぐと、脇板の短い所から水が漏れる。1科目得点が低い科目があれば、そこから水が漏れ、水は溜まらない。このイメージにセンター試験の総得点は似ている。極端な「苦手科目」はマイナスである。少しでも点数を上げて、水が溜まる桶にした方が、センター試験は強い。平均点を底上げした方が試験に強くなる。

 好きな科目は、やっていて面白い。またそれがテストの好結果になって返ってくるので、また力を入れるといった好循環になる。苦手科目は反対の結果で悪循環だ。この悪循環を断って、頑張りましょうなんか言われたところで、勉強ができるようになるわけじゃない。具体的にやり方を変えないとだめだ。

 まず勉強法として嫌いな「苦手科目」は、まず取り組んでない人が多いので、自宅学習で真っ先に勉強する。寝る前になるとただでさえやる気がないのに睡魔が襲ってくるに決まっている。そして「苦手科目」を質問できる友人、先生を見つける。先生ならば、どうして分からなくなったか指摘してもらえるので、またそこから復習ができる。基礎ができていないことが多いので、根気よく歯を食いしばってやる。誰でもそうだが、「苦手科目」は得意科目に比べて、勉強時間をかけてもなかなか成績が上がらない。まとまった時間が取れる週末は、「苦手科目」の勉強ができるいい時である。


◆目前に迫ったセンター試験の追い込みとは

 
目前に迫ったセンター試験。この時期、現役生の成績がやっと浪人生に並んだ。現役生も定期テストが終了後は、週1回、学校に通えばいい高校が多い。

 フルに休みになると相当勉強ができる。10時間は軽くこなせる。過去には睡眠、食事と風呂以外は全て勉強にあてて14時間勉強した塾生もいた。

 たぶん一生で一番勉強するのが、この2ヵ月だ。受験生のクリスマスとお正月はお預けにして本気で頑張った方がいい。

 今年の夏、猛暑にもめげずに勉強した受験生も多いはず。しかし、この2ヵ月の追い込みで集中しなければ、夏の苦労も水泡に帰す。合格する人はそのことを十二分に心得ていて、街中のにぎわいにも目もくれず、勉強に没頭している。


まず英語偏差値65を超えることができる!

○○○○○○○○イメージ  先生、次はこれでお願いしますといつもテキストを提案してくる塾生がいる。こちらもここ2、3年で40冊ほどのテキスト(テキスト一覧)を使ったので、レベルと志望校に合わせてアドバイスをするのだが、ご要望とあれば、興味もあるので使うことにしている。

 塾生が薦めたのは「イチから鍛える英語長文500」(Gakken)だった。英語長文を読むのに最適なテキストだ。センター・私大・二次対策が一石三鳥でできて、速読ができる読み下し訳とリスニング対策のCDがついている。

 高校入試ころは週3回通った塾でオリジナルテストを受けた受験生は多い。これは単元ごとに試験に出る問題を何度もやって知らず知らずのうちに対策ができていた。

 大学入試対策ではオリジナルテストはなかなかない。志望校に合わせて自分で傾向を考え、対策を考えていくことになる。志望校に合ったテキスト選択。これが合否に大きくかかわってくる。

 紹介したテキストと学校で使っている1000題程度の文法・語法問題集、速読英熟語(Z会出版)などを十分にこなせば、まず偏差値65を超えることができる!

大学受験、長男・長女で失敗する理由とは 
 
 
センター試験まで2ヶ月を切り、模擬試験は山場を迎えています。この最終結果をもとに12月の三者面談で受験校を絞っていくことになります。

 受験校決定で重要なことは果たして合格できるかということです。長男、長女が受験であれば、大学受験は初めてなので失敗することが多いのです。

 高校受験と同じような気持ちで臨まれる方が多く。大学受験は終わってみれば、厳しい結果になったという感想になるのです。

 模擬試験のB判定はおそらく合格だろうと親子で思っている。私立大学ではB判定を3回取って1校合格と考えていた方がいいでしょう。滑り止めは毎回模試でA判定を取っている大学から選ぶことです。

 経済的に負担をかけたくないと思っている子なら、行きたくない大学の受験はしません。親はこのことを口実に受験を勧めませんが、そこに落とし穴があるのです。

 来春に行く大学がないという結果になってしまいます。親は子の気持ちを汲んでA判定の滑り止め校を受験させてあげてください。

◆立教大学に行っても静岡大学に行っても学費は同じなんです! 
 

 「立教大学に行っても静岡大学に行っても学費は同じなんです」
 
 「そんなことあるの?」

 「立教大学の経済支援型の奨学金を申請して通ったんです」

 「それなら、立教大学に行くべきだね」

 「もちろん、そうします」

 塾生との会話である。立教大学には経済支援型の給付奨学金がある。首都圏外なら、年額50万円の給付がある。文系の学生ならば、国立大学の学費と変わらなくなるのだ。

 この奨学金は一般入試出願期間に申請して、入学前に結果が届く予約型である。大学入学後に申請する奨学金もあるが、入学前に給付型奨学金が決まれば、ちょっと安心して勉学に勤しむことができる。各大学も給付型奨学金があるので、願書提出の時に十分に検討する必要がある。

◆大学受験・英語、このテキストを勉強したらなぜ合格するのか!
 
 このテキストの最大の長所は難関大学入試の英文和訳問題の構文が全部網羅されていることである。数学の赤、青チャートの公式を十分理解すれば難問がとけるように、英語においてもこのテキストを十分に理解すれば解けない問題はない。

 
巷間のうわさでは、センター試験英語対策ではレベルが高すぎて必要ないと言われている「英文解釈教室」。塾をはじめたころから25年間以上このテキストを使っている。

 ただ問題は一冊300ページあり、余りにも分厚い参考書なので高校生には手に負えない。そこで塾では英文解釈教室をパワーポイントで作成した教材を提供している。日本文を読んでもなかなか理解できない事柄を図解したものである。これをもとにレベルに合わせて簡単な構文、短文、例題と順に解説する。これにより難関大学入試の英文和訳問題・長文問題の速読ができるようになっている。

◆高校2年生の受験対策、合格するために今やるべきこと!

 
4月になると文系・理系や国立・私立のクラス分けがあるよね。まずその枠内で自分の志望校を決めることになるね。一番困るのが行きたい大学が下宿を考えなければならない時だ。経済問題が発生するので親とよく話し合わなければならない。奨学金制度もあるのでよく調べて検討した方がよい。地方の国公立大学には低料金で賄いつきの学寮があるので、費用は地元の私立大学に通うよりトータルでは安くなるかもしれない。

 そこで大体志望校がしぼられる。まず過去問を見てみる。同じ大学でも学部・学科で試験問題が違うことに気づくと思う。英語では全問マークセンスでスピード重視のどんどん解いていかなければいけない問題と、記述式、要約問題が多くじっくり考えていかなければいけない問題では勉強の仕方も違ってくる。

 理想は自分の得意な形式で傾向のそろった大学を選択してはどうだろうか。一つの提案である。志望校が苦手な形式ならば、対策を練っていくことになる。偏差値は一定のバロメーターにはなるが、絶対ではない。今までに過去問攻略をして早稲田大学だけ合格した者もいる。まずはみんなが受験するセンター試験の問題を早めに取り組んで一次の合格点を目指す。科目の配点も異なるので考慮する。
 
 最後に過去問は受験2,3ヶ月前に解くものではないということを肝に銘じてほしい。受験生が実力判定で合格点に達しているかどうかを自分で判断したいと2,3ヶ月前に解く気持はよくわかるが、過去問はなるべく早く入手して出題傾向をみるものだ。

 ドリームインキュベータ代表取締役会長の堀紘一著「年収が2倍にも3倍にもなる勉強法」の中で、受験1年前の高校2年の春休みに東大入試の過去問10年分を古本屋100軒回ってかき集め、出題傾向を研究して8,9割は取れないが合格点の7割を下らない勉強をしたと述べていた。志望校に合格するコツは早めに志望校の過去問に目を通してみることにつきる。

◆塾・予備校選択のポイントとは

 
塾・予備校選択の時期になりました。この時期、新聞、インターネットに合格実績や合格者の体験談が紹介されます。大手の塾・予備校だと実績もあるし、大丈夫だろうと誰もが思うものですが、ここに盲点があることにお気づきではありませんか?

 大手塾・予備校は実績を上げるために模試の成績が良い生徒は割引価格で入学させています。この実績を見て入ってきた生徒から学費を取るのです。講義に満足してしていて成績が上がっている生徒ならば、何も問題ありませんが、成績が伸びない生徒は問題になります。

 昨今はビデオ講義で自分のペースで勉強をすすめるようにカリキュラムが組まれています。個別指導ということですが、生徒がわからないところは根掘り葉掘り訊かないと解けない問題なのです。ビデオ講義だけでは弱点克服はできません。質問できるところもありますので、確認する必要があります。

 3ヶ月続けても成績が一向に上がらない時は生徒にあってない塾・予備校と判断できます。実績がある大手であっても子供の成績を逐一見て、本当にここに任せて大丈夫かとチェックすることが大切だと思います。

◆苦手の英語を克服する方法とは

 
入塾前の保護者の方から英語の成績がとても悪いのでどうにかしてもらえませんかという憤懣やるかたない内容のメールをもらった。

 Skypeで生徒と面談をしたところ、国語と数学は偏差値70を取っているが、英語は50。親の怒りはこのような状況から頂点に達していたとわかったのである。

 以前にもブログで書いたように一科目苦手科目があると第一志望校の合格は遠のきます。高校1・2年生の皆さんはまず時間がかかっても苦手科目の克服が先決の問題なのです。

 苦手科目の勉強は他の科目の勉強に比べて、時間はかかるし、嫌気がさす。誰もが経験していることです。

 「結局、すぐやる人がすべてを手に入れる」藤由達藏 著(青春出版)を読みました。やる気が出る本です。ベストセラ―です。気分を変え、現状の行動や習慣を変える具体的な方法をこの本は提案しています。

 ダラダラになりがちな苦手科目の勉強の克服に参考になると思います。

早稲田大学理工学部はこれぐらい取れないと合格できないだろう

○○○○○○○○イメージ

 早稲田大学理工学部の過去問対策を行っている。

 「英語は60%も取れば、合格です」

 そんな塾生の言葉にちょっと待てよと思った。

 大手予備校の配点をもとに問題を分析すると文・語句整序問題はセンター試験よりもはるかに難しい。語彙問題は単語の正確な暗記が求められる。偏差値70を取る受験生でもなかなか点がとれないはずだ。

 合否を決めるのは1問3点の長文問題である。英検準1級レベルの単語がキーワードになっているので語彙を増やす。文の前後関係から類推して文意を読み取る。

 予備校の合格点予想は90点/120点、75%。これぐらいは取れないと合格できないだろう。



◆大学4年間で最大840万円、返還不要の奨学金が給付される大学がある

 
毎年、この大学の給費生試験は、センター試験や私大入試を予想するうえで「試金石」になっている。受かれば順調にいき、落ちれば考えを要すことになっている。

 それは神奈川大学の給費生試験である。

 この給費生を目指して受験したにもかかわらず、一般入試にも不合格なって、私大受験まで本気になって勉強した塾生がいた。

 D判定がでても高校受験の時も追い込みで何とか志望校に合格できた。今回も何とかなるだろうと思っていたようだ。

 大学受験を高校受験と錯覚している受験生がいる。倍率が高くなっているのに気づいていない。私大のB判定(合格可能性60%)は3校受験して1校合格と考えていた方がよい。

 最後に彼は明治大学商学部に現役で合格できた。模擬試験ではなく、本番入試で不合格を突きつけられたのが功を奏したようだ。
 
 現役生の勉強の進捗状態を聞いている。浪人生に比べて追い込みが甘い。私立大文系の選択科目社会はセンター試験が80点以下ならMARCHレベルは英語、国語が得点できてもまず不合格になる。社会が出来ずに辛酸をなめた塾生の姿を何度も見てきた。

 センター試験までの追い込みは社会と理科の選択科目に重点に置くことである。2,3回は回す計画を立てる。模擬試験やサブノートの見直しを徹底してやることだ!


◆受験で合格確実100%はありません!
 
 
Skypeで授業が終わると実力テストの結果や進路のこと、他の科目の勉強法などを聞いてアドバイスします。

 高校2年生で東京学芸大美術志望の塾生がいます。学校推薦を狙っています。昨年は校内美術コンクール入選、小論文対策の塾に通い、通信添削(小論文)と着々と準備しています。

 学校推薦枠は1名。毎年、志望する人はゼロだったのが、来年は他に2,3人志望の子がいてだんだん増えているようなんです。

 「推薦がだめだったら、どうするの?」と訊きました。

 「東京学芸大の一般を受験することになります」

 「国公立大の推薦の第2志望はないんですか?」

 「考えられません。東京を出たくないんです」

 芸術高校ですので一般入試の合格は厳しいと担任の先生から進路指導を受けています。3年になると数学の授業はないし、理科もひとりで勉強しなければなりません。負担が重いからです。

 都立中学・理科の教諭の友人がいます。大学受験は4年制の大学を受験したものの全部、不合格になり、短大に進みました。短大の成績はほぼ優の成績で4年制の大学に編入して教諭になったのです。

 教員試験も出身の新潟県はダメで東京都に合格しました。しかし、中学の教師になるという志は果たしたのです!

 塾生も将来先生になることが夢なのです。東京出身で地方の大学に行きたくない気持ちはわかりますが、学校推薦がもらえれば、これもまたチャンスです。教員試験の時は東京と地方の受験ができるのです。

 第1志望は理想は高く、行きたいところを望む。ダメなら善後策を講じて、第2・3志望を考えておく。受験はこれがとても大切です。行くところがない。これはいけません。

 「受験」は合格確実はありません。柔軟に考えた方がいい。また、頑張っていると将来いいことがあるからとアドバイスしたのです。


◆ソフトバンクグループ孫社長が4回読んだ本とは
 
 
 
ソフトバンクグループの孫社長の手記を読んだ。「本を1度しか読まない私が4回読んだ本が司馬遼太郎著「竜馬がゆく」です。私がアメリカへ留学しょうとしたとき、起業したとき ― 決断を迫られたときにこの本を読んで気を漲らせた」という記事に目が止まった。

 私も大学生の時、後輩からこの本を是非読んでみてくださいと勧められた。この本を見せて彼は気に入った言葉に赤線を引いて3回読んだというのである。気が進まぬまま3巻を借りてその晩から読み始めた。すっかり虜になって、その翌日には京都の龍馬の定宿「寺田屋」に彼と宿泊した思い出がある。

 龍馬の果たせなかった異国への思いを遂げるべく、桂浜の龍馬記念館で購入した龍馬の写真をアメリカ一周で立ち寄ったニューヨーク、マンハッタンの自由の女神の見えるバッテリーパークやオーストラリアの西オーストラリア州、最南端オルバニー、ニュージーランド、南島の最南端インヴァーカーギルでこの写真を取り出し、地面に置き冥福を祈ったものだ。

 運命を変える本。必読あれ!

◆難しすぎてチンプンカンプ ンで開くことも辛くてしんどかったです


 
先生、私は講座最初の頃は、無謀にも英語の種も土も何も無い状態からはじめましたので、「英文解釈教室」のテキストは、正直いって難しすぎてチンプンカンプ ンで開くことも辛くてしんどかったです。

 ところが、最近自分の中で何か分らないのですが変化が見られるようになりました。辛いながらも何回も何回も読み直してボロボロになってきているテキストの最初の章あたりから、だんだんわかる様になってきたのです。

 しかも以前は1ページながめていると睡魔が襲ってきたのですが、今は目がランランになるのです。そして、暗記用の英文も理屈がわかるようになってきましたので、面白いぐらい暗記できるように なって来ました。勉強が楽しく感じられるなんて不思議です。やっとスタートラインについた気がします。

◆勉強をしていて成績が下がることはない?
 
 
定期考査の前だけ勉強する人がいます。成績はどうですか?実力試験・模擬試験の成績はいいですか?

 こんな人の勉強スタイルは日頃の家庭学習はやって1,2時間、定期考査の前は4,5時間です。定期考査は頑張っているのでいい成績が取れます。でも、実力試験・模擬試験は定期考査の成績に比べて悪い結果です。

 一番もったいない勉強法だと思います。定期考査が終われば、復習をして忘れないように心がければいいのですが、なかなかできていません。これができれば、実力試験や模擬試験でも成績は上がっていきます。

 成績上位者が心掛けていることは毎日勉強をすることです。プロ野球の選手はバッターなら毎日素振りはするし、ピッチャーなら毎日投げ込みをします。

 勉強を毎日習慣にできないことが成績が上がらない決定的なことなっています。続ければ、実力もつきます。努力は必ず報われるのです。


◆ノーベル賞でわかった、今から受験で準備しておきたいこと

 
 「先生、俺、午前中は頭さえないっす」。浪人生の言葉である。夜遅くまで勉強しているのはいい。

 これが年明けまで続いたら、実力を発揮できずに終わる。なかなか朝型に切り替えられない受験生がいる。半年あまりの習慣とは恐ろしいものだ。
 
 ノーベル賞週間がはじまった。2017年ノーベル医学生理学賞は睡眠などに関わる約1日周期の体内時計の仕組みを明らかにした。遺伝子で作られるたんぱく質は夜に増え、昼に分解される。生体内の遺伝子を増減させることによって、約24時間の周期でリズムを刻んでいることがわかった。

 深夜遅くまで勉強をして朝起きられないと睡眠障害などを引き起こすことが知られるようになっている。

 受験勉強も自然の摂理には逆らえない。入試本番の開始時刻は、決まっているのだから、この時間帯はさえた頭で臨みたいものである。12月ごろから朝型に切り替えても遅いのだ。
 
 人間の体はすぐには戻らないので、今から準備していきたい。私の実体験からも、夜のだらだら勉強よりも朝6時に起きて、午前中、勝負で取り組んだ方が効率はいい。

◆第2回全統模試E判定が意味するもの
 
 塾生から第2回全統模試の結果を送ってもらった。第一志望校E判定。

 この結果が意味するものは第一志望校変更である。滑り止めなしで受験すれば、浪人覚悟ということになる。

 簡単に考えている受験生もいるが、劣勢を挽回することはとても難しい。今、受験生は、家庭学習4,5時間、土・日曜日は20時間ぐらい集中して勉強しているのは当たり前だからだ。これ以上にやらないと追いつかないということになる。合格集団がもう第4コーナーを回ってゴールを目指してホームストレッチにさしかかっている。息を抜かずにやらなければならない!
 
 模試の結果が滑り止め校を受験して、第一志望校の受験を覚悟するものであったら、E判定は価値あるものになる!


○○○○○○○○イメージ ◆記憶に焼きつくノウハウとは

 灯火親しむべし。日々夜長になり、本を読むのにいい季節となりました。私の書物選びは最近読んだ本を自分で分析してみると単純に背表紙、カバーのデザインに目を引かれて、手に取り興味が湧いて読み始めることが多いようです。

 この「アイデアのちから」は背表紙に男性のマンガが書かれていて目立ちました。勝間和代さんが解説を書かれていてお気に入りの本であり、自分のアイデアの発想の一冊だそうです。

 著者は読者にアイデアを記憶に焼きつくものにできるように試みている。記憶に焼きつくアイデアはどの分野においても影響力を発揮する可能性が高い。それを実現するためには、効果的なアイデアをつくるための6原則さえ理解すればいい。6原則とは「単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える物語(Simple Unexpected Concrete Credentialed Emotional Story)(SUCCESs)」である。

 例えばA,B両先生が同じテーマの講義を生徒にしたとしょう。その後で各クラスで確認テストをした。A先生のクラス平均点は50点、B先生の平均点は70点という結果が出た。

 何が違ったのか。生徒に対する教え方(伝え方)に問題があったのでないかということ。

 アイデアひとつで普通の人でも少し真面目に努力すればもっと記憶に焼きつくものにできるということ。そのノウハウがこれには書かれている。

 私も講義で6原則に心がけて記憶に焼きつく講義を目指したいと思います。


南方熊楠 ◆「知の巨人」の記憶法とは

 勉強したところをすぐに忘れてしまう。習ったところがなかなか思い出せない。こんな悩みを持つ受験生なら、「知の巨人」の記憶法は参考になる。

 和歌山が生んだ「知の巨人」、南方熊楠。19歳からアメリカとイギリスに遊学。粘菌をはじめとする生物学や博物学、民俗学を研究して重要な役割を果たした。先日、南紀白浜にある南方熊楠記念館を訪れた。

 熊楠は10歳の頃から15歳にかけて「和漢三才図会」(江戸時代の百科全書、全105巻)を文字からさし絵にいたるまでことごとく写しとっている。展示してある筆写には感心させられた。

 熊楠は書いて覚えるとよく記憶に残ると言っている。抜群の記憶力があったと評されるのはここにあったと推察される。


○○○○○○○○イメージ ◆読書はしないといけないの?

 もしも、あなたが受験勉強の壁にぶつかって悩んでいたら、この本を薦めたい。

 それは「死ぬほど読書」である。著者は伊藤忠商事前会長、元中国大使の丹羽宇一郎氏である。

 「はじめに」で朝日新聞「読書はしないといけないの?」の掲載記事に対して著者が読書の必要性に触れている。本を読まなくても本人の勝手であるが、本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるか。

 著者の実家は本屋で子供の頃から本を読まないと寝られないほどの読書家である。どんな本を読めばいいのか、また、読書の効用を色々な角度からスポットを当てて丁寧に教えてくれる。

 平日にまったく読書をしない高校生の割合は4割以上に上る。読書をしないことによってよりよく生きる機会を失っていることになっている。これほど本を読むことに熱く語りかける本はない。この本を読んで読書しない高校生の目が開かれたらと願うばかりだ。


◆試験に弱気になっていないか !モチベーションは上がっているか !
 
 
センター試験まで3ヶ月あまりとなった。もどってくる模擬試験の結果は、志望校には箸にも棒にもかからない、惨憺たるもの。嫌気が差す。勉強にやる気が起きなくなった受験生もいるはずだ。

 受験勉強は今からが本番だ。こんな弱気ではいられない。現役生は、まだ合格判定D、Eでも合格可能性は十分ある。11月末、現役、浪人生の成績の平均が同じになると言われている。現役は攻め、浪人生は逃げ切りを目指す。

 受験勉強は、下りのエスカレーターを駆け上がることにたとえられる。下りのスピードと一緒であれば、不合格。それ以上のスピードで駆け上がれれば合格というわけだ。

 まだセンター試験まで時間はある。焦る気持ちを抑えて、わからないところ、遅れているところを中心に勉強の仕方を改良していこう。モチベーションは3月くらいが息切れしなくてよい。


◆受験でボロボロにならないために


 受験に失敗してボロボロになる人がいる。本人はやる気をなくし、周りの人の手助けもできないほどの状態になる。こうなる人には特徴がある。

 性格は真面目、勉強も良くやっている。一つの大きな欠点は融通が利かないことだ。第一志望校に不合格になった時のことを考えて、第二・第三志望校まで戦略を練っていればいいのに、落ちた時のことを考えていないので、二進も三進もいかない。

 受験生は誰でも第一志望以外に合格しても本心では行きたくないと思っている。でも不合格になったら、次の手を考えていないと自滅になる。これがどれだけ多いことか!

 大学で失敗したら、大学院や就職でまた機会がある。4年間、第一志望に合格して不勉強なのと、第二志望に甘んじて切磋琢磨するのは雲泥の差になる。

 東大に合格して就職も楽勝だと暢気に構えて第一志望の朝日新聞に落ちた友人もいれば、渋々、明治に行って臥薪嘗胆して、朝日新聞に入社した友人もいるのだ。

 浪人したら賢明な受験生なら志望校を一ランク下げて確実な合格を目指す。高校時代目一杯頑張ったので自分の限界を知っている。

 来春はこういう点を考えていくと志望校も自ずと見えてくる !

◆大学受験・英単語学習の目標とは 
 
 では、英単語の覚え方をひとつ提案いたします。まず学校の単語の小テストは積極的に参加して確実に合格点が取れるように取り組んでください。なかなか強制的にやってもらわないと自分で単語を覚えるのは苦労しますね。採点も大変だから本当に先生に感謝しないといけません。

 単語帳は学校指定の単語帳で小テストが実施されていればこれで十分だと思います。学校の本ではレベルが満足できないし、合格が難しそうだと判断したら本屋で自分に合ったものを一冊購入する。タイトルは語呂合わせ、センター頻出等いろいろありますね。

 ポイントは単語の勉強は一日15分ほどの短時間であまり時間をかけないこと。まずは英単語一語に日本語のひとつの意味をおさえる。コンセプトでいいと思ったのは中経出版「1分間英単語1600」の勉強法です。塾の成績上位者もこの方法を使っています。

 これは今使っている自分の単語帳でも実践できます。英単語一語に対してメインの日本語訳一語にラインマーカーを引き、単語を隠して言えるかどうかチェックしていけばいいですね。人によって暗記法は異なりますが、まず声を出して、書き、繰り返す。見るだけで頭に入る人はそれでO.K.です。昨日やったところを翌日見直す。これがなかなかできないので忘れてしまいます。これを習慣づける。通学途中の隙間時間を使うとかの自分なりの工夫をしてみてください。本が1回終われば毎週1回は全部復習する。年間では何十回かやっていることになります。ながめて覚えるだけでいいと思います。

 英単語学習の目標は試験にでる英単語を全部覚えきれるものではないので、知らない単語が出てきたら、単語の意味を文の前後関係から類推できる力を養うことです。この時、語源、接頭語、接尾語などを知っていると手掛かりになります。

◆受験勉強の辛いところとは

 防衛医科大学受験が2ヵ月後に迫って、数学・理科に力を入れすぎて、英語長文の勉強が疎かになっていたようである。塾生が不安になって、「もう一度英文解釈教室の講義をお願いします」と頼まれた。

 彼は高校2年春の入塾時、駿台模試で偏差値80。なかなか85が出ないと嘆いていた。どうにかして全国200番以内に入りたいと言っていた。とんでもない生徒が入ったものだと思った。父親は医者で高校1年まで一緒に「ビジュアル英文解釈」に取り組んでこられたようである。父親が伊藤先生の大ファンで「英文解釈教室」の第1回目の授業は二人で受講された。

 「英文解釈教室」も彼とは通算3回やった。感心したのは必ず予習をして授業に臨むことである。自分で2回復習したと言っていたから、今までに6回やったことになる。最後は試験に出題されそうな構文の確認とウィークポイントの補強をやった。

 そして医学部の前哨戦の防衛医科大1次試験は合格、秋の英検準1級も見事合格した。

 彼のようにどんなに試験範囲を早く完成させていても、受験勉強の辛いところは、試験前に何度も復習を重ねなければならない所である。中国雑技団の皿回しのごとく、皿が落ちて割れないように各科目に目を配り、点数を落とさないようにしなければならないのである。

◆受験生はなぜ成績が伸びないのか自分ではわからない! 
 
 
受験生なら誰しも成績を伸ばしたいと考えている。第一志望大学合格に向けて、人一倍努力している。それでも努力に比例してなかなか成績が伸びない。その理由は?

 その理由は自分の弱点がわかっていないことです。間違っているところを自分で修正できないことです。わかっていれば、成績が上がらないことはない。これはなかなか自分ではできません。対策として記述式の添削に取り組む。または個別指導で徹底的に間違っているところを指摘してもらって理解に努めることです。

 昨日、90分授業で何問質問するのかを数えてみました。120問でした。数多く質問するのはどのくらい理解しているのかを確認するためです。ifに例にとると名詞節か副詞節か見分けはどうするのか?わからなければ、
デュアルスコープなどの総合英語で解説をします。

 英検2級取得者でも記述式問題になると点が取れない受験生がいます。長文の和訳がよくわかっていない。英検のマークシート方式ではなんとなく長文が読めたと錯覚しています。修飾語、被修飾語のかかり方がよくわかっていないので記述式になると点が取れないと判断できるのです。

 間違った箇所を十分に復習をして、復習の質問を受けると何とか解けるようになっています。間違い箇所は何度も質問します。修正はこれくらい徹底しないと直りません。理解できるまでやるので、自ずと成績は上がっていきます。


◆センター試験・英語を成績UPする方法とは 
 
 
昨年11月から入塾した早稲田大学志望の受験生がいた。英語は速読が苦手でセンター試験の問題は第5までしか終わらないので120点しかとれなかった。

 速読対策として
「イチから鍛える英語長文500(Gakken)をはじめた。このテキストは構文の解説が詳しい。自分でCDを聞きながら前から訳し下す復習ができるのがメリットだ。

 11月末に毎週行うセンター対策が140点になった。このままでは間に合わないと考えて、12月に
「速読英熟語(Z会)」に切り替えた。このテキストを始める前に熟語や構文のテストを1回やり終えた。90%はできるようになった。12月はセンター試験が160点、176点となった。

 センター試験本番は筆記163点、リスニング36点。筆記は80分を60分で解く演習を重ねていたが、やはり緊張して、80分で終わるのが精一杯だったという。

 第一志望の早稲田大は合格できなかったが、第二志望の立教大学に合格できた。私立大学の長文問題はセンター試験後から1ヶ月、過去問に取り組んだので、センター試験よりも長い長文問題にも対処できるようになったという。参考にしていただきたい。


◆私立大学英語長文マル秘対策とは

 そろそろ私立大学の日程をみて志望校を絞り込めましたね。なかなか現役生だと赤本(過去問)にさく時間がなくて、手がつけられませんね。しかし第1,第2志望の5年分ぐらいはやっておきたいところです。

 英語に関していえば、まず問題傾向をみる。長文重視、センター問題に似ているとか、学部学科によって特徴がありますね。

 長文の問題の傾向はどうでしょうか。早稲田大、慶応大学、中央大学、青山学院大学、学習院大学、明治大学の赤本を見ました。長文が2,3題あってテーマが書いてあります。大学によっては毎年よく出るテーマを出題している大学もありますね。

 最近の傾向は(1)地球温暖化(2)気候変動(3)環境問題(4)高齢化問題などの問題が目につきます。このテーマを日本語で理解をしていますか。不十分なところもあると思います。インターネットで検索して概要を把握してみてください。

 まったく知らないテーマが試験にでると面喰います。こういうテーマを好んで出す大学もあります。たとえば、早稲田大学商学部では、冒頭部から夢の話になっていて、夢の話とは知らずにおかしな文だと思って読んでいたら、文の最後にこれは私が昨日見た夢ですとなっているのです。この対策も過去問をみることによって解消できますね。誰も教えてくれない合格の秘訣ですから早速やってみましょう。


英検2級一次試験合格の秘訣とは

 
高校2年第2回全統模試・英語の偏差値54の塾生が英検2級一次試験を受験したが、その結果は?

 ReadingやListeningの点数はとれなかったが、Writingは606/650をとって合格できた。

 2016年から英検は各技能が均等にスコア配分されるようになって、従来よりもWritingの配点が高くなっている。

 英検2級一次試験の合格の秘訣はWritingで高得点を取ることだ。試験開始の合図で真っ先に15分前後でエッセイを解くことをすすめている。

 エッセイの型どおりに書いて、形式主語や関係詞、比較などの構文を入れる。テクニックとして、間違いは二重線で訂正したり、吹き出しで挿入したりして、極力消しゴムで訂正する時間を省くことだ。

 エッセイの勉強法として、模範解答から自分で書ける英作文に直して、ノートにまとめる。英作文は英借文である。覚えた英文を応用して使うことを心がけたい。

◆部活を続けて現役で大学に合格できますか?

 タイトルは体育会系の部活に入っている高校2年生からの質問です。部活は最後の大会までは頑張ってくださいね。高校時代の部活の思い出、経験は何物にも代えがたいよね。現役で合格するには要領よく勉強するしかないね。

 では現役で合格した先輩の例を二例あげると、一例目は体育会系の部活の生徒で夜8時ごろに帰宅。それから夕食、お風呂に入って机に就くのが9時半頃。眠い目をこすって勉強開始。やる気はあっても疲れてボーットして勉強に集中できず、力尽きて11時前には就寝。こういう状態が1年の頃から続いていた。

 成績は1年から右肩下がり、そこで一発奮起して朝型勉強に切り替えた。夕食は軽めにして、夜9時に寝て、朝4時起床して朝食の時間まで勉強した。部活で疲れて勉強できなかったのでサッサと寝て朝いちばんで勉強時間を確保した例です。

 二例目が授業中の勉強の仕方。私が講義をしているとこちらは気を入れてやっていても睡魔に襲われる生徒がいる。1人はしょうがないが4、5人となるとこちらも対応して気を引く面白い話をせざるをえなくなる。

 話を始めたところで授業に集中していたA君は、私の話にうんざりして、いきなり蛍光ペンで英単語に線を引きはじめた。話はつづく。A君今度はその単語を単語帳に写し始めたようだ。話は佳境に入り眠りかけていた生徒も起きだして話に聞き入り始めた。内容がだんだんとわかってきたのか笑い声も出てきた。

 ちょっとA君を見たら今度は単語帳の片方を隠して暗記し出したようである。よしこれで授業再開と踏んで切りが良いところで話を終えた。授業から離れて余談5分。居眠りしかけた生徒は全員起きて笑い、A君も笑っている。愚者は勉強時間に面白い話を聞くことができて、勉強時間がつぶれて笑う。賢者は授業中に勉強がはかどり満足気にニタリとする。

 先生からは同じ科目の勉強ならばこの内職は注意を受けないはず。数学であれば別の解き方を考えてみるとか、自分で工夫してやってみるとよい。


◆大学受験、過去問は何年分やればいいですか?

回答:お問い合わせがありましたのでお答えします。

 進研ゼミの大学合格者アンケートから、何年分やりましたかの回答は、3-4年分40%、5-6年分20%、1-2年分15%、9-10年分6%、11年以上3.5%。

 いつから過去問を解きましたか。9月以前50%、10月14%、11月9.5%、12月以降22.5%。

 このアンケート結果を見て、合格者の平均値ぐらいをやればいいと考えている人がいるでしょう。教学社・大学受験シリーズの赤本は3-4年分が多いのでこのような結果になっているのでしょう。傾向をみるうえでは3年分やれば効果はもちろんあります。しかし本気で第1志望校に合格したいのであれば、最低10年分はやってください。教学社東大の過去問は25年分あります。需要があるということでしょう。東大を目指している受験生は高校1年から意識して見ています。これぐらい見ていると出題サイクルがわかってきます。相当の効果があります。

 塾でも極端な例になりますが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学不合格。早稲田大学のスポーツ科学部のみ合格した幸運な受験生がいます。

 過去問対策は合格するために最大の効果を上げます!

◆追い込みの受験勉強法はココが大切! 
 
 
全塾生が第一志望校に合格したらこれ以上の喜びはない。

 このためにこの秋から入塾した受験生には個別に使っているテキスト以外に毎週1年分の第一志望大学の過去問入試を解答して提出してもらうことにした。

 提出した答案は記述式は添削をする。マークセンスの解答は採点して提出してもらう。ここで間違ったところを解答できるように勉強法を指導することにした。具体的にはココをやれば、解答できるテキストの紹介だ。

 英語のテキストははじめから終わりまで全部やる必要があるものもあれば、ココだけピンポイントでやればいいものがある。受験生にはこのテキスト選択がわからない。これをアドバイスするのである。

 一対一でSkypeで授業をしているわけだから、その時指導できるが、もう時間が足りない塾生がいるのだ。

 本人はまだ気づいていないが、タイムリミットだ。

 毎年不合格で一番落ち込むのはどういうわけか、実力が足りないのに無謀にも挑戦した塾
生なのだ。こういう悲劇を生まないために最後の最後まで徹底して指導するつもりだ。

◆そろそろ日本史の文化史をはじめます
 
 
塾生からそろそろ日本史の文化史をはじめますという話を聞いた。春から日本史は穴を作らず全部やるように指導してきましたが、残念ながら文化史だけは、9月頃からはじめる受験生が多いのです。
 
 9月から文化史をはじめた三人の塾生の体験談をお話しすると、ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。
 
 国公立大(首都大学東京、熊本大、佐賀大)には合格できましたが、私立大は全滅しました。どの大学でも大問で必ず1問は文化史が出題されるのです。私立大学では1科目でも得点できないとなかなか合格できません。
 
 暗記科目は一度は深く頭の中に入れておかないと間に合わない結果になっています。これを「他山の石」としてください。
 
 主要教科は抜群の成績をおさめていても、1科目、それも穴があれば、ざるで水をすくうがごとくになります。ちょっと勉強が遅れている人はこの教訓を肝に銘じてこれから頑張ってください。


◆センター試験を私立大専願者は受験すべきか
 
 

 9割以上の短大・大学が参加するセンター試験だが、私立大学専願者は受験すべきだろうか?
 
 塾生の中に私立大学8校をセンター試験と一般受験を併願すると聞いて驚いたことがある。
 
 というのは、2月3日から14日の12日間に8校受験すると聞いて、受験に耐えられるのかと心配したのだ。
 
 私立大学専願者の中には、センター試験を一切受験せず、一般入試に専念しているものがいるのも事実である。センター試験よりも一般入試の方が入りやすいからである。
 
 1月末にその塾生から受験校を聞いたら、各予備校のデーターリサーチ結果から全部A判定は合格すると信じて、一般受験はせず、ボーダーに達しなかった大学3校を受けることに決めたという。
 
 2月の受験期、2、3週間で受験できる大学はできるだけ絞った方がよい。この戦略もあるなと思ったのである。

◆高校受験を失敗しなかった人は大学受験は危うくなる?

 「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、高2生の冬期講習から受験生としての勉強をしていく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は早く切った方が良いが、なかなか高2生の冬から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。
 
 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 私は自分というものを自分がよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。
 
 忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。国公立大学医学部などの難関校を志望しているものは高2の今からもうはじめないと間に合わない。

◆9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね
 
 
9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね。テスト結果が悪いと夏の苦労が報われず、落ち込みますね。

 むしゃくしゃして返ってきた解答用紙をゴミ箱に捨てた人を目撃したことがあります。気持はよくわかりますが、まだ途中結果です。解答用紙が戻ってきたら見直しを必ず行ってください。テストを受けた時間が無駄になります。間違った答案は自分の弱点を教えてくれています。これほど大切なものはありません。自分の大学合格へ導く道標にもなります。
 
 浪人生で自分の間違ったところを1冊のノートにまとめて試験前に確認しているものがいました。わかりやすくまとめられていて感心しました。現役生は時間がないでしょうから、模範解答の重要なところはラインマーカーを引いて再度見直しできるようにしておいたらいいですね。
  
 勝負は来年です。短気を起こさず、一歩一歩固めていきましょう!


◆本当に大学受験の志望校選択は大丈夫ですか?
 

 高校受験とは違って大学受験となると、自宅から通える人は限られる。都会に住んでいない限りは、通える大学はないに等しい。
 
 塾生の中には一人っ子なので地元の大学しか受験できないという子もいるが、大半は都会の大学を目指す。親元を離れて一人暮らしがしてみたいという子が多いのだ。
 
 親の世代であれば、大学卒業時の就職試験の交通費や宿泊代は会社もちだった。現在は自分持ちで就職時には大変な支出になっている。こういう支障があって、なかなか就職活動もままならないと聞いている。
 
 希望の就職ができれば、場所はどこでも構わないと考えている方もいるでしょうが、将来、地元に帰るのかどうかは考慮していた方がいいと思うのです。
 
 福岡から息子一人と娘二人を東京の大学に出した友人が、皆、東京に就職してしまって帰ってこないと嘆いていた。こうなることを危惧するなら、受験校は親と子で慎重に相談して決めるべきである。

◆受験まであと1年あるといっても

 
当塾ではこの時季、高校1・2年生には志望校1,2校を決めてもらっています。先手必勝で早目の志望校決定が高結果を生むという理由からです。

 塾生からあがった大学の過去問を私が見て検討し、アドバイスしています。出題傾向はあまり変わっていない大学が多いですね。1年だけでは不足、3年から5年の問題を見ると傾向はつかめます。10年以上あれば、なおさらいいと思います。
 
 来年のこととなりますが、大学のHPでも、なかなか5年分の過去問を見ることができませんので、高校1・2年生の皆さんは今、学校帰りに本屋に立ち寄って問題だけでもチェックしておいてください。自分の志望大学によく出るパターンに沿った勉強ができます。目が肥えてきます。合格に1歩も2歩も近づきます。


◆東大の先生が愛用して好評なものとは

 
 
夏に履きつぶしたサンダル。そろそろ買い替え時と思っていた。2,3軒、店をまわって代わりのサンダルをながめてみてもピンとこない。買う気になれないサンダルばかり。
 
 そういえば、昨年も今頃サンダルを東大赤門そばの靴屋で買ったことを思い出した。このサンダルは、朝、公園に体操に出掛けるときに履いている。気にも留めなかったが、土踏まずのところが踏み竹のように突起していて、歩くたびに踏み竹を踏んでいるような感じなる。
 
 靴屋の女店主が「東大の先生にこのサンダルは好評でね。よく売れているんですよ。歩くたびに踏み竹を一日中踏んでいるようになるので、みなさん、体の調子がいいと言っていますよ」と言ったことを思い出した。
 
 私が朝から調子が良くなったのは、こういう理由があったのかと思ってね。即またこのサンダルを購入する気になった。理論的にいっても足裏は第二の心臓である。心臓からの血流が足で滞るところを足裏で刺激してやれば、血流はスムーズに流れる。今年もまたこの健康サンダルを愛用して気力の充実をはかりたい!


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 ◆名古屋大学・英語200点満点の30点で合格!

 ノーベル物理学賞を受賞された益川敏英先生の自伝「僕はこうして科学者になった」を読んだ。受験生の耳目を集めるのは勉強法だろう。

 一度だけ受験が許されて高校3年12月から猛勉強がはじまった。短期間で名古屋大学に受かるために英語は捨てた。得意の数学と物理で9割、国語はなんとかして、日本史と世界史が勝負で1日16時間の勉強を課した。

 1月いっぱいで歴史を詰め込むと2月は体調を整えるために映画を見る月にして、忘れない程度に復習をした。猛勉強を2か月も続けたら肝心の本番で力が出ないかもしれないという理由だ。作戦は成功。見事合格。結果は名古屋大学理学部の英語は200点満点で30点ほどだった。

 自伝の最後に益川先生が若者にメッセージを残している。海外に行く機会が増え、ミャンマーでアウン・サン・スー・チー氏に会ったりもした。そこで感じたのは英語は必要だということ。英語ができれば確実に世界が広がる。英語は重要。と結んであった。


◆成績が伸びる勉強法とは 
 
 
明治大学志望の高2の塾生にターゲット1900の試験を行った。英単語を30題出した。25題の正解だった。まずまず合格と思った。

 しかし、彼は春から始めたのにまだ1900番まで終わっていない。すぐ単語を忘れるので何度も前に戻って見直していたら、先に進めなかったというのだ。
 
 これが受験勉強のポイントで、まず1回目を早目に終わらせることが大切なのだ。受験生は完璧にしようとするあまりなかなか1回目が終わらない。
 
 たとえば、100時間で1単元を勉強するとする。1回に100時間かけるより、50:35:15時間と3回に分けてやった方が絶対に成績はいい。

 もちろん各科目勉強法は多少異なるが、一気にまず1回終わることが成績が伸びる勉強法なのだ。2回目は忘れていたり、理解不足のところを補い。3回目でもう一度はじめから整理していけばよい。


◆今から受験で準備しておきたいこと

 
 「先生、俺、午前中は頭さえないっす」。浪人生の言葉である。夜遅くまで勉強しているのはいい。

 これが年明けまで続いたら、実力を発揮できずに終わる。なかなか朝型に切り替えられない受験生がいる。半年あまりの習慣とは恐ろしいものだ。

 ここで言いたいのは、入試本番の開始時刻は、決まっているのだから、この時間帯はさえた頭で臨みたいということ。12月ごろから朝型に切り替えても遅いのだ。
 
 人間の体は、すぐには戻らないので、今から準備していきたい。私の実体験からも、夜のだらだら勉強よりも朝食前に2時間ほどやって午前中に集中して取り組んだ方が、効率はいい。

◆名古屋大学か名古屋工業大学か?


 
本格的になってきた国公立大二次試験対策。前回の模試では名古屋大工学部B判定が出て、名古屋大学か名古屋工業大を受験する塾生がいる。

 「名大の英語15カ年」を毎週1年分解答した答案を添削している。センター試験のマークと違って記述は弱点がすぐわかる。和訳はだいぶできるようになったが、英作文が手に負えない。

 
試験傾向は来春は変わるかもしれないが、例年の出題傾向であれば、名古屋工業大であれば、いま取り組んでいる竹岡広信の英作文(中経出版)までで大丈夫。名古屋大学に合格するには、文整序と英作文対策として正誤・整序問題300選(駿台文庫)をやる必要がある。これに取り組まなければ、ちょっと合格は覚束ないと言った。1日10題やれば、1ヵ月で終わるのだ。
 
 国公立大絶対合格の受験生は後期試験まで視野に入れて対策を練る必要がある。受験生は各自、科目も配点も違う。「合格」と「不合格」の差は勉強の取捨選択で決まるのだ!

◆センター試験は全科目受験しなさい!

 
 
高校からセンター試験は全科目受験しなさいと言われて困っていますと私立大志望の塾生から聞いた。なるほどと私は合点がいった。
 
 私立大学受験生がセンター利用となれば、3科目で済むはずなのになぜ、全科目受験を強制するのか?
 
 これには理由があります。全科目受験はメリットが多いからです。
 
 塾生の中にも過去こんなことがありました。立教大の本試験とセンター試験3教科型に不合格になったが、4教科型に合格したケースがあった。

 国公立大志望者では
地歴・公民1科目選択の理系大学志望で、「日本史B」と「倫理・政経」を受験。1年間一生懸命勉強した「日本史B」は80点、予備校の授業だけ聞いていた「倫理・政経」は81点。もちろんセンターは倫理・政経」の結果を出した。
 
 また、文系志望の受験生では数学1科目選択、模擬試験は数Ⅰ・Aだけを受験していたが、センターは数Ⅱ・Bも受験して、こちらが数Ⅰ・Aよりもよく、92点をとってこちらを出して、第1志望校の神戸外国語大に合格。

 私立大学3科目受験生には、全科目受験はやりたくもない試験を受験させられて、酷になるかもしれませんが、このような結果から判断して、高校の先生はすすめているのです。

 センター試験の2日間は大変ですが、「絶対合格してほしい願い」が込められた全科目受験だと思います。本当に無理なら科目を絞っていってください!

◆今年も早いものであと4ヶ月あまりとなりました
 
 
今年も早いものであと4ヶ月あまりとなりました。週末には全統の記述模試で夏休みの成果が問われます。気を引き締めていきましょう!

 受験生のお正月は3月1日とすればいいと思います。今年だけお正月を2ヶ月延ばすというわけです。
 
 この日は卒業式の高校も多いですね。3月になれば、合格、不合格にかかわらず、パーティや集まりが多くなります。クラス、部活、中学校の同窓会と週に何回も否応なしに参加することになりますね。お盆とお正月が一緒に来たような感じなのです。
 
 卒業すればクラスの友達は全国に散らばっていきますので、これが一大イベントで最後の会になることが多いです。3月1日をみんなで楽しくするためにも気を引き締めて、つらいこの時期を乗り切っていこう!

◆国公立大二次試験で逆転合格できる受験生とは 
 
 明日から2学期がはじまる高校もある。9月になるとセンター試験「受験案内」の発送がはじまり、一気に受験ムードは高まってくる。

 浪人生の中に今年の国公立大の試験結果を問い合わせをして聞いたものがいた。D判定でセンター試験と二次試験の配点比率が1対1の大学を受験したが、思っていたほど得点ができておらず、落胆していた。

 試験結果を開示している大学を受験した者は進んで結果を入手して、反省材料にすべきである。

 国公立大二次試験で逆転合格できた受験生は二次試験の記述対策を万全にしていたが、センター試験でたまたま失敗した受験生なのである。二次試験の実力がなければ、挽回は不可能で反対に点数を離される結果になっている。

 センター試験よりも二次試験の配点比率が高い大学を受験するのであれば、秋以降は二次対策に専念することである。


◆センター試験なしで国公立大学に合格できる!


 こんなタイトルを見てそんな話はないだろうと思っている受験生もいるだろう。そろそろ高校2年生に受験準備をしてもらいたいと思って塾生に話したり、保護者の方にメールしたりしている。

 高校2年の塾生から3月に評定値4.5をもらったと聞いた。国公立大学はA評価4.3以上であれば、学校推薦が可能なので推薦入試を勧めた。

 彼女の第一志望はお茶の水女子大学。高2年最後の全統模試はE判定。英語、国語はトップクラスだが、数学が苦手だ。筑波大学や千葉大学は希望学部もあり、検討してみたらと助言した。数学に力を入れているが成績を見て推薦併用で臨んだ方がいい。推薦入試は書類と面接、得意の小論文で決まるからだ。国公立大学の学部によっては4分の1がA・Oや推薦入試で決まっているのだ。

 筑波大学理工学群・推薦入試に合格した塾生は東北大学工学部も推薦してもらったのだ。2校推薦してもらって先に試験があった筑波大に合格し入学を決めた。最低評定値4.0に達していなかったものの学校での活動が加味されたのだ。

 国公立大学を目指す皆さん、学校の成績がよく、部活動や生徒会活動を積極的に行っている人なら、推薦入試が受験できる。センター試験前にチャンスがある。失敗しても前・後期は受験できる。挑戦する価値がある!

◆英作文対策に役立つ一冊とは


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 英作文が苦手な受験生がいる。新・基本英作文700選や英作文基本300選を薦めるが、なかなか最後まで終えることができない。

 日本文と英文が左右に並べられているテキストでは暗記するのが無味乾燥で面白くない。

 こんな受験生なら、この正誤・整序問題300選(駿台文庫)をお薦めする。

 文法の基礎知識が不足している受験生は短文の暗記ができていない。なぜ、この語がこの位置に来るのかわからない。こんな疑問に応える問題形式になっているので、取り組みやすく、暗記しやすい。また、ひと通り英作文例集を覚えた受験生には最後のチェックとして自分の盲点がわかるテキストである。

 この本で得た知識は読解にも使えるので記述式対策にもなる。私立大学の正誤問題、国公立大の二次、英作文対策に役立つ一冊である。



◆お盆休みも終わって今週から課外がはじまる!最終合格に間に合えば!


 5月からはじまった模試結果をみて、一喜一憂していると思います。東大オープン模試のように、傾向に沿った出題がされる判定は精度が高くなりますが、なかなか一般大学入試判定の精度はあまりよくありません。

 一年間を通じてA判定が出たのに早稲田大に落ちたという受験生はザラにいます。国公立大志望で対策を立てずに受験したのが、不合格の最大の理由なのです。

 現役生はこの時期にやるべきことがあります。それは受験校を絞ることです。国公立大志望であれば、1校、私立大であれば、1,2校を決めてください。こうすることによって、今後の戦略を立てることができます。
 
 この時期に志望校を決定できませんという生徒がいます。12月までに成績を上げて判定を見て決めるというのです。これでは遅すぎます。

 成績を上げて志望校を決めるのではなく、志望校を先に決めて、合格するための戦略を立てるのです。周りに東大に合格した先輩がいたら、いつから過去問を解いていたかを訊いてみてください。高校1年から意識して過去問を解いていたということがわかると思います。

 入試問題の過去問を解くというのは志望校の傾向をみて、勉強の戦略を立てるものだと考えを改めてください。今から第一志望であれば、10年分以上をやると効果が上がります。「逆転合格」はこうして生まれています。最終合格にぎりぎり間に合います。

◆7月まで野球をやっていたり、秋の体育祭の応援団をやっていたりしていても


 現在高校3年生はセンター試験まで5カ月あまりとなった。浪人したらプラス12ヶ月で17ヶ月。浪人してしまったら、1年間は毎日10時間、月曜日から土曜日まで勉強するとして、10時間×6日×52週=3,120時間多く勉強することになる。

 こんなことを考えると今から毎日学校の授業を入れて、休みなく12時間やるとして、12時間×7日×22週=1,848時間。

 浪人して大学に入学することに問題はない。自分の志望を見失わず、目標を達成したのなら、大きな喜びであり、大きな人生の糧になる。

 ここで言いたいのは、この喜びを、この5ヶ月で達成できるのなら、浪人して合格する以上の喜びとなるのではないかということなのだ。

 3年生になって勉強をはじめた人なら、ちょっと信じられないかもしれないが、毎年7月まで野球をやっていたり、秋の体育祭の応援団をやっていたりしても、今から勉強して合格している人がいることだ。

 こういう人の共通項は、死に物狂いでやったということである。土・日曜日は、20時間以上は軽くこなしている。毎日の家庭学習時間は6時間を超える。本当に集中して勉強した人なのだ。

 短期集中は、水鉄砲が同じ水量でも、より大きな力(集中した勉強)を加えることによって、水が飛び散るように、大きな成果を生むのだ。今から本気でやれば、成果が上がることを強調したい。


◆お盆も授業をお願いします!

 社会人の塾生の方はお盆はてっきり休みと思っていたら、「お盆も授業をお願いします!」ということで、授業となったことがある。

 高校卒業後、社会人となり、いろいろ英語の参考書を購入して勉強してきたが、わからないところがあるので入塾した方だ。

 入塾して、英文解釈教室、ビジュアル英文解釈PARTⅠ、PARTⅡを終えた。

 メキメキと実力をつけているので感心していた。授業中は世間話を一切しないが、あまりの熱の入れようなので、ちょっと彼女に質問してみた。

 「TOEIC受験はしていますか?」

 「いいえ、TOEIC受験は考えていませんが、大学受験を考えています」

 「どこを受験されるんですか?」

 「津田塾です」

 てっきり、趣味で英文解釈ができればいいとおっしゃっていたのでとても驚いた。

 早速、毎週土曜日21時から開催しているセンター対策(無料)を紹介して、国語・選択科目の日本史の勉強法のアドバイスをすることとなった。

 最終的には津田塾大学国際関係学科に一般入試で合格されたが、受験指導で一つ重大な過ちを犯したので、他山の石にしてもらいたい。

 私立大学のセンター試験利用は各大学まちまちでよくみないとわからない。津田塾大学もセンター利用できるが一般入試は現代国語のみ、センターを利用する場合は現国と漢文・古文を含むのである。

 彼女は一般入試が現代国語のみだったので、センターも現代国語のみと判断したのだ。彼女が再三、大丈夫だというので私は確認を怠っていた。もう少し配慮して指導すべきだったと反省したのだ。

 9月にはセンター試験「受験案内」の発送がはじまる。もう一度、センター利用の私立大学の科目は念を入れて確認してもらいたい。

◆この状態では来春の合格に黄色ランプ点滅です

 
 センター試験模試・英語で毎回180点をコンスタントにとれるようになった塾生に、選択科目・世界史の模試の結果を訊いた。
 「7月は26点、8月は44点でした」
 「そんなに悪いの」
 「頑張っていますが、なかなか点が上がりません」
 「どんな勉強しているのかな?」
 「ナビゲーター(1)~(4)の4冊を読み終わった後、書き込み式をやっています」
 「そんなにやっていたら、先史時代から現代まで時間かかるよね」
 「やっと9月末までに2回目が終わるところです」
 「1回終わるのに3ヶ月かかっていたら不合格だよ。何ヶ月で1回終わりそう?」
 「3回目は1ヵ月半、それ以降は1ヵ月で終わりそうです」
 「私大文系の選択科目は8割以下の得点では不合格ですよ」
 「わかっています。次回の模試は頑張ります!」
 浪人生なら、わかっていると思いますが、みな選択科目は満点を目指しているのです。今こんな状態なら、来春の合格に「黄色ランプが点滅している」と思って、気を引き締めたい!

◆簡単にできる夏バテ対策とは
 
 
連日の猛暑で夏バテになっている受験生が増えてますね。簡単にできる夏バテ対策があるので、今日はご紹介します。
 
 アンチエイジング専門医の「夏バテ対策、北向き枕で良質睡眠を」の記事を読んだ。 
 さて今まで北向き枕が良いか、悪いか考えたことある?  
 
 日本では、釈迦が入滅の際に、北に頭を置いたことから、縁起が悪いと言われているが、本当にそうなのだろうか?
 
 専門医によれば、地球が持っている磁気で磁場ができ、磁気が北から南へ流れている。(方向磁石をみれば、磁気の流れはわかるよね。)北枕にすれば、体内にこの磁気がとりこまれて、血流がよくなるというのである。
 
 このことをだいぶ前に知っていて、私は今もそうしている。やってみればわかるが、体の調子は良くなる。人間の体は、自然の摂理に合わせた方がよいということだろう。
 
 最後に専門医からのアドバイスは携帯電話を枕元に置かない方がよいということだ。磁気が乱れるから、北枕で寝ても効果が薄れるということだ。
 
 では、夏バテ対策を実行して、もうひと頑張り!


◆絶対合格のための勉強法とは
 
 
模擬テストの結果をみて、得手、不得手分野のしぼり込みはできていますか?
 受験は全科目の総合得点で決まります。好きで得意科目の勉強ばかりを今も進めていませんか?
 
 たとえばA君、英語偏差値75、国語63、社会63で平均67とB君各科目偏差値67で平均67の生徒が試験を受けた場合、合格率の高いのはどちらかとなるでしょうか?
 
 各科目の配点が同じならばB君が勝ちます。英語の問題が簡単ならば差はいっそう開きます。英語が得意でも満点以上は取れないからです。
 
 これからは現実的に「合格」を勝ち取るには、不得手科目、分野の底上げで点数を稼ぐ。勉強時間配分も総合得点に効果のある時間配分を考えていくのが大切です。これが指導していてなかなかできていない。ついつい好きな科目ばかりやってしまっている。成績を落とさないためには大切ですが、時間配分をもう一度考えてみてください。


◆難関大学志望の現役高校生8割がしていることとは

 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。

◆夏の元気の源とは?


「先生、最近、顔色よくないですね」

「そんなことないよ」

「顔が青く見えるんだけど」

「最近、変えた電球のせいじゃないか?」

「夏バテ防止にいい飲み物があるんです」

「なに?」

「青汁です」

「へぇ~」

「最近、飲んでいるけど、とても体の調子がいいんです!」

「よかったね」

「送りましょうか?」

「いや、いいって、気を使わないで」

「母親が先生に送ろうと言っているんです」

「気を使わないように言ってください」

『青汁、まずいもう一杯』のCMが放送されはじめたころに飲んだ青汁。独特の味とにおいで飲む気が失せた記憶が蘇った。

 食べ物は第一印象が大切だ。東大赤門前にミドリムシから作ったラーメンを出す「山手ラーメン 本郷」という店がある。一度は入ってみたいと思っているが、なかなか暖簾をくぐれないでいる。

 小学校の頃、夏休みにアゲハチョウの観察をした。卵が孵化して、アオムシからサナギになって成虫になる様を毎日、絵日記に書いた。その時のアオムシのグロテスクな動きが脳裏から離れないのである。

 以前、東大の五月祭では、ミドリムシの製造をしている株式会社ユーグレナの出雲社長の講演会に出席した。社長の第一声は「今日私がここを訪れたのは、ミドリムシはアオムシではなく、藻であることを皆様にお伝えするためです」というものだったが、帰り道、山手ラーメンの暖簾をくぐることはできなかった。第一印象のトラウマを払拭できないのである。

 しばらくして、案の定、青汁が送られてきた。折角だから、感謝して一杯ごちそうになった。20年前のものとは味が一変、飲みやすくなっていた。最近は朝一杯の青汁が元気の源になっている。

◆数学は得意だが、英語が苦手な塾生にこんな話をしてみた

 
 「解の公式をなぜ覚えなければならないんですか」という塾生がいて、ほとほと手を焼いているんですよ。

 「数学の公式を覚えずに、問題は解けませんよね」

 これを聞いた彼女はそんなことは当然、公式は覚えないと解答は得られないと知っているので、吹き出しそうになり、笑いをこらえた。

 得意な数学ならわかることが、苦手な英語は、やるのが面倒になって全然できていないのである!

 彼女に「It・・・・・that~構文のポイントは。」と質問してみた。 

 「・・・・・・・(答えられない)」

 強調、形式主語、付加の形の特徴を答えられれば、解答として合格としている。

 このことに気づけば、長文も早く読めるようになると思いながら、あの手この手で成果が出るように工夫している



◆千葉
大学英語対策とは

千葉大学―理系ー前期日程
 千葉大の英語は例年、大問が3題。2題が読解、1題が英作文で試験時間は90分であったが、今年は80分と短くなった。

 和訳の構文は英文解釈教室のレベルである。十分に理解していないと得点できない問題が多い。文の流れに合った日本語らしい訳が求められる。直訳をこなれた日本語にする演習が必要になる。字数は制限されていない。取捨選択が必要になる。

 記述式の要約問題は英語力だけでなく、国語力が必要になる。減点されない答案の書き方を学ぶ必要がある。赤本と予備校が出している解答は随分違うので、よく吟味する必要がある。

 英作文は年によって和文英訳や物語完成の英語表現、使用語指定の英文書き換え問題になる。傾向を知るうえで10年分はやる必要がある。


◆早稲田大学・法学部英語対策とは

○○○○○○○○イメージ
 「第1回全統高2模試、英語偏差値67で早稲田大学法学部受験を希望していますが、過去問題に入る前に塾ではどのテキストを使用する予定ですか?」と問い合わせがあった。

 英語構文集や文法・語法問題集を1冊づつ仕上げて、過去問題対策に入るのがオーソドックスなやり方だが、英語偏差値67なら、早稲田大学法学部の過去問題を今からはじめた方がよい。あと1年だ。早めに取り組んだ方がいい。

 過去問をやる最大の利点は志望校の傾向が把握できることだ。そして何より、今から何を勉強すべきかの指針が立つことだ。

 早稲田大は学部によって英語試験問題が異なる。まずは傾向に慣れて弱点を見つけることだ。問題を徹底的に分析して、解き方を考えることである。単語・熟語のレベルなどを今、自分が使っているテキストで解答できるのかを考えるのだ。

 塾では過去問題の添削を行っている。受験生の弱点はすぐわかる。授業では間違ったところを参考書で解説して、成績を上げている。受験生は志望校の過去問題対策が一番やる気がでるようだ。この対策は合格に即効性がある。


大学受験・二次試験英語の要約問題対策とは

○○○○○○○○イメージ 岡山大学医学部を目指す塾生から二次試験英語の要約問題対策の要望があった。

 要約問題で「60字から80字で要約せよ」という設問の20字の差は何を意味するのか?

 出題者は60字の最小制限字数で解答ができると教えてくれている。

 このように要約問題は和訳より簡単でアバウトな問題ととらえている受験生に一撃を与えるテキストが英文要旨要約問題の解法である。

 筆者によれば、要旨要約問題の受験生平均得点は3割前後という。8割確保できれば、確実に合格圏内に入るという。

 英語力に加えて日本語能力が試されている要旨問題の採点基準を示して、最短で合格点がとれる必要最小限の方法を伝授してくれるテキストになっている。


渡辺淳一文学館 ◆人生でもっとも大切なこととは

 勉強ができたのに社会にでるとパッとしない塾生を見てきた。才能があるのに発揮できずにいるのをみると残念に思ってきた。

  この原因は何か?最近読んだ「知より情だよ 渡辺淳一 著」から、はたと気づいた。

 この本の「鈍さは才能」中で「それなりの地位についた人は、みな大なり小なり鈍感である。むやみに他人の目を気にせず、いい意味で自己中である。」「鈍感であることは立派な力である」と述べている。

 「鈍感力は、、一般の企業でも同じである。上司に小言をいわれても、ときに厳しく叱られても、とにかく謝り、翌日はまた元気に出社する。こうした復元力がなくては勤まらないし、生き延びていけない。」

 「日本人はひ弱で、敏感になってしまったのか。その最大の原因は小さいときからさまざまな人間と接せず、一人一人過保護に育てられて自室に閉じこもり、勉強かゲームしかしてこなかったからである。

 人生でもっとも大切なのは、人と人が接して体得する人間学であるのに、つまらぬ知的な学問だけを修得する。要するに、屁理屈だけ知って、人間を知らない。」

 5月に札幌を訪れた際に渡辺淳一文学館を訪れたことを思い出した。玄関には薄紫のライラックが咲き乱れて、初夏の訪れを告げていた。ミリオンセラーとなった「鈍感力」が展示されていた。改めてその慧眼に感心したのである。


◆中学生に最適な英文法テキストとは

Forest

 とかく、中学生には英語に慣れさせるために、はじめに文法よりも会話を重視する傾向がある。

 しかし、文が長くなるととたんに英語がわからなくなる。はじめに文法を学ぶ利点はここにある。

 総合英語 be (いいずな書店)は初めて文法を学習する中学生のためのテキストである。自宅学習アップをはかるためにyoutubeで重要文法を動画で配信している。至れる尽くせりのテキストになっている。

 
 高校受験の文法はこれ1冊を徹底して取り組むと相当な力がつく。



◆夏休みから受験勉強をはじめて早稲田大合格!

 
 高校3年生の8月から入塾したYさんのお話です。彼女の第一志望は早稲田大学。父親が商学部の出身で、高2の夏休みには父親と福岡から上京して大学を見学するという熱の入れようでした。

 9月に8月の模試のテスト結果が戻ってきました。とても成績が心もとない。このままでは合格はないと私は判断しました。彼女は私立3科目の勉強をしていました。このまま社会を勉強していたら合格はおぼつかないので、私は英語、国語2科目にしぼるように指導しました。

 志望はスポーツ科学部、併願校が日本大学芸術学部でした。英・国2科目、小論文、面接で受験ができたからです。

 2科目にしぼってからは、志望校の過去の入試問題を5年分解き、徹底的に出そうな所から勉強を開始しました。英文解釈教室の講義は出遅れていましたが、その場で理解し暗記していました。

 3月、日本大学の不合格発表後に彼女が挨拶に来ました。早稲田の発表待ちでしたが、早稲田はだめだろうと半ば諦めていたようです。翌日また彼女は顔を出しました。彼女がキラットと笑った瞬間。私は結果を聞かずに合格したと直感しました。スポーツ科学部に合格していました!

 私大入試は学部・学科で試験科目が違います。高校の担任の先生は最後まで諦めずに全科目、全力投球するように指導されることが多いと思います。確かに勉強科目を減らすと受験校が限られてきますが、この時期よく考えて、志望校に合格するには「何を勉強し、何を捨てるかの選択」が重要になってきます。表向きは全科目、全力投球を装ってもよいと思います。

 Yさんの成績は1学年450人中300番台。現役では50番以内に入っていないと早稲田に合格できないといわれていました。二科目に集中したのが、功を奏したのです。これからは第一志望合格に向けて戦略を練るのが大切なときになります

◆入試で辞書持ち込みができる有名大学知っている

 こんなタイトルをみて、眉唾ものだと思っている人もいるだろう。単語・熟語を必死に今覚えている人にとっては、そんな大学があったら渡りに船、行きたい大学だったら、暗記はせずに受験に臨みたいと考えることだろう。

 私が知っている限り、20年ほど前から慶應義塾大学文学部は、英日・日英の辞書を持ち込みできる試験を続けている。大学側の見解を想像すると、単語1語がわからないから不合格にしない。単語は辞書を引いていいから、受験生の構文の理解力をみたいということだろう。言い換えれば、辞書があれば、独力で外書が読める塾生を求めているということだ。

 数日前のブログで、簡単な英語だけれど、構文理解ができていなければ、解けない問題を出した。反響があって、「構文理解とは、こういうことですか」とか、「目から鱗が落ちました。構文理解に努めます」などのメールが来た。 慶應の問題は長文と和訳が中心だ。長文の語数は多いが、試験時間は2時間ある。過去問をみても、「英文解釈教室」が十分に理解できていれば合格できる。文学部に関心のある受験生ならば、トライしてみる価値がありそうだ。

 また、塾生が医学部を受験するので過去問を見たが、構文は文学部と同様、「英文解釈教室」レベル。単語は医学部関連の単語に気を配る必要がある。英作文対策は欠かせない。1次試験合格発表が国公立前期の発表日前後なので、併願しやすく実績もあり、高倍率になっており、私立大学医学部超難関校になっていることがよくわかった。


○○○○○○○○イメージ ◆まず英語の偏差値65をとるには!
 
 
長年教師をしていると生徒から勉強法を学ぶこともある。全国的に高校生が使っている英語の文法・語法問題集、「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」の勉強法である。


 塾でこのテキストを毎週100題出題(そのままの問題80題、応用20題)の20分テストを実施した。1問にかける時間は12秒。早く解ける者でも19分は切れなかった。この成績上位者、平均95点以上の10名に何回やったかを訊いた。4、5回だろうと思っていたら平均10回やっていた。またこのテスト結果には模擬試験の結果と正の相関関係があって、95点以上の者は偏差値65以上は取っていた。

 「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」(桐原書店)は300ページのテキストである。これで偏差値65を取るには、どのくらいやればいいか目標ができたと思う。まだ3回しか終わっていなかったら、偏差値が60に届かないのは当然の結果である。1回目の勉強量は2回目は半分になるし、3回目は1/3で済む。やればやるほど、短時間で効果が上がる。成績が伸び悩んでいたら、参考にして取り組んでみてほしい。

◆GMARCHになかなか合格できなくなった!

 首都圏の塾生から、「GMARCHは最近、難しくなっていますから対策を怠らないようにと進路の先生から指導を受けています」と度々聞くようになった。

 文部科学省は都市圏集中の是正するために大学の入学定員を厳格化する対策をすすめている。基準を超えると私学助成金がカットされる。

 たとえば早稲田大の場合、18年度一般入試の合格者数は16年度と比較すると、16年度が1万7976人だったのに対し18年度は1万4532人と、2年間で3444人も減らしている。GMARCHでは青山学院大が9504人→7313人で2191人減、法政大は2万3139人→1万7548人で5591人減らしている。

 以前は難なく合格していた受験生がここ数年不合格になっている。この傾向は今後も続くと言われている。

 地方の受験生はまだ実感がないかもしれないが、都市圏の大学受験生はこのことを十分に考慮に入れて受験校を選択すべきである。


◆ここまでやるの?効果的な記憶法とは! 
 
 忘れてしまいました。覚えていません。・・・・・・(沈黙)と何度も同じことを質問して塾生が答えられないといい記憶法はないかいつも考えることになっている。

 最近、読んだ本の中で記憶法で参考になったのは、

 ・40歳オーバーでニート状態だった僕が初めてTOEICを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法 (春名 久史 著 リンダパブリッシャーズの本)

 ・ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法 (佐藤 大和 著 ダイヤモンド社)

 この2冊は試験は違ってもコンセプトは全く同じだった。記憶を計画的に行ったことだった。こんな記憶法であれば、間違いなく忘れないだろうと納得させられた。

 また新聞記事で司法試験塾の塾長が記憶法を紹介していた。なかなか記憶できないと嘆いている人は一度試してみてください。

 徹底してやらなければ、記憶できないのです!


 
「記憶力が今すぐアップ 効果絶大の4つのコツ」(伊藤塾 塾長 伊藤 真さん)
 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO08307460T11C16A0000000/


◆マイブームから考えた効果的な勉強法とは

 最近マイブームという言葉が聞かれなくなったと思いながらブログ検索していたら、随分使っている方はまだいますね。タイトルにするのに死語はまずいと思いましたのでほっとしました。

 そこで私のマイブームは水泳です。週に2回ほど通っています。30分ほどで1キロ泳ぎます。10年前にはじめたころは、300mも泳げなかった。続けていれば、慣れて段々距離が
延びていくものですね。水泳は全身運動ですので、血のめぐりがよくなってすこぶる快調です。

 先日、受験生を専門に扱う本郷赤門前クリニック院長、吉田たかよし氏の勉強法のビデオを見ました。その中で3食を机に上げ膳、据え膳してもらって食事をとり、毎日14時間くらいの受験勉強をして体を全く動かさずにいたので、(ビデオの中では体を動かさないので地蔵様と言っていました )あえなくも大学不合格となったという実例が語られていました。

 体を動かさないと血のめぐりがないので脳が働かない、集中力が続かないということだそうですね。適度な運動は受験勉強にとても効果的ということになりますね。勉強の合間にストレッチなどの運動をやるのもいいと思いますよ。

「夏休み頑張れブログ」は


 過激な「夏休み頑張れブログ」は人気がありません。
勉強嫌いな人には、うっとうしいようです。

 ある親御さんからは、「厳しくやってください」とお願いされているんですが、
ブログを読んでいる別の親御さんから、「そんなにやらせますか」と言われていますね。

 40日間はあっという間に終わるから、口を酸っぱくして言っているんです。
はじめが肝心で、今から7月末までの2週間は10時間以上を目標にやってください。
5、6時間では、望みはかないません。

 朝4時間勉強できれば、昼からは6時間やれば終了ですから、夜はゆっくり過ごせるんです。朝一番の勉強がポイントになります。



◆英検準1級対策で使ってよかったテキストとは

 
高校2年から勉強を始めて、4回目でやっと準1級に合格することができました。

 「英検準1級出る順パス単」(旺文社)をやり込んだ(A.Bは派生語まで覚える)ことと、「最短合格!英作文問題完全制覇」(the japan times)という参考書の分野別コンテンツブロック231個の例文を音読し、使えそうな文は暗記したのが良かったと思います。

 単語の勉強したことにより、語彙問題だけでなく長文問題も分からない単語が減り、早く読めるようになったので、単語はしっかりやるべきだと思います。

 リスニングは選択肢を先読みするだけで正解率が上がるので、なるべく早くリーディングを終わらせて、リスニングの選択肢を読むと良いと思います。

 ライティングは一番点数を取りやすいので、沢山書いて使えそうな表現は覚えるようにしてください!

◆難関大学志望の受験生の勉強法とは


 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。

◆東大・英語の盲点とは


○○○○○○○○イメージ 「東大の英語25カ年」(教学社)の問題集に取り組んでいる。編者の指示通りにまず下線部和訳の問題を終えたところだ。
 
 やはり25年分もやると傾向がわかった。不用意な発言は差し控えたいが、よく出題されているのはit~thatである。
 
 受験生ならば、強調構文、形式主語、付加(付加とはIt seems that he is rich.の形で独立した文の前につくことで何らかの意味が付加される形)の3つのパターンを思い浮かべるであろうが、東大入試問題はitが意外にも指示代名詞であることが多い。
 
 「英文解釈教室」の著者、伊藤和夫氏がいうようにit ~that構文と気づかずにすんなりitが指示代名詞であるとわかれば問題はないが、構造を取り違えている場合には英文の構造認識ができていないことになるので、配点すべてを失う可能性がある。これが下線部和訳の最大の盲点である。


難関大・英語入試よりも英検準1級が簡単な理由とは

 大学共通テストに採用が決まった英検。私立大学入試に採用する大学も増えて受験者は増加傾向にある。準1級のレベルは大学中級程度となっているが、はたして難関大学・英語問題に比べて難しいのであろうか?

 以前はReadingの配点が高かったが、2016年以降のリニューアルによって、Reading、Listening、Writing、Speaking各技能の配点が同じになった。

 Readingの配点が高かった以前なら、問1の単語・語句補充問題で約65%は正解しないと合格は難しかったが、リニューアル後は50%以下でもWritingの高得点で合格する塾生が増えた。

 Writing(エッセイ)対策は立てやすい。形式に沿って自分の意見を知っている英文で表現できれば、90%は得点できる。

 毎回決まった形式で出題される英検準1級試験は難関大・英語入試よりも簡単になっている。

 塾生は誰でも英検2級合格から準1級合格までに最低1年を要している。2級をとって満足するのではなく、準1級を目指す。入学試験では準1級合格は満点換算や加点があってはるかに有利である。


ノーベル賞受賞者が語る「受験の極意」とは

 机のまわりを整理して随分いらないものを処分した。その中にブログで取り上げようと保存していたのか、随分前の東大の小柴昌俊名誉教授の記事が出てきた。ノーベル賞受賞後に教授の講演会に東大安田講堂まで出掛けたことを思い出した。

 ノーベル賞を受賞した小柴教授なら、勉学においては挫折もなく、順調にこられたと思っていた。しかし記事によれば、大学受験が近くなってきたころ、教授は寮の入浴中に湯気の向こうから、「小柴は物理などに入れるはずないよ」と落第点をつけた物理の先生と先輩の声を聞いた。この屈辱的な言葉をバネに、「なにくそ」という気持ちが生まれて、難関東大の物理の勉強に打ち込まれたそうだ。

 まさに受験生は今こういう気持ちにあると思う。教授はこういう時に逃げてしまったり、人のせいにするのではなく、執拗に自分の本気にたどり着けと力説されている。


◆伝説の現代国語参考書とは 
 
 先日、本屋でぶらりとしていたら、見慣れた若葉色の表紙に黒字で「新釈現代文」の文字が目に止まった。懐かしいな。手に取ってみた。昔はハードカバーで、ずしりとした感じであったのだが、文庫本になっていた。

 30代以上の方ならこの表題をどこかで聞いたことがあると思います。「新釈現代文」は、現代文を読むために「たった一つのこと」だけを説いた大学受験向け現代国語の参考書です。

 受験勉強をしていた頃、現代国語の先生が授業で何を言っているのかわからず、皆は途方にくれていた。友人のひとりがこの参考書の評判を聞きつけて、購入。右へ倣いで次々購入して、来る実力試験勉強にこれをあてた。

 実力テストの答案が返ってきた。この参考書に取り組んだものは、10点~20点成績がアップして、学校からの帰り道、「テストの結果は『新釈現代文』のおかげだ。感謝したい。」と友人の中から喜びの声が上がったのを覚えている。

 この「新釈現代文」(高田瑞穂先生)は元の出版社が倒産して、ちくま学芸文庫から復刊になっているようです。名著は不朽ですね。受験生は、今から時間もないので薦められませんが、高校1,2年生には、現代国語の論旨の展開の勉強に最適だと思います。読んでみてください。目から鱗が落ちます。感動します。成績が必ず上がります。英語の勉強にも必要です。国語と英語の成績は正の相関関係にあります。英語を日本語に訳せたら、国語の問題になりますね。国語の良し悪しが英語の得点を左右します。

◆塾生からのメールで自分の壁を乗り越えるとはこういうことだと思った!

 
 先生、私は講座最初の頃は、無謀にも英語の種も土も何も無い状態からはじめましたので、「英文解釈教室」のテキストは、正直いって難しすぎてチンプンカンプ ンで開くことも辛くてしんどかったです。

 ところが、最近自分の中で何か分らないのですが変化が見られるようになりました。辛いながらも何回も何回も読み直してボロボロになってきているテキストの最初の章あたりから、だんだんわかる様になってきたのです。

 しかも以前は1ページながめていると睡魔が襲ってきたのですが、今は目がランランになるのです。そして、暗記用の英文も理屈がわかるようになってきましたので、面白いぐらい暗記できるように なって来ました。勉強が楽しく感じられるなんて不思議です。やっとスタートラインについた気がします。

◆合格者の勉強時間はどのくらいだろうか?
 
 
そろそろ夏休みがはじまるが、合格者の勉強時間はどのくらいだろうか? 
 
 筑波大学のオープンキャンパスに参加した塾生から、国際総合学類の合格者「夏休みの1日の平均勉強時間」の資料をもらったので参考にしてもらいたい。

1時間未満       0%
2時間未満       4%
2時間 ~ 3時間  6%
3時間 ~ 4時間  7%
4時間 ~ 5時間  3%
5時間 ~ 6時間  6%
6時間 ~ 7時間  7%
7時間 ~ 8時間 21%
8時間 ~ 9時間  1%
9時間 ~10時間 27%
10時間~11時間  1%
11時間~12時間 10%
12時間~13時間  4% 
 
 これを見て最低10時間がいい線だと思った。10時間は結構骨が折れるが、合格者の資料だから目安になる。勉強時間が足りない人は計画の立て直しが必要だ。
 
 これからはじまる各大学のオープンキャンパス。大学の模擬講義・受験勉強方法・予備校講師よる試験問題の解き方授業など、至れり尽くせりの企画が組まれている。行かなければ、裏情報は得られない。私立大学志望ならば、2、3校は行って参考にして志望校選定の参考にしてもらいたい。

○○○○○○○○イメージ ◆偏差値30から海外に留学しないで英語4技能を身につけるには

 大学入試で4技能(読む・聞く・書く・話す)試験の導入が決まった。対策をはじめる受験生の問い合わせが相次いでいる。
 このテキストは現在、同時通訳者であり翻訳家である著者の偏差値30から海外留学しないで英語を独習して身につけた体験記である。

 4技能を身につけるためにA is BやA does Bの英語システムを身体に取り込む方法や、スピードのつけ方、、途切れなく話すためのコツは参考になる。

 最近は英検2級や準1級、1級合格で得点加算や試験免除する大学が増えつつある。かつてないほどに話す力が重視されている。これを踏まえて対策を考えていきたい。


◆同じ講義を受けても試験に「点差」が出るのはなぜか? 
 
 
昨今受験産業は、全国的に均一化してきて、受験生は全国どこでも人気の参考書は手に入るし、予備校の有名講師の講義も受講できるようになっている。
 
 では、同じ参考書を使い、同じ講義を受けても試験に「点差」が出るのはなぜか?これはインプットを漏らさずアウトプットするのが難しいからである。
 
 この対策としては答案の書き方の訓練を積むことだ。「間違い箇所はココですから、考え直してください」といわれても、間違い慣れした受験生は自分では見つけることができない。
 
 集団授業では気づかない受験生の弱点を見つけるには、個別指導や添削などをやってもらうことである。確かな実力をつけるためには、大切なことだと塾生指導で痛感している。


「夜型」受験生の末路とは
 
 受験生の保護者の方と進路のことで面談をした。浪人している息子は深夜勉強すると捗るといって、朝6時まで勉強しています。昼間しなさいと何度言っても聞きません。

 
予備校へ行かず、生活を自己管理することは難しい。朝の起床がだんだんと遅くなって勉強をはじめるのが遅くなり、知らないうちに昼夜逆転生活をしている受験生は多いのだ。

 かつて昼夜逆転生活をした受験生がいた。半年も続けるとなかなか戻すのは難しく、受験期の2月まで続けた。2月の初旬に胸が痛くなり、病院に行った。

 診断結果は、自律神経失調症。病院の先生は受験生の顔を見て一生懸命に勉強してきましたね。当分安静にしてくださいとおっしゃったそうだ。

 その年、受験生はなんとか受験はできたが、合格はできなかった。この時、「夜型」勉強を悔いた。

 こうなってしまってはもう遅いのである。早めに「朝型」勉強に切り替えるべきだ。

◆私立大学の地歴公民はいつ始めたらいいか


 高校2年生でそろそろ主要科目の基礎を終えた受験生は、選択科目を考える時期になった。日本史を選択した3人の塾生の体験談は参考になる。

 この3人は文化史は覚えるのが大変だからと考えてまったくやらず、10月から本格的に勉強することにした。ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。

 国公立大(首都大学東京、熊本、佐賀)には合格できたが、私立大(早稲田、明治、中央、同志社、立命館)は不合格。西南学院大、福岡大にやっと合格できた。

 彼らは河合塾の英語偏差値は常に65~70を取っていた。1科目不得意科目があると私立はなかなか合格できないことがこのことからわかる。

 暗記科目は一度は深く頭の中に入れておかないと秋からやるといっても間に合わない。これを「他山の石」としてください!

 主要科目は抜群の成績をおさめていても、1科目、それも穴があれば、合格はできません。選択科目の勉強開始時期をよく考える必要があります!

◆来春MARCHに合格するために
! 
 
 
法政大学志望の高校3年生が入塾しました。初めに使っている参考書や志望校などを聞いてレベルチェックをして授業進度の参考にしました。

 センター試験・英語の第2問文法・語法問題対策として、高校は即戦ゼミ3英語頻出問題総演習やNextStage英文法・語法問題などを生徒に購入させています。

 これらのテキストをトップ高校では高校2年の1学期から始めます。面談した生徒は高校3年1学期から始めたといいます。関東の私立トップ校の塾生は高校1年生の1学期からすでに始めているのです。

 確かに高校入学時の学力差があり、高校側もレベルに合わせてテキストや参考書は考えて購入させていると思います。

 面談した生徒の高校は地元にありながら、法政大学に合格者はいないと聞きました。

 このような環境で大学を目指すなら、地元のトップ校で使っているテキストや参考書を友人から聞いて、始める必要があるのです。

 今のままでは志望大学には到底受かりません。高校の中でいい成績を収めていても、「井の中の蛙大海を知らず」
となっているのです。高校のカリキュラムに頼ることなく、自分で合格戦略を練る必要があります。

◆学費を全額免除してくれる私立大学医学部とは


 
私立大学医学部は経済的に進学できませんので、国公立大学医学部を受験しますと何度も塾生から進路相談を受けていた。

 国公立大学医学部となれば、センター試験は最低でも85%をとらないと合格は覚束ない。旧帝大の医学部以外の学部に合格できる実力があってもなかなか合格できないのが現状だ。

 そんな折、兵庫県出身の医学部志望の受験生から、私立大学医学部で学費を全額免除してくれて、生活資金まで援助してくれる大学があることを教えてくれた。

 これは兵庫県養成医師制度というもので兵庫県内のへき地等で勤務する医師を確保するため、兵庫県が医学生へ修学資金を貸与し、卒業後、一定の期間、県職員として、県が指定する県内の医師不足地域等の医療機関で勤務する制度である。


・対象大学:自治医科大学、兵庫医科大学、神戸大学、鳥取大学、岡山大学
・貸与金額:授業料等相当額+α
・貸与期間:6年間を基本
・勤務期間:9年間を基本
⇒卒後2年以内に医師になり、9年間勤務すれば、貸与金額の返済が免除される。

 この中に私立の兵庫医科大学がある。国公立大医学部第一志望の方で国語と社会が苦手な方。浪人生で模試の判定がC以下の方は一考する価値がありそうだ。


◆GMARCHになかなか合格できなくなった!

 首都圏の塾生から、「GMARCHは最近、難しくなっていますから対策を怠らないようにと進路の先生から指導を受けています」と度々聞くようになった。

 
 文部科学省は都市圏集中の是正するために大学の入学定員を厳格化する対策をすすめている。基準を超えると私学助成金がカットされる。

 たとえば早稲田大の場合、18年度一般入試の合格者数は16年度と比較すると、16年度が1万7976人だったのに対し18年度は1万4532人と、2年間で3444人も減らしている。GMARCHでは青山学院大が9504人→7313人で2191人減、法政大は2万3139人→1万7548人で5591人減らしている。

 以前は難なく合格していた受験生がここ数年不合格になっている。この傾向は今後も続くと言われている。

 地方の受験生はまだ実感がないかもしれないが、都市圏の大学受験生はこのことを十分に考慮に入れて受験校を選択すべきである。

◆小中学生がもう英検準1級を受験とは

 塾生が準1級を受験した時の話です。準1級の教室に着いたら、周りは保護者の方が付き添いの小中学生が多くてびっくりしたそうです。

 「冷やかし受験じゃないの」と彼に訊いた。

 「いや、そうではないですよ」

 試験開始前に解答用紙を覗いてみたら、前の席の小学生らしい男の子はすでに2級に合格していたそうです。
 
 英語教育は刻々と変化しています。2020年度には小学校3年生から英語がはじまり、大学共通テスト・英語は「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を総合的に評価する英検、TOEIC、TOEFLなどの外部英語試験の採用が決まっています。

 学年の壁を越えて早目に使える英語を習得しようとする学生が増えています。
 
 英語の学習はまず日本語の習得からという話が、かまびすしい時期がありました。確かに一つの言語を深く学ばなければ、他言語を学ぶ価値がないことはよくわかりますが、現在、日本の置かれた状況を考えると小学生から話せる英語を目標に学ぶのがいいと思います。


◆国公立大英語問題で合格点をとるには!

 
英語の二次試験対策を行っています。東京外国語大学の二次試験問題は英語の問題でありながら、内容を把握したうえで字数制限つきの内容説明で、長いものは100字を超えるものもあります。このような問題では英語力だけでは到底解答できません。現代国語力が必要になるのです。

 現代国語と英語の成績は相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ています。英語の長文の和訳ができれば、問われていることは現国の問題と同じである。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのです。現代国語をまったく勉強しない人がいます。勉強しないのではなく、勉強の仕方がわからない人が多い。日本人だから現国は「なんとかなる」と思っても「なんともならない」のが現国である。

 現国のテストは書かれている文章を主観的ではなく客観的に、論理的に解く科目です。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを10題ぐらいやってみる。そうすると問題に対するアプローチの仕方がわかってくる。

 国語はセンター試験だけという受験生はマークセンス対策だけでも構いませんが、二次試験の英語で記述がある受験生には記述対策をすすめます。文章をまとめる力がつきます。これが英語の二次試験問題対策になるのです。


全統模試(5月)の結果をもらって

 
 全統模試(5月)の結果をもらった

 浪人生と面談をした。

 千葉大医学部(前期)D判定、

 なかなか厳しい結果が出た。

 
 今年3月の合格者は入学しているから、

 B判定までに入っていないと来春の合格は

 毎年、とても厳しいのである!

 
 各科目のテストの点とセンター試験の点、

 昨年度の模試の結果を聞いた。


 「英語、数学、物理、化学は偏差値70で

 まだ足りませんが、国語が悪すぎますね。

 対策はどうしてますか?」


 「現代国語は85%は取れますが、

 古典・漢文は60~70%しか取れません」

 
 「センター試験最低90%目標で、

 国語が150点では無理ですよ!」

 
 本人は理系科目で満点目指して95%をとり、

 90%を最低目標にしていた。

 
 果たして、その計画で達成できるのか?

 答えはNOである。


 1科目でも70%の科目が出れば、

 難しくなる。

 
 夏休みは国語に力を入れる計画を立てた。

 9月の模試は国語90%。

 古文・漢文は1冊ずつテキストを決めた。

 
 本人は決意を変えた。

 全科目100%を目指して、

 
最低92%目標になった!

◆国公立大学医学部を目指す保護者の方からメールをいただきました

 「もうすぐ夏休みですが、1日どのくらいの勉強時間が必要でしょうか。まだ高校一年の間はあまり考えなくてもよいのかもしれませんが、女の子は男の子のように最後に急激にのびることは難しいので、今からやるべきかと思いますが実際はどうなんでしょう。また、授業のときにでも、娘にアドバイスいただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。」

 「国公立大医学部の受験勉強は1年生からはじまっています。集中して勉強していかなければなりません。女の子は皆さん早めにコツコツやっています。先日の試験の時にお話ししました。毎日8時間以上はやっていると思います。色々アドバイスさせていただきます。」と返事しました。

 今年、やっと受験が終わった高校1年生。今年ぐらいは楽させたいと思うのは親心だと思います。現実的には国公立大医学部入試を考えるともう取り組まなければなりません!センター試験90%と二次試験80%は並み大抵の努力では達成できません!受験生は皆、追い込みできると思っているのですが、スーパーマンはいません!正味あと2年。一生懸命に頑張ることです!


騙されないように!努力せずに絶対に成績UPはない!

 
 
最近過去問の効用の件をブログにUPしたところ、全国各地から質問が相次いでいる。慶應義塾大学理工学部志望の生徒からも質問を受けた。

 当塾から理工学部に行った塾生をちょっと思い出したので披露したい。

 彼の第一志望は東京工業大学だった。英語はさほど負担ではないので、塾は週1回にして、理系の科目に力を入れるように指導したが、週2回受講していた。

 ある日、彼がA君と会話をしているのを聞いた。「昨日サヨナラで巨人勝ったな」彼の話はサヨナラまでの解説が微に入り細にいり詳しかった。全部見ていたと言うのだ。

 A君は「勉強でそんな余裕はない、最終回までよく見られるな」と言った。彼は「余裕がなくてどうする。受験は要領だよ」 ここまで話して二人の話は終わった。

 残った彼が塾長だけに教えますと話してくれた。クラスの話題についていくためにプロ野球ニュースを見ています。野球を生中継で見ることはありませんというのだ。友人に感ずかれずに勉強しているのだと言った。「何時間やっているの」と訊いたら、朝の3時まで家庭学習7時間と言うのだ。少々私は驚いた。3年の5月まで硬式テニス部で頑張って、この時期に猛勉強をやっていたのである。

 最近成績が伸びている人がいる。必死に勉強しているにちがいない。偶然で成績が良くなっているわけがないから、騙されないように!努力せずに絶対に成績UPはない!ここに受験生の「美学」をみた気がしたのである。


◆早く来い来いセンター試験

 
 タイトルの気持ちの浪人生は多いだろう。

浪人生は現役生がこの時期、捨て身で勉強しているから、

成績を抜かれないうちに明日にでもセンター試験を

受けたい気持ちになっている。

 
 こういう気持ちの浪人生がいたら、足をすくわれる。

5月の模擬試験で私大B判定が出て60%の合格可能性があると

思っていても、今までの私の経験からいって、

3校に1校の合格がやっとだ。

 
 受験でまた不合格になる人のパータンは、この時期に

浮かれて、勉強がおろそかになってしまうことである。

現役生が死に物狂いで頑張っている。

浪人生も背水の陣で臨むことである。



◆受験勉強時間の実態とは 
 
 
「四当五落」という言葉をご存知でしょうか?昔、受験勉強を寝る間も惜しんで4時間睡眠なら、合格。5時間も眠っているようでは不合格の意味で使われていました。この言葉は死語となり、十分な睡眠を取らなければ、記憶も定着しないので、短時間睡眠は受験勉強によくないことが定説になりつつあると思っていました。

 しかし、部活を終えて入塾した男子はこの定説があてはまらないのです。受講時間を遅くしてくださいと頼むのです。塾の自習室で最終の21時まで勉強するので、22時から24時までの2時間にしてくださいと頼むのです。

 24時まで授業をして、もう寝るんだろうと訊きました。1時半まで今日の復習をやってから寝ます。では、朝は何時に起きるのか訊くと5時半に起きて、6時に学校に向かい、6時半から自習室で勉強するというのです。

 こんな努力をしていることなど、友達には微塵も見せません。反対にプロ野球中継を全部見たと言って勉強をしてないふりをするのです。

 模擬試験がはじまります。成績が上がらないと嘆く受験生もいるでしょう。これは部活を終えた現役受験生の追い上げがあるからなのです。


◆親の欲目でしょうか

 新宿高校を第一志望にしている中学3年生の娘をもつ父親からご相談があった。S予備校に通わせているが、6月模試の成績がよくなかった。特に英語の成績が思わしくなかった。

 成績のことで予備校に問い合わせたが、子供のポテンシャルの違いと言われたような気持ちになったそうだ。

 集団授業ではレベルに合った指導は難しいので、苦手科目は個別の授業を勧めた。

 親は合格するなら、偏差値の高い高校を希望する傾向があるが、大学まで行くつもりなら、トップ高校に行かない方がよい場合がある。

 例えば、定員300名の学校であれば、先生は学校の成績を上げるために、100番ぐらいの生徒をターゲットにした授業を展開するからだ。200番以降の成績の生徒は置いてきぼりになる。

 受験のプロは、気が弱く、成績下位で嫌気がさすタイプの生徒ならば、地元の二番手高校に行って頑張った方がいいことを勧めるのである。


◆先生、俺を馬鹿にするにもほどがある!


今日は「英文解釈教室」からの問題です。次の英文の和訳を考えてみましょう。

 He gave a dog the boy. 

塾生にこの英文を質問してみました。

「この文、中学生でもできる問題じゃないですか」

「先生、俺を馬鹿にするにもほどがある」

彼はいやいや答えて間違えて目が点になりました。

もう一度、英文を見てください。

間違いはないですか?自分の答えに自信が持てますか?

半分以上の人が間違います。

私も教えていて、なぜだろうといつも思っています。

「彼は少年に犬を与えた」が正解と考えた人はいませんか。

間違いですね。

非人道的な英文ですが
「彼は犬に少年を与えた」が正解になります。

英語で大切なことは日本語と違って単語の位置が問題になりますね。

それ以来彼は英文に感心するほど注意深くなりました。

プリントが見にくい時、必ず訊きました。コンマですか、ピリオドですかと。

半年後に彼は偏差値75に達しました。

この英文がきっかけで英語が伸びたんです。

◆模擬試験対策って、これに似ていますね

 5月から本格的にはじまった模擬試験、

3年生になると浪人生が加わり、

現役生は苦戦を強いられている。

 「先生、模擬試験対策って、

ダイエットに似ていますね」

 「本当?どこが」

 夏休みになる前に3キロ目標で

ダイエットする女子生徒の話を聞いた。

甘いものを控え、野菜中心の食べ物に変えたら、

1キロほどやせたそうだ。

 「最近、体重計にのるのが楽しくって!」

 「へぇ~」

 「試験勉強と同じで、範囲を勉強して、

いい結果が出るのは、苦しい思いをして

ダイエットしているのに似ているんです」

 「なるほど」

 この好循環がわかれば、いいね!

◆模擬テストがD・E判定だったら 
 
 
1学期の模擬テストで志望校変更の余地ありのD・E判定だったら、少々勉強にやる気をなくしている人もいるだろう。
 
 6カ月余りになったセンター試験。D・E判定だったら、受験は厳しい結果になっている。現役で合格するには第二・第三志望も考えて計画の見直しをした方がいい。

 この定期考査が終われば、受験勉強に全力投球できるが、夏休みは40日間と長いようであっという間に終わってしまう。この夏休み「漠然」とした勉強なら、また9月の模擬テストの結果は、「悲惨な結果」に終わる。

 この夏休みが最後の成績挽回できる時期なのだ。秋の模擬テストへ向けて、今から緻密な計画を立ててみることだ。


◆来春センター試験で90%以上とるには!


 医学部進学予備校の校長先生から英語の授業ことで頼まれた話である。「国公立大医学部受験生はセンター試験・英語満点の200点をとる指導をしてください。190点ではだめです。満点とれなければ、志望校には合格できないと生徒にいつも言っていますから」。校長先生のこの言葉は頭にガツンと来た。

 この体験があって、医学部志望の塾生に対する指導を厳しくすることにした。満点をとるためのこだわりだ。例えば、センター試験・英語の問1は発音・アクセントの問題。1問2点の問題だが、2問間違えて―4点に満足している状態なら、到底本気でやっているとは言えない。

 現在使っている文法・語法のテキストでカバーできなければ、他の対策を講じなければならない。発音・アクセントだけの問題集を購入し、徹底的にやって満点とれるような計画を立てるということである。

 このように満点とるために、だんだん自分の盲点をなくしていくことだ。こういう姿勢がないと総合点でなかなか90%以上は確保できないということを肝に銘じるべきだ!

◆センター試験・英語攻略法とは

 そろそろセンター対策を本格的に取り組む時期になりました。毎週日曜日に演習を行っていますが、成績が上がる勉強法がわかってきたのです。

 英語でお話すると80分の筆記試験を時間を短縮して60分でやること。初めは60分では終わらないかもしれません。試験問題を早く解くコツを身につけましょう。

 次に問題集の選択です。センター試験の過去問レベルが解ければいいと考えている人もいると思いますが、二次試験や私立大対策も考えて、難しい問題集から始めた方がいいのです。

 駿台予備校>河合塾>センター試験(追試)>センター試験(本試)問題の順で解くといいと思います。

 プロ野球選手は150キロのボールを打つために170キロのボールを打つ練習を行っています。試合の時よりも練習に大きな負荷をかけるのです。受験も同様、試験を受ける時よりも日頃の勉強の時の方が苦しいのです。

 予備校模擬試験は年間5回実施されますが、4回が一番難しく、5回はセンター試験のレベル問題となっています。それは予備校の模擬試験戦略として4回模擬試験であえて難しい問題をあたえて、最後の5回をセンター試験レベルの易しい問題にして受験生に自信を持ってもらいたいということなのだと思います。

 難しい駿台の問題で点が悪いと不安になってきます。これに耐えれば、成績の伸びはいい。センター試験レベルの本試験問題では実力がつかない。志望校に合格するために敢えて難し問題に挑戦した方がいい結果になっています。


◆私立大学受験校の選び方

 
受験日が重なった場合、たとえばA大学とB大学が重なった場合、A大学の偏差値が高く難しい場合は自分の第1志望でなければB大学を滑り止めにしたほうがよい。成績上位者はA大学にながれ、入りやすくなります。

 また模擬試験の偏差値には表れない難易度があります。毎年日程によって難易度は変わっていますので注意してください。志望校は難関大学から入りやすい大学へとバランス良く受験する計画を立てるとよいと思います。

 受験日程は試験日ごとに自分の志望校をまず書きならべてみて、(1)合格発表日、(2)手続き締切日(入学金、前期学費の納入が必要)、(3)入学辞退申出日(入学辞退を申し出ると入学金以外の費用は戻ってくるー詳細は各大学違う。)をチェックする。同じ大学の学部、学科でも入試タイプによって合格発表日、手続締切日が違っていますので注意しましょう。最後に必ず今年の「募集要項」で確認して志望校を絞り込んでください。

英検3級、準2級レベルとは

 
英検3級、準2級レベルの中学・高校生に次の英文を質問してみる。

 The girl called Betty.
 
「その少女はベティと呼ばれた」
 
「では、その少女の名前はベティですね」

「はい、そうです」
 
「では、The girlをThe boyにして、The boy called Betty.にしたら、訳はどうなりますか?」
 
「その少年がベティを呼んだ」と皆が答えるのである。
 
 もちろん、最初の一文の正解は「その少女がベティを呼んだ」となる。このことから、このレベルの生徒は単語だけを見て、英文を訳していることに気づく。
 
 まずこの文はwas called の受動態ではないこと。つぎに動詞には自動詞と他動詞があること。動詞の後に前置詞(for,at,on など)のついていない名詞があれば、目的語になるので、「~を呼ぶ」となり、前置詞がついていなければ、自動詞で「叫ぶ」となることに気づいてもらう。
 
 英語には日本語にある助詞がないので、その役割を果たす語順や自動詞・他動詞の働きには十分に気をつけなければならないことをこの簡単な英文は教えてくれる。10問ほど同じような問題をやってもらうと随分できるようになるのである。

◆古文の勉強が進んでいない人が多い

 古文の勉強が進んでいない人が多いので、偏差値60程度を確保する勉強法を提案します。やる気がなかなか起きないのは私もわかりますが、やらざるをえませんね。センター試験では1/4、私大では1/3の配点になっていますね。落とすわけにはいきません。必ずやれば安定した得点源になる科目ですので頑張ってください。

 まず文法は動詞の活用、助動詞の活用・意味・接続を完璧にする。早口言葉の要領で繰り返してやれば2,3日で終わります。「えい、やっー」て感じで一気にやって下さいよ。嫌いな科目は一気にやらないと終わりません。

 単語は学校指定の単語帳があると思いますが、なかなか正統派のもので頭に入ってこない。単語帳でコンセプトがよいと思ったのが、「ゴロで覚える古文単語565」です。Hな語呂合わせがあってちょっと恥ずかしくなりますが、その分忘れにくいようです。
 
 女子学生が学校で使っている単語帳がなかなか覚えられないというのでこの本を紹介しました。クラスの男の子に見せてもらって、やっぱり私は恥ずかしくて購入できませんので、学校のもので頑張ってみますと言っていました。でもなかなか点数が上がらない。とうとう本屋で購入してきました。本屋で購入するときはドキドキしましたよと言っていました。

 彼女はゴルゴをやり始めたらどんどん単語が覚えられて忘れないと言っていました。苦手の古文を克服し上智大、青山学院大学をはじめ全勝しました。最近は簡素化したゴロ565全単語イラストも出ています。古文が苦手で困っている人は本屋で各参考書を見比べて自分に合ったものを購入して頑張りましょう!


◆男子と女子では成績の伸び方は違うのか?

 「女の子は高校2年からコツコツ勉強やらないとね。男の子は3年に上がると勉強をはじめて一気に伸びるから」。こんなことを講師を始めたころ、ベテラン講師から言われて戸惑った。

 そんなことがあるのかな?男性と女性には成績の伸び方に違いがあるのか疑問に思った。

 確かに受験勉強を始めるのは女性の方が半年、1年早い。まず高校1・2年の女性が入塾して、その後男性が増え始めて女性の数を超えるのは毎年高校3年の夏以降だ。

 一概には言えないが、女性は毎日の学校の授業を大切にする。それとは対照的に男性は定期テストの成績よりも実力テスト重視で模試の成績が上がった方を喜ぶのである。女性は毎日コツコツ勉強するのに長けている。反対に男性は単元ごとに勉強に取り組むことが多い。

 男性は追い込みが効く。部活が終わって勉強を始めると寝ないでやっている。毎年こんな状態を見ていると女性には早めに受験勉強を始めることをすすめている。

 女性は高校3年になると10万人の浪人生も加わって、高校2年の成績の維持するのがやっとの状態になるのをみていると男性と女性では勉強法を変えて取り組まなければならないと思うのである。

◆塾生の進路決定に何年も悩み続けた話である

 「地元福岡の西南学院大学に行きたいと思います」

 彼は青山学院大学文学部英米文学科、明治大学部政治経済学部、商学部、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻に合格した。

 「英語の教師になるつもりか?」

 「先生は向いていませんので、企業に勤めることになると思います」

 「それなら、明治大学に行った方がいい」

 「経済的にアルバイトしなければなりません」

 「アルバイトしながら、大学の両立はできると思うが」

  彼は私の勧めもあって明治大学商学部に入学した。

 楽しい学生生活を謳歌していると思っていた。

 入学して2年たった頃、彼の母親から手紙が届いた。

 先生の勧めで東京の大学に進みましたが、留年になりました。

 新宿で居酒屋の副店長になったと自慢していますが、勉強をしていないようです。

 何を考えているのか、先生の言うことは聞きますので、

 電話で何か言ってくださいと頼まれた。

 大学はあまり行っていなかったが、好きな英語は英会話学校に通って頑張っていたようだった。

 そんなに英語が好きだったら地元の西南学院で勉強した方がよかったのではなかったか。進路指導が間違っていたのではなかったかと後悔したのである。

 そんな彼から先日20年ぶりにメールをいただいた。

 「当時は確かに大変でしたが、上京したことで、色々社会経験を積むことも出来ましたし、妻とも出会うことが出来ました。現在がそんなに不幸と感じることが少ないからでしょうか。ただ、子供には同じようなこと(週6でバイトとか留年とか)はなるべく経験はしてほしくないですね。せっかく大学に行くのであれば、しっかり勉強をしてほしいですね。」

 このメールをもらって長年の鬱積がやっと晴れた。人生のターニングポイントになる進路指導は難しい。

◆西オーストラリア大学の聴講生になった理由

 友人がfacebookで西オーストラリア大学の写真をUPした。南半球のオーストラリアは冬を迎えたころだろう。地中海性気候のパースには雪は降らない。暖房はいらず、気温は10℃くらいでセーター一枚着れば過ごせるはずだ。
 西オーストラリア大学 西オーストラリア大学には日本語学科がある。インターネットもない時代。日本語を話せるネイティブは重宝すると思ったので、教授に授業に出席させていただけますかと申し出た。日本人の友人を連れてこないことと、ネイティブとして日本語会話を授業でしてもらうことを条件に5ヶ月間聴講の許可が下りた。

 なぜ日本語学科に通ったのか。日本語がどのように教えられているか興味があったからだ。オーストラリアの大学は3年制だ。クラスには年齢も17歳から30歳代まで様々でオーストリア、香港、シンガポールからの留学生もいた。1年生の講義は小学校国語のレベルの読み書きから始まり、挨拶の講義でつまらなかったが、3年生の講義は勉強になった。

 週刊誌サンデー毎日の日本文を英語に訳す講義だった。日本人にとっては英語を日本語に訳すのが得意だが、オーストラリア人にとっては日本語を英語にするのが容易で早い。スピードが違った。

 たまには教授に当てられて発表したり、演歌を歌ったり、放課後はクラスの友人とカフェテリアでカプチーノを飲みながら会話がはずんだ。相手は日本に興味津々のオーストラリア人である。矢継ぎ早の質問攻めに合った。

 英会話はある程度話せるようになるとネイティブと興味ある話題でどんどん話した方がためになる。日常の会話で何度も使う言い回しは鸚鵡返しをしていると覚えてしまう。わからない言葉はすぐ質問できるのがいい。英語で解説をしてくれるので助かった。

 留学で語学学校に行くと日本人が4分の1から3分の1を占めているのは今も変わっていないようだ。日本人同士で顔を見つめてため息をつく。はるばる外国まで来て日本人同士で英会話の勉強にうんざりしてしまうのだ。ため息をつく前にひととおり学校を終えたら、今度は日本人があまりいないところで英語を使う機会を得る!英語圏にいるということは誰でも先生になってくれる。チャンスは一杯ある。やる気次第で24時間英語漬けになるのだ!


◆うつ病に悩んでいる人や受験生をやる気にさせる本とは
英語の発音・アクセント総仕上げ

 うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」を読んだ。

 社会人2年目でうつ病になり、二度の自殺未遂の後遺症で寝たきりになった若者が、スキルも人脈も意欲もなく、ニート生活、離島バイト、あいりん地区を経て自由を勝ち取るまでを描いた感動の実話である。

 大学生のころ、世界中を旅しながら、その地で見聞きし、体験したことを書いて生計を立てることができたらと空想したことがあった。

 アメリカのニューヨークの地下鉄で盲目の男性が車内でスティービワンダーの歌を歩きながら歌い、歌に魅了された乗客が、彼が片手に持っていた空き缶に見る見るうちに紙幣を入れて一杯になった話や、ベトナムのホーチミンでレストラン店主が7日目にしてやっと本音で語ってくれた国家観や、西オーストラリアのビーチに人食い鮫、ジョーズが侵入し、命からがら助けられた話などを文章にして発信することができたらと考えたのである。

 この本はまさにこの理想をパソコン一台で半年間うつ病で寝たっきりだった若者がやり遂げた話なのである。

 当然、旅をするには資金が必要になる。この若者はWebマーケティングビジネスを習得し、アフィリエイトで資金を得て世界に飛び出していけるほどの成功をみたのである。
 
 現在、うつ病に悩んでいる人や受験生をやる気にさせる本なのだ。


◆「逆転合格」はこうして生まれています!

 
現役生はこの時期やるべきことがある。受験校を絞ることです。国公立大志望であれば、1校、私立大であれば、1,2校を決めてください。こうすることによって、今後の戦略を立てることができます。

 5月からはじまった模試結果をみて、一喜一憂していると思いますが、東大オープン模試のように、傾向に沿った出題がされる判定は精度が高くなりますが、なかなか一般大学の判定の精度はあまりよくありません。

 一年間を通じてA判定が出たのに早稲田大に落ちたという受験生はザラにいます。国公立大志望で対策を立てずに受験したのが、不合格の最大の理由なのです。

 この時期に志望校を決定できませんという生徒がいます。12月までに成績を上げて判定を見て決めるというのです。これでは遅すぎます。

 成績を上げて志望校を決めるのではなく、志望校を先に決めて、合格するための戦略を立てるのです。周りに東大に合格した先輩がいたら、いつから過去問を解いていたかを訊いてみてください。高校1年から意識して過去問を解いていたということがわかると思います。

 入試問題の過去問を解くというのは志望校の傾向をみて、勉強の戦略を立てるものだと考えを改めてください。今から第一志望であれば、10年分以上をやると効果が上がります。「逆転合格」はこうして生まれています。

◆現役で第一志望校に合格するために! 
 
 
横浜国立大経営学部第一志望の塾生に訊いた。

 「地歴公民の選択科目は?」

 「世界史Bと日本史Bです」

 後日、受験科目を調べてみると地歴公民は1科目の選択になっていたので、なぜ2科目選択するのかを尋ねたら、横浜国立大学経済学部に変えるかもしれないと言った。

 選択科目で考えなければならないのは、コスパを高くすこと、つまり、かけた勉強時間に対する得点を高めることだ。塾生の高校では、世界史Bと日本史Bの2科目を選択している者が多いそうだが、この2科目は勉強時間が他の科目に比べて多くなる。

 一般的に受験生は世界史Bか日本史Bのどちらか1科目を選択して、地理Bや現社、倫理、政経の中から1科目を選択することが多い。

 併願する私立大学の地歴公民の選択科目は9割はできないとまず不合格になる。そのくらいの得点が確保されるのであれば、問題はない。今まで英語がよくできた塾生がセンター試験で地歴公民が80点ぐらいしか得点できなくて、MARCHはみな不合格になった。

 現役生は勉強時間が足りない。現役合格を目指すのであれば、1科目に集中することも必要と考えるのである。

◆間違った大学・就職選択!

 大学と就職を偏差値や人気で選ぶ者は多い。自分の進む道がまだ決まっていないので、評価が高いところに進めば、将来は明るいと考えるのだろうか?

「バカの壁」や「遺書」などのベストセラーの著者であり、東京大学の名誉教授である 養老孟司氏の第二の青春(講談社)の中の一節を読んだ。

 「人はなぜ休みたくなるのか?理由は疲れるからです。この疲労感は脳がつくりだしている。では、疲れないためにはどうすればよいのか?好きなことをやって嫌いなことはやらないこと。他人と歩調を合わせ、人と違うことをすると、すぐにカゲ口をたたかれる日本という国はひどくつかれやすい社会です。有形、無形のルールがたくさんあって、これを踏み外すと文句を言われ、ひんしゅくを買い、ねたまれたりする。」

 人生ターニングポイントとなる大学や就職選択。好きなことをやっていれば、疲れもなく病気になることも少ない。人の評価を気にせず、自分の進む道を考えたい。

◆勉強をしていて成績が下がることはない?

 
 
定期考査の前だけ勉強する人がいます。成績はどうですか?実力試験・模擬試験の成績はいいですか?

 こんな人の勉強スタイルは日頃の家庭学習はやって1,2時間、定期考査の前は4,5時間です。定期考査は頑張っているのでいい成績が取れます。でも、実力試験・模擬試験は定期考査の成績に比べて悪い結果です。

 一番もったいない勉強法だと思います。定期考査が終われば、復習をして忘れないように心がければいいのですが、なかなかできていません。これができれば、実力試験や模擬試験でも成績は上がっていきます。

 成績上位者が心掛けていることは毎日勉強をすることです。プロ野球の選手はバッターなら毎日素振りはするし、ピッチャーなら毎日投げ込みをします。

 勉強を毎日習慣にできないことが成績が上がらない決定的なことなっています。続ければ、実力もつきます。努力は必ず報われるのです。

◆修学資金が貸与、免除される医学部とは


 44歳で国立大学医学部に合格した医者の友人に医学部修学において資金が貸与されて、一定期間へき地医療機関に従事すると免除される「へき地医療」とはどういうものか尋ねた。
 
 医学部生はスペシャリスト(専門医師)として研修を受けるのだが、へき地医療に進むものはジェネラリスト(
分野を限定しない広範囲な知識・技術・経験を持つ医師でなければならない。
 
 たとえば、患者が医療機関に来て、どんな症状でどういう処置が必要かがわからなければならない。自分で処置できないと分かれば、対応できる医療機関に搬送するのだそうだ。
 
 今までは外科や内科と渡り歩いたベテラン医師がへき地医療機関に務めることが多かったが、今後、国は若いころからジェネラリストになる医師養成が欠かせないと考えているようである。
 
 ジェネラリストは
スペシャリストと比べて、体力がいる。若くないと務まらない仕事だそうだ。へき地医療に関心のある若者だったら、是非応募すべきだと語った。
 
 また、社会人や多浪で国公立大医学部を目指している受験生であれば、修学資金を貸与、免除する医学部もあるので、よく調べて受験してほしいというアドバイスをもらった。
へき地ネット(http://www.hekichi.net/)

進研模試英語140点でMARCH合格は? 
 
 
進研模試・英語の結果が140/200点。これでは合格が覚束ないと入塾した生徒がいる。

 簡単な英語構文のテストの結果、「英文解釈教室」と「アップグレード英文法・語法問題」、「速読英熟語」に徹底的に取り組むことにした。

 MARCHの一般入試英語の合格レベルは、センター試験(本試験)で170点以下は不合格になっている。理系は英語の配点が他の科目の0.5倍の学部もあるが、文系は他の科目の1.5倍になるので、180点はとる必要がある。

 夏休みの勉強の成果は秋以降の模擬試験の結果にでる。9月からの模試の結果は1学期と一変する。これは夏から部活を終えた現役生が本格的に受験勉強に取り組んで、成績が上がってくるからだ。

 秋に成績が下がったのであれば、夏に抜かれたと思った方が良い。これを挽回するのは容易なことではない。挽回できない可能性が大である。心して夏休みは勉強に集中したい。

高校2年生からはじめる大学受験先取り勉強法とは

 現在の高校2年生は大学入学共通テスト元年の受験になる。すでにこの対策模試がはじまっている。

 このような状況に置かれた高校2年生にアドバイスすると、英語外部試験を受験することである。センター試験・英語をこの試験で換算する大学が増えている。センター試験で失敗しても、英語外部試験の成績で合格できるのだ。

 センター試験で失敗して千葉大や佐賀大で換算制度を利用して、合格した塾生が出た。

 従来であれば、英検2級をとれば、準1級は格段に難しくなるので尻込みする塾生が多かったが、今年の2年生は準1級を目標にこの夏休みに対策を行うことにしている。

 現実に国公立大医学部や早慶上智大の合格は準1級に合格するレベルではないと合格は覚束ない。3年生になれば、他の科目の勉強に力を入れなければならず、2年生のあと2回の英検で合格するように塾生には発破をかけている。


◆こんな生徒が進学校に多くいる

 中学校時代はクラスで成績は1,2番。誰からも一目置かれる存在。先生からは第一志望校に太鼓判をおされて高校に入学。意気揚々と高校にはいったが、今は惨憺たる成績。後ろから数えた方が早い。こんな生徒が進学校に多くいる。

 ここで踏ん張って成績を上げるのか、そのまま低空飛行を続けるのか、分かれ目の時期だ。 

 こんな生徒に訊いてみた。

 「今より中学校時代の方が勉強していただろう」

 「はい、今は2時間、中学時代は塾に行っていたので4時間は最低やっていました」 

 生徒は現状に勿論満足していない。現状打破したいが、テスト結果をもらう度に友達に負けてやる気が失せているだけだ。
 
 このままで終わるなら、努力のかけらもないただの人だ。誰でも毎回負ければ、やる気をなくす。まずはできる科目から取り掛かり、「試験の勝ち癖」をつけていかねばならない!


◆B判定以上はとって試験に臨んでもらいたい!

 
受験勉強は順調でしょうか?塾生の成績結果や勉強の進み具合は気にかけています。

 岡目八目という言葉があります。傍から見ていると各人の状況はよくわかります。皆さん、第一志望合格に向けて取り組んでいるわけですが、このままでは間に合わないという危惧の念に陥るのです。

 同じ大学志望の受験生でも1時間に進む量で比べて、2倍ぐらいの違いがあります。

 状況がわかっているので早く計画を立てて助言するのですが、まだセンター対策が精いっぱいで2次対策はちょっと早いですという言葉が返ってきます。

 高校2年生までは自分のペースで勉強できた。3年生の今は、無理してペースを上げて、気力と体力勝負になるので大変になってくるのです。
 
 11月の最後の模試までにはB判定以上はとって試験に臨んでもらいたいと思って、ヤキモキしているのですが・・・

◆GMARCHに最適な英語テキストとは

 塾・予備校の夏期講習の募集が始まっている。GMARCH志望の高校3年の塾生が今年の夏期講習は予備校の授業を目一杯取りますと聞いて、ちょっと待てよと思った。

 というのは、夏に勉強しようというやる気は認めるものの塾・予備校べったりでは成績が伸びない生徒を見てきたからだ。

 九州大医学部に合格した塾生は、予備校の講義は勉強法のヒントを得るところで自分でやらないと成績は伸びないと言った。

 まさにその通りで予備校とは試験問題に対する解き方を学び、自力で解けるようになるために勉強法のヒントを得るところなのである。

 GMARCHの傾向がわかったら、最適なテキストを決めて、徹底的にやることである。過去問をやるのは大切だが、それだけでは知識不足で合格できない。勉強配分は自習に十分時間を充てることである。

 予備校の過去問対策では復習に音読をすすめている。英語テキストの中には長文問題の音読と速読ができるテキストがある。GMARCH合格には下記のテキストをおすすめする。

イチから鍛える英語長文500(Gakken)

 速読英熟語(Z会出版)


◆センター試験・現代国語対策とは 
 
 
高校の現代国語が授業中に先生がその場で問題を作り、生徒に解かせることなく解説する。生徒は問題も解かずにただ聞くだけで時間の無駄に終わっているという話をしました。

 この授業ではセンター試験対策にならないので、塾生にはセンター試験や二次試験対策の評論問題集をすすめました。塾生は「新・田村の現代文講義1(代々木ライブラリー)」をやりはじめたが、成績が芳しくないというのです。色々話を聞いているとまずやらなければならないことがあることがわかってきました。

 現代国語が苦手な生徒は日頃から本を読んでいません。授業の予習もあまりやっていないので、現代文キーワードの意味が正確にわかっていないのです。

 まず、下記の中で自分に合ったテキスト1冊に取り組む必要があります。
 
 ●大学入試現代文キーワード500 伊原 勇一著(桐原書店)
 ●ことばはちからダ!現代文キーワード(河合出版)
 ●Z会現代文キーワード読解
 ●読解を深める現代文単語(桐原書店)
 ●生きる現代文読解語(駿台文庫)

上記のテキストは辞書替わりに使って、自分のものにする必要があります。

 そのあとで、センター試験対策として「センター現代文 一問一答問題集 必修・完成 板野 博行著(スタディ・カンパニー)」などで対策を行ってください。

◆大学受験世界史、日本史の勉強法とは

 
世界史、日本史の勉強法を提案します。今順調にきている人はそのまま続けてください。これから勉強を開始する人はひとつ参考にしてください。

 まず勉強の仕方として(1)教科書を丸暗記(重要項目をチェックペンで消して言ってみる。)(2)1問1答問題集、各種問題集(3)サブノートを利用などになると思います。(1),(2)でセンター対策は何とかなると思いますが、私大対策として(3)を利用するのが良いと思います。学校指定のサブノートやプリントが充実しているところはそれを利用すればいいですね。自分で作り始めると時間を随分要しますのでおすすめできません。市販のものを購入してください。サブノートが不十分なところは(1)、(2)の資料を書き足してこれ1冊で完璧なものにする。これを一元化と言います。

 一元化のメリットは追い込み時期に時間のロスが他の方法に比べて少ないことです。今まで間違って覚えてないところを赤、いまひとつ自信がないところは黄色等決めて復習したらどうでしょう。フリックション蛍光ペンを使うと完璧に覚えてしまったら、消すことができますね。
 
 なかなか社会の勉強の1回目が終わらないと聞きます。誰でも1か月前に終わったところは7,8割できる人は少ないはずです。早めに1回終わって全通史をまたはじめから取り組み1回の時間を段々とサイクルを短くしていきます。入試直前では10日ほどで1回やりあげることになると思います。ですから良くまとまったサブノートを作ると能率が上がることになりますね。自分の勉強法と合わせて良かったら使ってみてください。


◆英検準1級対策を考えました!


 
昨年、英検準1級を受験した塾生から解答を終えてメールが来ました。

 英検準1級の解答をしました。前回よりも良かったですが、やはりリスニングのPart2が半分しかできていませんでした。

 長文は1問間違っただけで出来ていました。問題は単熟語の問題です。7問間違っていました。ひとつ気づいたことがあります。

 旺文社の「でる順パス単」を使っていたんですが、使えませんね。今までに過去出た単熟語を載せているのでしょうか?

 辞書で調べて分析しました。GENIUSのCランク(大学生・社会人に必要な語)までやっておかないと理解できませんね。あとは接頭語・接尾語・語幹だよりで類推しかないと思いました。

理系に進むべきか、文系に進むべきか?
 
 
予備校の先生は色々なことをやっている人が多い。英語の先生であれば、本業はローマ教皇庁のあるバチカン市国の公用語、ラテン語の研究家であったり、インドネシア語の通訳であったり、中国へ進出した日本企業のコンサルタントなどの専門家だったりする。こんな人たちと理系の数学・物理の先生の会話は理系と文系の頭の違いを感じさせられる。
 
 「『例外のない規則はない』と言われるが、英語はこの言葉が当てはまりますね。本当に例外が多くて覚えることが多くて大変でしょう。数学は公式だけで問題が解けます」と数学の先生の弁。
 
 理系の先生に言わせれば、数学・物理は公式という一つの刀で切れるのに、英語や文系科目は両刀でも切れず、暗記項目が多すぎるというのだ。暗記で10回も同じテキストをまわすなどというのは理系の人が最も嫌がる勉強法だ。理系は少ない公式でいくつもの問題が解けるから魅力があるというのだ。
 
 結論を言うと色々なことを覚えるのが苦痛にならない人は、文系。暗記が面倒で公式を使って考え抜くのが好きなら理系である。文系でも「ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の名前を覚えなくてはいけませんかという塾生もいるが……

大学受験、勉強時間は大丈夫ですか?

 
 部活の塾生は5月上旬は受験勉強どころではなく、県大会出場をかけて真っ黒に日焼けして猛特訓に明け暮れていた。5月下旬に大会も終わってやっと受験勉強に打ち込んでいる。

 そんな元部活生に勉強時間を訊いた。

 「平日6時間。休日12時間やっています」

 一方、勉強に集中しているはずの帰宅部の塾生に勉強時間を訊いた。

 「平日3時間。休日6時間」

 なんと休日の勉強時間が元部活生の平日の勉強時間と同じなのである。当然のごとく元部活生の勉強時間を帰宅部生に教えて、𠮟咤激励した。

 センター試験まで8ヶ月を切った。7月の三者面談では志望校のヒアリングがある。夏休みに集中して勉強する計画を立てている受験生もいるだろうが、今から本気に取り組まないと間に合わないのだ。


◆成績が伸びる生徒の特徴とは!

中学3年生の保護者の方からメールをいただいた。

『受験までは予定どおり、塾へは行かず、
英語はお世話になりながら
他は自分で受験勉強の予定です。

期末考査が終わったら、旺文社の「受験用全国高校入試問題正解」
5教科を取り組み始める予定です。
(数学・理科は現在2周目取り組み中)

県立の英語の8年分の過去問は入手しましたので
これも期末考査後に始めます。
(私立の過去問は9月以降に出版のものが多く、県立過去問の後に予定してます。)』

中学2年の10月から英語を指導している塾生です。
自分で高校受験の問題集に取り組んでいる生徒が
なぜ、英語を習っているのか?

英語の先生の授業が半分はゲームだからなのです。
困ったことに3年生の1学期にまだ2年生の教科書を
やっている状態なのです。

今までビジュアル英文解釈の授業を行いました。
高校1年までの課程が終わりました。

中学生が高校受験するとき、
進んで問題集だけでいい、自分でやるという生徒は
やる気があります。

学校で習ってないことを予習をして
自分で勉強する習慣がつくと
塾にお任せで出された問題だけ
解いて高校に入った生徒に比べて
大学受験の時には雲泥の差がつきます。
自分で考えて授業に臨む態度が成績を伸ばすのです。

◆人生でも受験でも一番障害になっているものとは

 
パナソニックの創業者、松下幸之助氏の講話を読んだ。幸之助氏は松下電器店の小売販売一位の人を講演者に招いて、小売の方を集めて販売講演会を開催した。その方があまりにも小売のノウハウを微にいり細にいり教えた。幸之助氏は「そんなに教えて大丈夫ですか。貴方のところの売り上げが落ちますよ」と講演者に忠告されたそうです。

 その方は「大丈夫です。こんなに利益は出る話でも、つらい仕事をできる人はまずいませんから」と言い放ったそうです。

 この話を読んで私は呆気にとられました。不思議に思う一面もありましたが、そんなに人は実行しないものなのか。

 現在は情報過多の時代です。大学受験のテキストも書店に行けば、色々並んでいます。パソコンを覗けば、色々参考になる勉強法が書いてあります。でも聞いたり読んだりしているだけで実行が伴わなければ何も変わりません。皆さんも、こんなことになっていませんか?とても受験生には耳が痛いお話です。

 なるほどと感心する話であれば、以前ブログで述べたように、一遍には大きく変わらなくとも、少しずつSmall Changeで変えていきましょう!自分を変えることが一番の障害であることを痛感した講話でした。


◆青年よ、海外に出かけよう!


ウルル 日本語学校の校長先生と話す機会があった。お話を訊いて毎日コンビニやレストランで見かける中国、韓国の若者の生態がわかった。
 
 日本人と間違えるほど流暢な日本語を話す彼らであるが、実はアメリカの大学受験に失敗して渋々日本に来た人が多い。それだけに今度はアメリカ組に負けたくないという気持ちが強く、日本語を徹底的に学び、帰国したいと思っているのだそうだ。
 
 日本の大学入学希望の人も多く、入学には日本語検定1級が最低ラインという。2年間でこのレベルまでいって入学を果たすのだから、その勉強ぶりは並大抵ではない。朝から夕方までは日本語学校、夕方からはバイトと息も切れない日々を送っている。
 
 私も学生時代は日本、オーストラリア、ニュージーランドで同じ生活を送ったが、異国の地でのこのような体験は、本当に有益だった。ワーキングホリデーや留学は大学生ならどんどん勧めたい。異文化の中での生活や外国から見た日本の体験は大変価値あるものだ。


◆効率よく記憶する秘訣とは 
 
 
学んだことを忘れないためには、時々思い出して、再確認することが大切である。記憶したことを忘れるのは、あとで思い出すということをせずに、そのまま放っていた場合が多い。それが、記憶したあとしばらくたってから、もう1度復習すると、忘れにくくなるのはみんな知っている。

 ではいつ復習すると効果的なのだろうか?ドイツのエビングハウスという学者が、実験を行っている。実験では1日後の記憶率は26%である。早い時期における記憶の再確認が記憶の保持にいかに有効かよくわかる。

 記憶力の低下は理解力で補いたいが、「1度記憶したことは翌日に確認すると忘れにくい」という法則を知っておくと記憶率が驚くほど上がるのである。
 



20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。 
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。 
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。 
1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていた。 
1ヶ月後には、79%を忘却し、21%を覚えていた。


そろそろ勉強をはじめなくてはいけないんですが(ノ△・。) 
 
 
勉強はじめたての頃って、なかなか勉強が軌道に乗らないね。机にかじりついてはいても、内容に中身がなく、時間だけがたんたんと過ぎていくだけで、勉強がはかどらない。これは誰でも経験すること。

 この状態を乗り切って、2,3時間平気で机につくことができたら、第1段階突破。それから中身のともなった勉強ができるようになる。

 1学期がはじまっても、本格的に自分で机について勉強していないんだから、修業だと思って、まず机について本を開くことからはじめることだ。やる気になれば、すぐにみんなに追いつける!

早稲田大学商学部、教育学部に合格、他の私立大学全滅
 
 
 早稲田大学の一般入試はここ数年難しくなっている。文科省の政策で私立大学者数を減らしていることも起因しているだろう。

 国際教養大学に合格した塾生が、早稲田の国際教養学部に落ちた。国際教養学部の古典に学校のテキストで取り扱ったところが出て、短時間で満点取れたので合格できると期待していた。敗因は世界史過去問対策に手が回らなったことだ。

 過去問対策は重要である。教学社・大学受験シリーズの赤本は3年分が多い。傾向をみるうえでは、3年分やれば効果は上がるが、本気で第1志望校にいきたいのであれば、最低10年分はやる必要がある。塾生には8月までに5年分、直前期に5年分をやることを勧めている。

 極端な例になるが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学全滅。早稲田大学の商学部、教育学部の2学部に合格した者がいる。

 そろそ過去問対策をはじめる時期だ。当塾では過去問対策をはじめている。添削して間違ったところを解説している。ご関心のある方はお問い合わせください。

◆灘高ではじまった英語リスニング対策とは


 灘高1年の塾生が憂鬱な顔で4月からはじまる英語のリスニングテキストを見せてくれた。

 それは「NHKラジオ英会話」だった。学校からは定期テキスト範囲にもするので、毎日欠かさず聞くように指導を受けている。

 レベルや内容を確かめるために2週間ほど試してみた。アプリがあるので聞く時間の制約もない。内容は簡単すぎないかと思ったが応用ができるように工夫がされていて十分に大学受験センター試験対策に対応できる。また、英作文対策としても役に立つ。

 リスニングは「継続は力」で毎日やると効果が上がる。三日坊主で続かない受験生はまずテキストを購入しないで試してみる。これだけでも効果はある。単語の綴りまできっちりやりたいと思ったら、テキストを購入してはじめるといい。

 大学入学共通テストはリーディング100点、リスニング100点の200点満点となる。現行のセンター試験に比べてリスニングに重点が置かれることになる。十分な対策が必要である。


◆勉強時間の工夫で成績は上がる!

 夜遅くまで勉強しているのに成績が一向に上がらない。授業中は睡眠不足で眠気を感じて集中できていない。こんな状態なら勉強時間の工夫が必要だ。


 
「思考の整理学」(外山滋比古 著)には勉強時間の工夫として以下のことが書かれていた。

 『「朝飯前」というのは、空腹であったり、時間がないというような状況である。そのような状況でも、こなせる仕事。つまり簡単な仕事であるという意味で、この「朝飯前」という言葉が使われるようになったらしい。いまの用法はこの通りだろうが、もとはすこし違っていたのではないか、と疑い出した。

 簡単なことだから、朝飯前なのではなく、朝の食事の前にするために、本来は決して簡単でもなんでもないことが、さっさとできてしまい、いかにも簡単そうに見える。(中略)朝の頭はそれだけ能率がいい。 「朝飯前」でも出来る。ではなく、「朝飯前」だから出来る。そういう意味で使われはじめたのではないかと考えたのだ。』

 外山滋比古さんは、朝食前に散歩をして仕事をすることを実行してみて効果があることを力説されている。また、昼食をとった後もひと眠りするとたいへん効果的で「朝飯前」と同じ効果があると言っている。

 塾生の高校では昼食をとった後に15分間睡眠を実施している。この睡眠が学力向上に役立つ結果が出ている。ご関心のある方は下記のURLの記事を参考にしてください。
http://meizen.fku.ed.jp/html/about/column.html

◆受験生の悩みは先生や親にはわからない?

 高2年生対象の面談をはじめています。 時の経つのは早いもので、4月も終わり、5月に入りました。受験勉強は高校2年生のこの時期からはじまっているのです。
 
 夏休み前のこの時期に面談を実施する理由は、志望校の親と子の一致のお願いをして、合格戦略を早目に立てるためです。大学の学部・学科で傾向が全然違います。早目に志望校を決めることで合格率が上がってきます。
 
 面談をしてみると、なかなか親と子の志望校が一致しないことが多い。願書を出す段になって、志望校が変わってしまって、科目の変更を余儀なくされたケースがあります。親はとにかく有名大学に合格してくれればと思いがちですが、子は学部・学科への「こだわり」があったり、クラブ活動の延長で大学を決めていたりします。
 
 親子で進路のことを真剣に考えて、話し合いがあれば、すんなり決まっているでしょうが、実際は話し合いが全然行われていない。子の「こだわり」は、なかなか親、高校の担任に理解してもらえないので、話をしていないケースが多い。
 
 私は、子、本人のやりたいことをやらせることをモットーにしています。高校生となればもう自分で判断できるわけですから、子の「こだわり」の真意を十分に理解して、ベストの志望校選定に努力したいと思っています。


◆ブログを書く理由

 ブログを書き始めるまではあまり考えごとをすることはなかったのですが、最近はふとブログを書くことが気になり考えごとをしています。散歩に出掛けると2、3個ブログネタは思いつくので問題ないのですが、たぶん1回休むと書くのが億劫になるような気がします。これはブログ脳が形成されつつあるのでしょうか?良い習慣かもしれません。
 
 私がブログを書く理由は三つあります。一つ目は塾の宣伝のため。二つ目はSkypeで個別に講義を行っているわけですが、師弟の間柄は、理解できる、親しみのある先生の方がわかりやすいと思うからです。子供の頃、好きな先生の科目はできるようになった思い出はありませんか?嫌いな先生はどうもやる気が失せた経験がありますね。折角の出会いです。生徒がちょっとでも関心ある先生から学んだ方が良いと思いますので、関心度をブログでみてもらっています。三つ目は親御さんにも私の人と成りが分かってもらった方がいいと思って書いています。
 
 東大合格者数日本一に導いた伝説の橋本先生の型破りの授業をテレビで拝見したことがあります。「銀の匙」文庫本1冊を徹底的に読み込んで、小説に関することは国語と無関係なことまでも調べ上げる。“横道にそれた授業”と批判されますが橋本先生は意に介さず授業を継続しました。この指導法によって国語嫌いの生徒の学ぶ意欲が湧き、成績が向上しました。
 
 まさに生徒は興味をもったものには意欲が湧き、やる気が起こるのです。当塾でもブログが英語の勉強をするきっかけになればと思って書いていますので、よろしくお願いします。


◆英検2級を侮るなかれ

 前回英検2級、1950満点の一次試験に1点差で落ちた塾生がいた。今回は大丈夫だろうと期待していた。

 今日結果を訊いたら、4点差で不合格になったと聞いた。

 英検に限らず、受験では往々にしてあることだ。僅差で不合格だったから、今度は大丈夫だろうと慢心してしまうのだ。

 塾生は前回よりも勉強したと言った。勉強しただけにショックが大きかった。

 英検は年3回ある。大学受験は年に1回。失敗は許されない。

 受験生が試験前に気を緩めるのは常であるが、いい経験を積んだと思って次回の試験にあたるように言った。

 英検2級4技能試験の結果を利用する大学が増えてきた。次回は高得点で合格できるように指導していく。

◆中央大学を卒業して大手金融機関に就職できたが

 久しぶりに塾を卒業した塾生の父親から相談があった。中央大学を卒業して、大手金融機関に就職をして2年経過した息子のことだ。

 息子が仕事内容が難しくてついていけないので、仕事をやめたいと言っているというのです。

 無事、就職ができてやれやれと思っていたところだったのですが、仕事をやめて、カンボジアで焼き鳥屋を開店させると言って日夜、準備をはじめているというのです。

 札幌勤務で会社の福利厚生はよく、仕事内容は自分も同じ金融機関に勤務していますので、察しがついて、なかなかいい職場環境で申し分ないと思っているのですが・・・

 今度の休暇もカンボジアの現地調査に行くと言っています。想定外のことで自分の経験からは途方もないことに見えます。何か息子に助言いただけますか?

 高校の頃、ニュージーランドに修学旅行に行ったときは長時間のフライトで体調を崩して、海外にはもう絶対に行きたくないという青年だった。

 転機が訪れたのは、大学4年の時。フィリピンに4ヶ月間、自分でお金を貯めて留学をしてからだ。韓国や東南アジアの学生と話していくうちにアジアでビジネスがやりたくなったようだ。

 一度仕事を辞めるともう大企業への就職はできない。父親もそのことを彼に諭している。父親から一度息子とSkypeで話してくださいと言われた。大学卒業後、私は仕事を辞めてオーストラリアとニュージーランドで学び、働く貴重な体験をした。生き方が重なるのだ。カンボジアでの焼き鳥屋の事業計画と将来のことをよく聞いてみるつもりだ。

◆大学の附属高を受験させない理由とは

 中学生の進路相談した時のお父さんとの会話である。

 「都立は新宿高校、私立は中央大学附属高校、中央大学杉並高校を受験させるつもりです」

 「娘さんは中央大に行きたい学部があるのですか?」

 「いいえ、まだ決まってないようですが、家から近いのと息子が現在、中央大学の4年生だからです。都立高校が第一志望ですが、落ちたら、無理せずに内部進学で大学に行ってもらいたいと思っているんです」

 「そうですか。都立第一志望の対策をさせていただきます」と答えて、内部進学と聞いて明治大学時代の外書購読の授業風景を思い出した。

 教授が学生に席順に英文を一段落ずつ読ませ、和訳をやらせた。教授のヒントでできない学生も何とかひと通り和訳まで終えるのだが、明らかに和訳をはじめると、しどろもどろになる学生がいた。教授が業を煮やして、「どっちだ」と叫んだ。明大中野か明大明治かと尋ねたのである。学生が「中野です」と答えると失笑が起き、「次」と教授が言って授業が進んだ。

 一般入試生と内部進学生には明らかに成績の開きがあった。入学試験がない内部進学生は学力が著しく劣っていた。この現象は今もどこの大学にも起きている現象だ。

 別の塾生の父親はこのことを十二分に知っていて、うちの息子は大学の附属高は絶対に受験させません。高校の3年間が中身のないものになるとおっしゃった。

 「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがある。辛く苦しい入学試験を受験してこそ、知識が身につくのである。これが本当の親心と思うのである。

受験に秘伝の勉強法とは

 朝6時からの授業が塾生の寝坊で休講となった。それならばと思い立ち、窓を開けて久ぶりに自分流体操を行った。 

 ポチのついている踏み竹を踏みながら、深呼吸を30分ほど繰り返し、足裏マッサージを15分、手足の屈伸運動を15分。計1時間ほど行った。 

 夜10時に授業が終わった。毎日、この時間は相当に疲れているはずなのだが、全然疲れていない。これは、まさに朝の体操のおかげであると思った。

 インドの予防医学で大切なことは、治癒力を促進するマッサージと空気を取り込む深呼吸という。

 私は高校時代、勉強は専ら夜型だった。深夜、静かに勉強した方が捗ると思っていた。そういう私が色々、勉強時間を試行錯誤して断言できるのは、「受験は夜型では朝型に勝てない」ということである。朝のエネルギーは脳を活性化させるのである。

 人気の「今でしょう!」の林修先生は受験の頃、早朝3時間ほど勉強していたという記事を読んだ。
 
 夜型勉強で捗っていない受験生ならば、一度やってみる価値がある!



◆「スピードリーディング一科学的英語の速読」とは

 
 「スピードリーディング一科学的英語の速読」(森田 勝之・吉田 研作共著)を読んだ。最近、英語は音読だと耳にすることが多くなった。はたして長文を読むには効果的なものなのか?

 日本語を学びはじめた時、声を出して、日本語を読んだ。

 たろうちゃんは  じてんしゃに  のるのが    だいすき  でした

 た/ろ/う/ち/ゃ/ん/は/じ/て/ん/し/ゃ/に/の/る/の/が/だ/い/す/き/で/し/た/

 この読み方をしているときは、文章を1度読んだだけでは内容がよく理解できなかった。こうした事情は、英文を読む場合でも全く同じであり、1つ1つの単語が読めたとしても、文全体の意味をつかめなければ、本当に読めたとは言えないと著者は説く。

 そこで文章全体の意味を読み取るために、句(フレーズ)を中心とした読み方をする必要がある。音にとらわれているかぎり、スピードと理解力の向上はできないからである。

(例)下記の左の3単語を1単語ずつ読まずに、右のようにearlyに目を置き全体を一瞬のうちにとらえれば、読み時間の短縮が可能である。
 
 the early days → the early days 

◆下記の英文でスピードリーディングを考えてみよう。

Light is very important because it helps us see things. With light we know what is happening at places far away. We can use light to turn night into day. We can use it to see very small things that make us sick, or to study distant stars. Light even shows us what is happening on the other side of the earth. It gives us pictures and movies of distant people and places.   


 英文の後半部分で、フレーズのたて読み練習をやってみよう。
たて読み練習とは、目の左右の位置は動かさず、視線を下方向に移動させながら、フレーズ単位で意味をとっていくためのものである。 
▼にそって視線を下に走らせていく。

          ▼
  
       We can use it

    to see very small things

      that make us sick,

   or to study distant stars.
 
     Light even shows us

      what is happening

  on the other side of the earth.

  It gives us pictures and movies

   of distant people and places.


 たて読み練習は各行1つのフレーズだけなので、特定のフレーズを注視できる。しかも、前後のフレーズとの意味を考えなくてはならないので、内容予測の訓練にもなる。


【大意】光が非常に重要なのは我々がものを見るのを助けてくれるからである。光によって我々は遠く離れた所で何が起こっているかを知る。光を使って夜を昼に変えることができるし、我々を病気にする非常に小さなものを見たり、遠く離れた星を研究するために光を使うこともできる。光は地球の反対側で起こっていることまで我々に見せてくれるし、離れた所にいる人や場所の写真や映画を与えてくれるのである。

(1)共通関係orがto see …とto study …をつなげているのが理解できたか?

(2)of distant people and places がpictures and movies の修飾語と理解できたか?



◆下記の英文でスピードリーディングを考えてみよう。

Light is very important because it helps us see things. With light we know what is happening at places far away. We can use light to turn night into day. We can use it to see very small things that make us sick, or to study distant stars. Light even shows us what is happening on the other side of the earth. It gives us pictures and movies of distant people and places.   


 英文の後半部分で、フレーズの横読み練習をやってみよう。
横読み練習とは、フレーズ単位の意味を英文の流れにそって自然につなぎ、視線を今までに学んだ要領でフレーズのある1点で停止させることによって、速読のリズムを形成させることである。

 たて読みを、英文に近い横読みの形にして、視線を速く移動させたり、停止させたりして、アイスウィングを学ぶものである。

We can use it to see very small things

that make us sick, or to study distant stars.

Light even shows us  what is happening  

on the other side of the earth.

It gives us pictures and movies  

of distant people and places.


 「スピードリーディング一科学的英語の速読」では、読む速度が速くなればなるほど、目の動きの方が、音読したときの舌の動きよりも速くなり、声に出して読むことが障害になっても、読む助けにはならない。

 音読は基礎づくりの段階における練習方法であり、読み方が上達するにしたがって、黙読へと移行するように訓練しなければならないと結論づけている。

 
 最後に塾で使っている「英文解釈教室」をスピードリーディングに活かすにはどうすればよいかを述べておきたい。このテキストは、「直読直解」、つまり、英文を左から右へ訳し下すことを旨として書かれた参考書である。文構造にもとづいて、フレーズを上記のように切ることを学べば、容易にスピードリーディングをすることが可能となる。


◆大学受験・英文読解対策とは

肘井学の英文法  英語の成績を短期間で上げたい受験生は単語や熟語を覚えて、何とか長文が速く読めるようになりたいと躍起になっている。それでも、なかなか偏差値60が突破できない。その理由は。

 それは英文構造の基本と文法力が不足しているからである。ここが盤石でないと致命的なミスになって得点できない結果になっている。

 そんな受験生に目から鱗が落ちるテキストがある。それが、「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」である。

 短期間で仕上げる場合は最後の各テーマの例題一覧を用いて、解答を見ずに和訳をしてみる。和訳ができなければ、前の解説を読むといい。

 入試で失敗する受験生は基本を軽視している。理解しているつもりが、全然できていない。このテキストは英検2級を取得している塾生にも得るところは多いのですすめている。

◆大学受験・英語二次試験対策とは

○○○○○○○○イメージ

 国公立大の二次試験の英語はセンター試験と問題形式は違う。和訳や要約、英作文が加わるので対策が必要だ。

 受験生は色々なテキストを吟味する時間はあまりない。ただ、合格者が使った評判のいいテキスト1冊を信じて使うのみだが、二次試験・英語の和訳で差をつけるテキストがある。

 それは、「英文解釈教室」である。このテキストは二次試験を受験するレベル以上の学生がつまづくところを十分に補ってくれる。

 また、他のテキストにはない倒置や同格、挿入、修飾語と被修飾語の位置関係の問題まで網羅しているからである。

 300ページあるテキストだが、まず、例題の長文をスキップして進めれば、20時間ほどで終わる。


◆カズに学ぶ入試合格の近道とは 
 
 カズこと三浦和良選手の練習を元同僚の武田氏がテレビ取材していた。武田氏によればカズの練習は20年前と全く変わっていないそうだ。カズはプロサッカー選手、最年長の52歳。今も昔と変わらない基本練習を続けている。
 
 これは英語の勉強にも同じことが言える。成績を短期に上げたい気持ちはわかるが、基本を忘れて難問に挑戦してみても成績は伸びない。部活で何度も基本練習をやらされている人はこの重要性が体に染みついているが、帰宅部の人には経験がないので、なかなか理解してもらえず苦労する。
 
 たとえば自分が取り組んでいる文法・語法問題集をまず3回まわす。これで80%解けるようになったら、あと2,3回まわして95%以上解けるようになった方が入試では強い。塾生で各模擬テストの偏差値70以上の成績を上げている者は最低10回以上やっているのである。たぶん10回目は1回目の十分の一程度の時間で終わる。まず基本を徹底的におこなうことが入試合格の近道なのだ。

◆やっててよかったナンバーワンの英語テキストとは

速読英熟語(Z会)

 最近の大学入試問題の傾向は空所補充や正誤問題が重視されるようになり、熟語・構文・語法をあつかう問題が多くなっている。反対に単語や文法のみの問題が少なくなってきている。

 長文読解問題はあまり難しい単語は使われなくなってきていて、文の前後関係から類推させる問題が多くなっている。このために難解な単語や瑣末な文法知識よりも熟語が多く使われる英文問題が多くなっている。

 熟語は
即戦ゼミ3英語頻出問題総演習(桐原書店)とか、Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)、 UPGRADE英文法・語法問題(数研出版)などにも載っているが、英語の配点が高い受験生はこの速読英熟語(Z会)はお薦めだ。センター試験や私立大学に出題される英単語・熟語や会話文問題の慣用表現がよくまとまっている。日本語の全訳がついているので長文読解にも使える。CDを購入すれば、リスニング対策もできる。さらに巻末の文法解説がいい。

 英語が平均レベルであれば、このテキストを3回繰り返せば、英検2級、偏差値60までは達成できる。この勉強のおかげで英検2級に合格できた塾生もいる。やっててよかったナンバーワンのテキストだ。



◆社会人が医学部に合格するには

 
 ここ2,3年は医学部志望の社会人の方が増えている。20代から50代と幅広く、理系の大学を出て、医療関係(薬剤師・放射線技師)やエンジニア出身の方から文系出身までと様々だ。
 
 社会人が医学部に入学するには、大学の2,3年次に編入する方法と大学入試から入学する方法がある。まずは最短で医者になるために編入を考える方が多いようだが、募集人数が少ないうえに倍率も30倍以上と高倍率になることから諦めて、大学入試から臨む方が多い。
 
 仕事をしながら勉強してきて、今年が最後の年と頑張っている方もいれば、仕事と勉強の両立をはかりながら、勉強を続けている方もいる。
 
 ここで考えなければならないことは、来春の「合格」ありやということである!
 
 国公立大医学部の合格者は、地元ではトップ高の1,2番の成績。中学の頃から医学部を目指して、平日は家庭学習は5時間、休日は10時間くらい勉強している。中高一貫校の生徒であれば、高校2年生までにひと通りの受験科目を終えて、高校3年の1年間は演習問題中心の授業で受験一筋なのだ。
 
 こんな受験生を相手に打ち勝つための秘策があるのかということなのだ。
 
 社会人の塾生にアドバイスするのは、過去問を分析して、「でる順」に対策を行うことである。国公立大はセンター試験を受験しなければならないので、山を張ることはできないが、私立大学であれば、傾向は例年あまり変わっていない。
 
 経済的な問題もあるので仕事も続ける必要があるが、モチベーションが高いうちに「最短」で合格できる戦略を考えるべきである。



◆大学受験、英語発音・アクセント対策とは

英語の発音・アクセント総仕上げ

 センター試験の発音・アクセント対策として、配点が1問2点と低いが、日々英単語を日本語訳だけでなく、発音とアクセントを一緒に覚えている受験生も多いだろう。

 しかし、センター試験(本・追試験)で出題された発音・アクセンの英単語は複数回出題されている。つまりセンター試験で出題される英単語は限られているのだ。

 この傾向からまず、過去のセンター試験問題をやることだ。完璧を目指すなら、この「英語の発音・アクセント総仕上げ」(駿台文庫)はCDで聴いて発音するので効果が上がる。発音やアクセント、文強勢問題までを網羅しているので、短期間で完成できるテキストになっている。

 発音やアクセントは規則を暗記をしても、例外が出ることが多く、得点に結びつかない。また、日本語化した英語が特に狙われる。例えば、日本語で「ルーズソックス」のlooseの発音は「ルース」やenergyは「エネルギー」ではなく、「エナジ」などに注意することだ。

 センター試験を第1問から解く受験生は多い。初めから躓くとなかなか問題を解くスピードが上がらない。時間が足りない受験生は第1問発音・アクセントと第2問文法・語法問題を疎かにしている。わからないから迷って時間がかかる。何度も繰り返して第1問と第2問を10分程度でできるようになると第3問からの読解問題に余裕を持って臨めるようになる。発音・アクセント問題の勉強は1回短期間で終えるとあとは模擬試験前に見直すようにすればいい。


◆大学受験・英語文法・語法対策とは

即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習  全国的に高校生が使っている英語の文法・語法問題集は「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」(桐原書店)とか、「Next Stage 」(桐原書店)
「UPGRADE英文法・語法問題」(数研出版)、 「頻出 英文法・語法問題1000」(桐原書店)などである。

 これらのテキストを中高一貫校では高校1年から、地元のトップ高校で高校2年から、進学校で高校3年からはじめている。はじめる時期から2年もの差がある。

 定期考査や実力テストで範囲を決めて試験があるので、高校1年からはじめた高校は3年の夏には10回ぐらい終わっているのである。

 こんなことを知らずに高校3年からはじめても既に受験の勝負はついてしまっている。このことを高校2年の塾生に話したら、3年で高校から提供されることになっているが、自分で購入して早速はじめている。早めにはじめないと受験に勝てないのだ。

Next Stage

 やり方として1回目は右半分の解説の理解をすることである。ひと通りやって理解できないところは必ずForestなどの総合英語で確認する。

 この理解が重要で完全に理解するまで行うこと。これが不十分だと長文問題の文も理解できない。2回目に左の問題にとりかかる。3回目以降は間違ったところの見直しと正解率UPに努める。

 
高校3年の夏休みまでに同じ問題ならば、95%以上できるようにならないと河合塾模試で偏差値65はいかない。旧帝大国公立大やMARCH以上の私立大の合格はない。


第1回全統マーク模試の結果を聞いて

 第1回全統マーク模試、英語190点、総合87%とれたと塾生から報告をもらった。この模試は高校3年生にとっては浪人生が加わる初めてのもので試金石となっている。

 模試結果は浪人生であれば、志望校B判定以上。高校3年生D判定以上に目標をおいて、それ以下の判定では志望校変更を要すと厳しく考えた方がいい。

 私立大学は試験日程さえ合えば、何校でも受験できるので構わないが、国公立大は大半が前期で決まるので、受験校選定を厳しくして、勉強計画を変えた方がいい。受かる第二志望校まで不合格にならないようにしなければならない。時間がない受験生にとって全部くまなくやるのが望ましいが、なかなか難しいので勉強の取捨選択が大切になってくるのだ。

 悪い結果が出ても楽観的な人がいる。今から受験勉強を頑張ると考えている人もいると思うが、もうすでに皆走り出していて、400mトラックの3コーナーから4コーナーを回っているところと考えた方がよい。皆が走っているのだから、ここで差をつけるには相当な努力が必要になる。

 まだ、受験がピンと来ていない人にいうとあと6カ月勝負と考えた方がいい。10月の終わりには受験校が決まるペースで勉強を進めていった方がいい。早め早めに取り組んで模試でいい結果を出していくことを心掛けたい!

◆英語読解問題対策とは

英文解釈教室―新装版  英語読解問題の点数がとれないと悩んでいる受験生は多い。センター試験では読解問題が約7割を占める。この出来不出来が合否を決めると言っても過言ではない。

 英語構文は学校の授業ではリーディングのまとめとして習うことが多い。細切れなので、英語構文の全体像が理解しづらい。例えば、that-節やIt~that構文などはまとめてやった方が理解が早い。このような観点から
英文解釈教室などの構文集にまず取り組んで、英文を日本語に訳すことなく、英文の順序で目を一度走らせるだけですべてがわかるように練習する。

ディスコースマーカー英文読解 速読する時、目は英文を先へ先へと進めている。読んでいる部分の前後10行ぐらいを視野に入れて読んでいる。この時、論理展開となる、howeverやthereforeなどのディスコースマーカー(談話標識)に注意して英文を読むと論理展開がわかり、先読みすることができる。

 英文の論理展開のルールとディスコースマーカーを会得すると英語読解問題がよくわかるようになる。

 英語読解問題を最短で読めるようにするには、英語構文、論理展開の流れの順で勉強することである。


◆GWがはじまったが・・・・・・
 
 新高校1年生は遠距離通学とクラブ活動がはじまってグロッキーのようだ。GWがはじまったが、GW明けには第1回目の定期テストがはじまる。

 この定期テストから大学入試がはじまるといっても過言でない。というのは、推薦入試はこの成績から入るからだ。

 自分の高校の卒業生の進路をみれば、推薦で何人が合格しているかがわかる。いい大学になれば5段階評価で4以上は取らなければならない。4を取るには、絶対と相対評価があるが、定期テストで何点とればよいのか、おおよそ見当がつく。恐らく校内で5%以内に入らなければならないと思う。

 高校入試がやっと終わったばかりで、やれやれと思っている人も多いだろうが、推薦入試は一般入試に比べるとはるかに易しいのでおすすめなのだ。

 確かに1回勝負の一般入試と違って、推薦入試は3年間の長期戦であり、努力賞みたいなところがある。3年の秋、一般入試がどうしても難しいなら、推薦入試に切り替えられるのが長所でもある。

 このGWに自分の行きたい大学を見に出掛ける塾生がいる。目標を定める上で、立派なことだと思う。高校1年生だからといって、入試が終わったばかりと息を抜いていられないのだ。大学受験はもうはじまっていると思って今度の定期テストは取り組みたいものだ。

◆大学受験・リスニング対策とは


難関大のための上級問題 特訓リスニング  大学受験の英語長文は読めるようになったが、リスニングに不安を覚えている受験生も多いだろう。

 英文で書かれた単語・熟語や構文ならば、瞬時に思い浮かばなくとも時間をかけて解くことはできるが、リスニングはそうはいかない。
 
 瞬時に音声からイメージを浮かべて、「何が、どうした、何を」と英語の順序で聞く力を養わなければならないのだ。受験英語では一番厄介な代物である。

 リスニング問題の攻略は設問と選択肢を前もって読んでおくことである。話の展開を把握して、設問のところが来たら、集中して聞くことである。

 「難関大のための上級問題特訓リスニング」(旺文社)はスクリプトの空所部分をディクテーションできるように問題が作成されている。内容理解の箇所とスキルアップとなる箇所がうまく空所になっている。

 聞き取れる音は発音でき、発音できる音は聞き取れるという相関関係がある。音声を聞いて発音できるまで徹底的に取り組むことだ。


◆大学受験・英作文対策とは
英作文基本300選  英作文の勉強法に悩んでいる受験生は多い。まず、どのように取り組んだらいいか皆目見当がつかないというのである。

 英作文には暗記でなんとかなる型と翻訳しなければならない型の二つがある。暗記型は文法知識と整序問題の延長で暗記用英作文と熟語を覚えていれば、なんとかなる。

 難しいのは国公立大の二次試験で出題される翻訳型だ。これにも日本文を英訳するものと自由英作文の二つがある。

竹岡広信の英作文 英訳する問題は日本文をよく読み、文法力を駆使して今までに学んだ英作文を借りて書く。このとき、英語でないものを作ると点数はない。自分で言えることだけを誤りをおかすのを最小限にとどめて書くことである。

 勉強法としては学校で暗記する英作文例集があれば、それを徹底的に利用する。なければ、「英作文基本300選」や無料で入手できる表現のための実戦ロイヤル英文法、別冊
英作文のための暗記用例文300」を使う。

 自由英作文対策として、「竹岡広信の英作文」はいい。言いたいことを言える範囲の英語でなんとか伝えることを基本にしている。

 翻訳型にはじめから取り組むことは無謀である。英文を暗記することからはじめて、英作文を書いたら、添削をしてもらうことである。


◆勉強時間はこんなところにある! 
 
 
早朝、福岡市から佐賀県唐津までJRで出掛けた。出勤・通学時間帯の7時20分の電車であったが、学生が座席を占領して座れなかった。まわりに立っていた数人の男子学生は立ったまま数学の問題を解いていたり、文庫本を熱心に読みふけっていたりした。

 福岡市内を通り過ぎて糸島市に入った。立っていた学生全員も座れるようになった。一車両のうち大半は同じ制服を着た男女の学生になった。どこの学生だろう?

 唐津駅に到着しますのアナウンスでみんな一斉に立ち上がり、支度し始めた。鞄をみたら、wasedaの文字が目に入った。早稲田佐賀中・高校の生徒だった。唐津駅からはスクールバスで学校に向かうようだ。

 スマホで早稲田佐賀中・高校のHPをみたら、福岡からの生徒が佐賀よりも多いことがわかった。交通の便がいいので多いのだろう。それにしても70分近くは列車に揺られ、通学に片道90分以上はかかるようだ。

 首都圏の塾生は満員電車の中、英単語・熟語を聞いているそうだ。通学の時に座ってテキストを読めるのはいい環境なのだ。通学時間は工夫次第で相当な勉強時間が生まれる。有効に使いたい。


◆MARCH受験は学部を峻別している 

 
法政大学第一志望の塾生に英語の成績は現在偏差値40以下だが、3ヶ月で65まで引き上げるので、他のMARCHも受験するようにすすめた。塾生の反応は・・・

 法政大学法学部が第一志望でココだけ合格すれば、それ以上は望まないというのである。現実的だなと思いながらも、その理由を訊いた。

 「併願校として法政大経済学部はどうかな?」

 「経済は田舎なので嫌だ !」

 「中央大は受験しないのか?」

 「オープンキャンパスに行ったら、山の中で驚きました。とても行く気になりません」

 大学が都心回帰を行う理由はここにある。立派な校舎を新築しても田舎では学生は集まらないのだ。

 青山学院は文系学部を相模原キャンパスから渋谷の青山に移した。近くには表参道がある。キャンパスの傍らには骨董通りがあり、有名なブティックが軒を連ねる。東京に来たと実感できるのだ。塾生は法政大と青山学院を受験することになったのである。


◆法政大学志望が増えている理由とは

 
入塾する受験生に面談をして志望校を訊く。早稲田大や明治大などの東京の私立大を志望する受験生も依然いるが、最近は法政大学が多い。法政大学を志望する理由を尋ねてみると・・・

 東京の私立大MARCHの一角でネームバリューがある。そして、MARCH以上の大学でないと地元の大学を親や高校の進路指導で進められるというのである。

 法政大はMARCHで比較的に合格が簡単であると思われているふしがある。受験生は模試を受けて合否判定で受験校を決めるが、模試判定どおりの結果にはならない。

 例えば、東大オープン模試であれば、傾向に沿った問題が出題されて、受験するのは東大志望で合否判定確率は高まるだろうが、通常の私大模試ではなかなか合否は計れない。

 同じ大学でも学部学科で問題傾向が違う。私立大学を受験するなら、まず、試験問題の傾向を見て分析すること。法政大志望者はMARCHの他の大学にも触手を伸ばし、合格可能性を探ること。何校も受ければ、合格するだろうと考えている受験生もいるが、私立大はB判定を3回取って1校合格するぐらいなので受験校を絞ることも大切だ。


◆大学受験・英語に有利な地歴科目とは? 
 
 選択科目を決定する時期になった。2019年のセンター試験の地歴の選択割合は日本史B40.9%、地理B35.2%、世界史B22.5%であったが、文系の英語に有利な科目がある。

 2015年東京外国語大学のリスニングはアメリカで1820年ミズーリを州にする際にここに奴隷制を認めるか否かをめぐり、連邦議会で北部と南部の議員が対立し、収拾策として成立したミズーリ協定が出題された。1回しか流れないリスニングの問題である。協定の内容がわかっていれば比較的容易に解答できたであろう。

 2008年早稲田大学文化構想学部では奴隷貿易とイギリス人の三国間貿易に関する問題が出題された。過去の入試問題で世界史を勉強していれば、英語に有利であることは枚挙にいとまがなかった。

 こんな提案をしても、世界史のカタカナの人名が覚えられません。ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの名前は長すぎてなかなか覚えられないので世界史選択はできませんという塾生もいるのだが。

◆第1回全統マーク模試を受験しました! 
 
 
「第1回全統マーク模試に向けて試験範囲を徹底的に勉強して、B判定以上がでるようにゴールデンウィークは頑張ってください!」と塾生に発破をかけた。

 「先週の土曜日にもう受験しました」

 「5月に実施のはずだけど、4月にあったの」

 「高校が河合塾に無理をいって頼んだみたいです」

 塾生の高校は4月に模試がないので生徒の気が緩む。5月の模試を今年は前倒しで実施したようだ。

 今年は文部科学省による三大都市圏私立大学の入試厳格化が継続しているのに加えてセンター試験最終年となる。

 現高校3年生はセンター試験最終年にあたり、浪人すると2021年からはじまる大学入学共通テストは不利になるという意識が高校の進路指導の先生の中では高いのだ。

 塾生の高校では私立大学の入試厳格化がはじまって早稲田大学の合格者が半減したと聞いた。入試制度の変更に敏感に反応して対策を練らなければならないのは当然だ。


◆現代国語がこんな授業ならまずい! 
 
 
高校の現代国語の授業のことについて塾生と話した。

 現国の先生は授業中にその場で問題を作り、生徒に解かせることなく解説します。このような授業だと生徒は問題も解かずにただ聞くだけで時間の無駄に終わっているのではないでしょうか?

 英語の授業で現国のことを聞くのは、現国ができないと英語の成績も上がらないからです。英語の物語文はまだいいですが、評論文や英語のエッセイなどは差がつきます。意見の要約、自分の主張を述べる演習が必要です。現代国語と英語の成績は正の相関関係になります。

 残念ですが、こんな現国の授業なら、自分で勉強しなければなりません。センター試験や二次試験対策の評論問題集が購入できますので、解説が詳しく載っているテキストを選んで始めてください。成果が出るのは半年後ですので、受験で致命傷にならないように、今から始めることをお勧めします。


◆部活と勉強を両立させる方法とは 
 
 
高校3年生の塾生はゴールデンウィークの5月3日から5日はボート部の合宿があると言った。部活に入っている高校3年生は受験勉強どころではない。部活と勉強の胸突き八丁を迎えているのだ。

 高校1年生で運動部の部活に入った人もいるだろう。中学と比べて、高校の運動部は練習が厳しい。体力がないと帰宅後、風呂と夕食を済ませると睡魔が襲って勉強しないで寝てしまうものがいる。成績は下がって悲惨な結果になっている。
 
 部活は勉強がおろそかになると考えものだ。この対策は夜は早めに寝て、朝、勉強することである。

 「早起きは自分を賢くする」(船井 幸雄著 三笠書房)を読んだ。大成功者のマイクロソフトの創設者ビル・ゲイツは「朝型人間」である。朝は睡眠を取ったために気分はリフレッシュされ、頭は清新になり、集中できると書かれていた。

 部活で夜に勉強ができない人は、朝1、2時間早めに起きて勉強することだ。休みの日も早起きを習慣づけて勉強するともっといい。


◆大学受験、社会・理科はいつ始めたらいいか?


 そろそろ主要3科目の勉強の基礎ができて、副教科の勉強を考える時期になってきた。日本史を選択した3人の塾生の体験談は参考になる。

 この3人は文化史は覚えるのが大変だからと考えてまったくやらず、10月から本格的に勉強することにした。ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。

 国公立大(首都大学東京、熊本、佐賀)には合格できたが、私立大(早稲田、明治、中央、同志社、立命館)は不合格。西南学院大、福岡大にやっと合格できた。

 彼らは河合塾の英語偏差値は常に65~70を取っていた。1科目不得意科目があると私立はなかなか合格できないことがこのことからわかるのです。

 暗記科目は一度は深く頭の中に入れておかないと秋からやるといっても間に合いません。これを「他山の石」としてください!

 主要教科は抜群の成績をおさめていても、1科目、それも穴があれば、合格はできません。副教科の勉強開始の時期をよく考える必要があります!

◆現役で合格するには 
 
 新学期がはじまりました。塾生からクラス分けが決まったと聞きました。今後の受験計画を立ててみようという気になります。

 現役で志望校に合格した塾生は週末の過ごし方が良かった特徴があります。土曜日に通学のところもありますが、金曜日の帰宅後、夜6時から日曜日夜12時までの54時間は学校の勉強から離れて受験勉強に没頭したのです。この時間を有効に使うことが現役合格のポイントになります。

 年間、月間、週間計画を立てる。前半は苦手科目の克服に充てる。暗記科目は追い込みで何とかなります。履修が終わった科目は早めにひと通り終える。過去問対策は遅くとも夏休みには3年分は終える。

 学校の授業は一方向の講義ですから、それほど疲れませんが、ひとりで机について集中して勉強するとなると慣れるまで骨が折れます。

 センター試験まであと40週。金曜日4時間、土、日曜日8時間ずつ勉強するとして合計800時間のまとまった時間が取れるのです。

 週末の朝は普段通りに起きる。家で勉強が出来ないときは図書館、学校で勉強してください。現役で合格する人は週末を最大限活用しています。


○○○○○○○○イメージ ◆結局、ひとりで勉強する人が合格する

「結局、ひとりで勉強する人が合格する」鬼頭 政人著(幻冬舎)を読んだ。副題は開成➡東大文Ⅰ➡弁護士が教える超独学術だ。現在、著者はオンラインで資格試験対策を運営している。まさに試験対策のプロ中のプロなのだ。

 「合格する人と合格しない人の違いは勉強法の王道を知っているかどうかだ。

 勉強の本質は自学自習にある。講義形式の授業はムダだ。わからなところだけを教えてくれる方が効率的だ。しかし、自学自習の欠点は継続がなかなかできないことだ。

 勉強で成果を出すにはこの効率性と継続性が必要なので、これを踏まえてサポートしてくれる塾・予備校がいい。

 受験生はあれもこれもいろんなものに手を出しすぎ、最後に消化しきれず、時間切れになって不合格となる。過去問をじっくり分析して出題範囲をみきわめて、テキストを選択して、ひたすら繰り返すことが重要だ。」


◆古文は嫌いですか? 
 
 
古文の勉強が嫌いな人が多いですね。現在使われていない言語をなぜやるんだという人までいます。やる気がなかなか起きないのは私もわかりますが、やらざるおえませんね。センター試験では国語の1/4、私大では1/3の配点になっていますね。落とすわけにはいきません。必ずやれば安定した得点源になる科目です。

 まず文法は動詞の活用、助動詞の活用・意味・接続を完璧にする。早口言葉の要領で繰り返してやれば2,3日で終わります。「えい、やっー」て感じで一気にやって下さいよ。嫌いな科目は一気にやらないと終わりません。

 単語は学校指定の単語帳があると思いますが、なかなか正統派のもので頭に入ってこない。単語帳でコンセプトがよいと思ったのが、「ゴロで覚える古文単語565」です。Hな語呂合わせがあってちょっと恥ずかしくなりますが、その分忘れにくいようです。

 女子の塾生が学校で使っている単語帳がなかなか覚えられないというのでこの本を紹介しました。塾の男の子に見せてもらって「やっぱり私は恥ずかしくて購入できませんので、学校のもので頑張ってみます」と言っていました。でもなかなか点数が上がらない。とうとう本屋で購入してきました。本屋で購入するときは「ドキドキしました」と言っていました。

 彼女はゴルゴをやり始めたら、どんどん単語が覚えられて忘れないと言っていました。苦手の古文を克服し上智大、青山学院、津田塾大と全部合格しました。

 最近は簡素化したゴロ565全単語イラストも出ています。古文が苦手で困っている人は本屋で各参考書を見比べて自分に合ったものを購入してください。


◆東大元教授の「受験に勝つための勉強法」とは!

 立花隆元東大教授が本の中で「学生当時、東大の授業を1ヵ月余り受講したが、講義を聞くよりは、その教授の書いた本を読んだ方が私にはよかったので、講義には出ず、本を読むことにした」と述べられていた。

 私も同感である。1か月もすれば講義は三四巡して、内容はほぼ察しがつくようになった。講義の教科書を見ると講義内容と本は同一。講義に出ることなく、本だけ読んで理解に努めた。講義が今日のニュースを切り口に話が発展する講義は面白く、出席した記憶がある。

 立花元教授がおっしゃるように「講義で語られる言葉より、本の方が何度も吟味されたエッセンスが込められて、まとまってわかりやすいのである」。わかるところとわからないところを取捨選択できるので能率的に学習できるのだ。

 こういうわけで当塾では「英文解釈教室」を長年使っている。これを読んですんなり理解できる受験生には問題はない。ここで問題なのは、わからないところが出た時の処理である。「ちょっとここがわからないので、基礎から段階的に教えてほしい」などの要望に応えてくれるところがあればいいのだ。当塾は自学をして能率的に学習できることを目指している。

 大学受験に勝つためには、まず1科目に最良の1冊の参考書を徹底的にやることが「合格」に一番近いと考えている。

◆毎年トップ高校1年生に見られる現象とは!
 
 
入学式を終えて1週間がたった。第1回実力テストを終えて結果をもらい、部活を何にするか悩んでいる頃だろう。

 トップ高校の授業進度は速い。3ヵ年の課程を2ヵ年で終える計画だ。高校1年の課程は3学期制の学校であると12月に終える。

 この春の4・5月が要注意なのだ。先生は1学年400人の学校であると成績100番の生徒を対象にした授業を組み立てる。平均よりも成績がいい生徒に焦点をあてて、授業を進める。そうして生徒全体の成績を引っ張っていく。平均以下の生徒は振り落とされることになる。落ちこぼれたら、週末にじっくり時間をかけて予習・復習をすることだ。これを放置すると2学期以降の授業はますますついていけなくなる。  

 文武両道は素晴らしいが、3年の大会までやる部活であると志望大に合格するのは並大抵の努力では達成できない。部活もそのことを考慮に入れて選択する必要がある。部活で全然勉強ができず、大学受験もままならなくなった生徒を何人も見てきたからだ。

 トップ高校に合格したから、大学も何とかなるは思わないことだ。一ランク下の高校入学した方がよかった場合もあるのだ。自分のレベルに合った授業を受けることができた結果である。

 以上のことをよく考えて大学受験の長期計画を考えるとよい。


待ちに待ったGolden Weekが勉強スタイルを変える? 
 
 
ゴールデンウィークが近づいた。以前、ゴールデンウィークの5日を利用して英文法・語法の猛特訓を行った。

 まだ、英文法・語法テキストが1回も終わっていない塾生を対象にゴールデンウィークに「即戦ゼミ3英語頻出問題総演習」1冊を終わらせたのだ。

 自主参加で15人ほどが集まった。1日のスケジュールは午前中に3時間、午後に3時間、合計6時間を5日間、30時間で300ページある即ゼミ3を10ページ、1時間で終える計画である。

 10ページ分を塾生が暗記する。わからないところは元塾生が質問に答える。40分後にはその範囲の試験を10分行い。間違ったところを見直す。

 ゴールデンウィークに英語の成績が上がるならと勇んで参加した者も5日目の午後、第5章同意語などの語いの問題の時間では、うつらうつらする者も出てきた。私語はなし。ただひたすら机に向かって理解と暗記に努めたからだ。

 「もうこりごりです。現役で受かります」「来年のゴールデンウィークはこんなことやってられない」とやり終えた塾生は感想を述べた。

 この猛特訓の成果はあった。集中してやれば、成績は上がると塾生も確信を持った。このゴールデンウィークはSNSを断ち、勉強スタイルを変えれば、効果は上がる !

 この話を聞いてもTDLに行く受験生は大学受験に気持ちが向かっていない!


○○○○○○○○イメージ◆孔子が教える「究極の学び」とは

 慶應丸の内シティキャンパスの人気講義、「論語の一言」を読んだ。孔子が教える「究極の学び」は受験生に成績UPのヒントになる。

 子貢問曰、何如斯可謂之士矣、子曰、
行己有恥、使於四方不辱君命、可謂士矣、(子貢がお尋ねした。『どのような人物であれば、士ということができますか。』。先生がお答えになった。『行動する時に恥の気持ちを持っていて、外国への使節として働いて君主の威厳を辱めることがない、これは士と言えるだろう。』。)

 これは「究極の学び」を簡単に伝えている言葉だそうです。行己有恥の「恥」とは自分の中に「もう一人の自分」が厳しく見ているということ。「おまえ、まだまだだぞ。お前より立派な人はたくさんいるぞ。いい気になるんじゃないぞ。恥ずかしいよ。もっと謙虚になれよ」と孔子が忠告する。そんな状態に身を置くことが「恥を知る」ことだ。

 孔子は自分の行動を常に厳しくチェックする「もう一人の自分」を持って、「自分はまだまだ」と思い続けるのが「究極の学び」だとしている。

 結果を出しても満足してはダメだ。人間の成長はそこで止まってしまうということです。


読書の方法<未知>を読む ◆日本の若者を世界に通用する人材にするには


 「日本の若者を世界に通用する人材に」(九州大学大学院教授 久原 正治著 学生社)を読んだ。この本によれば、明治初期の英語教育はそもそも英語を翻訳する日本語が存在しなかったので、法律は英語で、医学はドイツ語で講義されたとある。夏目漱石も森鴎外もこのようにして西洋の文明を直接外国語で学んだのである。
 
 著者の久原教授によれば、日本人は昨今のアジアやアフリカの人と違って、学問は外国語でやるのが当たり前だとは思わなかった。これは日本の学問の発展を考える場合に大変に重要なことのように思える。時間をかけて学問を日本語に翻訳し、より多くの国民が時間も節約できる日本語によって教育を授けることが国の高等教育の方針になったのである。このことが後進国としては大変に教育の進んだ国ができ、先進国へキャッチアップに成功した。
 
 では、今後キャッチアップした日本の立場はどうあるべきか。グローバリゼーションが進む中に日本は過去の成功体験から、いまだに西洋の文化を日本語に翻訳して高等教育を進めている数少ない国のひとつである。結果として、日本は、グローバリゼーションの動きに取り残されているので、英語を大学の教育言語として、(1)物の背後にあるものを見抜く抽象化力(2)広い視野で判断するための論理的思考力(3)新しいものへの挑戦力(4)価値観の異なる人を束ねる共同作業力、を持ったグローバルに通用する人材を育てるべきと説いている

◆学歴が良くても将来はない!
 
 教師や人事部で大学生アルバイトの教育に携わっている友人と寄り合いがあった。その中で「大人になって伸びる生徒とは」という話になった。彼らは若者に対して見る目がある。そういった同輩が異口同音だったことに驚いた。

 塾に受験のテクニックだけを学びに来たものは、将来伸びが弱い。与えられるものしか勉強しない。勉強への探究心がない生徒が多いというのである。

 人事部の大学生アルバイト教育担当は早稲田大のA・O入試で入った学生は仕事ができないし、遅刻が多くて、手に負えないので、本人と何度も面談して辞めてもらったと語った。

 学歴がよいのはいいが、実力がなく、中身がない。大学卒業して就職する会社は我々以上にその点はもうお見通しのようである。

 老婆心ながら与えられるものしか消化できない者は、自分で求める力をつけない限り将来はない。「メッキはすぐハガレル」ことを教訓としたい。

◆受験で不合格になる最大の理由とは!


 
ちょっと勉強したら、テストで80点取れて、満足している人がいる。こういう人って、天才肌なんだけど、受験には向かない。最後のところで、合格に及ばない。受験で合格するにはどういう勉強法を取ればいいか知らない。
 
 受験で合格できるタイプの人は、テキストを1回やって60%。2回目70%。3回目80%。4回目85%。5回目90%と何度も繰り返し、復習して点数を上げることができる人である。
 
 天才肌の人は、このことがなかなか理解できていない。たとえば、大リーガーのイチローが現役の時にあれだけ活躍したのに、試合が終わってもなおバットの素振りをしていたのがわからないのである。
 
 不合格になる受験生は何度も復習することがかったるくなってできていない。ただ、復習が徹底していないために合格できない。才能はあるのに合格できない受験生をみて、残念な気持ちになる。辛抱強くやって確実に復習すれば、合格できるのだ!

英語の予習を30分以内で終わらせる方法とは 
 
 
英語は予習をして授業を受けている人は多いと思います。時間がかかりすぎていませんか?30分以内で終わる方法があります。

 英語のリーダーのテキストは長文を読ませて、最後に文法事項や構文をまとめで行うテキストが多いです。

 このようなテキストでは英語構文の体系があまりわかりません。文法のテキストを並行して学んでいますが、はじめに体系的に構文や文法を習得すると授業の予習は30分以内でできるのです。

 それにはまず、デュアルスコープなどの総合英語テキストと英文解釈教室の構文を習得するのです。英語の予習の2時間をこれらのテキストを熟読する時間に割いてください。

 英語の予習が2時間かかるという塾生がいました。これらのテキストを終えたら、予習は英文を読み流して、わからない単語・熟語を文の前後関係から類推するだけ、30分以内で余裕で終わるようになっているのです。

◆Skype授業でわかる都市部と地方の受験生の生態とは
 
 
4月になりました。今週から新学期が始まります。受験生は勉強の進捗状況を1周、400mトラックにたとえるとしたら、どこを走っているイメージを持っているでしょうか?

 センター試験まであと9カ月。3コーナーを回って徐々にスピードを上げていこうとするところだと思うのです。

 Skypeで授業をしていますから、全国に塾生がいます。都市部の塾生に比べて、地方の塾生はのんびりしています。部活の大会が7月まであれば、まだまだ受験勉強もままならない状況のようです。

 地元の大学に行くのなら、のんびりしていて何とかなります。志望校が東京、名古屋、大阪、京都、神戸の大学となると考えなければならない。地方のペースでは一歩も二歩も遅れをとっているからです。

 昨年の勉強と違って、ランニングマシーンにたとえるなら、走るピッチをあげて、傾斜角度をつけて、走る時間を長くして、負荷をかけていかなければならないのです。

 塾生には10月末までのあと7ヶ月だと思って計画を立てるように言っています。というのは10月末の模擬テスト結果が11月に返ってきて、12月初旬の三者面談で志望校の決定ということになるからです。

 「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがあります。才能や実力のある者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしないたとえですが、早く自分の実力を見せつけないと受験したい大学も受験できません。

 目標として、模試で判定B以上を早めにとって、それを安定させることです。早めに実力を見せつけてください!


◆第一志望は譲れない? 
 
 
予備校のキャッチコピーに「第一志望は譲れない」とあります。第一志望大学にどれだけの受験生が合格しているのか?

 定かではありませんが、長年の経験から半分にも満たないと思います。受験した大学に全部合格した塾生は皆無に等しい。第一志望の東大理Ⅲから10月に志望校を変えて、第二志望の九州大学医学部に合格した塾生もいれば、また、第一志望の東京外国語大に不合格になって、第二志望の国際教養大に合格して渋々行くことを決めた塾生もいます。

 第二志望に合格できた者は、4月の入学式で自分を納得させて、また新たな夢を抱いてスタートを切ったのです。

 受験戦略として第一志望は最後まで諦めずに貫き通す。ダメなら第二志望校に合格する計画も同時に立てておく必要があります。

 第一・第二志望校が同じ科目であれば、問題ありませんが、出題傾向が違ったり、二次試験の科目に小論文(英語)や理科の難問が出題される大学であれば、対策を考えておく必要があります。


◆英検2級に合格したのに志望校に合格できない理由とは 
 
 
英検2級に合格できたのに志望大学に合格できない受験生がいる。高校卒業程度の英語の実力があるのだから、大学は合格できると考えているだろうが、志望する医学部や早稲田、慶應、上智、旧帝大系の国立大学の英語のレベルはそれ以上である。

 折角、英検2級に合格したのに、それに満足してしまって努力を怠らないようにしないと志望大学に合格できないのだ。

 英検2級は筆記65%程度で合格だが、上記の大学の合格には8割以上はとる必要があるし、英検2級合格よりも河合塾で英語偏差値70の方が難しいのだ。

 高校1年生ならば、まず準2級、2級を早めに取得し、本格的に受験勉強が始まる高校3年の春までに英検準1級を取得する計画を立てていく。

 
兎角、受験生は試験に出題されないところは勉強が進まない。受験生の中には自分で分析をして、そこは出題されないと断言する人もいるが、出題範囲の線引きをしないことは賢明なことだ。合格するには、出題範囲よりも、より大きく、深く勉強することである。この意欲の差が合否の分かれ目になっている。


◆受験は好機である! 
 
 
ノーベル化学賞受賞の下村脩氏の「私の履歴書」を読んだ。緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見までに至るオワンクラゲの発光たんぱく質、イクオリンの研究過程に興味を魅かれた。
 
 最後に下村氏が「がんばれ、がんばれ、物事を簡単にあきらめてはだめだ」と若者たちへメッセージを送っていた。

 
私が思うには、みんな若者は、あきらめたいとは思っていないが、自分の限界をうすうす感じている。自分が「変」になる前に自制して、妥協しているのだと思う。

 しかし、長年の教師経験から人生を変えるのは、この限界を突破できたときである。自分ができないと思っていた一回の成功体験が、自分を変える。

 「受験」は、こういう意味で、成功体験ができる「好機」である。もう一度やろうと思っても、こういう機会はなかなかないのである。ベストは叶わないにしても、ベターの成果になるように頑張ることである。


◆集団授業と個別授業のどちらが成績が上がるか 
 
 集団授業の経験のある講師であれば教壇から生徒の顔を見れば、どのくらい生徒が理解をしているかがわかる。理解をしている生徒がクラスの半分以上であれば授業をすすめるし、半分以下なら、もう一度復習からはじめる。このようにして授業をすすめている。

 理解している生徒にとっては、授業の8割以上はすでに理解している内容で時間をもてあますことになっている。理解できていない2割のところだけ目を輝かせて授業に耳を傾けている。

 個別授業ではトップクラスの生徒ならば、理解しているところは飛ばして、間違ったところだけ集中的に授業を受けることができる。集団授業に比べてはるかに効率がいい。

 これは逆もまた真なりで、理解ができていない生徒ならば、わからないところをじっくり習ったほうが効率がいいのである。さらに個別授業では生徒が気づかない弱点を見つけることができる。こういう理由から個別授業が集団授業より成績が上がるのだと思う。

◆ギェー名古屋大学1名合格

 週刊朝日「入試速報 大学合格者高校ランキング」の記事を見た。これは塾生の進路指導に大変役に立つ。

 名古屋大学志望の
塾生がいる。彼の高校から名古屋大学に1名が合格していた。あと旧帝大系は東京大と大阪大学が1名ずつだった。

 彼にこのことを話した。合格者が少ないと思ったのかギェーと言って目が点になった。ショックだったのだろう。学年10番ではなく、3番くらいの成績ではないと合格できないとわかったからだ。
 
 この大学合格者高校ランキングは毎年生徒は変わっても大学合格者数は多少の増減はあるが、あまり変わらない。受験生の指標になるのだ。
 
 学校でも現役・浪人別に大学合格者数がわかるだろう。自分が受験する年もおそらくこのくらいになるだろうと予測を立てて、受験勉強計画を立てることである。
 
 校外模試の結果も重要であるが、校内実力テストでどのくらいの成績をとっていないと合格できないかがよくわかるのだ。まずは校外の敵よりも校内の敵の打破を考えることだ。

◆受験の合格者と不合格者の違いとは
 
 
 入塾時に志望校を訊きます。志望校がわかれば、英語のテキストとスケジュールは決まります。模試や毎週行うセンター試験対策の結果をみて、弱点補強を個別指導で行っていきます。

 不合格になる理由は最小限の努力で最大限の功績を残そうとするあまり、やる事をやらないことです。試験に出ない問題は極力やりません。問題なのは試験に出ない問題を自分で判断していることです。試験直前、出題されそうな問題に山を張るのは至極当然ですが、常日頃の勉強が大変だという理由で尻込みしているのです。

 一方、合格者はそんな問題が出る可能性があるなら、やってみますと中学生でもトライしているのです。感心するばかりです。これが合格者と不合格者の違いです。

 やっていない問題を解くのは実力がある受験生でもなかなか解けません。やったことがあるから、何とか解けるのです。


 そこまで努力はしたくない。やりたくないと思ったら、そこが自分の限界だと気づくことです。それほど大変な勉強なら、志望校は妥協することです。

 「ほどほどにするのか」、「手抜きをせずにやるのか」、これを決めて受験は臨んだ方がいい。合格するのは厳しいのです。

◆英検準1級合格なくして、早稲田、慶應、国公立大医学部の合格なし!


 英検2級に合格したら、4技能テストがはじまる前であれば、センター試験対策に専念した。4技能テストが各大学で入試に換算されるようになって、状況は一変した。準1級まで合格を目指す塾生が増えたのだ。

 英検準1級は大学中級程度、早稲田、慶應、国公立大医学部合格レベルである。単熟語はターゲット1900などに載っていないものが出題されるので、でる順パス単(旺文社)で補う必要があるが、Writingが高く評価されるようになって、問1の語彙問題が多少できなくても合格できるようになった。

 準1級合格を入試で満点換算する大学もあり、メリットが大きい。高校3年生は大学受験の勉強をする時間に割かれるので、あまりお勧めできないが、早稲田、慶應、国公立大医学部を目指す高校1・2年生には、今年合格できなければ、入試も合格できない覚悟で臨んでほしいと言っている。

強運の法則◆東大・京大で1番読まれた本とは

 「東大・京大で1番読まれた本」の本の帯を見て何度か本屋で手に取ったが、読まずじまいだった。

 この「思考の整理学 外山滋比古 著を読むきっかけになったのは、同著の「読書の方法<未知>を読む」を読んで、外書を読むことは<未知>を読むのに最適であり、英文解釈法は日本文化が発展した功績のひとつであるという考えに共感したからである。

 続けて、同著の「思ったことを思い通りに書く技術」で定評のあるエッセイストの真髄を学んだ。「50代から始める知的生活術」では人生二毛作の考えや年金に頼らず株式投資をすること。ウォーキングは万歩以上を心がけて、手、口、鼻、目、足をできる限り動かすことなどが参考になった。

 240万部を突破した「思考の整理学」は1986年に発行されているにもかかわらず、現在も東大・京大でベストセラーである理由は学術論文の書き方やまとめ方がわかりやすく、大学生にはとても参考になるからだと思う。

 著者ははじめに学校の生徒は先生と教科書にひっぱられて勉強するグライダーのようなものだという。学校はグライダー人間の訓練所であり、自力で飛ぶことができる飛行機型人間をつくらない。コンピューターという飛び抜けて優秀なグライダー能力のもち主があらわれた現代、自分で翔べないグライダー人間はコンピューターに仕事をうばわれると忠告する

不合格の翌日から勉強を開始するように指導してきた

 以前は来年の受験が決まったら、不合格の翌日から勉強を開始するように指導してきた。これは精神的にも負担が重いと考え、最近は「1週間は遊んでから」と言っている。しかし、3月に入って卒業式も終わった。受験勉強をはじめないと時間がなくなる。

 勉強をはじめるのはいいが、机につくといらいらして手につかなくなる人がいる。まずこの対策から今日は話したい。机につく習慣がない人は自宅で勉強をやりはじめると、いらいらしてなかなか進まない。勉強をせねば合格はないという思いはあっても、体がついていかないのだ。こういう人は体を慣らすところからはじめることだ。

 まず勉強せずとも時間を決めて机につく。いらいら虫が起きたら原因を考える。

【例】

・問題がわからなくて、手に負えなくなってやる気をなくした。
 ⇒わからないところは後に回してできるところからやる。

・勉強をする気がしない。
 ⇒この時間はがんばって勉強して早目にやって遊ぶ。

 などの策を考えていらいら虫を抑える。

 
 誰でも土・日曜日の1日、すんなり8時間勉強できるようになったわけでなく、3,4時間だったのが、5,6時間となり、いつの間にか平気で8時間できるようになったのだ。勉強を習慣づけていったお陰なのだ。

 まずは早寝、早起きで午前中の3,4時間できるかがポイントになる。自宅で勉強部屋があるのにできないなら、図書館に行くこともできるが、まずは自宅で勉強できるようになった方が効率が良い



○○○○○○○○イメージ ◆受験勉強の指針となる本とは

 
なかなか勉強したことが覚えられない。やったことなのに思いだせない。こんな悩みのある受験生なら一読に値する本とは。

 「偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法」杉山奈津子 著 (角川SSC新書)である。地方高校の芸術コースに通う著者は勉強法を見直すことで見事、東京大学に合格を果たした。

 受験勉強の成績は「質」×「量」で決まる。効率の良さや適切な勉強法などの「質」を改善することによって成績は上がる。

 受験勉強をはじめる前に勉強法を考えることは大切なことだ。勉強法より問題を一題でも多く解く方がいいと考える受験生も多くいるが、科学的な根拠に基づくこの勉強法には説得力がある。

 Amazonでなか見を検索できます。記憶法、時間管理、睡眠のとり方などは参考になります。勉強は基本的には一人で行う孤独なものです。受験勉強の指針となる本です。


◆東大教授が教える独学勉強法とは

○○○○○○○○イメージ  東大教授が問う。もし、みなさんの中で受験がうまくいかなかったというだけで自分に能力自体がないと思い込んでいる人がいたなら、それは非常にもったいないことだと。受験勉強のような勉強が不得手でも、論文を書いたり経済学を理解する能力は抜群にある人はとても多いのだからと。

 著者の柳川範之東大経済学部教授は大検を受け、慶応大学の通信教育課程に入学。大学入試をまったく受けずに東大の教授になったという経歴の持ち主だ。独学でやったというから、何か特別な方法があったのか。また、独学勉強法の有効性と意義とは何か。

 著者は長年、大学の研究者を見てきた。いろいろなタイプの人がいるので、自分のタイプに合った勉強の仕方や知識の深め方があると説く。

 勉強の仕方はけっしてすぐに身につかなくても、あせる必要はない。ゆっくり自分に合うものを探して、身につけていけばいいのだと。


高校入学前ですが、名古屋大学工学部を目指します! 
 
 
1月に入塾した中学3年生がいる。県立のトップ高校は評定値が合格点に達せず受験できなかった。2月私立高の特待生試験に合格。名古屋大学工学部を目指すというのだ。

 話を聞いてみると、中学は大学の附属中学であるが、校内の成績はあまり良くなかった。それでもトップ高校には合格できると思っていたが、願書で蹴られて挫折した。それなら、大学はずっと行きたかった名古屋大合格を目標に高校1年から勉強を始めるというのだ。

 高校受験に失敗して、大学受験に成功するケースはよくある。高校受験に失敗したから大学で志望校に合格できるのだ。

 これには条件がある。失敗した悔しさを3年間忘れないことだ。「
喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざにあるように半年、1年もたてば、不合格の気持ちも薄れてくるものだ。

 昨日の授業ではこのことについて本人と話した。まずは、勉強に対する姿勢だ。真剣に取り組むためにスマートフォンでゲームやSNSはもう始めているようだが、勉強時間中はやめる。この弊害は受験ではものすごく大きい。落ち着いて勉強などできていない。成績が上がらない原因になっている。

 また、読書習慣をつける。読書は全然やっていないようだが、本を全く読んでない受験生の国語、英語、小論文は手の施しようがない。

 高校入学前から大学受験勉強だから、燃え尽き症候群にならないようにすることにも気をつけるように言った。今から大学受験まで3年間、二人三脚がはじまるのだ。

◆受験生に送る必勝法とは!


 
3月が終わろうとしている。受験生にメッセージを送りたい。今年もあっという間に3ヶ月が経過した。これからセンター試験までの9ヶ月あまりも、また瞬く間に終わることになる。

 現役の受験生の考えていることはだいたい皆同じだ。夏まで部活をやって、それから本格的に頑張れば、高校受験と同じようになんとかなるだろうと思っている。だが、来春の大学受験は高校受験と異なるのだ。現役生とは別に浪人生がいるので、なかなか厳しくなるのである。

 残念ながら浪人生になった人なら、自覚していると思うが、試験日があと1ヵ月先だったら浪人せずに済んだだろうと考えている人もいるはずだ。受験は先手必勝である。この春からの猛ダッシュが勝負を決めるのである!


予備校の英語 ◆受験で合格する強運の法則とは

 能力開発の仕事に30年以上携わり、ビジネスや受験などであらゆる分野でツキと運に恵まれた多くの人を輩出してきた西田文郎氏の「強運の法則」を読んだ。

 この本で重要な点は成功するほんの数%の人間と、それ以外の大半の人間の違いとは、意識上ではコントロールできない無意識領域の脳が、物事に肯定的か否定的かによるということであった。

 たとえば、成功する人間の脳は、脳内に肯定的思考のネットワークが張り巡らされているため、目標達成のイメージを送り込むと、条件反射で「できる、うまくいく」の思考をするのに対して、否定的なネットワークになっていると、どんなにプラスのイメージを送り込んでもうまくいかず、「むり、できるわけがない」と脳が判断して、能力が発揮されないこととなるということなのだ。ゆえに成功できるかどうかは、「脳の条件づけ」いかんといえると述べている。

 長年の受験指導経験から、合点のいくところが多々あった。受験生でいえば、「徹底したプラス思考」の持ち主でないと「合格」はない。この本のトレーニング法に従えば、「マイナスの言葉を使わない」ことだ。ご関心を持たれた方は一読することをおすすめしたい。

センター・私大・二次英語対策が一石三鳥でできるテキストとは

 
先生、次はこれでお願いしますといつもテキストを提案してくる塾生がいる。今まで120冊ほどのテキスト(テキスト一覧)を使ったので、レベルと志望校に合わせてアドバイスをするのだが、ご要望とあれば、興味もあるので使うことにしている。

 塾生がすすめたのは「イチから鍛える英語長文500」(Gakken)だった。英語長文を読むのに最適なテキストだ。センター・私大・二次対策が一石三鳥でできて、速読ができる読み下し訳とリスニング対策のCDがついている。

 高校入試ころは週3回通った塾でオリジナルテストを受けた受験生は多い。これは単元ごとに試験に出る問題を何度もやって知らず知らずのうちに対策ができていた。

 大学入試対策ではオリジナルテストはなかなかない。志望校に合わせて自分で傾向を考え、対策を考えていくことになる。志望校に合ったテキスト選択。これが合否に大きくかかわってくる。

 今日紹介したテキストと学校で使っている1000題程度の文法・語法問題集、速読英熟語(Z会出版)を十分にこなせば、まず偏差値60を超えることができる!

センター試験・英語 (筆記)で9割とった受験生とは

 
センター試験・英語(筆記)で9割以上とった受験生は異口同音で言います。
 
 「試験は60分で終わって、残りの時間で見直しをやった」
 
 60分で終わる実力がないと9割は取れないのです。


 日曜日8時からセンター英語 (筆記)対策をはじめています。スカイプのグループ通話で全国一斉に塾生が80分の過去問を制限時間60分で解くのです。

 センター試験模試、1番から順番通りに解くと6番の問題の途中で時間切れになり、最後まで解答できない受験生が出ます。平均点120点前後の受験生は、問題を最後まで解くことができず、当てずっぽうにマークしています。

 まずは2番の文法・語法問題対策として、問題集1冊(UPGRADE 英文法語法問題(数研出版)、英語頻出問題総演習(桐原書店)、Next Stage (桐原書店))を徹底的に取り組んで1問15秒で解けるようにしてください。トップ高校では毎週これらテキストの小テストが行われていると聞きます。同じ問題で95%はできるようになる必要があります。

 センター対策をはじめた当時、制限時間をせめて70分にしてくれませんかと塾生から言われたことがありました。模擬試験よりも悪い点数になって、自信を失ってしまうからというものでしたが、効果が出ないという理由で60分で続けました。この塾生のセンター試験結果は190点(筆記)。満面の笑みを浮かべて、この指導を受けてよかったと言ったのです。

 また、この対策をはじめて3か月で94点から186点取れるようになった塾生がいます。最初はつらかったと思いますが、「継続は力なり」で毎週やることによって短時間で問題に反応できるようになったのです。

◆「不合格」を人生のチャンスに!

 
全国各地の大学で合格発表がはじまっています。貼り出される合格掲示板の前には受験生と保護者、その周りを報道各社のカメラと新入生勧誘の運動部の胴上げ隊が陣取っています。
 
 掲示板が貼りだされると歓喜と悲嘆、天国と地獄の光景になる。

 大学に落ちて人生終わったと感じている人もいるでしょう。長い人生をみているとそうはならなかったのです。人間は成功よりも失敗から多くのことを学びます。この「不合格」の挫折が人生のチャンスになっている人が多いのです。自分が失敗をしたことによって人の失敗も寛容になる。心の幅が広くなっている人が多いように思えるのです。

 「不合格」で人生を真剣に考えるようになった。人生は適当にやってなんとかなると思っていたが、これではダメだと気づいたという話を塾生から聞きました。いい経験を積んだと思います。

 D、E判定で落ちた。当たり前です。模試もA判定、センター試験もA判定で落ちた受験生もいるのです。甘かった自分を反省して来春の合格に向けて走り出しましょう!


◆インターネットの時代に家庭訪問教師がいいですか?

 受験生の保護者の方から、お問い合わせがあった。

 「Skypeってなんですか?」

 「インターネット回線を利用したテレビ電話です。インターネット環境であれば全国無料で利用できます。Webカメラを購入してもらって、USBでつなぎ、スカイプをインストールすれば、すぐ無料で利用できます」と説明した。

 「そんなわけないだろう」と保護者の方が不審がられたのはSkypeで授業をはじめたころだった。
 
 あれから10年がたった。


 
このインターネットによる家庭教師の授業は家庭訪問の教師と比べて、ご家庭と教師の双方に以下の長所があると思います。

 ①移動時間がかからないので、時間を有効に使える。②交通費がかからないので費用が安くすむ。②送り迎えや自宅に先生が訪問することなどの負担がない。③親の授業参観ができるので安心である。④講師は生徒の真向かいか、横について指導する個別指導塾と比べると、Skypeでは生徒の表情が見えやすく、理解度を判断しやすいので、授業の進度を速くできる。また、生徒から講師への心理的な圧迫感がない。

 高校生は部活動で夜も遅くなりがちで、帰宅は19時、20時になっています。親も男の子であれば、夜遅くても心配しないでしょうが、女の子は心配になります。
 このような観点からのインターネットによる指導を選択されていると推測できるのです。

 各校の募集がはじまっています。授業内容を検討されて、無料講習に参加してみるといいと思います。

◆大学合格したらTOEIC,トイック、toeic


 
タイトルをみて、「何?」と変に思った方もいるだろう。こんなタイトルにしたのは、3月になってそこかしこからTOEICの話を聞かなかった日がなかったからである。

 現在高校生の親世代であれば、TOEICといえば、就職してから海外支店・部門を目指す者の試験であり、大学時代にTOEICの勉強を経験した方はあまりいない。しかし現在は大学入学時の英語クラス分けに採用され、大学院入試では700点取得が受験の最低条件の試験になっている。

 TOEICを5回受験して515~570点となかなか点数が上がらないので、入塾した大学生がいる。1年目の3回は結果は680点・640点と665点と伸び悩みであったが、昨年は770点をとった。4月の試験は830点はとりたいので頑張りますとメールが来た。


◆来春の合否結果はズバリこうなります!
 
 こんなタイトルを見て、眉唾物だと思っている受験生もいるでしょう。塾生の模試の結果から来春の合否結果はこうなると予想がつくのです。

 高校2年生の方は全統マーク・記述模試の結果をもらったと思います。同学年による最後の模試です。というのは4月以降の模試は約10万人の浪人生が加わるからです。

 塾生の結果を毎年教えてもらって進路指導していますが、この結果がほぼ来春の結果になります。おそらくA、B判定を取っていないと合格できません。E判定ならば、受験校変更で対策を立てる必要があります。

 これは高校3年生になって一生懸命に勉強してもこの結果なのです。第一志望が同学年でC、D判定であれば、今のペースで勉強してもおそらく不合格。相当頑張らないと合格できないと考えてください。浪人生の力は大きいのです。悠長な勉強ではまず合格はないと思って対策を立てることです。

◆難関大学受験生に圧倒的な支持を受け続け、累計100万部を突破した受験英語のバイブルとは 

 
このタイトルを見て、すぐこのテキストがわかった受験生は一歩先を行っている。
 
 1977年のハードカバーから挿絵が入ったソフトカバーに変わって、2年前に新装版が出た。

 「本文を全文組み替え、内容的にもその一部を現代的な表記に改めました」とあったが、挿絵がなくなったぐらいで、英文は変わっていない。この受験英語のバイブル、「英文解釈教室」は変えてもらっては困るのである。

 
巷間のうわさでは、センター試験英語対策ではレベルが高すぎて必要ないと言われている「英文解釈教室」。生葉塾では塾をはじめたころから30年近く、このテキストを使っている。

 このテキストの最大の長所は難関大学入試の英文和訳問題の構文が全部網羅されていることである。数学の赤、青チャートの公式を十分理解すれば難問がとけるように、英語においてもこのテキストを十分に理解すれば解けない問題はない。

 ただ問題は一冊300ページあり、余りにも分厚い参考書なので高校生には手に負えない。そこで塾では英文解釈教室をB5用紙8枚にまとめたテキストがある。日本文を読んでもなかなか理解できない事柄を図解したものである。これをもとにレベルに合わせて簡単な構文、短文、例題と順に解説する。これにより難関大学入試の英文和訳問題・長文問題の速読ができるようになっている。


◆国公立大医学部受験生の勉強法とは

 受験生が、朝9時起床では遅すぎる。ぐずぐずして昼から勉強なら、来春の「不合格」は半分決まっている。
 
 国立大医学部を目指す塾生がいた。彼は毎朝3時に起床して4時から勉強していた。浪人生で毎日同じスケジュールをこなしていた。
 
 彼に「なぜ、早い時間から勉強しているのか」訊ねたことがある。起きてから5時間くらいで試験に臨んだら、頭がさえて実力が発揮できたというのである。夜型勉強で受験に失敗した経験から生まれた生活だったのだ。
  
 「失敗は成功の母」という、ことわざがある。失敗の苦い経験をしてはじめて「自分の甘さ」に気づき、反省をし続け成功するのである。
 
 「失敗=不合格」はこの点において良薬になるが、来春にわかっても時はすでに遅い!

◆難関大学志望の受験生の勉強法とは


 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。

◆日本人の英語力とは

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 NHKテレビ英会話講座講師マーシャ・クラッカワ―さんの「日本人の英語力」を読んだ。

 『どこの国に行っても通用する、日本人として世界に誇れる英語力をつけるにはどうすればいいのか。

 最近では、日本にいながら映画やケーブルテレビの海外メディア、インターネットなどを通じて英米のリアルな英語に直接アクセスできるようになり、また海外旅行やホームステイ、短期・長期の留学までもが比較的簡単にできるようになってきた。

 そのため、これまでの日本語英語教育で行われてきた、文法重視の「読み・書き」を中心とした学習よりも、英語を「話す・聞く」という学び方を重視している人が増えてきた。

 このためにStreet English(街角英語)やInternetese(ネット英語)の影響が多く見られるが、こういった英語は友人や仲間と語らうにはまったく問題ないが、ビジネスや公のパーティーなどで自分の意見を求められるような立場になったときに使うと、まったく相手にされなくなる。

 英語をうまく話すために必要なことは、きれいな発音や会話表現を上手に使うことよりも、文型がしっかり守られていることの方が、はるかに大切である。

 あらためて、文法の大切さを理解して、「読み・書き」中心にした学習をして、5文型のおさらいをしてほしい。』


彼は大学を諦めなかった 
 
 
図書館で卒塾生のA君とばったり逢った。彼は高校3年の1年間と浪人の2年間の計3年間在籍した。現在は立派な社会人で40代だ。2年間の浪人後、私立大学に合格したが、合格した大学に満足いかず、入学手続きを放置していたら、入学金の払い込みが遅れて入学できなかった。しょうがなく公務員専門学校にいくことになった。

 
この時、私は大学を諦めて、公務員試験合格に全力を尽くすようにアドバイスしたが、彼は大学を諦めなかった。2年後、広島大学経済学部3年に編入を果たしたのである。私が塾生から学んだ一瞬だった。彼は自分を信じて頑張ったのである。

 
人は生まれながらの能力の差は確かにある。これを克服するのは日々の努力である。努力することができれば、遅くとも必ず目標に達する。あれだけ勉強嫌いだったA君が、社会人になって、学ぶことの習慣を身につけて、日曜日の図書館通いが楽しくなったと語った。これは人生に大きな如意棒を手に入れたのも同然だと思った。

◆英検準2級を受ける同級生はいなかった


 
私が初めて過去問を解いた時は英検の2ヶ月前でした。長文問題の解き方さえよくわからず、単語もほとんどわからず、合格ボーダーには程遠かったです。

 私の学校は決して進学校ではないため、私以外に英検を受ける同級生はおらず、教師からのサポートももちろんほとんどありませんでした。

 しかし、少ない週一回の授業で長文問題の解き方やコツ、読み方などを一から根気強く教えて下さったり、授業時間外でも勉強法の的確なアドバイスや英作文の添削のおかげで点数は急激に伸び、本番ではあれだけ全く点数が取れなかったリーディングが3ミスで得点源になり一次試験に合格できました。二次試験対策も早めに英作文の添削に交えてくださっていて、本番ではアドバイスを思い出し、なんとか合格することができました。

 一人ではもちろん英作文の添削や過去問を定期的に解く、というようなペース配分も出来なかっただろうし、そもそも設問の読み方や勉強の仕方もよくわからず点数も上がらず、学校の雰囲気のまま、受験さえも決意しなかったと思います。塾に入ってよかったです。塾のペースに追いつけるよう、次の級合格を目指して努力していきたいです。

◆高校3年の模試の偏差値は必ず下がる? 
 
 
「高校3年第1回模試で浪人生は返り討ちにしてくれる」と息巻いていた塾生は高校2年ほどの成績は取れず、反対に返り討ちにあったのです。

 
高校3年の春は一生懸命に頑張ったが、秋ごろにやっと2年の時と同じ偏差値が取れるようになって九州大学医学部に合格できたのです。

 現役生と浪人生の成績は11月下旬ごろに同じになるといわれています。浪人生10万人の壁は厚い。このことを現役生は肝に銘じておかなければなりません。

 高校受験は地方の高校では1倍台です。大学受験は国公立大前期で3倍台です。不合格になる受験生が多いのです。大学受験を高校受験と錯覚してはいけません。河合塾のマーク・記述模試のC判定以下は不合格になると自覚することです。

 第一志望がC判定以下なら今から相当頑張らなければなりません。受験生は成績は頑張ったら頑張った分だけ成績は伸びると思っていますが、他の受験生も頑張っているのです。相対評価の偏差値にはなかなか反映されません。早めに対策を立てて実行していくことが一番です。


◆中学3年生のはじめての英検準1級試験結果とはー合格の軌跡をたどる 
 
 高校1年生までに英検準1級合格を目標に中学3年の4月から入塾した塾生がいる。中学3年生の第3回英検にはじめて準1級試験に臨んだ。

 英検2級は中学2年生の第1回で合格していたが、語法・文法、長文問題が苦手だったので、まず、英検2級の過去問題が90%とれるように毎週英検対策に参加してもらった。2,3ヶ月で目標の90%を達成した後は準1級の過去問題に挑戦してもらった。

 塾では長文は「ビジュアル英文解釈」「英文解釈教室ー新装版」。文法は「新・英文法頻出問題演習(駿台文庫)」。熟語・単語は「速読英熟語(Z会出版)」「速読英単語・上級編(Z会)」に取り組んできた。

 一次試験Writing対策として週2,3回エッセイを提出してもらって添削を行った。20分以内に答案を作成することとエッセイの型どおりに論理展開することを目標にした。Writingは750満点をとって一次試験に合格した。

 二次試験Speaking対策として、塾生は中学2年生から週5回英会話を習っている。一次試験の合格が決まって、二次試験の模擬テストを30回分行った。

 二次試験には辛うじて合格できた。2016年からはじまった英検の4技能テストは以前と比べて、WritingとSpeakingを重視するようになった。

 塾生は中学3年生であるがセンター試験・英語を予備校で受験している。筆記が145点、リスニングが44点だった。英検準1級に合格しても、センター試験に慣れていなければ、高得点を取ることはできないが、WritingとSpeakingに力を入れれば、英検準1級合格は可能である。
 
 今後はますます外部英語試験を利用する大学が増えてくる。英検準1級合格者の若年化もますます進むことになるだろう。

◆英語と日本語の決定的な違いとは 
 
 
「英字新聞を読む」英語セミナーに行ってきました。サブタイトルは、「日本人はなぜ英語が苦手なのか」の講演でした。3つのポイントがありました。

 (1)英語には、日本語の約2倍の音素があり、日本語にない音素をリスニングすることが難しい。

 (2)動詞の位置の違い。英語は通常、主語の後に来ますね。日本語は文尾にくる。英語を聞くとき、動詞に反応するように気をつけるとよい。

 (3)文構造の違い。英語は構造依存言語であり、日本語は非依存である。たとえば英語と日本語を構造で比較してみると(a)Tom loves Mary.(トムはメアリーを愛しているよ)(b)Loves Tom Mary(愛しているよ、トムはメアリーを)英語は語順が変わると文が成り立ちません。その点、助詞をとる日本語は語順が変わっても意味が変わらない。

 英語は構造がとても大切な言語だというわけです。構造非依存言語に慣れている私たち日本人は、認識が薄いので流されてしまい、苦手な原因になっているというのです。

 また、日本人には「構造を読む習慣がない」。これが致命的になり、英語が苦手になっている。構造を理解して勉強を進めれば、会話までスムーズに習得できるとの結論でした。


◆今どきの受験生と親とは   
 
 
アメリカに留学したい。両親を説得したが、女の子が一人で行くなんてとんでもないと止められて、仕方なく新聞配達をして資金を貯めて果敢に実行した子がいました。

 
これは稀なケースとはいえ、昔の受験生に比べて、今どきの受験生は過保護すぎます。何とか親が高校卒業後も面倒見てくれると思っている。高校卒業したら、自分で生きてもらう。浪人したらアルバイトしながらやってもらうように言っていた方がいいのです。

 あるお父さんは、浪人は許さないと言って、高3年の秋ごろ、息子を調理師専門学校に入れると言って、入学金を納入しました。息子は子供のころから、一度決めたら実行する父親の性格を知っています。浪人はできない。受験勉強はこの1年だ。大学落ちたら、家を出るか、調理師専門学校に行くかと思ったそうです。必死に勉強をして第一志望校に合格しました。

 この時期、親は受験生との話し合いが必要だと思うのです。やることがないから大学に行こうという子もいます。本当に大学に行った方がいいのか話し合う場が必要なのです。

 大学に行くことが話し合いで決まったら、親の経験から子へ、こんな学部に行ったらどうか。志望校が地元よりもいい大学だったら東京の大学に行かせてやる。子供は将来こんなことやりたいと思っていると率直に話し合いを持つことがいいと思います。


◆早稲田大学第一志望の受験生にアドバイス

  佐賀の大隈重信記念館を訪れたブログを書いて以来、早稲田志望の熱烈な浪人生と面談をしている。

 受験で使った英語テキストや成績などを訊いて落ちた理由を考えた。

 理系で教育学部数学科のように英語と数学の配点が1対2のところは別にして、文系であれば、英語の配点が高い。河合塾の偏差値で70ぐらいは取れないと厳しい結果となっている。

 センター試験(筆記)で英語189点をとって、古典の問題が学校でやったところが出題されて満点とれた塾生でさえ、国際教養学部に不合格になっている。

 早稲田の英語はセンター試験では9割以上取って、プラスアルファ―の文法・語法、単語・熟語力が必要になる。

 浪人受験生には、まずは単語・熟語力を磨くために英検準1級の合格を目指すことと文法・語法問題は2冊の問題集を徹底してやるようにアドバイスしている。

◆大学入試・英語で満点をとったら


 合格可能性がぐっと高まる。こんな願いをかなえてくれるテストがある。

 それは英検準1級テストである。2級合格なら英語の試験免除、準1級合格なら満点換算の大学がある。今後、これが増える傾向にあるのだ。

 以前の塾生ならば、2級をとったら、上智大学英文科に進んだ塾生でも、準1級はとらずに過去問対策に入った。

 しかし、4技能の英検テスト合格点を大学入試で加点や換算する制度がはじまって、2級をとったら、準1級まで合格を目指す塾生が増えている。

 準1級は大学中級程度といわれているが、2級の高得点合格者には読解力と語彙・単語力を伸ばせば、難しいテストではない。

 大学に入ってグローバルな分野や医学部に進みたい生徒にとって、英語は必須である。入学前に準1級レベルまで取り組むメリットは大きいのである。

 塾では高校3年生は他の科目の勉強で忙しくなるので、高校1・2年生で合格できるように指導している。

◆英単語はココまでやる必要がある!

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 「システム英単語だけで大丈夫ですか?」「ターゲット1900を何回も繰り返しやっていますが、この方法でいいですか?」などの質問を受ける。

 無論、質問者は本心で大丈夫だと思っていない。単語の暗記は大変だから、勘弁してほしい。免罪符を得たいだけなのだ。

 学校では単語帳が決められて小テストが行われている。毎回合格点がとれるように取り組む。加えて、難関大受験者は、この「速読英単語(上級編 )」に取り組む必要がある。

 難関大の直近の10年分の英単語は36,172種、10,000語を覚えていても足りないのだ。

 入試の本番で見たこともない単語を処理するには、文の流れ(同意表現・対比・対立関係など)と単語のパーツ(接頭語・語幹など)を考える必要がある。この手順が学べるようになっている。意味を類推しながら読む力が必要になるのだ。


◆早稲田大学第一志望の受験生には必見の資料である

 「本当に早稲田大学受験生なのか?enterpriseの意味がわからない?」

 「早稲田大学の校歌に、進取の精神とあるが、進取の意味ですよ」

 早稲田大学第一志望の受験生は多い。入学できれば、どの学部でもいいという受験生もいる。

 先日、佐賀の大隈重信記念館へ足を運んだ。政治に学問に大隈重信が残した生き方、発したことばに出会った。

 「時代は人がつくる。人は学んでつくられる。絶えず学んで、絶えず行動せよ。」

 「君たちも必ず失敗することがある。打ちのめされても落ちこむな。その失敗こそが大切なんだ。」

 リアルな展示物を見ると迫力が違う。早稲田大学第一志望の受験生には必見の資料である。

早稲田大学大隈重信の送辞


◆国公立大学第一志望の皆さんへ、前期日程試験が終わって一息ついたと思います


 
過去にセンター試験の比重が高い熊本大学工学部にA判定が出て、合格に自信をもった塾生がいました。データリサーチの結果を見せられました。学科順位3番。前期は得意の数学・理科だから、楽勝、落ちっこない。AはAでもSAと言っていました。SAって何と訊くとSAとはSpecial Aと本人はご満悦でした。あと1ヵ月だから頑張るように指導しましたが、聞く耳を持たなかった。

 センター後は勉強に身が入らなくなり、前期試験に不合格。不合格後すぐに報告をもらいました。早速、後期はどんな問題が出そうですかなど尋ねられました。終始、洒落にならないとぶつぶつ言っていましたが、こうなってしまっては遅いのです。

 合格の自信があっても、前期日程の合否を自分で判断するのはセンター試験の自己採点と違って記述式だから難しい。合否がわからぬまま、気持ちが落ち着かぬまま、宙ぶらりんな気持ちで勉強するのはつらいがここが我慢のしどころです。

 後期日程は倍率も上がり試験内容が前期と違うので、十分に過去問を見ておく必要があります。不合格となれば、また1年間受験勉強となることを考えれば、真剣にならざるをえません。受験は「合格 おめでとうございます」の通知がきてやっと終わることを肝に銘じておきましょう!
A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指す心構えで、これから3月11日まで勉強に取り組んでください!

◆前期試験が終わって


 やっと前期が終わった。これからの予定を立てると、私大の合格校があって前期の合格発表でどちらかに決まる人は、これで受験が終了だ。前期が不合格なら後期受験する人は、今日からまた2週間気をぬかずにやる。

 合格の自信があっても、前期の合否を自分で判断するのはセンター試験の自己採点と違って記述式だから難しい。合否がわからぬまま、気持ちが落ち着かぬまま、宙ぶらりんな気持ちで勉強するのはつらいがここが我慢のしどころだ。

 後期は倍率も上がり試験内容が前期と違うので、十分に過去問を見ておく必要がある。この2週間を取りこぼすと、また1年間受験勉強となることを考えれば、真剣にならざるをえない。受験は「合格 おめでとうございます」の通知がきてやっと終わることを肝に銘じておこう!

◆高校入学前に最適な英語テキストとは
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 高校や大学受験の英語は中学英語と大きく違う。単語と熟語の意味だけをたよりにフィーリングだけでは英語は読めない。

 高校入学前に最適なテキストがある。それは英文解釈教室―入門編である。英文解釈教室3部作、入門編、基礎編、正編(新装版)は英文を先頭から流れに沿って理解する方法を意識的に分析したテキストである。

 入門編でははじめに「品詞」を十分に理解することが、英文をどんなに容易に理解するかを教えてくれる。読解には骨格となる重要事項を反復練習によって頭に定着させることである。

 入門編で特に充実しているのが別冊の「構文研究++Index」である。各講の横断的に現れる頻出の文法事項がまとめられている。入門編でありながら、大学受験レベルまで十分に対応している。


◆合格が決まっても勉強を続ける理由とは

 合格が決まった塾生からSkypeでメールが届きました。3月も続けますので、よろしくお願いしますとのことだった。2月一杯で終了すると聞いていたので、ちょっと驚いています。

 入学したら、TOEICで英語のクラス分けが実施されるので、戦々恐々なのです。一番下のクラスでは恰好悪いです。やっと入学できたなんか誰にも思われたくないです。備えあれば憂いなし。自動車免許を取りに出かける者もいる中、TOEIC対策をはじめるのは立派だと思います。

 春、また新たな目標を目指して、皆、走り出しました!

◆受験も半ばを迎え、合格発表がはじまっています


 高校・大学受験も半ばを迎え、

 合格発表がはじまっています。


 塾生の中には滑り止め校の合格が

 数校決まって、ウキウキ気分に

 なっている子もいます。


 今まで頑張ってきた努力の結晶ですから、

 心から「合格おめでとう!」と言って、

 喜びを分かち合っています。


 しかし、受験はこれからなのです。

 滑り止め校の合格が決まってくると

 誰でも第一志望も大丈夫だろうと思うものなのです。


 「画竜点睛を欠く」ということわざがあります。

 第一志望校の合格なくして、

 完全とはいえないのです。


 最後まで「慢心」することなく、

 真剣にお願いします!

浪人生にも2つのタイプがあります

 今春、残念な結果になり、再起を期すことになった皆さん、忸怩たる思いがあると思います。まずは不合格になった理由を反省してみましょう。解答も出ているでしょうから、徹底的にやるのがいいでしょう。
 
 浪人生にも2つのタイプがあります。ひとつは昨年は部活などでまったく勉強せずに覚悟の浪人の人。もうひとつは模試でA,B判定をとりながら惜しくも不合格となった人です。
 
 前者の人は今から猛ダッシュで勉強に取りかからないと間に合いません。受験のレベルもわかっていないので1年浪人すればなんとかなると思いがちですが、受験は甘くありません。

 後者の人は、不合格を受けいれられない思いが強く、勉強がちょっと手につかないかもしれませんが、自分を騙しながらでも徐々に勉強に取りかかっていきましょう。目標は5月の第1回の模試で第1志望校A判定にもっていくことです。成績上位者がいないわけですから、このくらいの成績が必要になります。
 
 両者に言えることは受験時期の1,2月に成績と気力を最高な状態にもっていくことです。人によって違いますから根を詰めても大丈夫な人もいますが、1週間に1日は遊びを入れて、これを自分へのご褒美としてあとの6日間勉強を充実させた方が精神的にいいと塾生にはアドバイスしています。

◆まさか英検準1級一次試験合格発表   
 

 
英検一次の合格発表が行われた。ダメだと言っていた塾生とSkypeで通話した。

 「『合格』です。驚きました。採点したら、不合格と思って二次の勉強もやる気をなくしていたんです」

 彼の分析によると合格判定基準が変わって、配点が従来の配点ではない。ライティングが重視されているというのだ。

 これが参考になりますと教えてくれたのが、

 「英検準1級難易度最新版」   http://ameblo.jp/yuki-haitsuka/entry-12163040628.html

 従来のリーディング内容一致選択10問、配点2点が1点に、リスニングの最後の5問、配点2点が1点になっていて、ライティングの配点が上がっているのだ。

 「ライティングが高得点だったんですよ。これで合格できた。信じられない。リスニングは前回よりは点が取れました。『難関大のための上級問題特訓リスニング』のおかげでリスニングの説明文がだいぶ聞き取れるようになりました。」

○○○○○○○○イメージ◆「英文解釈教室」の限界とは

 「英文解釈教室」(1977年)や「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)などの著者である伊藤和夫の「予備校の英語」を読んだ。

 この本の中で「英文解釈教室の限界」を説いている。「『解釈教室』の執筆当時、筆者は従来の参考書と異なった総合的視点と説明の論理的方法を発見したという喜びまたは思いこみに夢中で、研究論文を書くことと、学生向けの参考書を書くことのちがいがわかっていなかった。」

 「読むための文法と参考書は、この活動に密着したものでなければならない。線の全体を俯瞰するよりも線の流れに沿った文法、たとえば、英語のセンテンスの先頭に来られる言葉が何種類あり、そのそれぞれに対応した文の構成にどんなものが考えられるかという問題を叙述の中心に据えるような文法が必要なのである。」

 「英文解釈教室」(1977年)の反省の上にできたのが、「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)なのである。

 「ビジュアル英文解釈」は読むための参考書として中学生から大学受験のセンター試験レベルまでに対応しているが、「ビジュアル英文解釈」では理解できない構文分析を「英文解釈教室」は行っている。このために難関国公立大二次試験の記述問題対策として「英文解釈教室」は必須となる。


◆高校英語の準備をしたい生徒にお薦めするテキストとは

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 高校や大学入学が決まった方から苦手な英語を入学前に何とかしたいという問い合わせが相次いでいる。

 話を聞いてみると英語は苦手で定期考査の前は英文の和訳を全文暗記して何とか乗り切っていい点がとれた。評定値が良くて推薦入試に合格できたが、長文は全く読めないという。

 この「高校英文法をひとつひとつわかりやすく」は分厚い参考書になかなか手が出せない受験生を対象に書かれたテキストだ。

 英文法をイラスト入りで解説している。テキストのタイトルは英文法と銘を打っているが、長文を読むためのノウハウが至る所に散りばめられて、分厚い参考書を読むよりも効果がある。

 レベルは英検準2級程度だ。高校入学前に中学のおさらいをしながら、高校英語の準備をしたい生徒にお薦めする


◆センター試験D・E判定で国公立大学に合格するには 
 
 
前期日程試験まであと1週間となった。移動のことを考えると腰を据えて勉強できるのも5日間だろうか。最後にエールと合格するための戦法を送りたい!

 D・E判定なら、失うものはない。半分以上は不合格は覚悟だろうから、模擬試験と違って捨て身で臨みたい。大半の受験生はまず順番に解く傾向がある。逆転合格を目指すなら、まともに順番通りに解いていっても合格はない。

 英語であれば、最後にある英作文を最初にやる。時間を決めて確実に点を取る。次に下線部の和訳問題。指示語に注意すれば、ここだけで解けるであろう。(他の問題がついていれば、全文を流し読みして解く。)残りの大問2問は簡単な方から解く。

 順番にやっていると大問の長文あたりで難問にぶつかり、時間を使ってしまい。英作文まで時間が無くなるパターンなのだ。

 できないと思ったら、「捨てる」。ここが大切。8割を取れば合格だろうから、無駄に時間を使わない。捨てる問題でも部分点がもらえる問題であれば、間違っていると思っていても字数通りに書く。

 野球で言えば、1点差を9回裏に2点取ってひっくり返さねばならない状況なのだ。攻めて、攻めて、攻めなけれならない!勉強してきた思いの丈をぶつけるのだ!幸運を祈る!


◆センター試験・英語で90%とる方法とは
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 センター対策を取り組む時期になりました。毎週日曜日に演習を行っていますが、成績が上がる勉強法がわかってきました。

 英語は80分の筆記試験を時間を短縮して60分でやること。初めは60分では終わらないかもしれません。試験問題を早く解くコツを身につけましょう。

 次に問題集の選択です。センター試験の過去問レベルが解ければいいと考えている人もいると思いますが、二次試験や私立大対策も考えて、駿台センター試験実戦問題集>河合塾マーク式総合問題集>センター試験(追試)>センター試験(本試)問題の順で難しい問題集から始めた方がいいのです。

 プロ野球選手は150キロのボールを打つために170キロのボールを打つ練習を行っています。試合の時よりも練習に大きな負荷をかけるのです。受験も同様、試験を受ける時よりも日頃の勉強の時の方が苦しいのです。

 予備校模擬試験は年間5回実施されますが、4回が一番難しく、5回はセンター試験のレベル問題となっています。それは予備校の模擬試験戦略として4回模擬試験であえて難しい問題をあたえて、最後の5回をセンター試験レベルの易しい問題にして受験生に自信を持ってもらいたいということなのです。

 難しい駿台の問題で点が悪いと不安になってきます。これに耐えれば、成績の伸びはいい。センター試験レベルの本試験問題では実力がつかない。志望校に合格するために敢えて難し問題に挑戦した方がいい結果になっています。


◆最近の大学受験宿泊事情とは

 
最近の大学受験の宿泊は変わりました。以前の受験生は旅館やホテルの受験パックを利用していましたが、最近はウィークリィ―マンションを利用しているのです。

 早稲田大学を受験した塾生は高田馬場のウィークリィ―マンションを利用しました。Wi-Fiも使えてSkypeもできました。最後の追い込み授業が上京してできたのです。

 Skype授業はインターネット環境がよくなってスマホでできます。わからない問題はカメラで撮ってSkypeで送れます。双方向でやり取りできますので、便利になりました。

 Skype授業の利点は、①移動時間がかからないので、時間を有効に使える。②交通費がかからないので費用が安くすむ。②送り迎えや自宅に先生が訪問することなどの負担がない。③親の授業参観ができるので安心である。④講師は生徒の真向かいか、横について指導する個別指導塾と比べると、インターネットでは生徒の表情が見えやすく、理解度を判断しやすいので、授業の進度を速くできる。また、生徒から講師への心理的な圧迫感がないのです。

 Skype家庭教師の春期募集がはじまっています。授業内容を検討されて、無料講習に参加してみるといいと思います。

◆中学3年生が英検準1級一次試験に合格!ー合格の秘訣とは   
 

 一次試験が終わって結果を報告してもらった。Reading、Listeningは悪く、Writingも自信がないという。1番
短文の語句空所補充問題に手こずって調子が狂ったようだ。

 合格発表日、Skypeに合格報告が届いた。Reading、Listeningは悪かったものの、Writingは750満点をとって、合計1860点で合格していた。Writing満点はあっぱれだ。

 早速、Writing満点答案を分析するために書いた答案を送ってくれるように頼んだ。

 「 writingの答案を覚えていないので答案の再現はできないと思います…
いつも添削していただいたのと同じ構成でかきました。文法事項についても特に意識せずに書きました。」と返事がきた。


 2016年からはじまった4技能テスト。以前なら、Reading、Listeningで得点できなければ、不合格になったが、Writingで高得点をとれば、合格する可能性が高くなっている。

 秘訣として、英検では、まずWritingを20分以内で書き上げる。論理的な英文は演繹法である。日本語の帰納法のようには書けない。序論で問を立て、本論で論証を展開し、結論で答えて、読み手を説得することである。

 中学2年生で英検2級に合格。高校1年までに準1級合格を目標に努力を続けてきた。この一次試験合格で二次試験合格が見えてきた。

◆大学受験・英語記述式試験で点が取れない理由とは 
 
 
大学受験・英語記述式テストの答案を添削して気づくことがある。センター試験模試で180点を超える受験生が記述式で点をとれない理由がある。

 そんな受験生に質問してみる。

 「本を読んでいますか」

 「最近は全く読んでいません」

 2018年全国学校図書館協議会調べでは、高校生が5月に読んだ本は平均1.3冊、1冊も読んでいない者は55.8%に達している。


 本を読んでいないので文章力がない。要約問題や自由英作文などは英語と国語力が求められる。ここで得点ができないのだ。

 以前は新聞だけは毎日、目を通す者がいたが、新聞を購読する家庭も減って新聞も読んでいないのが現状だ。

 大学入試では18歳選挙権、原発問題、年金問題、高齢者問題などが取り上げられる。自分の考えを論理的に整理しておくことが必要だ。

 では、二次記述対策はどうすればよいか。

 まずは新聞を読むことができれば、社説、投稿欄、文化欄などを読む。次に何が言いたいのかよくわからない文章を達意の文章にすることだ。

 テキストとして「文章力が身につく本」(高橋書店)をお薦めしたい。文章作成に関する80の基本的考えやノウハウ、テクニックが書かれている。自分の文章の欠点が自ずとわかる。

 要約問題や自由英作文は英語だけでなく、論理構成や文章の説得力などが問われている。こういう対策が効果的だ。


◆受験勉強は順調ですか?


 
受験勉強は順調でしょうか?塾生の成績結果や勉強の進み具合は気にかけています。

 岡目八目という言葉があります。傍から見ていると各人の状況はよくわかります。皆さん、第一志望合格に向けて取り組んでいるわけですが、このままでは間に合わないという危惧の念に陥るのです。

 同じ大学志望の受験生でも1時間に進む量は2倍ぐらいの違いがあります。

 状況がわかっているので早めの計画を立てるように助言していますが、なかなか計画を消化できていません。この2・3月は英語・数学・国語3科目の基礎を固めることです。
 
 高校2年生までは自分のペースで勉強ができる。3年生になると、浪人生も加わって成績維持が難しくなり、無理してペースを上げなければならない状況になっています。気力と体力勝負になるので大変になってくるのです。
 
 まずは第一志望校は模試でB判定以上が目標です。全統マーク模試を先週受験した方も多いと思います。結果を見て早めの軌道修正をすることが必要です。

◆前期日程試験直前となった


 前期日程試験直前となった。英語以外の色々な質問がSkypeメールで届く。みんなちょっと焦っている。試験は焦ったら負け。じっくり腰を据えて臨みたい。

 前期試験が終わると私大の合格校があって前期日程の合格発表でどちらかに決まる人は、これで受験が終了だ。前期日程が不合格なら後期日程を受験する人は、また2週間、気をぬかずにやる。

 合格の自信があっても、前期日程の合否を自分で判断するのはセンター試験の自己採点と違って記述式だから難しい。合否がわからぬまま、気持ちが落ち着かぬまま、宙ぶらりんな気持ちで勉強するのはつらいがここが我慢のしどころだ。

 後期日程は倍率も上がり試験内容が前期と違うので、十分に過去問を見ておく必要がある。前期日程が終わってからの来週の日程を決めた塾生がいる。友達は私立大の合格が決まって、大阪のUSJで大騒ぎしているらしい。羨ましいと愚痴をこぼしていたが、この2週間を取りこぼすと、また1年間受験勉強となることを考えれば、真剣にならざるをえない。受験は「合格 おめでとうございます」の通知がきてやっと終わることを肝に銘じておこう!

◆男性と女性の成績の伸び方とは


 「女の子は高校2年からコツコツ勉強やらないとね。男の子は3年に上がると勉強をはじめて一気に伸びるから」。こんなことを講師を始めたころ、ベテラン講師から言われて戸惑った。

 そんなことがあるのかな?男性と女性には成績の伸び方に違いがあるのか疑問に思った。

 確かに受験勉強を始めるのは女性の方が半年、1年早い。 まず高校1・2年の女性が入塾して、その後男性が増え始めて女性の数を超えるのは毎年高校3年の夏以降だ。

 一概には言えないが、女性は毎日の学校の授業を大切にする。それとは対照的に男性は定期テストの成績よりも実力テスト重視で模試の成績が上がった方を喜ぶのである。女性は毎日コツコツ勉強するのに長けている。反対に男性は単元ごとに勉強に取り組むことが多い。

 男性は追い込みが効く。部活が終わって勉強を始めると寝ないでやっている。毎年こんな状態を見ていると女性には早めに受験勉強を始めることをすすめている。

 女性は高校3年になると浪人生も加わって、高校2年の成績の維持するのがやっとの状態になるのをみていると男性と女性では勉強法を変えて取り組まなければならないと思うのである。

◆塾・予備校の選び方とは

 
塾・予備校選択の時期になりました。この時期、新聞、インターネットに合格実績や合格者の体験談が紹介されます。大手の塾・予備校だと実績もあるし、大丈夫だろうと誰もが思うものですが、ここに盲点があることにお気づきではありませんか?

 大手塾・予備校は実績を上げるために模試の成績が良い生徒は割引価格で入学させています。この実績を見て入ってきた生徒から学費を取るのです。講義に満足してしていて成績が上がっている生徒ならば、何も問題ありませんが、成績が伸びない生徒は問題になります。

 昨今はビデオ講義で自分のペースで勉強をすすめるようにカリキュラムが組まれています。個別指導ということですが、生徒がわからないところは根掘り葉掘り訊かないと解けない問題なのです。ビデオ講義だけでは弱点克服はできません。質問できるところもありますので、確認する必要があります。

 3ヶ月続けても成績が一向に上がらない時は生徒にあってない塾・予備校と判断できます。実績がある大手であっても子供の成績を逐一見て、本当にここに任せて大丈夫かとチェックすることが大切だと思います。

◆英文の速読力をつける勉強法とは


 英語長文の速読力をつけるにはどうすればいいのでしょうか。よく受ける質問です。

 英文を速読する方法として / , //を使って前から訳する方法がありますね。当塾でも20年前、採用して取り組みました。問題集全部をこの方式で前から訳を下していったのです。

That Beethoven,/who was so passionately fond of music, /should cease to hear, /seemed too cruel to be true.//
(ベートーベン、/ あれほど情熱的に音楽を愛した  / 耳が聞こえなくなる /残酷すぎて本当とは思えなかった//)

 この状態を続けて訳していきます。文構造をわかって続けられれば構いませんが、どうでしょうか。結構大変な作業になったのです。

<生葉塾式>
That Beethoven, L who was so passionately fond of music, should cease to hear, seemed too cruel to be true.
(あれほど情熱的に音楽を愛したベートーベンの耳が聞こえなくなるとは、残酷すぎて本当とは思えなかった。)

 Thatは接続詞で
Thatから hear, までで、動詞seemedの主語、 
L who 関係詞節 … music, まででBeethovenが先行詞でS、ceaseがVとなっている。この文の分析ができなければ理解できませんね。

 結論として、簡単な文でしたら/ ,// を利用して速読も可能ですが、まず文の構造を十分に理解して、この速読法を使えば間違いなく早く読めて、内容も理解できるようになります。

 英米人はA4サイズの紙面ならば横1行を一目で文を理解できると言われています。文が早く読めるということは文構造の理解が早くできるからです。構造、単語がわからないので読むのが遅くなると考えたほうがいいと思いますね。受験のレベルではS,Vはどれか。that節、what節がどこまでかの基本を早くできるようになることが大切です。

 構造が解れば、次は速読です。これは復習を怠らないこと。それには分析の印をつけていない「白文」で読む必要があります。印をつけてた英文を何回読んでも実力をつきません。この点に注意して何回も復習してください。

◆地元のトップ高校にはこんな生徒が多くいる

 
中学校時代はクラスで成績は1,2番。誰からも一目置かれる存在。先生からは第一志望校に太鼓判をおされて高校に入学。意気揚々と高校にはいったが、今は惨憺たる成績。後ろから数えた方が早い。ここで踏ん張って成績を上げるのか、そのまま低空飛行を続けるのか、分かれ目の時期だ。こんな生徒が地元のトップ高校に多くいる。

 こんな生徒に聞いてみる。

「今より中学校時代の方が勉強していただろう」。

「はい、今は2時間、中学時代は塾に行っていたので4時間は最低やっていました」。 
 生徒は、現状に勿論満足していない。現状打破したいが、テスト結果をもらう度に友達に負けてやる気が失せているだけだ。

 このままで終わるなら、努力のかけらもないただの人だ。誰でも毎回負ければ、やる気をなくす。まずはできる科目から取り掛かり、「試験の勝ち癖」をつけていかねばならない!

◆受験生はなぜ成績が伸びないのか自分ではわからない! 
 
 
受験生なら誰しも成績を伸ばしたいと考えている。第一志望大学合格に向けて、人一倍努力している。それでも努力に比例してなかなか成績が伸びない。その理由は?

 その理由は自分の弱点がわかっていないことです。間違っているところを自分で修正できないことです。わかっていれば、成績が上がらないことはない。これはなかなか自分ではできません。対策として記述式の添削に取り組む。または個別指導で徹底的に間違っているところを指摘してもらって理解に努めることです。

 昨日、90分授業で何問質問するのかを数えてみました。120問でした。数多く質問するのはどのくらい理解しているのかを確認するためです。ifに例にとると名詞節か副詞節か見分けはどうするのか?わからなければ、デュアルスコープなどの総合英語で解説をします。

 英検2級取得者でも記述式問題になると点が取れない受験生がいます。長文の和訳がよくわかっていない。英検のマークシート方式ではなんとなく長文が読めたと錯覚しています。修飾語、被修飾語のかかり方がよくわかっていないので記述式になると点が取れないと判断できるのです。

 間違った箇所を十分に復習をして、復習の質問を受けると何とか解けるようになっています。間違い箇所は何度も質問します。修正はこれくらい徹底しないと直りません。理解できるまでやるので、自ずと成績は上がっていきます。


◆来春合格するために今やるべきこと

 4月になると文系・理系や国立・私立のクラス分けがある。まずその枠内で自分の志望校を決めることになる。一番困るのが行きたい大学が下宿を考えなければならない時だ。経済問題が発生するので親とよく話し合わなければならない。奨学金制度もあるのでよく調べて検討した方がよい。地方の国公立大学には低料金で賄いつきの学寮があるので、費用は地元の私立大学に通うよりトータルでは安くなるかもしれない。

 そこで大体志望校がしぼられる。まず過去問を見てみる。同じ大学でも学部・学科で試験問題が違うことに気づく。英語では全問マークセンスでスピード重視のどんどん解いていかなければいけない問題と、記述式、要約問題が多くじっくり考えていかなければいけない問題では勉強の仕方も違ってくる。

 理想は自分の得意な形式で傾向のそろった大学を選択してはどうだろうか。一つの提案である。志望校が苦手な形式ならば、対策を練っていくことになる。偏差値は一定のバロメーターにはなるが、絶対ではない。今までに過去問攻略をして早稲田大学だけ合格した者もいる。まずはみんなが受験するセンター試験の問題を早めに取り組んで一次の合格点を目指す。科目の配点も異なるので考慮する。
 
 最後に過去問は受験2,3ヶ月前に解くものではないということを肝に銘じてほしい。受験生が実力判定で合格点に達しているかどうかを自分で判断したいと2,3ヶ月前に解く気持はよくわかるが、過去問はなるべく早く入手して出題傾向をみるものだ。

 ドリームインキュベータ代表取締役会長の堀紘一著「年収が2倍にも3倍にもなる勉強法」の中で、受験1年前の高校2年の春休みに東大入試の過去問10年分を古本屋100軒回ってかき集め、出題傾向を研究して8,9割は取れないが合格点の7割を下らない勉強をしたと述べていた。志望校に合格するコツは早めに志望校の過去問に目を通してみることにつきる。

◆大学受験・英語の英検レベルとは
 
 
これから目指す志望校対策を考える時期になりました。自分の志望校はセンター試験、二次試験のどちらを重視しているのか。配点はどちらが高く、どの科目に力を入れればいいのか。検討してみましょう。明確な目標がなく、適当にやっていたのでは「合格」はできません。

 英検2級に合格したら、センター筆記で140点ぐらい、準1級に合格したら、180点ぐらいの点は取れます。

 英語に関しては旧帝大の国公立大と早慶上智大は準1級、センター試験180点レベル以上、MARCHや関関同立の私大もセンター試験160点台の合格は難しく、170点以上は必要です。地方の国公立大は2級合格レベル以上の実力が必要です。

 MARCHや関関同立と地方の国立大の英語の難易度には大きな開きがあるので、私大併願を考えている受験生は対策を考える必要があります。

 国公立大二次試験は記述式で大学によっても傾向が違います。過去問を見て、研究してみましょう。国公立大か私立大のどちらの合格に重点を置くのか。合格レベルに達するには参考書・テキストを何月までに何回やらなければならないか。人任せではなく、自分で計画するのがいいと思います。


○○○○○○○○イメージ ◆外国語学習の効果とは


 「読書の方法<未知>を読む(外山滋比古 著)」を読んだ。

 「一度さっと読んだが何とも意味がわからない。読みつ戻りつ、考え考え何度も読んでみる。ついに言わんとすることがわかる。読書における『発見』を現代人はなぜ忘れてしまったのか。予備知識のある内容ばかりを読んでいては、いつまでも発見はない。どうすれば<未知>のことを読み解けるのか。

 外国語学習は既知のことすら、未知のように見える。当然、入念な読みの習慣がつく。外国語学習は<未知>のことを読むためには有力な方法になる。

 英文解釈法は明治中期に完成した。これこそ、日本近代文化が生み出した大業績のひとつであると考え、主張してきた。外国語がわれわれの読解能力をみがき、するどくしてくれた。こうして、外国語は<未知>読みの道場になりえた。

 <未知>読みは難しい内容の本をくりかえしくりかえし読むことによって到達できる。どんなにわからない文章や本でも、反復読んでいれば、そのうちにわかってくる。これが、<未知>読みの王道だ。」

 とかく受験生は既知を読む読書に傾倒しがちであるが、受験で求められる力は<未知>を読む力だ。読書方法に参考にしたい本だ。


GMARCH、関関同立B判定でなぜ不合格になったのか !

 GMARCH、関関同立受験生で模試の判定はB判定をとっていたのに落ちる人が多い。模試は受験科目の配点も組して判定を出しているはずだが、最後の結果は厳しい結果になっている。

 不合格になった人の共通項は、配点の高い英語が偏差値60前後だったことだ。追い込みで地理歴史・公民・数学の点数が上がって、「英語で負けた」結果になっているようだ。

 「B判定」で5,6校受験すれば、どこか1校は合格するが、心もとないので、塾ではGMARCH、関関同立に合格するには、英語偏差値が最低65以上いくように指導している。

 英語の成績を上げるために「頻出英文法・語法問題1000」(桐原書店)を使った英文法・語法問題の勉強法を紹介します。

 まず机にタイマーを用意し、20分で100問を解きます。時間は厳守してください。解答は正解して、今後も間違えない自信がある問題は無印。間違った問題は赤のラインマーカー。自信がないが正解は黄マーカー。フリクション・ラインマーカーを使うと消せるので便利です。

 2回目以降は赤、黄マーカー問題を解いて、できた問題はマーカーを消していく。このテキストは1000題ちょっとあります。解くのに20分、答え合わせ1時間40分使って、2時間。だいたい合計20時間で1回が終わります。

 テキストの問題を解いてみて50%の正解が得られない人は初めに解答を見て理解して、1回まわして、またはじめから解く。文法・語法テキスト1冊を4,5回まわして90%の正解を得られる人は2冊目(別の問題集)に取りかかる。このクラスの人でも新しい問題を解くと70%ぐらいしか得点できないと当塾の結果で出ています。

 私立大学受験の人は取り組む価値があります。英文法・語法問題1冊を解いただけではGMARCH、関関同立クラス以上では実力不足の結果になっています。国立志望で時間のない人は500題(偶数、奇数番号のどちらかの問題)を前から解いていくのもいいでしょう。ない時間は工夫して取り組みましょう。

◆大学受験の志望校選択とは
 

 高校受験とは違って大学受験となると、自宅から通える人は限られる。都会に住んでいない限りは、通える大学はないに等しい。
 
 塾生の中には一人っ子なので地元の大学しか受験できないという子もいるが、大半は都会の大学を目指す。親元を離れて一人暮らしがしてみたいという子が多いのだ。
 
 親の世代であれば、大学卒業時の就職試験の交通費や宿泊代は会社もちだった。現在は自分持ちで就職時には大変な支出になっている。こういう支障があって、なかなか就職活動もままならないと聞いている。
 
 希望の就職ができれば、場所はどこでも構わないと考えている方もいるでしょうが、将来、地元に帰るのかどうかは考慮していた方がいいと思うのです。
 
 福岡から息子一人と娘二人を東京の大学に出した友人が、皆、東京に就職してしまって帰ってこないと嘆いていた。こうなることを危惧するなら、志望校は親と子で慎重に相談して決めるべきである。

◆来春の国公立大医学部合格を目指して

 
来春の国公立大医学部を受験しますので、よろしくお願いしますとメールをもらった。

 センター試験の結果が目標点数に達せず、センター試験が終わった翌日から勉強をはじめている。もう1年、苦手の英語を克服して、受験する決意を固めたそうだ。

 一般に、後期日程の結果を見て、3月いっぱいは高校生活を楽しんで4月からという感じになるだろうが、これほど息を抜かずにやり続けるのは立派だと思う。

 勉強の習慣を身につけ、ペースを落とすことなく、黙々と続けることが「合格」につながると思うのだ。

◆国公立大学の願書受付がはじまった!先生が生徒の成績を伸ばすために行っている最後の一手とは!

 
毎年中間発表までに集計される倍率は低いですね。出願が慎重になって中間発表の結果を見てからという人が多いからでしょうね。

 センター試験後の三者面談でB判定以上の大学に志望校を変更させられた塾生が多いです。高校の進路指導は厳しいですね。

 河合塾のバンザイシステムを見ると、一目瞭然で志望校の自分の順位がわかります。合格可能性35%のD判定は合格可能性50%のC判定の棒グラフをひと山超えなければ合格できない実感が湧きます。なかなか厳しいです。

 SNSに興じている暇はありません。昨夜は塾生がパソコンの調子が悪かったので、スマートフォンでSkypeにつなげてくださいと頼んだら、高校の先生にスマートフォンを預けていると言っていました。少し驚きましたが、先生が生徒の成績を伸ばすために行っている最後の一手なのです。SNSで気が散って勉強に集中できなくなるのを防ぐためだそうです。

 SNSをやめれば、勉強のはかどり具合は全然違ってきます。あと1ヵ月、本気になりましょう!

◆センター試験後の三者面談で


 センター試験合否判定をもとに受験校を決定する高校で三者面談を受けた塾生との会話である。

 「先生、山形大学ってどこにあるんですか?」
 
 「山形大は東北の山形県だろ」

 「へーえ、東北ね。雪が多いんでしょう。冬は寒いでしょうね」

 「寒いのイヤだから、徳島大学に決めます!」

 センター試験の自己採点がB判定以上で受験校が決まった人は、二次も気を抜かず頑張れば問題ない。問題になるのは急遽、三者面談で受験校が今まで考えてもいなかった大学になるケースだ。
 
 塾でも地元の九州工業大学からセンター結果が思わしくなかったために、三者面談で高校の先生から山形大か徳島大学の工学部をすすめられたケ-スがあった。
 
 地元大学であれば、費用が一番かからずいいのかもしれませんが、大学となれば通学できる大学は誰でも数校しかありません。見方を変えて全国規模で考えれば、受験できる大学は多くなります。

 「国公立大学にぜひとも合格してほしい!」と考えている親御さんの希望なら、合格可能な大学にチャレンジしてはいかがですか。これも一つの選択肢としておすすめします。
 
 彼は無事に徳島大に合格し、本人、親御さんともに大喜びしたのです。高校の同じクラスの塾生はこういう理由で琉球大学工学部を受験して合格しました。ここの高校は過去5年間に国公立大学に合格するものは数名しかいなかったので、進路指導の先生に感服しました。

◆国公立大2次の「小論文」「自由英作文」対策とは

 
まず、両対策ともセンター試験前にやっている人はあまりいない。今からやってちょうどいいので心配無用だ。まず受験校の過去問をできるだけ情報収集する。最低10年分は集めたい。集めたら時間を決めて解く。

 ここでのポイントは、出来た答案を必ず添削してもらうことだ。自分で解答見て添削しても、合格答案までには至らない。現役生なら、担当の先生に見てもらう。知らない先生でも先生なら快く引き受けてくれる。この厚かましさが「幸運」を生む。そして先生から添削してもらった「答案」を毎日見て、暗記することが大切になる。

 ここで「なぜ暗記するのか?」と疑問に思う受験生もいるだろう。全く同じ問題が出題されない以上、無駄だと考えるのだろう。ご尤もだが、「小論文」、「自由英作文」は、どうにでも論理展開が出来る。知っている構文や覚えている文をもとに自由自在に書けるのだ。こんな方法で皆な合格しているので、今から徹底的に先生にお願いして準備したい。

 最後に過去問10年分と予想問題10題の計20題を自分のものにして試験に臨めば、「合格」はグーットと近づくと言っておきたい。


◆センター試験・私立大学の合否判定結果は?

 
塾生が血相を変えて、中央大学文学部一般入試を受験することにしましたと言った。

 中央大学文学部をセンター試験単独で判定を出したら、河合塾・A判定、駿台・B判定、ベネッセ・C判定をもらったそうだ。

 判定結果を見て、これでは合否がわからないので、一般入試を受験する決意をしたようだ。

 一般入試を考えていなかったので、急遽願書を提出したあと、赤本を購入して1年分と過去問チェックしたら、他の受験大学と随分傾向が違う。

 過去問をみて、和訳・英作文対策を行うこととなった。

 センター試験・私立大学の合否判定結果はあまり信用できません。各予備校とも受験生の動向を見極めるのは難しいのが現状のようです。最終的には中央大学文学部にセンター試験単独で合格していました。


◆国公立大英語問題で合格点をとるには!

 
英語の二次試験対策を行っています。東京外国語大学の二次試験問題は英語の問題でありながら、内容を把握したうえで字数制限つきの内容説明で、長いものは100字を超えるものもあります。このような問題では英語力だけでは到底解答できません。現代国語力が必要になるのです。

 現代国語と英語の成績は相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ています。英語の長文の和訳ができれば、問われていることは現国の問題と同じである。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのです。
現代国語をまったく勉強しない人がいます。勉強しないのではなく、勉強の仕方がわからない人が多い。日本人だから現国は「なんとかなる」と思っても「なんともならない」のが現国である。

 現国のテストは書かれている文章を主観的ではなく客観的に、論理的に解く科目です。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを10題ぐらいやってみる。そうすると問題に対するアプローチの仕方がわかってくる。

 国語はセンター試験だけという受験生はマークセンス対策だけでも構いませんが、二次試験の英語で記述がある受験生には記述対策をすすめます。文章をまとめる力がつきます。これが英語の二次試験問題対策になるのです。


◆追込みで合格を決めた受験生がとっている戦術とは 
 
 
来週から2月。私立大の受験が本番を迎える。追い込みで連日受験校の過去問対策を行っている。

 早稲田大学文化構想学部の英語に取り組んだ。「現役早大生が伝授する早稲田大学&文化構想学部合格法のHP」の英語の配点予想は

大問1
長文の空所に単語を補充する問題
(1問1点)


大問2
ABCの三つの長文から成る読解問題
ABCはそれぞれ独立した問題
(ABは1問2点、Cは1問3点)


大問3
長文の空所に短文を補充する問題
(1問3点)

大問4
会話文の空所補充問題
(1問1点)


大問5
課題文を英語で要約する問題
(文法4点、内容4点 ※部分点あり)

 90分ですべての問題に解答するには相当の実力がいる。解答できない問題があれば、不合格になるであろう。大問5の要約問題を10分で解いて、配点の高い大問3と大問2の順で取りこぼしなく解き、大問1と大問4を時間内で解き終わりたい。


 実力があっても時間配分を間違えば、合格は覚束ない。東京外国語大受験生は10時から12時30分の英語の時間配分を決めたと言った。過去問に配点が載っている大学なら、時間配分を考えること。配点の高い順に問題を解く、順番通りに解いていても合格はない。

英検2級は簡単になった!

 
高校卒業レベルといわれる英検2級テストは、2016年から各技能が均等にスコア配分されるようになって、塾では合格率が高くなった。

 2015年までは素点をベースにしていたためにReadingの配点割合が高かった。1番の単語・熟語の問題で60%以下では合格は難しかった。

 しかし、ListeningとWritingの配点が均等になったおかげで、Reading が悪くても合格可能となった。

 塾生の自己採点、Reading 16/38、Listening24/30、結果スコア、Reading 487/650、Listening547/650、Writing597/650。合計1631/1950。合格基準1520をクリアして合格した。

 とりわけ、Writingの高得点は合格率が高くなる。Writingはエッセイが出題されるが、直前期の添削対策は功を奏す。添削をしてもらって、間違ったところ理解することである。

 塾生には英検2級に合格しても、センター試験では筆記140点ぐらいしか取れないので、早めに合格するように指導している。

準1級一次試験の場合



◆センター試験の明と暗!

 受験生の皆さんはセンター試験の自己採点が終わったと思います。あと数日で各大学の得点分布表、ボーダーが発表されます。

 過去にセンター試験の比重が高い熊本大学工学部にA判定が出て、合格に自信をもった塾生がいました。データリサーチの結果を見せられました。学科順位3番。前期は得意の数学・理科だから、楽勝、落ちっこない。AはAでもSAと言っていました。SAって何と訊くとSAとはSpecial Aと本人はご満悦でした。あと1ヵ月だから頑張るように指導しましたが、聞く耳を持たなかった。

 センター後は勉強に身が入らなくなり、前期試験に不合格。不合格後すぐに報告をもらいました。早速、後期はどんな問題が出そうですかなど尋ねられました。終始、洒落にならないとぶつぶつ言っていましたが、こうなってしまっては遅いのです。

 反対にセンター試験に失敗してD判定。死に物狂いで頑張って九州大学農学部前期試験に合格した塾生がいます。昨日のブログで書きましたので参考にしてください。

 センター試験の結果は、明と暗に分かれますが、マラソンでいう折り返し地点のタイムであって、ゴールタイムではない。A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指す心構えで、これから毎日勉強に取り組んでください!

◆センター試験に失敗しても

 
寒い中、センター試験、お疲れさまでした。やっと2日間が終わりました。今日はのんびりしてください。試験は心身ともに疲れますよね。

 さて、明日学校に出向いてセンターの自己採点をする人も多いと思います。各自、予備校に点数を提出すれば1週間程度で各大学のボーダーが発表される運びとなります。

 塾生の中には過去、数I・数Aのマークを全部最後にまわしていたために満点近い得点をあげていたのに、途中で終了ベルが鳴り、10点あまりの成績だった女子がいます。第一志望九州大学・農学部判定はD。ショックだったと思います。2次試験は諦めようと、ふと脳裏をよぎったかもしれません。しかし彼女は諦めなかった。形相を変えて鬼気迫る勉強を2次試験まで続けて九州大学前期に見事合格したのです。

 センター試験の失敗も合格が決まれば喜びはひとしおです。今日センターで落ち込んでいる人がいたら、参考にして最後まで自分を信じて頑張りましょう!


○○○○○○○○イメージ ◆天才たちはどのような日課を送っているのか?

 「天才たちの日課」を読んだ。天才たちの奇抜な発想はどこから生まれたのか。日頃の生活をみれば、何かヒントになると思ったのである。

 過去400年間の作家、芸術家、音楽家、思想家、学者、161名の仕事、食事、睡眠、趣味、人づきあいの日課を読み続けるにつれて、意外な事実に気がついた。

 凡才とは違う日課を期待していたが、規則正しく、朝早起きをして午前中3時間に集中して仕事をこなしている天才たちが多かった。朝は創造力を生む源である証拠ではないか。

 趣味の中で際立っていたのは仕事する前や後で行う散歩である。散歩は天才たちにとってはとっかかりの仕事の再考の場でもあったようだ。散歩にでかけてコーヒーブレイクして、思索を深めて仕事にもどることを習慣化していたようだ。

 この本の中でも取り上げられている、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェイムズは人の生活の一部を無意識に送れるように「ルーティン」-日常的な習慣ーにした方がよいのだと言っている。良い習慣が身につけば、頭脳に余裕ができ、真に興味深い活動分野へ進むことができる。そして、時間、意志、自制心、前向きな姿勢などを有効に利用することができると説いている。


◆英語長文問題の速読対策に最適なテキストとは

ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ

 英語の予習で単語・熟語の意味を調べたあとで、フィーリングと想像力を働かせて文を訳している受験生はいませんか?

 定期考査のテストはなんとかなっても実力テストの成績はあまりよくない結果になっていますね。

 そんな受験生におすすめなのがビジュアル英文解PARTⅠ・Ⅱです。はしがきには一流大学志向の中学生のためにと書かれていますが、東大の入試問題もあり、基礎からやりたい高校2年生や3年生のためのセンター試験・長文対策テキストとして十分に対応しています。

 このテキストの特徴は英文を一度読むだけで、ピリオドまでに来た時にはすべての構文分析が終わっていることや、どれだけのことが分かれば、日本語に訳せなくても英文は「読めた」と考えていいのかのプロセスを具体的に解説しています。

 長文を速く読めない理由は文の構造が分からないからです。センター試験よりも難しい文が多くあります。長文問題の速読対策に最適なテキストです。

◆「現役合格」を決めるのはこの人のこのひと言です 
 
 
私立大学の願書受付がはじまっています。連日、受験校選びの家族会議が行われていることでしょう。

 模試の悪い結果や進路相談の三者面談を受けても、受験生は滑り止め校を受験しません。それに親が子供の志望校に同調していたら、悲惨な結果を招くのです。子供は合格しても行く気のない大学を受験するつもりは毛頭ないのです。

 子供は親が経験した受験の厳しさを知りません。何とか合格できるだろうとしか考えていないのです。子供の成績を客観的にみているのは親しかいません。「岡目八目」でみると合否はおおよそ判断できるのです。

 現役合格には親が「滑り止め校は受験しなさい」とひと言いえばいいのです。3月に行く大学がない受験生は途方に暮れるのです。

 それでも、滑り止め校を受験しないと言い張るなら、覚悟を決めて不合格が決まった翌日から勉強をはじめるように助言してあげてください。すぐにはじめないと合格はままならないのです。

◆自分を信じること!


 私は高校1年の10月の英検から2級を受験し始め、4回目の受験で合格することができました。

 1回目の受験では、ただ過去問を解いていただけなので当然不合格でした。2回目からはそれに加え、単語帳を覚えたりライティングの練習もしました。そのときの英検では点数は伸びたけれどあと1点というところで不合格でした。

 3回目では2回目の時の悔しさを活かし、更に努力をしました。しかし、思うように点数が伸びず、その時の英検はあと4点というところで不合格でした。

 3回も落ちてしまい、もうだめだと思っていたところに母からこれだけ頑張っているんだから次は受かる!と励まされ私はまた頑張ろうという気持ちになることができました。そして再び努力をして4回目の英検では合格することができました。

 英検2級は自分が思っていたよりもずっと難しかったです。努力をしてもなかなか合格できないこともあると思います。だけどそこで諦めず、それまでの自分の努力を信じ、頑張ってください!

◆カズに学ぶ入試合格の近道とは 
 
 カズこと三浦和良選手の練習を元同僚の武田氏がテレビ取材していた。武田氏によればカズの練習は20年前と全く変わっていないそうだ。カズはプロサッカー選手、最年長の51歳。今も昔と変わらない基本練習を続けている。
 
 これは英語の勉強にも同じことが言える。成績を短期に上げたい気持ちはわかるが、基本を忘れて難問に挑戦してみても成績は伸びない。部活で何度も基本練習をやらされている人はこの重要性が体に染みついているが、帰宅部の人には経験がないので、なかなか理解してもらえず苦労する。
 
 たとえば自分が取り組んでいる文法・語法問題集をまず3回まわす。これで80%解けるようになったら、あと2,3回まわして95%以上解けるようになった方が入試では強い。塾生で各模擬テストの偏差値70以上の成績を上げている者は最低10回以上やっているのである。たぶん10回目は1回目の十分の一程度の時間で終わる。まず基本を徹底的におこなうことが入試合格の近道なのだ。


◆英語の成績がなかなか偏差値60を突破できない理由は

○○○○○○○○イメージ  英語の成績を短期間で上げたいと血眼になっている受験生は多い。単語や熟語を覚えて、何とか長文が速く読めるようになりたいと躍起になっている。それでも、なかなか偏差値60が突破できない。その理由は。

 それは英文構造の基本と文法力が不足しているからである。ここが盤石でないと致命的なミスになって得点できない結果になっている。

 そんな受験生に目から鱗が落ちるテキストがある。それが、「英文読解入門 基本はここだ」である。

 短期間で仕上げる場合は最後の例題一覧を用いて、解答を見ずに和訳をしてみる。和訳ができなければ、前の解説を読むといい。

 入試で失敗する受験生は基本を軽視している。理解しているつもりが、全然できていない。このテキストは英検2級を取得している塾生にも得るところは多いのですすめている。

進路指導の先生がすすめる早稲田大学合格の秘訣とは! 
 
 
塾生の進路指導の先生が悲鳴を上げているという話を聞いた。というのは、ここ3年、早稲田大学現役合格者が半減しているからだ。

 これは文部科学省による都市部の私立大への学生集中回避として、入学定員を段階的に厳格化した結果である。

 19年はさらに厳格化するとしていたが、一定の効果があったという理由で厳格化を見送り、3年後をめどに改めて判断されることになった。だが、19年以降も18年並みの定員制限は残ることになっている。

 進路指導の先生はこの3年間の早稲田大合格者を分析して、あることに気づいた。一般入試と4技能試験を併願した受験生が、一般入試に不合格であっても、4技能試験で英検準1級合格を提出した受験生は合格したケースが多かったというのだ。

 早稲田大学合格の秘訣は一般入試問題と並行して、英語外部検定対策(英検準1級以上・TEAP・TOEFL iBTなど)を行うことにつきる。


○○○○○○○○イメージ ◆誰でも「苦手科目」がある

 誰でも「苦手科目」がある。国公立大に進む人は「苦手科目」克服がポイントとなる。「苦手科目」克服のメリットの
話として、風呂屋の桶板の話をする。

 桶板は底板を何枚かの脇板で囲んで出来ている。底板は一定として、脇板をセンター試験の科目数と同じ、板7枚からなっているとする。得点に合わせて、脇板を切る。点が低い場合は脇板が短くなることとして、枠をつけ桶を作ることとする。

 出来上がった桶に水を注ぐと、脇板の短い所から水が漏れる。1科目得点が低い科目があれば、そこから水が漏れ、水は溜まらない。このイメージにセンター試験の総得点は似ている。極端な「苦手科目」はマイナスである。少しでも点数を上げて、水が溜まる桶にした方が、センター試験は強い。平均点を底上げした方が試験に強くなる。

 好きな科目は、やっていて面白い。またそれがテストの好結果になって返ってくるので、また力を入れるといった好循環になる。苦手科目は反対の結果で悪循環だ。この悪循環を断って、頑張りましょうなんか言われたところで、勉強ができるようになるわけじゃない。具体的にやり方を変えないとだめだ。

 まず勉強法として嫌いな「苦手科目」は、まず取り組んでない人が多いので、自宅学習で真っ先に勉強する。寝る前になるとただでさえやる気がないのに睡魔が襲ってくるに決まっている。そして「苦手科目」を質問できる友人、先生を見つける。先生ならば、どうして分からなくなったか指摘してもらえるので、またそこから復習ができる。基礎ができていないことが多いので、根気よく歯を食いしばってやる。誰でもそうだが、「苦手科目」は得意科目に比べて、勉強時間をかけてもなかなか成績が上がらない。まとまった時間が取れる週末は、「苦手科目」の勉強ができるいい時である。

◆高校3年の模試の偏差値は必ず下がる? 
 
 
「高校3年第1回模試で浪人生は返り討ちにしてくれる」と息巻いていた塾生は高校2年ほどの成績は取れず、反対に返り討ちにあったのです。

 高校3年の春は一生懸命に頑張ったが、秋ごろにやっと2年の時と同じ偏差値が取れるようになって九州大学医学部に合格できたのです。

 現役生と浪人生の成績は11月下旬ごろに同じになるといわれています。浪人生10万人の壁は厚い。このことを現役生は肝に銘じておかなければなりません。

 高校受験は地方の高校では1倍台です。大学受験は国公立大前期で3倍台です。不合格になる受験生が多いのです。大学受験を高校受験と錯覚してはいけません。河合塾のマーク・記述模試のC判定以下は不合格になると自覚することです。

 第一志望がC判定以下なら今から相当頑張らなければなりません。受験生は成績は頑張ったら頑張った分だけ成績は伸びると思っていますが、他の受験生も頑張っているのです。相対評価の偏差値にはなかなか反映されません。早めに対策を立てて実行していくことが一番です。

受験生はお正月気分に浸っている暇はありません
 
 
センター試験まで2週間あまりとなりました。受験生はお正月気分に浸っている暇はありません。一気にラストスパートをかけねばなりません。

 まずはセンター試験当日の起床時間にする。就寝時間も体調に合わせて決めて実行するといいですね。
 
 地理歴史、公民、理科は追い込みで得点が十分期待できる科目です。2回まわすぐらい徹底してやったほうがよい。1回目はサブノート、テキストをひととおり読み流し、忘れているところをチェック。必ずもう一度出来るように印などをつけておく。2回目はここだけを重点的にやる。
 
 ラストスパートの主要科目、国・数・英と地理歴史、公民、理科の勉強割合は3対7、もしくはそれ以上に後者に当てた方がよい結果がでている。各自総合得点を考えて勉強を進めてください。


○○○○○○○○イメージ ◆まず英語の偏差値65をとるには!
 
 
長年教師をしていると生徒から勉強法を学ぶこともある。全国的に高校生が使っている英語の文法・語法問題集、「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」の勉強法である。


 塾でこのテキストを毎週100題出題(そのままの問題80題、応用20題)の20分テストを実施した。1問にかける時間は12秒。早く解ける者でも19分は切れなかった。この成績上位者、平均95点以上の10名に何回やったかを訊いた。4、5回だろうと思っていたら平均10回やっていた。またこのテスト結果には模擬試験の結果と正の相関関係があって、95点以上の者は偏差値65以上は取っていた。

 「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」(桐原書店)は300ページのテキストである。これで偏差値65を取るには、どのくらいやればいいか目標ができたと思う。まだ3回しか終わっていなかったら、偏差値が60に届かないのは当然の結果である。1回目の勉強量は2回目は半分になるし、3回目は1/3で済む。やればやるほど、短時間で効果が上がる。成績が伸び悩んでいたら、参考にして取り組んでみてほしい。

◆センター試験会場に行ってきました

 「昨日、新宿のセンター試験会場に行ってきました」

 「下見はまだやっていないでしょう」

 「座席のことが気になってこっそり見てきたんです」

 「大丈夫だった?」

 「校舎の1階は明かりがついていました。5階までエレベーターで上がり、真っ暗な中、教室を覗いたら、高校と同じひとり机でした。長椅子だと気が散って試験に集中できないんです。安心しました」

 塾生は埼玉からひとり新宿まで試験会場の下見に出掛けたのだ。年明けの下見では遅いと思ったという。

 下見は大切である。自宅に近いから大丈夫と思っても大学のキャンパスは広い。交通機関のチェックを兼ねて、気晴らしにこの土曜日に出掛けるのもいい。

◆大学入試・英語で満点をとったら

 合格可能性がぐっと高まる。こんな願いをかなえてくれるテストがある。

 それは英検準1級テストである。2級合格なら英語の試験免除、準1級合格なら満点換算の大学がある。今後、これが増える傾向にあるのだ。

 以前の塾生ならば、2級をとったら、上智大学英文科に進んだ塾生でも、準1級はとらずに過去問対策に入った。

 しかし、4技能の英検テスト合格点を大学入試で加点や換算する制度がはじまって、2級をとったら、準1級まで合格を目指す塾生が増えている。

 準1級は大学中級程度といわれているが、2級の高得点合格者には読解力と語彙・単語力を伸ばせば、難しいテストではない。

 大学に入ってグローバルな分野や医学部に進みたい生徒にとって、英語は必須である。入学前に準1級レベルまで取り組むメリットは大きいのである。

 塾では高校3年生は他の科目の勉強で忙しくなるので、高校1・2年生で合格できるように指導している。

◆システム英単語やターゲット1900で単語は大丈夫ですか?


○○○○○○○○イメージ  「システム英単語だけで大丈夫ですか?」「ターゲット1900を何回も繰り返しやっていますが、この方法でいいですか?」などの質問を受ける。

 無論、質問者は本心で大丈夫だと思っていない。単語の暗記は大変だから、勘弁してほしい。免罪符を得たいだけなのだ。

 学校では単語帳が決められて小テストが行われている。毎回合格点がとれるように取り組む。加えて、難関大受験者は、この「速読英単語(上級編 )」に取り組む必要がある。

 難関大の直近の10年分の英単語は36,172種、10,000語を覚えていても足りないのだ。

 入試の本番で見たこともない単語を処理するには、文の流れ(同意表現・対比・対立関係など)と単語のパーツ(接頭語・語幹など)を考える必要がある。この手順が学べるようになっている。意味を類推しながら読む力が必要になるのだ。


◆早稲田大学第一志望の受験生にアドバイス

  佐賀の大隈重信記念館を訪れたブログを書いて以来、早稲田志望の熱烈な浪人生と面談をしている。

 今年の受験で使った英語テキストや成績などを訊いて落ちた理由を考えた。

 理系で教育学部数学科のように英語と数学の配点が1対2のところは別にして、文系であれば、英語の配点が高い。河合塾の偏差値で70ぐらいは取れないと厳しい結果となっている。

 センター試験(筆記)で英語189点をとって、古典の問題が学校でやったところが出題されて合格しただろうと思っていた塾生が国際教養学部に落ちた。英語の点が取れなかったのだ。

 早稲田の英語はセンター試験では9割以上取って、プラスアルファ―の文法・語法、単語・熟語力が必要になる。

 浪人受験生には、まずは単語・熟語力を磨くために英検準1級の合格を目指すことと文法・語法問題は2冊の問題集を徹底してやるようにアドバイスしている。

◆高校2年生ならこのことは念頭に置いておきたい! 
 
 模試の結果や成績を聞いて志望校合格に向けて適切な指導を行っている。塾生の中に評定平均値4.6の塾生がいた。第一志望校は地元の国公立大学である。

 この評定値なら、推薦してもらえるはずだ。早めに担任の先生に相談して推薦をお願いした方がいいとアドバイスした。4月に進路の先生に話したら、推薦をしてもらえることになった。推薦入試がダメでも、一般入試は受験できるので勧めている。

 下図は文部科学省がまとめた平成12年度と平成27年度の大学入学者選抜概要と平成27年度国公私立別の大学入学者選抜概要である。この図でわかるようにAO入試と推薦入試の割合は増えている。私立大学は約半数がAO入試と推薦入試の入学者なのだ。
 



 
 現在、高校2年生までが現行の「センター試験」が実施されるが、一年浪人すると「大学入学共通テスト」がはじまる。AO入試と推薦入試のことも考えて最善を尽くしたい!

◆現役で国公立大に合格できなければ辛いです!

 「わが校は文武両道。体育祭、文化祭、部活動、そして勉学に全力で臨んでもらいます」と校長先生の言葉を入学式の時に聞いた。

 成績トップ高校には文武両道で、進路指導は放任主義の高校がある。

 塾生も何とかなるだろうと思って指導に従ってきた。

 ところが先生は皆さんは自分でできるからといって、生徒任せで何もやってくれないのである。数学は塾に通って成績が上がってきたが、苦手な英語はお手上げの状態になった。

 学校の方針は高校3年間は文武両道で高校生活を満喫せよ。大学は1年間浪人して大学に入ればよいという方針なのだ。

 塾生は業を煮やした。英語はこのままでは学校の勉強では何ともならない。現在高校2年で現役で国公立大に合格できなければ、大学入学共通テストが始まり、苦労することになる。

 文武両道のトップ校では成績上位者ならば、楽しい充実した高校生活を送れるが、下位者には悲惨な結果になるのである。

◆センター試験・
英語、満点とれよな~
 
 センター試験前の最後の授業で塾生の息子にお父さんが言った。

 「英語、満点とれよな~」

 息子は神妙にこの言葉を聞いていた。これを聞いてまずいなと思った。なぜなら、センター試験前にナーバスになって、今まで強気だった彼が、センター88%程度なら、志望校を変えますと言っていたからだ。

 以前、息子がいない時にお父さんからは、息子は本番に弱いんです。緊張して、頭の中が真っ白になるんですというお話を聞いていました。そうであるなら試験前には、プレッシャーをあたえない方がいいと思います。過去にも期待をかけすぎて、本番で頭の中が真っ白になって悲惨な結果なった塾生がいますからと助言していた。

 それなのに、あえて最後の授業で息子に言うんだろうと?

 試験後、お父さんからメールが来ました。文字化けしていました。たまにあるんですが、文面が長い。いい結果であるといいんだが……何か不吉なものを感じました。

 改めてメールが届きました。英語(筆記)200点、(リスニング)46点。総合得点92%をとったという報告でした。

 敢えてお父さんが試験前に発した言葉、「英語、満点とれよな~」は息子に試練を乗り越えよ!もっと大きくなれ!というメッセージだったと思ったのです。

◆第一志望校を変更したい


 
息子が志望校を変更したいと言っていますと保護者の方から電話をもらいました。

 保護者の方はセンター試験まで1ヵ月を切って、志望校の突然の変更に戸惑ってしまわれたのでしょう。

 塾生は東京工業大を第一志望にしていました。センター試験は950点満点で基準点の600点以上をとれば、二次試験が受験できます。こういうわけでセンター試験対策は今まであまりやっていません。二次対策に重点を置いてきたのです。

 東京工業大の問題は一年浪人しても難問で合格は難しいと判断して、私立大に志望校を変更したのです。

 この判断は正しいのか、正しいと言えます。受験直前に第一志望校を変更するのは容易ではありません。

 東大理Ⅲ志望の塾生が10月に九州大学医学部に志望を変えて、生物を一から勉強して合格を果たしました。自分の実力と問題の難易度の判断は実力がないとできません。的確な判断ができたわけです。

 あと、私立大入試までまる1ヵ月あります。集中してやれば、合格につながるのです。

◆英検準1級対策を考えました!


 
昨年、英検準1級を受験した塾生から解答を終えてメールが来ました。

 英検準1級の解答をしました。前回よりも良かったですが、やはりリスニングのPart2が半分しかできていませんでした。

 長文は1問間違っただけで出来ていました。問題は単熟語の問題です。7問間違っていました。ひとつ気づいたことがあります。

 旺文社の「でる順パス単」を使っていたんですが、使えませんね。今までに過去出た単熟語を載せているのでしょうか?

 辞書で調べて分析しました。GENIUSのCランク(大学生・社会人に必要な語)までやっておかないと理解できませんね。あとは接頭語・接尾語・語幹だよりで類推しかないと思いました。

◆私立大専願者もセンター試験を受験する理由!

 
昨年、1月下旬の塾生との会話です。

「来週からは連日試験ですね」

「センター試験でA判定の大学は受験しないことにしました」

「へぇーなるほどね」

「連日、受験じゃ、第一志望校にも影響があるからね」

「戦略は十分練られていたんですね」

「2月からの受験は本命校の1校だけです」

「わかりました」

センター受験と個別試験を全部受験と聞いて

大変だと思っていました。

塾生は青山学院、中央大、法政大、成蹊大、武蔵大、東洋大に

センター試験で合格。

個別試験で立教大社会学部に合格しました。

私立大専願受験でセンター試験を受けない方がいます。

2月の受験期は短期決戦です。

5校も受ければ、受験地への移動や宿泊は

大変な負担となります。

滑り止め校の受験はセンター試験利用をすすめる理由です。


◆英文が読めなくなる時とは

 
 英語長文が突然に読めなくなる時がある。今までスラスラと読むことができたが、スピードが上がらない。このことに改めて気がついた。

 「英語は毎日読まないといけません。読めなくなるんです」と塾生の医者の保護者の方がおっしゃった。

 嘘だろうと思ったが、塾生指導でてきめんに現れることに気がついた。それは修学旅行が終わったあとの授業だ。

 読むスピードが極端に遅くなっている。構文の理解もまた遅い。修学旅行中の1週間余りは勉強ができない。このことが起因していると考えられるのだ。

 プロ野球選手の練習はピッチャーならば、毎日欠かさず投げ込みをやっている。打者ならバットの素振りを毎日、朝、昼、晩の3回に分けて行っている選手もいるのだ。
 
 こんな話をしていると、毎日、英語はやれませんという受験生の声が聞こえてくる。成績上位者はこんな工夫をしている。単語熟語なら2~3回はCDを聞きながら、つづりを書いて覚えた後は、毎日10分程度で100語ぐらいをチェックしている。長文はまた今までにやった長文の読み返しをしているのだ。

 If I miss one day of practice,I notice it. If I miss two days, the critics notice it. If I miss three days, the audience notices it.(by Ignacy Jan Paderewski)

1日練習を休むと自分でわかる。2日休むと批評家にわかる。3日休むと聴衆にわかる。

◆国公立大医学部志望の勉強法とは


 
国立大学医学部を目指す塾生が、毎朝3時に起床して4時から勉強していた。浪人生ではあったが、土日も休まず、毎日12時間勉強していた。

 ある時、彼に「なぜ、早い時間から勉強しているのか」訊ねたことがある。起きてから5時間くらいで試験に臨んだら、頭がさえて実力が発揮できたというのである。これは彼が昼夜逆転の生活を続けて受験に失敗した経験から生まれた生活だったのだ。

 「失敗は成功の母」という、ことわざがある。失敗の苦い経験をしてはじめて「自分の甘さ」に気づき、反省をして成功するのである。

来春の合格を目指して親子で考えなければならないこと! 
 
 
高2年生対象の三者面談をはじめています。この時期三者面談を実施する理由は、志望校の親と子の一致のお願いをして、合格戦略を早目に立てるためです。大学の学部・学科で傾向が全然違います。早目に志望校を決めることで合格率が上がってきます。

 面談をしてみると、なかなか親と子の志望校が一致しないことが多い。願書を出す段になって、志望校が変わってしまって、科目の変更を余儀なくされたケースがあります。親はとにかく有名大学に合格してくれればと思いがちですが、子は学部・学科への「こだわり」があったり、クラブ活動の延長で大学を決めていたりします。
 
 親子で進路のことを真剣に考えて、話し合いがあれば、すんなり決まっているでしょうが、実際は話し合いが全然行われていない。子の「こだわり」は、なかなか親、高校の担任に理解してもらえないので、話をしていないケースが多い。そこで内申書に響かない塾の先生の登場となるわけです。 

 私は、子、本人のやりたいことをやらせることをモットーにしています。18歳となれば自分で判断できるわけですから、子の「こだわり」の真意を十分に理解して、ベストの志望校選定に努力したいと思っています。

◆私立大学受験出願で気をつけること


 12月下旬から私立大学の願書受付が本格的にはじまる。出願は郵送する時代からWEB出願に変わった。

 早稲田大学商学部を受験するする塾生が郵送の時代に年明けから願書受付がはじまるのに12月に出した。

 受験番号100番以内の受験票が届いた。また受付期間ぎりぎりに出した教育学部は早稲田大学ではなく高校学校での受験となった。

 塾生が実体験したことを事細かに話した。商学部は出願を早く出した受験生である。やる気満々の受験生で教室は殺気立っていた。それに比べて教育学部はのんびりムードだったのである。

 受験番号は願書受付順の大学が多いだろう。受験番号による教室の雰囲気はだいたい想像できる。早く出す受験生の方が合格率は大学受験に限らず高い。

 殺気立った雰囲気を嫌う受験生もいる。のんびりムードはいいが、やる気のない受験生が隣に座っているのも嫌なものである。こんなことを考えて願書を早めに整えたい。

◆英検準1級に合格しているのに最悪の結果になった

 
「やってしまいました。センター試験は最悪の結果になりました」

 塾生の英語の筆記試験が130点だったというのである。

 昨年、彼は準1級に合格して英語に自信をつけていた。私立専願でセンター試験は滑り止め校出願のために受験をした。

 「センター試験の発音・アクセントは1問しか取れていませんでした。 問4、Bの計算問題も引っかかってしまって情けないです」

 後悔の念を散々語って最後に言った。

 「今日から再起します。徹底的に過去問を解いて私立大学は合格します」

 彼の失敗はセンター試験対策を怠ったことだ。英検2級合格できなかった塾生は最後まで粘って159点とったのだ。

 慢心は試験に好結果をもたらさない。A判定でも気を抜いていると不合格になっているのだ。

◆「現役合格」を決めるのはこの人のこのひと言です 
 
 
そろそろ私立大学の願書受付がはじまります。連日、受験校選びの家族会議が行われていることでしょう。

 模試の悪い結果や進路相談の三者面談を受けても、受験生は滑り止め校を受験しません。それに親が子供の志望校に同調していたら、悲惨な結果を招くのです。子供は合格しても行く気のない大学を受験するつもりは毛頭ないのです。

 子供は親が経験した受験の厳しさを知りません。何とか合格できるだろうとしか考えていないのです。子供の成績を客観的にみているのは親しかいません。「岡目八目」でみると合否はおおよそ判断できるのです。

 現役合格には親が「滑り止め校は受験しなさい」とひと言いえばいいのです。3月に行く大学がない受験生は途方に暮れるのです。

 それでも、滑り止め校を受験しないと言い張るなら、覚悟を決めて不合格が決まった翌日から勉強をはじめるように助言してあげてください。すぐにはじめないと合格はままならないのです。

◆英語受験がない有名大学とは 
 
 
「もう1校受験するの?受験料3万5千円ですからね!」

 受験校をお願いするたびにため息をつかれた母親から受験校を勧められた。

 それは立教大学グローバル方式入試だ。2017年2月1日以降の英検2級4技能試験に合格した者には英語受験がない。文系は国語が必須、社会・数学の選択科目から一科目選択。理系は数学・理科の二科目。数学科は数学のみの受験となる。

 英検の4技能試験がはじまって、英検の成績利用を採用する大学が増えてきた。英検2級の得点をセンター試験に換算して、センター試験の得点と比較して高い点数を採用してくれる。

 英語が苦手な生徒にとっては願ってもない救済策になっている。大学受験前に最低目標として英検2級取得する生徒が増えることになるだろう。


◆大学の附属高を受験させない理由とは

 中学生の進路相談した時のお父さんとの会話である。

 「都立は新宿高校、私立は中央大学附属高校、中央大学杉並高校を受験させるつもりです」

 「娘さんは中央大に行きたい学部があるのですか?」

 「いいえ、まだ決まってないようですが、家から近いのと息子が現在、中央大学の4年生だからです。都立高校が第一志望ですが、落ちたら、無理せずに内部進学で大学に行ってもらいたいと思っているんです」

 「そうですか。都立第一志望の対策をさせていただきます」と答えて、内部進学と聞いて明治大学時代の外書購読の授業風景を思い出した。

 教授が学生に席順に英文を一段落ずつ読ませ、和訳をやらせた。教授のヒントでできない学生も何とかひと通り和訳まで終えるのだが、明らかに和訳をはじめると、しどろもどろになる学生がいた。教授が業を煮やして、「どっちだ」と叫んだ。明大中野か明大明治かと尋ねたのである。学生が「中野です」と答えると失笑が起き、「次」と教授が言って授業が進んだ。

 一般入試生と内部進学生には明らかに成績の開きがあった。入学試験がない内部進学生は学力が著しく劣っていた。この現象は今もどこの大学にも起きている現象だ。

 別の塾生の父親はこのことを十二分に知っていて、うちの息子は大学の附属高は絶対に受験させません。高校の3年間が中身のないものになるとおっしゃった。

 「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがある。辛く苦しい入学試験を受験してこそ、知識が身につくのである。これが本当の親心と思うのである。

◆英単語ターゲット1900を全部暗記したのに長文を読めない理由とは


話題別英単語リンダメタリカ

 英単語を暗記するにはどんな方法がいいですかとよく質問を受ける。なかなか覚えられず、苦労するのが英単語暗記である。

 基本は学校指定の英語単語帳をやるのがよい。それは学校で小テストをこまめにやってくれるので記憶できるようになるからだ。ひとりで暗記するとなると覚えるのは難しい。

 ひととおり基本になる英単語を暗記したら、志望校に合わせて、単語を英文の前後関係から類推して読む力をつける。「話題別英単語 リンダメタリカ」(Z会)医学部や難関大の英語長文の単語力がついて、その上に英文解釈とその背景知識までわかるテキストになっている。


東大の英単語 「東大の英単語」(教学社)英文解釈のための基本単語が入試問題つきでまとめられているので重宝する。

 英単語ターゲット1900(旺文社)は一語一義の意味で覚えるのに対して、このテキストは派生語や関連語もまとめて覚えることができる。

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全統高2記述マーク模試をすすめる理由とは!

 高校2年最後の全統高2記述マーク模試の申し込みがはじまりました。塾では2年生には来年の受験を計るうえで受験をすすめています。

 というのは、中高一貫校で1学年上の模試を受けている生徒は別として、この模試は大半の生徒にとっては同学年の最後の試験になり、この成績結果は1年後の受験計画にとても役立つのです。

 高校3年になれば、浪人生が10万人加わりますので、5月に行われる高3年の第1回模試では2ランクぐらいは判定が下がる結果になっています。

 ここから高3年生はがんばって、やっと11月下旬に浪人生と成績が並ぶと言われています。

 同学年のこの高2模試でB判定以上ぐらいは取っていないと受験は厳しい結果になっています。

 受験勉強は高校3年から頑張ればいいとかなりの人が思っています。皆が走り出す4月では遅いと思ってください!大学受験は同学年だけの戦いではない。10万人の浪人生も加わった戦いなのです。

◆2020年のセンター試験は難しくなる? 
 
 高校2年生の鼻息が荒い。例年と違い意気込みが違う。現役合格を目指して真面目に受験勉強に取り組んでいる生徒が多い。

 これは現在の高校1年からはじまる大学入学共通テストの影響である。

 センター試験にない国語・数学の記述式の導入と英語の4技能の評価がはじまり、難易度が上がると考えられている。

 高校2年生は共通テストがはじまる前に現役で合格したいのだ。試験の形式が変われば、予備校では共通テスト対策が行われるだろうが、初年度は対策が後手に回る。なかなか予想問題もままならないのである。

 記述試験が苦手な生徒は危機感がある。マーク式のセンター試験で現役合格を考えて、あと1年一生懸命に頑張ろうと考えるのは至極当然なのだ。

 こういう理由で2020年のセンター試験は浪人生と現役生が背水の陣で臨む最後のセンター試験になると予想される。

◆部活を続けて現役で大学に合格できますか?

 タイトルは体育会系の部活に入っている高校2年生からの質問です。部活は最後の大会までは頑張ってくださいね。高校時代の部活の思い出、経験は何物にも代えがたいよね。現役で合格するには要領よく勉強するしかないね。

 では現役で合格した先輩の例を二例あげると、一例目は体育会系の部活の生徒で夜8時ごろに帰宅。それから夕食、お風呂に入って机に就くのが9時半頃。眠い目をこすって勉強開始。やる気はあっても疲れてボーットして勉強に集中できず、力尽きて11時前には就寝。こういう状態が1年の頃から続いていた。

 成績は1年から右肩下がり、そこで一発奮起して朝型勉強に切り替えた。夕食は軽めにして、夜9時に寝て、朝4時起床して朝食の時間まで勉強した。部活で疲れて勉強できなかったのでサッサと寝て朝いちばんで勉強時間を確保した例です。

 二例目が授業中の勉強の仕方。私が講義をしているとこちらは気を入れてやっていても睡魔に襲われる生徒がいる。1人はしょうがないが4、5人となるとこちらも対応して気を引く面白い話をせざるをえなくなる。

 話を始めたところで授業に集中していたA君は、私の話にうんざりして、いきなり蛍光ペンで英単語に線を引きはじめた。話はつづく。A君今度はその単語を単語帳に写し始めたようだ。話は佳境に入り眠りかけていた生徒も起きだして話に聞き入り始めた。内容がだんだんとわかってきたのか笑い声も出てきた。

 ちょっとA君を見たら今度は単語帳の片方を隠して暗記し出したようである。よしこれで授業再開と踏んで切りが良いところで話を終えた。授業から離れて余談5分。居眠りしかけた生徒は全員起きて笑い、A君も笑っている。愚者は勉強時間に面白い話を聞くことができて、勉強時間がつぶれて笑う。賢者は授業中に勉強がはかどり満足気にニタリとする。

 先生からは同じ科目の勉強ならばこの内職は注意を受けないはず。数学であれば別の解き方を考えてみるとか、自分で工夫してやってみるとよい。

 では現役生はとにかく時間との闘いです。時が経つのは早いもので今年もあと1ヵ月で終わろうとしています。気を引き締めていきましょう!



◆この7週間の過ごし方が合否を決める 
 
 一年のうちで街がもっとも華やいだ時期にひとり静かに机に向かい勉強するのは骨が折れる。ここが我慢のしどころだ。目前に迫ったセンター試験。たぶん、一生で一番勉強するのが、この7週間だ。

 受験生にクリスマスとお正月はない。遊びは3ヶ月後にお預けにして本気で頑張った方がいい。翌年の受験が出来ないならば、今年はテレビを見るのを諦めてやるしかない。

 毎年行っている新年カウントダウンや初詣も長時間寒い所で長居して体調を崩すことにならないように!受験生はいつもの時間に起きてたんたんと過ごすのがよい。

 今年の夏、暑さにもめげずに勉強した受験生も多いはず。しかし、この7週間の追い込みに集中しなければ、夏の苦労も水泡に帰す。合格する人はそのことを十二分に心得ていて、街中のにぎわいにも目もくれず、勉強に没頭している。

◆大学受験勉強はいつからはじめるのか

 
師走がはじまった。浪人生や3年生は、今、青息吐息で勉強している。自分も来年、再来年の今頃はと思っている高校1,2年生がいるだろう。

 
大学受験生にとって土曜日に通学のところもあるが、金曜日の帰宅後、夜6時から日曜日夜12時までの54時間は学校の勉強から離れて受験勉強に没頭できる受験勉強のゴールデンタイムだ。
 
 1年50週として、金曜日4時間、土、日曜日8時間ずつ勉強するとして合計1000時間のまとまった時間が取れる。毎週土・日曜日、いつも通り朝6時には起床して、図書館や自習室に通う。トップレベルの受験生だったら、こんな週末を送っているのである。
 
 現在高校1・2年生だったら、今から受験勉強をはじめればいい。これを習慣にしてしまえばいいのである。

 みんなと一緒ではなく、一歩も二歩も前に勉強をはじめていれば、大学受験を恐れることなく臨めるのである!

◆マインドフルネスで受験勉強が変わる! 
 
 今年も残すところあと4週間となった。追い込みで気をつけなければいけないことは集中して勉強することである。

 人間の頭の中の半分以上は雑念があるといわれている。不安なことがあると目の前の勉強に集中できないのだ。受験のストレスにつぶされないようにするために今はやっているマインドフルネスを実践するのもいい。

 
マインドフルネスとは、今この瞬間の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れることである。

 
戦国武将、本多正信が後藤
又兵衛を乱心させるために発した言葉、「心が乱れていては戦に勝てず」。これは受験にもあてはまる。不安に駆られていては多くは望めないのである。本番の入試までベストコンディションを作り、リラックスして試験に臨みたい!

◆大学4年間で最大800万円、返還不要の奨学金が給付される大学がある

 
毎年、この大学の給費生試験は、センター試験や私大入試を予想するうえで「試金石」になっている。受かれば順調にいき、落ちれば考えを要すことになっている。

 それは神奈川大学の給費生試験である。

 この給費生を目指して受験したにもかかわらず、一般入試にも不合格なって、私大受験まで本気になって勉強した塾生がいた。

 D判定がでても高校受験の時も追い込みで何とか志望校に合格できた。今回も何とかなるだろうと思っていたようだ。

 大学受験を高校受験と錯覚している受験生がいる。倍率が高くなっているのに気づいていない。私大のB判定(合格可能性60%)は3校受験して1校合格と考えていた方がよい。

 最後に彼は明治大学商学部に現役で合格できた。模擬試験ではなく、本番入試で不合格を突きつけられたのが功を奏したようだ。
 
 現役生の勉強の進捗状態を聞いている。浪人生に比べて追い込みが甘い。私立大文系の選択科目社会はセンター試験が80点以下ならMARCHレベルは英語、国語が得点できてもまず不合格になる。社会が出来ずに辛酸をなめた塾生の姿を何度も見てきた。

 センター試験までの追い込みは社会と理科の選択科目に重点に置くことである。2,3回は回す計画を立てる。模擬試験やサブノートの見直しを徹底してやることだ!


◆集団授業と個別指導ではどちらが成績が伸びるか
 
 
集団授業の経験のある講師であれば、教壇から生徒の顔を見ると、どのくらい生徒が理解をしているかがわかる。理解をしている生徒がクラスの半分以上であれば授業をすすめるし、半分以下なら、もう一度復習からはじめる。このようにして授業をすすめている。
 
 理解している生徒にとっては、授業の8割以上はすでに理解している内容で時間をもてあますことになっている。理解できていない2割のところだけ目を輝かせて授業に耳を傾けている。
 
 個別指導ではトップクラスの生徒ならば、理解しているところは飛ばして、間違ったところだけ集中的に授業を受けることができる。集団授業に比べてはるかに効率がいい。
 
 これは逆もまた真なりで、理解ができていない生徒ならば、わからないところをじっくり習ったほうが効率がいいのである。さらに個別指導では生徒が気づかない弱点を見つけることができる。こういう理由から個別指導が集団授業より成績が上がるのだと思う。


◆高校2年生の受験対策、来春合格するために今やるべきこと!

 
4月になると文系・理系や国立・私立のクラス分けがあるよね。まずその枠内で自分の志望校を決めることになるね。一番困るのが行きたい大学が下宿を考えなければならない時だ。経済問題が発生するので親とよく話し合わなければならない。奨学金制度もあるのでよく調べて検討した方がよい。地方の国公立大学には低料金で賄いつきの学寮があるので、費用は地元の私立大学に通うよりトータルでは安くなるかもしれない。

 そこで大体志望校がしぼられる。まず過去問を見てみる。同じ大学でも学部・学科で試験問題が違うことに気づくと思う。英語では全問マークセンスでスピード重視のどんどん解いていかなければいけない問題と、記述式、要約問題が多くじっくり考えていかなければいけない問題では勉強の仕方も違ってくる。

 理想は自分の得意な形式で傾向のそろった大学を選択してはどうだろうか。一つの提案である。志望校が苦手な形式ならば、対策を練っていくことになる。偏差値は一定のバロメーターにはなるが、絶対ではない。今までに過去問攻略をして早稲田大学だけ合格した者もいる。まずはみんなが受験するセンター試験の問題を早めに取り組んで一次の合格点を目指す。科目の配点も異なるので考慮する。
 
 最後に過去問は受験2,3ヶ月前に解くものではないということを肝に銘じてほしい。受験生が実力判定で合格点に達しているかどうかを自分で判断したいと2,3ヶ月前に解く気持はよくわかるが、過去問はなるべく早く入手して出題傾向をみるものだ。

 ドリームインキュベータ代表取締役会長の堀紘一著「年収が2倍にも3倍にもなる勉強法」の中で、受験1年前の高校2年の春休みに東大入試の過去問10年分を古本屋100軒回ってかき集め、出題傾向を研究して8,9割は取れないが合格点の7割を下らない勉強をしたと述べていた。志望校に合格するコツは早めに志望校の過去問に目を通してみることにつきる。


◆中学生のうちに英検準一級をとる!


 私は中学2年の今年、第一回で英検準二級に受かったばかりで、まさかその後の第二回の試験で英検二級に受かるなんて思ってもいませんでした。

 準二級はなんとか合格しましたが、その成績は決していいとは言えない点数で、特にWRITINGが七割を下回っていました。READINGもLISTENINGも七割五分と、二級では到底通用しないレベルでした。
 
 そこで、夏休みの終わりごろ母親のすすめで、この生葉塾に入ってみると、今まで完璧だと思っていた文法や単語が、自分が想像していたよりも悪く、初めのころは、授業を受ける度に知らないことを教わり、いつもショックを受けていました。

 しかし、ショックを受けるだけでは、もちろん英検二級など受かるわけありません。だから私は、吉武先生にすすめてもらったデュアルスコープと、授業の予習と復習、毎週作文を二個書いて、見直しすることをしっかりとしました。その結果、授業も少しずつ分かるようになり、今回の英検でも作文で94%とることができ、無事二級に合格することができました。
 
 今回、英検二級に受かり、自分の目標である「中学生のうちに英検準一級をとる」ということの第一歩を踏み出すことができました。吉武先生ありがとうございました。

◆彼の言葉に「努力の賜物」をみた!
 
 野球部に入って「甲子園」を目指すN君。中学時代に得意だった英語が高校に入って以来だんだんわからなくなってきた。自分では「単語・熟語」の意味がわからないのが原因だと考えて、英単語ターゲット1900・英熟語ターゲット1000を全部暗記したそうである。
 
 半年後、学年成績トップクラスの野球部の友達と単語、熟語テストは負けないくらいになっていたが、実力テストはかなわなかった。この原因は解釈力の不足にあると考えて、「英文解釈教室」を購入して読みはじめたそうである。これもまた半年を要したそうだ。
 
 1回終えたところでN君は入塾してきた。独力で300ページを1回やるのは骨が折れたと思う。しかし、この努力は「無」ではない。難解な問題に頭を抱えてやると何がわからないかがよくわかってくる。漫然と講義を聞いてわかった気持ちになるよりも頭に残る。
 
 N君は授業中に英語はwhat、thatなどの役割を果たす語が重要だと思いますといった。私ははっとして、彼の言葉に「努力の賜物」をみた。

◆受験で合格確実100%はありません!
 
 
Skypeで授業が終わると実力テストの結果や進路のこと、他の科目の勉強法などを聞いてアドバイスします。

 高校2年生で東京学芸大美術志望の塾生がいます。学校推薦を狙っています。昨年は校内美術コンクール入選、小論文対策の塾に通い、通信添削(小論文)と着々と準備しています。

 学校推薦枠は1名。毎年、志望する人はゼロだったのが、来年は他に2,3人志望の子がいてだんだん増えているようなんです。

 「推薦がだめだったら、どうするの?」と訊きました。

 「東京学芸大の一般を受験することになります」

 「国公立大の推薦の第2志望はないんですか?」

 「考えられません。東京を出たくないんです」

 芸術高校ですので一般入試の合格は厳しいと担任の先生から進路指導を受けています。3年になると数学の授業はないし、理科もひとりで勉強しなければなりません。負担が重いからです。

 都立中学・理科の教諭の友人がいます。大学受験は4年制の大学を受験したものの全部、不合格になり、短大に進みました。短大の成績はほぼ優の成績で4年制の大学に編入して教諭になったのです。

 教員試験も出身の新潟県はダメで東京都に合格しました。しかし、中学の教師になるという志は果たしたのです!

 塾生も将来先生になることが夢なのです。東京出身で地方の大学に行きたくない気持ちはわかりますが、学校推薦がもらえれば、これもまたチャンスです。教員試験の時は東京と地方の受験ができるのです。

 第1志望は理想は高く、行きたいところを望む。ダメなら善後策を講じて、第2・3志望を考えておく。受験はこれがとても大切です。行くところがない。これはいけません。

 「受験」は合格確実はありません。柔軟に考えた方がいい。また、頑張っていると将来いいことがあるからとアドバイスしたのです。


◆塾・予備校選択のポイントとは

 
塾・予備校選択の時期になりました。この時期、新聞、インターネットに合格実績や合格者の体験談が紹介されます。大手の塾・予備校だと実績もあるし、大丈夫だろうと誰もが思うものですが、ここに盲点があることにお気づきではありませんか?

 大手塾・予備校は実績を上げるために模試の成績が良い生徒は割引価格で入学させています。この実績を見て入ってきた生徒から学費を取るのです。講義に満足してしていて成績が上がっている生徒ならば、何も問題ありませんが、成績が伸びない生徒は問題になります。

 昨今はビデオ講義で自分のペースで勉強をすすめるようにカリキュラムが組まれています。個別指導ということですが、生徒がわからないところは根掘り葉掘り訊かないと解けない問題なのです。ビデオ講義だけでは弱点克服はできません。質問できるところもありますので、確認する必要があります。

 3ヶ月続けても成績が一向に上がらない時は生徒にあってない塾・予備校と判断できます。実績がある大手であっても子供の成績を逐一見て、本当にここに任せて大丈夫かとチェックすることが大切だと思います。

◆勉強をしていて成績が下がることはない?
 
 
定期考査の前だけ勉強する人がいます。成績はどうですか?実力試験・模擬試験の成績はいいですか?

 こんな人の勉強スタイルは日頃の家庭学習はやって1,2時間、定期考査の前は4,5時間です。定期考査は頑張っているのでいい成績が取れます。でも、実力試験・模擬試験は定期考査の成績に比べて悪い結果です。

 一番もったいない勉強法だと思います。定期考査が終われば、復習をして忘れないように心がければいいのですが、なかなかできていません。これができれば、実力試験や模擬試験でも成績は上がっていきます。

 成績上位者が心掛けていることは毎日勉強をすることです。プロ野球の選手はバッターなら毎日素振りはするし、ピッチャーなら毎日投げ込みをします。

 勉強を毎日習慣にできないことが成績が上がらない決定的なことなっています。続ければ、実力もつきます。努力は必ず報われるのです。


◆大学受験・英語記述式試験で点が取れない理由とは 
 
 大学受験・英語記述式テストの答案を添削して気づくことがある。センター試験模試で180点を超える受験生が記述式で点をとれない理由がある。

 そんな受験生に質問してみる。

 「本を読んでいますか」

 「最近は全く読んでいません」

 2018年全国学校図書館協議会調べでは、高校生が5月に読んだ本は平均1.3冊、1冊も読んでいない者は55.8%に達している。


 本を読んでいないので文章力がない。要約問題や自由英作文などは英語と国語力が求められる。ここで得点ができないのだ。

 以前は新聞だけは毎日、目を通す者がいたが、新聞を購読する家庭も減って新聞も読んでいないのが現状だ。

 大学入試では18歳選挙権、原発問題、年金問題、高齢者問題などが取り上げられる。自分の考えを論理的に整理しておくことが必要だ。

 では、二次記述対策はどうすればよいか。

 まずは新聞を読むことができれば、社説、投稿欄、文化欄などを読む。次に何が言いたいのかよくわからない文章を達意の文章にすることだ。

 テキストとして「文章力が身につく本」(高橋書店)をお薦めしたい。文章作成に関する80の基本的考えやノウハウ、テクニックが書かれている。自分の文章の欠点が自ずとわかる。

 要約問題や自由英作文は英語だけでなく、論理構成や文章の説得力などが問われている。こういう対策が効果的だ。

◆苦手の英語を克服する方法とは

 
入塾前の保護者の方から英語の成績がとても悪いのでどうにかしてもらえませんかという憤懣やるかたない内容のメールをもらった。

 Skypeで生徒と面談をしたところ、国語と数学は偏差値70を取っているが、英語は50。親の怒りはこのような状況から頂点に達していたとわかったのである。

 以前にもブログで書いたように一科目苦手科目があると第一志望校の合格は遠のきます。高校1・2年生の皆さんはまず時間がかかっても苦手科目の克服が先決の問題なのです。

 苦手科目の勉強は他の科目の勉強に比べて、時間はかかるし、嫌気がさす。誰もが経験していることです。

 「結局、すぐやる人がすべてを手に入れる」藤由達藏 著(青春出版)を読みました。やる気が出る本です。ベストセラ―です。気分を変え、現状の行動や習慣を変える具体的な方法をこの本は提案しています。

 ダラダラになりがちな苦手科目の勉強の克服に参考になると思います。


◆早稲田大学理工学部はこれぐらい取れないと合格できないだろう

○○○○○○○○イメージ

 早稲田大学理工学部の過去問対策を行っている。

 「英語は60%も取れば、合格です」

 そんな塾生の言葉にちょっと待てよと思った。

 大手予備校の配点をもとに問題を分析すると文・語句整序問題はセンター試験よりもはるかに難しい。語彙問題は単語の正確な暗記が求められる。偏差値70を取る受験生でもなかなか点がとれないはずだ。

 合否を決めるのは1問3点の長文問題である。英検準1級レベルの単語がキーワードになっているので語彙を増やす。文の前後関係から類推して文意を読み取る。

 予備校の合格点予想は90点/120点、75%。これぐらいは取れないと合格できないだろう。


◆受験勉強の宝物とは!

 テスト結果が悪いと今までの苦労が報われず、落ち込みますね。返ってきた解答用紙をむしゃくしゃしてゴミ箱に捨てた人を目撃したことがあります。

 気持はよくわかりますが、解答用紙が戻ってきたら見直しを必ず行ってください。テストを受けた時間が無駄になります。間違った答案は自分の弱点を教えてくれています。これほど大切なものはありません。合格へ導く道標にもなります。

 予備校で講師が答案を生徒に返却している光景をテレビで見ました。

 「間違ったところは、もう一度復習するように。これは君たちの宝物なんだ」と言っていました。

 まさにその通りと私は納得しました。

 浪人生で自分の間違ったところを1冊のノートにまとめて試験前に確認しているものがいました。わかりやすくまとめられていて感心しました。現役生は時間がないでしょうから、模範解答の重要なところはラインマーカーを引いて再度見直しできるようにしておいたらいいですね。

 受験は長期戦です。短気を起こさず。一歩一歩固めていきましょう!

◆偏差値が低いから英検はまだ早い、お前には無理だ


 私は模試での英語の偏差値が54しかありません。だから、英検2級に一発合格するなんて、本人はもちろん、学校の先生も、友達も誰も想像すらしていなかったと思います。
 
 私の学校は全く進学校ではないので、2年生の11月での受験は、学校の英語教師にも「お前にはまだ早い」と反対されました。

 弱気になっていた私も、塾で先生に「そんなこと言ってたら大学受験に間に合わないよ」と背中を押され受験を決意しました。受験する同級生は、校内で一人でした。

 そうは言ったものの、過去問を解き始めた時は、ボロボロで、長文も全く読めませんでした。加えてリスニングも半分も点が取れず、ライティングはどんなに良くても6割程度で、点数に大幅な波がありました。準2級の時のように一筋縄では点が上がらず、何度も受験を諦めようと思いました。

 しかし、塾でパス単の2級を小テストしてもらい、長文の読み方を、週一回の授業で、根気強く教えて頂きました。加えて、毎週、塾で時間を計って過去問を解き、最終的には18回分解きました。すると、ボーダーの6割程度取れるようになってきたのです。

 直前期にはライティングの添削を毎日してもらいました。先生のアドバイスで、使える英文をノートに集め、その英文でなるべく書くようにしました。すると、本番では、9割を越えることができました。毎週、時間内に過去問を解く練習をしていたおかげで、本番では苦手なリスニングの選択肢の先読みをする時間を作ることができ、8割とることができました。

 二次試験も、先生の、「2冊やったほうがいいですよ」というアドバイスの元、4冊くらい見て、とにかく新しくでてきた表現を覚えました。これも、高得点で合格できていました。

 同じ学校の3年生の先輩はほとんど合格していませんでした。そんな中、こんな私が校内で1番のスコアで合格できたのです。「偏差値が低いから英検はまだ早い、無理だ」と決めつけて諦めてはいけないと思いました。先生のアドバイスについて行き、必死に勉強することが大切だと身をもって感じました。

 しかし、これで英語ができるようになった訳ではありません。気を抜かず、今後は、受験に合格できるよう、先生の指導についていけるよう頑張りたいと思います。

◆受験の合格者と不合格者の違いとは
 
 
 入塾時に志望校を訊きます。志望校がわかれば、英語のテキストとスケジュールは決まります。模試や毎週行うセンター試験対策の結果をみて、弱点補強を個別指導で行っていきます。

 不合格になる理由は最小限の努力で最大限の功績を残そうとするあまり、やる事をやらないことです。試験に出ない問題は極力やりません。問題なのは試験に出ない問題を自分で判断していることです。試験直前、出題されそうな問題に山を張るのは至極当然ですが、常日頃の勉強が大変だという理由で尻込みしているのです。

 一方、合格者はそんな問題が出る可能性があるなら、やってみますと中学生でもトライしているのです。感心するばかりです。これが合格者と不合格者の違いです。

 やっていない問題を解くのは実力がある受験生でもなかなか解けません。やったことがあるから、何とか解けるのです。


 そこまで努力はしたくない。やりたくないと思ったら、そこが自分の限界だと気づくことです。それほど大変な勉強なら、志望校は妥協することです。

 「ほどほどにするのか」、「手抜きをせずにやるのか」、これを決めて受験は臨んだ方がいい。合格するのは厳しいのです。

◆英文の直読直解にはトランプゲームのやり方で


 塾生に尋ねてみる。「トランプの神経衰弱は得意?」

 「苦手なんです」

 この英文が解けない受験生はいつもこう答えるのである。  

 I have seen various places in Europe, and I never found myself the worse for seeing them,
but the better.


問題)butで結ばれているのは。

 まず、and ,but ,orを見たら、次に来る語句、節を見て、前の部分から文法上それと対等なものを見つけ出すことだ。

 これは難しく考える必要がない。神経衰弱をやるやり方でA and Bの形なら、andのあとのBと同じ形を、andの前からAを見つけることだ。

 神経衰弱はトランプを裏返しにして同じ数字のカード2枚を引き当てるゲームだが、英文読解であれば、見えている英文を分析するわけだから、より簡単である。

 塾生が上記の問題が解けないというので、and,but,orを見たら神経衰弱の方法を話したら、すぐに解けた。

 and,but,orの等位接続詞はもっと深く分析が必要な文もあるが、まず、この程度の英文の分析をすばやくやれると速く読めるようになるのである。

解答) the worse と the better
和訳)私はヨーロッパの様々な場所を見てきたが、そのために堕落したことは一度もなくかえって向上してきた。

◆センター試験・英語対策(筆記)3ヶ月で94点から186点までUPしました


 初めて挑戦した時は、時間も足らず、思った以上に点数が低くてちょっと落ち込みました。慣れるまでは波もあり、点数も安定しませんでしたが、回数を重ねるごとに、自分のやり方も定まり、ミスをしやすい箇所などがわかってきました。

 対策をしたり、見落としていた単語や熟語を確認したりしていくうちに、最初と比べて点数が上がってきました。これはモチベーションのアップにもつながります。

 また、毎週やっていると慣れてくるので、模試の時なんかも比較的落ち着いて取り組むことができました。本当にやっていてよかったと思います。

◆センター試験や私立大英語の成績が伸びない理由 
 
 
「センター試験や私立大英語の成績が伸びません」

 「志望校合格にはあと20点必要なんです」

 面談で受験生はため息を漏らす。11月に入って過去入試問題を解き、間違ったところを分析してみるとその原因に気がついた。

 長文問題が解けるようになり、センター試験160点台がコンスタントにとれるようになったが、発音・アクセントや文法・語法問題を疎かにしている受験生が多い

 私立大志望で文法・語法問題で点が取れない受験生がいる。

 どちらの受験生にも共通しているのは文法・語法問題を徹底して取り組んでいないことだ。例えば、Next Stageの整理やUPGRADE英文法・語法問題のCheckをやっていない。

 何回も問題はやっているが、
こんなところをやっていなければ、点数は取れない。

 2015年度東京理科大経営学部(B方式)の問題ではNext Stage 整理89その他の重要多義語のところから3問出ていたのである。

 大学入試の英語、だいたい受験生の平均点は50%、合格者の平均点は70%になっている。この点差は勉強の仕方から生じている。手抜き勉強に合格はない。

まだ中学2年生ですが、英文解釈教室の指導できますか?
 
 
塾では「英文解釈教室」を長年使ってきた。このテキストの使用は大学受験用なので高校3年生か浪人生の春から、早く使いはじめたとしても高校2年生の春からだった。
 
 高校2年生からの生徒は早稲田大学政経学部や九州大学法学部などに現役で合格したが、初めからこのテキストを使っても解説をするのにとても時間がかかった。これを使いはじめる前に前段階のテキストが必要であることを痛切に感じていた。
 
 そんな折、保護者の方から、まだ中学2年生ですが指導できますかと問い合わせをもらった。自分は医師で長男は九州大学医学部に在籍している。受験英語への関心は高く、長男とはビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ(駿台文庫)を一緒にやってこられたという話を聞いた。
 
 中学2年生は中高一貫校に通っていて、中学校レベルの模擬試験では全国トップレベルで最近は1学年上の模試を受験しているとのことだった。保護者の方のお話では長男が医学部に合格した勉強を振り返ってみて、数学・理科は中高一貫校でもカリキュラムの関係からどうしても高校3年までかかってしまう。英語だけは学年に関係なく進められるので、早めに受験レベルまで達したいとのことだった。
 
 入塾して保護者の医師の方と二人三脚で、「英文解釈教室」をやる前のテキスト選びをして、暗中模索の指導がはじまった。英文解釈は「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ(駿台文庫)」。イディオムは「速読英熟語(Z会出版)」。文法は「そこが知りたい英文法(駿台文庫)」「新・英文法頻出問題演習(PARTⅠ文法篇)」2冊を「Forest(桐原書店)」の対応する章の解説を加えて指導してきた。
 
 指導3か月で英検2級に合格。そうして1年あまりでようやく「英文解釈教室」に入るに至ったのである。
 
 このテキストは簡単な構文から入って、2回目に難しい構文とやっている生徒もいるのだが、保護者の医師の方の希望は、はじめから全部やらせてくださいとのことだった。この妥協しない教育方針にあらためて感心させられたのである。

◆英語の成績が上がらない人の共通項とは

 長年、英語の指導をして、なかなか成績の上がらない受験生を観察してきた。単語・熟語も随分やって、構文は十分訳せるのに点数が上がらない。ここに共通項があることに改めて最近気づいたのである。

 英語の長文問題。和訳ができれば、現国の問題と同じである。この現国の成績が悪いのだ。
現国と英語の成績は正の相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ている。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのだ。
 
 現国ができて英語ができない受験生は英語の長文問題が多少読めるようになると成績はとても良くなる傾向にある。構文など少々読めなくても現国の力で解けるようになるのだ。

 英語長文問題が解けないならば、遠回りになっても現国に力を注ぐべきである。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを30題ぐらいやってみる。そうすると英語問題に対するアプローチの仕方がわかってくるのでおすすめしたい。

◆明日は受験してくれ!


 私立大学を7日連続して受験した塾生の話である。

 あれだけ口を酸っぱくして最高3日連続に受験はとどめるように諭したのに。塾生は大丈夫と言って7日連続受験を試みたのだ。

 6日目が終わって連絡が入った。

 「疲れました。明日は受験しません。たぶん、今までの大学に合格しています。自信があります」

 合格する受験生にこういう発言はみられない。落ちる受験生は楽観的でできたというものなのだ。

 「頼むから、明日は受験してくれ!」

 塾生は浪人中に父親を亡くし、家業の手伝いをしながら2年間勉強に励んでいたのだ。

 「ぐったりしていて動けませんよ。先生が言うなら仕方がない。明日は受験に行きます」

 合格発表の結果は最後に受験した大学のみ合格していたのである。もっけの幸いとはこのことである。

 現在、受験校を検討中であろう。2月1日から20日までに私立大学の受験は集中する。難易度別にバランスよく、日程も考えて決定したいものだ。

国公立大3回受験できるとは!

 
かつて12月に塾生のK君から筑波大学理工学群・推薦入試の合格をメールでもらった。第一志望は東北大学工学部で夏休みには過去問を15年分やっていたので、てっきりセンター受験するものと思っていた。
 
 筑波大、東北大二校の推薦をもらい、東北大の試験の前に筑波大の合格が決まったので東北大は辞退したというのです。
 
 いろいろ推薦入試のことを訊いてみた。一番の疑問は国公立大・推薦入試の受験資格のことだった。県下一の進学校だから、評定値で高得点をとるのは容易ではないと思っていたからだ。

 「K君、評定値がよかったんだね。」

 「最低4.0ということでしたが、学校での活動も加味されるので、何とかなったようです。」

 「試験科目は何科目あったの?」

 「1日目に数学、物理、英語の3科目の筆記試験。2日目に面接がありました。」

 「試験2日は大変だったね。」
 
 K君とは高校1年の10月から毎週1回60分の授業を2年あまり続けてきた。半年ぐらいして、校内のテストで50番になり、成績が貼り出された時はとても喜んでいた。毎週実施するセンター対策の筆記試験では平均180点を取り、本番の高得点を期待していた。
 
 国公立大学を目指す高校1・2年の皆さん、学校の成績がよく、部活動や生徒会活動を積極的に行っている人なら、推薦入試は受験できます。センター試験前にチャンスがあるのです。前・後期と合わせて、トリプル(3回)受験になるのですから、挑戦してみましょう!

◆大学受験・英語、このテキストを勉強したらなぜ合格するのか!
 
 
このテキストの最大の長所は難関大学入試の英文和訳問題の構文が全部網羅されていることである。数学の赤、青チャートの公式を十分理解すれば難問がとけるように、英語においてもこのテキストを十分に理解すれば解けない問題はない。

 
巷間のうわさでは、センター試験英語対策ではレベルが高すぎて必要ないと言われている「英文解釈教室」。塾をはじめたころから25年間以上このテキストを使っている。

 ただ問題は一冊300ページあり、余りにも分厚い参考書なので高校生には手に負えない。そこで塾では英文解釈教室をパワーポイントで作成した教材を提供している。日本文を読んでもなかなか理解できない事柄を図解したものである。これをもとにレベルに合わせて簡単な構文、短文、例題と順に解説する。これにより難関大学入試の英文和訳問題・長文問題の速読ができるようになっている。

明治大学に逆転合格した秘訣とは!
 
 
センター試験まであと2か月。追い込みで夜遅くまで勉強している受験生も多いことだろう。11月までの明治大学模擬試験の判定はD・E判定で逆転合格した塾生がいる。

 
驚くことだが、彼は12月からよせばいいのに朝の新聞配達をはじめた。普通なら勉強に専念するためにアルバイトなどもってのほかで、勉強に充てる時間を増やそうと考えるだろうが、彼の考えは180度違っていた。

 朝早く起きて頭を活性化させて勉強しようと思ったという。幸か不幸か彼の作戦が功を奏して商学部に合格を果たしたのだ。

 彼の勝因を分析すると、試験に合わせて朝方の勉強をしていったことだ。現役生ならば学校に普段どおり通学していれば問題ないが、問題は高卒生だ。もうそろそろ夜型からセンター試験の時間割で頭が働くように、朝型へシフトしなければならない。なかなか夜型を朝型にシフトすることは難しい。早めにシフトしないと最悪の結果になるので、気をつけていこう。

 次に残された貴重な時間を有効に使っていこう。これから時が経つのが早く感じられる。毎日勉強する科目の計画を必ず立てて、1週単位で見直しをしていく。毎日寝る前に「今日はこれでよかったか。やり残したことはないか。明日は何をやるのか」を考えていくとよい。経営の授業で初めに習うのが、Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Act(改善)である。これを次のPDCAにつなげて、継続的な経営改善をおこなっていく。受験勉強もこのように改善していけばいい。

◆小論文対策お薦めテキストとは 
 
 
ブログが一方的な発信になっていないだろうか。読者に文が読みづらく、理解に苦しむ文になっていないだろうかと不安になることもある。

 ブログを書くのに要する時間は30分余り。書き終われば、まず校閲でチェック。助詞の指摘などを受けて読み直し改める。漢字を2,3語、辞書で検索する。また類語辞典で言葉遣いを選び、語の並び替えなどをして読者に伝わるかどうか考えたりする。毎日、こんなことを考えながら行っている。小論文対策にもなりそうだ。

 最近「文章力の基本」阿部紘久著(日本実業出版社)と「文章作法入門」中村 明著(ちくま学芸文庫)を併読した。両書ともコンセプトは同じで、文法・言葉選び・語順・構成からなる。

 前者は学生の文章が、指導された文章に併記されて改められている。大学受験の小論文対策になる。

 後者は著者が早稲田大学文学部教授である。文学の名著からの引用が多々あり、風情にひたれる。毎日ちょっとずつブログを書いて小論文対策にするのも一考かもしれない。作文力は書きながら養っていくものだ。ご参考にしてください。


東大受験生は早稲田を受験しない?
 
 
「そもそも東大受験生は早稲田を受験しないと思うんです」と塾生が言った。

 「その分析は正しい。よく試験日程も考えていますね」と言葉を返した。

 塾生の受験校は早稲田大学社会科学部。過去問を時間を計って解答してもらい。添削をして解説しているところだ。

 塾生の受験日分析によると、東大受験生は文系では早稲田の政経、法学部を受験はするが、社会科学部は受験しないと予想している。

 また、受験日程の観点から社会科学部は国公立大受験生ならば、二次試験前期日程の直前で余裕がない。地方の受験生は敬遠すると読んでいる。

 受験は毎年日程で難易度が変わる。年明けすぐに私立大学の願書受付がはじまる。センター試験併願も考慮に入れて、受験校選択は万全を期したい!


兵庫医科大から大阪医科大に志望を変えた理由とは
 
 
「受験校を兵庫医科大から大阪医科大に変えます」と塾生が言った。

 「この時期に変える理由は何ですか?」と訊ねた。

 医学予備校の進路指導で帝京大学医学部に落ちて、日本医科大に合格した者がいるのを聞いた。受験校は偏差値で選ぶのをやめて、自分が一番得点できる記述式を選んだ結果が大阪医科大だったのである。

 早速、大阪医科大の英語入試問題を2年度分を解いてもらって解説した。和訳は8割とれる。英文解釈教室に取り組んだ成果が出ている。英作文がもう一歩というところだ。

 11月に入り、模試が毎週行われて、判定結果に一喜一憂することになっているが、受験校はB判定以上をとり、過去問は10年分はやる必要がある。


◆冬期講習に行きべきか? 
 
 
「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、高2生の冬期講習から受験生としての勉強をしていく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は、早く切った方が良いが、なかなか高2生の冬から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。
 
 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 私は、自分というものをよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。


◆大学受験、長男・長女で失敗する理由とは 
 
 
センター試験まで3ヶ月を切り、模擬試験は山場を迎えています。この最終結果をもとに12月の三者面談で受験校を絞っていくことになります。

 受験校決定で重要なことは果たして合格できるかということです。長男、長女が受験であれば、大学受験は初めてなので失敗することが多いのです。

 高校受験と同じような気持ちで臨まれる方が多く。大学受験は終わってみれば、厳しい結果になったという感想になるのです。

 模擬試験のB判定はおそらく合格だろうと親子で思っている。私立大学ではB判定を3回取って1校合格と考えていた方がいいでしょう。滑り止めは毎回模試でA判定を取っている大学から選ぶことです。

 経済的に負担をかけたくないと思っている子なら、行きたくない大学の受験はしません。親はこのことを口実に受験を勧めませんが、そこに落とし穴があるのです。

 来春に行く大学がないという結果になってしまいます。親は子の気持ちを汲んでA判定の滑り止め校を受験させてあげてください。


「夜型」受験生の末路とは
 
 受験生の保護者の方と進路のことで面談をした。浪人している息子は深夜勉強すると捗るといって、朝6時まで勉強しています。昼間しなさいと何度言っても聞きません。

 
予備校へ行かず、生活を自己管理することは難しい。朝の起床がだんだんと遅くなって勉強をはじめるのが遅くなり、知らないうちに昼夜逆転生活をしている受験生は多いのだ。

 かつて昼夜逆転生活をした受験生がいた。半年も続けるとなかなか戻すのは難しく、受験期の2月まで続けた。2月の初旬に胸が痛くなり、病院に行った。

 診断結果は、自律神経失調症。病院の先生は受験生の顔を見て一生懸命に勉強してきましたね。当分安静にしてくださいとおっしゃったそうだ。

 その年、受験生はなんとか受験はできたが、合格はできなかった。この時、「夜型」勉強を悔いた。

 こうなってしまってはもう遅いのである。早めに「朝型」勉強に切り替えるべきだ。

立教大学に行っても静岡大学に行っても学費は同じなんです! 
 

 「立教大学に行っても静岡大学に行っても学費は同じなんです」
 
 「そんなことあるの?」

 「立教大学の経済支援型の奨学金を申請して通ったんです」

 「それなら、立教大学に行くべきだね」

 「もちろん、そうします」

 塾生との会話である。立教大学には経済支援型の給付奨学金がある。首都圏外なら、年額50万円の給付がある。文系の学生ならば、国立大学の学費と変わらなくなるのだ。

 この奨学金は一般入試出願期間に申請して、入学前に結果が届く予約型である。大学入学後に申請する奨学金もあるが、入学前に給付型奨学金が決まれば、ちょっと安心して勉学に勤しむことができる。各大学も給付型奨学金があるので、願書提出の時に十分に検討する必要がある。

◆センター試験で合格点をとる秘訣とは

 
 熊本大学の理系を目指す受験生とSkypeで面談をした。理科・数学はまずまずだが、国語と英語が6割程度しか取れないというのだ。

 英語はマークでは5番の途中で時間になり、模試は毎回120点。2番の文法・語法問題は8割はできているが、時間が足りないのだ。

 見方を変えれば、5番までの150点のうち120点、8割は得点できているのである。もう少し文法・語法問題で時間の短縮をして、長文を早く解く演習を行う必要がある。センター試験を60分で解く練習を行っていけばいい。

 国語の得点の内訳は現代国語80点、古典・漢文が40点。現代国語が80点とれるのなら、おそらく古典・漢文は短期間で成績は上がる。古文単語や漢文の句法を短期間でやった方がいい。

 センター試験は受験大学の傾斜配点をよく考えて、苦手科目克服をあと70日あまり、よく考えてみる必要がある。

 得意科目の得点を8割から9割にするより、苦手科目の得点を6割から8割にする方が合格可能性は高くなる。センター試験は総合得点で決まるのだ。

英検2級一次試験合格の秘訣とは

 
高校2年第2回全統模試・英語の偏差値54の塾生が英検2級一次試験を受験したが、その結果は?

 ReadingやListeningの点数はとれなかったが、Writingは606/650をとって合格できた。

 2016年から英検は各技能が均等にスコア配分されるようになって、従来よりもWritingの配点が高くなっている。

 英検2級一次試験の合格の秘訣はWritingで高得点を取ることだ。試験開始の合図で真っ先に15分前後でエッセイを解くことをすすめている。

 エッセイの型どおりに書いて、形式主語や関係詞、比較などの構文を入れる。テクニックとして、間違いは二重線で訂正したり、吹き出しで挿入したりして、極力消しゴムで訂正する時間を省くことだ。

 エッセイの勉強法として、模範解答から自分で書ける英作文に直して、ノートにまとめる。英作文は英借文である。覚えた英文を応用して使うことを心がけたい。

英検2級合格の秘訣とは

 
英検2級一次試験の結果をもらった。結果から2016年以降の4技能テストへ変更後の合格秘訣がわかってきた。

 
高校卒業レベルといわれる英検2級テストは、2016年から各技能が均等にスコア配分されるようになって、塾では合格率が高くなった。

 2015年までは素点をベースにしていたためにReadingの配点割合が高かった。1番の単語・熟語の問題で60%以下では合格は難しかった。

 しかし、ListeningとWritingの配点が均等になったおかげで、Reading が悪くても合格が可能となった。

 塾生の自己採点、素点Reading 28/38、Listening25/30、結果スコア、Reading 546/650、Listening544/650、Writing606/650。合計1696/1950。合格基準1520をクリアして合格した。

 とりわけ、Writingの高得点は合格率が高くなる。Writingはエッセイが出題されるが、直前期の添削対策は功を奏す。添削をしてもらって、間違ったところを理解することである。

 Writingで合格点をとるにはエッセイの型どおりに書く。関係詞、比較、形式主語などの構文を入れて、日本語と英語の論理展開を理解して、採点者を納得させる文を書くことである。

 塾生には英検2級に合格しても、センター試験では筆記140点ぐらいしか取れないので、早めに合格するように指導している。

準1級一次試験の場合



速読英熟語(Z会)◆「知の巨人」の記憶法とは

 勉強したところをすぐに忘れてしまう。習ったところがなかなか思い出せない。こんな悩みを持つ受験生なら、「知の巨人」の記憶法は参考になる。

 和歌山が生んだ「知の巨人」、南方熊楠。19歳からアメリカとイギリスに遊学。粘菌をはじめとする生物学や博物学、民俗学を研究して重要な役割を果たした。先日、南紀白浜にある南方熊楠記念館を訪れた。

 熊楠は10歳の頃から15歳にかけて「和漢三才図会」(江戸時代の百科全書、全105巻)を文字からさし絵にいたるまでことごとく写しとっている。展示してある筆写には感心させられた。

 熊楠は書いて覚えるとよく記憶に残ると言っている。抜群の記憶力があったと評されるのはここにあったと推察される。


◆追い込みの受験勉強法はココが大切! 
 
 
全塾生が第一志望校に合格したらこれ以上の喜びはない。

 このためにこの秋から入塾した受験生には個別に使っているテキスト以外に毎週1年分の第一志望大学の過去問入試を解答して提出してもらうことにした。

 提出した答案は記述式は添削をする。マークセンスの解答は採点して提出してもらう。ここで間違ったところを解答できるように勉強法を指導することにした。具体的にはココをやれば、解答できるテキストの紹介だ。

 英語のテキストははじめから終わりまで全部やる必要があるものもあれば、ココだけピンポイントでやればいいものがある。受験生にはこのテキスト選択がわからない。これをアドバイスするのである。

 一対一でSkypeで授業をしているわけだから、その時指導できるが、もう時間が足りない塾生がいるのだ。

 本人はまだ気づいていないが、タイムリミットだ。

 毎年不合格で一番落ち込むのはどういうわけか、実力が足りないのに無謀にも挑戦した塾生なのだ。こういう悲劇を生まないために最後の最後まで徹底して指導するつもりだ。


◆第2回全統模試E判定が意味するもの
 
 塾生から第2回全統模試の結果を送ってもらった。第一志望校E判定。

 この結果が意味するものは第一志望校変更である。滑り止めなしで受験すれば、浪人覚悟ということになる。

 簡単に考えている受験生もいるが、劣勢を挽回することはとても難しい。今、受験生は、家庭学習4,5時間、土・日曜日は20時間ぐらい集中して勉強しているのは当たり前だからだ。これ以上にやらないと追いつかないということになる。合格集団がもう第4コーナーを回ってゴールを目指してホームストレッチにさしかかっている。息を抜かずにやらなければならない!
 
 模試の結果が滑り止め校を受験して、第一志望校の受験を覚悟するものであったら、E判定は価値あるものになる!


◆大学受験、過去問は何年分やればいいですか?

回答:お問い合わせがありましたのでお答えします。

 進研ゼミの大学合格者アンケートから、何年分やりましたかの回答は、3-4年分40%、5-6年分20%、1-2年分15%、9-10年分6%、11年以上3.5%。

 いつから過去問を解きましたか。9月以前50%、10月14%、11月9.5%、12月以降22.5%。

 このアンケート結果を見て、合格者の平均値ぐらいをやればいいと考えている人がいるでしょう。教学社・大学受験シリーズの赤本は3-4年分が多いのでこのような結果になっているのでしょう。傾向をみるうえでは3年分やれば効果はもちろんあります。しかし本気で第1志望校に合格したいのであれば、最低10年分はやってください。教学社東大の過去問は25年分あります。需要があるということでしょう。東大を目指している受験生は高校1年から意識して見ています。これぐらい見ていると出題サイクルがわかってきます。相当の効果があります。

 塾でも極端な例になりますが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学不合格。早稲田大学のスポーツ科学部のみ合格した幸運な受験生がいます。

 過去問対策は合格するために最大の効果を上げます!

◆偏差値表の盲点とは

受験生ならば、偏差値表は見慣れていますね。
見慣れているはずなのですが、
ここに盲点があるのです。



模試の成績が偏差値平均の50から55に上がり、
次の模試では60と順調に上がってきたら、
この調子で65、70と成績が上がる
気持ちになるのです。

この気持ちは大切ですが、グラフのように
偏差値60・・・・・・・上位16%
偏差値65・・・・・・・上位7%
偏差値70・・・・・・・上位2%

順調に上がってきた成績も偏差値60からは
なかなか思うように成績が上がらず、
誰でも頭打ちになります。
勉強時間に比例して、
成績が上がるようにはなりません。

成績上位者は手強いです。
いつも負けるものかと勉強に励んでいます。
模試の結果の数字の盲点に迷わされず、
偏差値はだいたいこんな分布になっているのだと
再認識する必要があります!

偏差値50から60までの勉強時間に比べて、
60から65はより時間を要します。
65から70はそれ以上にかかります。

偏差値70以上の大学を目指している人は
これを踏まえて勉強計画を考え直してください!

◆私立大学英語長文マル秘対策とは

 
 そろそろ私立大学の日程をみて志望校を絞り込めましたね。なかなか現役生だと赤本(過去問)にさく時間がなくて、手がつけられませんね。しかし第1,第2志望の5年分ぐらいはやっておきたいところです。

 英語に関していえば、まず問題傾向をみる。長文重視、センター問題に似ているとか、学部学科によって特徴がありますね。

 長文の問題の傾向はどうでしょうか。早稲田大、慶応大学、中央大学、青山学院大学、学習院大学、明治大学の赤本を見ました。長文が2,3題あってテーマが書いてあります。大学によっては毎年よく出るテーマを出題している大学もありますね。

 最近の傾向は(1)地球温暖化(2)気候変動(3)環境問題(4)高齢化問題などの問題が目につきます。このテーマを日本語で理解をしていますか。不十分なところもあると思います。インターネットで検索して概要を把握してみてください。

 まったく知らないテーマが試験にでると面喰います。こういうテーマを好んで出す大学もあります。たとえば、早稲田大学商学部では、冒頭部から夢の話になっていて、夢の話とは知らずにおかしな文だと思って読んでいたら、文の最後にこれは私が昨日見た夢ですとなっているのです。この対策も過去問をみることによって解消できますね。誰も教えてくれない合格の秘訣ですから早速やってみましょう。



○○○○○○○○イメージ ◆読書はしないといけないの?

 もしも、あなたが受験勉強の壁にぶつかって悩んでいたら、この本を薦めたい。

 それは「死ぬほど読書」である。著者は伊藤忠商事前会長、元中国大使の丹羽宇一郎氏である。

 「はじめに」で朝日新聞「読書はしないといけないの?」の掲載記事に対して著者が読書の必要性に触れている。本を読まなくても本人の勝手であるが、本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるか。

 著者の実家は本屋で子供の頃から本を読まないと寝られないほどの読書家である。どんな本を読めばいいのか、また、読書の効用を色々な角度からスポットを当てて丁寧に教えてくれる。

 平日にまったく読書をしない高校生の割合は4割以上に上る。読書をしないことによってよりよく生きる機会を失っていることになっている。これほど本を読むことに熱く語りかける本はない。この本を読んで読書しない高校生の目が開かれたらと願うばかりだ。


◆試験に弱気になっていないか !モチベーションは上がっているか !
 
 
センター試験まで3ヶ月あまりとなった。もどってくる模擬試験の結果は、志望校には箸にも棒にもかからない、惨憺たるもの。嫌気が差す。勉強にやる気が起きなくなった受験生もいるはずだ。

 受験勉強は今からが本番だ。こんな弱気ではいられない。現役生は、まだ合格判定D、Eでも合格可能性は十分ある。11月末、現役、浪人生の成績の平均が同じになると言われている。現役は攻め、浪人生は逃げ切りを目指す。

 受験勉強は、下りのエスカレーターを駆け上がることにたとえられる。下りのスピードと一緒であれば、不合格。それ以上のスピードで駆け上がれれば合格というわけだ。

 まだセンター試験まで時間はある。焦る気持ちを抑えて、わからないところ、遅れているところを中心に勉強の仕方を改良していこう。モチベーションは3月くらいが息切れしなくてよい。


ノーベル賞でわかった、今から受験で準備しておきたいこと
 
 「先生、俺、午前中は頭さえないっす」。浪人生の言葉である。夜遅くまで勉強しているのはいい。

 これが年明けまで続いたら、実力を発揮できずに終わる。なかなか朝型に切り替えられない受験生がいる。半年あまりの習慣とは恐ろしいものだ。
 
 ノーベル賞週間がはじまった。昨年のノーベル医学生理学賞は睡眠などに関わる約1日周期の体内時計の仕組みを明らかにした。遺伝子で作られるたんぱく質は夜に増え、昼に分解される。生体内の遺伝子を増減させることによって、約24時間の周期でリズムを刻んでいることがわかった。

 深夜遅くまで勉強をして朝起きられないと睡眠障害などを引き起こすことが知られるようになっている。

 受験勉強も自然の摂理には逆らえない。入試本番の開始時刻は、決まっているのだから、この時間帯はさえた頭で臨みたいものである。12月ごろから朝型に切り替えても遅いのだ。
 
 人間の体はすぐには戻らないので、今から準備していきたい。私の実体験からも、夜のだらだら勉強よりも朝6時に起きて、午前中、勝負で取り組んだ方が効率はいい。

英単語のみならず、最近、増えている課題英作文対策にもなるテキストとは

○○○○○○○○イメージ

 医学部や難関大の英語長文の単語力がついて、その上に英文解釈とその背景知識までわかるテキストがある。

 それは「話題別英単語 リンダメタリカ」(Z会)である。

 最近の医学部や難関大の英語長文は専門性の強い話題が出題される。背景知識がないとわからない。このテキストでは体系的に問題が整理されて、論点が明確にされている。

 長文の項目はグローバル化、環境問題、言語学、差別問題など多岐にわたっている。特に医学部受験生には遺伝子工学、脳死、安楽死などの背景知識は役に立つ。

 英単語のみならず、最近、増えている課題英作文対策にもなるテキストである。


センター試験で成績を上げるテクニックとは!

 本格的にはじまる模擬試験。まだ時間が足りませんと言っているものがいるが、マークをするのに時間をかけすぎていないだろうか?

 塾生で1ヵ月前にセンター試験・英語130点だった者がこの1ヵ月で160点をとれるようになった。これは土・日曜日に行っているセンター試験対策でマークしないで解いたところ全問題解けるようになって点数が上がった。マークする時間に一因があったようだ。



 上のマークシート用紙は読み取れるマークを示したものである。技術の進歩でマークを読み取る能力はこのくらいあるのだ。

 一筆一秒でマークするように心がけたい。この時間を短縮できれば、80分の試験で2~3分は違う。その分を解答をするのに当てるのだ。センター試験・英語の最後の6点の問題を解く時間にあてるのだ。

 こんな工夫をして模擬試験で試してみる。たぶんエラーは出ないはずだ。センター試験の得点UPの鍵はマークを一筆一秒にすることだ。

英検に確実に合格できるレベルまで成績アップできます


○○○○○○○○イメージ

 英検は準2級(レベル:高校中級程度)、2級(レベル:高校卒業程度)、準1級(レベル:大学中級程度)です。

 塾ではセンター試験対策前に2級合格を目標にしています。学年に関係なく、中学2年生から高校生まで検定試験1、2回で取得しています。

 2級に合格できれば、センター試験(筆記)を70%ぐらい得点できる実力があります。さらに医学部志望の受験生は準1級に挑戦しています。

 2016年度第1回検定から2級は語句整序問題がなくなり、英作文に変わりました。準1級の英作文はEメール形式からエッセイ形式になりました。ともに観点別に評価されて、下図のとおり、Reading・Listening・Writingの各技能が均等に配分されます。

 長文対策では出題された構文を英文解釈教室を使って、わかりやすく解説します。関連構文を含めてまとめていきますので、今まで気づかなかった点の解消になります。
 
 単語・熟語テスト、長文読解問題の速読対策、リスニング対策は速読英熟語(Z会)をテキストに使っています。

 英作文対策は添削によって減点されない答案の書き方やノウハウを指導しています。

 毎週実施する英検対策(塾生無料)で試験問題を短時間で解く演習を行い。時間内で全問解答できるスピード力を養います。確実に合格できるレベルまで成績アップできます。


 
■準1級一次試験の場合


◆9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね
 
 
9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね。テスト結果が悪いと夏の苦労が報われず、落ち込みますね。

 むしゃくしゃして返ってきた解答用紙をゴミ箱に捨てた人を目撃したことがあります。気持はよくわかりますが、まだ途中結果です。解答用紙が戻ってきたら見直しを必ず行ってください。テストを受けた時間が無駄になります。間違った答案は自分の弱点を教えてくれています。これほど大切なものはありません。自分の大学合格へ導く道標にもなります。
 
 浪人生で自分の間違ったところを1冊のノートにまとめて試験前に確認しているものがいました。わかりやすくまとめられていて感心しました。現役生は時間がないでしょうから、模範解答の重要なところはラインマーカーを引いて再度見直しできるようにしておいたらいいですね。
  
 勝負は来年です。短気を起こさず、一歩一歩固めていきましょう!


◆そろそろ日本史の文化史をはじめます

 
 
塾生からそろそろ日本史の文化史をはじめますという話を聞いた。春から日本史は穴を作らず全部やるように指導してきましたが、残念ながら文化史だけは、9月頃からはじめる受験生が多いのです。
 
 9月から文化史をはじめた三人の塾生の体験談をお話しすると、ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。
 
 国公立大(首都大学東京、熊本大、佐賀大)には合格できましたが、私立大は全滅しました。どの大学でも大問で必ず1問は文化史が出題されるのです。私立大学では1科目でも得点できないとなかなか合格できません。
 
 暗記科目は一度は深く頭の中に入れておかないと間に合わない結果になっています。これを「他山の石」としてください。
 
 主要教科は抜群の成績をおさめていても、1科目、それも穴があれば、ざるで水をすくうがごとくになります。ちょっと勉強が遅れている人はこの教訓を肝に銘じてこれから頑張ってください。


◆国公立大学医学部現役合格を目指して、東大理Ⅲ受験を諦めた理由とは!
 
 
高校2年の初めから入塾して東大理Ⅲを目指している塾生がいた。東大英語25ヵ年の問題集も順調にこなして、成績も全国模試で50番ぐらいの成績をとってまずまずの成績を収めていた。

 そんな彼が高2年生の3月に突然東大受験を諦めると言ったのだ。こちらはただ呆然として、どうしたものかと彼に訊ねた。

 尊敬する先輩がセンター試験96%とって理Ⅲを受験したが、不合格になったのを聞いて、自分は無理だと悲観したのだった。

 彼の決断は早かった。次の日から志望校を九州大学医学部に変えて対策をはじめて、見事栄冠を勝ち取ったのである。

 当初、彼の選択は残念に思っていたが、段々と正しいと考えられるようになった。

 センター試験が4ヵ月後に迫ったこの時期、果たして合格できるのか悩む時である。現役生ならば、悩まず実力を伸ばすことができよう。

 問題は浪人生だ。浪人したから現役の頃よりもいい大学に合格したいと誰もが思うところである。成績が伸びてB判定以上であれば、合格可能性はあるが、C判定以下であれば、第一志望は諦めて第二、第三志望校の合格を目指すべきである。

 国公立大医学部志望でもう浪人できない受験生は模試を受けて、成績の分析を確実に行うことである。合格圏にある大学の内、得意科目の配点が高い大学を選ぶべきである。受験すると決まれば、過去問対策は各科目10年分は目を通して万全を期したい。


◆英語の苦手な受験生の特徴とは

デュアルスコープ総合英語

 受験勉強を3年生から始める受験生はまず英単語・熟語を覚えて、構文を暗記する。こんな受験生の盲点は高校1・2年生でマスターすべき文法力がないことだ。

 文法力がないと文法・語法問題で躓き、長文が読めないので、成績が伸び悩む結果になっている。

 この対策には半数の受験生が持っている総合英語のテキストを使うことだ。

 テキストの使い方を訊くと授業で初めからやっている学校はなく、練習問題でわからない時に自分で調べるものになっている。しかし、成績トップクラスの受験生は最初から最後まで読んで、完全にマスターしているのだ。

 中学校入学から英語をはじめた中高一貫校の中学1年生と、この「デュアルスコープ総合英語」に取り組んでいる。完了形は中学では現在完了形だけであるが、未来・過去完了形を関連づけて学べば、効率がよいのである。このテキスト1冊で大学受験の文法が網羅されているので、基礎を押さえることができる。

 おそらく、高校2、3年生ならば、やっていくうちに今までわからなかったところの解説があり、目から鱗が落ちる。センター試験の第2問文法・語法問題が解けるようになるはずだ。

◆人生でもっとも大切なこととは


渡辺淳一文学館
 勉強ができたのに社会にでるとパッとしない塾生を見てきた。才能があるのに発揮できずにいるのをみると残念に思ってきた。

  この原因は何か?最近読んだ「知より情だよ 渡辺淳一 著」から、はたと気づいた。

 この本の「鈍さは才能」中で「それなりの地位についた人は、みな大なり小なり鈍感である。むやみに他人の目を気にせず、いい意味で自己中である。」「鈍感であることは立派な力である」と述べている。

 「鈍感力は、、一般の企業でも同じである。上司に小言をいわれても、ときに厳しく叱られても、とにかく謝り、翌日はまた元気に出社する。こうした復元力がなくては勤まらないし、生き延びていけない。」

 「日本人はひ弱で、敏感になってしまったのか。その最大の原因は小さいときからさまざまな人間と接せず、一人一人過保護に育てられて自室に閉じこもり、勉強かゲームしかしてこなかったからである。

 人生でもっとも大切なのは、人と人が接して体得する人間学であるのに、つまらぬ知的な学問だけを修得する。要するに、屁理屈だけ知って、人間を知らない。」

 今年の5月に札幌を訪れた際に渡辺淳一文学館を訪れたことを思い出した。玄関には薄紫のライラックが咲き乱れて、初夏の訪れを告げていた。ミリオンセラーとなった「鈍感力」が展示されていた。改めてその慧眼に感心したのである。


◆英検まであと1ヵ月、2級合格に最適なテキストとは

速読英熟語(Z会)  最近の大学入試問題の傾向は空所補充や正誤問題が重視されるようになり、熟語・構文・語法をあつかう問題が多くなっている。反対に単語や文法のみの問題が少なくなってきている。

 長文読解問題はあまり難しい単語は使われなくなってきていて、文の前後関係から類推させる問題が多くなっている。このために難解な単語や瑣末な文法知識よりも熟語が多く使われる英文問題が多くなっている。

 熟語は
即戦ゼミ3英語頻出問題総演習(桐原書店)とか、Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)、 UPGRADE英文法・語法問題(数研出版)などにも載っているが、英語の配点が高い受験生はこの速読英熟語(Z会)はお薦めだ。センター試験や私立大学に出題される英単語・熟語や会話文問題の慣用表現がよくまとまっている。日本語の全訳がついているので長文読解にも使える。CDを購入すれば、リスニング対策もできる。さらに巻末の文法解説がいい。

 英語が平均レベルであれば、このテキストを3回繰り返せば、英検2級、偏差値60までは達成できる。この勉強のおかげで英検2級に合格できた塾生もいる。やっててよかったナンバーワンのテキストだ。

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◆2024年大学入学共通テスト・英語対策とは

 「夏休みの宿題は終わったの?」と中学1年生の塾生に訊いた。「小論文が一題あって、2024年の大学入学共通テスト・英語対策を書いて提出しました」と言った。

 興味があったのでその内容を聞いた。中学1年生の大学受験は2024年になる。相当先のことになるが、すでに国公立大医学部合格を目指して目標を立てているのだ。

 現在の高校1年生からセンター試験が大学入学共通テストに変わる。英語は4技能(読む、聞く、話す、書く)が評価されるようになる。このために民間の資格・検定試験が活用されることになる。

 塾生によれば、民間の資格・検定試験は地元で受験できる試験は英検だけだったそうだ。東京では現在でもTOEFLは2週間に1度受験できる。都会と地方の機会格差がある。今後は改善されていくだろう。

 英検のみしか当面受験できないとわかって、中学3年までに英検準1級合格を目標にすると決めた。受験の年に英検を2回受験していい成績を大学に提出するのは承知の上だ。

 塾生は今年の3月から親と英語の勉強をはじめた。夏休み前までに中学3年までの基礎を終えた。夏休みはスタディサプリを親と1度終えた後、塾では「デュアルスコープ総合英語」に取り組んだ。

 医者である父親がおっしゃるには大学受験の英語は他の科目よりも早く完成できる。お兄さんもお姉さんも塾から九州大学医学部に合格している。お兄さんは高校2年から、お姉さんの時は中学3年からだったが、今回は中学1年からだから、随分早くはじめたことになる。中学の3年間で準1級をとるのは並大抵の努力では合格は覚束ない。

◆センター試験は全科目受験しなさい!
 
 
高校からセンター試験は全科目受験しなさいと言われて困っていますと私立大志望の塾生から聞いた。なるほどと私は合点がいった。
 
 私立大学受験生がセンター利用となれば、3科目で済むはずなのになぜ、全科目受験を強制するのか?
 
 これには理由があります。全科目受験はメリットが多いからです。
 
 塾生の中にも過去こんなことがありました。立教大の本試験とセンター試験3教科型に不合格になったが、4教科型に合格したケースがあった。

 国公立大志望者では
地歴・公民1科目選択の理系大学志望で、「日本史B」と「倫理・政経」を受験。1年間一生懸命勉強した「日本史B」は80点、予備校の授業だけ聞いていた「倫理・政経」は81点。もちろんセンターは倫理・政経」の結果を出した。
 
 また、文系志望の受験生では数学1科目選択、模擬試験は数Ⅰ・Aだけを受験していたが、センターは数Ⅱ・Bも受験して、こちらが数Ⅰ・Aよりもよく、92点をとってこちらを出して、第1志望校の神戸外国語大に合格。

 私立大学3科目受験生には、全科目受験はやりたくもない試験を受験させられて、酷になるかもしれませんが、このような結果から判断して、高校の先生はすすめているのです。

 センター試験の2日間は大変ですが、「絶対合格してほしい願い」が込められた全科目受験だと思います。本当に無理なら科目を絞っていってください!

◆高校受験を失敗しなかった人は大学受験は危うくなる?

 「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、高2生の冬期講習から受験生としての勉強をしていく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は早く切った方が良いが、なかなか高2生の冬から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。
 
 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 私は自分というものを自分がよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。
 
 忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。国公立大学医学部などの難関校を志望しているものは高2の今からもうはじめないと間に合わない。

◆センター試験を私立大専願者は受験すべきか
 
 

 9割以上の短大・大学が参加するセンター試験だが、私立大学専願者は受験すべきだろうか?
 
 塾生の中に私立大学8校をセンター試験と一般受験を併願すると聞いて驚いたことがある。
 
 というのは、2月3日から14日の12日間に8校受験すると聞いて、受験に耐えられるのかと心配したのだ。
 
 私立大学専願者の中には、センター試験を一切受験せず、一般入試に専念しているものがいるのも事実である。センター試験よりも一般入試の方が入りやすいからである。
 
 1月末にその塾生から受験校を聞いたら、各予備校のデーターリサーチ結果から全部A判定は合格すると信じて、一般受験はせず、ボーダーに達しなかった大学3校を受けることに決めたという。
 
 2月の受験期、2、3週間で受験できる大学はできるだけ絞った方がよい。この戦略もあるなと思ったのである。

◆英文法書1冊マスターすれば、英文がスラスラ読めるようになるか?


 高校入学時に購入する英文法書。600ページほどもある分厚い本です。これ1冊マスターすれば、英文がスラスラ読めるようになるのでしょうか?

 そうではありません。ここで取り扱っているのは、英語のルールであって、長文を読むためのルールが不足しているからです。

 たとえば、英文を読むとき、こんなことに気をつけていますか?

(1)前置詞+名詞で文がはじまったら、その名詞は主語ではない。

(2)WhenやIfではじまったら、( , )コンマまでを一応ひとつのくぎりと考える。

(3)To doではじまったら、名詞的用法か、副詞的用法である。

(4)Whatで、はじまって文末に?がなければ、おそらくWhatは名詞節で動詞の前までが節になっているのではないか?


 速読できる人は今述べたことを( . )(ピリオド)まで読み切る前に考えながら読んでいます。

 英文法は最低限学ばなければならないルールですが、長文を読むには、さらに文全体の構造を見る目が必要になってきます。

◆名古屋大学・英語200点満点の30点で合格!


 ノーベル物理学賞を受賞された益川敏英先生の自伝「僕はこうして科学者になった」を読んだ。受験生の耳目を集めるのは勉強法だろう。

 一度だけ受験が許されて高校3年12月から猛勉強がはじまった。短期間で名古屋大学に受かるために英語は捨てた。得意の数学と物理で9割、国語はなんとかして、日本史と世界史が勝負で1日16時間の勉強を課した。

 1月いっぱいで歴史を詰め込むと2月は体調を整えるために映画を見る月にして、忘れない程度に復習をした。猛勉強を2か月も続けたら肝心の本番で力が出ないかもしれないというのが理由だ。作戦は成功。見事合格。名古屋大学理学部の英語は200点満点で30点ほどだった。

 自伝の最後に益川先生が若者にメッセージを残している。海外に行く機会が増え、ミャンマーでアウン・サン・スー・チー氏に会った。そこで感じたのは英語は必要だということ。英語ができれば確実に世界が広がる。英語は重要と結んであった。

◆進研模試の結果が返ってきました

 いい結果が出なければ、模試の結果の報告はない。指導には重要なので、毎回結果を聞くようにしているのだが、自ら報告してくれる生徒は少ない。

 高校1年の塾生が夏休みの進研模試の結果を報告してくれた。九州大学医学部C判定。

 「数Ⅱ・Bがまだ習ってないところだったので、ちょっと悪かったです」

 中高一貫校に通う高校1年なので、高校1年の模試は偏差値80が出て、簡単なので高校2年の模試を受けているのは知っていたが、高校2年模試でこの成績に感心した。

 浪人生でも塾で2時間の授業を受ける者はいないが、平気で2時間の授業を取り、予習は欠かさず受講して、平日は5時間の自宅学習しているのである。
 
 中高一貫校では一般の中学と高校で行われている教育課程を調整し、無駄を省いて、一貫性を持たせた教育を行う。典型的な学校では高校2年までに高校3年までの過程を終わらせ、高校3年生で大学受験に特化した学習をする。

 中高一貫校は教育熱心で裕福な家庭の生徒が多く、地元の公立中学・高校生との交流があまりなく、世間を学べない狭い視野の環境で育つという弊害があるのは確かだが、中学入学から大学受験を見据えて体系的に勉強できるのは、とても効率がよいのである。


◆本当に大学受験の志望校選択は大丈夫ですか?
 

 高校受験とは違って大学受験となると、自宅から通える人は限られる。都会に住んでいない限りは、通える大学はないに等しい。
 
 塾生の中には一人っ子なので地元の大学しか受験できないという子もいるが、大半は都会の大学を目指す。親元を離れて一人暮らしがしてみたいという子が多いのだ。
 
 親の世代であれば、大学卒業時の就職試験の交通費や宿泊代は会社もちだった。現在は自分持ちで就職時には大変な支出になっている。こういう支障があって、なかなか就職活動もままならないと聞いている。
 
 希望の就職ができれば、場所はどこでも構わないと考えている方もいるでしょうが、将来、地元に帰るのかどうかは考慮していた方がいいと思うのです。
 
 福岡から息子一人と娘二人を東京の大学に出した友人が、皆、東京に就職してしまって帰ってこないと嘆いていた。こうなることを危惧するなら、受験校は親と子で慎重に相談して決めるべきである。

◆名古屋大学か名古屋工業大学か?

 
本格的になってきた国公立大二次試験対策。前回の模試では名古屋大工学部B判定が出て、名古屋大学か名古屋工業大を受験する塾生がいる。

 「名大の英語15カ年」を毎週1年分解答した答案を添削している。センター試験のマークと違って記述は弱点がすぐわかる。和訳はだいぶできるようになったが、英作文が手に負えない。

 
試験傾向は来春は変わるかもしれないが、例年の出題傾向であれば、名古屋工業大であれば、いま取り組んでいる竹岡広信の英作文(中経出版)までで大丈夫。名古屋大学に合格するには、文整序と英作文対策として正誤・整序問題300選(駿台文庫)をやる必要がある。これに取り組まなければ、ちょっと合格は覚束ないと言った。1日10題やれば、1ヵ月で終わるのだ。
 
 国公立大絶対合格の受験生は後期試験まで視野に入れて対策を練る必要がある。受験生は各自、科目も配点も違う。「合格」と「不合格」の差は勉強の取捨選択で決まるのだ!

◆私立大学受験で失敗しない方法とは 

 
私立大学の受験日程が発表された。受験は正味あと2ヵ月が勝負。9月、10月の模試でいい結果を出さなければ、受験もままならないのである。

 というのは、10月の模試結果が出るのが11月下旬、その結果をもとに12月初めに面談があって受験校決定の運びとなる高校が多いのだ。

 私立大学の3日連続受験は肉体的にも精神的にも大変だ。センター試験利用も考慮に入れて、十分に日程を検討したい。

 
受験日が重なった場合、たとえばA大学とB大学が重なった場合、A大学の偏差値が高く難しい場合は自分の第1志望でなければB大学を滑り止めにしたほうがよい。成績上位者はA大学にながれ、入りやすくなる。

 また模擬試験の偏差値には表れない難易度がある。毎年日程によって難易度は変わっているので注意する。志望校は難関大学から入りやすい大学へとバランス良く受験する計画を立てるとよい。

 受験日程は試験日ごとに自分の志望校をまず書きならべてみて、(1)合格発表日、(2)手続き締切日(入学金、前期学費の納入が必要)、(3)入学辞退申出日(入学辞退を申し出ると入学金以外の費用は戻ってくるー詳細は各大学違う。)をチェックする。同じ大学の学部、学科でも入試タイプによって合格発表日、手続締切日が違っているので注意する。最後に必ず今年の「募集要項」で確認して志望校を絞り込む。

 B判定が出たのに不合格になったと嘆く受験生がいる。B判定の大学を3校受験して1校受かるぐらいが平均的な受験生の実態だ。憂き目を見ることがないように、受験したくないA判定校も受験をすることを心掛けたい。

◆GMARCHになかなか合格できなくなった!

 首都圏の塾生から、「GMARCHは最近、難しくなっていますから対策を怠らないようにと進路の先生から指導を受けています」と度々聞くようになった。


 文部科学省は都市圏集中の是正するために大学の入学定員を厳格化する対策をすすめている。基準を超えると私学助成金がカットされる。

 たとえば早稲田大の場合、18年度一般入試の合格者数は16年度と比較すると、16年度が1万7976人だったのに対し18年度は1万4532人と、2年間で3444人も減らしている。GMARCHでは青山学院大が9504人→7313人で2191人減、法政大は2万3139人→1万7548人で5591人減らしている。

 以前は難なく合格していた受験生がここ数年不合格になっている。この傾向は今後も続くと言われている。

 地方の受験生はまだ実感がないかもしれないが、都市圏の大学受験生はこのことを十分に考慮に入れて受験校を選択すべきである。



◆センター試験本番で実力を発揮するには!

 
 9月から模擬試験も本格的に始まりますので、今日は試験に臨む心構えを述べてみたいと思います。センター試験の心構えを今からやるのは準備が必要だと思うからです。
 
 1月のセンター試験はAO入試を経験してない人ならば、入試本番初日となります。毎年思うことは入試には「魔物が住んでいる」ということです。普段出来る人が点数を落とす反面、普段以上に点数を取る人がいます。できることなら後者になりたいものです。後者の人の性格は精神的に図太くて集中力のある人が多いようです。入試本番では色々な不測の事態があります。風邪の人の咳が気になったり、小さな声でブツブツ囁やく人や貧乏ゆすり人の音が気になったりします。
 
 大教室で試験があるんです。少々の物音に動揺してはいられません。試験本番では最高の状態にもっていけるように自分を作り替えていかねばなりません!

 対処法をいくつか考えてみましょう。まず模擬試験に臨む心として、毎回本番だと思って本気で臨む。不測の事態に備えて、勉強は多少の騒音があってもイライラせず精神統一ができるようにする。家の中での雑音も家族の不測の事態の環境を作ってくれているんだと考えて、気にならないで問題を解くことに集中できるようにする。座禅に興味ある人なら毎日10分ほど座ると心が落ち着き、集中力がつきますのでやってみてください。
 
 「本番試験は実力の90%ができていればいいですね」とおっしゃる先生もいますが、精神力を今後アップして100%を目指し、日々心がけていけば随分違ってきます。頑張ってください!


◆この状態では来春の合格に黄色ランプ点滅です
 
 センター試験模試・英語で毎回180点をコンスタントにとれるようになった塾生に、選択科目・世界史の模試の結果を訊いた。
 「7月は26点、8月は44点でした」
 「そんなに悪いの」
 「頑張っていますが、なかなか点が上がりません」
 「どんな勉強しているのかな?」
 「ナビゲーター(1)~(4)の4冊を読み終わった後、書き込み式をやっています」
 「そんなにやっていたら、先史時代から現代まで時間かかるよね」
 「やっと9月末までに2回目が終わるところです」
 「1回終わるのに3ヶ月かかっていたら不合格だよ。何ヶ月で1回終わりそう?」
 「3回目は1ヵ月半、それ以降は1ヵ月で終わりそうです」
 「私大文系の選択科目は8割以下の得点では不合格ですよ」
 「わかっています。次回の模試は頑張ります!」
 浪人生なら、わかっていると思いますが、みな選択科目は満点を目指しているのです。今こんな状態なら、来春の合格に「黄色ランプが点滅している」と思って、気を引き締めたい!

◆お盆休みも終わって今週から課外がはじまる!最終合格に間に合えば!

 5月からはじまった模試結果をみて、一喜一憂していると思います。東大オープン模試のように、傾向に沿った出題がされる判定は精度が高くなりますが、なかなか一般大学入試判定の精度はあまりよくありません。

 一年間を通じてA判定が出たのに早稲田大に落ちたという受験生はザラにいます。国公立大志望で対策を立てずに受験したのが、不合格の最大の理由なのです。

 現役生はこの時期にやるべきことがあります。それは受験校を絞ることです。国公立大志望であれば、1校、私立大であれば、1,2校を決めてください。こうすることによって、今後の戦略を立てることができます。
 
 この時期に志望校を決定できませんという生徒がいます。12月までに成績を上げて判定を見て決めるというのです。これでは遅すぎます。

 成績を上げて志望校を決めるのではなく、志望校を先に決めて、合格するための戦略を立てるのです。周りに東大に合格した先輩がいたら、いつから過去問を解いていたかを訊いてみてください。高校1年から意識して過去問を解いていたということがわかると思います。

 入試問題の過去問を解くというのは志望校の傾向をみて、勉強の戦略を立てるものだと考えを改めてください。今から第一志望であれば、10年分以上をやると効果が上がります。「逆転合格」はこうして生まれています。最終合格にぎりぎり間に合います。

◆数学は得意だが、英語が苦手な塾生にこんな話をしてみた

 
 
「解の公式をなぜ覚えなければならないんですか」という塾生がいて、ほとほと手を焼いているんですよ。

 「数学の公式を覚えずに、問題は解けませんよね」

 これを聞いた彼女はそんなことは当然、公式は覚えないと解答は得られないと知っているので、吹き出しそうになり、笑いをこらえた。

 得意な数学ならわかることが、苦手な英語は、やるのが面倒になって全然できていないのである!

 彼女に「It・・・・・that~構文のポイントは。」と質問してみた。 

 「・・・・・・・(答えられない)」

 強調、形式主語、付加の形の特徴を答えられれば、解答として合格としている。

 このことに気づけば、長文も早く読めるようになると思いながら、あの手この手で成果が出るように工夫している。



◆今年も早いものであと4ヶ月あまりとなりました
 
 今年も早いものであと4ヶ月あまりとなりました。週末には全統の記述模試で夏休みの成果が問われます。気を引き締めていきましょう!

 センター試験は1月19・20日。毎年言っていますが、受験生のお正月は3月1日とすればいいと思います。今年だけお正月を2ヶ月延ばすというわけです。
 
 この日は卒業式の高校も多いですね。3月になれば、合格、不合格にかかわらず、パーティや集まりが多くなります。クラス、部活、中学校の同窓会と週に何回も否応なしに参加することになりますね。お盆とお正月が一緒に来たような感じなのです。
 
 卒業すればクラスの友達は全国に散らばっていきますので、これが一大イベントで最後の会になることが多いです。3月1日をみんなで楽しくするためにも気を引き締めて、つらいこの時期を乗り切っていこう!


◆お盆も授業をお願いします!

 社会人の塾生の方はお盆はてっきり休みと思っていたら、「お盆も授業をお願いします!」ということで、授業となったことがある。

 高校卒業後、社会人となり、いろいろ英語の参考書を購入して勉強してきたが、わからないところがあるので入塾した方だ。

 入塾して、英文解釈教室、ビジュアル英文解釈PARTⅠ、PARTⅡを終えた。

 メキメキと実力をつけているので感心していた。授業中は世間話を一切しないが、あまりの熱の入れようなので、ちょっと彼女に質問してみた。

 「TOEIC受験はしていますか?」

 「いいえ、TOEIC受験は考えていませんが、大学受験を考えています」

 「どこを受験されるんですか?」

 「津田塾です」

 てっきり、趣味で英文解釈ができればいいとおっしゃっていたのでとても驚いた。

 早速、毎週土曜日21時から開催しているセンター対策(無料)を紹介して、国語・選択科目の日本史の勉強法のアドバイスをすることとなった。

 最終的には津田塾大学国際関係学科に一般入試で合格されたが、受験指導で一つ重大な過ちを犯したので、他山の石にしてもらいたい。

 私立大学のセンター試験利用は各大学まちまちでよくみないとわからない。津田塾大学もセンター利用できるが一般入試は現代国語のみ、センターを利用する場合は現国と漢文・古文を含むのである。

 彼女は一般入試が現代国語のみだったので、センターも現代国語のみと判断したのだ。彼女が再三、大丈夫だというので私は確認を怠っていた。もう少し配慮して指導すべきだったと反省したのだ。

 9月にはセンター試験「受験案内」の発送がはじまる。もう一度、センター利用の私立大学の科目は念を入れて確認してもらいたい。

◆推薦・AO入試を勧める理由とは 
 
 大学受験の推薦、A・O入試による入学者は私立大約50%、公立大約26%、国立大約15%である。全大学入学者の約43%にあたる。年々増加傾向にある。

 夏の甲子園大会が盛り上がりを見せているが、県大会で負けて夏休みから受験勉強をはじめた塾生がいる。志望校は横浜国立大学経営学部、将来は商社マンになるのが夢である。国公立大志望ではあるが、私立大もMARCHなら入学予定である。トップ高校で評定値4.3、野球部ではキャプテンを務めて人望がある。推薦も十分狙えるのだ。

 地歴公民の選択科目は日本史Bと世界史B。両科目とも時間を要し、時間が足りない。9月の模試結果次第では、学校の推薦会議に私立大でエントリーした方がいいと勧めている。部活をやって現役で合格できれば、たいしたものなのだ。自分のセールスポイントは何かをよく考えることだと助言している。

◆現在、こういう状態なら最悪の結果となる!


 塾では、スカイプで英語講義をする他に勉強法の悩みなども聞く。最近多いのが選択科目の勉強の仕方だ。今日は「日本史」を考えてみたい。
 
 春に「日本史」「世界史」の勉強法はブログで紹介した。ざっと話すと、教科書を読破後にサブノートを完成させて、一問一答を併行していくやり方である。
 
 受験生は、人よりいい点をとりたい、負けたくない気持ちが働き、一番得点できる方法を考える。結論として、「日本史実況中継」をはじめる人が毎年多い。これをやって一問一答をやれば、歴史の流れをよく把握でき完璧になりそうだと察しがつく。
 
 だが、ちょっと待って、全部やるのに1500ページ。教科書300ページがまだ覚束ないのに現役生で果たして終わるのか?いままでの指導経験からしても終わった者は数少ない。12月ごろなっても終わらず、最後の文化史まで手がまわらずに、文化史が終わらぬまま試験に突入して、私大全滅という最悪の結果を招いた者もいるのである。
 
 ここで私が言いたいのは、浪人生で時間的に余裕があって実況中継を2,3回、回せるぐらいにやれる人は問題ない。現役生で今やりはじめて、進み具合をみて、2,3回やれないなら、後ろ髪引かれる思いだが、勉強法を変えて短期間で何度かできる方法にした方がいい。今なら間に合う、12月ではもう遅いのだ。

◆出身高校、居住地、年齢等の制限なしで私立大学医学部の学費を全額免除してくれて、生活資金まで援助してくれる大学がある

 私立大学医学部は経済的に進学できませんので、国公立大学医学部を受験しますと何度も塾生から進路相談を受けていた。

 国公立大学医学部となれば、センター試験は最低でも85%をとらないと合格は覚束ない。旧帝大の医学部以外の学部に合格できる実力があってもなかなか合格できないのが現状だ。

 そんな折、兵庫県出身の医学部志望の受験生から、私立大学医学部で学費を全額免除してくれて、生活資金まで援助してくれる大学があることを教えてくれた。

 これは兵庫県養成医師制度というもので兵庫県内のへき地等で勤務する医師を確保するため、兵庫県が医学生へ修学資金を貸与し、卒業後、一定の期間、県職員として、県が指定する県内の医師不足地域等の医療機関で勤務する制度である。

・対象大学:自治医科大学、兵庫医科大学、神戸大学、鳥取大学、岡山大学
・貸与金額:授業料等相当額+α
・貸与期間:6年間を基本
・勤務期間:9年間を基本
⇒卒後2年以内に医師になり、9年間勤務すれば、貸与金額の返済が免除される。

 この中に私立の兵庫医科大学がある。国公立大医学部第一志望の方で国語と社会が苦手な方。浪人生で模試の判定がC以下の方は一考する価値がありそうだ。

◆難関大学志望の現役高校生8割がしていることとは

 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。

◆夏休みから受験勉強をはじめて早稲田大合格!

 
 高校3年生の8月から入塾したYさんのお話です。彼女の第一志望は早稲田大学。父親が商学部の出身で、高2の夏休みには父親と福岡から上京して大学を見学するという熱の入れようでした。

 9月に8月の模試のテスト結果が戻ってきました。とても成績が心もとない。このままでは合格はないと私は判断しました。彼女は私立3科目の勉強をしていました。このまま社会を勉強していたら合格はおぼつかないので、私は英語、国語2科目にしぼるように指導しました。

 志望はスポーツ科学部、併願校が日本大学芸術学部でした。英・国2科目、小論文、面接で受験ができたからです。

 2科目にしぼってからは、志望校の過去の入試問題を5年分解き、徹底的に出そうな所から勉強を開始しました。英文解釈教室の講義は出遅れていましたが、その場で理解し暗記していました。

 3月、日本大学の不合格発表後に彼女が挨拶に来ました。早稲田の発表待ちでしたが、早稲田はだめだろうと半ば諦めていたようです。翌日また彼女は顔を出しました。彼女がキラットと笑った瞬間。私は結果を聞かずに合格したと直感しました。スポーツ科学部に合格していました!

 私大入試は学部・学科で試験科目が違います。高校の担任の先生は最後まで諦めずに全科目、全力投球するように指導されることが多いと思います。確かに勉強科目を減らすと受験校が限られてきますが、この時期よく考えて、志望校に合格するには「何を勉強し、何を捨てるかの選択」が重要になってきます。表向きは全科目、全力投球を装ってもよいと思います。

 Yさんの成績は1学年450人中300番台。現役では50番以内に入っていないと早稲田に合格できないといわれていました。二科目に集中したのが、功を奏したのです。これからは第一志望合格に向けて戦略を練るのが大切なときになります。


◆夏の元気の源とは?

「先生、最近、顔色よくないですね」

「そんなことないよ」

「顔が青く見えるんだけど」

「最近、変えた電球のせいじゃないか?」

「夏バテ防止にいい飲み物があるんです」

「なに?」

「青汁です」

「へぇ~」

「最近、飲んでいるけど、とても体の調子がいいんです!」

「よかったね」

「送りましょうか?」

「いや、いいって、気を使わないで」

「母親が先生に送ろうと言っているんです」

「気を使わないように言ってください」

『青汁、まずいもう一杯』のCMが放送されはじめたころに飲んだ青汁。独特の味とにおいで飲む気が失せた記憶が蘇った。

 食べ物は第一印象が大切だ。東大赤門前にミドリムシから作ったラーメンを出す「山手ラーメン 本郷」という店がある。一度は入ってみたいと思っているが、なかなか暖簾をくぐれないでいる。

 小学校の頃、夏休みにアゲハチョウの観察をした。卵が孵化して、アオムシからサナギになって成虫になる様を毎日、絵日記に書いた。その時のアオムシのグロテスクな動きが脳裏から離れないのである。

 以前、東大の五月祭では、ミドリムシの製造をしている株式会社ユーグレナの出雲社長の講演会に出席した。社長の第一声は「今日私がここを訪れたのは、ミドリムシはアオムシではなく、藻であることを皆様にお伝えするためです」というものだったが、帰り道、山手ラーメンの暖簾をくぐることはできなかった。第一印象のトラウマを払拭できないのである。

 しばらくして、案の定、青汁が送られてきた。折角だから、感謝して一杯ごちそうになった。20年前のものとは味が一変、飲みやすくなっていた。最近は朝一杯の青汁が元気の源になっている。

◆猛暑でも12時間勉強するのは当たり前!

 8月に入った。みんな本気になっている。9月の模試に向けて、「今度こそB判定以上奪取」とがんばっているようだ。これからはよっぽどやらないと成績は伸びない。試験範囲も9月からは大幅に広がり勉強も大変になる。

 浪人生は現役生がこの時期、捨て身で勉強しているから、成績を抜かれないうちに明日にでもセンター試験を受けたい気持ちになっている。

 こういう気持ちの浪人生がいたら、足をすくわれる。8月の模擬試験で私大B判定が出て60%の合格可能性があると思っていても、今までの私の経験からいって、3校に1校の合格がやっとなのだ。

 受験で不合格になる人は、この時期に浮かれて勉強がおろそかになってしまうことである。現役生が死に物狂いで頑張っている。浪人生も背水の陣で臨むことである。

 浪人生はこれからが正念場で11月の下旬に現役生と平均点が並ぶといわれているので、気を抜かずに成績の下降を少しでもくいとどめることである。

 現役生はこれからが時間との戦いなる。暗記科目の整理に入らなければならないが、要領よくやる工夫が必要になる

◆入試で辞書持ち込みができる有名大学知っている

 こんなタイトルをみて、眉唾ものだと思っている人もいるだろう。単語・熟語を必死に今覚えている人にとっては、そんな大学があったら渡りに船、行きたい大学だったら、暗記はせずに受験に臨みたいと考えることだろう。

 私が知っている限り、20年ほど前から慶應義塾大学文学部は、英日・日英の辞書を持ち込みできる試験を続けている。大学側の見解を想像すると、単語1語がわからないから不合格にしない。単語は辞書を引いていいから、受験生の構文の理解力をみたいということだろう。言い換えれば、辞書があれば、独力で外書が読める塾生を求めているということだ。

 数日前のブログで、簡単な英語だけれど、構文理解ができていなければ、解けない問題を出した。反響があって、「構文理解とは、こういうことですか」とか、「目から鱗が落ちました。構文理解に努めます」などのメールが来た。 慶應の問題は長文と和訳が中心だ。長文の語数は多いが、試験時間は2時間ある。過去問をみても、「英文解釈教室」が十分に理解できていれば合格できる。文学部に関心のある受験生ならば、トライしてみる価値がありそうだ。

 また、塾生が医学部を受験するので過去問を見たが、構文は文学部と同様、「英文解釈教室」レベル。単語は医学部関連の単語に気を配る必要がある。英作文対策は欠かせない。1次試験合格発表が国公立前期の発表日前後なので、併願しやすく実績もあり、高倍率になっており、私立大学医学部超難関校になっていることがよくわかった。

◆神戸大学二次試験英語対策とは


○○○○○○○○イメージ  英文解釈教室の短文が一通り終わった塾生に神戸大学二次試験・英語対策をはじめている。

 短文の構文は理解していると思っていたが、二次試験の下線部訳は合格レベルに達していない。

 神戸大学・英語で求められている英語力は短文よりも長い文を分析する力なのだ。

 昨日はあまり解説することはせずに解き方を指導した。並行して英文解釈教室の例題をはじめている。神戸大学の二次試験・英語はこのレベルであると再認識した。

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◆受験勉強時間の実態とは 
 
 「四当五落」という言葉をご存知でしょうか?昔、受験勉強を寝る間も惜しんで4時間睡眠なら、合格。5時間も眠っているようでは不合格の意味で使われていました。この言葉は死語となり、十分な睡眠を取らなければ、記憶も定着しないので、短時間睡眠は受験勉強によくないことが定説になりつつあると思っていました。

 しかし、部活を終えて入塾した男子はこの定説があてはまらないのです。受講時間を遅くしてくださいと頼むのです。塾の自習室で最終の21時まで勉強するので、22時から24時までの2時間にしてくださいと頼むのです。

 24時まで授業をして、もう寝るんだろうと訊きました。1時半まで今日の復習をやってから寝ます。では、朝は何時に起きるのか訊くと5時半に起きて、6時に学校に向かい、6時半から自習室で勉強するというのです。

 こんな努力をしていることなど、友達には微塵も見せません。反対にプロ野球中継を全部見たと言って勉強をしてないふりをするのです。

 模擬試験がはじまります。成績が上がらないと嘆く受験生もいるでしょう。これは部活を終えた現役受験生の追い上げがあるからなのです。


受験の時に風邪をひかない方法とは
 

 
「風邪をひいて体調が悪いんです」とSkypeで塾生が鼻声でつぶやいた。夜、クーラーのつけっぱなしで風邪をひいている人が多い。受験の時に風邪をひけば、1年の努力が水泡に帰する。
 
 私は受験生のころ、風邪で熱が出て試験を受けられない状態だけは避けたいとの一心から予防に努めた。まず始めたのがタオルを使った全身乾布摩擦。これでは効き目がないと感じて、次にタワシで全身摩擦。これでもいま一つと感じたところで起床してすぐに水浴びをはじめた。これは睡眠不足でもパット目が覚めて一石二鳥だった。朝からスイッチが入ってすぐに勉強できた。
 
 水浴びはよっぽど気合い入っていなければ、冬から始められない。受験で風邪予防を考えている人は今から始めるのがよい。
 
 最後に余談になるが、水浴びをしていても不覚にも私は冬に風邪をひいたことがある。39℃以上の熱が出た。寒くて布団にもぐりこみたい気持だった。その日は教壇に立たなければならない授業があった。どうせ休むことになるなら、一か八か雪の降る中、水風呂に入ってみた。驚いたことに後頭部に血が逆流して、またたく間に風邪が30分ほどで完治したのである。それ以来風邪をひいたことがないが、風邪をひいた者がいたらこの話をする。
 
 残念ながら風邪をひいて水風呂に入ったものはいない。医学的解明を医学部に行った塾生に尋ねるがいまだもって確たるものはない、興味のある方は研究してもらいたいと願っている。


◆国公立大医学部受験生の勉強法とは


 
夏休みが始まって、受験生が朝10時起床では遅すぎる。ぐずぐずして昼から勉強なら、来春の「不合格」は半分決まっている。

 国立医学部を目指す塾生がいる。彼は毎朝3時に起床して4時から勉強している。浪人生ではあるが、もちろん毎日同じスケジュールをこなしている。

 彼に「なぜ、早い時間から勉強しているのか」訊ねたことがある。起きてから5時間くらいで試験に臨んだら、頭がさえて実力が発揮できたというのである。これは受験に失敗した経験から生まれた生活なのだ。
 
 「失敗は成功の母」という、ことわざがある。失敗の苦い経験をしてはじめて「自分の甘さ」に気づき、反省をし続け成功するのである。

 「失敗=不合格」はこの点において良薬になるが、来春にわかっても時はすでに遅い。

◆中央大学を卒業して大手金融機関に就職できたが

 久しぶりに塾を卒業した塾生の父親から相談があった。中央大学を卒業して、大手金融機関に就職をして2年経過した息子のことだ。

 息子が仕事内容が難しくてついていけないので、仕事をやめたいと言っているというのです。
無事、就職ができてやれやれと思っていたところだったのですが、仕事をやめて、カンボジアで焼き鳥屋を開店させると言って日夜、準備をはじめているというのです。

 札幌勤務で会社の福利厚生はよく、仕事内容は自分も同じ金融機関に勤務していますので、察しがついて、なかなかいい職場環境で申し分ないと思っているのですが・・・

 今度の休暇もカンボジアの現地調査に行くと言っています。想定外のことで自分の経験からは途方もないことに見えます。何か息子に助言いただけますか?

 高校の頃、ニュージーランドに修学旅行に行ったときは長時間のフライトで体調を崩して、海外にはもう絶対に行きたくないという青年だった。

 転機が訪れたのは、大学4年の時。フィリピンに4ヶ月間、自分でお金を貯めて留学をしてからだ。韓国や東南アジアの学生と話していくうちにアジアでビジネスがやりたくなったようだ。

 一度仕事を辞めるともう大企業への就職はできない。父親もそのことを彼に諭している。父親から一度息子とSkypeで話してくださいと言われた。大学卒業後、私は仕事を辞めてオーストラリアとニュージーランドで学び、働く貴重な体験をした。生き方が重なるのだ。カンボジアでの焼き鳥屋の事業計画と将来のことをよく聞いてみるつもりだ。

◆D・E判定でも第一志望校に逆転合格するには!


 夏休みがはじまりました。1学期第一志望校の模擬試験がD・E判定ならば、浪人生なら、志望校をA・B判定のところに変更。現役生なら、この夏休みはこの対策をお勧めします。

 それは第一志望校の過去問を徹底分析し、対策を練ることです。

 教学社・大学受験シリーズの赤本は3年分が多いですね。傾向をみるうえでは、3年分やれば効果はもちろんあります。しかし本気で第一志望校にいきたいのであれば、最低10年分はやってください。東大は25年分ありますね。これぐらい見ていると出題サイクルがわかってきます。相当の効果があります。

 極端な例になりますが、他大学の過去問には目もくれず、第一志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学全滅。早稲田大学の商学部、教育学部の2学部に合格した幸せ者がいます。

 夏休みの40日間は差がつくところです。2学期に成績の巻き返しをすることはなかなかできません。9月の初めの模擬試験で好結果が出るように本気になりましょう!


大学受験・英語の速読ができるようになるには! 
 
 「終了時刻になりました。筆記用具を置いてください。」

 教室内からどこからともなくため息が漏れる。

 明治大学政経学部英語入試、入試終了時のひとコマだ。塾生から話を聞くとこんな光景で、時間が足らずに無念のため息が教室に広がったのだ。

 センター試験・英語を60分で解いていた塾生が最後の問題の解答が終わったらすぐに終了の時刻になった。辛うじて合格できた。もう一人の塾生はセンター試験で180点をとったが、最後の6問が解けずに不合格になった。

 MARCHレベル以上の英語はセンター試験よりも長文問題が長い。センター試験を60分で解けない受験生は試験時間が足りないので合格が厳しい。

 長文読解は文構造を理解して、前から直読直解していく。左から右へ、戻ることなくできるようになるのが、速読のコツである。

 それには単語・熟語は瞬時に意味がわかること。一文の途中で構文を想像しながら読めるようになることである。

センター試験・英語 (筆記)で90%からその先へ!

 毎週土曜日にセンター英語 (筆記)対策をはじめています。スカイプのグループ通話で全国一斉に塾生が80分の過去問を制限時間60分で解いています。

 15回ほど対策を行いました。成績結果を第1問~第3問の文法・語法、第4問~第6問の長文読解に分けて、点数を記録して、勉強法をアドバイスしました。

 やり方は、まず、60分で終える。終わらなければ、20分追加して、80分以内で終える。時間感覚を体で覚えることが大切です。わからない問題は解答を見ずに徹底的に考える。150点以下なら、もう一度やるようにすすめました。

 センター試験問題集は難しい方から、駿台>河合塾・追試>本試験の順になっています。実力をつけたい受験生は駿台センター試験実戦問題集からはじめることです。

 90%の得点が安定してきたら、志望大学を決めて二次試験対策に取り組むことです。これもまたセンター試験対策以上に時間がかかります。

◆受験生の夏バテ対策とは!

 連日の猛暑で夏バテになっている受験生が増えてますね。簡単にできる夏バテ対策があるので、今日はご紹介します!

 アンチエイジング専門医の「夏バテ対策、北向き枕で良質睡眠を」の記事を読んだ。   釈迦 さて今まで北向き枕が良いか、悪いか考えたことある?

 日本では、釈迦が入滅の際に、北に頭を置いたことから、縁起が悪いと言われているが、本当にそうなのだろうか?
 
 この専門医によれば、地球が持っている磁気で磁場ができ、磁気が北から南へ流れている。(方向磁石をみれば、磁気の流れはわかるよね。)北枕にすれば、体内にこの磁気がとりこまれて、血流がよくなるというのである。
 
 このことをだいぶ前に知っていて、私は今もそうしている。やってみればわかるが、体の調子は良くなる。人間の体は、自然の摂理に合わせた方がよいということだろう。
 
 最後に専門医からのアドバイスは携帯電話を枕元に置かない方がよいということだ。磁気が乱れるから、北枕で寝ても効果が薄れるということだ。

 では夏バテ対策を実行して、乗り切ろう!

高校2年生からはじめる大学受験先取り勉強法とは

 現在の高校2年生にはあとがない。浪人すれば、大学入学共通テストで不利になる。高校1年生模試はすでにこの対策模試がはじまっている。

 このような状況に置かれた高校2年生にアドバイスすると、英語外部試験を受験することである。センター試験・英語をこの試験で換算する大学が増えている。センター試験で失敗しても、英語外部試験の成績で合格できるのだ。

 今年の受験でも、センター試験で失敗して千葉大や佐賀大で換算制度を利用して、合格した塾生が出た。

 従来であれば、英検2級をとれば、準1級は格段に難しくなるので尻込みする塾生が多かったが、今年の2年生は準1級を目標にこの夏休みに対策を行うことにしている。

 現実に国公立大医学部や早慶上智大の合格は準1級に合格するレベルではないと合格は覚束ない。3年生になれば、他の科目の勉強に力を入れなければならず、2年生のあと2回の英検で合格するように塾生には発破をかけている。


国公立大学医学部を目指す保護者の方からメールをいただきました

 「期末考査が終わると夏休みですが、1日どのくらいの勉強時間が必要でしょうか。まだ高校1年の間はあまり考えなくてもよいのかもしれませんが、女の子は男の子のように最後に急激にのびることは難しいので、今からやるべきかと思いますが実際はどうなんでしょう。また、授業のときにでも、娘にアドバイスいただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。」

 「国公立大医学部の受験勉強は1年生からはじまっています。集中して勉強していかなければなりません。女の子は皆さん早めにコツコツやっています。先日の試験の時にお話ししました。休みの時でも毎日8時間以上はやっていると思います。色々アドバイスさせていただきます。」と返事しました。

 高校1年生なら、今年ぐらいは楽させたいと思うのは親心だと思います。現実的には国公立大医学部受験生はもう取り組まなければなりません!センター試験90%以上、二次試験80%以上を取ることは並み大抵の努力では達成できません!地元のトップ高校でも3番以内の成績でないと合格できません。受験生は皆、追い込みできると思っているのですが、スーパーマンはいません!一生懸命に頑張ることです!

◆センター試験で成果を上げるには


センター試験まで6月になった。

浪人したらプラス12ヶ月で18ヶ月。

浪人してしまったら、1年間は毎日10時間、

月曜日から土曜日までやるとして、

10時間×6日×52週=3,120時間となる。

 
 こんなことを考えると

今から毎日学校の授業を入れて、

休みなく12時間やるとして、

12時間×7日×26週=2,184時間。

 
 浪人して大学に入学することに問題はない。

自分の志望を見失わず、目標を達成したのなら、

大きな喜びであり、大きな人生の糧になる。

 
 ここで私が言いたいのは、この喜びを、この6ヶ月で

達成できるのなら、浪人して合格する以上の

この上ない喜びとなるのではないかということなのだ。

 
 3年生になって勉強をはじめた人なら、

ちょっと信じられないかもしれないが、

毎年7月まで野球をやっていたり、

秋の体育祭の応援団をやっていたりしても、

勉強して合格している人がいることだ。

 
 こういう人の共通項は、

死に物狂いでやったということである。

土・日曜日は、20時間以上は軽くこなしている。

毎日の家庭学習時間は6時間を超える。

本当に集中して勉強した人なのだ。

 
 短期集中は、水鉄砲が同じ水量でも、

より大きな力(集中した勉強)を加えることによって、

水が飛び散るように、大きな成果を生むのだ。

今から本気でやれば、

成果が上がることを強調したい!

◆西オーストラリア大学の聴講生になった理由


 友人がfacebookで西オーストラリア大学の写真をUPした。南半球のオーストラリアは冬を迎えたころだろう。地中海性気候のパースには雪は降らない。暖房はいらず、気温は10℃くらいでセーター一枚着れば過ごせるはずだ。
 西オーストラリア大学 西オーストラリア大学には日本語学科がある。インターネットもない時代。日本語を話せるネイティブは重宝すると思ったので、教授に授業に出席させていただけますかと申し出た。日本人の友人を連れてこないことと、ネイティブとして日本語会話を授業でしてもらうことを条件に5ヶ月間聴講の許可が下りた。

 なぜ日本語学科に通ったのか。日本語がどのように教えられているか興味があったからだ。オーストラリアの大学は3年制だ。クラスには年齢も17歳から30歳代まで様々でオーストリア、香港、シンガポールからの留学生もいた。1年生の講義は小学校国語のレベルの読み書きから始まり、挨拶の講義でつまらなかったが、3年生の講義は勉強になった。

 週刊誌サンデー毎日の日本文を英語に訳す講義だった。日本人にとっては英語を日本語に訳すのが得意だが、オーストラリア人にとっては日本語を英語にするのが容易で早い。スピードが違った。

 たまには教授に当てられて発表したり、演歌を歌ったり、放課後はクラスの友人とカフェテリアでカプチーノを飲みながら会話がはずんだ。相手は日本に興味津々のオーストラリア人である。矢継ぎ早の質問攻めに合った。

 英会話はある程度話せるようになるとネイティブと興味ある話題でどんどん話した方がためになる。日常の会話で何度も使う言い回しは鸚鵡返しをしていると覚えてしまう。わからない言葉はすぐ質問できるのがいい。英語で解説をしてくれるので助かった。

 留学で語学学校に行くと日本人が4分の1から3分の1を占めているのは今も変わっていないようだ。日本人同士で顔を見つめてため息をつく。はるばる外国まで来て日本人同士で英会話の勉強にうんざりしてしまうのだ。ため息をつく前にひととおり学校を終えたら、今度は日本人があまりいないところで英語を使う機会を得る!英語圏にいるということは誰でも先生になってくれる。チャンスは一杯ある。やる気次第で24時間英語漬けになるのだ!


◆英単語を効率的に記憶する方法とは 
 
 「インターハイってどういう意味」

 「よく聞く言葉ですがよくわかりません」

 塾生の半分が答えられなかった。カタカナで表記されている言葉は外来語だ。
興味をもっていると英語の語彙力は段々とついていくものだがといつも口惜しい気持ちでいる。

 インターハイはInter-High School Championshipsの略で全国高等学校総合体育大会のことだ。interは「間」の意味だ。高校間の選手権大会と想像がつく。

 英語は接頭語・接尾語を覚えていると単語の意味の類推や品詞の分析に役に立つ。とりあえず、50個ぐらい記憶すると随分英文を読む時に楽になる。

 英単語FORMULA1700(東進ブックス)の巻末付録に72個載っているので確認したり、インターネットで検索して調べてみてください。

◆模擬テストがD・E判定だったら 
 
 1学期の模擬テストで志望校変更の余地ありのD・E判定だったら、少々勉強にやる気をなくしている人もいるだろう。
 
 6カ月余りになったセンター試験。D・E判定だったら、受験は厳しい結果になっている。現役で合格するには第二・第三志望も考えて計画の見直しをした方がいい。

 この定期考査が終われば、受験勉強に全力投球できるが、夏休みは40日間と長いようであっという間に終わってしまう。この夏休み「漠然」とした勉強なら、また9月の模擬テストの結果は、「悲惨な結果」に終わる。

 この夏休みが最後の成績挽回できる時期なのだ。秋の模擬テストへ向けて、今から緻密な計画を立ててみることだ。


◆中学生に最適な英文法テキストとは

Forest

 とかく、中学生には英語に慣れさせるために、はじめに文法よりも会話を重視する傾向がある。しかし、文が長くなるととたんに英語がわからなくなる。はじめに文法を学ぶ利点はここにある。

 総合英語 be (いいずな書店)は初めて文法を学習する中学生のためのテキストである。自宅学習アップをはかるためにyoutubeで重要文法を動画で配信している。至れる尽くせりのテキストになっている。

 
 高校受験の文法はこれ1冊を徹底して取り組むと相当な力がつく。




◆受験生をやる気にさせる本とは 

英語の発音・アクセント総仕上げ

 うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」を読んだ。

 社会人2年目でうつ病になり、二度の自殺未遂の後遺症で寝たきりになった若者が、スキルも人脈も意欲もなく、ニート生活、離島バイト、あいりん地区を経て自由を勝ち取るまでを描いた感動の実話である。

 大学生のころ、世界中を旅しながら、その地で見聞きし、体験したことを書いて生計を立てることができたらと空想したことがあった。

 アメリカのニューヨークの地下鉄で盲目の男性が車内でスティービワンダーの歌を歩きながら歌い、歌に魅了された乗客が、彼が片手に持っていた空き缶に見る見るうちに紙幣を入れて一杯になった話や、ベトナムのホーチミンでレストラン店主が7日目にしてやっと本音で語ってくれた国家観や、西オーストラリアのビーチに人食い鮫、ジョーズが侵入し、命からがら助けられた話などを文章にして発信することができたらと考えたのである。

 この本はまさにこの理想をパソコン一台で半年間うつ病で寝たっきりだった若者がやり遂げた話なのである。

 当然、旅をするには資金が必要になる。この若者はWebマーケティングビジネスを習得し、アフィリエイトで資金を得て世界に飛び出していけるほどの成功をみたのである。
 
 現在、うつ病に悩んでいる人や受験生をやる気にさせる本なのだ。


◆大学受験の厳しさ 
 
 入塾時に志望校を訊きます。志望校がわかれば、英語のテキストとスケジュールは決まります。模試や毎週行うセンター試験対策の結果をみて、弱点補強を個別指導で行っていきます。

 不合格になる理由はやる事もやらずに勉強が大変だという理由で尻込みしてやらない。合格者はそんな問題が出るなら、やってみますと中学生でも予習・復習を怠らない。感心するばかりです。これが合格者と不合格者の違いです。

 そこまで努力はしたくない。やりたくないと思ったら、そこが自分の限界だと気づくことです。それほど大変な勉強なら、志望校は妥協することです。「ほどほどにするのか」、「手抜きをせずにやるのか」、これを決めて受験は臨んだ方がいい。大学受験は厳しいのです。


◆進研模試英語140点でMARCH合格は? 
 
 1学期の進研模試・英語の結果が140/200点。これでは合格が覚束ないと夏期講習から入塾した生徒がいる。

 簡単な英語構文のテストの結果、「英文解釈教室」と「アップグレード英文法・語法問題」、「速読英熟語」に徹底的に取り組むことにした。

 MARCHの一般入試英語の合格レベルは、センター試験(本試験)で170点以下は不合格になっている。理系は英語の配点が他の科目の0.5倍の学部もあるが、文系は他の科目の1.5倍になるので、180点はとる必要がある。

 夏休みの勉強の成果は秋以降の模擬試験の結果にでる。9月からの模試の結果は1学期と一変する。これは夏から部活を終えた現役生が本格的に受験勉強に取り組んで、成績が上がってくるからだ。

 秋に成績が下がったのであれば、夏に抜かれたと思った方が良い。これを挽回するのは容易なことではない。挽回できない可能性が大である。心して夏休みは勉強に集中したい。


◆現役で第一志望校に合格するために! 
 
 横浜国立大経営学部第一志望の塾生に訊いた。

 「地歴公民の選択科目は?」

 「世界史Bと日本史Bです」

 後日、受験科目を調べてみると地歴公民は1科目の選択になっていたので、なぜ2科目選択するのかを尋ねたら、横浜国立大学経済学部に変えるかもしれないと言った。

 選択科目で考えなければならないのは、コスパを高くすこと、つまり、かけた勉強時間に対する得点を高めることだ。塾生の高校では、世界史Bと日本史Bの2科目を選択している者が多いそうだが、この2科目は勉強時間が他の科目に比べて多くなる。

 一般的に受験生は世界史Bか日本史Bのどちらか1科目を選択して、地理Bや現社、倫理、政経の中から1科目を選択することが多い。

 併願する私立大学の地歴公民の選択科目は9割はできないとまず不合格になる。そのくらいの得点が確保されるのであれば、問題はない。今まで英語がよくできた塾生がセンター試験で地歴公民が80点ぐらいしか得点できなくて、MARCHはみな不合格になった。

 現役生は勉強時間が足りない。現役合格を目指すのであれば、1科目に集中することも必要と考えるのである。

◆医学部受験に最適な英語テキストとは


○○○○○○○○イメージ

 医学部や難関大の英語長文の単語力がついて、その上に英文解釈とその背景知識までわかるテキストがある。

 それは「話題別英単語 リンダメタリカ」(Z会)である。

 最近の医学部や難関大の英語長文は専門性の強い話題が出題される。背景知識がないとわからない。このテキストでは体系的に問題が整理されて、論点が明確にされている。

 長文の項目はグローバル化、環境問題、言語学、差別問題など多岐にわたっている。特に医学部受験生には遺伝子工学、脳死、安楽死などの背景知識は役に立つ。

 英単語のみならず、最近、増えている課題英作文対策にもなるテキストである



◆合格者の勉強時間はどのくらいだろうか?
 
 
そろそろ夏休みがはじまるが、「合格者の勉強時間はどのくらいだろうか?」 
 筑波大学のオープンキャンパスに参加した塾生から、国際総合学類の合格者「夏休みの1日の平均勉強時間」の資料をもらったので参考にしてもらいたい。

1時間未満       0%
2時間未満       4%
2時間 ~ 3時間  6%
3時間 ~ 4時間  7%
4時間 ~ 5時間  3%
5時間 ~ 6時間  6%
6時間 ~ 7時間  7%
7時間 ~ 8時間 21%
8時間 ~ 9時間  1%
9時間 ~10時間 27%
10時間~11時間  1%
11時間~12時間 10%
12時間~13時間  4% 
 
 これを見て最低10時間がいい線だと思った。10時間は結構骨が折れるが、合格者の資料だから目安になる。勉強時間が足りない人は計画の立て直しが必要だ。
 
 これからはじまる各大学のオープンキャンパス。大学の模擬講義・受験勉強方法・予備校講師よる試験問題の解き方授業など、至れり尽くせりの企画が組まれている。行かなければ
裏情報は得られない。私立大学志望ならば、2、3校は行って参考にして志望校選定の参考にしてもらいたい。

◆英検2級を侮るなかれ

 前回英検2級、1950満点の一次試験に1点差で落ちた塾生がいた。今回は大丈夫だろうと期待していた。

 今日結果を訊いたら、4点差で不合格になったと聞いた。

 英検に限らず、受験では往々にしてあることだ。僅差で不合格だったから、今度は大丈夫だろうと慢心してしまうのだ。

 塾生は前回よりも勉強したと言った。勉強しただけにショックが大きかった。

 英検は年3回ある。大学受験は年に1回。失敗は許されない。

 受験生が試験前に気を緩めるのは常であるが、いい経験を積んだと思って次回の試験にあたるように言った。

 英検2級4技能試験の結果を利用する大学が増えてきた。次回は高得点で合格できるように指導していく。

◆みんなこれを食べてダイエットに成功した!

 受験勉強はとかく頭を使う。頭に良い食べ物はないかと日々試すことが多い。 
 
 健康食ブームに乗って玄米を食べている人がまわりに増えてきた。私も数ヶ月前から100%玄米にしている。昔は玄米なんか食べるとボソボソして、白米に比べると硬くて、味もそっけないと感じていた。
 
 白米をやめて玄米に変えて、根気よく、噛んで食事を続けていたら、消化に良いようで数ヶ月で体重が学生時代の体重まで減った。体の調子もすこぶる良いのだ。
 
 このことを友人に話したら、彼も玄米食にしたようで、玄米食が高じて、発芽玄米用の炊飯器を購入したそうだ。これで炊くと芽の出た玄米が炊けるので驚きだ。
 
 「それって、ダイエットは玄米のおかげ」と眉唾ものに考える人もいるでしょう?何でも体験して、自分の体で実感しないと信じないでしょうね!
 
 しかし周りの玄米食ファンの友人は皆、異口同音に「ダイエットは玄米のおかげ」という結論に達しているのである。

夏を制する者 
 
 
ここ数日、雨が降りつづいている。梅雨特有のじめっとした空気が肌にまとわりついて、ちょっと歩けば、額から汗が出る。ミニタオルが必需品となった。
 
 夏至になり、これから日が短くなると思うと今年も後半戦に入った気になってきた。もう7月になる。
 
 そろそろ受験生の中には「夏を制する者は、受験をも制す」の格言を思い浮かべる者もいよう。まさしくこれは、あたっている。勉強の遅れを挽回するには、この時期が最後だと思って取り組んだ方がよい。夏休みの2ヶ月の勉強量と集中力が、受験を制すと言っても過言ではない。

◆高校2年生ならこのことは念頭に置いておきたい! 
 
 模試の結果や成績を聞いて志望校合格に向けて適切な指導を行っている。高校3年生の塾生の中に評定平均値4.6の塾生がいた。第一志望校は地元の国公立大学である。

 この評定値なら、推薦してもらえるはずだ。早めに担任の先生に相談して推薦をお願いした方がいいとアドバイスした。4月に進路の先生に話したら、確定ではないが、学校推薦をしてもらえることになった。第一志望校を推薦してもらえるなら、推薦入試がダメでも、一般入試は受験できるので勧めている。

 下図は文部科学省がまとめた平成12年度と平成27年度の大学入学者選抜概要と平成27年度国公私立別の大学入学者選抜概要である。この図でわかるようにAO入試と推薦入試の割合は増えている。私立大学は約半数がAO入試と推薦入試の入学者なのだ。
 



 
 現在、高校2年生までが現行の「センター試験」が実施されるが、一年浪人すると「大学入学共通テスト」がはじまる。AO入試と推薦入試のことも考えて最善を尽くしたい!

◆英語読解問題を最短で読めるようになるには


英文解釈教室―新装版  英語読解問題の点数がとれないと悩んでいる受験生は多い。センター試験では読解問題が約7割を占める。この出来不出来が合否を決めると言っても過言ではない。

 英語構文は学校の授業ではリーディングのまとめとして習うことが多い。細切れなので、英語構文の全体像が理解しづらい。例えば、that-節やIt~that構文などはまとめてやった方が理解が早い。このような観点から
英文解釈教室などの構文集にまず取り組んで、英文を日本語に訳すことなく、英文の順序で目を一度走らせるだけですべてがわかるように練習する。

ディスコースマーカー英文読解 速読する時、目は英文を先へ先へと進めている。読んでいる部分の前後10行ぐらいを視野に入れて読んでいる。この時、論理展開となる、howeverやthereforeなどのディスコースマーカー(談話標識)に注意して英文を読むと論理展開がわかり、先読みすることができる。

 英文の論理展開のルールとディスコースマーカーを会得すると英語読解問題がよくわかるようになる。

 英語読解問題を最短で読めるようにするには、英語構文、論理展開の流れの順で勉強することである。


早稲田大学商学部、教育学部に合格、他の私立大学全滅 
 
 早稲田大学の一般入試はここ数年難しくなっている。文科省の政策で私立大学者数を減らしていることも起因しているだろう。

 国際教養大学に合格した塾生が、早稲田の国際教養学部に落ちた。国際教養学部の古典に学校のテキストで取り扱ったところが出て、短時間で満点取れたので合格できると期待していた。敗因は世界史過去問対策に手が回らなったことだ。

 過去問対策は重要である。教学社・大学受験シリーズの赤本は3年分が多い。傾向をみるうえでは、3年分やれば効果は上がるが、本気で第1志望校にいきたいのであれば、最低10年分はやる必要がある。塾生には8月までに5年分、直前期に5年分をやることを勧めている。

 極端な例になるが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学全滅。早稲田大学の商学部、教育学部の2学部に合格した者がいる。

 そろそ過去問対策をはじめる時期だ。当塾では過去問対策をはじめている。添削して間違ったところを解説している。ご関心のある方はお問い合わせください。

全国的に梅雨になって受験生が守ること 
 
 
受験勉強をしていると、とかく運動不足に陥りがちだ。寸暇を惜しんで勉強しておかないと、不合格になるのではないかと恐怖心がわく。

 現役の高校生ならば、週に何度かある体育の授業で、運動不足も解消できるが、浪人生には、それがない。体を動かさないとストレスがたまるので、勉強も捗らなくなる。
 
 これにはちょっと習慣を変えるのが良さそうだ。たとえば通学途中にひと駅前で降りて2km歩くなど短時間で自分の好きな運動を心がけ、心と体の健康に努めるのだ。

 長丁場の受験では、生活のリズムを整えることが大切になる。最低限、毎朝同じ時刻に起きることと質の良い睡眠を心がけることだ。なかなかすぐには習慣は変わらない。用意周到に取り組みたい。

そろそろ勉強をはじめなくてはいけないんですが(ノ△・。) 
 
 
勉強はじめたての頃って、なかなか勉強が軌道に乗らないね。机にかじりついてはいても、内容に中身がなく、時間だけがたんたんと過ぎていくだけで、勉強がはかどらない。これは誰でも経験すること。

 この状態を乗り切って、2,3時間平気で机につくことができたら、第1段階突破。それから中身のともなった勉強ができるようになる。

 1学期がはじまっても、本格的に自分で机について勉強していないんだから、修業だと思って、まず机について本を開くことからはじめることだ。やる気になれば、すぐにみんなに追いつける!

◆効率よく記憶する秘訣とは 
 
  学んだことを忘れないためには、時々思い出して、再確認することが大切である。記憶したことを忘れるのは、あとで思い出すということをせずに、そのまま放っていた場合が多い。それが、記憶したあとしばらくたってから、もう1度復習すると、忘れにくくなるのはみんな知っている。

 ではいつ復習すると効果的なのだろうか?ドイツのエビングハウスという学者が、実験を行っている。実験では1日後の記憶率は26%である。早い時期における記憶の再確認が記憶の保持にいかに有効かよくわかる。

 記憶力の低下は理解力で補いたいが、「1度記憶したことは翌日に確認すると忘れにくい」という法則を知っておくと記憶率が驚くほど上がるのである。 



20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。 
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。 
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。 
1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていた。 
1ヶ月後には、79%を忘却し、21%を覚えていた。


◆漱石は英語習得の基本をどのように考えていたのか?

文豪、夏目漱石は英語習得の基本をどのように考えていたのか?著書の中に一文を見つけた。参考にしていただきたい。
 
Forest 「要するに英語を学ぶ者は日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい、即ち幾変となく繰り返し繰り返しするがよい、ちと極端な話のようだが之も自然の方法であるから手当たり次第読んでいくがよかろう。彼の難句集なども読んで器械的に暗唱するのは拙い、殊に彼のようなものの中から試験問題等出すというのはいよいよつまらない話である、何故ならば難句集などでは一般の学力を鑑定することは出来ない、学生の綱渡りができるか否やを視るぐらいなもので、学生も要するにきわどい綱渡りはできても地面の上が歩けなくては仕方のない話ではないか、難句集というものは一方に偏していわば軽業の稽古である。試験官などが時間の節約上且つは気の利いたものを出したいというのであんな者を出すのは、ややもすると弊害を起こすのであるから斯様なもののみ出すのは宜しくない」(現代読書法)


◆青年よ、海外に出かけよう!

○○○○○○○○イメージ 日本語学校の校長先生と話す機会があった。お話を訊いて毎日コンビニやレストランで見かける中国、韓国の若者の生態がわかった。
 
 日本人と間違えるほど流暢な日本語を話す彼らであるが、実はアメリカの大学受験に失敗して渋々日本に来た人が多い。それだけに今度はアメリカ組に負けたくないという気持ちが強く、日本語を徹底的に学び、帰国したいと思っているのだそうだ。
 
 日本の大学入学希望の人も多く、入学には日本語検定1級が最低ラインという。2年間でこのレベルまでいって入学を果たすのだから、その勉強ぶりは並大抵ではない。朝から夕方までは日本語学校、夕方からはバイトと息も切れない日々を送っている。
 
 私も学生時代は日本、オーストラリア、ニュージーランドで同じ生活を送ったが、異国の地でのこのような体験は、本当に有益だった。ワーキングホリデーや留学は大学生ならどんどん勧めたい。異文化の中での生活や外国から見た日本の体験は大変価値あるものだ。


◆センター試験を私立大専願者は受験すべきか 
 

 9割以上の短大・大学が参加するセンター試験だが、私立大学専願者は受験すべきだろうか?
 
 塾生の中に私立大学8校をセンター試験と一般受験を併願すると聞いて驚いたことがある。
 
 というのは、2月3日から14日の12日間に8校受験すると聞いて、受験に耐えられるのかと心配したのだ。
 
 私立大学専願者の中には、センター試験を一切受験せず、一般入試に専念しているものがいるのも事実である。センター試験よりも一般入試の方が入りやすいからである。
 
 1月末にその塾生から受験校を聞いたら、各予備校のデーターリサーチ結果から全部A判定は合格すると信じて、一般受験はせず、ボーダーに達しなかった大学3校を受けることに決めたという。
 
 2月の受験期、2、3週間で受験できる大学はできるだけ絞った方がよい。この戦略もあるなと思ったのである。

◆英検準1級逆転合格!

 
一次合格が終わってから旺文社の英検準1級過去6回問題集の二次対策に取り組んだのですが、解答のみで勉強法がわからなかったので、「14日でできる英検準1級二次試験・面接完全予想問題(旺文社)」に切り替えました。

 このテキストは賛成と反対の立場の解答例があり、ポイントで解説が加えられているので対策が立てやすかった。解答例を参考に自分の解答を作って練習しました。

 試験官は日本人の女性でした。カードを渡されて4コマの絵を見てストーリーを考えたんですが、よくわからなかった。3コマ目の絵で2分が終了してしまいました。かみまくって何度も同じことを言ってしまいました。この時点で不合格と思いました。

 そのあとの4つの質問は不合格と自覚していたもんですから、開き直ってスラスラと答えました。たぶん面接官も早口で発音がわからないくらいだったと思います。これが功を奏したようです。

 不合格を確信していました。まさかです。合格していました。ありがとうございました。

◆本当に国公立大医学部志望ですか?


 第1回駿台全国模試がありました。この模試は東大・京大の難関国公立大、医学部志望の受験生が多いです。国公立大医学部志望の塾生が受験しました。

 英作文を送ってくれたので添削しました。苦手な英作文ができるようになって喜んでいたのですが、国語は受験したのと訊いたら、2次試験で課されないので受験しなかったというのです。

 確かに2次試験科目でないなら、判定も受験したことによって違ってくるので受験しなくてもよいでしょう。センター対策・国語とは対策は違うかもしれない。でも受験料がかからないなら、記述の国語も受験して、復習する気構えが必要だと思ったのです。

 塾生は英語はセンターは9割はできますが、国語は7割ぐらいで苦手なのです。最近はセンター試験・国語80分の試験を60分で解く演習を始めています。だんだん良くなってきています。

 誰でも苦手な科目ほど勉強やるのも億劫になります。ここが踏ん張りどころで、逃げずにとことんやる姿勢が合格を呼び込むのです!

◆英検合格の秘訣とは!

 
私は高校2年の冬に、無事英検2級合格を果たしました。 10月にあった筆記試験に一度落ち、 1月の筆記試験をパスして 2月の2次試験に合格しました。 初めて"英検"と名のつくものを受けての事でした。

 正直、私には英検2級に受かるだけの英語力はありません。 絶対ムリだと思っていました。でも、毎週末過去問をやって 試験の形式に慣れれば受かるものなのです。 地道に英検用の単語を覚えることも大切ですが、 何よりも過去問だと思います。

 私はいつも、長文から解いていました。 正直あまり頭は使わなくても大丈夫です。 とにかくたくさん解きましょう。 リスニングは簡単なので、試験前に少し聞いた程度でした。

 2次試験には派手な服を着ていきましょう。 私はショッキングピンクのカーディガンを羽織っていきました。 印象がいい気がします。

 2次試験前に英検用の単語集を睨んでる人が多々いましたが、 あまり意味がないと思います。 好きな外人俳優との新婚生活を妄想することがオススメです。 私はインディジョーンズ時代のハリソンフォードが好きです。

 あとは先生の後ろをホイホイついていけば ばっちしです。

 とにかく形式に慣れれば受かるというのは、センター試験でも通じるところがあると思います。 いい経験になりました。 ありがとうございました。

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英検合格体験記

◆北海道大学に行ってきた!


 札幌まで旅に出た。大通公園は香りほのかなライラックが咲き乱れて、遅い春を告げていた。

 旧札幌農学校の演武場であった時計台で、新渡戸稲造の手書きの英語ノートが展示してあった。筆記体で書かれた英文は達筆であった。彼の「西洋の事情と思想」をこの旅行中に読んだ。博識に感心した。

 北海道大のポプラ並木の傍らに新渡戸稲造の像があり、「I wish to be a brige across the Pacific」と刻まれていた。

 北海道開拓村には北海道大学の恵迪寮が移築されていた。「Boys be ambitious」の言葉を残したクラーク博士が寮生へ禁酒・禁煙を励行させて勉強に励めと説いていた。

 北海道大学には新渡戸稲造やクラーク博士などのパイオニアが残した精神が今も残る。北海道外からの学生が増え続けて難化していることも頷けた。 

北海道大学ポプラ並木新渡戸稲造像北海道大学 札幌時計台クラーク博士像

















◆英検2級二次試験対策とは 
 
 英検2級の結果が返ってきました。一次試験で+3の成績で二次試験不合格になった塾生がいました。授業で二次合格に向けて対策を考えました。

 塾生は英検2級二次試験面接完全予想問題(旺文社)で対策を行ったといいます。これは、最低限2,3回はやる必要があります。

 しかし、二次試験の問題は想定外の質問が出るのです。

 塾生に問題の内容を訊きました。

 「電気の無駄遣いをしている家族がいます。あなたは無駄遣いをなくすためにどういいますか?」

 受験者自身の意見を問う質問です。色々考えたが、英語で構文が出てこなかったといいます。回答の途中で時間切れで止められたということです。

 往々にして慣れない英語で答える二次試験はこんなことになってしまいます。

 この対策としてスラスラ英語が出るように基本的な構文は暗記して何度も発音しておく必要があります。想定問答を考えて、自分ならこんなふうに答えると考えてみるのです。すぐに英文が口に出るようにするには練習が必要です。

 次回はこんな対策をとれば、自ずと合格になるでしょう。

◆英検2級に合格したら、次はこの英語外部試験だ!
TEAP

 最近、高校生の生徒と保護者の方から問い合わせが相次いでいる英語外部試験がある。この試験が注目を浴びているのは多くの大学がスコア基準を満たす者はセンター試験を満点とみなすとしているためである。

 それはTEAP(Test of English for Academic Purposes )で「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能テストである。

 このテキストを購入して対策を分析してみた。難易度は英検準2級~準1級程度の高校生の英語を測定するのに最適なレベルである。TOEICはビジネスで使われる単語があるのに対して、TEAPは大学受験を目指す高校生向けの単語である。また、英検に比べて、Writing、Speakingの比重が大きい。

 TEAPは年3回実施される。受験資格は高校2年生以上でスコア取得後は2年度の間有効になっている。TEAP採用大学(上智大、早稲田大、東京理科大、MARCH、筑波大、広島大、九州大など)受験者は受験を検討してみよう。


来春センター試験で90%以上とるには!

 医学部進学予備校の校長先生から英語の授業ことで頼まれた話である。「国公立大医学部受験生はセンター試験・英語満点の200点をとる指導をしてください。190点ではだめです。満点とれなければ、志望校には合格できないと生徒にいつも言っていますから」。校長先生のこの言葉は頭にガツンと来た。

 この体験があって、医学部志望の塾生に対する指導を厳しくすることにした。満点をとるためのこだわりだ。例えば、センター試験・英語の問1は発音・アクセントの問題。1問2点の問題だが、2問間違えて―4点に満足している状態なら、到底本気でやっているとは言えない。

 現在使っている文法・語法のテキストでカバーできなければ、他の対策を講じなければならない。発音・アクセントだけの問題集を購入し、徹底的にやって満点とれるような計画を立てるということである。

 このように満点とるために、だんだん自分の盲点をなくしていくことだ。こういう姿勢がないと総合点でなかなか90%以上は確保できないということを肝に銘じるべきだ!

◆現在、こういう状態なら最悪の結果となる!


 塾では、スカイプで英語講義をする他に勉強法の悩みなども聞く。最近多いのが選択科目の勉強の仕方だ。今日は「日本史」を考えてみたい。
 
 春に「日本史」「世界史」の勉強法はブログで紹介した。ざっと話すと、教科書を読破後にサブノートを完成させて、一問一答を併行していくやり方である。
 
 受験生は、人よりいい点をとりたい、負けたくない気持ちが働き、一番得点できる方法を考える。結論として、「日本史実況中継」をはじめる人が毎年多い。これをやって一問一答をやれば、歴史の流れをよく把握でき完璧になりそうだと察しがつく。
 
 だが、ちょっと待って、全部やるのに1500ページ。教科書300ページがまだ覚束ないのに現役生で果たして終わるのか?いままでの指導経験からしても終わった者は数少ない。12月ごろなっても終わらず、最後の文化史まで手がまわらずに、文化史が終わらぬまま試験に突入して、私大全滅という最悪の結果を招いた者もいるのである。
 
 ここで私が言いたいのは、浪人生で時間的に余裕があって実況中継を2,3回、回せるぐらいにやれる人は問題ない。現役生で今やりはじめて、進み具合をみて、2,3回やれないなら、後ろ髪引かれる思いだが、勉強法を変えて短期間で何度かできる方法にした方がいい。今なら間に合う、12月ではもう遅いのだ。

◆成績が伸びる生徒の特徴とは!


中学3年生の保護者の方からメールをいただいた。

『受験までは予定どおり、塾へは行かず、
英語はお世話になりながら
他は自分で受験勉強の予定です。

期末考査が終わったら、旺文社の「受験用全国高校入試問題正解」
5教科を取り組み始める予定です。
(数学・理科は現在2周目取り組み中)

県立の英語の8年分の過去問は入手しましたので
これも期末考査後に始めます。
(私立の過去問は9月以降に出版のものが多く、県立過去問の後に予定してます。)』

中学2年の10月から英語を指導している塾生です。
自分で高校受験の問題集に取り組んでいる生徒が
なぜ、英語を習っているのか?

英語の先生の授業が半分はゲームだからなのです。
困ったことに3年生の1学期にまだ2年生の教科書を
やっている状態なのです。

今までForestビジュアル英文解釈の授業を行いました。
高校1年までの課程が終わりました。

中学生が高校受験するとき、
進んで問題集だけでいい、自分でやるという生徒は
やる気があります。

学校で習ってないことを予習をして
自分で勉強する習慣がつくと
塾にお任せで出された問題だけ
解いて高校に入った生徒に比べて
大学受験の時には雲泥の差がつきます。
自分で考えて授業に臨む態度が成績を伸ばすのです。

◆B判定以上はとって試験に臨んでもらいたい!


 
受験勉強は順調でしょうか?塾生の成績結果や勉強の進み具合は気にかけています。

 岡目八目という言葉があります。傍から見ていると各人の状況はよくわかります。皆さん、第一志望合格に向けて取り組んでいるわけですが、このままでは間に合わないという危惧の念に陥るのです。

 同じ大学志望の受験生でも1時間に進む量で比べて、2倍ぐらいの違いがあります。

 状況がわかっているので早く計画を立てて助言するのですが、まだセンター対策が精いっぱいで2次対策はちょっと早いですという言葉が返ってきます。

 高校2年生までは自分のペースで勉強できた。3年生の今は、無理してペースを上げて、気力と体力勝負になるので大変になってくるのです。
 
 11月の最後の模試までにはB判定以上はとって試験に臨んでもらいたいと思って、ヤキモキしているのですが・・・

大学受験、勉強時間は大丈夫ですか?

 部活の塾生は5月上旬は受験勉強どころではなく、県大会出場をかけて真っ黒に日焼けして猛特訓に明け暮れていた。5月下旬に大会も終わってやっと受験勉強に打ち込んでいる。

 そんな元部活生に勉強時間を訊いた。

 「平日6時間。休日12時間やっています」

 一方、勉強に集中しているはずの帰宅部の塾生に勉強時間を訊いた。

 「平日3時間。休日6時間」

 なんと休日の勉強時間が元部活生の平日の勉強時間と同じなのである。当然のごとく元部活生の勉強時間を帰宅部生に教えて、𠮟咤激励した。

 センター試験まで8ヶ月を切った。7月の三者面談では志望校のヒアリングがある。夏休みに集中して勉強する計画を立てている受験生もいるだろうが、今から本気に取り組まないと間に合わないのだ。


◆先生、俺が九州大学で講演してますよ!

 卒業した塾生から連絡があった。先生どうしているかなと思って生葉塾を検索したらホームページが出て、先生の顔が出てきたので電話したくなったのだそうだ。

 20年ぶりに再会した。現在、彼は石材会社の社長である。

 「先生、相変わらず元気ですね。嬉しくなりますね。最近、俺は九州大学や福岡大学の土木のシンポジウムで土木学科の学生に石材ことを講演をしているんです」

 「へぇ~。一生懸命にやっていたら、社会は認めてくれるんだね。入学できなかった大学に来賓として呼ばれて講演しているとはね。立派なもんだ!」

 「先生、俺ね。石材ビジネスはやってて面白いんですけどね。やっぱり石を彫刻することに興味があるとわかったんです」

 「パリやニューヨークで今度、展示会で会社のショップを出そうと思っているんですよ。英文は塾で読めるようになって苦労していないんです。今度は会話を俺と社員に教えてもらえますか?」

 「久しぶりに会って、先生のパワーが落ちていない。社員の刺激にもなります。よろしくお願いします!教え方が悪くて社員がパリに行けないレベルだったら、先生がパリに一緒に行って手伝ってもらうことになりますから!」


○○○○○○○○イメージ ◆読書はしないといけないの?


 もしも、あなたが受験勉強の壁にぶつかって悩んでいたら、この本を薦めたい。

 それは「死ぬほど読書」である。著者は伊藤忠商事前会長、元中国大使の丹羽宇一郎氏である。

 「はじめに」で朝日新聞「読書はしないといけないの?」の掲載記事に対して著者が読書の必要性に触れている。本を読まなくても本人の勝手であるが、本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるか。

 著者の実家は本屋で子供の頃から本を読まないと寝られないほどの読書家である。どんな本を読めばいいのか、また、読書の効用を色々な角度からスポットを当てて丁寧に教えてくれる。

 平日にまったく読書をしない高校生の割合は4割以上に上る。読書をしないことによってよりよく生きる機会を失っていることになっている。これほど本を読むことに熱く語りかける本はない。この本を読んで読書しない高校生の目が開かれたらと願うばかりだ。


◆受験勉強は才能か努力か? 
 
 「超一流になるのは才能か努力か」(アンダース・エリクソン著)を読んだ。

 そこそこ勉強ができるようになったが、それ以上成績が上がらない人にはこの勉強法は役立ちそうだ。

 最も有効な練習法は分野に問わず同じ原理がある。

 「そこそこ」レベルから脱却するには目的のある練習が必要である。

 ①ただ愚直な練習だけでは目標に達することができない。長期的な目標に達成するために小さな段階を積み重ねる。効果を高めるために具体的に細かく分割して計画を立てる。

 ②目的ある練習は集中して行う。やるべきことに神経を集中しなければ、たいした進歩は望めない。

 ③フィードバックが不可欠。できない場合はどこが間違っているのかを把握しなければならない。自分の弱みを解決するようなテクニックを考える必要がある。

 ④目的ある練習で最も重要なことは居心地のいい領域から飛び出すこと。楽にできるところにいて練習をしていても技能は伸びない。常にもう一歩上を目指す向上心がないと決して上達はない。それまでにできなかったことに挑戦することがないと壁を乗り越えることができない。

 最後に壁を乗り越える一番良い方法はさらに頑張ることではなく、別の方法を試すこと。教師やコーチから克服法を提案してもらう。

 どんな分野においても絶対に超えられない能力の限界に到達したという明確な証拠はほとんどない。挑戦者が単に諦め、上達しようとするのをやめてしまうケースが多いのだ。

 この本はチェス、バイオリン、テニス、数学などの世界のトッププレイヤーの30年におよぶ研究と実証された事例に基づいて書かれており、読み応えがあった。

◆神戸大学英語対策とは


○○○○○○○○イメージ
 英文解釈教室の短文が一通り終わった塾生に神戸大学二次試験・英語対策をはじめている。

 短文の構文は理解していると思っていたが、二次試験の下線部訳は合格レベルに達していない。

 神戸大学・英語で求められている英語力は短文よりも長い文を分析する力なのだ。

 昨日はあまり解説することはせずに解き方を指導した。並行して英文解釈教室の例題をはじめている。神戸大学の二次試験・英語はこのレベルであると再認識した。

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神戸大学国際人間科学部合格体験記
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神戸大学英語対策
英文解釈教室の使い方

◆受験勉強時間の実態とは 
 
 「四当五落」という言葉をご存知でしょうか?昔、受験勉強を寝る間も惜しんで4時間睡眠なら、合格。5時間も眠っているようでは不合格の意味で使われていました。この言葉は死語となり、十分な睡眠を取らなければ、記憶も定着しないので、短時間睡眠は受験勉強によくないことが定説になりつつあると思っていました。

 しかし、部活を終えて入塾した男子はこの定説があてはまらないのです。受講時間を遅くしてくださいと頼むのです。塾の自習室で最終の21時まで勉強するので、22時から24時までの2時間にしてくださいと頼むのです。

 24時まで授業をして、もう寝るんだろうと訊きました。1時半まで今日の復習をやってから寝ます。では、朝は何時に起きるのか訊くと5時半に起きて、6時に学校に向かい、6時半から自習室で勉強するというのです。

 こんな努力をしていることなど、友達には微塵も見せません。反対にプロ野球中継を全部見たと言って勉強をしてないふりをするのです。

 模擬試験がはじまります。成績が上がらないと嘆く受験生もいるでしょう。これは部活を終えた現役受験生の追い上げがあるからなのです。

◆現役で第一志望校に合格するために! 
 
 横浜国立大経営学部第一志望の塾生に訊いた。

 「地歴公民の選択科目は?」

 「世界史Bと日本史Bです」

 後日、受験科目を調べてみると地歴公民は1科目の選択になっていたので、なぜ2科目選択するのかを尋ねたら、横浜国立大学経済学部に変えるかもしれないと言った。

 選択科目で考えなければならないのは、コスパを高くすこと、つまり、かけた勉強時間に対する得点を高めることだ。塾生の高校では、世界史Bと日本史Bの2科目を選択している者が多いそうだが、この2科目は勉強時間が他の科目に比べて多くなる。

 一般的に受験生は世界史Bか日本史Bのどちらか1科目を選択して、地理Bや現社、倫理、政経の中から1科目を選択することが多い。

 併願する私立大学の地歴公民の選択科目は9割はできないとまず不合格になる。そのくらいの得点が確保されるのであれば、問題はない。今まで英語がよくできた塾生がセンター試験で地歴公民が80点ぐらいしか得点できなくて、MARCHはみな不合格になった。

 現役生は勉強時間が足りない。現役合格を目指すのであれば、1科目に集中することも必要と考えるのである。

◆GMARCHに最適な英語テキストとは

 
 塾・予備校の夏期講習の募集が始まっている。GMARCH志望の高校3年の塾生が今年の夏期講習は予備校の授業を目一杯取りますと聞いて、ちょっと待てよと思った。

 というのは、夏に勉強しようというやる気は認めるものの塾・予備校べったりでは成績が伸びない生徒を見てきたからだ。

 九州大医学部に合格した塾生は、予備校の講義は勉強法のヒントを得るところで自分でやらないと成績は伸びないと言った。

 まさにその通りで予備校とは試験問題に対する解き方を学び、自力で解けるようになるために勉強法のヒントを得るところなのである。

 GMARCHの傾向がわかったら、最適なテキストを決めて、徹底的にやることである。過去問をやるのは大切だが、それだけでは知識不足で合格できない。勉強配分は自習に十分時間を充てることである。

 予備校の過去問対策では復習に音読をすすめている。英語テキストの中には長文問題の音読と速読ができるテキストがある。GMARCH合格には下記のテキストをおすすめする。


イチから鍛える英語長文500(Gakken)


 速読英熟語(Z会出版)


理系に進むべきか、文系に進むべきか?
 
 
予備校の先生は色々なことをやっている人が多い。英語の先生であれば、本業はローマ教皇庁のあるバチカン市国の公用語、ラテン語の研究家であったり、インドネシア語の通訳であったり、中国へ進出した日本企業のコンサルタントなどの専門家だったりする。こんな人たちと理系の数学・物理の先生の会話は理系と文系の頭の違いを感じさせられる。
 
 「『例外のない規則はない』と言われるが、英語はこの言葉が当てはまりますね。本当に例外が多くて覚えることが多くて大変でしょう。数学は公式だけで問題が解けます」と数学の先生の弁。
 
 理系の先生に言わせれば、数学・物理は公式という一つの刀で切れるのに、英語や文系科目は両刀でも切れず、暗記項目が多すぎるというのだ。暗記で10回も同じテキストをまわすなどというのは理系の人が最も嫌がる勉強法だ。理系は少ない公式でいくつもの問題が解けるから魅力があるというのだ。
 
 結論を言うと色々なことを覚えるのが苦痛にならない人は、文系。暗記が面倒で公式を使って考え抜くのが好きなら理系である。文系でも「ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の名前を覚えなくてはいけませんかという塾生もいるが……

◆センター試験・現代国語対策とは 
 
 
高校の現代国語が授業中に先生がその場で問題を作り、生徒に解かせることなく解説する。生徒は問題も解かずにただ聞くだけで時間の無駄に終わっているという話をしました。

 この授業ではセンター試験対策にならないので、塾生にはセンター試験や二次試験対策の評論問題集を薦めました。塾生は「新・田村の現代文講義1(代々木ライブラリー)」をやりはじめたが、成績が芳しくないというのです。色々話を聞いているとまずやらなければならないことがあることがわかってきました。

 現代国語が苦手な生徒は日頃から本を読んでいません。授業の予習もあまりやっていないので、現代文キーワードの意味が正確にわかっていないのです。

 まず、下記の中で自分に合ったテキスト1冊に取り組む必要があります。
 
 ●大学入試現代文キーワード500 伊原 勇一著(桐原書店)
 ●ことばはちからダ!現代文キーワード(河合出版)
 ●Z会現代文キーワード読解
 ●読解を深める現代文単語(桐原書店)
 ●生きる現代文読解語(駿台文庫)

上記のテキストは辞書替わりに使って、自分のものにする必要があります。

 そのあとで、センター試験対策として「センター現代文 一問一答問題集 必修・完成 板野 博行著(スタディ・カンパニー)」などで対策を行ってください。

◆受験生の悩みは先生や親にはわからない?

 高2年生対象の面談をはじめています。 時の経つのは早いもので、4月も終わり、5月に入りました。受験勉強は高校2年生のこの時期からはじまっているのです。
 
 夏休み前のこの時期に面談を実施する理由は、志望校の親と子の一致のお願いをして、合格戦略を早目に立てるためです。大学の学部・学科で傾向が全然違います。早目に志望校を決めることで合格率が上がってきます。
 
 面談をしてみると、なかなか親と子の志望校が一致しないことが多い。願書を出す段になって、志望校が変わってしまって、科目の変更を余儀なくされたケースがあります。親はとにかく有名大学に合格してくれればと思いがちですが、子は学部・学科への「こだわり」があったり、クラブ活動の延長で大学を決めていたりします。
 
 親子で進路のことを真剣に考えて、話し合いがあれば、すんなり決まっているでしょうが、実際は話し合いが全然行われていない。子の「こだわり」は、なかなか親、高校の担任に理解してもらえないので、話をしていないケースが多い。
 
 私は、子、本人のやりたいことをやらせることをモットーにしています。高校生となればもう自分で判断できるわけですから、子の「こだわり」の真意を十分に理解して、ベストの志望校選定に努力したいと思っています。


◆受験生はなぜ成績が伸びないのか自分ではわからない! 
 
 
受験生なら誰しも成績を伸ばしたいと考えている。第一志望大学合格に向けて、人一倍努力している。それでも努力に比例してなかなか成績が伸びない。その理由は?

 その理由は自分の弱点がわかっていないことです。間違っているところを自分で修正できないことです。わかっていれば、成績が上がらないことはない。これはなかなか自分ではできません。対策として記述式の添削に取り組む。または個別指導で徹底的に間違っているところを指摘してもらって理解に努めることです。

 昨日、90分授業で何問質問するのかを数えてみました。120問でした。数多く質問するのはどのくらい理解しているのかを確認するためです。ifに例にとると名詞節か副詞節か見分けはどうするのか?わからなければ、Forestなどの総合英語で解説をします。

 英検2級取得者でも記述式問題になると点が取れない受験生がいます。長文の和訳がよくわかっていない。英検のマークシート方式ではなんとなく長文が読めたと錯覚しています。修飾語、被修飾語のかかり方がよくわかっていないので記述式になると点が取れないと判断できるのです。

 間違った箇所を十分に復習をして、復習の質問を受けると何とか解けるようになっています。間違い箇所は何度も質問します。修正はこれくらい徹底しないと直りません。理解できるまでやるので、自ずと成績は上がっていきます。


英語の発音・アクセント総仕上げ ◆センター試験の解くスピードを上げるには


 センター試験の発音・アクセント対策として、配点が1問2点と低いが、日々英単語を日本語訳だけでなく、発音とアクセントを一緒に覚えている受験生も多いだろう。

 しかし、センター試験(本・追試験)で出題された発音・アクセンの英単語は複数回出題されている。つまりセンター試験で出題される英単語は限られているのだ。

 この傾向からまず、過去のセンター試験問題をやることだ。完璧を目指すなら、この「英語の発音・アクセント総仕上げ」(駿台文庫)はCDで聴いて発音するので効果が上がる。発音やアクセント、文強勢問題までを網羅しているので、短期間で完成できるテキストになっている。

 発音やアクセントは規則を暗記をしても、例外が出ることが多く、得点に結びつかない。また、日本語化した英語が特に狙われる。例えば、日本語で「ルーズソックス」のlooseの発音は「ルース」やenergyは「エネルギー」ではなく、「エナジ」などに注意することだ。

 センター試験を第1問から解く受験生は多い。初めから躓くとなかなか問題を解くスピードが上がらない。時間が足りない受験生は第1問発音・アクセントと第2問文法・語法問題を疎かにしている。わからないから迷って時間がかかる。何度も繰り返して第1問と第2問を10分程度でできるようになると第3問からの読解問題に余裕を持って臨めるようになる。発音・アクセント問題の勉強は1回短期間で終えるとあとは模擬試験前に見直すようにすればいい。


◆勉強時間はこんなところにある! 
 
 
早朝、福岡市から佐賀県唐津までJRで出掛けた。出勤・通学時間帯の7時20分の電車であったが、学生が座席を占領して座れなかった。まわりに立っていた数人の男子学生は立ったまま数学の問題を解いていたり、文庫本を熱心に読みふけっていたりした。

 福岡市内を通り過ぎて糸島市に入った。立っていた学生全員も座れるようになった。一車両のうち大半は同じ制服を着た男女の学生になった。どこの学生だろう?

 唐津駅に到着しますのアナウンスでみんな一斉に立ち上がり、支度し始めた。鞄をみたら、wasedaの文字が目に入った。早稲田佐賀中・高校の生徒だった。唐津駅からはスクールバスで学校に向かうようだ。

 スマホで早稲田佐賀中・高校のHPをみたら、福岡からの生徒が佐賀よりも多いことがわかった。交通の便がいいので多いのだろう。それにしても70分近くは列車に揺られ、通学に片道90分以上はかかるようだ。

 首都圏の塾生は満員電車の中、英単語・熟語を聞いているそうだ。通学の時に座ってテキストを読めるのはいい環境なのだ。通学時間は工夫次第で相当な勉強時間が生まれる。有効に使いたい。


◆受験でよく出題されることわざは

 
 
最近、Facebookではやっている名言集をみていて、受験でよく出題されることわざはこれにあたると思った。

 Heaven helps those who help themselves.(天は自ら助くる者を助く)。サミュエル・スマイルズの「自助論」の中の言葉です。「自助論」を3度読みましたが、頭の中にこの言葉をしみ込ませるには、なかなか1回では入ってきません。
 
 このことわざは、「志を立てて、自分の力でやっていこうという精神の持ち主には、必ずいいチャンスがめぐってくる」という意味です。このわずか一句の中に人間の失敗と成功ということのすべてを含んでいるような気がします。
 
 「自ら助くる」ことをせず、他人や社会にぶら下がろうという人間に待っているものは、破滅にほかなりません。しかし、努力を続けている人には、必ずチャンスがめぐってくるものです。「自助精神」がなければ成功できないと説いているのですね。

◆問い合わせが相次いでいる英語外部試験とは

○○○○○○○○イメージ  最近、高校生の生徒と保護者の方から問い合わせが相次いでいる英語外部試験がある。この試験が注目を浴びているのは多くの大学がスコア基準を満たす者はセンター試験を満点とみなすとしているためである。

 それはTEAP(Test of English for Academic Purposes )で「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能テストである。

 このテキストを購入して対策を分析してみた。難易度は英検準2級~準1級程度の高校生の英語を測定するのに最適なレベルである。TOEICはビジネスで使われる単語があるのに対して、TEAPは大学受験を目指す高校生向けの単語である。また、英検に比べて、Writing、Speakingの比重が大きい。

 TEAPは年3回実施される。受験資格は高校2年生以上でスコア取得後は2年度の間有効になっている。TEAP採用大学(上智大、早稲田大、東京理科大、MARCH、筑波大、広島大、九州大など)受験者は受験を検討してみよう。


◆社会人の医学部合格戦略とは

 医学部志望の社会人の方が増えている。20代から50代と幅広く、理系の大学を出て、医療関係(薬剤師・放射線技師)やエンジニア出身の方から文系出身までと様々だ。
 
 社会人が医学部に入学するには、大学の2,3年次に編入する方法と大学入試から入学する方法がある。まずは、最短で医者になるために編入を考える方が多いようだが、募集人数が少ないうえに倍率も30倍以上と高倍率になることから諦めて、大学入試から臨む方が多い。
 
 仕事をしながら勉強してきて、今年が最後の年と頑張っている方もいれば、仕事と勉強の両立をはかりながら、勉強を続けている方もいる。
 
 ここで考えなければならないことは、来春の「合格」があるかということである!
 
 国公立大医学部の合格者は、地元ではトップ高の1,2番の成績。中学の頃から医学部を目指して、平日は家庭学習は5時間、休日は10時間勉強している。中高一貫校の生徒であれば、高校2年生までにひと通りの受験科目を終えて、高校3年の1年間は演習問題中心の授業で受験一筋なのだ。
 
 こんな生徒を相手に打ち勝つための秘策があるのかということなのだ。
 社会人の塾生にアドバイスするのは、過去問を分析して、「でる順」に対策を行うことである。国公立大はセンター試験を受験しなければならないので、山を張ることはできないが、私立大学であれば、傾向は例年あまり変わっていない。
 
 経済的な問題もあるので仕事も続ける必要があるが、モチベーションが高いうちに「最短」で合格できる戦略を考えるべきである。


◆大学受験・勉強のゴールデンタイムとは
 
 
以前ブログで書いたように金曜日の夜から日曜日の夜までの54時間は大学受験・勉強のゴールデンタイムです。学校から離れて机に向かい、自分と向き合い、弱点を克服する時間なのです。この週末の勉強時間確保が合格を左右します。

 東北大学農学部に合格したN君に自分が合格できた最大の理由は何か訊いたところ、彼は土、日も平日と変わらず、6時起床を心がけたと答えた。私は何を言っているのか、真意がわからず、呆気にとられていたら、すぐさま彼は休みの日も学校に通学している時と同じ時間に起床し勉強したと言った。

 アメリカ独立に多大な貢献をしたベンジャミン・フランクリンも言っている。「事をなすには、良い事を習慣にせよ」と。これこそ、受験に勝つ無理、無駄のない「習慣の力」なのだと思います。

◆社会人の医学部再受験生にエールを送る、私の友人、「野口英世」

 こんなタイトルをみて、頭がおかしくなったんじゃないかと思われる方もいるだろう。「野口英世」は千円札紙幣の肖像画になった細菌学の権威であり、故人である。友人であるはずがない。では、「野口英世」という同姓同名の友人がいるのかと考えた方もあろう。

 話をすすめると、こういうことなのだ。「野口英世」との出会いは30年ほど前のオーストラリア、パースである。たまたま私が図書館で彼に声を掛けたことがきっかけだった。彼は3年ほど勤めたアパレルの会社を辞めて、ワーキングホリデーで来ていた。私は彼を大学の友達のパーティーに招待したり、仕事のないパースで情報交換したりしていた。

 彼のすばらしい所は、人の話を真剣に聞き、実行できるところである。職がないパースで彼がほとほと困って相談に来た。私は市場に行けば、仕事が見つかるかもしれないとアドバイスした。彼は翌朝パース駅裏にある市場に出向いて仕事を得た。私はまさか実行するとは思っていなかったが、すぐにやり遂げたのである。

 帰国後、彼は材木商社に就職し、5年ほどマレーシア、インドネシアへと出張を繰り返していたが、商社マンの生活に嫌気がさして、友人の学習塾を手伝うようになった。塾も軌道に乗ってきた40歳の時に、思うところがあって突然医者を目指すと言いだした。

 彼は大学は文系だったにもかかわらず、数学、生物、化学をゼロから勉強して、国公立大学医学部を目指したのである。壁は厚く、合格するのに4年を要した。50歳でやっと大学を卒業して医師国家試験に合格した。

 この春、30年ぶりに再会を果たした。現在、病理医として働いている。「野口英世」のような病理学の専門医を目指すのだそうだ。最後にタイトルを改めれば、「私の野口英世のような友人」になるだろう。

 福沢諭吉は、幕末から明治への急激な変化について「一身にして二生を経る」と言った。IT革命の現代に生きる私たちも「一身にして二生を経る」ことになっている。二生目を自分の中にある可能性を探る生き方があっていい。「範」とする友人がいる。私は彼を見ていて人生を考え改めようという気になった。


◆ブログを書く理由
 
 ブログを書き始めるまではあまり考えごとをすることはなかったのですが、最近はふとブログを書くことが気になり考えごとをしています。散歩に出掛けると2、3個ブログネタは思いつくので問題ないのですが、たぶん1回休むと書くのが億劫になるような気がします。これはブログ脳が形成されつつあるのでしょうか?良い習慣かもしれません。
 
 私がブログを書く理由は三つあります。一つ目は塾の宣伝のため。二つ目はSkypeで個別に講義を行っているわけですが、師弟の間柄は、理解できる、親しみのある先生の方がわかりやすいと思うからです。子供の頃、好きな先生の科目はできるようになった思い出はありませんか?嫌いな先生はどうもやる気が失せた経験がありますね。折角の出会いです。生徒がちょっとでも関心ある先生から学んだ方が良いと思いますので、関心度をブログでみてもらっています。三つ目は親御さんにも私の人と成りが分かってもらった方がいいと思って書いています。
 
 東大合格者数日本一に導いた伝説の橋本先生の型破りの授業をテレビで拝見したことがあります。「銀の匙」文庫本1冊を徹底的に読み込んで、小説に関することは国語と無関係なことまでも調べ上げる。“横道にそれた授業”と批判されますが橋本先生は意に介さず授業を継続しました。この指導法によって国語嫌いの生徒の学ぶ意欲が湧き、成績が向上しました。
 
 まさに生徒は興味をもったものには意欲が湧き、やる気が起こるのです。当塾でもブログが英語の勉強をするきっかけになればと思って書いていますので、よろしくお願いします。


現役合格を目指すなら!

 皆さん、勉強、頑張っていますね。毎年合格者に共通していることは、合格発表のときの顔は、げっそりして、とても疲れているということです。

 合格者は、「試験は楽勝でした」などと合格して当たり前なことを言っていますが、不安と闘いながらやってきたのです。

 5月がはじまりました。まだまだ皆、顔に余力があります。ここで2段ロケット計画を立て、1発、発射しておくとアトが楽になります。ひとつの山を夏休み前のこの5月に作るのです。皆が本気になる前に、自分ひとり本気でやってみる!

 マラソンでいえば、中間地点でちょっと先行するのです。暑くなってきて体力を消耗しますが、くたくたになるまでやってみる。この心意気に期待します!


◆英検準1級合格なくして、早稲田、慶應、国公立大医学部の合格なし!

 英検2級に合格したら、4技能テストがはじまる前であれば、センター試験対策に専念した。昨年から4技能テストが各大学で入試に換算されるようになって、状況は一変した。準1級まで合格を目指す塾生が増えたのだ。

 英検準1級は大学中級程度、早稲田、慶應、国公立大医学部合格レベルである。単熟語はターゲット1900などに載っていないものが出題されるので、でる順パス単(旺文社)で補う必要があるが、Writingが高く評価されるようになって、問1の語彙問題が多少できなくても合格できるようになった。

 準1級合格を入試で満点換算する大学もあり、メリットが大きい。高校3年生は大学受験の勉強をする時間に割かれるので、あまりお勧めできないが、早稲田、慶應、国公立大医学部を目指す高校1・2年生には、今年合格できなければ、入試も合格できない覚悟で臨んでほしいと言っている。

◆ギェー名古屋大学1名合格

 週刊朝日「入試速報 大学合格者高校ランキング」の記事を見た。これは塾生の進路指導に大変役に立つ。

 名古屋大学志望の塾生がいる。彼の高校から名古屋大学に1名が合格していた。あと旧帝大系は東京大と大阪大学が1名ずつだった。

 彼にこのことを話した。合格者が少ないと思ったのかギェーと言って目が点になった。ショックだったのだろう。学年10番ではなく、3番くらいの成績ではないと合格できないとわかったからだ。
 
 この大学合格者高校ランキングは毎年生徒は変わっても大学合格者数は多少の増減はあるが、あまり変わらない。受験生の指標になるのだ。
 
 学校でも現役・浪人別に大学合格者数がわかるだろう。自分が受験する年もおそらくこのくらいになるだろうと予測を立てて、受験勉強計画を立てることである。
 
 校外模試の結果も重要であるが、校内実力テストでどのくらいの成績をとっていないと合格できないかがよくわかるのだ。まずは校外の敵よりも校内の敵の打破を考えることだ。

◆千葉大学 英語対策

千葉大学―理系ー前期日程  千葉大の英語は例年、大問が3題。2題が読解、1題が英作文で試験時間は90分である。

 和訳の構文は英文解釈教室のレベルである。十分に理解していないと得点できない問題が多い。文の流れに合った日本語らしい訳が求められる。直訳をこなれた日本語にする演習が必要になる。字数は制限されていない。取捨選択が必要になる。

 記述式の要約問題は英語力だけでなく、国語力が必要になる。減点されない答案の書き方を学ぶ必要がある。赤本と予備校が出している解答は随分違うので、よく吟味する必要がある。

 英作文は年によって和文英訳や物語完成の英語表現、使用語指定の英文書き換え問題になる。傾向を知るうえで10年分はやる必要がある。


◆千葉大学 看護学部 合格体験記

 
予備校に通わず多浪して、行き詰ってしまっていた時に生葉塾の存在を知りました。ホームページに載っていた電話番号に電話を掛けてみて、体験授業を受けて、とてもスムーズだったのが印象的でした。

 授業では、初めに英文解釈教室を使って全体の構文解釈を学び、その後は英文読解の透視図も使用して学びました。

 一通り構文を教えて頂いた後は、イチから鍛える英語長文500、700や全レベル問題集英語長文5、6 、千葉大学の過去問10年分を先生に添削して頂き受験を迎えました。

 センター試験で大失敗してしまった際や家庭の事情で受験から離れてしまっていた時期に励まして頂いた事、合格を報告した際に共に喜んでくれた事、苦しい浪人時代でしたが、今となっては一つ一つが大切な記憶となっています。

 辛かった時期に 「人生はトレードオフ」ー私達は常に何かと何かを交換し選択して生きている。一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないーという言葉に出会い、大切にしてきました。皆に平等に分け与えられている時間を自分は何と交換し、掛けた時間で何を得たのか。自分自身が回り道をして時を無為に過ごしてしまったため、この言葉は胸に響きました。

 受験生活、順風満帆な日々を送れる人はあまりいないのではないかと思います。問題が解らなくて行き詰って落ち込んだり、どうしてもやる気が起こらず、無為に日々を過ごしてしまったりする事もあるかと思います。しかし、時間は皆平等であり、受験も最後は精神戦ですから、ネガティブに傾いてしまった思考を元に戻しながら毎日の勉強に集中する事はとても大切になってきます。

 生葉塾では、英語で行き詰ってしまった箇所の解決は勿論の事、先生のお人柄もあり、落ち込んだり行き詰った際などに相談に乗って頂けたり、毎週開催されているセンター演習に参加する事で良い緊張感を保ちながら受験生活を送れます。

 そして生葉塾の様なオンラインで学べる形は、これからの人々が多種多様に生きていく時代にとても合っていて、沢山の個人の学習塾がオンラインに移行しようとしている今、その先駆けとして是非もっと沢山の方に知って頂いて学力を磨いてほしいです。

 知恵は万代の宝。

 身に付けた知識は後世に渡る宝です。

 私も受験生活で身に付けた知識を土台にしてこれからの時代を生き抜いていきたいと思います。

 先生、本当にありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願い致します。

◆英検準2級を受ける同級生はいなかった


 
私が初めて過去問を解いた時は英検の2ヶ月前でした。長文問題の解き方さえよくわからず、単語もほとんどわからず、合格ボーダーには程遠かったです。

 私の学校は決して進学校ではないため、私以外に英検を受ける同級生はおらず、教師からのサポートももちろんほとんどありませんでした。

 しかし、少ない週一回の授業で長文問題の解き方やコツ、読み方などを一から根気強く教えて下さったり、授業時間外でも勉強法の的確なアドバイスや英作文の添削のおかげで点数は急激に伸び、本番ではあれだけ全く点数が取れなかったリーディングが3ミスで得点源になり一次試験に合格できました。二次試験対策も早めに英作文の添削に交えてくださっていて、本番ではアドバイスを思い出し、なんとか合格することができました。

 一人ではもちろん英作文の添削や過去問を定期的に解く、というようなペース配分も出来なかっただろうし、そもそも設問の読み方や勉強の仕方もよくわからず点数も上がらず、学校の雰囲気のまま、受験さえも決意しなかったと思います。塾に入ってよかったです。塾のペースに追いつけるよう、次の級合格を目指して努力していきたいです。

◆大学入試・英語で満点をとったら


 合格可能性がぐっと高まる。こんな願いをかなえてくれるテストがある。

 それは英検準1級テストである。2級合格なら英語の試験免除、準1級合格なら満点換算の大学がある。今後、これが増える傾向にあるのだ。

 以前の塾生ならば、2級をとったら、上智大学英文科に進んだ塾生でも、準1級はとらずに過去問対策に入った。

 しかし、今年から4技能の英検テスト合格点を大学入試で加点や換算する制度がはじまって、2級をとったら、準1級まで合格を目指す塾生が増えている。

 準1級は大学中級程度といわれているが、2級の高得点合格者には読解力と語彙・単語力を伸ばせば、難しいテストではない。

 大学に入ってグローバルな分野や医学部に進みたい生徒にとって、英語は必須である。入学前に準1級レベルまで取り組むメリットは大きいのである。

 塾では高校3年生は他の科目の勉強で忙しくなるので、高校1・2年生で合格できるように指導している。

神戸大学―文系ー前期日程◆神戸大学英語対策とは

 神戸大の英語は例年、大問が4題。3題が読解、1題が英作文である。

 読解問題は試験時間が80分と短いので3題の難易度を判断して解く。わからない単語は速読英単語上級編(Z会)の類推が必要になる。

 和訳の構文は英文解釈教室のレベルである。十分に理解していないと得点できない問題が多い。文の流れに合った日本語らしい訳が求められる。直訳を日本語にする演習が必要になる。

 記述式の要約問題は英語力だけでなく、国語力が必要になる。減点されない答案の書き方を学ぶ必要がある。

 過去問は10年分やると傾向がつかめる。過去問をやる最大の利点は志望校の傾向が把握できること。そして何より、今から何を勉強すべきかの指針が立つことだ。



◆神戸大学 国際人間科学部 合格体験記

 
私は英語の成績が伸びず、悩んでいたとき、生葉塾を始めました。すると、三年の模試で徐々に結果が出るようになりました。受験に必要なことを効率良く教わることができたなと思っています。

英文解釈教室の授業を受けて、英文の読み方、訳し方が根本的に変わりました。以前はなんとなく読んでいたけれど、あのままだったら恐ろしいことになっていたと思います。よくひっかかるポイントまで分かって良かったです。受験後にも役立つような知識を学べました。

 センター試験対策もとても良かったです。最初は点数が低かったけど、毎週やり続けていくと目標点がとれるようになり、嬉しかったです。模試では他の人と差がつき、センター本番も良い点がとれました。二次対策もたくさんしてもらい、自信を持って本番に臨めました。生葉塾に入って良かったです。ありがとうございました。


◆早稲田大学第一志望の受験生にアドバイス

  佐賀の大隈重信記念館を訪れたブログを書いて以来、早稲田志望の熱烈な浪人生と面談をしている。

 今年の受験で使った英語テキストや成績などを訊いて落ちた理由を考えた。

 理系で教育学部数学科のように英語と数学の配点が1対2のところは別にして、文系であれば、英語の配点が高い。河合塾の偏差値で70ぐらいは取れないと厳しい結果となっている。

 センター試験(筆記)で英語189点をとって、古典の問題が学校でやったところが出題されて合格しただろうと思っていた塾生が国際教養学部に落ちた。英語の点が取れなかったのだ。

 早稲田の英語はセンター試験では9割以上取って、プラスアルファ―の文法・語法、単語・熟語力が必要になる。

 浪人受験生には、まずは単語・熟語力を磨くために英検準1級の合格を目指すことと文法・語法問題は2冊の問題集を徹底してやるようにアドバイスしている。

◆早稲田大学第一志望の受験生には必見の資料である

 「本当に早稲田大学受験生なのか?enterpriseの意味がわからない?」

 「早稲田大学の校歌に、進取の精神とあるが、進取の意味ですよ」

 早稲田大学第一志望の受験生は多い。入学できれば、どの学部でもいいという受験生もいる。

 先日、佐賀の大隈重信記念館へ足を運んだ。政治に学問に大隈重信が残した生き方、発したことばに出会った。

 「時代は人がつくる。人は学んでつくられる。絶えず学んで、絶えず行動せよ。」

 「君たちも必ず失敗することがある。打ちのめされても落ちこむな。その失敗こそが大切なんだ。」

 リアルな展示物を見ると迫力が違う。早稲田大学第一志望の受験生には必見の資料である。

早稲田大学大隈重信の送辞

◆難関大受験生におすすめする英単語テキストとは

○○○○○○○○イメージ
「システム英単語だけで大丈夫ですか?」「ターゲット1900を何回も繰り返しやっていますが、この方法でいいですか?」などの質問を受ける。

 無論、質問者は本心で大丈夫だと思っていない。単語の暗記は大変だから、勘弁してほしい。免罪符を得たいだけなのだ。

 学校では単語帳が決められて小テストが行われている。毎回合格点がとれるように取り組む。加えて、難関大受験者は、この「速読英単語(上級編 )」に取り組む必要がある。

 難関大の直近の10年分の英単語は36,172種、10,000語を覚えていても足りないのだ。

 入試の本番で見たこともない単語を処理するには、文の流れ(同意表現・対比・対立関係など)と単語のパーツ(接頭語・語幹など)を考える必要がある。この手順が学べるようになっている。意味を類推しながら読む力が必要になるのだ。


◆過去問の解答が違うんだけど! 
 
 遅くなってすみません。国公立大の答案がSkypeに届いている。2:32

 あと1時間いただけますか?6時からの授業を7時からにしてください。5:25

 塾生は何時に寝起きしているのかわからない。国公立大二次試験まであと10日。今週は私立大の入試と英検も重なっててんてこ舞いである。

 国公立大の過去問英語対策を行っている。字数制限のない問題は教学社の赤本の解答と河合塾や旺文社パスナビの解答は随分違う。吟味する必要がある。

 過去問は3・4年分が終わったら、もう3・4年分やっている。Amazonで2,000円程度の赤本がプレミアがついて高額になっているものもあるが、年々変わる傾向に対処するためにはやむを得ない。

◆英文が読めなくなる時とは

 
 英語長文が突然に読めなくなる時がある。今までスラスラと読むことができたが、スピードが上がらない。このことに改めて気がついた。

 「英語は毎日読まないといけません。読めなくなるんです」と塾生の医者の保護者の方がおっしゃった。

 嘘だろうと思ったが、塾生指導でてきめんに現れることに気がついた。それは修学旅行が終わったあとの授業だ。

 読むスピードが極端に遅くなっている。構文の理解もまた遅い。修学旅行中の1週間余りは勉強ができない。このことが起因していると考えられるのだ。

 プロ野球選手の練習はピッチャーならば、毎日欠かさず投げ込みをやっている。打者ならバットの素振りを毎日、朝、昼、晩の3回に分けて行っている選手もいるのだ。
 
 こんな話をしていると、毎日、英語はやれませんという受験生の声が聞こえてくる。成績上位者はこんな工夫をしている。単語熟語なら2~3回はCDを聞きながら、つづりを書いて覚えた後は、毎日10分程度で100語ぐらいをチェックしている。長文はまた今までにやった長文の読み返しをしているのだ。

 If I miss one day of practice,I notice it. If I miss two days, the critics notice it. If I miss three days, the audience notices it.(by Ignacy Jan Paderewski)

1日練習を休むと自分でわかる。2日休むと批評家にわかる。3日休むと聴衆にわかる。

◆1年浪人して国公立大に合格できないのは辛いです!

 「わが校は文武両道。体育祭、文化祭、部活動、そして勉学に全力で臨んでもらいます」と校長先生の言葉を入学式の時に聞いた。

 成績トップ高校には文武両道で、進路指導は放任主義の高校がある。

 塾生も何とかなるだろうと思って2年間は指導に従ってきた。

 ところが先生は皆さんは自分でできるからといって、生徒任せで何もやってくれないのである。数学は塾に通って成績が上がってきたが、苦手な英語はお手上げの状態になった。

 学校の方針は高校3年間は文武両道で高校生活を満喫せよ。大学は1年間浪人して大学に入ればよいという方針なのだ。

 塾生は業を煮やした。英語はこのままでは学校の勉強では何ともならない。現在高校2年で1年浪人して国公立大に合格できなければ、大学入学共通テストが始まり、苦労することになる。

 文武両道のトップ校では成績上位者ならば、楽しい充実した高校生活を送れるが、下位者には悲惨な結果になるのである。

明治大学経営学部 合格体験記 
 
 
私は高校三年の夏から、吉武先生の授業を受け始めました。部活動に没頭していた私は、それまで勉強というものがほとんど出来ておらず、引退してすぐ、現実に叩き伏せられました。

 夏休みに受けた先生の授業はレベルアップというよりむしろ、自分の課題の多さを痛感することばかりでした。そんな夏を終えた私に、指定校推薦の話が舞い降りてきました。そしてありがたいことに明治大学経営学部の内定をいただくことが出来ました。

 とはいうものの、学力不足は歴然。私は英検二級の取得を決意しました。吉武先生との授業は英文解釈教室、ビジュアル英文解釈PartⅠ・Ⅱの二つを軸に進め、WritingやSpeakingの対策もとても丁寧にしていただきました。

 最初はとても嫌だったSpeakingの練習も、上達を感じるうちにだんだん楽しくなっていきました。そしてReadingとWritingはほぼ満点近くのスコアを取り、英検二級に合格することが出来ました。

 ダメダメだった私に、英語に前向きに取り組む姿勢を植え付けてくださった先生にはとても感謝しています。これからも意欲的に学習に取り組み、充実した大学生活を送っていこうと思います。

◆2020年のセンター試験は難しくなる? 
 
 高校1年生の鼻息が荒い。例年と違い意気込みが違う。高校1年の春から現役合格を目指して真面目に受験勉強に取り組んでいる生徒が多い。

 これは現在の中学3年生から受検する大学入学共通テストの影響である。

 センター試験にない国語・数学の記述式の導入と英語の4技能の評価がはじまり、難易度が上がると考えられている。

 高校1年生は共通テストがはじまる前に現役で合格したいのだ。試験の形式が変われば、予備校では共通テスト対策が行われるだろうが、初年度は対策が後手に回る。なかなか予想問題もままならないのである。

 記述試験が苦手な生徒は危機感がある。マーク式のセンター試験で現役合格を考えて、あと2年一生懸命に頑張ろうと考えるのは至極当然なのだ。

 こういう理由で2020年のセンター試験は浪人生と現役生が背水の陣で臨む最後のセンター試験になると予想される。

◆大丈夫か?国公立大出願! 
 
 
刻々と変わる国公立大出願状況が更新されている。毎年、中間発表までは1倍に満たない大学が多い。

 前期日程は先週の高校での三者面談で塾生はA・B判定の大学に出願するようになった。

 問題は後期日程だ。

 「前期はA判定ですから、落ちっこないですから大丈夫!」と言った塾生が不合格になったことがあったのだ。

 A判定であっても合格率80%。不合格の可能性もある。後期は前期と比べて、問題の傾向は違うし、難しい。

 私立大の滑り止め校に行く気がなければ、後期もまたA・B判定で配点比率がセンター試験重視の大学に出願しておく必要がある。

 昨日、急遽、塾生がお母さんの実家のある山形大学に出願することにしましたと言った。後期は面接のみでセンター試験で合格ボーダーを超えている。後期は保険と思って出願していた方がいいのだ。

 進路指導で恐れるのは塾生がこの春から通う大学がないことである。合格した大学がなければ、もう1年頑張るしかなくなるのだ!

英語受験がない有名大学とは 
 
 
「もう1校受験するの?受験料3万5千円ですからね!」

 受験校をお願いするたびにため息をつかれた母親から受験校を勧められた。

 それは立教大学グローバル方式入試だ。2016年6月以降の英検2級4技能試験に合格した者には英語受験がない。文系は国語が必須、社会・数学の選択科目から一科目選択。理系は数学・理科の二科目。数学科は数学のみの受験となる。

 英検の4技能試験がはじまって、英検の成績利用を採用する大学が増えてきた。英検2級の得点をセンター試験に換算して、センター試験の得点と比較して高い点数を採用してくれる。

 英語が苦手な生徒にとっては願ってもない救済策になっている。大学受験前に最低目標として英検2級取得する生徒が増えることになるだろう。

◆英検準1級に合格しているのに最悪の結果になった

 
「やってしまいました。センター試験は最悪の結果になりました」

 塾生の英語の筆記試験が130点だったというのである。

 昨年、彼は準1級に合格して英語に自信をつけていた。私立専願でセンター試験は滑り止め校出願のために受験をした。

 「センター試験の発音・アクセントは1問しか取れていませんでした。 問4、Bの計算問題も引っかかってしまって情けないです」

 後悔の念を散々語って最後に言った。

 「今日から再起します。徹底的に過去問を解いて私立大学は合格します」

 彼の失敗はセンター試験対策を怠ったことだ。英検2級合格できなかった塾生は最後まで粘って159点とったのだ。

 慢心は試験に好結果をもたらさない。A判定でも気を抜いていると不合格になっているのだ。

◆「現役合格」を決めるのはこの人のこのひと言です 

 
 私立大学の願書受付が本格的にはじまり、今週末にはセンター試験が実施されます。連日、受験校の家族会議が行われていることでしょう。

 模試の悪い結果や進路相談の三者面談を受けても、受験生は滑り止め校を受験しません。それに親が子供の志望校に同調していたら、悲惨な結果を招くのです。子供は合格しても行く気のない大学を受験するつもりは毛頭ないのです。

 子供は親が経験した受験の厳しさを知りません。何とか合格できるだろうとしか考えていないのです。子供の成績を客観的にみているのは親しかいません。「岡目八目」でみると合否はおおよそ判断できるのです。

 現役合格には親が「滑り止め校は受験しなさい」とひと言いえばいいのです。3月に行く大学がない受験生は途方に暮れるのです。

 それでも、滑り止め校を受験しないと言い張るなら、覚悟を決めて不合格が決まった翌日から勉強をはじめるように助言してあげてください。来年の合格はすぐにはじめないとままならないのです。

英検2級は簡単になった!

 
高校卒業レベルといわれる英検2級テストは、2016年から各技能が均等にスコア配分されるようになって、塾では合格率が高くなった。

 2015年までは素点をベースにしていたためにReadingの配点割合が高かった。1番の単語・熟語の問題で60%以下では合格は難しかった。

 しかし、ListeningとWritingの配点が均等になったおかげで、Reading が悪くても合格可能となった。

 塾生の自己採点、Reading 16/38、Listening24/30、結果スコア、Reading 487/650、Listening547/650、Writing597/650。合計1631/1950。合格基準1520をクリアして合格した。

 とりわけ、Writingの高得点は合格率が高くなる。Writingはエッセイが出題されるが、直前期の添削対策は功を奏す。添削をしてもらって、間違ったところ理解することである。

 塾生には英検2級に合格しても、センター試験では筆記140点ぐらいしか取れないので、早めに合格するように指導している。

準1級一次試験の場合



◆私立大学受験出願で気をつけること


 1月5日から願書受付を開始する私立大学が多い。出願は郵送する時代からWEB出願に変わった。

 早稲田大学商学部を受験するする塾生が郵送の時代に年明けから願書受付がはじまるのに12月に出した。

 受験番号100番以内の受験票が届いた。また受付期間ぎりぎりに出した教育学部は早稲田大学ではなく高校学校での受験となった。

 塾生が実体験したことを事細かに話した。商学部は出願を早く出した受験生である。やる気満々の受験生で教室は殺気立っていた。それに比べて教育学部はのんびりムードだったのである。

 受験番号は願書受付順の大学が多いだろう。受験番号による教室の雰囲気はだいたい想像できる。早く出す受験生の方が合格率は大学受験に限らず高い。

 殺気立った雰囲気を嫌う受験生もいる。のんびりムードはいいが、やる気のない受験生が隣に座っているのも嫌なものである。こんなことを考えて願書を早めに整えたい。

センター試験会場に行ってきました

 「昨日、新宿のセンター試験会場に行ってきました」

 「下見はまだやっていないでしょう」

 「座席のことが気になってこっそり見てきたんです」

 「大丈夫だった?」

 「校舎の1階は明かりがついていました。5階までエレベーターで上がり、真っ暗な中、教室を覗いたら、高校と同じひとり机でした。長椅子だと気が散って試験に集中できないんです。安心しました」

 塾生は埼玉からひとり新宿まで試験会場の下見に出掛けたのだ。年明けの下見では遅いと思ったという。

 下見は大切である。自宅に近いから大丈夫と思っても大学のキャンパスは広い。交通機関のチェックを兼ねて、気晴らしにこの土曜日に出掛けるのもいい。

◆センタ試験まであと2週間、現役生は合格集団の最後尾がやっと見えてきたが

 駿台と河合塾のセンタープレが終わったら、もうセンター試験模試はないだろうと思っていた。ところが塾生が北九州予備校のセンター試験対策模試を今日、島根大学で受験してきたというのである。

 本番の受験会場でセンター試験に慣れさせるためだという。今週末にはまた学校で河合塾のパック模試が実施される。駿台のセンター模試パックは冬休みの宿題となったそうだ。

 高校はセンター試験対策を至れり尽くせり行っているようだ。ここ1,2か月の現役生の成績の伸びは大きい。11月末に浪人生と現役生の成績が並んだ。

 
孫氏の兵法に「哀兵必勝」という言葉がある。敗戦の悲哀を知っている兵隊の方が無謀な戦術をとらないために必ず勝つという意味だ。不合格の悲哀を知っている浪人生はここからきっちり巻き返しをする。本当の勝負は今から2ヵ月。両者ともに気を引き締めて試験に臨むことである!


◆早稲田大学の英語対策とは

○○○○○○○○イメージ
 受験生が過去問を解いて困るのは、正解率をあげるためにどの問題集に取り組めばいいかわからないことだ。

 早稲田大学社会科学部の英語第1問、下線部の文法・語法の誤りを指摘する問題。誤りがない場合はNO ERRORを選択する。難易度は高い。

 対策として熟語は「速読英熟語(Z会)」は言い換えを含めて最低限覚えておく必要がある。これだけでは不十分である。語彙を増やすために「早慶上智の英単語(教学社)」やTOEIC(730点レベル)の問題集に取り組む必要がある。10年分は目を通して傾向を知ることだ。

 早稲田大合格には基礎の単語・熟語テキストとプラスアルファ―が必要になる。旧帝大系の国公立大学に合格しても、早稲田大の英語に歯が立たないのは、記述式は文の前後関係でなんとか合格点がとれても英検準1級までの単語・熟語を覚えていないと太刀打ちできないからである。

 長文問題は「Tne New York Times」や「The Economist」からの出典が多い。狙われているのは環境や社会保障などの時事問題である。インターネットで検索して、予備知識を持っておくことが必要になる。

「夜型」受験生の末路とは
 
 受験生の保護者の方と進路のことで面談をした。浪人している息子は深夜勉強すると捗るといって、朝6時まで勉強しています。昼間しなさいと何度言っても聞きません。

 
予備校へ行かず、生活を自己管理することは難しい。朝の起床がだんだんと遅くなって勉強をはじめるのが遅くなり、知らないうちに昼夜逆転生活をしている受験生は多いのだ。

 かつて昼夜逆転生活をした受験生がいた。半年も続けるとなかなか戻すのは難しく、受験期の2月まで続けた。2月の初旬に胸が痛くなり、病院に行った。

 診断結果は、自律神経失調症。病院の先生は受験生の顔を見て一生懸命に勉強してきましたね。当分安静にしてくださいとおっしゃったそうだ。

 その年、受験生はなんとか受験はできたが、合格はできなかった。この時、「夜型」勉強を悔いた。

 こうなってしまってはもう遅いのである。早めに「朝型」勉強に切り替えるべきだ。

立教大学に行っても静岡大学に行っても学費は同じなんです! 
 
 「立教大学に行っても静岡大学に行っても学費は同じなんです」
 
 「そんなことあるの?」

 「立教大学の経済支援型の奨学金を申請して通ったんです」

 「それなら、立教大学に行くべきだね」

 「もちろん、そうします」

 塾生との会話である。立教大学には経済支援型の給付奨学金がある。首都圏外なら、年額50万円の給付がある。文系の学生ならば、国立大学の学費と変わらなくなるのだ。

 この奨学金は一般入試出願期間に申請して、入学前に結果が届く予約型である。大学入学後に申請する奨学金もあるが、入学前に給付型奨学金が決まれば、ちょっと安心して勉学に勤しむことができる。各大学も給付型奨学金があるので、願書提出の時に十分に検討する必要がある。

◆大学受験、長男・長女で失敗する理由とは 
 
 
センター試験まで2ヶ月を切り、模擬試験は山場を迎えています。この最終結果をもとに12月の三者面談で受験校を絞っていくことになります。

 受験校決定で重要なことは果たして合格できるかということです。長男、長女が受験であれば、大学受験は初めてなので失敗することが多いのです。

 高校受験と同じような気持ちで臨まれる方が多く。大学受験は終わってみれば、厳しい結果になったという感想になるのです。

 模擬試験のB判定はおそらく合格だろうと親子で思っている。私立大学ではB判定を3回取って1校合格と考えていた方がいいでしょう。滑り止めは毎回模試でA判定を取っている大学から選ぶことです。

 経済的に負担をかけたくないと思っている子なら、行きたくない大学の受験はしません。親はこのことを口実に受験を勧めませんが、そこに落とし穴があるのです。

 来春に行く大学がないという結果になってしまいます。親は子の気持ちを汲んでA判定の滑り止め校を受験させてあげてください。


◆冬期講習に行きべきか? 
 
 
「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、高2生の冬期講習から受験生としての勉強をしていく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は、早く切った方が良いが、なかなか高2生の冬から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。
 
 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 私は、自分というものをよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。


◆明治大学発表前に下宿を決めた!

 
「下宿は中野に決めました」

 「早いな。合格前に下宿を決めて大丈夫か?」

 「まず、合格、間違いありません!」

 指定校推薦で明治大学を受験する塾生がいる。試験は12月だが、もう中野に下宿を決めたというので驚いた。

 塾生の学校では指定校推薦で落ちたものはいない。すでに心はバラ色の東京生活がはじまっている。

 「中野に決めた理由は何か根拠があったの?」

 「Googleの地図で明治大学の和泉校舎までチャリで10分程度で行けて、駅に近いからです」

 「上京して下宿は見たの?」

 「見ていません。不動産屋の写真で決めました」

 塾生は夏の甲子園県大会を終えて入塾した。英文解釈教室とビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱの3冊を3ヶ月で終えた。最短で明治大学に合格することになる。

 勝負の時に集中してやると効果が上がる。入学前にあるTOEIC対策は頑張るようにアドバイスしている。


兵庫医科大から大阪医科大に志望を変えた理由とは
 
 
「受験校を兵庫医科大から大阪医科大に変えます」と塾生が言った。

 「この時期に変える理由は何ですか?」と訊ねた。

 医学予備校の進路指導で帝京大学医学部に落ちて、日本医科大に合格した者がいるのを聞いた。受験校は偏差値で選ぶのをやめて、自分が一番得点できる記述式を選んだ結果が大阪医科大だったのである。

 早速、大阪医科大の英語入試問題を2年度分を解いてもらって解説した。和訳は8割とれる。英文解釈教室に取り組んだ成果が出ている。英作文がもう一歩というところだ。

 11月に入り、模試が毎週行われて、判定結果に一喜一憂することになっているが、受験校はB判定以上をとり、過去問は10年分はやる必要がある。


東大受験生は早稲田を受験しない?
 
 
「そもそも東大受験生は早稲田を受験しないと思うんです」と塾生が言った。

 「その分析は正しい。よく試験日程も考えていますね」と言葉を返した。

 塾生の受験校は早稲田大学社会科学部。過去問を時間を計って解答してもらい。添削をして解説しているところだ。

 塾生の受験日分析によると、東大受験生は文系では早稲田の政経、法学部を受験はするが、社会科学部は受験しないと予想している。

 また、受験日程の観点から社会科学部は国公立大受験生ならば、二次試験前期日程の直前で余裕がない。地方の受験生は敬遠すると読んでいる。

 受験は毎年日程で難易度が変わる。年明けすぐに私立大学の願書受付がはじまる。センター試験併願も考慮に入れて、受験校選択は万全を期したい!


◆小論文対策お薦めテキストとは 
 
 
ブログが一方的な発信になっていないだろうか。読者に文が読みづらく、理解に苦しむ文になっていないだろうかと不安になることもある。

 ブログを書くのに要する時間は30分余り。書き終われば、まず校閲でチェック。助詞の指摘などを受けて読み直し改める。漢字を2,3語、辞書で検索する。また類語辞典で言葉遣いを選び、語の並び替えなどをして読者に伝わるかどうか考えたりする。毎日、こんなことを考えながら行っている。小論文対策にもなりそうだ。

 最近「文章力の基本」阿部紘久著(日本実業出版社)と「文章作法入門」中村 明著(ちくま学芸文庫)を併読した。両書ともコンセプトは同じで、文法・言葉選び・語順・構成からなる。

 前者は学生の文章が、指導された文章に併記されて改められている。大学受験の小論文対策になる。

 後者は著者が早稲田大学文学部教授である。文学の名著からの引用が多々あり、風情にひたれる。毎日ちょっとずつブログを書いて小論文対策にするのも一考かもしれない。作文力は書きながら養っていくものだ。ご参考にしてください。


◆マイブームは受験勉強にいい
 
 
最近マイブームという言葉が聞かれなくなったと思いながら、ブログ検索していたら随分使っている方はまだいますね。タイトルにするのに死語はまずいと思いましたのでほっとしました。

 そこで私のマイブームはヨガです。ヨガは精神と体の統一という意味だそうですね。週に2回ほど通っています。第二の心臓である足裏を刺激するので血のめぐりがよくなってすこぶる快調です。

 先日、本郷赤門前クリニック院長吉田たかよし氏の勉強法のビデオを拝見しました。その中で3食を机に上げ膳据え膳してもらって食事をとり、毎日14時間くらいの受験勉強をして体を全く動かさずにいたので、(ビデオの中では体を動かさないので地蔵様と言っていました)あえなくも大学不合格となったという実例が語られていました。

 体を動かさないと血のめぐりがないので脳が働かない、集中力が続かないということだそうですね。適度な運動は受験勉強にとても効果的ということになりますね。勉強の合間にストレッチ、部活の延長でたまには後輩と運動をやるのもいいと思いますよ。

◆成功の秘訣を身につけるには
 
 
本を読んでいますか?私は高校生のころ、本1冊読むのも気が滅入ってしまい、読み終えると達成感はあったものの、感動をあまり覚えたことはなかったですね。

 振り返ってみると現代国語に出題されるとういうので三木清、亀井勝一郎といった難解な文章の本を読んでいたからだと思います。

 転機になったのは大学に入って、興味ある実学書を読むようになって、読書嫌いはなくなりました。読書嫌いの人はまず好きな本から入って、だんだんと興味を広げていくといいですね。 

 最近読んだ2冊の本の中に心に響いて合点がいった共通項がありました。1冊目はDr.ロバート・アンソニー著「成功の門」の成功の秘訣の中で「人生には次々と難題が襲ってくるものですが、成功して成長していける人はあらゆることがなかなか手に入らないで根気をつけ勇気と経験を蓄積させて成功の原動力とした人です」とあった。

 2冊目はジェフリー・A・ティモンズ著「ベンチャー創造の理論と戦略」の中のアメリカ第30代クーリッジ大統領の言葉、「粘り強さに勝るものはこの世に存在しない。才能があって挫折した者はどこにでもいる。粘り強さと強固な決意だけが全能である」と。

 この2冊で述べられていることは、なんでも簡単に手に入れられる環境に置かれて、解決策を学んでいると人生の秘訣はいつまでたっても身につかない。困難に遭遇し粘り強くめげずに克服していくことが充実した人生につながると述べている。

 現代人は小手先のノウハウを学んで何事にも近道を考えていますが、これらの本を読んで周りの知人をみていると合点がいくことがありました。大器晩成(本当の大人物は、若いころは目立たず、徐々に実力を養っていって後に大成するということ)とはこういうことだと思ったのです。


○○○○○○○○イメージ◆子供に「ビジネスの楽しさ」を教え、独創性と行動力を育てるには

 「『起業家教育』で子供が変わる!」を読んだ。

 「21世紀の若者に求められるものは『自ら学び、自ら考える[生きる力]の育成』である。自分の考えを持つために、常に『考える』作業を怠らないことである。起業家精神を育てるためには、できるだけ若いうちから小さい失敗経験を繰り返し、失敗の乗り越え方や、次に失敗しないためにはどうすればいいかを、みっちり学習することで、人はよりタフな人間になれる。」と大江 建・杉山 千佳両氏は述べている。

 「起業家教育」という切り口で、今の子供や親たちが同じ土俵で一緒に楽しめる、新しい教育のあり方の提案に賛同します。

 「いい学校」を出て「いい会社」に就職すれば人生も安泰という旧来の構図はもう成り立たなくなっている。企業の中にいても「起業家」的発想が必要になっている。今後は子供のころから自分で学び、考えて行動する力を育てる教育改革は急務である。


○○○○○○○○イメージ ◆記憶に焼きつくノウハウとは

 灯火親しむべし。日々夜長になり、本を読むのにいい季節となりました。私の書物選びは最近読んだ本を自分で分析してみると単純に背表紙、カバーのデザインに目を引かれて、手に取り興味が湧いて読み始めることが多いようです。

 この「アイデアのちから」は背表紙に男性のマンガが書かれていて目立ちました。勝間和代さんが解説を書かれていてお気に入りの本であり、自分のアイデアの発想の一冊だそうです。

 著者は読者にアイデアを記憶に焼きつくものにできるように試みている。記憶に焼きつくアイデアはどの分野においても影響力を発揮する可能性が高い。それを実現するためには、効果的なアイデアをつくるための6原則さえ理解すればいい。6原則とは「単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える物語(Simple Unexpected Concrete Credentialed Emotional Story)(SUCCESs)」である。

 例えばA,B両先生が同じテーマの講義を生徒にしたとしょう。その後で各クラスで確認テストをした。A先生のクラス平均点は50点、B先生の平均点は70点という結果が出た。

 何が違ったのか。生徒に対する教え方(伝え方)に問題があったのでないかということ。

 アイデアひとつで普通の人でも少し真面目に努力すればもっと記憶に焼きつくものにできるということ。そのノウハウがこれには書かれている。

 私も講義で6原則に心がけて記憶に焼きつく講義を目指したいと思います。


◆ソフトバンクグループ孫社長が4回読んだ本とは 
 
 
ソフトバンクグループの孫社長の手記を読んだ。「本を1度しか読まない私が4回読んだ本が司馬遼太郎著「竜馬がゆく」です。私がアメリカへ留学しょうとしたとき、起業したとき ― 決断を迫られたときにこの本を読んで気を漲らせた」という記事に目が止まった。

 私も大学生の時、後輩からこの本を是非読んでみてくださいと勧められた。この本を見せて彼は気に入った言葉に赤線を引いて3回読んだというのである。気が進まぬまま3巻を借りてその晩から読み始めた。すっかり虜になって、その翌日には京都の龍馬の定宿「寺田屋」に彼と宿泊した思い出がある。

 龍馬の果たせなかった異国への思いを遂げるべく、桂浜の龍馬記念館で購入した龍馬の写真をアメリカ一周で立ち寄ったニューヨーク、マンハッタンの自由の女神の見えるバッテリーパークやオーストラリアの西オーストラリア州、最南端オルバニー、ニュージーランド、南島の最南端インヴァーカーギルでこの写真を取り出し、地面に置き冥福を祈ったものだ。

 運命を変える本。必読あれ!

◆勉強法はこれが大切!

Q:効率よく勉強するために毎日、各科目のページ数を決めて勉強をしていますが、なかなか成績が上がりません。

A:確かに継続的に頑張っているからもう少しで成績も上がってくると思うよ。ひとつ提案をします。

 勉強は続けているので、安心をしていますが、例えば、テキストを早く終わらせるのに夢中になって、復習はできているのかなぁ。

 前回終わったところを今回勉強を始める前に5分間だけ復習する。勉強終了時には面倒くさくなるけど、もう一度5分間だけ今日やったところを見直す。こうすることで前回と今回の繋がりがよく理解できるし、復習しながら進むことであいまいだったところが整理されてハッキリしてきます。

 勉強はこのノリシロ時間を設けて復習するのが大切です。勉強のペースは落ちるけれども知識の定着率はいいと思います。あまりあせらず、わからないところを解決して進んでください。

◆吉田松陰の学問とは

 
 吉田松陰は気になる歴史上の人物である。松下村塾のある萩に行った時のこと。収監されていた野山獄跡で随分松陰のことを友人と語り合い、長居してホテルに帰ったら、ご利益か、はたまた松陰先生にもう少ししっかりせいと喝を入れられたのか、初めてぎっくり腰になった。その日は大みそかで紅白歌合戦を見るどころではなかった思い出がある。

 「吉田松陰一日一言」(川口雅昭編)を読み始めた。先生の魂と言行が伝わってくる。最後に松陰先生のお言葉をお借りして締めたいと思う。


「一日を弛めば」

 足下誠に才あり、才あれども勤めずんば、何を以て才を成さんや。今、歳将に除せんとす、学弛むべからず、一日を弛めば、将に大機を失せんとす。

(訳:お前は本当に才能がある。才能はあるけれども日々努力しなければ、どうして才能を開花させ、自分のものとできようか。できはしない。今年もまさに暮れようとしている。学問する気持ちをゆるめてはいけない。一日でもゆるめれば、学問の大切な機会を失ってしまうぞ。)


◆真の教育者とは

 
  ソフトバンク・ホークスの王元監督に「一本足打法」を指導したことで知られる野球評論家、荒川博さんの「教育者の適性」についての記事を読んだ。

 記事の中で「子供たちの素質を引き出すのが僕らなんだ。打ち方を知らないから教える。だから怒る人の気が知れない。同じことを何回言わせるんだという人がいる。僕は何万回だって言う。体で覚えるまで。これが教えるコツです」と述べられていました。

 私も荒川さんの意見に同感です。先生になる人は気長で、子供がわからなければ、何万回だって言う。教えることに喜びを感じる人だと思います。

 そうか、このアプローチで、だめなら、別の切り口から教えるとわかってもらえるかと工夫ができる人である。

 子供ができるようになると自分のことのように喜べる人ですね。子供にわかってもらえないから、怒り出す先生は、子供が怒りの恐怖で委縮してしまうのでご法度なのです。


◆試験に弱気になっていないか !モチベーションは上がっているか !
 
 センター試験まで2ヶ月あまりとなった。もどってくる模擬試験の結果は、志望校には箸にも棒にもかからない、惨憺たるもの。嫌気が差す。勉強にやる気が起きなくなった受験生もいるはずだ。

 受験勉強は今からが本番だ。こんな弱気ではいられない。現役生は、まだ合格判定D、Eでも合格可能性は十分ある。11月末、現役、浪人生の成績の平均が同じになると言われている。現役は攻め、浪人生は逃げ切りを目指す。

 受験勉強は、下りのエスカレーターを駆け上がることにたとえられる。下りのスピードと一緒であれば、不合格。それ以上のスピードで駆け上がれれば合格というわけだ。

 まだセンター試験まで時間はある。焦る気持ちを抑えて、わからないところ、遅れているところを中心に勉強の仕方を改良していこう。モチベーションは2月くらいが息切れしなくてよい。

◆私立大学英語長文マル秘対策とは

 
 そろそろ私立大学の日程をみて志望校を絞り込めましたね。なかなか現役生だと赤本(過去問)にさく時間がなくて、手がつけられませんね。しかし第1,第2志望の5年分ぐらいはやっておきたいところです。

 英語に関していえば、まず問題傾向をみる。長文重視、センター問題に似ているとか、学部学科によって特徴がありますね。

 長文の問題の傾向はどうでしょうか。早稲田大、慶応大学、中央大学、青山学院大学、学習院大学、明治大学の赤本を見ました。長文が2,3題あってテーマが書いてあります。大学によっては毎年よく出るテーマを出題している大学もありますね。

 最近の傾向は(1)地球温暖化(2)気候変動(3)環境問題(4)高齢化問題などの問題が目につきます。このテーマを日本語で理解をしていますか。不十分なところもあると思います。インターネットで検索して概要を把握してみてください。

 まったく知らないテーマが試験にでると面喰います。こういうテーマを好んで出す大学もあります。たとえば、早稲田大学商学部では、冒頭部から夢の話になっていて、夢の話とは知らずにおかしな文だと思って読んでいたら、文の最後にこれは私が昨日見た夢ですとなっているのです。この対策も過去問をみることによって解消できますね。誰も教えてくれない合格の秘訣ですから早速やってみましょう。


◆高校2年からの早稲田大学合格戦略とは

○○○○○○○○イメージ「今年の第1回全統高2模試、英語偏差値67で早稲田大学法学部受験を希望していますが、過去問題に入る前に塾ではどのテキストを使用する予定ですか?」と問い合わせがあった。

 英語構文集や文法・語法問題集を1冊づつ仕上げて、過去問題対策に入るのがオーソドックスなやり方だが、英語偏差値67なら、早稲田大学法学部の過去問題を今からはじめた方がよい。あと1年だ。早めに取り組んだ方がいい。

 過去問をやる最大の利点は志望校の傾向が把握できることだ。そして何より、今から何を勉強すべきかの指針が立つことだ。

 早稲田大は学部によって英語試験問題が異なる。まずは傾向に慣れて弱点を見つけることだ。問題を徹底的に分析して、解き方を考えることである。単語・熟語のレベルなどを今、自分が使っているテキストで解答できるのかを考えるのだ。

 塾では過去問題の添削を行っている。受験生の弱点はすぐわかる。授業では間違ったところを参考書で解説して、成績を上げている。受験生は志望校の過去問題対策が一番やる気がでるようだ。この対策は合格に即効性がある。


◆大学受験戦略はこう立てる!

 
 センター試験まであと2ヵ月あまりとなった。そろそろ受験校を決定していかなければならない。滑り止めを受けずに志望校受験のみであれば、戦略は必要ないが、来春に合格を目指すのであれば、戦略が必要になる。

 志望校A大学とB大学の受験日が重なった場合、A大学の偏差値が高く難しい場合は第1志望でなければ、B大学を滑り止めで受験したほうがよい。成績上位者はA大学にながれ、入りやすくなる。
 
 また模擬試験の偏差値に表れない難易度がある。毎年日程によって難易度は変わるので注意する。受験校は難関大学から入りやすい大学へとバランス良く受験する計画を立てるとよい。 

 受験日程は試験日ごとに志望校をまず書きならべてみる。(1)合格発表日、(2)手続き締切日(入学金、前期学費の納入が必要)、(3)入学辞退申出日(入学辞退を申し出ると入学金以外の費用は戻ってくるー詳細は各大学違う。)をチェックする。同じ大学の学部、学科でも入試タイプによって合格発表日、手続締切日が違っているので注意する。最後に必ず今年の「募集要項」で確認して受験校を決定する


○○○○○○○○イメージ ◆読書はしないといけないの?


 もしも、あなたが受験勉強の壁にぶつかって悩んでいたら、この本を薦めたい。

 それは「死ぬほど読書」である。著者は伊藤忠商事前会長、元中国大使の丹羽宇一郎氏である。

 「はじめに」で朝日新聞「読書はしないといけないの?」の掲載記事に対して著者が読書の必要性に触れている。本を読まなくても本人の勝手であるが、本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるか。

 著者の実家は本屋で子供の頃から本を読まないと寝られないほどの読書家である。どんな本を読めばいいのか、また、読書の効用を色々な角度からスポットを当てて丁寧に教えてくれる。

 平日にまったく読書をしない高校生の割合は4割以上に上る。読書をしないことによってよりよく生きる機会を失っていることになっている。これほど本を読むことに熱く語りかける本はない。この本を読んで読書しない高校生の目が開かれたらと願うばかりだ。


ノーベル賞でわかった、今から受験で準備しておきたいこと
 
 「先生、俺、午前中は頭さえないっす」。浪人生の言葉である。夜遅くまで勉強しているのはいい。

 これが年明けまで続いたら、実力を発揮できずに終わる。なかなか朝型に切り替えられない受験生がいる。半年あまりの習慣とは恐ろしいものだ。
 
 今年のノーベル医学生理学賞は睡眠などに関わる約1日周期の体内時計の仕組みを明らかにした。遺伝子で作られるたんぱく質は夜に増え、昼に分解される。生体内の遺伝子を増減させることによって、約24時間の周期でリズムを刻んでいることがわかった。

 深夜遅くまで勉強をして朝起きられないと睡眠障害などを引き起こすことが知られるようになっている。

 受験勉強も自然の摂理には逆らえない。入試本番の開始時刻は、決まっているのだから、この時間帯はさえた頭で臨みたいものである。12月ごろから朝型に切り替えても遅いのだ。
 
 人間の体はすぐには戻らないので、今から準備していきたい。私の実体験からも、夜のだらだら勉強よりも朝6時に起きて、午前中、勝負で取り組んだ方が効率はいい。

◆センター試験・英語を成績UPする方法とは 
 
 
昨年11月から入塾した早稲田大学志望の受験生がいた。英語は速読が苦手でセンター試験の問題は第5までしか終わらないので120点しかとれなかった。

 速読対策として「イチから鍛える英語長文500(Gakken)」をはじめた。このテキストは構文の解説が詳しい。自分でCDを聞きながら前から訳し下す復習ができるのがメリットだ。

 11月末に毎週行うセンター対策が140点になった。このままでは間に合わないと考えて、12月に「速読英熟語(Z会)」に切り替えた。このテキストを始める前に熟語や構文のテストを1回やり終えた。90%はできるようになった。12月はセンター試験が160点、176点となった。

 センター試験本番は筆記163点、リスニング36点。筆記は80分を60分で解く演習を重ねていたが、やはり緊張して、80分で終わるのが精一杯だったという。

 第一志望の早稲田大は合格できなかったが、第二志望の立教大学に合格できた。私立大学の長文問題はセンター試験後から1ヶ月、過去問に取り組んだので、センター試験よりも長い長文問題にも対処できるようになったという。参考にしていただきたい。


◆駿台・ベネッセマーク模試の結果を聞いて
 
 
 
駿台・ベネッセマーク模試の結果を塾生から聞いた。

 第一志望校がA判定のものはいなかったが、B判定からE判定までいた。結果は今後の戦略に重要である。

 前回の結果から成績が伸びてB判定までになったら、合格可能性あり。順調に勉強をすすめていい。反対に成績が下がって、D・E判定なら、第二志望校を検討する。

 受験の要諦はとにかく合格することである。第一志望校対策ばかりに気を取られて、他の受験校対策を怠らないことである。

 センター試験まで2か月あまり。受験生はクリスマス・お正月気分に浸っている暇はない。一気にラストスパートをかけることである。
 
 地理歴史、公民、理科は追い込みで得点が十分期待できる科目である。最低3回まわすぐらい徹底してやったほうがよい。1回目はサブノート、テキストをひととおり読み流し、忘れているところをチェック。2回目はチェックしたところを重点的にやり、3回目は最後にもう一度読み流し、満点を目指す。
 
 ラストスパートの主要科目、国・数・英と地理歴史、公民、理科の勉強割合は3対7、もしくはそれ以上に後者に当てた方がよい結果がでている。各自総合得点を考えて勉強を進めることである。

高校受験に失敗、大学受験に成功 
 
 
高校受験に失敗して、大学受験に成功するケースはよくある。高校受験に失敗したから大学で志望校に合格できるのだ。

 これには条件がある。失敗した悔しさを3年間忘れないことだ。「
喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるように、半年、1年もたてば、不合格の気持ちも薄れてくるものだ。

 まずは、勉強に対する姿勢だ。真剣に取り組むためにスマートフォンでゲームやSNSは勉強時間中はやめる。この弊害は受験ではものすごく大きい。落ち着いて勉強などできていない。成績が上がらない原因になっている。

 また、読書習慣をつける。本を全く読んでない受験生の国語、英語、小論文は手の施しようがない。

 最後に燃え尽き症候群にならないようにすることも気をつけなければならない!


○○○○○○○○イメージ ◆問い合わせが相次いでいる英語外部試験とは

 最近、高校1・2年生の生徒と保護者の方から問い合わせが相次いでいる英語外部試験がある。この試験が注目を浴びているのは2018年度から多くの大学がスコア基準を満たす者はセンター試験を満点とみなすとしているためである。

 それはTEAP(Test of English for Academic Purposes )で「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能テストである。

 このテキストを購入して対策を分析してみた。難易度は英検準2級~準1級程度の高校生の英語を測定するのに最適なレベルである。TOEICはビジネスで使われる単語があるのに対して、TEAPは大学受験を目指す高校生向けの単語である。また、英検に比べて、Writing、Speakingの比重が大きい。

 TEAPは年3回実施される。受験資格は高校2年生以上でスコア取得後は2年度の間有効になっている。TEAP採用大学(上智大、早稲田大、東京理科大、MARCH、筑波大、広島大、九州大など)受験者は受験を検討してみよう。


◆明治大学合格、おめでとう! 
 
 
今週、塾生が指定校推薦で明治大学経営学部の合格が決まった。早稲田大学人間科学部にするのかどうか迷ったようだが、志望の経営学部に決めた。

 正式には12月に面接を受けて合格の運びとなる。高校3年の残りの半年を無為に過ごすことがないようにアドバイスした。

 英語は英検準1級を目指し、TOEIC対策をはじめていくことにしている。大学がはじまれば、英語だけを勉強する時間はない。経営学部は英語で行われる授業もあると聞いて、リスニング、スピーキング対策まで徹底的に取り組んでいくつもりでいる。

 指定校推薦制度とは高校の受験実績や大学入学後の成績に基づいて、大学が高校に推薦を依頼する制度である。HPを見れば、各大学の推薦枠の学部別人員が掲載されている。高校受験では、これも考慮していきたい。

次の英検では2級に合格できるよう努力していきます!

 
私は、今年の春に高校に入学しました。私の高校では、強制で英検を受けさせられることを知っていたので、私は3月末から毎週土曜日の英検対策を始めました。

 始めのうちは、単語の意味や文法もわからないものばかりだったけれど、毎回の授業で先生が1つ1つ丁寧に詳しく指導してくださいました。そのおかげで、だんだんと力がついてきました。そして、5月あたりからの英検対策では、8割5分くらいの点数をとれるようになり、自信がつき、すらすらと問題を解くことができるようになりました。

 英検本番では、いつも通りに問題を解くことを意識しました。無事に合格することができてよかったです。次の英検では、2級に合格できるよう努力していきます。先生、ありがとうございました。

◆MARCH、関関同立の推薦が余っている 
 
 
9月がはじまった。今週、塾生の高校では一斉に私立大学の学部別学校推薦枠が発表された。地方のトップ校では異変が起きている。

 国公立大志望の受験生が多い高校では私立大学は人気がない。私立大学志望20名に対してMARCH、関関同立から20以上の学校推薦がくる。

 まず、私立大志望の受験生に募集がかかる。余ったら、国公立大志望でも希望する者は応募できる。

 塾生は明治大学経営学部の推薦が取れそうだという。評定値4.3で野球部のキャプテンだったことが決め手になった。

 もう一人の塾生の高校では同志社大と東京理科大の学校推薦に行く者がいないという。それ以上の大学を志望して皆、眼中にないという。

 「狭き門より入れ」ということわざがある。簡単な方法を選ぶよりは困難な方法を選ぶ方が、自分を鍛えるために役立つという教えだが、塾生には、たとえ、明治大学に学校推薦枠で合格しても、英検準1級とTOEICの勉強は続けるようにアドバイスしている。


○○○○○○○○イメージ ◆偏差値30から海外に留学しないで英語4技能を身につけるには


 大学入試で4技能(読む・聞く・書く・話す)試験の導入が決まった。対策をはじめる受験生の問い合わせが相次いでいる。

 このテキストは現在、同時通訳者であり翻訳家である著者の偏差値30から海外留学しないで英語を独習して身につけた体験記である。

 4技能を身につけるためにA is BやA does Bの英語システムを身体に取り込む方法や、スピードのつけ方、、途切れなく話すためのコツは参考になる。

 最近は英検2級や準1級、1級合格で得点加算や試験免除する大学が増えつつある。かつてないほどに話す力が重視されている。これを踏まえて対策を考えていきたい。


◆受験勉強時間の実態とは 
 
 
「四当五落」という言葉をご存知でしょうか?昔、受験勉強を寝る間も惜しんで4時間睡眠なら、合格。5時間も眠っているようでは不合格の意味で使われていました。この言葉は死語となり、十分な睡眠を取らなければ、記憶も定着しないので、短時間睡眠は受験勉強によくないことが定説になりつつあると思っていました。

 しかし、部活を終えて入塾した男子はこの定説があてはまらないのです。2学期が始まりました。受講時間を遅くしてくださいと頼むのです。塾の自習室で最終の21時まで勉強するので、22時から24時までの2時間にしてくださいと頼むのです。

 24時まで授業をして、もう寝るんだろうと訊きました。1時半まで今日の復習をやってから寝ます。では、朝は何時に起きるのか訊くと5時半に起きて、6時に学校に向かい、6時半から自習室で勉強するというのです。

 こんな努力をしていることなど、友達には微塵も見せません。反対にプロ野球中継を全部見たと言って勉強をしてないふりをするのです。

 秋に模擬試験が本格化します。成績が上がらないと嘆く受験生もいるでしょう。これは部活を終えた現役受験生の追い上げがあるからなのです。


◆今年も早いものであと4ヶ月となりました
 
 
今年も早いものであと4ヶ月となりました。週末には全統の記述模試で夏休みの成果が問われます。気を引き締めていきましょう!

 センター試験は1月13・14日と例年より早い感じがします。毎年言っていますが、受験生のお正月は3月1日とすればいいと思います。今年だけお正月を2ヶ月延ばすというわけです。
 
 この日は卒業式の高校も多いですね。3月になれば、合格、不合格にかかわらず、パーティや集まりが多くなります。クラス、部活、中学校の同窓会と週に何回も否応なしに参加することになりますね。お盆とお正月が一緒に来たような感じなのです。
 
 卒業すればクラスの友達は全国に散らばっていきますので、これが一大イベントで最後の会になることが多いです。3月1日をみんなで楽しくするためにも気を引き締めて、つらいこの時期を乗り切っていこう!

◆現在の若者が考えていること
 
 
入塾する生徒との初めての面談。現在使っている参考書を見せてもらい、定期考査・模擬試験の成績、志望校の学部・学科などを聞く。
 
 最近になって加わった質問は、将来つきたい仕事。みんな、よく考えています。医師、看護師、社会福祉士、建築家、教師、公務員など。志望大学を選ぶポイントも決め手はこの観点からです。
 
 国家資格をとって、医師、税理士、社会保険労務士、弁理士を開業している塾生もいますが、終身雇用制が崩壊した現在、ますます会社に頼らず、地力をつけ、資格取得を目標にしている生徒が増えているように感じます。
 
 今年就職した元塾生の半分以上は公務員でした。大学卒業して一年浪人して公務員になった者もいました。現代の若者にとって、「安定」が何よりのキーワードなのです。


◆英検2級に3年生の第1回で無事合格出来ました


 私の高校では、強制的に英検と漢検を受験させられます。それも必ず、定期試験の日程と重なる為、中途半端な対策になりがちでした。そんな受身でも、何とか1年生の内に準2級まで合格できました。河合全統模試でも成績が順調に上がっていき、入学時54だった偏差値は2年の春には 62になりました。
 
 しかし、英検2級は春、夏と連続で1次不合格となりました。 この頃、模試の成績も下降線を辿り、夏53、冬 51と過去最低を記録しました。ここに来て、初めて英語が解らなくなりました。何が解らないのかも分からないといった感じです。
 
 そんな時、母がインターネットで生葉塾を見つけてきました。私は全く気乗りしなかったのですが、両親の強い勧めもあり、始めてみました。

 先生から、文法問題集を1冊決めて、10周する様に言われて取組みながら、英検の過去問を添削していただき、塾のある日は、英文解釈教室で長文読解を教わりました。 すると、お正月から始めて、1月22日の1次に合格、残念ながら2次は不合格でしたが、3年生になった春の第 1回で無事合格出来ました。

 先生は、とても気さくなお人柄で、teacherと言うより、 personal trainerといった感じです。やる気も微妙な私をどんどん対話形式で鍛えてくれます。次は志望校合格に向けて、先生と二人三脚で頑張ります。

◆センター試験本番で実力を発揮するには!

 9月から模擬試験も本格的に始まりますので、今日は試験に臨む心構えを述べてみたいと思います。センター試験の心構えを今からやるのは準備が必要だと思うからです。
 
 1月のセンター試験はAO入試を経験してない人ならば、入試本番初日となります。毎年思うことは入試には「魔物が住んでいる」ということです。普段出来る人が点数を落とす反面、普段以上に点数を取る人がいます。できることなら後者になりたいものです。後者の人の性格は精神的に図太くて集中力のある人が多いようです。入試本番では色々な不測の事態があります。風邪の人の咳が気になったり、小さな声でブツブツ囁やく人や貧乏ゆすり人の音が気になったりします。
 
 大教室で試験があるんです。少々の物音に動揺してはいられません。試験本番では最高の状態にもっていけるように自分を作り替えていかねばなりません!

 対処法をいくつか考えてみましょう。まず模擬試験に臨む心として、毎回本番だと思って本気で臨む。不測の事態に備えて、勉強は多少の騒音があってもイライラせず精神統一ができるようにする。家の中での雑音も家族の不測の事態の環境を作ってくれているんだと考えて、気にならないで問題を解くことに集中できるようにする。座禅に興味ある人なら毎日10分ほど座ると心が落ち着き、集中力がつきますのでやってみてください。
 
 「本番試験は実力の90%ができていればいいですね」とおっしゃる先生もいますが、精神力を今後アップして100%を目指し、日々心がけていけば随分違ってきます。頑張ってください!


◆おすすめ受験勉強法とは
 
 
本の整理をした。まずは未読と読了の本の仕分けをして、未読は本棚へもどし、読み終えた本はブックオフに売るか本棚にもどすかを決めた。本棚にもどすのは参考書の類で何度読んでも可能なものになる。何度もこの作業を続けていくと残る本は私にとって価値ある本ということになる。

 価値ある本の中に「10倍速学術」(黒川康正著 三笠書房)(クリックしてください。本が読めます。)という1冊がある。著者は弁護士、公認会計士、通訳の資格を持つ三冠王である。仕事を持ちながら達成したというのだから勉強法は大変参考になる。
 
 受験勉強をしていると、とかく今は大変と思いがちだが、社会人と比べればたいしたことはない。12時間働いてそれでも資格取得に向けて夜遅くまで図書館で勉強している人は多いのである。受験勉強はその前哨戦と考えて勉強法を学ぶという視点で考えれば、価値あるものになる。

先生が生徒の成績を伸ばすために行っている一手とは

 昨夜、塾生のパソコンの調子が悪かったので、スマートフォンでSkypeにつなげてくださいと頼みました。

 「先生にスマートフォンを預けています」

 「どうして?不便でしょう?」

 Lineやfacebook、ゲームに熱中しすぎて勉強を怠っているから成績が上がらない。休みの日は先生にスマートフォンを預けて勉強に集中しているのだそうです。

 少し驚きましたが、先生が生徒の同意をもとに成績を伸ばすために行っている一手なのです。SNSをやめれば、勉強のはかどり具合は全然違ってきます。SNSに興じている暇はありません。

◆高校受験を失敗しなかった人は大学受験は危うくなる?

 「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、高2生の冬期講習から受験生としての勉強をしていく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は早く切った方が良いが、なかなか高2生の冬から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。
 
 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 私は自分というものを自分がよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。
 
 忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。国公立大学医学部などの難関校を志望しているものは高2の今からもうはじめないと間に合わない。

◆推薦・AO入試を勧める理由とは 
 
 
大学受験の推薦、A・O入試による入学者は私立大約50%、公立大約26%、国立大約15%である。全大学入学者の約43%にあたる。年々増加傾向にある。

 夏の甲子園大会が盛り上がりを見せているが、県大会で負けて夏休みから受験勉強をはじめた塾生がいる。志望校は横浜国立大学経営学部、将来は商社マンになるのが夢である。国公立大志望ではあるが、私立大もMARCHなら入学予定である。トップ高校で評定値4.3、野球部ではキャプテンを務めて人望がある。推薦も十分狙えるのだ。

 地歴公民の選択科目は日本史Bと世界史B。両科目とも時間を要し、時間が足りない。9月の模試結果次第では、学校の推薦会議に私立大でエントリーした方がいいと勧めている。部活をやって現役で合格できれば、たいしたものなのだ。自分のセールスポイントは何かをよく考えることだと助言している。


◆神戸大学・二次試験英語対策とは


○○○○○○○○イメージ  英文解釈教室の短文が一通り終わった塾生に神戸大学二次試験・英語対策をはじめている。

 短文の構文は理解していると思っていたが、二次試験の下線部訳は合格レベルに達していない。

 神戸大学・英語で求められている英語力は短文よりも長い文を分析する力なのだ。

 昨日はあまり解説することはせずに解き方を指導した。並行して英文解釈教室の例題をはじめている。神戸大学の二次試験・英語はこのレベルであると再認識した。


◆国公立大二次試験で逆転合格できる受験生とは 
 
 
明日から2学期がはじまる高校もある。9月になるとセンター試験「受験案内」の発送がはじまり、一気に受験ムードは高まってくる。

 浪人生の中に今年の国公立大の試験結果を問い合わせをして聞いたものがいた。D判定でセンター試験と二次試験の配点比率が1対1の大学を受験したが、思っていたほど得点ができておらず、落胆していた。

 試験結果を開示している大学を受験した者は進んで結果を入手して、反省材料にすべきである。

 国公立大二次試験で逆転合格できた受験生は二次試験の記述対策を万全にしていたが、センター試験でたまたま失敗した受験生なのである。二次試験の実力がなければ、挽回は不可能で反対に点数を離される結果になっている。

 センター試験よりも二次試験の配点比率が高い大学を受験するのであれば、秋以降は二次対策に専念することである。


◆国公立大学医学部現役合格を目指して、東大理Ⅲ受験を諦めた理由とは!
 
 
高校2年の初めから入塾して東大理Ⅲを目指している塾生がいた。東大英語25ヵ年の問題集も順調にこなして、成績も全国模試で50番ぐらいの成績をとってまずまずの成績を収めていた。

 そんな彼が高2年生の3月に突然東大受験を諦めると言ったのだ。こちらはただ呆然として、どうしたものかと彼に訊ねた。

 尊敬する先輩がセンター試験96%とって理Ⅲを受験したが、不合格になったのを聞いて、自分は無理だと悲観したのだった。

 彼の決断は早かった。次の日から志望校を九州大学医学部に変えて対策をはじめて、見事栄冠を勝ち取ったのである。

 当初、彼の選択は残念に思っていたが、段々と正しいと考えられるようになった。

 センター試験が5ヵ月後に迫ったこの時期、果たして合格できるのか悩む時である。現役生ならば、悩まず実力を伸ばすことができよう。

 問題は浪人生だ。浪人したから現役の頃よりもいい大学に合格したいと誰もが思うところである。成績が伸びてB判定以上であれば、合格可能性はあるが、C判定以下であれば、第一志望は諦めて第二、第三志望校の合格を目指すべきである。

 国公立大医学部志望でもう浪人できない受験生は模試を受けて、成績の分析を確実に行うことである。合格圏にある大学の内、得意科目の配点が高い大学を選ぶべきである。受験すると決まれば、過去問対策は各科目10年分は目を通して万全を期したい。


◆猛暑でも12時間勉強するのは当たり前!

 夏休みもあと2週間。みんな本気になっている。9月の模試に向けて、「今度こそB判定以上奪取」とがんばっているようだ。これからはよっぽどやらないと成績は伸びない。試験範囲も9月からは大幅に広がり勉強も大変になる。

 浪人生は現役生がこの時期、捨て身で勉強しているから、成績を抜かれないうちに明日にでもセンター試験を受けたい気持ちになっている。

 こういう気持ちの浪人生がいたら、足をすくわれる。8月の模擬試験で私大B判定が出て60%の合格可能性があると思っていても、今までの私の経験からいって、3校に1校の合格がやっとなのだ。

 受験で不合格になる人は、この時期に浮かれて勉強がおろそかになってしまうことである。現役生が死に物狂いで頑張っている。浪人生も背水の陣で臨むことである。

 浪人生はこれからが正念場で11月の下旬に現役生と平均点が並ぶといわれているので、気を抜かずに成績の下降を少しでもくいとどめることである。

 現役生はこれからが時間との戦いなる。暗記科目の整理に入らなければならないが、要領よくやる工夫が必要になる。



◆夏休みも半分終わってこういう状態なら最悪の結果となる!

 塾では、スカイプで英語講義をする他に勉強法の悩みなども聞く。最近多いのが選択科目の勉強の仕方だ。今日は「日本史」を考えてみたい。
 
 春に「日本史」「世界史」の勉強法はブログで紹介した。ざっと話すと、教科書を読破後にサブノートを完成させて、一問一答を併行していくやり方である。
 
 受験生は、人よりいい点をとりたい、負けたくない気持ちが働き、一番得点できる方法を考える。結論として、「日本史実況中継」をはじめる人が毎年多い。これをやって一問一答をやれば、歴史の流れをよく把握でき完璧になりそうだと察しがつく。
 
 だが、ちょっと待って、全部やるのに1500ページ。教科書300ページがまだ覚束ないのに現役生で果たして終わるのか?いままでの指導経験からしても終わった者は数少ない。12月ごろなっても終わらず、最後の文化史まで手がまわらずに、文化史が終わらぬまま試験に突入して、私大全滅という最悪の結果を招いた者もいるのである。
 
 ここで私が言いたいのは、浪人生で時間的に余裕があって実況中継を2,3回、回せるぐらいにやれる人は問題ない。現役生で今やりはじめて、進み具合をみて、2,3回やれないなら、後ろ髪引かれる思いだが、勉強法を変えて短期間で何度かできる方法にした方がいい。今なら間に合う、12月ではもう遅いのだ。

◆夏の元気の源とは?


「先生、最近、顔色よくないですね」

「そんなことないよ」

「顔が青く見えるんだけど」

「最近、変えた電球のせいじゃないか?」

「夏バテ防止にいい飲み物があるんです」

「なに?」

「青汁です」

「へぇ~」

「最近、飲んでいるけど、とても体の調子がいいんです!」

「よかったね」

「送りましょうか?」

「いや、いいって、気を使わないで」

「母親が先生に送ろうと言っているんです」

「気を使わないように言ってください」

『青汁、まずいもう一杯』のCMが放送されはじめたころに飲んだ青汁。独特の味とにおいで飲む気が失せた記憶が蘇った。

 食べ物は第一印象が大切だ。東大赤門前にミドリムシから作ったラーメンを出す「山手ラーメン 本郷」という店がある。一度は入ってみたいと思っているが、なかなか暖簾をくぐれないでいる。

 小学校の頃、夏休みにアゲハチョウの観察をした。卵が孵化して、アオムシからサナギになって成虫になる様を毎日、絵日記に書いた。その時のアオムシのグロテスクな動きが脳裏から離れないのである。

 東大の五月祭では、ミドリムシの製造をしている株式会社ユーグレナの出雲社長の講演会に出席した。社長の第一声は「今日私がここを訪れたのは、ミドリムシはアオムシではなく、藻であることを皆様にお伝えするためです」というものだったが、帰り道、山手ラーメンの暖簾をくぐることはできなかった。第一印象のトラウマを払拭できないのである。

 しばらくして、案の定、青汁が送られてきた。折角だから、感謝して一杯ごちそうになった。20年前のものとは味が一変、飲みやすくなっていた。最近は朝一杯の青汁が元気の源になっている。

◆簡単にできる夏バテ対策とは
 
 
連日の猛暑で夏バテになっている受験生が増えてますね。簡単にできる夏バテ対策があるので、今日はご紹介します。
 
 アンチエイジング専門医の「夏バテ対策、北向き枕で良質睡眠を」の記事を読んだ。 
 さて今まで北向き枕が良いか、悪いか考えたことある?  
 
 日本では、釈迦が入滅の際に、北に頭を置いたことから、縁起が悪いと言われているが、本当にそうなのだろうか?
 
 専門医によれば、地球が持っている磁気で磁場ができ、磁気が北から南へ流れている。(方向磁石をみれば、磁気の流れはわかるよね。)北枕にすれば、体内にこの磁気がとりこまれて、血流がよくなるというのである。
 
 このことをだいぶ前に知っていて、私は今もそうしている。やってみればわかるが、体の調子は良くなる。人間の体は、自然の摂理に合わせた方がよいということだろう。
 
 最後に専門医からのアドバイスは携帯電話を枕元に置かない方がよいということだ。磁気が乱れるから、北枕で寝ても効果が薄れるということだ。
 
 では夏バテ対策を実行して、もうひと頑張り!


◆現役で第一志望校に合格するために! 
 
 
横浜国立大経営学部第一志望の塾生に訊いた。

 「地歴公民の選択科目は?」

 「世界史Bと日本史Bです」

 後日、受験科目を調べてみると地歴公民は1科目の選択になっていたので、なぜ2科目選択するのかを尋ねたら、横浜国立大学経済学部に変えるかもしれないと言った。

 選択科目で考えなければならないのは、コスパを高くすこと、つまり、かけた勉強時間に対する得点を高めることだ。塾生の高校では、世界史Bと日本史Bの2科目を選択している者が多いそうだが、この2科目は勉強時間が他の科目に比べて多くなる。

 一般的に受験生は世界史Bか日本史Bのどちらか1科目を選択して、地理Bや現社、倫理、政経の中から1科目を選択することが多い。

 併願する私立大学の地歴公民の選択科目は9割はできないとまず不合格になる。そのくらいの得点が確保されるのであれば、問題はない。今まで英語がよくできた塾生がセンター試験で地歴公民が80点ぐらいしか得点できなくて、MARCHはみな不合格になった。

 現役生は勉強時間が足りない。現役合格を目指すのであれば、1科目に集中することも必要と考えるのである。


◆進研模試英語140点でMARCH合格は? 
 
 
1学期の進研模試・英語の結果が140/200点。これでは合格が覚束ないと夏期講習から入塾した生徒がいる。

 簡単な英語構文のテストの結果、「英文解釈教室」と「アップグレード英文法・語法問題」、「速読英熟語」に徹底的に取り組むことにした。

 MARCHの一般入試英語の合格レベルは、センター試験(本試験)で170点以下は不合格になっている。理系は英語の配点が他の科目の0.5倍の学部もあるが、文系は他の科目の1.5倍になるので、180点はとる必要がある。

 夏休みの勉強の成果は秋以降の模擬試験の結果にでる。9月からの模試の結果は1学期と一変する。これは夏から部活を終えた現役生が本格的に受験勉強に取り組んで、成績が上がってくるからだ。

 秋に成績が下がったのであれば、夏に抜かれたと思った方が良い。これを挽回するのは容易なことではない。挽回できない可能性が大である。心して夏休みは勉強に集中したい。


◆「スピードリーディング一科学的英語の速読」とは

 「スピードリーディング一科学的英語の速読」(森田 勝之・吉田 研作共著)を読んだ。最近、英語は音読だと耳にすることが多くなった。はたして長文を読むには効果的なものなのか?

 日本語を学びはじめた時、声を出して、日本語を読んだ。

 たろうちゃんは  じてんしゃに  のるのが    だいすき  でした

 た/ろ/う/ち/ゃ/ん/は/じ/て/ん/し/ゃ/に/の/る/の/が/だ/い/す/き/で/し/た/

 この読み方をしているときは、文章を1度読んだだけでは内容がよく理解できなかった。こうした事情は、英文を読む場合でも全く同じであり、1つ1つの単語が読めたとしても、文全体の意味をつかめなければ、本当に読めたとは言えないと著者は説く。

 そこで文章全体の意味を読み取るために、句(フレーズ)を中心とした読み方をする必要がある。音にとらわれているかぎり、スピードと理解力の向上はできないからである。

(例)下記の左の3単語を1単語ずつ読まずに、右のようにearlyに目を置き全体を一瞬のうちにとらえれば、読み時間の短縮が可能である。
 
 the early days → the early days 

◆下記の英文でスピードリーディングを考えてみよう。

Light is very important because it helps us see things. With light we know what is happening at places far away. We can use light to turn night into day. We can use it to see very small things that make us sick, or to study distant stars. Light even shows us what is happening on the other side of the earth. It gives us pictures and movies of distant people and places.   


英文の後半部分で、フレーズのたて読み練習をやってみよう。
たて読み練習とは、目の左右の位置は動かさず、視線を下方向に移動させながら、フレーズ単位で意味をとっていくためのものである。 
▼にそって視線を下に走らせていく。

          ▼
  
       We can use it

    to see very small things

      that make us sick,

   or to study distant stars.
 
     Light even shows us

      what is happening

  on the other side of the earth.

  It gives us pictures and movies

   of distant people and places.


 たて読み練習は各行1つのフレーズだけなので、特定のフレーズを注視できる。しかも、前後のフレーズとの意味を考えなくてはならないので、内容予測の訓練にもなる。


【大意】光が非常に重要なのは我々がものを見るのを助けてくれるからである。光によって我々は遠く離れた所で何が起こっているかを知る。光を使って夜を昼に変えることができるし、我々を病気にする非常に小さなものを見たり、遠く離れた星を研究するために光を使うこともできる。光は地球の反対側で起こっていることまで我々に見せてくれるし、離れた所にいる人や場所の写真や映画を与えてくれるのである。

(1)共通関係orがto see …とto study …をつなげているのが理解できたか?

(2)of distant people and places がpictures and movies の修飾語と理解できたか?



◆下記の英文でスピードリーディングを考えてみよう。

Light is very important because it helps us see things. With light we know what is happening at places far away. We can use light to turn night into day. We can use it to see very small things that make us sick, or to study distant stars. Light even shows us what is happening on the other side of the earth. It gives us pictures and movies of distant people and places.   


 英文の後半部分で、フレーズの横読み練習をやってみよう。
横読み練習とは、フレーズ単位の意味を英文の流れにそって自然につなぎ、視線を今までに学んだ要領でフレーズのある1点で停止させることによって、速読のリズムを形成させることである。

 たて読みを、英文に近い横読みの形にして、視線を速く移動させたり、停止させたりして、アイスウィングを学ぶものである。

We can use it to see very small things

that make us sick, or to study distant stars.

Light even shows us  what is happening  

on the other side of the earth.

It gives us pictures and movies  

of distant people and places.


 「スピードリーディング一科学的英語の速読」では、読む速度が速くなればなるほど、目の動きの方が、音読したときの舌の動きよりも速くなり、声に出して読むことが障害になっても、読む助けにはならない。

 音読は基礎づくりの段階における練習方法であり、読み方が上達するにしたがって、黙読へと移行するように訓練しなければならないと結論づけている。

 
 最後に塾で使っている「英文解釈教室」をスピードリーディングに活かすにはどうすればよいかを述べておきたい。このテキストは、「直読直解」、つまり、英文を左から右へ訳し下すことを旨として書かれた参考書である。文構造にもとづいて、フレーズを上記のように切ることを学べば、容易にスピードリーディングをすることが可能となる。


◆古文の勉強が進んでいない人が多い

 古文の勉強が進んでいない人が多いので、偏差値60程度を確保する勉強法を提案します。やる気がなかなか起きないのは私もわかりますが、やらざるをえませんね。センター試験では1/4、私大では1/3の配点になっていますね。落とすわけにはいきません。必ずやれば安定した得点源になる科目ですので頑張ってください。

 まず文法は動詞の活用、助動詞の活用・意味・接続を完璧にする。早口言葉の要領で繰り返してやれば2,3日で終わります。「えい、やっー」て感じで一気にやって下さいよ。嫌いな科目は一気にやらないと終わりません。

 単語は学校指定の単語帳があると思いますが、なかなか正統派のもので頭に入ってこない。単語帳でコンセプトがよいと思ったのが、「ゴロで覚える古文単語565」です。Hな語呂合わせがあってちょっと恥ずかしくなりますが、その分忘れにくいようです。

 女子学生が学校で使っている単語帳がなかなか覚えられないというのでこの本を紹介しました。クラスの男の子に見せてもらって、やっぱり私は恥ずかしくて購入できませんので、学校のもので頑張ってみますと言っていました。でもなかなか点数が上がらない。とうとう本屋で購入してきました。本屋で購入するときはドキドキしましたよと言っていました。

 彼女はゴルゴをやり始めたらどんどん単語が覚えられて忘れないと言っていました。苦手の古文を克服し上智大、青山学院大学をはじめ全勝しました。最近は簡素化したゴロ565全単語イラストも出ています。古文が苦手で困っている人は本屋で各参考書を見比べて自分に合ったものを購入して頑張りましょう!


◆お盆も授業をお願いします!

 社会人の塾生の方はお盆はてっきり休みと思っていたら、「お盆も授業をお願いします!」ということで、授業となったことがある。

 高校卒業後、社会人となり、いろいろ英語の参考書を購入して勉強してきたが、わからないところがあるので入塾した方だ。

 入塾して、英文解釈教室、ビジュアル英文解釈PARTⅠ、PARTⅡを終えた。

 メキメキと実力をつけているので感心していた。授業中は世間話を一切しないが、あまりの熱の入れようなので、ちょっと彼女に質問してみた。

 「TOEIC受験はしていますか?」

 「いいえ、TOEIC受験は考えていませんが、大学受験を考えています」

 「どこを受験されるんですか?」

 「津田塾です」

 てっきり、趣味で英文解釈ができればいいとおっしゃっていたのでとても驚いた。

 早速、毎週土曜日21時から開催しているセンター対策(無料)を紹介して、国語・選択科目の日本史の勉強法のアドバイスをすることとなった。

 最終的には津田塾大学国際関係学科に一般入試で合格されたが、受験指導で一つ重大な過ちを犯したので、他山の石にしてもらいたい。

 私立大学のセンター試験利用は各大学まちまちでよくみないとわからない。津田塾大学もセンター利用できるが一般入試は現代国語のみ、センターを利用する場合は現国と漢文・古文を含むのである。

 彼女は一般入試が現代国語のみだったので、センターも現代国語のみと判断したのだ。彼女が再三、大丈夫だというので私は確認を怠っていた。もう少し配慮して指導すべきだったと反省したのだ。

 9月にはセンター試験「受験案内」の発送がはじまる。もう一度、センター利用の私立大学の科目は念を入れて確認してもらいたい。

◆「逆転合格」はこうして生まれています!


 
現役生はこの時期やるべきことがある。受験校を絞ることです。国公立大志望であれば、1校、私立大であれば、1,2校を決めてください。こうすることによって、今後の戦略を立てることができます。

 5月からはじまった模試結果をみて、一喜一憂していると思いますが、東大オープン模試のように、傾向に沿った出題がされる判定は精度が高くなりますが、なかなか一般大学の判定の精度はあまりよくありません。

 一年間を通じてA判定が出たのに早稲田大に落ちたという受験生はザラにいます。国公立大志望で対策を立てずに受験したのが、不合格の最大の理由なのです。

 この時期に志望校を決定できませんという生徒がいます。12月までに成績を上げて判定を見て決めるというのです。これでは遅すぎます。

 成績を上げて志望校を決めるのではなく、志望校を先に決めて、合格するための戦略を立てるのです。周りに東大に合格した先輩がいたら、いつから過去問を解いていたかを訊いてみてください。高校1年から意識して過去問を解いていたということがわかると思います。

 入試問題の過去問を解くというのは志望校の傾向をみて、勉強の戦略を立てるものだと考えを改めてください。今から第一志望であれば、10年分以上をやると効果が上がります。「逆転合格」はこうして生まれています。

◆受験生をやる気にさせる本とは

英語の発音・アクセント総仕上げ

 うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」を読んだ。

 社会人2年目でうつ病になり、二度の自殺未遂の後遺症で寝たきりになった若者が、スキルも人脈も意欲もなく、ニート生活、離島バイト、あいりん地区を経て自由を勝ち取るまでを描いた感動の実話である。

 大学生のころ、世界中を旅しながら、その地で見聞きし、体験したことを書いて生計を立てることができたらと空想したことがあった。

 アメリカのニューヨークの地下鉄で盲目の男性が車内でスティービワンダーの歌を歩きながら歌い、歌に魅了された乗客が、彼が片手に持っていた空き缶に見る見るうちに紙幣を入れて一杯になった話や、ベトナムのホーチミンでレストラン店主が7日目にしてやっと本音で語ってくれた国家観や、西オーストラリアのビーチに人食い鮫、ジョーズが侵入し、命からがら助けられた話などを文章にして発信することができたらと考えたのである。

 この本はまさにこの理想をパソコン一台で半年間うつ病で寝たっきりだった若者がやり遂げた話なのである。

 当然、旅をするには資金が必要になる。この若者はWebマーケティングビジネスを習得し、アフィリエイトで資金を得て世界に飛び出していけるほどの成功をみたのである。
 
 現在、うつ病に悩んでいる人や受験生をやる気にさせる本なのだ。


◆必ず小論文が書けるようになる本とは

○○○○○○○○イメージ

 小論文に頭を悩ませている受験生は多いだろう。何を書いてよいのかわからず、ただ時間だけが経過してしまう。そんな受験生に救いの手を差し伸べる本がある。

 それは「必ず書ける『3つが基本』の文章術 近藤 勝重 著(幻冬舎新書)」である。

 まず、「何を書くか」のヒントを与えてくれる。そして、「どう書くか」を文章例とともに解説してくれる。最後に「どう構成するか」を一流の作家の文章から『読まれる文章』にするための構成法を伝授してくれる。

 文章力アップのための秘訣が特別編として盛り込まれていて参考になる。

 同著の「早大院生と考えた文章がうまくなる13の秘訣(幻冬舎)」は文学部、中でもとりわけ文芸学科などに進む受験生にお薦めする。

 早大院生が書いた文章に著者が助言を与えた文章は良くなり、さらに著者が書き改めたものを読むと文章力が豊かになる構成になっている。

◆国公立大英語問題で合格点をとるには!

 
英語の二次試験対策を行っています。東京外国語大学の二次試験問題は英語の問題でありながら、内容を把握したうえで字数制限つきの内容説明で、長いものは100字を超えるものもあります。このような問題では英語力だけでは到底解答できません。現代国語力が必要になるのです。

 
現代国語と英語の成績は相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ています。英語の長文の和訳ができれば、問われていることは現国の問題と同じである。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのです。

 
 現代国語をまったく勉強しない人がいます。勉強しないのではなく、勉強の仕方がわからない人が多い。日本人だから現国は「なんとかなる」と思っても「なんともならない」のが現国である。

 現国のテストは書かれている文章を主観的ではなく客観的に、論理的に解く科目です。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを10題ぐらいやってみる。そうすると問題に対するアプローチの仕方がわかってくる。

 国語はセンター試験だけという受験生はマークセンス対策だけでも構いませんが、二次試験の英語で記述がある受験生には記述対策を薦めます。文章をまとめる力がつきます。これが英語の二次試験問題対策になるのです。

◆大学受験、過去問は何年分やればいいですか?

回答:お問い合わせがありましたのでお答えします。

 進研ゼミの大学合格者アンケートから、何年分やりましたかの回答は、3-4年分40%、5-6年分20%、1-2年分15%、9-10年分6%、11年以上3.5%。

 いつから過去問を解きましたか。9月以前50%、10月14%、11月9.5%、12月以降22.5%。

 このアンケート結果を見て、合格者の平均値ぐらいをやればいいと考えている人がいるでしょう。教学社・大学受験シリーズの赤本は3-4年分が多いのでこのような結果になっているのでしょう。傾向をみるうえでは3年分やれば効果はもちろんあります。しかし本気で第1志望校に合格したいのであれば、最低10年分はやってください。教学社東大の過去問は25年分あります。需要があるということでしょう。東大を目指している受験生は高校1年から意識して見ています。これぐらい見ていると出題サイクルがわかってきます。相当の効果があります。

 塾でも極端な例になりますが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学不合格。早稲田大学のスポーツ科学部のみ合格した幸運な受験生がいます。

 過去問対策は合格するために最大の効果を上げます!

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模擬テストがD・E判定だったら 
 
 
1学期の模擬テストで志望校変更の余地ありのD・E判定だったら、少々勉強にやる気をなくしている人もいるだろう。
 
 6カ月余りになったセンター試験。D・E判定だったら、受験は厳しい結果になっている。現役で合格するには第二・第三志望も考えて計画の見直しをした方がいい。

 この定期考査が終われば、受験勉強に全力投球できるが、夏休みは40日間と長いようであっという間に終わってしまう。この夏休み「漠然」とした勉強なら、また9月の模擬テストの結果は、「悲惨な結果」に終わる。

 この夏休みが最後の成績挽回できる時期なのだ。秋の模擬テストへ向けて、今から緻密な計画を立ててみることだ。

◆国公立大学医学部を目指す保護者の方からメールをいただきました

 「もうすぐ夏休みですが、1日どのくらいの勉強時間が必要でしょうか。まだ高校一年の間はあまり考えなくてもよいのかもしれませんが、女の子は男の子のように最後に急激にのびることは難しいので、今からやるべきかと思いますが実際はどうなんでしょう。また、授業のときにでも、娘にアドバイスいただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。」

 「国公立大医学部の受験勉強は1年生からはじまっています。集中して勉強していかなければなりません。女の子は皆さん早めにコツコツやっています。先日の試験の時にお話ししました。毎日8時間以上はやっていると思います。色々アドバイスさせていただきます。」と返事しました。

 今年、やっと受験が終わった高校1年生。今年ぐらいは楽させたいと思うのは親心だと思います。現実的には国公立大医学部の推薦入試を考えるともう取り組まなければなりません!センター試験90%と二次試験80%は並み大抵の努力では達成できません!受験生は皆、追い込みできると思っているのですが、スーパーマンはいません!正味あと2年。一生懸命に頑張ることです!

◆人生でも受験でも一番障害になっているものとは

 
最近、パナソニックの創業者、松下幸之助氏の講話を読んだ。幸之助氏は松下電器店の小売販売一位の人を講演者に招いて、小売の方を集めて販売講演会を開催した。その方があまりにも小売のノウハウを微にいり細にいり教えるので、幸之助氏は「そんなに教えて大丈夫ですか。貴方のところの売り上げが落ちますよ」と講演者に忠告されたそうです。

 その方は「大丈夫です。こんなに利益は出る話でも、つらい仕事をできる人はまずいませんから」と言い放ったそうです。

 この話を読んで私は呆気にとられました。不思議に思う一面もありましたが、そんなに人は実行しないものなのか。

 現在は情報過多の時代です。大学受験のテキストも書店に行けば、色々並んでいます。パソコンを覗けば、色々参考になる勉強法が書いてあります。でも聞いたり読んだりしているだけで実行が伴わなければ何も変わりません。皆さんも、こんなことになっていませんか?とても受験生には耳が痛いお話です。

 なるほどと感心する話であれば、以前ブログで述べたように、一遍には大きく変わらなくとも、少しずつSmall Changeで変えていきましょう!自分を変えることが一番の障害であることを痛感した講話でした。


◆トップ高校を目指すのは親の欲目でしょうか?

 
新宿高校を第一志望にしている中学3年生の娘をもつ父親からご相談があった。S予備校に通わせているが、6月模試の成績がよくなかった。特に英語の成績が思わしくなかった。

 成績のことで予備校に問い合わせたが、子供のポテンシャルと言われたような気持ちになったそうだ。

 親は合格するなら、偏差値の高い高校を希望する傾向があるが、大学まで行くつもりなら、トップ高校に行かない方がよい場合がある。

 例えば、定員300名の学校であれば、先生は学校の成績を上げるために、100番ぐらいの生徒をターゲットにした授業を展開するからだ。200番以降の成績の生徒は置いてきぼりになる。

 受験のプロは、気が弱く、成績下位で嫌気がさすタイプの生徒ならば、地元の二番手高校に行って頑張った方がいいことを勧めるのである。


理系に進むべきか、文系に進むべきか?
 
 
予備校の先生は色々なことをやっている人が多い。英語の先生であれば、本業はローマ教皇庁のあるバチカン市国の公用語、ラテン語の研究家であったり、インドネシア語の通訳であったり、中国へ進出した日本企業のコンサルタントなどの専門家だったりする。こんな人たちと理系の数学・物理の先生の会話は理系と文系の頭の違いを感じさせられる。
 
 「『例外のない規則はない』と言われるが、英語はこの言葉が当てはまりますね。本当に例外が多くて覚えることが多くて大変でしょう。数学は公式だけで問題が解けます」と数学の先生の弁。
 
 理系の先生に言わせれば、数学・物理は公式という一つの刀で切れるのに、英語や文系科目は両刀でも切れず、暗記項目が多すぎるというのだ。暗記で10回も同じテキストをまわすなどというのは理系の人が最も嫌がる勉強法だ。理系は少ない公式でいくつもの問題が解けるから魅力があるというのだ。
 
 結論を言うと色々なことを覚えるのが苦痛にならない人は、文系。暗記が面倒で公式を使って考え抜くのが好きなら理系である。文系でも「ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の名前を覚えなくてはいけませんかという塾生もいるが……

大学受験、勉強時間は大丈夫ですか?

 
 部活の塾生は5月は受験勉強どころではなく、県大会出場をかけて真っ黒に日焼けして猛特訓に明け暮れていた。6月には大会も終わってやっと受験勉強に打ち込んでいる。

 そんな元部活生に勉強時間を訊いた。

 「平日6時間。休日12時間やっています」

 一方、勉強に集中しているはずの帰宅部の塾生に勉強時間を訊いた。

 「平日3時間。休日6時間」

 なんと休日の勉強時間が元部活生の平日の勉強時間と同じなのである。当然のごとく元部活生の勉強時間を帰宅部生に教えて、𠮟咤激励した。

 センター試験まで7ヶ月を切った。7月の三者面談では志望校のヒアリングがある。夏休みに集中して勉強する計画を立てている受験生もいるだろうが、今から本気に取り組まないと間に合わないのだ。

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努力している姿を見せない(慶應大学理工学部合格者の勉強時間

◆難関大学志望の現役高校生8割がしていることとは

 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。

◆大学の附属高を受験させない理由とは

 中学生の進路相談した時のお父さんとの会話である。

 「都立は新宿高校、私立は中央大学附属高校、中央大学杉並高校を受験させるつもりです」

 「娘さんは中央大に行きたい学部があるのですか?」

 「いいえ、まだ決まってないようですが、家から近いのと息子が現在、中央大学の4年生だからです。都立高校が第一志望ですが、落ちたら、無理せずに内部進学で大学に行ってもらいたいと思っているんです」

 「そうですか。都立第一志望の対策をさせていただきます」と答えて、内部進学と聞いて明治大学時代の外書購読の授業風景を思い出した。

 教授が学生に席順に英文を一段落ずつ読ませ、和訳をやらせた。教授のヒントでできない学生も何とかひと通り和訳まで終えるのだが、明らかに和訳をはじめると、しどろもどろになる学生がいた。教授が業を煮やして、「どっちだ」と叫んだ。明大中野か明大明治かと尋ねたのである。学生が「中野です」と答えると失笑が起き、「次」と教授が言って授業が進んだ。

 一般入試生と内部進学生には明らかに成績の開きがあった。入学試験がない内部進学生は学力が著しく劣っていた。この現象は今もどこの大学にも起きている現象だ。

 別の塾生の父親はこのことを十二分に知っていて、うちの息子は大学の附属高は絶対に受験させません。高校の3年間が中身のないものになるとおっしゃった。

 「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがある。辛く苦しい入学試験を受験してこそ、知識が身につくのである。これが本当の親心と思うのである。

塾生の進路決定に何年も悩み続けた話である


 「地元福岡の西南学院大学に行きたいと思います」

 彼は青山学院大学文学部英米文学科、明治大学部政治経済学部、商学部、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻に合格した。

 「英語の教師になるつもりか?」

 「先生は向いていませんので、企業に勤めることになると思います」

 「それなら、明治大学に行った方がいい」

 「経済的にアルバイトしなければなりません」

 「アルバイトしながら、大学の両立はできると思うが」

  彼は私の勧めもあって明治大学商学部に入学した。

 楽しい学生生活を謳歌していると思っていた。

 入学して2年たった頃、彼の母親から手紙が届いた。

 先生の勧めで東京の大学に進みましたが、留年になりました。

 新宿で居酒屋の副店長になったと自慢していますが、勉強をしていないようです。

 何を考えているのか、先生の言うことは聞きますので、

 電話で何か言ってくださいと頼まれた。

 大学はあまり行っていなかったが、好きな英語は英会話学校に通って頑張っていたようだった。

 そんなに英語が好きだったら地元の西南学院で勉強した方がよかったのではなかったか。進路指導が間違っていたのではなかったかと後悔したのである。

 そんな彼から先日20年ぶりにメールをいただいた。

 「当時は確かに大変でしたが、上京したことで、色々社会経験を積むことも出来ましたし、妻とも出会うことが出来ました。現在がそんなに不幸と感じることが少ないからでしょうか。ただ、子供には同じようなこと(週6でバイトとか留年とか)はなるべく経験はしてほしくないですね。せっかく大学に行くのであれば、しっかり勉強をしてほしいですね。」

 このメールをもらって長年の鬱積がやっと晴れた。人生のターニングポイントになる進路指導は難しい。

◆センター試験・現代国語対策とは 
 
 
高校の現代国語が授業中に先生がその場で問題を作り、生徒に解かせることなく解説する。生徒は問題も解かずにただ聞くだけで時間の無駄に終わっているという話をしました。

 この授業ではセンター試験対策にならないので、塾生にはセンター試験や二次試験対策の評論問題集を薦めました。塾生は「新・田村の現代文講義1(代々木ライブラリー)」をやりはじめたが、成績が芳しくないというのです。色々話を聞いているとまずやらなければならないことがあることがわかってきました。

 現代国語が苦手な生徒は日頃から本を読んでいません。授業の予習もあまりやっていないので、現代文キーワードの意味が正確にわかっていないのです。

 まず、下記の中で自分に合ったテキスト1冊に取り組む必要があります。
 
 ●大学入試現代文キーワード500 伊原 勇一著(桐原書店)
 ●ことばはちからダ!現代文キーワード(河合出版)
 ●Z会現代文キーワード読解
 ●読解を深める現代文単語(桐原書店)
 ●生きる現代文読解語(駿台文庫)

上記のテキストは辞書替わりに使って、自分のものにする必要があります。

 そのあとで、センター試験対策として「センター現代文 一問一答問題集 必修・完成 板野 博行著(スタディ・カンパニー)」などで対策を行ってください。

○○○○○○○○イメージ◆誰でも「苦手科目」がある

誰でも「苦手科目」がある。国公立大に進む人は「苦手科目」克服がポイントとなる。「苦手科目」克服のメリットの
話として、風呂屋の桶板の話をする。

 桶板は底板を何枚かの脇板で囲んで出来ている。底板は一定として、脇板をセンター試験の科目数と同じ、板7枚からなっているとする。得点に合わせて、脇板を切る。点が低い場合は脇板が短くなることとして、枠をつけ桶を作ることとする。

 出来上がった桶に水を注ぐと、脇板の短い所から水が漏れる。1科目得点が低い科目があれば、そこから水が漏れ、水は溜まらない。このイメージにセンター試験の総得点は似ている。極端な「苦手科目」はマイナスである。少しでも点数を上げて、水が溜まる桶にした方が、センター試験は強い。平均的を底上げした方が試験に強くなる。

 好きな科目は、やっていて面白い。またそれがテストの好結果になって返ってくるので、また力を入れるといった好循環になる。苦手科目は反対の結果で悪循環だ。この悪循環を断って、頑張りましょうなんか言われたところで、勉強ができるようになるわけじゃない。具体的にやり方を変えないとだめだ。

 まず勉強法として嫌いな「苦手科目」は、まず取り組んでない人が多いので、自宅学習で真っ先に勉強する。寝る前になるとただでさえやる気がないのに睡魔が襲ってくるに決まっている。そして「苦手科目」を質問できる友人、先生を見つける。先生ならば、どうして分からなくなったか指摘してもらえるので、またそこから復習ができる。基礎ができていないことが多いので、根気よく歯を食いしばってやる。誰でもそうだが、「苦手科目」は得意科目に比べて、勉強時間をかけてもなかなか成績が上がらない。まとまった時間が取れる週末は、「苦手科目」の勉強ができるいい時である。


◆センター試験・英語攻略法とは

 そろそろセンター対策を本格的に取り組む時期になりました。毎週土曜日に演習を行っていますが、成績が上がる勉強法がわかってきたのです。

 英語でお話すると80分の筆記試験を時間を短縮して60分でやること。初めは60分では終わらないかもしれません。試験問題を早く解くコツを身につけましょう。

 次に問題集の選択です。センター試験の過去問レベルが解ければいいと考えている人もいると思いますが、二次試験や私立大対策も考えて、難しい問題集から始めた方がいいのです。

 駿台予備校>河合塾>センター試験(追試)>センター試験(本試)問題の順で解くといいと思います。

 プロ野球選手は150キロのボールを打つために170キロのボールを打つ練習を行っています。試合の時よりも練習に大きな負荷をかけるのです。受験も同様、試験を受ける時よりも日頃の勉強の時の方が苦しいのです。

 予備校模擬試験は年間5回実施されますが、4回が一番難しく、5回はセンター試験のレベル問題となっています。それは予備校の模擬試験戦略として4回模擬試験であえて難しい問題をあたえて、最後の5回をセンター試験レベルの易しい問題にして受験生に自信を持ってもらいたいということなのだと思います。

 難しい駿台の問題で点が悪いと不安になってきます。これに耐えれば、成績の伸びはいい。センター試験レベルの本試験問題では実力がつかない。志望校に合格するために敢えて難し問題に挑戦した方がいい結果になっています。



◆GMARCHに最適な英語テキストとは

 
 塾・予備校の夏期講習の募集が始まっている。GMARCH志望の高校3年の塾生が今年の夏期講習は予備校の授業を目一杯取りますと聞いて、ちょっと待てよと思った。

 というのは、夏に勉強しようというやる気は認めるものの塾・予備校べったりでは成績が伸びない生徒を見てきたからだ。

 九州大医学部に合格した塾生は、予備校の講義は勉強法のヒントを得るところで自分でやらないと成績は伸びないと言った。

 まさにその通りで予備校とは試験問題に対する解き方を学び、自力で解けるようになるために勉強法のヒントを得るところなのである。

 GMARCHの傾向がわかったら、最適なテキストを決めて、徹底的にやることである。過去問をやるのは大切だが、それだけでは知識不足で合格できない。勉強配分は自習に十分時間を充てることである。

 予備校の過去問対策では復習に音読をすすめている。英語テキストの中には長文問題の音読と速読ができるテキストがある。GMARCH合格には下記のテキストをおすすめする。


イチから鍛える英語長文500(Gakken)


 速読英熟語(Z会出版)



◆自分の壁を乗り越えることとは!

 先生、私は講座最初の頃は、無謀にも英語の種も土も何も無い状態からはじめましたので、「英文解釈教室―改訂版」のテキストは、正直いって難しすぎてチンプンカンプ ンで開くことも辛くてしんどかったです。

 ところが、最近自分の中で何か分らないのですが変化が見られるようになりました。辛いながらも何回も何回も読み直してボロボロになってきているテキストの最初の章あたりから、だんだんわかる様になってきたのです。

 しかも以前は1ページながめていると睡魔が襲ってきたのですが、今は目がランランになるのです。そして、暗記用の英文も理屈がわかるようになってきましたので、面白いぐらい暗記できるようになって来ました。勉強が楽しく感じられるなんて不思議です。やっとスタートラインについた気がします。

◆こんな生徒が進学校に多くいる

 中学校時代はクラスで成績は1,2番。誰からも一目置かれる存在。先生からは第一志望校に太鼓判をおされて高校に入学。意気揚々と高校にはいったが、今は惨憺たる成績。後ろから数えた方が早い。こんな生徒が進学校に多くいる。

 ここで踏ん張って成績を上げるのか、そのまま低空飛行を続けるのか、分かれ目の時期だ。 

 こんな生徒に訊いてみた。

 「今より中学校時代の方が勉強していただろう」

 「はい、今は2時間、中学時代は塾に行っていたので4時間は最低やっていました」 

 生徒は現状に勿論満足していない。現状打破したいが、テスト結果をもらう度に友達に負けてやる気が失せているだけだ。
 
 このままで終わるなら、努力のかけらもないただの人だ。誰でも毎回負ければ、やる気をなくす。まずはできる科目から取り掛かり、「試験の勝ち癖」をつけていかねばならない!


◆B判定以上はとって試験に臨んでもらいたい!

 
6月に入りました。受験勉強は順調でしょうか?塾生の成績結果や勉強の進み具合は気にかけています。

 岡目八目という言葉があります。傍から見ていると各人の状況はよくわかります。皆さん、第一志望合格に向けて取り組んでいるわけですが、このままでは間に合わないという危惧の念に陥るのです。

 同じ大学志望の受験生でも1時間に進む量で比べて、2倍ぐらいの違いがあります。

 状況がわかっているので早く計画を立てて助言するのですが、まだセンター対策が精いっぱいで2次対策はちょっと早いですという言葉が返ってきます。

 高校2年生までは自分のペースで勉強できた。3年生の今は、無理してペースを上げて、気力と体力勝負になるので大変になってくるのです。
 
 11月の最後の模試までにはB判定以上はとって試験に臨んでもらいたいと思って、ヤキモキしているのですが・・・

◆成績が伸びる生徒の特徴とは!


中学3年生の保護者の方からメールをいただいた。

『受験までは予定どおり、塾へは行かず
英語はお世話になりながら
他は自分で受験勉強の予定です。

期末考査が終わったら、旺文社の「受験用全国高校入試問題正解」
5教科を取り組み始める予定です。
(数学・理科は現在2周目取り組み中)

県立の英語の8年分の過去問は入手しましたので
これも期末考査後に始めます。
(私立の過去問は9月以降に出版のものが多く、県立過去問の後に予定してます。)』

中学2年の10月から英語を指導している塾生です。
自分で高校受験の問題集に取り組んでいる生徒が
なぜ、英語を習っているのか?

英語の先生の授業が半分はゲームだからなのです。
困ったことに3年生の1学期にまだ2年生の教科書を
やっている状態なのです。

今までForestビジュアル英文解釈の授業を行いました。
高校1年までの課程が終わりました。

中学生が高校受験するとき、
進んで問題集だけでいい、自分でやるという生徒は
やる気があります。

学校で習ってないことを予習をして
自分で勉強する習慣がつくと
塾にお任せで出された問題だけ
解いて高校に入った生徒に比べて
大学受験の時には雲泥の差がつきます。
自分で考えて授業に臨む態度が成績を伸ばすのです。

◆受験の合格者と不合格者の違いとは
 
 
 入塾時に志望校を訊きます。志望校がわかれば、英語のテキストとスケジュールは決まります。模試や毎週行うセンター試験対策の結果をみて、弱点補強を個別指導で行っていきます。

 不合格になる理由は最小限の努力で最大の功績を残そうとするあまり、やる事をやらないことです。試験に出ない問題は極力やりません。問題なのは試験に出ない問題を自分で判断していることです。試験直前、出題されそうな問題に山を張るのは至極当然ですが、常日頃の勉強が大変だという理由で尻込みしているのです。

 一方、合格者はそんな問題が出る可能性があるなら、やってみますと中学生でもトライしているのです。感心するばかりです。これが合格者と不合格者の違いです。

 やっていない問題を解くのは実力がある受験生でもなかなか解けません。やったことがあるから、何とか解けるのです。


 そこまで努力はしたくない。やりたくないと思ったら、そこが自分の限界だと気づくことです。それほど大変な勉強なら、志望校は妥協することです。

 「ほどほどにするのか」、「手抜きをせずにやるのか」、これを決めて受験は臨んだ方がいい。合格するのは厳しいのです。

◆センター試験を私立大専願者は受験すべきか
 
 

 9割以上の短大・大学が参加するセンター試験だが、私立大学専願者は受験すべきだろうか?
 塾生の中に私立大学8校をセンター試験と一般受験を併願すると聞いて驚いたことがある。
 というのは、2月3日から14日の12日間に8校受験すると聞いて、受験に耐えられるのかと心配したのだ。
 私立大学専願者の中には、センター試験を一切受験せず、一般入試に専念しているものがいるのも事実である。センター試験よりも一般入試の方が入りやすいからである。
 1月末にその塾生から受験校を聞いたら、各予備校のデーターリサーチ結果から全部A判定は合格すると信じて、一般受験はせず、ボーダーに達しなかった大学3校を受けることに決めたという。
 2月の受験期、2、3週間で受験できる大学はできるだけ絞った方がよい。この戦略もあるなと思ったのである。

◆MARCH受験は学部を峻別している 

 
昨夜は法政大学第一志望の塾生に英語の成績は現在偏差値40以下だが、3ヶ月で65まで引き上げるので、他のMARCHも受験するようにすすめた。塾生の反応は・・・

 法政大学法学部が第一志望でココだけ合格すれば、それ以上は望まないというのである。現実的だなと思いながらも、その理由を訊いた。

 「併願校として法政大経済学部はどうかな?」

 「経済は田舎なので嫌だ !」

 「中央大は受験しないのか?」

 「オープンキャンパスに行ったら、山の中で驚きました。とても行く気になりません」

 大学が都心回帰を行う理由はここにある。立派な校舎を新築しても田舎では学生は集まらないのだ。青山学院は文系学部を相模原キャンパスから渋谷の青山に移した。

 近くには表参道がある。キャンパスの傍らには骨董通りがあり、有名なブティックが軒を連ねる。東京に来たと実感できるのだ。塾生は法政大と青山学院を受験することになったのである。


◆法政大学志望が増えている理由とは

 
入塾する受験生に面談をして志望校を訊く。早稲田大や明治大などの東京の私立大を志望する受験生も依然いるが、最近は法政大学が多い。続きを読む

◆受験に失敗してからではもう遅い!


 高校受験の時と違って、大学受験は子供任せで大丈夫だろうと考えている親は多いものである。広告でよく見かける塾や予備校なら間違いないだろうと思って子供を通わせているが、成績が一向に上がらない。受験情報が足りないと子供に合わない学校に通わせていることになっているかもしれない。続きを読む

◆第1回模試が終わった。あと1週間もすれば、結果が戻ってくる

 結果を見て一喜一憂する受験生を見て、いつも思うことは結果に踊らされることなく、成績を分析して最終合格につなげることが大切だということです。続きを読む

◆必ず自分に合った勉強法がある


 定期考査や模擬試験の結果をもらうたびにため息が出る。勉強をやってもやっても成績は上がるどころか下がる一方で途方に暮れている受験生はいないだろうか?続きを読む

◆医学部に合格するには


 医者になるには医学部に合格するしか道はない。国公立大学医学部は大学入試の中でも最難関だ。ここにご紹介するブログは医学部を目指す受験生の血と汗と涙の結晶だ。続きを読む

◆センター試験・英語は2020年度から大きく変わる


 文部科学省は2020年度から現行の大学入試センター試験に代わる新テスト「大学入学共通テスト」(仮称)を公表しました。英語はこれまでの「読む・聞く」に加え「書く・話す」ことも評価される。英検が「認定試験」として選定されて、英検ニーズは今後いっそう高まりそうです。続きを読む


◆センター試験・英語で高得点をとるための戦略とは

 センター試験・英語は国公立大・私立大受験生に必須科目である。英語の出来不出来が合否を左右するといっても過言ではない。テキスト選択や得点UPする勉強法、90%達成する方法、センター試験3ヶ月前から直前、そしてセンター試験後から二次試験までの心構えをまとめました。続きを読む

 
◆英語リスニングの秘訣とは!


難関大のための上級問題 特訓リスニング  大学受験の英語長文は読めるようになったが、リスニングに不安を覚えている受験生も多いだろう。

 英文で書かれた単語・熟語や構文ならば、瞬時に思い浮かばなくとも時間をかけて解くことはできるが、リスニングはそうはいかない。
 
 瞬時に音声からイメージを浮かべて、「何が、どうした、何を」と英語の順序で聞く力を養わなければならないのだ。受験英語では一番厄介な代物である。

 リスニング問題の攻略は設問と選択肢を前もって読んでおくことである。話の展開を把握して、設問のところが来たら、集中して聞くことである。

 「難関大のための上級問題特訓リスニング」(旺文社)はスクリプトの空所部分をディクテーションできるように問題が作成されている。内容理解の箇所とスキルアップとなる箇所がうまく空所になっている。

 聞き取れる音は発音でき、発音できる音は聞き取れるという相関関係がある。音声を聞いて発音できるまで徹底的に取り組むことだ。

◆大学受験の英作文で差をつけるには!
 

英作文基本300選  英作文の勉強法に悩んでいる受験生は多い。まず、どのように取り組んだらいいか皆目見当がつかないというのである。

 英作文には暗記でなんとかなる型と翻訳しなければならない型の二つがある。暗記型は文法知識と整序問題の延長で暗記用英作文と熟語を覚えていれば、なんとかなる。

 難しいのは国公立大の二次試験で出題される翻訳型だ。これにも日本文を英訳するものと自由英作文の二つがある。

竹岡広信の英作文 英訳する問題は日本文をよく読み、文法力を駆使して今までに学んだ英作文を借りて書く。このとき、英語でないものを作ると点数はない。自分で言えることだけを誤りをおかすのを最小限にとどめて書くことである。

 勉強法としては学校で暗記する英作文例集があれば、それを徹底的に利用する。なければ、「英作文基本300選」や無料で入手できる表現のための実戦ロイヤル英文法、別冊「英作文のための暗記用例文300」を使う。

 自由英作文対策として、「竹岡広信の英作文」はいい。言いたいことを言える範囲の英語でなんとか伝えることを基本にしている。

 翻訳型にはじめから取り組むことは無謀である。英文を暗記することからはじめて、英作文を書いたら、添削をしてもらうことである。


◆英語読解問題を最短で読めるようになるには!

英文解釈教室―新装版  英語読解問題の点数がとれないと悩んでいる受験生は多い。センター試験では読解問題が約7割を占める。この出来不出来が合否を決めると言っても過言ではない。

 英語構文は学校の授業ではリーディングのまとめとして習うことが多い。細切れなので、英語構文の全体像が理解しづらい。例えば、that-節やIt~that構文などはまとめてやった方が理解が早い。このような観点から
英文解釈教室などの構文集にまず取り組んで、英文を日本語に訳すことなく、英文の順序で目を一度走らせるだけですべてがわかるように練習する。

ディスコースマーカー英文読解 速読する時、目は英文を先へ先へと進めている。読んでいる部分の前後10行ぐらいを視野に入れて読んでいる。この時、論理展開となる、howeverやthereforeなどのディスコースマーカー(談話標識)に注意して英文を読むと論理展開がわかり、先読みすることができる。

 英文の論理展開のルールとディスコースマーカーを会得すると英語読解問題がよくわかるようになる。

 英語読解問題を最短で読めるようにするには、英語構文、論理展開の流れの順で勉強することである。


◆このことを知ったら英語の勉強法が変わる?

即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習  全国的に高校生が使っている英語の文法・語法問題集は「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」(桐原書店)とか、「Next Stage 」(桐原書店)、「UPGRADE英文法・語法問題」(数研出版)、 「頻出 英文法・語法問題1000」(桐原書店)などである。

 これらのテキストを中高一貫校では高校1年から、地元のトップ高校で高校2年から、進学校で高校3年からはじめている。はじめる時期から2年もの差がある。

 定期考査や実力テストで範囲を決めて試験があるので、高校1年からはじめた高校は3年の夏には10回ぐらい終わっているのである。

 こんなことを知らずに高校3年からはじめても既に受験の勝負はついてしまっている。このことを高校2年の塾生に話したら、3年で高校から提供されることになっているが、自分で購入して早速はじめている。早めにはじめないと受験に勝てないのだ。

Next Stage

 やり方として1回目は右半分の解説の理解をすることである。ひと通りやって、理解できないところは必ずForestなどの総合英語で確認する。

 この理解が重要で完全に理解するまで行うこと。これが不十分だと長文問題の文も理解できない。2回目に左の問題にとりかかる。3回目以降は間違ったところの見直しと正解率UPに努める。

 
高校3年の夏休みまでに同じ問題ならば、95%以上できるようにならないと河合塾模試で偏差値65はいかない。旧帝大国公立大やMARCH以上の私立大の合格はない。


◆偏差値50以下からMARCHを目指す英語勉強法とは
 
英文法をひとつひとつわかりやす 英語が苦手で定期考査は英文の和訳を全文暗記して何とか乗り切っているが、模試の長文は全く読めない受験生がいる。

 こんな受験生の弱点は高校1・2年生でマスターすべき文法力がないことだ。文法力がないと文法・語法問題で躓き、長文が読めないので、成績が伸び悩む結果になっている。
 
 この「高校英文法をひとつひとつわかりやすく」は分厚い参考書はなかなか手が伸びない受験生を対象に書かれたテキストだ。



Forest 長文を読むためのノウハウが至る所に散りばめられているので、「Forest」などの分厚い参考書を読むよりも効果がある。

 時間のある高校1・2年生なら、Forestなどの総合英語テキストをやることだ。成績トップクラスの受験生は最初から最後まで読んで、完全にマスターしているのだ。

 このテキストと併せて姉妹書である暗唱文例集+例文ドリルのついた「音でトレーニング」を使って、英作文とリスニング対策を行うと基礎は万全なものにな




◆やっててよかったナンバーワンの英語テキストとは

速読英熟語(Z会)
 最近の大学入試問題の傾向は空所補充や正誤問題が重視されるようになり、熟語・構文・語法をあつかう問題が多くなっている。反対に単語や文法のみの問題が少なくなってきている。

 長文読解問題はあまり難しい単語は使われなくなってきていて、文の前後関係から類推させる問題が多くなっている。このために難解な単語や瑣末な文法知識よりも熟語が多く使われる英文問題が多くなっている。

 熟語は
即戦ゼミ3英語頻出問題総演習(桐原書店)とか、Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)、 UPGRADE英文法・語法問題(数研出版)などにも載っているが、英語の配点が高い受験生はこの速読英熟語(Z会)はお薦めだ。センター試験や私立大学に出題される英単語・熟語や会話文問題の慣用表現がよくまとまっている。日本語の全訳がついているので長文読解にも使える。CDを購入すれば、リスニング対策もできる。さらに巻末の文法解説がいい。

 英語が平均レベルであれば、このテキストを3回繰り返せば、英検2級、偏差値60までは達成できる。この勉強のおかげで英検2級に合格できた塾生もいる。やっててよかったナンバーワンのテキストだ。


◆英単語暗記はこのようにやるのが一番楽!

話題別英単語リンダメタリカ 英単語を暗記するにはどんな方法がいいですかとよく質問を受ける。なかなか覚えられず、苦労するのが英単語暗記である。

 基本は学校指定の英語単語帳をやるのがよい。それは学校で小テストをこまめにやってくれるので記憶できるようになるからだ。ひとりで暗記するとなると覚えるのは難しい。

 ひととおり基本になる英単語を暗記したら、志望校に合わせて、単語を英文の前後関係から類推して読む力をつける。「話題別英単語 リンダメタリカ」(Z会)医学部や難関大の英語長文の単語力がついて、その上に英文解釈とその背景知識までわかるテキストになっている。

東大英単語 「東大の英単語」(教学社)英文解釈のための基本単語が入試問題つきでまとめられているので重宝する。

 英単語ターゲット1900(旺文社)は一語一義の意味で覚えるのに対して、このテキストは派生語や関連語もまとめて覚えることができる。








◆センター試験 発音・アクセントができると得点UPにつながる理由とは


英語の発音・アクセント総仕上げ  センター試験の発音・アクセント対策として、配点が1問2点と低いが、日々英単語を日本語訳だけでなく、発音とアクセントを一緒に覚えている受験生も多いだろう。
 
 しかし、センター試験(本・追試験)で出題された発音・アクセンの英単語は複数回出題されている。つまりセンター試験で出題される英単語は限られているのだ。

 この傾向からまず、過去のセンター試験問題をやることだ。完璧を目指すなら、この「英語の発音・アクセント総仕上げ」(駿台文庫)はCDで聴いて発音するので効果が上がる。発音やアクセント、文強勢問題までを網羅しているので、短期間で完成できるテキストになっている。

 発音やアクセントは規則を暗記をしても、例外が出ることが多く、得点に結びつかない。また、日本語化した英語が特に狙われる。例えば、日本語で「ルーズソックス」のlooseの発音は「ルース」やenergyは「エネルギー」ではなく、「エナジ」などに注意することだ。

 センター試験を第1問から解く受験生は多い。初めから躓くとなかなか問題を解くスピードが上がらない。時間が足りない受験生は第1問発音・アクセントと第2問文法・語法問題を疎かにしている。わからないから迷って時間がかかる。何度も繰り返して第1問と第2問を10分程度でできるようになると第3問からの読解問題に余裕を持って臨めるようになる。発音・アクセント問題の勉強は1回短期間で終えるとあとは模擬試験前に見直すようにすればいい。


◆勉強時間はこんなところにある! 
 
 
早朝、福岡市から佐賀県唐津までJRで出掛けた。出勤・通学時間帯の7時20分の電車であったが、学生が座席を占領して座れなかった。まわりに立っていた数人の男子学生は立ったまま数学の問題を解いていたり、文庫本を熱心に読みふけっていたりした。

 福岡市内を通り過ぎて糸島市に入った。立っていた学生全員も座れるようになった。一車両のうち大半は同じ制服を着た男女の学生になった。どこの学生だろう?

 唐津駅に到着しますのアナウンスでみんな一斉に立ち上がり、支度し始めた。鞄をみたら、wasedaの文字が目に入った。早稲田佐賀中・高校の生徒だった。唐津駅からはスクールバスで学校に向かうようだ。

 スマホで早稲田佐賀中・高校のHPをみたら、福岡からの生徒が佐賀よりも多いことがわかった。交通の便がいいので多いのだろう。それにしても70分近くは列車に揺られ、通学に片道90分以上はかかるようだ。

 首都圏の塾生は満員電車の中、英単語・熟語を聞いているそうだ。通学の時に座ってテキストを読めるのはいい環境なのだ。通学時間は工夫次第で相当な勉強時間が生まれる。有効に使いたい。

◆これなら3ヶ月で
英検2級合格!

 
2016年度から英検2級は語句整序問題がなくなり、Writingが導入された。また、観点別に評価されて下図のように技能バランスが重視されるようになった。今まで軽視されていたWritingの配点が高くなっているので、毎週、添削(無料)を徹底的に行っています。

 毎週実施する過去試験問題(無料)を短時間で解く演習を行って、間違ったところを解説しています。また、単語・熟語・語法問題は個別指導で毎回テストを行って、3ヶ月で合格できるように指導しています。

準1級一次試験の場合



◆高校1年生ならこのことは念頭に置いておきたい! 
 
 模試の結果や成績を聞いて志望校合格に向けて適切な指導を行っている。高校3年生の塾生の中に評定平均値4.6の塾生がいた。第一志望校は地元の国公立大学である。

 この評定値なら、推薦してもらえるはずだ。早めに担任の先生に相談して推薦をお願いした方がいいとアドバイスした。4月に進路の先生に話したら、確定ではないが、学校推薦をしてもらえることになった。第一志望校を推薦してもらえるなら、推薦入試がダメでも、一般入試は受験できるので勧めている。

 下図は文部科学省がまとめた平成12年度と平成27年度の大学入学者選抜概要と平成27年度国公私立別の大学入学者選抜概要である。この図でわかるようにAO入試と推薦入試の割合は増えている。私立大学は約半数がAO入試と推薦入試の入学者なのだ。
 



 
 今年、高校1年生になった生徒までが現行の「センター試験」が実施されるが、一年浪人すると「大学入学希望者学力評価テスト」がはじまる。

 5月末には調査書の評価がはじまる第1回目の定期考査がある。AO入試と推薦入試のことも考えて最善を尽くしたい!

◆受験生はなぜ成績が伸びないのか自分ではわからない! 
 
 
受験生なら誰しも成績を伸ばしたいと考えている。第一志望大学合格に向けて、人一倍努力している。それでも努力に比例してなかなか成績が伸びない。その理由は?

 その理由は自分の弱点がわかっていないことです。間違っているところを自分で修正できないことです。わかっていれば、成績が上がらないことはない。これはなかなか自分ではできません。対策として記述式の添削に取り組む。または個別指導で徹底的に間違っているところを指摘してもらって理解に努めることです。

 昨日、90分授業で何問質問するのかを数えてみました。120問でした。数多く質問するのはどのくらい理解しているのかを確認するためです。ifに例にとると名詞節か副詞節か見分けはどうするのか?わからなければ、Forestなどの総合英語で解説をします。

 英検2級取得者でも記述式問題になると点が取れない受験生がいます。長文の和訳がよくわかっていない。英検のマークシート方式ではなんとなく長文が読めたと錯覚しています。修飾語、被修飾語のかかり方がよくわかっていないので記述式になると点が取れないと判断できるのです。

 間違った箇所を十分に復習をして、復習の質問を受けると何とか解けるようになっています。間違い箇所は何度も質問します。修正はこれくらい徹底しないと直りません。理解できるまでやるので、自ずと成績は上がっていきます。


中学2年生が3ヶ月で英検2級に合格!

 
 塾では「英文解釈教室」を長年使ってきた。このテキストの使用は大学受験用なので高校3年生か浪人生の春から、早く使いはじめたとしても高校2年生の春からだった。 

 高校2年生からの生徒は早稲田大学政経学部や九州大学医学部・法学部などに現役で合格したが、初めからこのテキストを使っても解説をするのにとても時間がかかった。これを使いはじめる前に前段階のテキストが必要であることを痛切に感じていた。 

 そんな折、保護者の方から、まだ中学2年生ですが指導できますかと問い合わせをもらった。自分は医師で長男は国立大医学部に在籍している。受験英語への関心は高く、長男とはビジュアル英文解釈PART1・2(駿台文庫)を一緒にやってきたという話を聞いた。 

 中学2年生は中高一貫校に通っていて、中学校レベルの模擬試験では全国トップレベルで最近は1学年上の模試を受験しているとのことだった。保護者の方のお話では長男が医学部に合格した勉強を振り返ってみて数学・理科は中高一貫校でもカリキュラムの関係からどうしても高校3年までかかってしまう。英語だけは学年に関係なく進められるので、早めに受験レベルまで達したいとのことだった。

 入塾して保護者の医師の方と二人三脚で、「英文解釈教室」をやる前のテキスト選びをして、暗中模索の指導がはじまった。英文解釈は「ビジュアル英文解釈PART1・2(駿台文庫)」。イディオムは「速読英熟語(Z会出版)」。文法は「そこが知りたい英文法(駿台文庫)」「新・英文法頻出問題演習(PART1文法篇)」2冊を「Forest(桐原書店)」の対応する章の解説を加えて指導してきた。 指導3か月で英検2級に合格。そうして1年あまりでようやく「英文解釈教室」に入るに至ったのである。

 このテキストも簡単な構文から入って、2回目に難しい構文とやっている生徒もいるのだが、保護者の医師の方の希望は、はじめから全部やらせてくださいとのことだった。この妥協しない教育方針にあらためて感心させられたのである。


◆センター試験で成績を上げるテクニックとは!

 
GW明けから本格的にはじまる模擬試験。まだ時間が足りませんと言っているものがいるが、マークをするのに時間をかけすぎていないだろうか?

 塾生で1ヵ月前にセンター試験・英語130点だった者がこの1ヵ月で160点をとれるようになった。これは土曜日に行っているセンター試験対策でマークしないで解いたところ全問題解けるようになって点数が上がった。マークする時間に一因があったようだ。



 上のマークシート用紙は読み取れるマークを示したものである。技術の進歩でマークを読み取る能力はこのくらいあるのだ。

 一筆一秒でマークするように心がけたい。この時間を短縮できれば、80分の試験で2~3分は違う。その分を解答をするのに当てるのだ。センター試験・英語の最後の6点の問題を解く時間にあてるのだ。

 こんな工夫をして模擬試験で試してみる。たぶんエラーは出ないはずだ。センター試験の得点UPの鍵はマークを一筆一秒にすることだ。


◆センター試験・英語 (筆記)で90%からその先へ!

 センター試験が終わった翌週から、毎週土曜日にセンター英語 (筆記)対策をはじめました。スカイプのグループ通話で全国一斉に塾生が80分の過去問を制限時間60分で解いています。

 3ヶ月が経ちました。15回ほど対策を行いました。成績結果を第1問~第3問の文法・語法、第4問~第6問の長文読解に分けて、点数を記録して、勉強法をアドバイスしました。ほぼ全員が9割取れるようになりました。

 やり方は、まず、60分で終える。終わらなければ、20分追加して、80分以内で終える。時間感覚を体で覚えることが大切です。わからない問題は解答を見ずに徹底的に考える。150点以下なら、もう一度やるようにすすめました。

 センター試験問題集は難しい方から、駿台>河合塾・追試>本試験の順になっています。実力をつけたい受験生は駿台センター試験実戦問題集からはじめることです。

 90%の得点が安定してきたら、志望大学を決めて二次試験対策に取り組むことです。これもまたセンター試験対策以上に時間がかかります。

 今年の塾生平均は英語(筆記)173点、(リスニング)41点でした。

◆GWがはじまったが・・・・・・
 
 新高校1年生は遠距離通学とクラブ活動がはじまってグロッキーのようだ。GWがはじまったが、GW明けには第1回目の定期テストがはじまる。

 この定期テストから大学入試がはじまるといっても過言でない。というのは、推薦入試はこの成績から入るからだ。

 自分の高校の卒業生の進路をみれば、推薦で何人が合格しているかがわかる。いい大学になれば5段階評価で4以上は取らなければならない。4を取るには、絶対と相対評価があるが、定期テストで何点とればよいのか、おおよそ見当がつく。恐らく校内で5%以内に入らなければならないと思う。

 高校入試がやっと終わったばかりで、やれやれと思っている人も多いだろうが、推薦入試は一般入試に比べるとはるかに易しいのでおすすめなのだ。

 確かに1回勝負の一般入試と違って、推薦入試は3年間の長期戦であり、努力賞みたいなところがある。3年の秋、一般入試がどうしても難しいなら、推薦入試に切り替えられるのが長所でもある。

 このGWに自分の行きたい大学を見に出掛ける塾生がいる。目標を定める上で、立派なことだと思う。高校1年生だからといって、入試が終わったばかりと息を抜いていられないのだ。大学受験はもうはじまっていると思って今度の定期テストは取り組みたいものだ。

◆英検2級に合格したのに志望校に合格できない理由とは 
 
 
6月に第1回英検がはじまる。1ヵ月前になり、本格的に勉強をはじめている受験生もいるだろう。

 英検2級に合格できたのに志望大学に合格できない受験生がいる。高校卒業程度の英語の実力があるのだから、大学は合格できると考えているだろうが、志望する医学部や早稲田、慶應、上智、旧帝大系の国立大学の英語のレベルはそれ以上である。

 折角、英検2級に合格したのに、それに満足してしまって努力を怠らないようにしないと志望大学に合格できないのだ。

 英検2級は筆記65%程度で合格だが、上記の大学の合格には8割以上はとる必要があるし、英検2級合格よりも河合塾で英語偏差値70の方が難しいのだ。

 高校1年生ならば、まず準2級、2級を早めに取得し、本格的に受験勉強が始まる高校3年の春までに英検準1級を取得する計画を立てていく。

 
兎角、受験生は試験に出題されないところは勉強が進まない。受験生の中には自分で分析をして、そこは出題されないと断言する人もいるが、出題範囲の線引きをしないことは賢明なことだ。合格するには、出題範囲よりも、より大きく、深く勉強することである。この意欲の差が合否の分かれ目になっている。

◆英語は日本語とココが違う!

 
He gave a dog the boy.
 6月に英検3級を受験する英語が苦手な高校1年生にこの英文を昨夜、質問してみました。
 
 「彼は少年に犬を与えた」と解答しました。
 間違いですね。
 非人道的な英文ですが、「彼は犬に少年を与えた」が正解になります。

 彼に英語は何が難しいかを尋ねました。
 「英語は日本語と語順が違う」と答えました。
 語順が違うので、わからないという理由はわかっているのです。
 
 英語を学ぶうえで大切なことは日本語と違って単語の位置が問題になります。
 このことをまず意識することが大切です。
 
 以前、この英文ができなかった塾生が感心するほど英文の語順に注意深くなりました。
 プリントが見にくい時、必ず訊きました。コンマですか、ピリオドですかと。
 半年後に彼は偏差値75に達したんです。
 この英文がきっかけで英語が伸びたんです。


◆ゴールデンウィークに差をつける一石四鳥の英語のテキストとは!


 ゴールデンウィークがはじまる。ゴールデンウィーク明けには模擬テストや実力テストが目白押しだ。英語の偏差値が平均50前後の受験生なら、まずは60を目標に立てる。この目標に達成するために最適なテキストがある。

 最近の大学入試問題の傾向は空所補充や正誤問題が重視されるようになり、熟語・構文・語法をあつかう問題が多くなっている。反対に単語や文法のみの問題が少なくなってきている。

 長文読解問題はあまり難しい単語は使われなくなってきていて、文の前後関係から類推させる問題が多くなっている。

 このために難解な単語や瑣末な文法知識よりも熟語が多く使われる英文問題が多くなっている。

 この速読英熟語(Z会)はセンター試験や私立大学に出題される英単語・熟語や会話文問題の慣用表現がよくまとまっている。日本語の全訳がついているので長文読解にも使える。CDを購入すれば、リスニング対策もできる。さらに巻末の文法解説がいい。一石四鳥のテキストである。

 英語が平均レベルであれば、このテキストを3回繰り返せば、英検2級、偏差値60までは達成できる。この勉強のおかげで英検2級に合格できた塾生もいる。模擬や実力テストを目標に計画を立ててみてはどうだろうか?


今年も医学部を受験します! 
 
 
久しぶりにSkypeで医学部受験の塾生と話しをした。彼女は国立大看護学部に合格したが、医者になる夢が捨てられず、入学をせずに国公立大医学部受験を続けて4年目になる。今年も残念な結果となった。

 音沙汰がないので、心配になっていた。自分の心が決まっていない時に声を掛けても無駄だと思っていた。合格発表後に結果をもらってから、1ヶ月半がたっていた。

 この1ヵ月半はアルバイトで忙しかったそうだ。もう、親には迷惑をかけられない。やっと周りの環境の整理がついて勉強できる態勢になった。

 彼女と同じ医学部受験の物理サークルから40代の女性が5年間の受験勉強を経て国立大医学部に合格したことも刺激になったと言った。

 国公立大の医学部合格は難しい。やる気が失せたのなら、それまでだが、医学部を目指した時のことを思い出して自ら奮い立つしか道は開けない。

◆集団授業と個別授業のどちらが成績が上がるか 
 
 
集団授業の経験のある講師であれば教壇から生徒の顔を見れば、どのくらい生徒が理解をしているかがわかる。理解をしている生徒がクラスの半分以上であれば授業をすすめるし、半分以下なら、もう一度復習からはじめる。このようにして授業をすすめている。

 理解している生徒にとっては、授業の8割以上はすでに理解している内容で時間をもてあますことになっている。理解できていない2割のところだけ目を輝かせて授業に耳を傾けている。

 個別授業ではトップクラスの生徒ならば、理解しているところは飛ばして、間違ったところだけ集中的に授業を受けることができる。集団授業に比べてはるかに効率がいい。

 これは逆もまた真なりで、理解ができていない生徒ならば、わからないところをじっくり習ったほうが効率がいいのである。さらに個別授業では生徒が気づかない弱点を見つけることができる。こういう理由から個別授業が集団授業より成績が上がるのだと思う。


◆国公立大二次試験・英語で差をつけるテキストとは


 国公立大の二次試験の英語はセンター試験と問題形式は違う。和訳や要約、英作文が加わるので対策が必要だ。

 受験生は色々なテキストを吟味する時間はあまりない。ただ、合格者が使った評判のいいテキスト1冊を信じて使うのみだが、二次試験・英語の和訳で差をつけるテキストがある。

 それは、「英文解釈教室」である。このテキストは二次試験を受験するレベル以上の学生がつまづくところを十分に補ってくれる。

 また、他のテキストにはない倒置や同格、挿入、修飾語と被修飾語の位置関係の問題まで網羅しているからである。

 300ページあるテキストだが、まず、例題の長文をスキップして進めれば、20時間ほどで終わる。このゴールデンウィークに十分できる量なのだ。

◆受験は好機である! 
 
 
ノーベル化学賞受賞の下村脩氏の「私の履歴書」を読んだ。緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見までに至るオワンクラゲの発光たんぱく質、イクオリンの研究過程に興味を魅かれた。
 
 最後に下村氏が「がんばれ、がんばれ、物事を簡単にあきらめてはだめだ」と若者たちへメッセージを送っていた。

 
私が思うには、みんな若者は、あきらめたいとは思っていないが、自分の限界をうすうす感じている。自分が「変」になる前に自制して、妥協しているのだと思う。

 しかし、長年の教師経験から人生を変えるのは、この限界を突破できたときである。自分ができないと思っていた一回の成功体験が、自分を変える。

 「受験」は、こういう意味で、成功体験ができる「好機」である。もう一度やろうと思っても、こういう機会はなかなかないのである。ベストは叶わないにしても、ベターの成果になるように頑張ることである。


◆部活と勉強を両立させる方法とは 
 
 
昨夜、高校3年生の塾生はゴールデンウィークの5月3日から5日はボート部の合宿があると言った。部活に入っている高校3年生は受験勉強どころではない。部活と勉強の胸突き八丁を迎えているのだ。

 高校1年生で運動部の部活に入った人もいるだろう。中学と比べて、高校の運動部は練習が厳しい。体力がないと帰宅後、風呂と夕食を済ませると睡魔が襲って勉強しないで寝てしまうものがいる。成績は下がって、悲惨な結果になっている。
 
 部活は勉強がおろそかになると考えものだ。この対策は夜は早めに寝て、朝、勉強することである。

 「早起きは自分を賢くする」(船井 幸雄著 三笠書房)を読んだ。大成功者のマイクロソフトの創設者ビル・ゲイツは「朝型人間」である。朝は睡眠を取ったために気分はリフレッシュされ、頭は清新になり、集中できると書かれていた。

 部活で夜に勉強ができない人は、朝1,2時間早めに起きて勉強することだ。休みの日も早起きを習慣づけて勉強するともっといい。


◆医学部や難関大の英語長文対策に最適なテキストとは


 医学部や難関大の英語長文の単語力がついて、その上に英文解釈とその背景知識までわかるテキストがある。

 それは「話題別英単語 リンダメタリカ」(Z会)である。

 最近の医学部や難関大の英語長文は専門性の強い話題が出題される。背景知識がないとわからない。このテキストでは体系的に問題が整理されて、論点が明確にされている。

 長文の項目はグローバル化、環境問題、言語学、差別問題など多岐にわたっている。特に医学部受験生には遺伝子工学、脳死、安楽死などの背景知識は役に立つ。

 英単語のみならず、最近、増えている課題英作文対策にもなるテキストである。

待ちに待ったGolden Weekが勉強スタイルを変える? 
 
 
今年のゴールデンウィークは日並びがいい。5月3日から7日までは5連休となる。以前、5連休を利用して英文法・語法の猛特訓を行った。

 まだ、英文法・語法テキストが1回も終わっていない塾生を対象にゴールデンウィークに「即戦ゼミ3英語頻出問題総演習」1冊を終わらせたのだ。

 自主参加で15人ほどが集まった。1日のスケジュールは午前中に3時間、午後に3時間、合計6時間を5日間、30時間で300ページある即ゼミ3を10ページ、1時間で終える計画である。

 10ページ分を塾生が暗記する。わからないところは元塾生が教壇について質問に答える。40分後にはその範囲の試験を10分行い。間違ったところを見直す。

 ゴールデンウィークに英語の成績が上がるならと勇んで参加したものも5日目の午後、第5章同意語などの語いの問題の時間では、面倒くさいのでやってない受験生が多いが、やっていなければ、長文問題で差がつくところだ。うつらうつらする者も出てきた。私語はなし。ただひたすら机に向かって理解と暗記に努めたからだ。

 やり終わった塾生の感想は、「もうこりごりです。現役で受かります。来年のゴールデンウィークはこんなことやってられない」

 この猛特訓の成果はあった。集中してやれば、成績は上がると塾生も確信を持った。このゴールデンウィークはSNSを断ち、勉強スタイルを変えれば、効果は上がる。

 それでもTDLに行く受験生は気持ちは大学受験に向かっていないのです。

◆第一志望は譲れない? 
 
 予備校のキャッチコピーに「第一志望は譲れない」とあります。第一志望大学にどれだけの受験生が合格しているか?

 定かではありませんが、長年の経験から半分にも満たないと思います。受験した大学に全部合格した塾生は皆無に等しい。今年は東大理Ⅲから10月に志望校を変えて、九州大医学部合格、国際教養大合格者は東京外国語大に不合格でした。

 合格者の半分以上はこの4月、大学の入学式に第二志望には合格できたと自分を納得させて、渋々臨んでまた新たな夢を抱いてスタートを切ったのです。

 受験戦略として第一志望は最後まで諦めずに貫き通す。ダメなら第二志望校に合格する計画も同時に立てておく必要があります。

 第一・第二志望校が同じ科目であれば、問題ありませんが、出題傾向が違ったり、二次試験の科目に小論文(英語)や理科の難問が出題される大学であれば、対策を考えておく必要があります。

◆英語の予習を30分以内で終わらせる方法とは 
 
 
英語は予習をして授業を受けている人は多いと思います。時間がかかりすぎていませんか?30分以内で終わる方法があります。

 英語のリーダーのテキストは長文を読ませて、最後に文法事項や構文をまとめで行うテキストが多いです。

 このようなテキストでは英語構文の体系があまりわかりません。文法のテキストを並行して学んでいますが、はじめに体系的に構文や文法を習得すると授業の予習は30分以内でできるのです。

 それにはまず、Forestなどの総合英語テキストと英文解釈教室の構文を習得するのです。英語の予習の2時間をこれらのテキストを熟読する時間に割いてください。

 英語の予習が2時間かかるという塾生がいました。これらのテキストを終えたら、予習は英文を読み流して、わからない単語・熟語を文の前後関係から類推するだけ、30分以内で余裕で終わるようになっているのです。


◆毎年トップ高校1年生に見られる現象とは!
 
 入学式を終えて2週間がたった。テストを1回終えて結果をもらい、部活を何にするか悩んでいる頃だろう。

 トップ高校の授業進度は速い。3ヵ年の課程を2ヵ年で終える計画だ。高校1年の課程は3学期制の学校であると12月に終える。

 この春の4・5月が要注意なのだ。先生は1学年400人の学校であると成績100番の生徒を対象にした授業を組み立てる。平均よりも成績がいい生徒に焦点をあてて、授業を進める。そうして生徒全体の成績を引っ張っていく。平均以下の生徒は振り落とされることになる。落ちこぼれたら、週末にじっくり時間をかけて予習・復習をすることだ。これを放置すると2学期以降の授業はますますついていけなくなる。  

 文武両道は素晴らしいが、3年の大会までやる部活であると志望大に合格するのは並大抵の努力では達成できない。部活もそのことを考慮に入れて選択する必要がある。部活で全然勉強ができず、大学受験もままならなくなった生徒を何人も見てきたからだ。

 トップ高校に合格したから、大学も何とかなるは思わないことだ。一ランク下の高校入学した方がよかった場合もあるのだ。自分のレベルに合った授業を受けることができた結果である。

 以上のことをよく考えて大学受験の長期計画を考えるとよい。

◆ギェー名古屋大学2名合格

 昨日、週刊朝日「入試速報2017 大学合格者高校ランキング」の記事を見た。これは塾生の進路指導に大変役に立つ。

 名古屋大学工学部志望の高校1年の塾生がいる。彼の高校から名古屋大学に2名が合格していた。あと旧帝大系は京都大学が1名だった。

 昨夜、彼にこのことを話した。合格者が少ないと思ったのかギェーと言って目が点になった。ショックだったのだろう。学年10番ではなく、3番くらいの成績ではないと合格できないとわかったからだ。
 
 この大学合格者高校ランキングは毎年生徒は変わっても大学合格者数は多少の増減はあるが、あまり変わらない。受験の指標になるのだ。
 
 高校1年生ならば、校内でも現役・浪人別に大学合格者数がわかると思います。自分が受験する年もおそらくこのくらいになるだろうと予測を立てて、受験勉強計画を立てることである。
 
 校外模試の結果も重要であるが、校内実力テストでどのくらいの成績をとっていないと合格できないかがよくわかる。まずは校外の敵よりも校内の敵の打破を考えることだ。


受験にでる英語のことわざ 
 
 英語のことわざはセンター試験、私大入試にちょくちょく出題されますね。センター試験の場合はこの長文の例はどのことわざに当てはまりますかという問題。この種の問題はことわざの意味の理解が必要です。

 私大入試の場合は適当な語を入れる問題が多いですね。上智大学の外国語学部・法学部・総合人間科学部の問題では、お馴染みのことわざが出題されました。英語のことわざは一度目を通していれば、だいたい答えられると思います。よく出る50のことわざを問題にしましたので紹介します。

【1】選択肢の中から適当な語を選びなさい。(解答は一番下にあります。)

(1)Birds of (     ) feather flock together.(上智大学)

 (a)a (b)any (c) some (d) the

(2)Don’t put (    ) till tomorrow what you can do today.

(a) out (b) on (c) down (d) off

(3)It is no use crying over (    ) milk.(中央大学)

(a) spilt (b) spoilt (c) split (d) spread

(4)A (    ) child fears the fire.

(a)burning (b) burnt (c) burst (d) burn

(5)A (    ) man will grasp at a straw.

(a)drowned (b) drowning

【2】
(    )に適当な語を入れなさい。

(1)Where there is a (     ), there is a way.

(2)There is no (     ) for taste.

(3)A friend in (     ) is a friend indeed.

(4) Do in Rome (    ) the Romans do.

(5)The pen is mightier than the (    ).

(6)All work and no play makes Jack a (    ) boy.

(7)Out of (    ), out of mind.

(8)A bird in the (    ) is worth two in the bush.



【3】次のことわざと英文が同じ意味になるように(      )に適当な語を入れなさい。

(1)一日にリンゴ1個で医者いらず。

 An apple a day keeps the doctor (      ).上智大学)

(2)かわいい子には旅をさせろ。

 Spare the rod and (     ) the child.

(3)後悔先に立たず。

 What is done cannot be (       ).

【4】次の英文(a)~(e)のことわざと同じ意味の日本文を(1)~(7)から一つ選び番号で答えなさい。


(a)Too many cooks spoil the broth.

(b)Make hay while the sun shines.

(c)Jack of all trades, master of none.

(d)Call a spade a spade.

(e)Slow and steady wins the race.

(1)急がば、回れ。

(2)職をよく変える人は成功しない。

(3)船頭多くして船、山に登る。

(4)善は急げ。(思い立ったが吉日。)

(5)多芸は無芸。

(6)歯に衣[きぬ]着せぬ。

(7)十人十色。

【5】次の英文(a)~(e)のことわざと同じ意味の日本文を(1)~(7)から選びなさい。
答は1つとは限りません。

(a)Don’t count your chickens before they are hatched.

(b)A rolling stone gathers no moss.

(c)All roads lead to Rome.

(d)It never rains but it pours.

(e)All is not gold that glitters.

(1)人は見かけで判断してはならない。
(2)良いことや悪いことは、まとまってやってくる。
(3)危険を冒さなければ大きな成功は得られない。
(4)職業や住居を変えてばかりいる人は地位も財産もできない。
(5)手段は異なっても目的は同じである。
(6)手に入るかどうかわからないものを当てにして計画を立てるな。
(7)活発な活動をしている人は時代に取り残されることはない。


[解答]
【1】
(1)正解は(a) a このaは(=the same)同じの意味。(訳:同じ羽毛の鳥は群れ集まる。→類は友を呼ぶ。)
(2)正解は(d) off、put off(=postpone)延期する(訳:今日できることを明日まで延ばすな。)(a)put out(=extinguish)(光・火など)を消す。(b)put on(着る、身につける)(c)put down(鎮める、書き留める)what~(関係代名詞節:put offの目的語)
(3)正解は(a) spilt、spill(こぼす)の過去分詞spiltが入ります。It is no use[good] ~ing(~してもむだである。)(訳:覆水盆に返らず)*覆水(こぼれた水の意味)(一度しでかしてしまったことは取り返しがつかない。)
(4)正解は(b)burnt 、[burnt(形)火傷した]が入ります。(訳(1):羹[あつもの]にこりて膾[なます]を吹く。(意味:熱かった羹にこりて膾のような冷たい料理にも吹いてさます。)(訳(2):火傷した子供は火を恐れる。)(意味:前の失敗にこりて必要以上の用心をすることのたとえ。)
(5)正解は(b)drowning(溺れかけているので、~ingを使う。)(訳:溺れる者は、藁をもつかむ)(意味:危急に際しては、頼りにならないものにもすがろうとする。)(b) a drowned man は溺れて死んだ人の意味になる。

【2】
(1)正解はwill(名詞:意志)、(訳:意志あるところに、道あり。別訳:精神一到何事かならざらん。)willとよく似ていて間違いやすいwell(名詞)の意味は井戸である。

(2)正解はaccounting(訳:蓼[たで]喰う虫も好き好き。)(意味:人の好みは説明できない。)(there is no ~ing、~することはできない。=it is impossible to doに書き換えができる。)(account for 理由を説明する。)

(3)正解はneed(名詞:困った事態、窮地)(訳:困った時の友こそ真の友。)indeed(副詞:本当に[名詞を強調している])indeedもよく出題されているので覚えておいてください。

(4)正解はas,(接続詞~するように)(訳:郷に入れば郷に従え。)

(5)正解はsword (名)(剣)ペンは剣よりもつよし。(意味:思想や文学の力は武力よりも大きな力をもつ。)

(6)正解は
dull(形)頭の鈍いよく学び、よく遊べ。


(7)正解はsight 去る者は日々に疎し。(親しかった者も、遠く離れてしまうと、しだいに親しみが薄くなる。)

(8)正解はhand 手の中の1羽は藪の中の2羽に値する。→明日の百より、今日の五十。

【3】

(1)正解はaway

(2)正解はspoil(動詞:だめにする)spare(動詞:[惜しんで]使わない)rod(名詞:むち)
(別訳:むちを惜しむと子供をだめにする。)

(3)正解はundone(undoの過去分詞:元通りにする)(別訳:してしまったことは元に戻せない。)

【4】 [解答]
(a) 3 (b) 4 (c) 5 (d) 6 (e) 1
参考
(a)料理人が多すぎるとスープの味がだめになる。
(b)太陽が照っている間に干し草をつくれ。
(c)多芸の者は、かえって一つの芸に精通しにくく、すぐれた芸をもっていないということ。
(d)思ったとおりをずけずけと言う。
(e)省略

【5】

[解答]
(a) (6) (b) (4), (7)(2つの意味がある)(c) (5) (d) (2) (e) (1)


◆英文解釈・関係代名詞の大学受験レベル 
 

英文解釈教室の「関係代名詞」について、最終回です。


関係代名詞を考えるときに大切なことは、関係代名詞によって導かれる節は、関係代名詞を先行詞で置き換えると、主語・目的語・補語の点で欠けるもののない独立した文になるという規則でしたね。最終回になりましたので、「この規則」も頭に入ってきましたよね。では、特殊な問題で確認してみましょう。


下記の英文で考えてみましょう。


There are plenty of people who we know quite well are innocent of this crime.


*plenty of (多くの) be innocent of (について無罪の)crime(犯罪)


[ヒント]
whoの先行詞は。whoの節はどこまでかが、ポイントになります。


[解説]
quite wellを省くとわかりやすくなります。


There are plenty of people( who we know are innocent of this crime)


know areとつながるはずがない。VとVの間に切れ目があると考えて、that:接続詞
と先行詞plenty of people(they)が省略されたと考える。関係詞節はcrimeまで。
whoは主格を受けるので、knowまでが関係詞節ではない。
つまり
(1)There are plenty of people.
(2)We know quite well that they are innocent of this crime.


この(1)(2)文が関係詞節で結ばれたものですね。
[正解]
「訳:この犯罪とは無関係であることを我々がよく知っている人が多数いる。」
今日の問題は関係代名詞の直後にS+Vが挿入された文です。よく出る問題です。間違った人はもう一度復習してみてください。

◆関係代名詞の省略されているところがわかりますか? 
 
 
引き続いて英文解釈教室の「関係代名詞」について、考えてみましょう。


関係代名詞を考えるときに大切なことは、関係代名詞によって導かれる節は、関係代名詞を先行詞で置き換えると、主語・目的語・補語の点で欠けるもののない独立した文になるという規則でしたね。


下記の英文で考えてみましょう。


A schoolmaster recently said that out of the 250 pupils he taught the ones who watched TV were undoubtedly the most intelligent.


[解説]thatはsaidが前にあり、文が続いているので代名詞ではなく、接続詞と考えて、that以下にS+Vを見つける。thatから最後のintelligentまで見て、Vを考える。taught,watched,wereの3つの中でどれか。わかるところから処理していくとwhoの節は先行詞the onesをwho に代入すれば、TVまでで、文が成り立つ。that以下のSはthe ones, Vはwere, the most intelligentをCとすれば第2文型が成り立ちますね。


次に名詞+(関係詞)+【S+V】は関係代名詞、目的格の省略でしたね。pupilsとheの間に関係詞の省略がされていることがわかれば以下の分析ができます。


A schoolmaster recently said [that out of the 250 pupils【he taught 】/ the ones (who watched TV ) were undoubtedly the most intelligent.]


(訳:ある先生が最近、自分が教えている250人の生徒の中で、テレビを見ている子が、いちばん知恵が進んでいることはたしかだと言った。


関係代名詞の解釈問題は必ずはじめに述べた規則がとても重要になりますので、間違った人はもう一度復習してみてください。

◆関係代名詞の省略されているところがわかりますか? 
 
 
引き続いて英文解釈教室の「関係代名詞」について、考えてみましょう。


関係代名詞を考えるときに大切なことは、関係代名詞によって導かれる節は、関係代名詞を先行詞で置き換えると、主語・目的語・補語の点で欠けるもののない独立した文になるという規則でしたね。


下記の英文で考えてみましょう。


A schoolmaster recently said that out of the 250 pupils he taught the ones who watched TV were undoubtedly the most intelligent.


[解説]thatはsaidが前にあり、文が続いているので代名詞ではなく、接続詞と考えて、that以下にS+Vを見つける。thatから最後のintelligentまで見て、Vを考える。taught,watched,wereの3つの中でどれか。わかるところから処理していくとwhoの節は先行詞the onesをwho に代入すれば、TVまでで、文が成り立つ。that以下のSはthe ones, Vはwere, the most intelligentをCとすれば第2文型が成り立ちますね。


次に名詞+(関係詞)+【S+V】は関係代名詞、目的格の省略でしたね。pupilsとheの間に関係詞の省略がされていることがわかれば以下の分析ができます。


A schoolmaster recently said [that out of the 250 pupils【he taught 】/ the ones (who watched TV ) were undoubtedly the most intelligent.]


(訳:ある先生が最近、自分が教えている250人の生徒の中で、テレビを見ている子が、いちばん知恵が進んでいることはたしかだと言った。


関係代名詞の解釈問題は必ずはじめに述べた規則がとても重要になりますので、間違った人はもう一度復習してみてください。

◆英文解釈・関係代名詞で大切なこととは 
 

英文解釈教室の「関係詞」について、考えてみましょう。


関係代名詞を考えるときに大切なことは、関係代名詞によって導かれる節は、関係代名詞を先行詞で置き換えると、主語・目的語・補語の点で欠けるもののない独立した文になるという規則です。


簡単な文で考えてみると


This is the house in which he lives.


先行詞the houseをwhichに代入すると、関係詞節、In the house he lives.は独立した文になるので、inから関係詞節がはじまっている。whichから関係詞節がはじまったのではないと理解することがポイントです。


では次の文はどうでしょうか。


This is shorthand writing, by means of which we can keep up with the talker.



まず、meansを先行詞と考えてwhichに代入。Of the means we can keep up with the talker.となる。しかしこの文に意味を認めることができない。考えを改めて、shorthand writing を先行詞と考え、代入。By means of shorthand writing we can keep up with the talker.意味の通る文となる。


(訳:これが速記法で、これによって我々は話す人についていけるのです。)


関係詞の解釈問題は必ずはじめに述べた規則がとても重要になりますので、間違った人はもう一度復習してみてください。

◆and ,but ,orを見たら 
 

英文解釈教室の「共通関係」応用編について、考えてみましょう。


復習です。英文解釈力を飛躍的に向上させるには、等位接続詞、and ,but ,orの正しい理解が必要である。これらによって結ばれる語句の関係を「共通関係」と呼ぶ。


まず、and ,but ,orを見たら、次に来る語句、節を見て、前の部分から文法上それと対等なものを見つけ出すことだ。1対1の共通関係は比較的容易だが、修飾語がandの後に入ってくると難しくなってくる。


次の英文andで結びついている語は何でしょうか。


This work became the daily, and with many the only, reading of our people.


(解説)andの後のwith many (people)の同形、前置詞+名詞の形を前に見つける。andの前に同形がないことから考えを改めて、the dairy(the+形容詞+[名詞])の形で、名詞が次に来るだろうと考える。the daily(A) and …the only (B)readingと読めれば、with many (people)はthe only 以下を修飾する。


(訳)この著作は、わが国民が日々読むものとなり、しかも多くの人の場合は唯一の読み物となった。


ご理解いただけたでしょうか。また質問してください。

◆英文解釈力が飛躍的に向上する英単語とは
 
 
英文解釈教室の「共通関係」について、考えてみましょう。


英文解釈力を飛躍的に向上させるには、等位接続詞、and ,but ,orの正しい理解が必要である。これらによって結ばれる語句の関係を「共通関係」と呼ぶ。


まず、and ,but ,orを見たら、次に来る語句、節を見て、前の部分から文法上それと対等なものを見つけ出すことだ。


次の英文andで結びついている語は何でしょうか。


The home , the community ,the standard of living ,the recreations ,
and the environment will depend upon your choice of vocation.



(解説)andの後のthe environmentを見つけて、the recreationsを見つける。andは2つのものを結びつけるときはA and B,3つはA ,B, and C,4つはA ,B ,C ,and  D、5つは、A, B ,C , D ,and Eの形になる。ここでのポイントは結びつけられている品詞は何か、いくつあるか等を考えて読まねばならない。2つだけしかないと見過ごしている人が以外と多い。上記の問題のandは5つを結びつけていますね。文を読むときは、後ろから前へ目を動かすことになります。


上記の英文が大学受験になると以下のように色々な節がついて、複雑になります。


The home you make, the community in which you will live, the standard
of living that you will maintain, the recreations you pursue,
and the environment in which your children will grow up
will largely depend upon your choice of vocation.


(訳)人の作る家庭、その住む地域社会、維持する生活水準、求める娯楽、子供の成長する環境は、大部分がどんな職業を選ぶかで決まってくる。


ご理解いただけたでしょうか。また質問してください。



◆It is(was) ~thatの間に副詞要素が入る場合に疑問を持つ人が多いです 
 
 英文解釈教室(It ~ that ~)の構文について質問がありましたので、考えてみましょう。


It was yesterday that Tom broke the window.


さて、この英文は形式主語、強調構文のどちらですかという問いに、強調構文を正解としました。質問は、yesterdayは名詞で、that以下は完全な文だから、形式主語が正解ではないかという内容です。


強調構文はit is(was) ~thatを消すと倒置の形にはなるが、文は成り立つと教えられますね。確かにyesterdayは名詞もあります。形式主語の場合は、頭でっかちの主語を後置した形ですから、it =that~が成立しないといけませんね。この文では、that以下(S’)がyesterday(C)という形は成立しませんね。


例えば


That he is innocent is certain.  →  It is certain that he is innocent.
(彼が無実だということはたしかである。)


この文は成立していますね。


It is(was) ~thatの間に副詞要素が入る場合に疑問を持つ人が多いですね。
ご理解いただけたでしょうか。また質問してください。

◆It ~ that~構文はこのように整理する 
 
 
英文解釈教室(It~that ~)の構文について考えてみましょう

 
It was yesterday that Tom broke the window.

 
さて、この英文は形式主語、強調構文のどちらですか。

 
強調構文が正解ですね。Tom, the windowもそれぞれIt was~thatの間に入れると、強調構文として成り立ちますね。(訳:トムが窓ガラスを割ったのは昨日だった。)


It was Tom that broke the window yesterday.


It was the window that Tom broke yesterday.


では、It was~thatの間に、下記の品詞が入ると(1)~(4)は強調構文、形式主語どちらになるでしょうか。


(1) It was 名詞 that 完全な文
(2) It was 名詞 that 不完全な文
(3) It was 形容詞 that 完全な文
(4) It was 副詞 that 完全な文になっているが、Itにthat~をいれても副詞では成り立たない。 



(1)、(3)は形式主語、(2)、(4)は強調構文となります。
この基本を完全に理解していれば、It is (was)~thatの文をみれば、どちらかよく理解できるようになります。問題のyesterdayは副詞です。大学受験では、It is(was) とthatの間に修飾語が入ってthatまでが長くなると間違うことが多くなるので要注意です。

◆この英文は高校1年生では間違う人が多いです 
 
英文解釈教室からの問題です。次の英文の和訳を考えてみましょう。

(a)The girl called Betty.

(b)The girl called Betty was walking in the street.


上記の英文から、下記の正誤問題を考えてみましょう。

(a)のその少女はベティである。
(b)のその少女はベティである。

 
高校3年生は大丈夫ですよね。1,2年生だと、ちょっと出来があやしくなりますね。単語はわかる。わかるから何となく、訳ができて間違ってしまうパターンですね。


(a)は第3文型で、「その少女がベティを呼んだ」の意となり、その少女はベティではありませんので×。(b)は第1文型で、「ベティと呼ばれる少女が町を歩いていた」の意で○となりますね。(calledは過去分詞、was walkingが動詞)(a),(b)文はBettyまでは文が同じ、was walkingをみて、streetで文が終わっているのを確認して、calledが過去分詞とわかる。

 
英問英答の問題は、間違いを誘うこの手のひっかけ問題が多いですね。よく理解していきましょう。

◆この英文がきっかけで英語の偏差値が75になった! 
 
 
英文解釈教室からの問題です。次の英文の和訳を考えてみましょう。


 He gave a dog the boy.


「この文、中学生でもできる問題じゃないですか。」


「先生、俺を馬鹿にするにもほどがある。」

 
浪人のA君に春、この英文の質問をしてみました。半年後の秋に彼は偏差値75に達した塾生です。彼はいやいや答えて間違えて、目が点になりました。

 
もう一度、英文を見てください。間違いはないですか。自分の答えに自信が持てますか。半分以上の人が間違います。私も教えていて、なぜだろうといつも思っています。

 
英文の単語は全部知っている。「彼は少年に犬を与えた。」が正解と考えた人はいませんか。間違いですね。「彼は犬に少年を与えた。」が正解になります。

 
英語で大切なことは、日本語と違って単語の位置が問題になりますね。それ以来A君は英文に感心するほど注意深くなりました。プリントが見にくい時、必ず聞きました。コンマですか、ピリオドですかと。この英文がきっかけです。


◆受験で不合格になる最大の理由とは!


 
ちょっと勉強したら、テストで80点取れて、満足している人がいる。こういう人って、天才肌なんだけど、受験には向かない。最後のところで、合格に及ばない。受験で合格するにはどういう勉強法を取ればいいか知らない。
 
 受験で合格できるタイプの人は、テキストを1回やって60%。2回目70%。3回目80%。4回目85%。5回目90%と何度も繰り返し、復習して点数を上げることができる人である。
 
 天才肌の人は、このことがなかなか理解できていない。たとえば、大リーガーのイチローがあれだけ活躍しているのに、試合が終わって、なぜバットの素振りをしているのかわからないのである。
 
 不合格になる受験生は何度も復習することがかったるくなってできていない。ただ、復習が徹底していないために合格できない。才能はあるのに合格できない受験生をみて、残念な気持ちになる。辛抱強くやって確実に復習すれば、合格できるのだ!

◆Skype授業でわかる都市部と地方の受験生の生態とは
 
 
4月になりました。今週から新学期が始まります。受験生は勉強の進捗状況を1周、400mトラックにたとえるとしたら、どこを走っているイメージを持っているでしょうか?

 センター試験まであと9カ月。3コーナーを回って徐々にスピードを上げていこうとするところだと思うのです。

 Skypeで授業をしていますから、全国に塾生がいます。都市部の塾生に比べて、地方の塾生はのんびりしています。部活の大会が7月まであれば、まだまだ受験勉強もままならない状況のようです。

 地元の大学に行くのなら、のんびりしていて何とかなります。志望校が東京、名古屋、大阪、京都、神戸の大学となると考えなければならない。地方のペースでは一歩も二歩も遅れをとっているからです。

 昨年の勉強と違って、ランニングマシーンにたとえるなら、走るピッチをあげて、傾斜角度をつけて、走る時間を長くして、負荷をかけていかなければならないのです。

 塾生には10月末までのあと7ヶ月だと思って計画を立てるように言っています。というのは10月末の模擬テスト結果が11月に返ってきて、12月初旬の三者面談で志望校の決定ということになるからです。

 「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがあります。才能や実力のある者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしないたとえですが、早く自分の実力を見せつけないと受験したい大学も受験できません。

 目標として、模試で判定B以上を早めにとって、それを安定させることです。早めに実力を見せつけてください!


◆学歴が良くても将来はない!
 
 今週は教師や人事部で若手の教育に携わっている友人と一杯やった。酔いが回ってきたところで、「大人になって伸びる生徒とは」という話になった。彼らは若者に対して見る目がある。そういった同輩が異口同音だったことに驚いた。
 
 塾に受験のテクニックだけを学びに来たものは、将来伸びが弱いね。与えられるものしか勉強しない姿勢だから、勉強への探究心がない生徒が多いというのである。

 人事部の若手担当は早稲田大のA・O入試で入った学生は仕事ができないし、遅刻が多くて、手に負えないので、本人と何度も面談して辞めてもらったと語った。

 学歴がよいのはいいが、実力がなく、中身がない。大学卒業して就職する会社は我々以上にその点はもうお見通しのようである。老婆心ながら与えられるものしか消化できない者は、自分で求める力をつけない限り将来はない。「メッキはすぐハガレル」ことを教訓としたい。

◆日本の若者を世界に通用する人材にするには 
 
 「日本の若者を世界に通用する人材に」(九州大学大学院教授 久原 正治著 学生社)を読んだ。この本によれば、明治初期の英語教育はそもそも英語を翻訳する日本語が存在しなかったので、法律は英語で、医学はドイツ語で講義されたとある。夏目漱石も森鴎外もこのようにして西洋の文明を直接外国語で学んだのである。
 
 著者の久原教授によれば、日本人は昨今のアジアやアフリカの人と違って、学問は外国語でやるのが当たり前だとは思わなかった。これは日本の学問の発展を考える場合に大変に重要なことのように思える。時間をかけて学問を日本語に翻訳し、より多くの国民が時間も節約できる日本語によって教育を授けることが国の高等教育の方針になったのである。このことが後進国としては大変に教育の進んだ国ができ、先進国へキャッチアップに成功した。
 
 では今後キャッチアップした日本の立場はどうあるべきか。グローバリゼーションが進む中に日本は過去の成功体験から、いまだに西洋の文化を日本語に翻訳して高等教育を進めている数少ない国のひとつである。結果として、日本は、グローバリゼーションの動きに取り残されているので、英語を大学の教育言語として、(1)物の背後にあるものを見抜く抽象化力(2)広い視野で判断するための論理的思考力(3)新しいものへの挑戦力(4)価値観の異なる人を束ねる共同作業力、を持ったグローバルに通用する人材を育てるべきと説いている。

欅坂46と佐藤一斎の共通点とは

 
儒学者の佐藤一斎の「言志四録」を読みました。その中に
「一げて暗夜く。暗夜うるれ。だ一め。」という漢詩があります。

 一斎は「一寸先は闇」だ。この先どうなるかは誰もわからない。でも、暗闇を手探りで歩くような人生はいけない。足元を照らす灯かりを持って、生きていかなくてはならない。その灯とは自分自身であり、「自己の確立」が重要であるというのです。
 
 そのあと、テレビでSongsの欅坂46の歌を聞いていたら、「サイレントマジョリティー」の歌詞が心に沁みとおるように入ってきたのです。

 
『人が溢れた交差点を
どこへ行く?(押し流され)
似たような服を着て
似たような表情で…


群れの中に紛れるように
歩いてる(疑わずに)
誰かと違うことに
何をためらうのだろう


先行く人が振り返り
列を乱すなと
ルールを説くけど
その目は死んでいる


君は君らしく生きて行く自由があるんだ
大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら
僕らは何のために生まれたのか?
夢を見ることは時には孤独にもなるよ
誰もいない道を進むんだ
この世界は群れていても始まらない
Yesでいいのか?
サイレントマジョリティー』
 


 人生の頼りとすべき自分自身とは、唯一無二の存在になることです。他の誰にもない、自分だけが有する能力・個性を育てる。必ず誰もが持っているものです。何か人より少しでも優れているものを見つけて磨きをかけることが、「自己の確立」につながるのです。

◆現代国語がこんな授業ならまずい! 
 
 
高校の現代国語の授業のことについて塾生と話した。

 現国の先生は授業中にその場で問題を作り、生徒に解かせることなく解説します。このような授業だと生徒は問題も解かずにただ聞くだけで時間の無駄に終わっているのではないでしょうか?

 英語の授業で現国のことを聞くのは、現国ができないと英語の成績も上がらないからです。英語の物語文はまだいいですが、評論文や英語のエッセイなどは差がつきます。意見の要約、自分の主張を述べる演習が必要です。現代国語と英語の成績は正の相関関係になります。

 残念ですが、こんな現国の授業なら、自分で勉強しなければなりません。センター試験や二次試験対策の評論問題集が購入できますので、解説が詳しく載っているテキストを選んで始めてください。成果が出るのは半年後ですので、受験で致命傷にならないように、今から始めることをお勧めします。


来春の合格を目指して!

 
今春、残念な結果になり、再起を期すことになった皆さん、忸怩たる思いがあると思います。まずは不合格になった理由を反省してみましょう。解答も出ているでしょうから、徹底的にやるのがいいでしょう。
 
 浪人生にも2つのタイプがあります。ひとつは昨年は部活などでまったく勉強せずに覚悟の浪人の人。もうひとつは模試でA,B判定をとりながら惜しくも不合格となった人です。
 
 前者の人はこの4月から猛ダッシュで勉強に取りかからないと間に合いません。受験のレベルもわかっていないので1年浪人すればなんとかなると思いがちですが、受験は甘くありません。

 
 後者の人は、不合格を受けいれられない思いが強く、勉強がちょっと手につかないかもしれませんが、自分を騙しながらでも徐々に勉強に取りかかっていきましょう。目標は5月の第1回の模試で第1志望校B判定以上までにもっていくことです。成績上位者がいないわけですから、このくらいの成績が必要になります。
 
 両者に言えることは受験時期の1,2月に成績と気力を最高な状態にもっていくことです。人によって違いますから根を詰めても大丈夫な人もいますが、1週間に1日は遊びを入れて、これを自分へのご褒美としてあとの6日間勉強を充実させた方が精神的にいいと塾生にはアドバイスしています。

今日の最高はあしたの最低 
 
 ユニ・チャーム、高原慶一朗会長の日経新聞「私の履歴書」を読みました。最終回「今日の最高はあしたの最低」は名言だと思いました。

 
 人間とは弱いモノで、日々の仕事に忙殺されると、変わりたくない、やりたくない、責任をとりたくないという易きに流されがちだ。これを根絶するにはこの言葉を毎日のように念じるというのだ。
 
 功成り名遂げた方は、現状に満足していない。自ら変化することによって自分自身が成長し、その結果が成果へと結びつくと考えている。
 
 「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」という名言を思い出した。

◆偉人の英単語の覚え方とは 
 
 偉人はどうやって英単語を覚えていたのか?

 森鴎外は著書「ヰタ・セクスアリス」の中で「人が術語が覚えにくくて困るといふと、僕は可笑しくて溜まらない。何故語原を調べずに器械的に覚えようとするのだと云ひたくなる」とある。英単語は語根に接頭語、接尾語で出来上がっていることに着目して鴎外は単語を増やしていったことがわかる。

 「願わくはわれ太平洋の懸け橋とならん」と名言を残し、国際理解と世界平和のために活躍、旧五千円札の肖像画であった新渡戸稲造は自著の中で昨夜書き留めた英単語を朝食の箸を取る前に覚え、食事を済ませて又覚え、通勤のバス停に並んでいるときに覚えとある。細切れの時間を有効に使って英単語を覚えていったことがわかる。
 
 偉人もいろいろ英単語を覚えるのに苦労、工夫していたんだね。ヒントになったでしょうか?

◆古文は嫌いですか? 
 
 古文の勉強が嫌いな人が多いですね。現在使われていない言語をなぜやるんだという人までいます。やる気がなかなか起きないのは私もわかりますが、やらざるおえませんね。センター試験では国語の1/4、私大では1/3の配点になっていますね。落とすわけにはいきません。必ずやれば安定した得点源になる科目です。

 まず文法は動詞の活用、助動詞の活用・意味・接続を完璧にする。早口言葉の要領で繰り返してやれば2,3日で終わります。「えい、やっー」て感じで一気にやって下さいよ。嫌いな科目は一気にやらないと終わりません。

 単語は学校指定の単語帳があると思いますが、なかなか正統派のもので頭に入ってこない。単語帳でコンセプトがよいと思ったのが、「ゴロで覚える古文単語565」です。Hな語呂合わせがあってちょっと恥ずかしくなりますが、その分忘れにくいようです。

 女子の塾生が学校で使っている単語帳がなかなか覚えられないというのでこの本を紹介しました。塾の男の子に見せてもらって「やっぱり私は恥ずかしくて購入できませんので、学校のもので頑張ってみます」と言っていました。でもなかなか点数が上がらない。とうとう本屋で購入してきました。本屋で購入するときは「ドキドキしました」と言っていました。

 彼女はゴルゴをやり始めたら、どんどん単語が覚えられて忘れないと言っていました。苦手の古文を克服し上智大、青山学院、津田塾大と全部合格しました。

 最近は簡素化したゴロ565全単語イラストも出ています。古文が苦手で困っている人は本屋で各参考書を見比べて自分に合ったものを購入してください。


◆孔子が語る「究極の学び」とは


 慶應丸の内シティキャンパスの人気講義、「論語の一言」を読んだ。孔子が教える「究極の学び」は受験生に成績UPのヒントになる。

 子貢問曰、何如斯可謂之士矣、子曰、
行己有恥、使於四方不辱君命、可謂士矣、(子貢がお尋ねした。『どのような人物であれば、士ということができますか。』。先生がお答えになった。『行動する時に恥の気持ちを持っていて、外国への使節として働いて君主の威厳を辱めることがない、これは士と言えるだろう。』。)

 これは「究極の学び」を簡単に伝えている言葉だそうです。行己有恥の「恥」とは自分の中に「もう一人の自分」が厳しく見ているということ。「おまえ、まだまだだぞ。お前より立派な人はたくさんいるぞ。いい気になるんじゃないぞ。恥ずかしいよ。もっと謙虚になれよ」と孔子が忠告する。そんな状態に身を置くことが「恥を知る」ことだ。

 孔子は自分の行動を常に厳しくチェックする「もう一人の自分」を持って、「自分はまだまだ」と思い続けるのが「究極の学び」だとしている。

 結果を出しても満足してはダメだ。人間の成長はそこで止まってしまうということです。

◆東大教授の「受験に勝つための勉強法」とは!

 立花隆東大教授が本の中で「学生当時、東大の授業を1ヵ月余り受講したが、講義を聞くよりは、その教授の書いた本を読んだ方が私にはよかったので、講義には出ず、本を読むことにした」と述べられていた。

 私も同感である。1か月もすれば講義は三四巡して、内容はほぼ察しがつくようになった。講義の教科書を見ると講義内容と本は同一。講義に出ることなく、本だけ読んで理解に努めた。講義が今日のニュースを切り口に話が発展する講義は面白く、出席した記憶がある。

 立花教授がおっしゃるように「講義で語られる言葉より、本の方が何度も吟味されたエッセンスが込められて、まとまってわかりやすいのである」。わかるところとわからないところを取捨選択できるので能率的に学習できるのだ。

 こういうわけで当塾では「英文解釈教室」を長年使っている。これを読んですんなり理解できる受験生には問題はない。ここで問題なのは、わからないところが出た時の処理である。「ちょっとここがわからないので、基礎から段階的に教えてほしい」などの要望に応えてくれるところがあればいいのだ。当塾は自学をして能率的に学習できることを目指している。

 大学受験に勝つためには、まず1科目に最良の1冊の参考書を徹底的にやることが「合格」に一番近いと考えている。

◆現役で合格するには 
 
 
今週、新学期がはじまります。塾生からクラス分けが決まったと聞きました。今後の受験計画を立ててみようという気になります。

 現役で志望校に合格した塾生は週末の過ごし方が良かった特徴があります。土曜日に通学のところもありますが、金曜日の帰宅後、夜6時から日曜日夜12時までの54時間は学校の勉強から離れて受験勉強に没頭したのです。この時間を有効に使うことが現役合格のポイントになります。

 年間、月間、週間計画を立てる。前半は苦手科目の克服に充てる。暗記科目は追い込みで何とかなります。履修が終わった科目は早めにひと通り終える。過去問対策は遅くとも夏休みには3年分は終える。

 学校の授業は一方向の講義ですから、それほど疲れませんが、ひとりで机について集中して勉強するとなると慣れるまで骨が折れます。

 センター試験まであと41週。金曜日4時間、土、日曜日8時間ずつ勉強するとして合計820時間のまとまった時間が取れるのです。

 週末の朝は普段通りに起きる。家で勉強が出来ないときは図書館、学校で勉強してください。現役で合格する人は週末を最大限活用しています。

ひとりで勉強する人が合格する?

 「結局、ひとりで勉強する人が合格する」鬼頭 政人著(幻冬舎)を読んだ。副題は開成➡東大文Ⅰ➡弁護士が教える超独学術だ。現在、著者はオンラインで資格試験対策を運営している。まさに試験対策のプロ中のプロなのだ。

 「合格する人と合格しない人の違いは勉強法の王道を知っているかどうかだ。

 勉強の本質は自学自習にある。講義形式の授業はムダだ。わからなところだけを教えてくれる方が効率的だ。しかし、自学自習の欠点は継続がなかなかできないことだ。

 勉強で成果を出すにはこの効率性と継続性が必要なので、これを踏まえてサポートしてくれる塾・予備校がいい。

 受験生はあれもこれもいろんなものに手を出しすぎ、最後に消化しきれず、時間切れになって不合格となる。過去問をじっくり分析して出題範囲をみきわめて、テキストを選択して、ひたすら繰り返すことが重要だ。」

センター試験・英語で90%達成できるテキストとは 
 
 
センター試験・英語の全国平均は120点、地元のトップ高の平均140点、特別クラスの平均160点 、全国トップ校の平均180点ぐらいである。

 180点、90%は市販のテキストをこのようにやれば達成できる。センター試験・英語を問題別にまとめてみました。

 第2問A・Cは高校でもらう1000題の文法・語法を徹底的にやる。同じ問題で95%以上できるようになるまで取り組む。
◆推薦テキスト
●UPGRADE英文法・語法問題(数研出版)
●頻出 英文法・語法問題1000(桐原書店)
Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)
● 
即戦ゼミ3英語頻出問題総演習(桐原書店)

 第2問Bは文法・語法問題集で解けるようになるが、難関大学志望者には
正誤・整序問題300選(駿台文庫)を薦めます。英作文対策にもなります。

 第3問、第4問、第5問、第6問長文問題は初めにディスコースマーカー英文読解(Z会出版についているディスコースマーカー英文読解別冊を使って論理的文章の展開を学ぶ。速読対策として速読英熟語(Z会出版)を薦めます。このテキストの熟語を覚えたら、CDを使って長文を直読直解できるようにする。文法の巻末解説まで読んで文法の盲点をなくす。構文は難しくないので、難関大学を目指す受験生は下記のテキストに取り組む。
◆推薦テキスト
●イチから鍛える英語長文500(Gakken)

●ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ(駿台文庫)

●英文解釈教室―改訂版(研究社)

●英文解釈教室ー新装版(研究社)

 第1問の発音・アクセントは文法・語法問題集にCDつきで載っている。本格的にやるなら、英語の発音・アクセント総仕上げ(駿台文庫)を薦めます。

 
センター試験で一番要求されるものは問題を解くスピードである。ひとつの方法は80分の筆記問題を80分で解いてもスピードはなかなかつかないので、60分で解く演習を繰り返すことです。

 毎週実施しているセンター試験・英語対策。3ヶ月で120点から180点とれるようになった塾生がいます。センター試験直前に180点がとれるようになっても本番ではなかなか180点はとれないものです。遅くとも11月ごろにそのレベルに達して、何回か取れるようになる必要があります。余裕で本番に臨むことです。それには早めに自分に合ったテキストを選んで始めることです。
◆推薦テキスト

センター試験 実戦問題(駿台文庫)
●マーク式総合問題集英語(河合塾)

◆インターネットビジネスのSEO対策セミナーに行ってきた! 
 
 IT業界は他の産業に比べて活況を呈しているようにみえる。BBC放送でIT特集があった。その中でビル・ゲイツ氏は「インターネットは15世紀のグーテンベルクの活版印刷の発明に匹敵する」と述べていた。

 
 世界史の授業で、中国の蔡倫が発明した紙がタラス湖畔の戦いで西洋に伝わり、このグーテンベルグの活版印刷発明のおかげで聖書が紙に印刷されるようになって、キリスト教の普及が進んだことを思い出した。
 
 インターネットは一種の産業革命なので、産業構造の変化も大きい。新たな仕事も次々に生み出している。SEO対策は日進月歩で目まぐるしく変わっている。
 
 セミナーでは、最近のSEO対策事情がケースごとに述べられて色々参考になった。


◆英会話の勉強はここでする!
 
 
大学時代からの友人の国際商社マンが先日帰国した。3か月ぶりである。彼は、年間3分の1は外国にいる。今回は上海、バンコク、タヒチ、ソウルとまわってきたそうだ。
 
 彼と私の共通点は、旅行好きということ。それも観光地に出掛けるというよりはその地に溶け込む、つまり生活することに主眼を置いている点である。帰国後、彼と会うのは、毎回ツアーではわからない生の状況を提供してくれるからである。

 今回、英会話を勉強するのに、ためになった情報がある。彼は英語のブラッシュアップをしようと考えた。ベルリッツの語学学校に通うのに、日本ではマンツーマンで1時間8,000円に対して、タイだと2,500円で済むのに目をつけ、タイのバンコクで200時間レッスンに通ったというのである。200時間やるつもりなら、同じレベルの授業が海外旅行込みで格安でできるというのだ。
 
 外国の実情は、ひとつの町にじっくり腰を落ち着けないとわからない。そこで自分の知識を総動員して、物を見て、比較することが必要なことをいつも彼から学んでいる。


◆英語と日本語の決定的な違いとは 
 
 
「英字新聞を読む」英語セミナーに行ってきました。サブタイトルは、「日本人はなぜ英語が苦手なのか」の講演でした。3つのポイントがありました。

 (1)英語には、日本語の約2倍の音素があり、日本語にない音素をリスニングすることが難しい。

 (2)動詞の位置の違い。英語は通常、主語の後に来ますね。日本語は文尾にくる。英語を聞くとき、動詞に反応するように気をつけるとよい。

 (3)文構造の違い。英語は構造依存言語であり、日本語は非依存である。たとえば英語と日本語を構造で比較してみると(a)Tom loves Mary.(トムはメアリーを愛しているよ)(b)Loves Tom Mary(愛しているよ、トムはメアリーを)英語は語順が変わると文が成り立ちません。その点、助詞をとる日本語は語順が変わっても意味が変わらない。

 英語は構造がとても大切な言語だというわけです。構造非依存言語に慣れている私たち日本人は、認識が薄いので流されてしまい、苦手な原因になっているというのです。

 また、日本人には「構造を読む習慣がない」。これが致命的になり、英語が苦手になっている。構造を理解して勉強を進めれば、会話までスムーズに習得できるとの結論でした。


◆彼は大学を諦めなかった 
 
 図書館で卒塾生のA君とばったり逢った。彼は高校3年の1年間と浪人の2年間の計3年間在籍した。現在は立派な社会人で30代だ。2年間の浪人後、私立大学に合格したが、合格した大学に満足いかず、入学手続きを放置していたら、入学金の払い込みが遅れて入学できなかった。しょうがなく公務員専門学校にいくことになった。

 この時、私は大学を諦めて、公務員試験合格に全力を尽くすようにアドバイスしたが、彼は大学を諦めなかった。2年後、広島大学経済学部3年に編入を果たしたのである。私が塾生から学んだ一瞬だった。彼は自分を信じて頑張ったのである。 

 人は生まれながらの能力の差は確かにある。これを克服するのは日々の努力である。努力することができれば、遅くとも必ず目標に達する。あれだけ勉強嫌いだったA君が、社会人になって、学ぶことの習慣を身につけて、日曜日の図書館通いが楽しくなったと語った。これは人生に大きな如意棒を手に入れたのも同然だと思った。

◆河合塾模試・英語で偏差値65以上を取るには

 面談の時に志望校を訊く。旧帝大の国公立大か、MARCH以上の私立大である。

 このレベルの大学は英語の配点が高い。英語は河合塾模試で偏差値65以上は取らなければならない。偏差値65以下は他の科目ができても不合格になっている。

 偏差値65突破対策として、長文問題対策も大切であるが、まずはセンター試験第2問の文法・語法問題対策をやることだ。

 まず、高校でもらう1000題の文法・語法問題に取り組むことだ。1月に入塾した高校2年生は高校3年になると、このNext Stage をもらうことになっていたが、それでは間に合わないと1月から春休みまでに2回は終わる計画を立てた。

 まず、やり方として右半分の解説の理解をすることである。ひと通りやって、理解できないところは必ずForestなどの総合英語で確認する。この理解が重要で完全に理解するまで行うこと。これが不十分だと長文問題の文も理解できない。2回目に左の問題にとりかかる。3回目には間違ったところの見直しを行う。

 地元のトップ高校であれば、高校2年から文法・語法問題対策をはじめている。高校3年の夏休みまでに同じ問題ならば、95%以上できるようにならないと旧帝大国公立大やMARCH以上の私立大の合格はない。

◆日本人として世界に誇れる英語力をつけるにはどうすればいいのか?


 NHKテレビ英会話講座講師マーシャ・クラッカワ―さんの「日本人の英語力」を読んだ。

 『どこの国に行っても通用する、日本人として世界に誇れる英語力をつけるにはどうすればいいのか。

 最近では、日本にいながら映画やケーブルテレビの海外メディア、インターネットなどを通じて英米のリアルな英語に直接アクセスできるようになり、また海外旅行やホームステイ、短期・長期の留学までもが比較的簡単にできるようになってきた。

 そのため、これまでの日本語英語教育で行われてきた、文法重視の「読み・書き」を中心とした学習よりも、英語を「話す・聞く」という学び方を重視している人が増えてきた。

 このためにStreet English(街角英語)やInternetese(ネット英語)の影響が多く見られるが、こういった英語は友人や仲間と語らうにはまったく問題ないが、ビジネスや公のパーティーなどで自分の意見を求められるような立場になったときに使うと、まったく相手にされなくなる。

 英語をうまく話すために必要なことは、きれいな発音や会話表現を上手に使うことよりも、文型がしっかり守られていることの方が、はるかに大切である。

 あらためて、文法の大切さを理解して、「読み・書き」中心にした学習をして、5文型のおさらいをしてほしい。』

◆難関大学受験生に圧倒的な支持を受け続け、累計100万部を突破した受験英語のバイブルとは 

 
このタイトルを見て、すぐこのテキストがわかった受験生は一歩先を行っている。
 
 3月17日発売と聞いて書店に行ったがまだ並べられていなかった。昨日、やっと書店でみた。1977年のハードカバーから挿絵が入ったソフトカバーに変わって、今回が3回目になる。

 パラパラと表紙からめくってみた。本文を全文組み替え、内容的にもその一部を現代的な表記に改めましたとあったが、挿絵がなくなったぐらいで、英文は変わっていない。この受験英語のバイブル、「英文解釈教室」は変えてもらっては困るのである。

 
 巷間のうわさでは、センター試験英語対策ではレベルが高すぎて必要ないと言われている「英文解釈教室」。生葉塾では塾をはじめたころから20年間以上このテキストを使っている。

 このテキストの最大の長所は難関大学入試の英文和訳問題の構文が全部網羅されていることである。数学の赤、青チャートの公式を十分理解すれば難問がとけるように、英語においてもこのテキストを十分に理解すれば解けない問題はない。

 ただ問題は一冊300ページあり、余りにも分厚い参考書なので高校生には手に負えない。そこで塾では英文解釈教室をB5用紙8枚にまとめたテキストがある。日本文を読んでもなかなか理解できない事柄を図解したものである。これをもとにレベルに合わせて簡単な構文、短文、例題と順に解説する。これにより難関大学入試の英文和訳問題・長文問題の速読ができるようになっている。


◆今年の大学受験の総括をします 
 
 
塾生の高校では東大・京大に26人が受験して4名が前期試験に合格した。この結果に先生方は大変失望しているという話を聞いた。期待が大きかった分、落胆も大きかったのだろう。

 
大学受験は後期日程の発表をほぼ終えた。センター試験判定結果がA・B判定の受験生は合格で、D判定以下は不合格と判定通りの結果になった。

 逆転合格を目指すなら、センターと二次試験の比率が1:1ではなかなか難しい。センター試験が失敗したら、二次試験の配点が高いところを受験するのが教訓だ。センター試験が失敗することも考えて対策を練りたい。

 反対にセンター試験で好結果が得られたら、私立大学の一般入試で合格できない大学に出願して、合格できた塾生もいた。3科目試験では合格できない大学も、4科目型入試は合格できる場合もあるのだ。国公立大型の受験生は利点を活かしたい。今年のセンター試験の判定結果を参考にするとよい。

 新高校3年は春休みに勉強合宿をしている高校もあるようだ。センター試験までの10ヶ月は瞬く間に過ぎる。気持ちを引き締めていかないと来春の合格はない!


◆今どきの受験生と親とは   
 
 
アメリカに留学したい。両親を説得したが、女の子が一人で行くなんてとんでもないと止められて、仕方なく新聞配達をして資金を貯めて果敢に実行した子がいました。

 
これは稀なケースとはいえ、昔の受験生に比べて、今どきの受験生は過保護すぎます。何とか親が高校卒業後も面倒見てくれると思っている。高校卒業したら、自分で生きてもらう。浪人したらアルバイトしながらやってもらうように言っていた方がいいのです。

 あるお父さんは、浪人は許さないと言って、高3年の秋ごろ、息子を調理師専門学校に入れると言って、入学金を納入しました。息子は子供のころから、一度決めたら実行する父親の性格を知っています。浪人はできない。受験勉強はこの1年だ。大学落ちたら、家を出るか、調理師専門学校に行くかと思ったそうです。必死に勉強をして第一志望校に合格しました。

 この時期、親は受験生との話し合いが必要だと思うのです。やることがないから大学に行こうという子もいます。本当に大学に行った方がいいのか話し合う場が必要なのです。

 大学に行くことが話し合いで決まったら、親の経験から子へ、こんな学部に行ったらどうか。志望校が地元よりもいい大学だったら東京の大学に行かせてやる。子供は将来こんなことやりたいと思っていると率直にこの春休みに話し合いを持つことがいいと思います。


◆高校3年の模試の偏差値は必ず下がる? 
 
 
「高校3年第1回模試で浪人生は返り討ちにしてくれる」と息巻いていた塾生は高校2年ほどの成績は取れず、反対に返り討ちにあったのです。

 
高校3年の春は一生懸命に頑張ったが、秋ごろにやっと2年の時と同じ偏差値が取れるようになって九州大学医学部に合格できたのです。

 現役生と浪人生の成績は11月下旬ごろに同じになるといわれています。浪人生10万人の壁は厚い。このことを現役生は肝に銘じておかなければなりません。

 高校受験は地方の高校では1倍台です。大学受験は国公立大前期で3倍台です。不合格になる受験生が多いのです。大学受験を高校受験と錯覚してはいけません。先日結果をもらった河合塾のマーク・記述模試の結果は一生懸命に頑張っても、来春の結果C判定以下は不合格になると自覚することです。

 第一志望がC判定以下なら今から相当頑張らなければなりません。受験生は成績は頑張ったら頑張った分だけ成績は伸びると思っていますが、他の受験生も頑張っているのです。相対評価の偏差値にはなかなか反映されません。早めに受験勉強に入ることが一番です。


◆大学受験の勉強開始時期とは

 「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、早めに受験勉強を開始していく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は早く切った方が良いが、なかなか高2生から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。
 
 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 私は自分というものを自分がよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。
 
 忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。国公立大学医学部などの難関校を志望しているものは高1の今からもうはじめないと間に合わない。

◆なかなか勉強したことが覚えられない。やったことなのに思いだせない。こんな悩みのある受験生なら一読に値する本とは


 「偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法」杉山奈津子 著 (角川SSC新書)である。地方高校の芸術コースに通う著者は勉強法を見直すことで見事、東京大学に合格を果たした。

 受験勉強の成績は「質」×「量」で決まる。効率の良さや適切な勉強法などの「質」を改善することによって成績は上がる。

 受験勉強をはじめる前に勉強法を考えることは大切なことだ。勉強法より問題を一題でも多く解く方がいいと考える受験生も多くいるが、科学的な根拠に基づくこの勉強法には説得力がある。

 Amazonでなか見を検索できます。記憶法、時間管理、睡眠のとり方などは参考になります。勉強は基本的には一人で行う孤独なものです。受験勉強の指針となる本です。

◆受験生に送る春休みの心得

 
 受験生が、朝9時起床では遅すぎる。ぐずぐずして昼から勉強なら、来春の「不合格」は半分決まっている。
 
 国立医学部を目指す塾生がいた。彼は毎朝3時に起床して4時から勉強していた。浪人生で毎日同じスケジュールをこなしていた。
 
 彼に「なぜ、早い時間から勉強しているのか」と訊ねたことがある。起きてから5時間くらいで試験に臨んだら、頭がさえて実力が発揮できたというのである。これは昼夜逆転の生活をして、医学部受験に失敗した経験から生まれた勉強法だったのだ。
 
 「失敗は成功の母」という、ことわざがある。失敗の苦い経験をしてはじめて「自分の甘さ」に気づき、反省をし続け成功するのである。
 
 「失敗=不合格」はこの点において良薬になるが、来春にわかっても時はすでに遅い!


◆慶應義塾大学医学部合格者が語る「合格の秘訣」とは
 
 慶應義塾大学医学部合格が決まって、塾生と久しぶりに話しをした。Skypeで授業していたが、書画カメラで答案を見ていただけなので、顔を合わせるのは久しぶりだった。

 受験中は息抜きの無駄話は一切しなかった。というのは2時間の授業中に得点を最大限に上げるパフォーマンスを求められているので、集中力を欠くことになるからだ。

 今回、塾生の勉強方法をじっくり訊くことができた。

 塾生は学校の授業は集団形式の授業で無駄が多いと言った。わかっていることを授業されると聞く気にはならなかった。このことを担任の先生が理解を示してくれて、授業中は自習が許されたそうだ。

 慶應大学医学部の二次面接。現役女子の塾生はスーツ姿の浪人男子が多くて面食らったそうだ。
女子は150人の中でたったの4人だった。

 現役生にとって医学部受験は浪人生との戦いでもある。中学・高校時代にはやりたいこともいっぱいあった。医学部に行くために好きなクラブ活動も中学1年で辞めたという。受験勉強は時間が限られている。最優先して行うことを選択し、やりたいことも削れるかどうかが合格の秘訣と考えていたのだ。

◆英検2級合格に一番力を入れたこととは

 私は高校1年の冬に、英検2級に合格しました。10月の筆記試験は合格しましたが、二次試験は不合格、再チャレンジで2月の二次試験に合格しました。

 7月の準2級の試験に合格してからすぐに2級の勉強を始めました。毎週の英検対策を引き続き受けましたが、準2級と比べて長文問題の問題数が多くなったため、最初は時間内に読み終わることができず、難易度の大きな差に焦りを感じました。でも、英検対策が終わった後、構文や出やすい接続詞、注意して読むべき箇所などを先生に教えていただいたことにより、だんだんと早く読めるようになりました。週1回、定期的に過去問を解き、わからなかった単語や熟語を辞書で調べ、さらに自分でまとめて復習しました。

 私が一番力を入れたのは、新しく導入されたライティングです。過去問にのっていなかったので、旺文社の予想問題集を用い、自分なりに書いて先生に添削してもらいました。テンプレートや構文、書き換えなどを覚え、あとは難しく考えず、中学生レベルの文法・構文で書くように心がけました。結果、ライティングのスコアが一番よかったです。

 二次試験では、過去問のCDを使って、声に出して練習したり、質問に対する答えを英語で紙に書くという練習もしたりしました。紙に書くことで、正しく答えられているかが自分でもよくわかるので、効果があったと思います。さらに、構文や理由にできそうな単語を覚えて迷わずに口に出せるようにし、ライティングと同様に中学生レベルの文法・構文で答えられるように練習をしました。本番では、笑顔で相槌を打ちハキハキと受け答えしました。無事合格することができ、自信にもつながりました。うれしいです。先生、ご指導ありがとうございました。

◆アリストテレスが残した「受験に勝つヒント」とは
 
 
「『自分の壁』を破るいちばん簡単な方法」を読んだ。 無駄なく、無理なく、最短で自分を変える最上の方法は日常の習慣を少し変えるだけで、成果は何倍にもなり、それを積み重ねることで人生はさらに好転していくとあった。
 
 たとえばニューヨークからロサンゼルスへ向かう飛行機の方角が1度ずれていたら、飛行機はロサンゼルスではなくメキシコへ行くことになる。「たった1度」でも目的地とはかけ離れたほうへ向かってしまう。
 実は人生でもこれと同じことが起こっていると著者のスーザン&ラリー・ターケル氏は説く。
 
 あなたの人生は、たぶん自分で思うほど悪くもなく混乱もしていない。そこでほんの少しだけ習慣を変え、継続していけばとんでもない成果をもたらすというのだ。
 
 アリストテレスもまたこんな助言を残している。「人間は習慣の動物である。優秀さとは、ひとつの行為ではなく習慣のことをいう」
 
 これは勉強にも使える法則だと思う。たとえば苦手な科目の勉強はなかなか進まない。無理なく自然に身につくように考えてみよう。英語のリスニングはなかなか手が回らず後回しになっているのではないか。毎朝10分程度問題を解いて音読を習慣にする妙案が浮かんだ。

◆来春の合否結果はズバリこうなります!
 
 
こんなタイトルを見て、眉唾物だと思っている受験生もいるでしょう。塾生の模試の結果から来春の合否結果はこうなると予想がつくのです。

 高校2年生の方は全統マーク・記述模試の結果をもらったと思います。同学年による最後の模試です。というのは4月以降の模試は約10万人の浪人生が加わるからです。

 塾生の結果を毎年教えてもらって進路指導していますが、この結果がほぼ来春の結果になります。おそらくA、B判定を取っていないと合格できません。E判定ならば、受験校変更で対策を立てる必要があります。

 これは高校3年生になって一生懸命に勉強してもこの結果なのです。第一志望が同学年でC、D判定であれば、今のペースで勉強してもおそらく不合格。相当頑張らないと合格できないと考えてください。浪人生の力は大きいのです。悠長な勉強ではまず合格はないと思って対策を立てることです。


◆インターネットの時代に家庭訪問教師がいいですか?

 受験生の保護者の方から、お問い合わせがあった。

 「Skypeってなんですか?」

 「インターネット回線を利用したテレビ電話です。インターネット環境であれば全国無料で利用できます。Webカメラを購入してもらって、USBでつなぎ、スカイプをインストールすれば、すぐ無料で利用できます」と説明した。

 「そんなわけないだろう」と保護者の方が不審がられたのはSkypeで授業をはじめたころだった。
 
 あれから8年がたった。


 
このインターネットによる家庭教師の授業は家庭訪問の教師と比べて、ご家庭と教師の双方に以下の長所があると思います。

 ①移動時間がかからないので、時間を有効に使える。②交通費がかからないので費用が安くすむ。②送り迎えや自宅に先生が訪問することなどの負担がない。③親の授業参観ができるので安心である。④講師は生徒の真向かいか、横について指導する個別指導塾と比べると、Skypeでは生徒の表情が見えやすく、理解度を判断しやすいので、授業の進度を速くできる。また、生徒から講師への心理的な圧迫感がない。

 高校生は部活動で夜も遅くなりがちで、帰宅は19時、20時になっています。親も男の子であれば、夜遅くても心配しないでしょうが、女の子は心配になります。
 このような観点からのインターネットによる指導を選択されていると推測できるのです。

 各校の募集がはじまっています。授業内容を検討されて、無料講習に参加してみるといいと思います。

◆センター・私大・二次英語対策が一石三鳥でできるテキストとは

 
先生、次はこれでお願いしますといつもテキストを提案してくる塾生がいる。今までで90冊ほどのテキスト(テキスト一覧)を使ったので、レベルと志望校に合わせてアドバイスをするのだが、ご要望とあれば、興味もあるので使うことにしている。

 塾生が勧めたのは「イチから鍛える英語長文500」(Gakken)だった。英語長文を読むのに最適なテキストだ。センター・私大・二次対策が一石三鳥でできて、速読ができる読み下し訳とリスニング対策のCDがついている。

 高校入試ころは週3回通った塾でオリジナルテストを受けた受験生は多い。これは単元ごとに試験に出る問題を何度もやって知らず知らずのうちに対策ができていた。

 大学入試対策ではオリジナルテストはなかなかない。志望校に合わせて自分で傾向を考え、対策を考えていくことになる。志望校に合ったテキスト選択。これが合否に大きくかかわってくる。

 今日紹介したテキストと学校で使っている1000題程度の文法・語法問題集、速読英熟語(Z会出版)を十分にこなせば、まず偏差値60を超えることができる!

◆「不合格」を人生のチャンスに!

 
全国各地の国公立大学で前期日程試験の合格発表がはじまっています。貼り出される合格掲示板の前には受験生と保護者、その周りを報道各社のカメラと新入生勧誘の運動部の胴上げ隊が陣取っています。
 
 掲示板が貼りだされると歓喜と悲嘆、天国と地獄の光景になる。

 大学に落ちて人生終わったと感じている人もいるでしょう。長い人生をみているとそうはならなかったのです。人間は成功よりも失敗から多くのことを学びます。この「不合格」の挫折が人生のチャンスになっている人が多いのです。自分が失敗をしたことによって人の失敗も寛容になる。心の幅が広くなっている人が多いように思えるのです。

 「不合格」で人生を真剣に考えるようになった。人生は適当にやってなんとかなると思っていたが、これではダメだと気づいたという話を塾生から聞きました。いい経験を積んだと思います。

 D、E判定で落ちた。当たり前です。模試もA判定、センター試験もA判定で落ちた受験生もいるのです。甘かった自分を反省して来春の合格に向けて走り出しましょう!


◆英検2級二次試験対策とは 
 
 英検2級の第3回結果が返ってきました。一次試験で+3の成績で二次試験不合格になった塾生がいました。授業で二次合格に向けて対策を考えました。

 
塾生は英検2級二次試験面接完全予想問題(旺文社)で対策を行ったといいます。これは、最低限2,3回はやる必要があります。

 しかし、二次試験の問題は想定外の質問が出るのです。

 塾生に問題の内容を訊きました。

 「電気の無駄遣いをしている家族がいます。あなたは無駄遣いをなくすためにどういいますか?」

 受験者自身の意見を問う質問です。色々考えたが、英語で構文が出てこなかったといいます。回答の途中で時間切れで止められたということです。

 往々にして慣れない英語で答える二次試験はこんなことになってしまいます。

 この対策としてスラスラ英語が出るように基本的な構文は暗記して何度も発音しておく必要があります。想定問答を考えて、自分ならこんなふうに答えると考えてみるのです。すぐに英文が口に出るようにするには練習が必要です。

 次回はこんな対策をとれば、自ずと合格になるでしょう。


◆先生、絶対に医学部に合格したいんです!

 絶対に医学部に合格したいという塾生がいる。医者になるのが一番の目的なので、合格できる大学を探している。
 
 赤本を北海道から九州まで、くまなく医学部の英語の問題を見て、彼に一番適している大学を助言した。医学部の英語問題といってもいろいろある。全然出題形式が違うことににあらためて気がついた。
 
 
今年春に医学部が新設される私立国際医療福祉大の成田キャンパス(千葉県成田市)。首都圏という立地のよさのうえ、6年間の学費が1850万円と私大で一番安く、人気になった。新設は、ほかの大学の志願状況にも影響を与えたようだ。

 同日に試験があった自治医大(栃木県下野市)は、志願者数が前年の2292人から2071人に減った。試験日が重なったことも一因だ。

 医学部受験の動向をみるうえで、試験日の重なりは欠かせない。

 帝京大は試験日を昨年より約1週間早め、3日連続で1次試験を実施。課題作文など2次選考も設けた。帝京大はまだ志願者数を公表していないが、試験日が重なった東京女子医大は223人、昭和大は262人、獨協医大は145人減っている。

 国公立大ではセンター試験・国語で思ったように点をとれず、国語の配点ウェートが低い大学に出願した受験生も多い。前年の志願者が多かった大学を敬遠して、少なかった大学に出願する、隔年現象もみられた。

 医師になるための資質は筆記試験だけでは測れない。論理的思考力、判断力、表現力など、多様な観点から評価するため、最近は面接が重視されている。
 
 医者になれるなら、全国どこでも行く気があれば、過去入試問題を全部検討してみて、数校に絞って対策をたててみるのがよい。

センター試験・英語 (筆記)で9割とった受験生とは

 
今年のセンター試験・英語(筆記)で9割以上とった受験生は異口同音で言います。
 
 「試験は60分で終わって、残りの時間で見直しをやった」
 
 60分で終わる実力がないと9割は取れないのです。


 今週の土曜日からセンター英語 (筆記)対策をはじめます。スカイプのグループ通話で全国一斉に塾生が80分の過去問を制限時間60分で解くのです。

 センター試験模試、1番から順番通りに解くと6番の問題の途中で時間切れになり、最後まで解答できない受験生が出ます。平均点120点前後の受験生は、問題を最後まで解くことができず、当てずっぽうにマークしています。

 まずは2番の文法・語法問題対策として、問題集1冊(UPGRADE 英文法語法問題(数研出版)、英語頻出問題総演習(桐原書店)、Next Stage (桐原書店))を徹底的に取り組んで1問15秒で解けるようにしてください。トップ高校では毎週これらテキストの小テストが行われていると聞きます。同じ問題で95%はできるようになる必要があります。

 センター対策をはじめた当時、制限時間をせめて70分にしてくれませんかと塾生から言われたことがありました。模擬試験よりも悪い点数になって、自信を失ってしまうからというものでしたが、効果が出ないという理由で60分で続けました。この塾生のセンター試験結果は190点(筆記)。満面の笑みを浮かべて、この指導を受けてよかったと言ったのです。

 また、この対策をはじめて3か月で94点から186点取れるようになった塾生がいます。最初はつらかったと思いますが、「継続は力なり」で毎週やることによって短時間で問題に反応できるようになったのです。

 今年の塾生平均は英語(筆記)173点、(リスニング)41点でした。

◆国公立大前期試験の不合格から後期日程試験まで 
 
 
国公立大前期試験日程の発表が始まっています。A・B判定を取っていても不合格。なかなか厳しい結果になっています。

 不合格だったら、悲しみに暮れている暇はないのです。気持ちを切り替えて後期日程試験勉強に打ち込むことです。終わりよければ、すべてよしとなるのですから。

 まだ、発表前で合格は大丈夫だろうと思っている受験生も国公立大志望ならあと5日は不合格のことを考えて、準備をしておきましょう。

 卒業式も終わり、まわりの友達は大学が決まってお祭りムードの中、勉強するのは辛いですが、この5日は受験で最大の踏ん張りどころです。集中していきましょう!


◆大学合格したらTOEIC,トイック、toeic


 
タイトルをみて、「何?」と変に思った方もいるだろう。こんなタイトルにしたのは、3月になってそこかしこからTOEICの話を聞かなかった日がなかったからである。

 現在高校生の親世代であれば、TOEICといえば、就職してから海外支店・部門を目指す者の試験であり、大学時代にTOEICの勉強を経験した方はあまりいない。しかし現在は大学入学時の英語クラス分けに採用され、大学院入試では700点取得が受験の最低条件の試験になっている。

 TOEICを5回受験して515~570点となかなか点数が上がらないので、入塾した大学生がいる。1年目の3回は結果は680点・640点と665点と伸び悩みであったが、昨年は770点をとった。今週の日曜日の試験は830点はとりたいので頑張りますとメールが来た。

◆成績が学年で1番が陥るワナとは 
 
 
推薦入試があるので塾生に評定値のことを訊いてみる。A段階の4.3以上が多く。4.6の者も数名いる。そうすると成績は学年1番の者もいるのだ。

 学年で1番だと先生や周りの友達からはちやほやされて羨望の的になっている。

 しかし、ここに陥るワナがある。学校内で成績がいいとそれで満足してしまう。受験生のものさしである模試を受けていないと自分の全国成績順位がつかめていないのである。

 「井の中の蛙」にならぬように模試を受けて、成績を客観的に見ることが大切なのだ。受験では「慢心」は敵になる。

◆受験で合格する強運の法則とは

 能力開発の仕事に30年以上携わり、ビジネスや受験などであらゆる分野でツキと運に恵まれた多くの人を輩出してきた西田文郎氏の「強運の法則」を読んだ。

 この本で重要な点は成功するほんの数%の人間と、それ以外の大半の人間の違いとは、意識上ではコントロールできない無意識領域の脳が、物事に肯定的か否定的かによるということであった。

 たとえば、成功する人間の脳は、脳内に肯定的思考のネットワークが張り巡らされているため、目標達成のイメージを送り込むと、条件反射で「できる、うまくいく」の思考をするのに対して、否定的なネットワークになっていると、どんなにプラスのイメージを送り込んでもうまくいかず、「むり、できるわけがない」と脳が判断して、能力が発揮されないこととなるということなのだ。ゆえに成功できるかどうかは、「脳の条件づけ」いかんといえると述べている。

 長年の受験指導経験から、合点のいくところが多々あった。受験生でいえば、「徹底したプラス思考」の持ち主でないと「合格」はない。この本のトレーニング法に従えば、「マイナスの言葉を使わない」ことだ。ご関心を持たれた方は一読することをお勧めしたい。

◆千葉大合格発表の前に
 
 一ヶ月連絡を入れず申し訳ありませんでした。何度も連絡をしようと思ったのですがうまく言葉が見つからずひと月がたってしまいました。試験は自分の持てる力は出しきれました。でも、足りませんでした。

 千葉大医学部を受験した塾生からメールをもらってSkypeで話した。2日目個別面談の模様は1対1で3人の面接官と面接を行った。それが終わって4分の1の受験生が再面接に臨んだ。再受験生は高校卒業からの経緯をこと細かく聞かれたと言う。

 最後の面接官から他に合格できる大学もあるのに頑張ってねと声を掛けられたそうだ。この言葉を聞いてセンター試験の結果も見ながら、この言葉が出たのか。不合格だと思ったという。

 自分の勉強がまだ足りていないことがわかったから、前期日程試験は受験してよかった。医学部に行く気持ちが変わらないので、母親から勧められたアルバイトをやりながら、もう1年やる事に決心がついたと言った。

◆来春の合格に向けてアドバイス!

 今春、残念な結果になり、再起を期すことになった皆さん、忸怩たる思いがあると思います。まずは不合格になった理由を反省してみましょう。解答も出ているでしょうから、徹底的にやるのがいいでしょう。
 
 浪人生にも2つのタイプがあります。ひとつは昨年は部活などでまったく勉強せずに覚悟の浪人の人。もうひとつは模試でA,B判定をとりながら惜しくも不合格となった人です。
 
 前者の人はこの春から猛ダッシュで勉強に取りかからないと間に合いません。受験のレベルもわかっていないので1年浪人すればなんとかなると思いがちですが、受験は甘くありません。

 後者の人は、不合格を受けいれられない思いが強く、勉強がちょっと手につかないかもしれませんが、自分を騙しながらでも徐々に勉強に取りかかっていきましょう。目標は5月の第1回の模試で第1志望校B判定以上までにもっていくことです。成績上位者がいないわけですから、このくらいの成績が必要になります。
 
 両者に言えることは受験時期の1,2月に成績と気力を最高な状態にもっていくことです。人によって違いますから根を詰めても大丈夫な人もいますが、1週間に1日は遊びを入れて、これを自分へのご褒美としてあとの6日間勉強を充実させた方が精神的にいいと塾生にはアドバイスしています。

◆受験生に送る必勝法とは!

 3月がはじまった。受験生にメッセージを送りたい。今年もあっという間に2ヶ月が経過した。これからセンター試験までの10ヶ月あまりも、また瞬く間に終わることになる。

 現役の受験生の考えていることはだいたい皆同じだ。夏まで部活をやって、それから本格的に頑張れば、高校受験と同じようになんとかなるだろうと思っている。だが、来春の大学受験は高校受験と異なるのだ。現役生とは別に浪人生がいるので、なかなか厳しくなるのである。

 残念ながら浪人生になった人なら、自覚していると思うが、試験日があと1ヵ月先だったら浪人せずに済んだだろうと考えている人もいるはずだ。受験は先手必勝である。この春からの猛ダッシュが勝負を決めるのである!

◆不合格の翌日から勉強を開始するように指導してきた

 以前は来年の受験が決まったら、不合格の翌日から勉強を開始するように指導してきた。これは精神的にも負担が重いと考え、最近は「1週間は遊んでから」と言っている。しかし、3月に入って卒業式も終わった。受験勉強をはじめないと時間がなくなる。

 勉強をはじめるのはいいが、机につくといらいらして手につかなくなる人がいる。まずこの対策から今日は話したい。机につく習慣がない人は自宅で勉強をやりはじめると、いらいらしてなかなか進まない。勉強をせねば合格はないという思いはあっても、体がついていかないのだ。こういう人は体を慣らすところからはじめることだ。

 まず勉強せずとも時間を決めて机につく。いらいら虫が起きたら原因を考える。

【例】

・問題がわからなくて、手に負えなくなってやる気をなくした。
 ⇒わからないところは後に回してできるところからやる。

・勉強をする気がしない。
 ⇒この時間はがんばって勉強して早目にやって遊ぶ。

 などの策を考えていらいら虫を抑える。

 
 誰でも土・日曜日の1日、すんなり8時間勉強できるようになったわけでなく、3,4時間だったのが、5,6時間となり、いつの間にか平気で8時間できるようになったのだ。勉強を習慣づけていったお陰なのだ。

 まずは早寝、早起きで午前中の3,4時間できるかがポイントになる。自宅で勉強部屋があるのにできないなら、図書館に行くこともできるが、まずは自宅で勉強できるようになった方が効率が良い。


高校入学前ですが、名古屋大学工学部を目指します! 
 
 
1月に入塾した中学3年生がいる。県立のトップ高校は評定値が合格点に達せず受験できなかった。2月私立高の特待生試験に合格。名古屋大学工学部を目指すというのだ。

 話を聞いてみると、中学は大学の附属中学であるが、校内の成績はあまり良くなかった。それでもトップ高校には合格できると思っていたが、願書で蹴られて挫折した。それなら、大学はずっと行きたかった名古屋大合格を目標に高校1年から勉強を始めるというのだ。

 高校受験に失敗して、大学受験に成功するケースはよくある。高校受験に失敗したから大学で志望校に合格できるのだ。

 これには条件がある。失敗した悔しさを3年間忘れないことだ。「
喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざにあるように半年、1年もたてば、不合格の気持ちも薄れてくるものだ。

 昨日の授業ではこのことについて本人と話した。まずは、勉強に対する姿勢だ。真剣に取り組むためにスマートフォンでゲームやSNSはもう始めているようだが、勉強時間中はやめる。この弊害は受験ではものすごく大きい。落ち着いて勉強などできていない。成績が上がらない原因になっている。

 また、読書習慣をつける。読書は全然やっていないようだが、本を全く読んでない受験生の国語、英語、小論文は手の施しようがない。

 高校入学前から大学受験勉強だから、燃え尽き症候群にならないようにすることにも気をつけるように言った。今から大学受験まで3年間、二人三脚がはじまるのだ。

◆東大教授が教える独学勉強法とは


 東大教授が問う。もし、みなさんの中で受験がうまくいかなかったというだけで自分に能力自体がないと思い込んでいる人がいたなら、それは非常にもったいないことだと。受験勉強のような勉強が不得手でも、論文を書いたり経済学を理解する能力は抜群にある人はとても多いのだからと。

 著者の柳川範之東大経済学部教授は大検を受け、慶応大学の通信教育課程に入学。大学入試をまったく受けずに東大の教授になったという経歴の持ち主だ。独学でやったというから、何か特別な方法があったのか。また、独学勉強法の有効性と意義とは何か。

 著者は長年、大学の研究者を見てきた。いろいろなタイプの人がいるので、自分のタイプに合った勉強の仕方や知識の深め方があると説く。

 勉強の仕方はけっしてすぐに身につかなくても、あせる必要はない。ゆっくり自分に合うものを探して、身につけていけばいいのだと。


◆大学受験・英語勉強法とは

 大学受験・英語の勉強を本格的に始めなければならないが、何をやったらよいのかわからない。そんな受験生に手を差し伸べてくれるのがこの本だ。

 「一生モノの英語勉強法」(祥伝社新書)は京都大学教授と受験講師二人のノウハウを結集させた本である。受験生のレベルに合わせて、今から取り組む英語勉強法を提示してくれる。

 読み始めた受験生は成績が上がらない理由に合点して、弱点補強をどう解決すればいいかわかるであろう。各参考書や問題集の使い方が詳細に載っているので、独学する受験生には重宝する。

 定期考査が終わって春休みに本の指示通りにやっていけば、効果が上がる。新学年に向けてスタートダッシュをかけていきたい。

◆神戸大学医学部合格体験記
 
 昨年、受験生の父親が医者の方から何度もメールをいただきました。医者になってほしい息子への思いが伝わらないことや、高校3年まで野球を続けさせたことが切々とつづられていました。

 ここからはメールの抜粋です。私自身はやめとけと言われても医学部に行きたかったのですが、そんな情熱が息子には無いようです。医学部は最初から本意ではなかったとの本人の弁ですが、現時点で遠く及ばない為の言い訳のようです。

 現実だけを見てそのような弱気の気持ちしか持てない息子に何でおまえ野球やってきやんやと言いたい気持ちです。以前からの浪人したくないと言う気持ちからか、今の現実だけを見て落としていく。勉強も強気で行く気力を野球が作ってくれると思っていましたが、そうではなかったようです。

 センター試験は部活後になんとか伸びてセンター試験780点まで取れたようでした。神戸大理学部はA判定でした。油断かなにかの失敗か。守りにはいったせいでしょう。受験は攻めがないとダメですよね。神戸大理学部に案の定落ちてしまいました。でも私は最初かわいそうかなと思いながら、これで良かったと思っています。

 今まで反抗期というのが殆ど無かった息子ですが、高校3年の時は受験のことでは私の言うことに聞く耳を持ちませんでしたが、何とか1年浪人して、神戸大学医学部に合格いたしましたと喜びのご報告をいただいたのです。

◆受験で失敗しないために


 受験に失敗してボロボロになる人がいる。本人はやる気をなくし、周りの人の手助けもできないほどの状態になる。こうなる人には特徴がある。

 性格は真面目、勉強も良くやっている。一つの大きな欠点は融通が利かないことだ。第一志望校に不合格になった時のことを考えて、第二・第三志望校まで戦略を練っていればいいのに、落ちた時のことを考えていないので、二進も三進もいかない。

 受験生は誰でも第一志望以外に合格しても本心では行きたくないと思っている。でも不合格になったら、次の手を考えていないと自滅になる。これがどれだけ多いことか!

 大学で失敗したら、大学院や就職でまた機会がある。4年間、第一志望に合格して不勉強なのと、第二志望に甘んじて切磋琢磨するのは雲泥の差になる。

 東大に合格して就職も楽勝だと暢気に構えて第一志望の朝日新聞に落ちた友人もいれば、渋々、明治に行って臥薪嘗胆して、朝日新聞に入社した友人もいるのだ。

 浪人したら、賢明な受験生なら志望校を一ランク下げて確実な合格を目指す。高校時代目一杯頑張ったので自分の限界を知っている。

 来春はこういう点を考えていくと志望校も自ずと見えてくる !

◆九州大学経済学部D判定で合格!


 前期試験が終わった翌日から、後期へ向けて授業をはじめるのが、当塾の習わしである。行く大学も決まっていないのに講義をやめるわけにはいかないとの理由である。九州大学経済学部一本志望のA君と毎日、後期の経済学部の問題を解いた。

 前期と比べて、格段と難しく、A君は手を焼いている感じだった。センター試験D判定で模擬試験よりも悪い結果が出て、前期の試験も出来たかどうか実感がつかめず、塾生がどんどん合格を決めていく中で、九州大一本の彼は焦りを感じていた。

 前期の合格発表日。発表を見て、午後3時から講義をはじめると前日約束していた。3時ちょっとすぎに彼が塾に来た。無言…… 駄目だったかと私は思った。

 元気づけるつもりで「さあやろう!」と声掛けた瞬間、A君が持っていた九州大学のB5版のタウンページほどの厚さのある赤本が机の上に叩きつけられた。周りに響くバーンという音。私は呆気にとられて、彼の顔を見ないで、大人しい彼に随分根を詰めさせてしまった。頭がおかしくなったに違いないと思った。

 しばらく間があった。私は投げられた赤本を見ていた。やっと顔を上げて彼を見た。「やりました」と彼は言った。「何を」と聞いた。「合格しました」「えっ」と聞き返した。

 彼は経済学部に合格した。センター試験、学年順位250番、200番台での合格者は彼ひとりだった。センター試験の失敗のあと、集中して勉強したのが功を奏したようだ。

 A君が帰った後、A君の兄から私に電話があった。弟に直接訊けずに、こちらに合否伺いの電話だった。「弟は合格しましたか?」「逆転合格だ!」兄貴も元塾生佐賀大生だ。「そうですか、弟が九大ですか。家で肩身が狭くなります」。私は合格を素直に喜べない兄に兄弟関係は複雑なもんだと思った記憶がある。

◆来春合格するために今やるべきこと

 4月になると文系・理系や国立・私立のクラス分けがある。まずその枠内で自分の志望校を決めることになる。一番困るのが行きたい大学が下宿を考えなければならない時だ。経済問題が発生するので親とよく話し合わなければならない。奨学金制度もあるのでよく調べて検討した方がよい。地方の国公立大学には低料金で賄いつきの学寮があるので、費用は地元の私立大学に通うよりトータルでは安くなるかもしれない。

 そこで大体志望校がしぼられる。まず過去問を見てみる。同じ大学でも学部・学科で試験問題が違うことに気づく。英語では全問マークセンスでスピード重視のどんどん解いていかなければいけない問題と、記述式、要約問題が多くじっくり考えていかなければいけない問題では勉強の仕方も違ってくる。

 理想は自分の得意な形式で傾向のそろった大学を選択してはどうだろうか。一つの提案である。志望校が苦手な形式ならば、対策を練っていくことになる。偏差値は一定のバロメーターにはなるが、絶対ではない。今までに過去問攻略をして早稲田大学だけ合格した者もいる。まずはみんなが受験するセンター試験の問題を早めに取り組んで一次の合格点を目指す。科目の配点も異なるので考慮する。
 
 最後に過去問は受験2,3ヶ月前に解くものではないということを肝に銘じてほしい。受験生が実力判定で合格点に達しているかどうかを自分で判断したいと2,3ヶ月前に解く気持はよくわかるが、過去問はなるべく早く入手して出題傾向をみるものだ。

 ドリームインキュベータ代表取締役会長の堀紘一著「年収が2倍にも3倍にもなる勉強法」の中で、受験1年前の高校2年の春休みに東大入試の過去問10年分を古本屋100軒回ってかき集め、出題傾向を研究して8,9割は取れないが合格点の7割を下らない勉強をしたと述べていた。志望校に合格するコツは早めに志望校の過去問に目を通してみることにつきる。

◆国公立大学第一志望の皆さんへ、前期日程試験が終わって一息ついたと思います


 
過去にセンター試験の比重が高い熊本大学工学部にA判定が出て、合格に自信をもった塾生がいました。データリサーチの結果を見せられました。学科順位3番。前期は得意の数学・理科だから、楽勝、落ちっこない。AはAでもSAと言っていました。SAって何と訊くとSAとはSpecial Aと本人はご満悦でした。あと1ヵ月だから頑張るように指導しましたが、聞く耳を持たなかった。

 センター後は勉強に身が入らなくなり、前期試験に不合格。不合格後すぐに報告をもらいました。早速、後期はどんな問題が出そうですかなど尋ねられました。終始、洒落にならないとぶつぶつ言っていましたが、こうなってしまっては遅いのです。

 合格の自信があっても、前期日程の合否を自分で判断するのはセンター試験の自己採点と違って記述式だから難しい。合否がわからぬまま、気持ちが落ち着かぬまま、宙ぶらりんな気持ちで勉強するのはつらいがここが我慢のしどころです。

 後期日程は倍率も上がり試験内容が前期と違うので、十分に過去問を見ておく必要があります。不合格となれば、また1年間受験勉強となることを考えれば、真剣にならざるをえません。受験は「合格 おめでとうございます」の通知がきてやっと終わることを肝に銘じておきましょう!
A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指す心構えで、これから3月11日まで勉強に取り組んでください!

◆来春の合格を目指して!

 浪人生として再出発することになったN君。友人に誘われてポケットティシュ配りのアルバイトを駅前でやったそうだ。配るだけの仕事だから、彼は簡単なものだと思っていた。はじめは通行人に声が出ず、ただ手渡そうとしても誰も受け取ってくれず途方に暮れた。脇で一緒にやっている人の見よう見まねで声をかけ、手の出し方やタイミングを考えてやったら、受け取る人も増えてきた。
 
 今までアルバイトをしたこともなく、たった2日やったポケットティッシュ配りのバイト。受け取る側から配る側に立場を変えると今まで見えないものが見えてきたそうだ。仕事の大変さやお金の大切さなどである。
 
 浪人生をもった親御さんであれば、この3月予備校にかかる費用のことを考える。勉強しているご子息、ご息女であれば、文句も出ないが、勉強せずノホホンとしているのを見ると腹が立つ。受験勉強も一日フリーの生活となれば、自分で律しなければ、規則正しい生活は送れない。私は浪人の塾生には朝刊の新聞配達は運動にもなって良いとすすめている。一年間続けて、見事志望校に合格している。ご子息にもリスクを背負ってもらって、時間、お金、仕事の大切さを勉強してもらうのもいいと思っている。

◆受験の失敗を糧とする!

 浪人の決まった塾生のところへ面談に行った時の話である。お父さんから息子が家を出て自活し、受験勉強するというお話を伺っていた。誰だって不合格になれば、悔しさと悲しさで現実を受けいれられず、期待されていた裏返しで、いたたまれない気持ちになって逃げ出したくなる。

 ここで踏みとどまって考えなければならないことは、「来春、勝算あるか」ということだ。自活しながら勉強するとなれば、知力に加えて体力、気力が必要になる。達成できれば、人生の修業としては素晴らしい経験を積むことになるが、働きながら勉強となれば、容易なことではない。

 面談に向かう途中、あれやこれやと善後策を考え巡らせていた。お母さんと本人から最初に出た言葉は、図らずも家にとどまって勉強しますだった。本人は家族会議のあと、気持ちを押さえて考え改めていた。

 時の経つのは早い。センター試験までもう10ヶ月あまりとなった。5月の模擬試験で第1志望B判定が出なければ、厳しい結果になる。


◆まず英語の偏差値65をとるには!
 
 
長年教師をしていると生徒から勉強法を学ぶこともある。全国的に高校生が使っている英語の文法・語法問題集、「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」に関することである。
 
 塾でこのテキストを夏休みに毎週100題出題(そのままの問題80題、応用20題)の20分テストを実施した。1問にかける時間は12秒。早く解ける者でも19分は切れなかった。この成績上位者、平均95点以上の10名に何回やったかを訊いた。4、5回だろうと思っていたら平均10回やっていた。またこのテスト結果には模擬試験の結果と正の相関関係があって、95点以上の者は偏差値65以上は取っていた。
 
 「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」(桐原書店)は300ページのテキストである。これで偏差値65を取るには、どのくらいやればいいか目標ができたと思う。まだ3回しか終わっていなかったら、偏差値が60に届かないのは当然の結果である。1回目の勉強量は2回目は半分になるし、3回目は1/3で済む。やればやるほど、短時間で効果が上がる。成績が伸び悩んでいたら、参考にして取り組んでみてほしい。

◆GMARCH,、関関同立B判定でなぜ不合格になったのか !

 GMARCH,、関関同立受験生で模試の判定はB判定をとっていたのに落ちる人が多い。模試は受験科目の配点も組して判定を出しているはずだが、最後の結果は厳しい結果になっている。

 不合格になった人の共通項は、配点の高い英語が偏差値60前後だったことだ。追い込みで地理歴史・公民・数学の点数が上がって、「英語で負けた」結果になっているようだ。

 「B判定」で5,6校受験すれば、どこか1校は合格するが、心もとないので、塾ではGMARCH,、関関同立に合格するには、英語偏差値が最低65以上いくように指導している。

 では、英語の成績を上げるために「頻出英文法・語法問題1000」(桐原書店)を使った英文法・語法問題の勉強法を紹介します。

 まず机にタイマーを用意し、20分で100問を解きます。時間は厳守してください。解答は正解して、今後も間違えない自信がある問題は無印。間違った問題は赤のラインマーカー。自信がないが正解は黄マーカー。フリクション・ラインマーカーを使うと消せるので便利です。

 2回目以降は赤、黄マーカー問題を解いて、できた問題はマーカーを消していく。このテキストは1000題ちょっとあります。解くのに20分、答え合わせ1時間40分使って、2時間。だいたい合計20時間で1回が終わります。

 テキストの問題を解いてみて50%の正解が得られない人は初めに解答を見て理解して、1回まわして、またはじめから解く。文法・語法テキスト1冊を4,5回まわして90%の正解を得られる人は2冊目(別の問題集)に取りかかる。このクラスの人でも新しい問題を解くと70%ぐらいしか得点できないと当塾の結果で出ています。

 私立大学受験の人は取り組む価値があります。英文法・語法問題1冊を解いただけではGMARCH、関関同立クラス以上では実力不足の結果になっています。国立志望で時間のない人は500題(偶数、奇数番号のどちらかの問題)を前から解いていくのもいいでしょう。ない時間は工夫して取り組みましょう。

◆大学受験・英語の英検レベルとは
 
 
新高校3年生の皆さんなら、来年に向けて、今年のセンター試験問題を解いた人もいますね。これから目指す志望校対策を考える時期になりました。自分の志望校はセンター試験、二次試験のどちらを重視しているのか。配点はどちらが高く、どの科目に力を入れればいいのか。検討してみましょう。明確な目標がなく、適当にやっていたのでは「合格」はできません。

 英検2級に合格したら、センター筆記で140点ぐらい、準1級に合格したら、180点ぐらいの点は取れます。

 英語に関しては旧帝大の国公立大と早慶上智大は準1級、センター試験180点レベル以上、MARCHや関関同立の私大もセンター試験160点台の合格は難しく、170点以上は必要です。地方の国公立大は2級合格レベル以上の実力が必要です。

 MARCHや関関同立と地方の国立大の英語の難易度には大きな開きがあるので、私大併願を考えている受験生は対策を考える必要があります。

 国公立大二次試験は記述式で大学によっても傾向が違います。過去問を見て、研究してみましょう。国公立大か私立大のどちらの合格に重点を置くのか。合格レベルに達するには参考書・テキストを何月までに何回やらなければならないか。人任せではなく、自分で計画するのがいいと思います。

◆地元のトップ高校にはこんな生徒が多くいる

 
中学校時代はクラスで成績は1,2番。誰からも一目置かれる存在。先生からは第一志望校に太鼓判をおされて高校に入学。意気揚々と高校にはいったが、今は惨憺たる成績。後ろから数えた方が早い。ここで踏ん張って成績を上げるのか、そのまま低空飛行を続けるのか、分かれ目の時期だ。こんな生徒が地元のトップ高校に多くいる。

 こんな生徒に聞いてみる。

「今より中学校時代の方が勉強していただろう」。

「はい、今は2時間、中学時代は塾に行っていたので4時間は最低やっていました」。 
 生徒は、現状に勿論満足していない。現状打破したいが、テスト結果をもらう度に友達に負けてやる気が失せているだけだ。

 このままで終わるなら、努力のかけらもないただの人だ。誰でも毎回負ければ、やる気をなくす。まずはできる科目から取り掛かり、「試験の勝ち癖」をつけていかねばならない!

◆英文の速読力をつける勉強法とは

 英語長文の速読力をつけるにはどうすればいいのでしょうか。よく受ける質問です。

 英文を速読する方法として / , //を使って前から訳する方法がありますね。当塾でも20年前、採用して取り組みました。問題集全部をこの方式で前から訳を下していったのです。

That Beethoven,/who was so passionately fond of music, /should cease to hear, /seemed too cruel to be true.//
(ベートーベン、/ あれほど情熱的に音楽を愛した  / 耳が聞こえなくなる /残酷すぎて本当とは思えなかった//)

 この状態を続けて訳していきます。文構造をわかって続けられれば構いませんが、どうでしょうか。結構大変な作業になったのです。

<生葉塾式>
That Beethoven, L who was so passionately fond of music, should cease to hear, seemed too cruel to be true.
(あれほど情熱的に音楽を愛したベートーベンの耳が聞こえなくなるとは、残酷すぎて本当とは思えなかった。)

 Thatは接続詞で
Thatから hear, までで、動詞seemedの主語、 
L who 関係詞節 … music, まででBeethovenが先行詞でS、ceaseがVとなっている。この文の分析ができなければ理解できませんね。

 結論として、簡単な文でしたら/ ,// を利用して速読も可能ですが、まず文の構造を十分に理解して、この速読法を使えば間違いなく早く読めて、内容も理解できるようになります。

 英米人はA4サイズの紙面ならば横1行を一目で文を理解できると言われています。文が早く読めるということは文構造の理解が早くできるからです。構造、単語がわからないので読むのが遅くなると考えたほうがいいと思いますね。受験のレベルではS,Vはどれか。that節、what節がどこまでかの基本を早くできるようになることが大切です。

 構造が解れば、次は速読です。これは復習を怠らないこと。それには分析の印をつけていない「白文」で読む必要があります。印をつけてた英文を何回読んでも実力をつきません。この点に注意して何回も復習してください。

◆1日後に迫った前期日程試験!

 
私立大学受験で上京していた塾生は昨日、地元に戻って、また明日には受験地へ行くことになります。見守る保護者の方も気が気ではないと思いますが、地理に不案内な塾生だと私も大丈夫かと心配になります。

 最近の受験の宿泊は変わりました。以前の受験生は旅館やホテルの受験パックを利用していましたが、最近はウィークリィ―マンションを利用しているのです。

 早稲田大学を受験した塾生は高田馬場のウィークリィ―マンションを利用しました。Wi-Fiも使えてSkypeもできました。最後の追い込み授業が上京してできたのです。

 Skype授業はインターネット環境がよくなってスマホでできます。わからない問題はカメラで撮ってSkypeで送れます。双方向でやり取りできますので、便利になりました。

 Skype授業の利点は、①移動時間がかからないので、時間を有効に使える。②交通費がかからないので費用が安くすむ。②送り迎えや自宅に先生が訪問することなどの負担がない。③親の授業参観ができるので安心である。④講師は生徒の真向かいか、横について指導する個別指導塾と比べると、インターネットでは生徒の表情が見えやすく、理解度を判断しやすいので、授業の進度を速くできる。また、生徒から講師への心理的な圧迫感がないのです。

 Skype家庭教師の春期募集がはじまっています。授業内容を検討されて、無料講習に参加してみるといいと思います。


◆誰でも「苦手科目」がある

 
 誰でも「苦手科目」がある。国公立大に進む人は「苦手科目」克服がポイントとなる。「苦手科目」克服のメリットの話として、風呂屋の桶板の話をする。

 桶板は底板を何枚かの脇板で囲んで出来ている。底板は一定として、脇板をセンター試験の科目数と同じ、板7枚からなっているとする。得点に合わせて、脇板を切る。点が低い場合は脇板が短くなることとして、枠をつけ桶を作ることとする。

 出来上がった桶に水を注ぐと、脇板の短い所から水が漏れる。1科目得点が低い科目があれば、そこから水が漏れ、水は溜まらない。このイメージにセンター試験の総得点は似ている。極端な「苦手科目」はマイナスである。少しでも点数を上げて、水が溜まる桶にした方が、センター試験は強い。平均的を底上げした方が試験に強くなる。

 好きな科目は、やっていて面白い。またそれがテストの好結果になって返ってくるので、また力を入れるといった好循環になる。苦手科目は反対の結果で悪循環だ。この悪循環を断って、頑張りましょうなんか言われたところで、勉強ができるようになるわけじゃない。具体的にやり方を変えないとだめだ。

 まず勉強法として嫌いな「苦手科目」は、まず取り組んでない人が多いので、自宅学習で真っ先に勉強する。寝る前になるとただでさえやる気がないのに睡魔が襲ってくるに決まっている。そして「苦手科目」を質問できる友人、先生を見つける。先生ならば、どうして分からなくなったか指摘してもらえるので、またそこから復習ができる。基礎ができていないことが多いので、根気よく歯を食いしばってやる。誰でもそうだが、「苦手科目」は得意科目に比べて、勉強時間をかけてもなかなか成績が上がらない。まとまった時間が取れる週末は、「苦手科目」の勉強ができるいい時である。

◆前期日程試験直前となった

 
前期日程試験直前となった。英語以外の色々な質問がSkypeメールで届く。みんなちょっと焦っている。試験は焦ったら負け。じっくり腰を据えて臨みたい。

 前期試験が終わると私大の合格校があって前期日程の合格発表でどちらかに決まる人は、これで受験が終了だ。前期日程が不合格なら後期日程を受験する人は、また2週間、気をぬかずにやる。

 合格の自信があっても、前期日程の合否を自分で判断するのはセンター試験の自己採点と違って記述式だから難しい。合否がわからぬまま、気持ちが落ち着かぬまま、宙ぶらりんな気持ちで勉強するのはつらいがここが我慢のしどころだ。

 後期日程は倍率も上がり試験内容が前期と違うので、十分に過去問を見ておく必要がある。今晩、前期日程が終わってからの来週の日程を決めた塾生がいる。友達は私立大の合格が決まって、大阪のUSJで大騒ぎしているらしい。羨ましいと愚痴をこぼしていたが、この2週間を取りこぼすと、また1年間受験勉強となることを考えれば、真剣にならざるをえない。受験は「合格 おめでとうございます」の通知がきてやっと終わることを肝に銘じておこう!

◆国公立大学医学部を目指す保護者の方からメールをいただきました

 「期末考査が終わる春休みですが、1日どのくらいの勉強時間が必要でしょうか。まだ高校1年の間はあまり考えなくてもよいのかもしれませんが、女の子は男の子のように最後に急激にのびることは難しいので、今からやるべきかと思いますが実際はどうなんでしょう。また、授業のときにでも、娘にアドバイスいただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。」

 「国公立大医学部の受験勉強は1年生からはじまっています。集中して勉強していかなければなりません。女の子は皆さん早めにコツコツやっています。先日の試験の時にお話ししました。休みの時でも毎日8時間以上はやっていると思います。色々アドバイスさせていただきます。」と返事しました。

 高校1年生なら、今年ぐらいは楽させたいと思うのは親心だと思います。現実的には国公立大医学部受験生はもう取り組まなければなりません!センター試験90%以上、二次試験80%以上を取ることは並み大抵の努力では達成できません!地元のトップ高校でも3番以内の成績でないと合格できません。受験生は皆、追い込みできると思っているのですが、スーパーマンはいません!正味あと2年。一生懸命に頑張ることです!


◆修学資金が貸与、免除される医学部とは

 44歳で国立大学医学部に合格した医者の友人に医学部修学において資金が貸与されて、一定期間へき地医療機関に従事すると免除される「へき地医療」とはどういうものか尋ねた。
 
 医学部生はスペシャリスト(専門医師)として研修を受けるのだが、へき地医療に進むものはジェネラリスト(
分野を限定しない広範囲な知識・技術・経験を持つ医師でなければならない。
 
 たとえば、患者が医療機関に来て、どんな症状でどういう処置が必要かがわからなければならない。自分で処置できないと分かれば、対応できる医療機関に搬送するのだそうだ。
 
 今までは外科や内科と渡り歩いたベテラン医師がへき地医療機関に務めることが多かったが、今後、国は若いころからジェネラリストになる医師養成が欠かせないと考えているようである。
 
 ジェネラリストは
スペシャリストと比べて、体力がいる。若くないと務まらない仕事だそうだ。へき地医療に関心のある若者だったら、是非応募すべきだと語った。
 
 また、社会人や多浪で国公立大医学部を目指している受験生であれば、修学資金を貸与、免除する医学部もあるので、よく調べて受験してほしいというアドバイスをもらった。
へき地ネット(http://www.hekichi.net/)

◆塾・予備校の選び方とは

 
塾・予備校選択の時期になりました。この時期、新聞、インターネットに合格実績や合格者の体験談が紹介されます。大手の塾・予備校だと実績もあるし、大丈夫だろうと誰もが思うものですが、ここに盲点があることにお気づきではありませんか?

 大手塾・予備校は実績を上げるために模試の成績が良い生徒は割引価格で入学させています。この実績を見て入ってきた生徒から学費を取るのです。講義に満足してしていて成績が上がっている生徒ならば、何も問題ありませんが、成績が伸びない生徒は問題になります。

 昨今はビデオ講義で自分のペースで勉強をすすめるようにカリキュラムが組まれています。個別指導ということですが、生徒がわからないところは根掘り葉掘り訊かないと解けない問題なのです。ビデオ講義だけでは弱点克服はできません。質問できるところもありますので、確認する必要があります。

 3ヶ月続けても成績が一向に上がらない時は生徒にあってない塾・予備校と判断できます。実績がある大手であっても子供の成績を逐一見て、本当にここに任せて大丈夫かとチェックすることが大切だと思います。

学費を全額免除してくれる私立大学医学部とは

 私立大学医学部は経済的に進学できませんので、国公立大学医学部を受験しますと何度も塾生から進路相談を受けていた。

 国公立大学医学部となれば、センター試験は最低でも85%をとらないと合格は覚束ない。旧帝大の医学部以外の学部に合格できる実力があってもなかなか合格できないのが現状だ。

 そんな折、兵庫県出身の医学部志望の受験生から、私立大学医学部で学費を全額免除してくれて、生活資金まで援助してくれる大学があることを教えてくれた。

 これは兵庫県養成医師制度というもので兵庫県内のへき地等で勤務する医師を確保するため、兵庫県が医学生へ修学資金を貸与し、卒業後、一定の期間、県職員として、県が指定する県内の医師不足地域等の医療機関で勤務する制度である。

・対象大学:自治医科大学、兵庫医科大学、神戸大学、鳥取大学、岡山大学
・貸与金額:授業料等相当額+α
・貸与期間:6年間を基本
・勤務期間:9年間を基本
⇒卒後2年以内に医師になり、9年間勤務すれば、貸与金額の返済が免除される。

 この中に私立の兵庫医科大学がある。国公立大医学部第一志望の方で国語と社会が苦手な方。浪人生で模試の判定がC以下の方は一考する価値がありそうだ。

◆偏差値表による勉強計画とは

受験生ならば、偏差値表は見慣れていますね。
見慣れているはずなのですが、
ここに盲点があるのです。

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模試の成績が偏差値平均の50から55に上がり、
次の模試では60と順調に上がってきたら、
この調子で65、70と成績が上がる
気持ちになるのです。

この気持ちは大切ですが、グラフのように
偏差値60・・・・・・・上位16%
偏差値65・・・・・・・上位7%
偏差値70・・・・・・・上位2%

順調に上がってきた成績も偏差値60からは
なかなか思うように成績が上がらず、
誰でも頭打ちになります。
勉強時間に比例して、
成績が上がるようにはなりません。

成績上位者は手強いです。
いつも負けるものかと勉強に励んでいます。
模試の結果の数字の盲点に迷わされず、
偏差値はだいたいこんな分布になっているのだと
再認識する必要があります!

偏差値50から60までの勉強時間に比べて、
60から65はより時間を要します。
65から70はそれ以上にかかります。

偏差値70以上の大学を目指している人は
これを踏まえて勉強計画を考え直してください!

◆この科目は試験にズバリ出ると笑いが止まらない! 
 
 
今晩、早稲田大学国際教養学部を受験した塾生とSkype授業した。

 「神っている!試験にズバリ出たんです」

  「何が?」

 「古典は平中物語が出ました。国公立大・過去問対策で学校の授業でやったところだったんです。本文は読まず、設問だけを3分で解答できました!」

 「それはラッキーでしたね。60分の試験時間のうち57分を現国にかけられたのは大きいですね。合格していればいいですね!」

 言わずもがな、古典を今、書いている人はいない。過去の入試問題からの出題が他の科目に比べて高いのである。日頃、古典をやる気のない受験生もやっていた問題が入試で出題されると、やっててよかったと思うものである。

 これがあるから、古典はあまり気の進まない受験生にも一度やった問題は復習して内容は暗記するように勧めているのである。


塾生の進路決定に悩み続けた話である

 「地元福岡の西南学院大学に行きたいと思います」

 塾生は青山学院大学文学部英米文学科、明治大学部政治経済学部、商学部、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻に合格した。

 「英語の教師になるつもりか?」

 「先生は向いていませんので、企業に勤めることになると思います」

 「それなら、明治大学に行った方がいい」

 「経済的にアルバイトしなければなりません」

 「アルバイトしながら、大学の両立はできると思うが」

  彼は私の勧めもあって明治大学商学部に入学した。

 楽しい学生生活を謳歌していると思っていた。

 入学して2年たった頃、彼の母親から手紙が届いた。

 先生の勧めで東京の大学に進みましたが、留年になりました。

 新宿で居酒屋の副店長になったと自慢していますが、勉強をしていないようです。

 何を考えているのか、先生の言うことは聞きますので、

 電話で何か言ってくださいと頼まれた。

 大学はあまり行っていなかったが、好きな英語は英会話学校に通って頑張っていたようだった。

 そんなに英語が好きだったら地元の西南学院で勉強した方がよかったのではなかったか。進路指導が間違っていたのではなかったかと後悔したのである。

 そんな彼から20年ぶりにメールをもらった。

 「当時は確かに大変でしたが、上京したことで、色々社会経験を積むことも出来ましたし、妻とも出会うことが出来ました。現在がそんなに不幸と感じることが少ないからでしょうか。ただ、子供には同じようなこと(週6でバイトとか留年とか)はなるべく経験はしてほしくないですね。せっかく大学に行くのであれば、しっかり勉強をしてほしいですね。」

 このメールをもらって長年の鬱積がやっと晴れた。人生のターニングポイントになる進路指導は難しい。

◆センター試験D・E判定で国公立大学に合格するには 
 
 前期日程試験まであと1週間となった。移動のことを考えると腰を据えて勉強できるのも5日間だろうか。この1ヵ月は脇目もふらずに勉強してきただろう。最後にエールと合格するための戦法を送りたい!

 D・E判定なら、失うものはない。半分以上は不合格は覚悟だろうから、半分は模擬試験と違って捨て身で臨みたい。大半の受験生はまず順番に解く傾向がある。逆転合格を目指すなら、まともに順番通りに解いていっても合格はない。

 英語であれば、最後にある英作文を最初にやる。時間を決めて確実に点を取る。次に下線部の和訳問題。指示語に注意すれば、ここだけで解けるであろう。(他の問題がついていれば、全文を流し読みして解く。)残りの大問2問は簡単な方から解く。

 順番にやっていると大問の長文あたりで難問にぶつかり、時間を使ってしまい。英作文まで時間が無くなるパターンなのだ。

 できないと思ったら、「捨てる」。ここが大切。8割を取れば合格だろうから、無駄に時間を使わない。捨てる問題でも部分点がもらえる問題であれば、間違っていると思っていても字数通りに書く。

 野球で言えば、1点差を9回裏に2点取ってひっくり返さねばならない状況なのだ。攻めて、攻めて、攻めなけれならない!勉強してきた思いの丈をぶつけてきてほしい!幸運を祈る!

◆センター試験・英語対策とは

 センター対策を取り組む時期になりました。毎週土曜日に演習を行っていますが、成績が上がる勉強法がわかってきました。

 英語は80分の筆記試験を時間を短縮して60分でやること。初めは60分では終わらないかもしれません。試験問題を早く解くコツを身につけましょう。


 次に問題集の選択です。センター試験の過去問レベルが解ければいいと考えている人もいると思いますが、二次試験や私立大対策も考えて、駿台センター試験実戦問題集>河合塾マーク式総合問題集>センター試験(追試)>センター試験(本試)問題の順で難しい問題集から始めた方がいいのです。

 プロ野球選手は150キロのボールを打つために170キロのボールを打つ練習を行っています。試合の時よりも練習に大きな負荷をかけるのです。受験も同様、試験を受ける時よりも日頃の勉強の時の方が苦しいのです。

 予備校模擬試験は年間5回実施されますが、4回が一番難しく、5回はセンター試験のレベル問題となっています。それは予備校の模擬試験戦略として4回模擬試験であえて難しい問題をあたえて、最後の5回をセンター試験レベルの易しい問題にして受験生に自信を持ってもらいたいということなのです。

 難しい駿台の問題で点が悪いと不安になってきます。これに耐えれば、成績の伸びはいい。センター試験レベルの本試験問題では実力がつかない。志望校に合格するために敢えて難し問題に挑戦した方がいい結果になっています。


◆男性と女性の成績の伸び方とは

 「女の子は高校2年からコツコツ勉強やらないとね。男の子は3年に上がると勉強をはじめて一気に伸びるから」。こんなことを講師を始めたころ、ベテラン講師から言われて戸惑った。

 そんなことがあるのかな?男性と女性には成績の伸び方に違いがあるのか疑問に思った。

 確かに受験勉強を始めるのは女性の方が半年、1年早い。 まず高校1・2年の女性が入塾して、その後男性が増え始めて女性の数を超えるのは毎年高校3年の夏以降だ。

 一概には言えないが、女性は毎日の学校の授業を大切にする。それとは対照的に男性は定期テストの成績よりも実力テスト重視で模試の成績が上がった方を喜ぶのである。女性は毎日コツコツ勉強するのに長けている。反対に男性は単元ごとに勉強に取り組むことが多い。

 男性は追い込みが効く。部活が終わって勉強を始めると寝ないでやっている。毎年こんな状態を見ていると女性には早めに受験勉強を始めることをすすめている。

 女性は高校3年になると7万人の浪人生も加わって、高校2年の成績の維持するのがやっとの状態になるのをみていると男性と女性では勉強法を変えて取り組まなければならないと思うのである。

高校英語の準備をしたい生徒にお薦めのテキストとは

 高校や大学入学が決まった方から苦手な英語を入学前に何とかしたいという問い合わせが相次いでいる。

 話を聞いてみると英語は苦手で定期考査の前は英文の和訳を全文暗記して何とか乗り切っていい点がとれた。評定値が良くて推薦入試に合格できたが、長文は全く読めないという。

 この「高校英文法をひとつひとつわかりやすく」は分厚い参考書はなかなか手が伸びない受験生を対象に書かれたテキストです。

 英文法をイラスト入りで解説しています。テキストのタイトルは英文法と銘を打っていますが、長文を読むためのノウハウが至る所に散りばめられて、分厚い参考書を読むよりも効果があります。

 レベルは英検準2級程度です。高校入学前に中学のおさらいをしながら、高校英語の準備をしたい生徒にお薦めします。


◆英検準1級逆転合格!

 
一次合格が終わってから旺文社の英検準1級過去6回問題集の二次対策に取り組んだのですが、解答のみで勉強法がわからなかったので、「14日でできる英検準1級二次試験・面接完全予想問題(旺文社)」に切り替えました。

 このテキストは賛成と反対の立場の解答例があり、ポイントで解説が加えられているので対策が立てやすかった。解答例を参考に自分の解答を作って練習しました。

 試験官は日本人の女性でした。カードを渡されて4コマの絵を見てストーリーを考えたんですが、よくわからなかった。3コマ目の絵で2分が終了してしまいました。かみまくって何度も同じことを言ってしまいました。この時点で不合格と思いました。

 そのあとの4つの質問は不合格と自覚していたもんですから、開き直ってスラスラと答えました。たぶん面接官も早口で発音がわからないくらいだったと思います。これが功を奏したようです。

 不合格を確信していました。まさかです。合格していました。ありがとうございました。

◆今持っている英語テキストで確実に成績UPするには!


 受験勉強を3年生から始める受験生はまず英単語・熟語を覚えて、構文を暗記する。こんな受験生の盲点は高校1・2年生でマスターすべき文法力がないことだ。

 文法力がないと文法・語法問題で躓き、長文が読めないので、成績が伸び悩む結果になっている。

 この対策には半数の受験生が持っている総合英語「Forest」を使うことだ。

 このテキストの使い方を訊くと授業で初めからやっている学校はなく、練習問題でわからない時に自分で調べるものになっている。しかし、成績トップクラスの受験生は最初から最後まで読んで、完全にマスターしているのだ。

 成績が伸び悩みの生徒は文の成り立ち、接続詞などから始めて、第1章から第24章まで、1章を1時間ぐらいで復習してみるとよい。手を抜かずにやると確実に成績が伸びる。

 おそらく、やっていくうちに今までわからなかったところの解説があり、目から鱗が落ちる。センター試験の第2問文法・語法問題が解けるようになるはずだ。

 このテキストと併せて姉妹書である暗唱文例集+例文ドリルのついた「音でトレーニング」を使って、英作文とリスニング対策を行うと基礎は万全なものになる。

◆英単語・熟語力がついて、その上に英文解釈まで強くなるテキストとは

 それは「東大の英単語」(教学社)である。東大入試に出る英単語といえば、難しい単語が多いと思っている受験生が多いが、東大の語彙レベルはかなり低く、センター試験レベルの単語が8割だ。

 東大入試が簡単かというと決してそうではなく、分量が多く、基本的な語彙の深い理解が問われるために表面的な理解では解けない工夫された問題が多い。このためにこのテキストでは、「見る」(glance,glare,stare,gaze,peer)の認識の仕方の解説がついている。

 英単語ターゲット1900(旺文社)は一語一義の意味で覚えるのに対して、このテキストは派生語や関連語もまとめて覚えることができる。

 また英文解釈のための基本単語が入試問題つきでまとめられているので重宝する。単語力はほぼ例外なく英語力と比例する。能率的に単語を覚えるのに最適のテキストだ。


◆センター試験レベルの英語長文を速く読むには

 英語の予習で単語・熟語の意味を調べたあとで、フィーリングと想像力を働かせて文を訳している受験生はいませんか?

 定期考査のテストはなんとかなっても実力テストの成績はあまりよくない結果になっていますね。

 そんな受験生におすすめなのがビジュアル英文解PARTⅠ・Ⅱです。はしがきには一流大学志向の中学生のためにと書かれていますが、東大の入試問題もあり、基礎からやりたい高校2年生や3年生のためのセンター試験・長文対策テキストとして十分に対応しています。

 このテキストの特徴は英文を一度読むだけで、ピリオドまでに来た時にはすべての構文分析が終わっていることや、どれだけのことが分かれば、日本語に訳せなくても英文は「読めた」と考えていいのかのプロセスを具体的に解説しています。

 長文を速く読めない理由は文の構造が分からないからです。センター試験よりも難しい文が多くあります。長文問題の速読対策に最適なテキストです。

◆受験勉強は順調ですか?


 
受験勉強は順調でしょうか?塾生の成績結果や勉強の進み具合は気にかけています。

 岡目八目という言葉があります。傍から見ていると各人の状況はよくわかります。皆さん、第一志望合格に向けて取り組んでいるわけですが、このままでは間に合わないという危惧の念に陥るのです。

 同じ大学志望の受験生でも1時間に進む量は2倍ぐらいの違いがあります。

 状況がわかっているので早めの計画を立てるように助言していますが、なかなか計画を消化できていません。この2・3月は英語・数学・国語3科目の基礎を固めることです。
 
 高校2年生までは自分のペースで勉強ができる。3年生になると、浪人生も加わって成績維持が難しくなり、無理してペースを上げなければならない状況になっています。気力と体力勝負になるので大変になってくるのです。
 
 まずは第一志望校は模試でB判定以上が目標です。全統マーク模試を先週受験した方も多いと思います。結果を見て早めの軌道修正をすることが必要です。

大学受験、学年に関係なく進められる科目とは
 
 
塾では「英文解釈教室―改訂版」を長年使ってきた。このテキストの使用は大学受験用なので高校3年生か浪人生の春から、早く使いはじめたとしても高校2年生の春からだった。
 
 高校2年生からの生徒は早稲田大学政経学部や九州大学法学部などに現役で合格したが、初めからこのテキストを使っても解説をするのにとても時間がかかった。これを使いはじめる前に前段階のテキストが必要であることを痛切に感じていた。
 
 そんな折、保護者の方から、まだ中学2年生ですが指導できますかと問い合わせをもらった。自分は医師で長男は九州大学医学部に在籍している。受験英語への関心は高く、長男とはビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ(駿台文庫)を一緒にやってこられたという話を聞いた。
 
 中学2年生は中高一貫校に通っていて、中学校レベルの模擬試験では全国トップレベルで最近は1学年上の模試を受験しているとのことだった。保護者の方のお話では長男が医学部に合格した勉強を振り返ってみて、数学・理科は中高一貫校でもカリキュラムの関係からどうしても高校3年までかかってしまう。英語だけは学年に関係なく進められるので、早めに受験レベルまで達したいとのことだった。
 
 入塾して保護者の医師の方と二人三脚で、「英文解釈教室―改訂版」をやる前のテキスト選びをして、暗中模索の指導がはじまった。英文解釈は「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ((駿台文庫)」。イディオムは「速読英熟語(Z会出版)」。文法は「そこが知りたい英文法(駿台文庫)」「新・英文法頻出問題演習(PARTⅠ文法篇)」2冊を「Forest(桐原書店)」の対応する章の解説を加えて指導してきた。
 
 指導3か月で英検2級に合格。そうして1年あまりでようやく「英文解釈教室―改訂版」に入るに至ったのである。
 
 このテキストは簡単な構文から入って、2回目に難しい構文とやっている生徒もいるのだが、保護者の医師の方の希望は、はじめから全部やらせてくださいとのことだった。この妥協しない教育方針にあらためて感心させられたのである。

◆大学受験・最適な英語テキストとは


 
先生、次はこれでお願いしますといつもテキストを提案してくる塾生がいる。こちらもここ2、3年で50冊ほどのテキスト(テキスト一覧)を使ったので、レベルと志望校に合わせてアドバイスをするのだが、ご要望とあれば、興味もあるので使うことにしている。

 塾生がすすめたのは
イチから鍛える英語長文500」(Gakken)だった。英語長文を読むのに最適なテキストだ。センター・私大・二次対策が一石三鳥でできて、速読ができる読み下し訳とリスニング対策のCDがついている。

 高校入試ころは週3回通った塾でオリジナルテストを受けた受験生は多い。これは単元ごとに試験に出る問題を何度もやって知らず知らずのうちに対策ができていた。

 大学入試対策ではオリジナルテストはなかなかない。志望校に合わせて自分で傾向を考え、対策を考えていくことになる。志望校に合ったテキスト選択。これが合否に大きくかかわってくる。

 今日紹介したテキストと学校で使っている1000題程度の文法・語法問題集、
速読英熟語(Z会出版)を十分にこなせば、まず偏差値60を超えることができる!

◆大学受験・英語記述式試験で点が取れない理由とは 
 
 大学受験・英語記述式テストの答案を添削して気づくことがある。センター試験模試で180点を超える受験生が記述式で点をとれない理由がある。

 そんな受験生に質問してみる。

 「本を読んでいますか」

 「最近は全く読んでいません」

 2016年全国学校図書館協議会調べでは、高校生が5月に読んだ本は平均1.4冊、1冊も読んでいない者は57%に達している。


 本を読んでいないので文章力がない。要約問題や自由英作文などは英語と国語力が求められる。ここで得点ができないのだ。

 以前は新聞だけは毎日、目を通す者がいたが、新聞を購読する家庭も減って新聞も読んでいないのが現状だ。

 大学入試では18歳選挙権、原発問題、年金問題、高齢者問題などが取り上げられる。自分の考えを論理的に整理しておくことが必要だ。

 では、二次記述対策はどうすればよいか。

 まずは新聞を読むことができれば、社説、投稿欄、文化欄などを読む。次に何が言いたいのかよくわからない文章を達意の文章にすることだ。

 テキストとして「文章力が身につく本」(高橋書店)をお薦めしたい。文章作成に関する80の基本的考えやノウハウ、テクニックが書かれている。自分の文章の欠点が自ずとわかる。

 要約問題や自由英作文は英語だけでなく、論理構成や文章の説得力などが問われている。こういう対策が効果的だ。

◆大学受験の志望校選択とは
 

 高校受験とは違って大学受験となると、自宅から通える人は限られる。都会に住んでいない限りは、通える大学はないに等しい。
 
 塾生の中には一人っ子なので地元の大学しか受験できないという子もいるが、大半は都会の大学を目指す。親元を離れて一人暮らしがしてみたいという子が多いのだ。
 
 親の世代であれば、大学卒業時の就職試験の交通費や宿泊代は会社もちだった。現在は自分持ちで就職時には大変な支出になっている。こういう支障があって、なかなか就職活動もままならないと聞いている。
 
 希望の就職ができれば、場所はどこでも構わないと考えている方もいるでしょうが、将来、地元に帰るのかどうかは考慮していた方がいいと思うのです。
 
 福岡から息子一人と娘二人を東京の大学に出した友人が、皆、東京に就職してしまって帰ってこないと嘆いていた。こうなることを危惧するなら、志望校は親と子で慎重に相談して決めるべきである。

◆英語の成績が上がらない理由とは

 長年、英語の指導をして、なかなか成績の上がらない受験生を観察してきた。単語・熟語も随分やって、構文は十分訳せるのに点数が上がらない。これらの受験生に共通項があることに改めて最近気づいたのである。

 英語の長文問題。和訳ができれば、現国の問題と同じである。この現国の成績が悪いのだ。
現国と英語の成績は正の相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ている。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのだ。
 
 現国ができて英語ができない受験生は英語の長文問題が多少読めるようになると成績はとても良くなる傾向にある。構文など少々読めなくても現国の力で解けるようになるのだ。

 英語長文問題が解けないならば、遠回りになっても現国に力を注ぐべきである。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを30題ぐらいやってみる。そうすると英語問題に対するアプローチの仕方がわかってくるのでおすすめしたい。

◆大学受験・英語に有利な地歴科目とは? 
 
 選択科目を決定する時期になった。今年のセンター試験の地歴の選択割合は日本史B40.7%、地理B36.6%、世界史B21.3%であったが、文系の英語に有利な科目がある。

 2015年東京外国語大学のリスニングはアメリカで1820年ミズーリを州にする際にここに奴隷制を認めるか否かをめぐり、連邦議会で北部と南部の議員が対立し、収拾策として成立したミズーリ協定が出題された。1回しか流れないリスニングの問題である。協定の内容がわかっていれば比較的容易に解答できたであろう。

 2008年早稲田大学文化構想学部では奴隷貿易とイギリス人の三国間貿易に関する問題が出題された。この1,2週間で解いた過去入試問題で世界史を勉強していれば、英語に有利であることは枚挙にいとまがなかった。

 こんな提案をしても、世界史のカタカナの人名が覚えられません。ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの名前は長すぎてなかなか覚えられないので世界史選択はできませんという塾生もいるのだが。


◆社会人が医学部に合格するには


 ここ2,3年は医学部志望の社会人の方が増えている。20代から50代と幅広く、理系の大学を出て、医療関係(薬剤師・放射線技師)やエンジニア出身の方から文系出身までと様々だ。
 
 社会人が医学部に入学するには、大学の2,3年次に編入する方法と大学入試から入学する方法がある。まずは最短で医者になるために編入を考える方が多いようだが、募集人数が少ないうえに倍率も30倍以上と高倍率になることから諦めて、大学入試から臨む方が多い。
 
 仕事をしながら勉強してきて、今年が最後の年と頑張っている方もいれば、仕事と勉強の両立をはかりながら、勉強を続けている方もいる。
 
 ここで考えなければならないことは、来春の「合格」ありやということである!
 
 国公立大医学部の合格者は、地元ではトップ高の1,2番の成績。中学の頃から医学部を目指して、平日は家庭学習は5時間、休日は10時間くらい勉強している。中高一貫校の生徒であれば、高校2年生までにひと通りの受験科目を終えて、高校3年の1年間は演習問題中心の授業で受験一筋なのだ。
 
 こんな受験生を相手に打ち勝つための秘策があるのかということなのだ。
 
 社会人の塾生にアドバイスするのは、過去問を分析して、「でる順」に対策を行うことである。国公立大はセンター試験を受験しなければならないので、山を張ることはできないが、私立大学であれば、傾向は例年あまり変わっていない。
 
 経済的な問題もあるので仕事も続ける必要があるが、モチベーションが高いうちに「最短」で合格できる戦略を考えるべきである。


◆国公立大学医学部合格戦略とは! 
 
 医者になるには医学部に合格するしか道はない。国公立大学医学部は大学入試の中でも最難関だ。

 医学部合格以外に医者になる道はないのだから、不合格になれば、来年トライすることになり、多浪の受験生を生み出す結果となっている。

 問題は多浪の受験生が入学が難しい大学があり、それがどの大学であるのか曖昧模糊としていることである。

 受験生はインターネット上の不確かな情報に右往左往することになる。下記に示すURLの情報はよく目にする情報である。受験生は不確かなこの情報で動いている。
 
 http://医学部再受験.net/taisaku/kannyou_k.php

 国公立大学医学部受験は前期勝負であるが、後期試験も念頭に置いて対策を立てる必要がある。小論文は英語を含むものが多い。早めに入試問題を入手する必要がある。

◆勉強をしていて成績が下がることはない?
 
 定期考査の前だけ勉強する人がいます。成績はどうですか?実力試験・模擬試験の成績はいいですか?

 こんな人の勉強スタイルは日頃の家庭学習はやって1,2時間、定期考査の前は4,5時間です。定期考査は頑張っているのでいい成績が取れます。でも、実力試験・模擬試験は定期考査の成績に比べて悪い結果です。

 一番もったいない勉強法だと思います。定期考査が終われば、復習をして忘れないように心がければいいのですが、なかなかできていません。これができれば、実力試験や模擬試験でも成績は上がっていきます。

 成績上位者が心掛けていることは毎日勉強をすることです。プロ野球の選手はバッターなら毎日素振りはするし、ピッチャーなら毎日投げ込みをします。

 勉強を毎日習慣にできないことが成績が上がらない決定的なことなっています。続ければ、実力もつきます。努力は必ず報われるのです。


◆国語力を伸ばすには!

 本を読んでいますか?私は高校生のころは本1冊を読むのも気がめいる方で、読み終えた後には達成感はあったものの読書中は退屈で感動をあまり覚えたことはなかったですね。

 振り返ってみると現代国語に出題されるというので小林秀雄、三木清、亀井勝一郎といった難解な文章の本を読んでいたからだと思います。

 転機になったのは大学に入って、興味ある実学書を読むようになり、読書嫌いはなくなりました。読書嫌いの人はまず好きな本から入って、だんだんと興味を広げていくといいですね。

 全国学校図書館協議会の調べでは高校生の全国平均は月1.4冊、不読者が57%です。まったく本を読まない高校生が6割近くもいます。国語、英語の記述式試験や小論文は普段の読書量で決まっています。週に1冊、月4冊の読書は心掛けたいですね。

 最近読んだ2冊の本の中に心に響いて合点がいった共通項がありました。

 要点だけを言うと1冊目はDr.ロバート・アンソニー著「成功の門」の成功の秘訣の中で『人生には次々と難題が襲ってくるものですが、成功して成長していける人はあらゆることがなかなか手に入らないで根気をつけ、勇気と経験を蓄積させて成功の原動力とした人です。』とあった。

 もう1冊はジェフリー・A・ティモンズ著「ベンチャー創造の理論と戦略」の中のアメリカ第30代クーリッジ大統領の言葉は『粘り強さに勝るものはこの世に存在しない。才能があって挫折した者はどこにでもいる。粘り強さと強固な決意だけが全能である。』とあった。

 この2冊の共通項は、なんでも簡単に手に入れられる環境に置かれて解決策を学んでいると人生の秘訣はいつまでたっても身につかない。困難に遭遇し粘り強くめげずに克服していくことが充実した人生につながると述べているようです。

 現代人は小手先のノウハウを学んで何事にも近道を考えていますが、この本を読んで周りの知人をみていると合点がいくことがありました。大器晩成とはこういうことを言うのだと思った次第です。

◆私立大学の地歴公民はいつ始めたらいいか

 高校2年生でそろそろ主要科目の基礎を終えた受験生は、選択科目を考える時期になった。日本史を選択した3人の塾生の体験談は参考になる。

 この3人は文化史は覚えるのが大変だからと考えてまったくやらず、10月から本格的に勉強することにした。ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。

 国公立大(首都大学東京、熊本、佐賀)には合格できたが、私立大(早稲田、明治、中央、同志社、立命館)は不合格。西南学院大、福岡大にやっと合格できた。

 彼らは河合塾の英語偏差値は常に65~70を取っていた。1科目不得意科目があると私立はなかなか合格できないことがこのことからわかる。

 暗記科目は一度は深く頭の中に入れておかないと秋からやるといっても間に合わない。これを「他山の石」としてください!

 主要科目は抜群の成績をおさめていても、1科目、それも穴があれば、合格はできません。選択科目の勉強開始時期をよく考える必要があります!

センター英語 (筆記)を60分で解くには!

 センター英語 (筆記)対策をはじめています。スカイプのグループ通話で全国一斉に塾生が80分の過去問を制限時間60分で解くのです。

 センター試験模試、1番から順番通りに解くと6番の問題の途中で時間切れになり、最後まで解答できない受験生が出ます。平均点120点前後の受験生は、問題を最後まで解くことができず、当てずっぽうにマークしています。

 まずは2番の文法・語法問題対策として、問題集1冊(UPGRADE 英文法語法問題(数研出版)、英語頻出問題総演習(桐原書店)、Next Stage (桐原書店))を徹底的に取り組んで1問15秒で解けるようにしてください。トップ高校では毎週これらテキストの小テストが行われていると聞きます。同じ問題で95%はできるようになる必要があります。

 センター対策をはじめた当時、制限時間をせめて70分にしてくれませんかと塾生から言われたことがありました。模擬試験よりも悪い点数になって、自信を失ってしまうからというものでしたが、効果が出ないという理由で60分で続けました。この塾生のセンター試験結果は190点(筆記)。満面の笑みを浮かべて、この指導を受けてよかったと言ったのです。

 また、この対策をはじめて3か月で94点から186点取れるようになった塾生がいます。最初はつらかったと思いますが、「継続は力なり」で毎週やることによって短時間で問題に反応できるようになったのです。

 今年の塾生平均は英語(筆記)173点、(リスニング)41点でした。

◆明治大学で学んだこと

 大学の経営学部では、「形式知」と「暗黙知」という用語を学ぶ。前者は文章、図表、数式などによって表現できる知識のことである。後者は経験や勘に基づく知識のことで表現が難しいものと定義される。企業においてはベテランの人の「暗黙知」を、どうやって若手に引き継ぐかが課題となっている。

 大学時代、明治大学雄弁部に所属していた。K先輩が「東大総長杯」の弁論大会に出場することになって、数十名が集まり1週間前から予行弁論を行った。K先輩は雄弁部の中においても弁が立った。よく弁論中に原稿を見ずに迫力ある弁論ができるものだと思っていた。毎日弁論の予行を行っては質疑応答を行い、終われば喫茶店に行って反省会を行っていた。

 先輩は赤ペンを胸のポケットに入れ、事あるごとに後輩に意見を訊き、言い回しを考え、何度も反復していた。大会、2,3日前の両日、先輩が喫茶店に一人でいるのを見かけた。テーブルに原稿を置いて、口でぶつぶつ呟きながら、手直しをしているのである。これだなと思った。うまく弁論できる秘訣は。誰でも才能ある人は生まれながらと思いがちだが、努力の賜物なのだと。

 先輩は見事「東大総長杯」に優勝した。大学とは「形式知」のテキストでは学べないことを、友の間で「暗黙知」を学ぶところだと思ったのだ。

◆40代社会人国公立大医学部合格体験記ー私の友人、野口英世

 こんなタイトルをみて、頭がおかしくなったんじゃないかと思われる方もいるだろう。「野口 英世」は千円札紙幣の肖像画になった細菌学の権威であり、故人である。友人であるはずがない。では、「野口 英世」という同姓同名の友人がいるのかと考えた方もあろう。

 話をすすめると、こういうことなのだ。「野口 英世」との出会いは20年ほど前のオーストラリア、パースである。たまたま中華レストランで私が彼に声を掛けたことによる。当時彼はアパレルの営業を3年ほど勤めた後、ワーキングホリデーに来ていた。色々話をしていると話が合って、私は彼を大学の友達のパーティーに招待したり、仕事のないパースで情報交換したりしていた。

 彼のすばらしい所は、人の話を真剣に聞き、実行できるところである。職がないパースで彼がほとほと困って相談に来た。私は夜中に市場に行けば、仕事が見つかるかもしれないとアドバイスした。彼は終電でパース駅裏にある市場に出向いて、私が言った通り、サンドイッチマンよろしく、前と後ろに“I want a job”と看板をつけ、歩きまわり、仕事を得た。それを聞いて、まさか実行するとは思ってもみなかった。彼は私のアドバイスを聞いて、1日でやりのけたのである。

 帰国後、彼は材木商社に就職し、5年ほどマレーシア、インドネシアへと出張を繰り返していた。その後、商社マンの生活に嫌気がさして、友人の学習塾を手伝うようになった。塾も軌道に乗ってきたが、思うところがあったのか、突然医者を目指すと言いだした。

 彼は大学時代、文系で、数学、生物、化学をゼロから勉強して、国立大学医学部を目指したのである。なかなか国立大学医学部の壁は厚く、4年を要して合格。大学6年間猛勉強したかいあって、医師国家試験に見事合格したのである。

 彼は現在大学の付属病院の病理医として働いている。「野口英世」のような病理学の専門医を目指すのだそうだ。最後にタイトルを改めれば、〝私の「野口 英世」のような友人”になるだろう。

 福沢諭吉は、幕末から明治への急激な変化について「一身にして二生を経る」と言った。情報革命の現代に生きる私たちも「一身にして二生を経る」ことになっている。

 二生目を自分の中にある可能性を探る生き方があっていい。「範」とする友人がいる。私はこれを機に人生を考え改めようという気になった!

◆自分の壁を乗り越えることとは!

 先生、私は講座最初の頃は、無謀にも英語の種も土も何も無い状態からはじめましたので、「英文解釈教室―改訂版」のテキストは、正直いって難しすぎてチンプンカンプ ンで開くことも辛くてしんどかったです。

 ところが、最近自分の中で何か分らないのですが変化が見られるようになりました。辛いながらも何回も何回も読み直してボロボロになってきているテキストの最初の章あたりから、だんだんわかる様になってきたのです。

 しかも以前は1ページながめていると睡魔が襲ってきたのですが、今は目がランランになるのです。そして、暗記用の英文も理屈がわかるようになってきましたので、面白いぐらい暗記できるように なって来ました。勉強が楽しく感じられるなんて不思議です。やっとスタートラインについた気がします。

◆私立大受験は前半戦が終わりました

 2月から本格的に始まった私立大学の試験は前半戦が終わりました。随分試験慣れしてきても受験生からは一日だけの試験がこんなに疲れるとは思わなかったという声を聞きます。

 全神経を集中する入試は体に負担をかけることになっていますね。私立受験の日程が終わった人なら、国公立大二次に向けて気持ちを切り替えていきましょう!

 二次試験はセンター試験結果を考えず、開き直って新鮮な気持ちで臨む。好成績なら半分受かった気分になっている人もいますが、ここは万全を期して20日間をもう一度復習に徹しましょう。気を抜いて不合格になった場合、後期試験に響きます。全力を出し切れなかった負い目です。全力を出し尽くしたら、諦めがついてすんなり後期に臨めます。

 朝は試験本番の起床時刻に起きて、試験時間通りに問題を解き、時間配分をもう一度考えながらやってみる。慣れない試験旅行や大学の下見など時間を取られますが、この20日間は受験で一番大切。夏休みの勉強の40日間にも匹敵しますので、最後まで諦めず、合格を呼び込んでください。期待しています!

◆受験で東京を離れられませんか?

 Skypeで授業が終わると実力テストの結果や進路のこと、他の科目の勉強法などを訊いてアドバイスします。

 高校2年生で東京学芸大美術志望の塾生がいます。学校推薦を狙っています。昨年は校内美術コンクール入選、小論文対策の塾に通い、通信添削(小論文)と着々と準備しています。

 学校推薦枠は1名。毎年、志望する人はゼロだったのが、来年は他に2,3人志望の子がいてだんだん増えているようなんです。

 「推薦がだめだったら、どうするの?」と訊きました。

 「東京学芸大の一般を受験することになります」

 「国公立大の推薦の第2志望はないんですか?」

 「考えられません。東京を出たくないんです」

 芸術高校ですので一般入試の合格は厳しいと担任の先生から進路指導を受けています。3年になると数学の授業はないし、理科もひとりで勉強しなければなりません。負担が重いんです。

 都立中学・理科の教諭の友人がいます。大学受験は4年制の大学を受験したものの全部、不合格になり、短大に進みました。短大の成績はほぼ優の成績で4年制の大学に編入して教諭になったのです。

 教員試験も出身の新潟県はダメで東京都に合格しました。しかし、中学の教師になるという志は果たしたのです!

 塾生も将来先生になることが夢なのです。東京出身で地方の大学に行きたくない気持ちはわかりますが、学校推薦がもらえれば、これもまたチャンスです。教員試験の時は東京と地方の受験ができるのです。

 第1志望は理想は高く、行きたいところを望む。ダメなら善後策を講じて、第2・3志望を考えておく。受験はこれがとても大切です。行くところがない。これはいけません。

 「受験」は合格確実はありません。柔軟に考えた方がいい。また、頑張っていると将来いいことがあるからとアドバイスしたのです。

◆大学受験・英語:このテキストを勉強したらなぜ合格するのか!
 
 
巷間のうわさでは、センター試験英語対策ではレベルが高すぎて必要ないと言われている「英文解釈教室―改訂版」。塾をはじめたころから20年間以上このテキストを使っている。

 このテキストの最大の長所は難関大学入試の英文和訳問題の構文が全部網羅されていることである。数学の赤、青チャートの公式を十分理解すれば難問がとけるように、英語においてもこのテキストを十分に理解すれば解けない問題はない。

 ただ問題は一冊300ページあり、余りにも分厚い参考書なので高校生には手に負えない。そこで塾では英文解釈教室をパワーポイントで作成した教材を提供している。日本文を読んでもなかなか理解できない事柄を図解したものである。これをもとにレベルに合わせて簡単な構文、短文、例題と順に解説する。これにより難関大学入試の英文和訳問題・長文問題の速読ができるようになっている。

◆受験は半ばを迎え、合格発表がはじまっています

 高校・大学受験は半ばを迎え、

 合格発表がはじまっています。


 塾生の中には滑り止め校の合格が

 決まって、ウキウキ気分に

 なっている子もいます。


 今まで頑張ってきた努力の結晶ですから、

 心から「合格おめでとう!」と言って、

 喜びを分かち合っています。


 しかし、受験はこれからなのです。

 滑り止め校の合格が決まってくると

 誰でも第一志望も大丈夫だろうと錯覚してしまいます。


 「画竜点睛を欠く」ということわざがあります。

 第一志望校の合格なくして、

 受験は完全とはいえないのです。


 最後まで「慢心」することなく、

 真剣にお願いします!

◆上京したら志望校が変わった

 「先生、母親には黙っといて、俺、芝浦工大に決めたけん」

「秋葉原を歩き回っとったら、福岡に売っていない部品が

 いっぱい売っとるけん。地元には帰りたくなか」

 「もう少しだから、九州大学は受けるように」

 「受験はするけん、先生、母親には黙っといて、

 やる気なくした。適当にやるけん」

 「しょうがないな。大学卒業したら東京に行く機会は

 何回でもあるだろう?」

 これは上京した塾生との会話です。

 秋葉原に行くと志望校が変わる受験生がいます。

 豊富な電子部品の品揃えに魅了されたのです。

 私も九州、福岡市出身だから、彼の気持ちは

 よくわかったのです。

 東京は地元と比べて、刺激が多いのです。

 何事にもやる気が出るのです。

 高校時代の担任の口癖は「関門海峡超えるには

 西南学院に受かって行けよ」でした。

 学力もないのに親に迷惑かけるな。

 私立の九州の最難関の大学を超えていけという意味

 だったのです。

 昔から上京するには、学力もまた必要だったのです。

 彼から最後に「母親は先生のこと信じとるけん。

 内緒にしといて、頼むけん」と念を押されたのには

 正直まいりました。

◆全統マーク高2模試をすすめる理由とは!

 高校2年最後の全統マーク高2模試がそろそろ実施されます。塾では2年生には来年の受験を計るうえで受験をすすめています。

 というのは、中高一貫校で1学年上の模試を受けている生徒は別として、この模試は大半の生徒にとっては同学年の最後の試験になり、この成績結果は1年後の受験計画にとても役立つのです。

 高校3年になれば、浪人生が8万人加わりますので、5月に行われる高3年の第1回模試では2ランクぐらいは判定が下がる結果になっています。

 ここから高3年生はがんばって、やっと11月下旬に浪人生と成績が並ぶと言われています。

 同学年のこの高2模試でB判定以上ぐらいは取っていないと受験は厳しい結果になっています。

 受験勉強は高校3年から頑張ればいいとかなりの人が思っています。皆が走り出す4月では遅いと思ってください!大学受験は同学年だけの戦いではない。8万人の浪人生も加わった戦いなのです。このことを肝に銘じて、この2月からの勉強は好結果を生みます。

◆来春合格するために今やるべきこと

 4月になると文系・理系や国立・私立のクラス分けがある。まずその枠内で自分の志望校を決めることになる。一番困るのが行きたい大学が下宿を考えなければならない時だ。経済問題が発生するので親とよく話し合わなければならない。奨学金制度もあるのでよく調べて検討した方がよい。地方の国公立大学には低料金で賄いつきの学寮があるので、費用は地元の私立大学に通うよりトータルでは安くなるかもしれない。

 そこで大体志望校がしぼられる。まず過去問を見てみる。同じ大学でも学部・学科で試験問題が違うことに気づく。英語では全問マークセンスでスピード重視のどんどん解いていかなければいけない問題と、記述式、要約問題が多くじっくり考えていかなければいけない問題では勉強の仕方も違ってくる。

 理想は自分の得意な形式で傾向のそろった大学を選択してはどうだろうか。一つの提案である。志望校が苦手な形式ならば、対策を練っていくことになる。偏差値は一定のバロメーターにはなるが、絶対ではない。今までに過去問攻略をして早稲田大学だけ合格した者もいる。まずはみんなが受験するセンター試験の問題を早めに取り組んで一次の合格点を目指す。科目の配点も異なるので考慮する。
 
 最後に過去問は受験2,3ヶ月前に解くものではないということを肝に銘じてほしい。受験生が実力判定で合格点に達しているかどうかを自分で判断したいと2,3ヶ月前に解く気持はよくわかるが、過去問はなるべく早く入手して出題傾向をみるものだ。

 ドリームインキュベータ代表取締役会長の堀紘一著「年収が2倍にも3倍にもなる勉強法」の中で、受験1年前の高校2年の春休みに東大入試の過去問10年分を古本屋100軒回ってかき集め、出題傾向を研究して8,9割は取れないが合格点の7割を下らない勉強をしたと述べていた。志望校に合格するコツは早めに志望校の過去問に目を通してみることにつきる。

◆大学受験世界史、日本史の勉強法とは

 
世界史、日本史の勉強法を提案します。今順調にきている人はそのまま続けてください。これから勉強を開始する人はひとつ参考にしてください。

 まず勉強の仕方として(1)教科書を丸暗記(重要項目をチェックペンで消して言ってみる。)(2)1問1答問題集、各種問題集(3)サブノートを利用などになると思います。(1),(2)でセンター対策は何とかなると思いますが、私大対策として(3)を利用するのが良いと思います。学校指定のサブノートやプリントが充実しているところはそれを利用すればいいですね。自分で作り始めると時間を随分要しますのでおすすめできません。市販のものを購入してください。サブノートが不十分なところは(1)、(2)の資料を書き足してこれ1冊で完璧なものにする。これを一元化と言います。

 一元化のメリットは追い込み時期に時間のロスが他の方法に比べて少ないことです。今まで間違って覚えてないところを赤、いまひとつ自信がないところは黄色等決めて復習したらどうでしょう。フリックション蛍光ペンを使うと完璧に覚えてしまったら、消すことができますね。
 
 なかなか社会の勉強の1回目が終わらないと聞きます。誰でも1か月前に終わったところは7,8割できる人は少ないはずです。早めに1回終わって全通史をまたはじめから取り組み1回の時間を段々とサイクルを短くしていきます。入試直前では10日ほどで1回やりあげることになると思います。ですから良くまとまったサブノートを作ると能率が上がることになりますね。自分の勉強法と合わせて良かったら使ってみてください。


◆国公立大英語問題で合格点をとるには!

 
センター試験が終わって英語の二次試験対策を行っています。東京外国語大学の二次試験問題は英語の問題でありながら、内容を把握したうえで字数制限つきの内容説明で、長いものは100字を超えるものもあります。このような問題では英語力だけでは到底解答できません。現代国語力が必要になるのです。

 
現代国語と英語の成績は相関関係にあり、現国ができる人は英語もできるという結果が出ています。英語の長文の和訳ができれば、問われていることは現国の問題と同じである。現国ができるようになれば、英語の成績も上がるのです。

 現代国語をまったく勉強しない人がいます。勉強しないのではなく、勉強の仕方がわからない人が多い。日本人だから現国は「なんとかなる」と思っても「なんともならない」のが現国である。

 現国のテストは書かれている文章を主観的ではなく客観的に、論理的に解く科目です。まずは解き方を「出口シリーズ」などで自分のレベル・試験のジャンルに合ったものを10題ぐらいやってみる。そうすると問題に対するアプローチの仕方がわかってくる。

 国語はセンター試験だけという受験生はマークセンス対策だけでも構いませんが、二次試験の英語で記述がある受験生には記述対策を薦めます。文章をまとめる力がつきます。これが英語の二次試験問題対策になるのです。



◆国公立大学の願書受付がはじまった!先生が生徒の成績を伸ばすために行っている最後の一手とは!

 
毎年中間発表までに集計される倍率は低いですね。出願が慎重になって中間発表の結果を見てからという人が多いからでしょうね。

 センター試験後の三者面談でB判定以上の大学に志望校を変更させられた塾生が多いです。高校の進路指導は厳しいですね。

 河合塾のバンザイシステムを見ると、一目瞭然で志望校の自分の順位がわかります。
合格可能性35%のD判定は合格可能性50%のC判定の棒グラフをひと山超えなければ合格できない実感が湧きます。なかなか厳しいです。

 SNSに興じている暇はありません。昨夜は塾生がパソコンの調子が悪かったので、スマートフォンでSkypeにつなげてくださいと頼んだら、高校の先生にスマートフォンを預けていると言っていました。
少し驚きましたが、
先生が生徒の成績を伸ばすために行っている最後の一手なのです。SNSで気が散って勉強に集中できなくなるのを防ぐためだそうです。

 SNSをやめれば、勉強のはかどり具合は全然違ってきます。あと1ヵ月、本気になりましょう!

◆日本大に不合格、早稲田大に逆転合格!

 
私大受験が本格的にはじまりますね。同じ大学、学部学科でも色々タイプの試験科目になりますので、選択科目をもう一度確認してください。

 はじまってしまえば、あっという間に国公立二次試験の直前になります。国公立第一志望の人は私大入試にあまり振り回されないように気をつけましょう。軸足は二次対策に置いて勉強することです。

 私大は何校か受験するでしょうから、出来なかったとしても次の日まで気持ちを引きずらないこと。出来なかったところをその日のうちに復習することが大切になります。

 当塾では明治大学法学部、日本大学商学部に不合格しても早稲田大の商学部に逆転合格したものもいます。

 対策として受験大学の前日までに終わった他学部の地歴・公民・数学・理科の出題範囲の情報・解答が入れば強いですね。すでに友人の受験大学もわかっているでしょうから、情報交換するのもいいでしょう。今のうちに過去問をみて受験しない学部との出題範囲との関係をみて、山を張るのもいいと思います。


◆昨日は第3回英検でした

 昨日は第3回英検でした。大学生の塾生が準1級を受験した時の話です。準1級の教室に着いたら、周りは保護者の方が付き添いの小中学生が多くてびっくりしたそうです。

 「冷やかし受験じゃないの」と彼に訊いた。

 「いや、そうではないですよ」

 試験開始前に解答用紙を覗いてみたら、前の席の中学生らしい男の子はすでに2級に合格していたそうです。
 
 時代は変わりました。英語はセンター試験でリスニングを課すようになって、飛躍的に日本人の英語レベルを向上させたのではないでしょうか。学年の壁を越えて早目に使える英語を習得しようとする学生が増えています。
 
 英語の学習はまず日本語の習得からという話が、かまびすしかった時期がありました。確かに一つの言語を深く学ばなければ、他言語を学ぶ価値がないことはよくわかりますが、現在日本の置かれた立場を考えると私は小学生から話せる英語を目標に学ぶのがいいと思います。


◆国公立大前期試験までの勉強法とは

 
国公立大学第一志望の受験生は、最後の追い込みをかける時期になりました。この時期、各科目の整理を怠りなくやるのはもちろんのこと、精神的にも充実させることです。
 
 二次試験はセンター試験結果を考えず、新たな気持ちで臨む。好成績なら半分受かった気分になっている人もいますが、ここは万全を期してあと4週間はもう一度復習に徹しましょう。気を抜いて不合格になった場合、後期試験に響きます。全力を出し切れなかった負い目です。全力を出し尽くしたら、諦めがついてすんなり後期に臨めます。
 
 朝一番に起きて、体操で体をほぐして、さっさと勉強をはじめる。この4週間は受験で一番大切になります。最後のあがきが合格を呼び込むのです。


◆来春の国公立大医学部合格を目指して

 
来春の国公立大医学部を受験しますので、よろしくお願いしますとメールをもらった。

 センター試験の結果が目標点数に達せず、センター試験が終わった翌日から勉強をはじめている。もう1年、苦手の英語を克服して、受験する決意を固めたそうだ。

 一般に、後期日程の結果を見て、3月いっぱいは高校生活を楽しんで4月からという感じになるだろうが、これまで息を抜かずにやり続けるのは立派だと思う。

 勉強の習慣を身につけ、ペースを落とすことなく、黙々と続けることが「合格」につながると思うのだ。

◆私立大専願者もセンター試験を受験する理由!

 
昨年、1月下旬の塾生との会話です。

「来週からは連日試験ですね」

「センター試験でA判定の大学は受験しないことにしました」

「へぇーなるほどね」

「連日、受験じゃ、第一志望校にも影響があるからね」

「戦略は十分練られていたんですね」

「2月からの受験は本命校の1校だけです」

「わかりました」

センター受験と個別試験を全部受験と聞いて

大変だと思っていました。

塾生は青山学院、中央大、法政大、成蹊大、武蔵大、東洋大に

センター試験で合格。

個別試験で立教大社会学部に合格しました。

私立大専願受験でセンター試験を受けない方がいます。

2月の受験期は短期決戦です。

5校も受ければ、受験地への移動や宿泊は

大変な負担となります。

滑り止め校の受験はセンター試験利用をすすめる理由です。

◆センター試験後の三者面談で ?

 センター試験合否判定をもとに受験校を決定する高校で三者面談を受けた塾生との会話である。

 「先生、山形大学ってどこにあるんですか?」
 
 「山形大は東北の山形県だろ」

 「へーえ、東北ね。雪が多いんでしょう。冬は寒いでしょうね」

 「寒いのイヤだから、徳島大学に決めます!」

 センター試験の自己採点がB判定以上で受験校が決まった人は、二次も気を抜かず頑張れば問題ない。問題になるのは急遽、三者面談で受験校が今まで考えてもいなかった大学になるケースだ。
 
 塾でも地元の九州工業大学からセンター結果が思わしくなかったために、三者面談で高校の先生から山形大か徳島大学の工学部を勧められたケ-スがあった。
 
 地元大学であれば、費用が一番かからずいいのかもしれませんが、大学となれば通学できる大学は誰でも数校しかありません。見方を変えて全国規模で考えれば、受験できる大学は多くなります。

 「国公立大学にぜひとも合格してほしい!」と考えている親御さんの希望なら、合格可能な大学にチャレンジしてはいかがですか。これも一つの選択肢としてお勧めします。
 彼は無事に徳島大に合格し、本人、親御さんともに大喜びしたのです。高校の同じクラスの塾生はこういう理由で琉球大学工学部を受験して合格しました。ここの高校は過去5年間に国公立大学に合格するものは数名しかいなかったので、進路指導の先生に感服しました。

◆センター試験ボーダーライン発表後に受験校に迷っていたら

 
センター試験の結果は明と暗に分かれたが、マラソンでいう折り返し地点のタイムと同じであって、ゴールタイムではない。A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指すとブログで述べた。

 ここでボーダーライン発表後に受験校に迷っていたら、勝機を逸するのも事実だ。その間に受験校の傾向に沿った勉強ができるからだ。どうしても第一志望校に行きたいのなら、前期は受験した方が良い。「一生に一度の賭け」だ。ただし私大、後期は手堅く受験校を選び、浪人しないように考えることだ。

 そうすると踏ん切りがついて、やる気が出てくる。集中してやれば、二次重視の大学であればセンター試験の挽回も可能だ。

 前期の英語に関するアドバイスは英作文対策だ。今までやってきた人なら、復習中心。まだ手をつけてない人でも今から十分間に合う。英作文基本300選、新・基本英文700選(駿台文庫)などを4・5回徹底的にやって暗記する。自由英作文なら、竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本や過去問を最低10年分解き、添削してもらい暗記する。また傾向から予想問題を20題ほど作って暗記していけばいい。


◆センター試験の明と暗!

 受験生の皆さんはセンター試験の自己採点が終わったと思います。あと数日で各大学の得点分布表、ボーダーが発表されます。

 過去にセンター試験の比重が高い熊本大学工学部にA判定が出て、合格に自信をもった塾生がいました。データリサーチの結果を見せられました。学科順位3番。前期は得意の数学・理科だから、楽勝、落ちっこない。AはAでもSAと言っていました。SAって何と訊くとSAとはSpecial Aと本人はご満悦でした。あと1ヵ月だから頑張るように指導しましたが、聞く耳を持たなかった。

 センター後は勉強に身が入らなくなり、前期試験に不合格。不合格後すぐに報告をもらいました。早速、後期はどんな問題が出そうですかなど尋ねられました。終始、洒落にならないとぶつぶつ言っていましたが、こうなってしまっては遅いのです。

 反対にセンター試験に失敗してD判定。死に物狂いで頑張って九州大学農学部前期試験に合格した塾生がいます。昨日のブログで書きましたので参考にしてください。

 センター試験の結果は、明と暗に分かれますが、マラソンでいう折り返し地点のタイムであって、ゴールタイムではない。A判定で気を抜かず、D判定でも諦めないで、最終合格を目指す心構えで、これから毎日勉強に取り組んでください!


◆センター試験失敗しても

 
寒い中、センター試験、お疲れさまでした。やっと2日間が終わりました。今日はのんびりしてください。試験は心身ともに疲れますよね。

 さて、明日学校に出向いてセンターの自己採点をする人も多いと思います。各自、予備校に点数を提出すれば1週間程度で各大学のボーダーが発表される運びとなります。

 塾生の中には過去、数I・数Aのマークを全部最後にまわしていたために満点近い得点をあげていたのに、途中で終了ベルが鳴り、10点あまりの成績だった女子がいます。第一志望九州大学・農学部判定はD。ショックだったと思います。2次試験は諦めようと、ふと脳裏をよぎったかもしれません。しかし彼女は諦めなかった。形相を変えて鬼気迫る勉強を2次試験まで続けて九州大学前期に見事合格したのです。

 センター試験の失敗も合格が決まれば喜びはひとしおです。今日センターで落ち込んでいる人がいたら、参考にして最後まで自分を信じて頑張りましょう!


◆センター試験・私立大学の合否判定結果は?

 
塾生が血相を変えて、中央大学文学部一般入試を受験することにしましたと言った。

 中央大学文学部をセンター試験単独で判定を出したら、河合塾・A判定、駿台・B判定、ベネッセ・C判定をもらったそうだ。

 判定結果を見て、これでは合否がわからないので、一般入試を受験する決意をしたようだ。

 一般入試を考えていなかったので、急遽願書を提出したあと、赤本を購入して1年分と過去問チェックしたら、他の受験大学と随分傾向が違う。

 過去問をみて、和訳・英作文対策を行うこととなった。

 センター試験・私立大学の合否判定結果はあまり信用できません。各予備校とも受験生の動向を見極めるのは難しいのが現状のようです。最終的には中央大学文学部にセンター試験単独で合格していました。


◆英文解釈の成績が確実にUPする理由とは

 
 塾の英文解釈教室コースでは、入試英語のバイブルと言われる「英文解釈教室ー改訂版」をテキストにして、まず英文構造理解をして「直読直解」ができるように指導していきます。

 コースはテキストの短文、例題の順で行っています。センター試験・私立大学の長文対策、国公立大二次試験の長文・和訳対策になります。

 伊藤先生の英文解釈教室は入門編、基礎編、改訂版の3冊があります。理想は簡単な順に1学年ごとに1冊づつ解いていくのがよいと思いますが、何分受験生には時間がありません。塾では一番難しい改訂版1冊を採用して効果を上げています。徹底してやるために出てくる単語、熟語は完全に暗記できるように問題集を作成しています。

 大学受験の構文は難解なレベルまでほぼできるようになります。成績が上がらない受験生の特徴はどこで点数を落としているのか解らない。答案の書き方が悪くて良い点に結びついていません。塾では個人指導で各自の弱点を指摘して何度も繰り返し助言しています。


◆難関大学志望の受験生の勉強法とは

 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。

◆入試で辞書持ち込みができる有名大学知っている


 こんなタイトルをみて、眉唾ものだと思っている人もいるだろう。単語・熟語を必死に今覚えている人にとっては、そんな大学があったら渡りに船、行きたい大学だったら、暗記はせずに受験に臨みたいと考えることだろう。

 私が知っている限り、20年ほど前から慶應義塾大学文学部は、英日・日英の辞書を持ち込みできる試験を続けている。大学側の見解を想像すると、単語1語がわからないから不合格にしない。単語は辞書を引いていいから、受験生の構文の理解力をみたいということだろう。言い換えれば、辞書があれば、独力で外書が読める塾生を求めているということだ。

 数日前のブログで、簡単な英語だけれど、構文理解ができていなければ、解けない問題を出した。反響があって、「構文理解とは、こういうことですか」とか、「目から鱗が落ちました。構文理解に努めます」などのメールが来た。 慶應の問題は長文と和訳が中心だ。長文の語数は多いが、試験時間は2時間ある。過去問をみても、「英文解釈教室」が十分に理解できていれば合格できる。文学部に関心のある受験生ならば、トライしてみる価値がありそうだ。

 また、塾生が医学部を受験するので過去問を見たが、構文は文学部と同様、「英文解釈教室」レベル。単語は医学部関連の単語に気を配る必要がある。英作文対策は欠かせない。1次試験合格発表が国公立前期の発表日前後なので、併願しやすく実績もあり、高倍率になっており、私立大学医学部超難関校になっていることがよくわかった。

◆大学の附属高を受験させない理由とは

 中学生の進路相談した時のお父さんとの会話である。

 「都立は新宿高校、私立は中央大学附属高校、中央大学杉並高校を受験させるつもりです」

 「娘さんは中央大に行きたい学部があるのですか?」

 「いいえ、まだ決まってないようですが、家から近いのと息子が現在、中央大学の4年生だからです。都立高校が第一志望ですが、落ちたら、無理せずに内部進学で大学に行ってもらいたいと思っているんです」

 「そうですか。都立第一志望の対策をさせていただきます」と答えて、内部進学と聞いて明治大学時代の外書購読の授業風景を思い出した。

 教授が学生に席順に英文を一段落ずつ読ませ、和訳をやらせた。教授のヒントでできない学生も何とかひと通り和訳まで終えるのだが、明らかに和訳をはじめると、しどろもどろになる学生がいた。教授が業を煮やして、「どっちだ」と叫んだ。明大中野か明大明治かと尋ねたのである。学生が「中野です」と答えると失笑が起き、「次」と教授が言って授業が進んだ。

 一般入試生と内部進学生には明らかに成績の開きがあった。入学試験がない内部進学生は学力が著しく劣っていた。この現象は今もどこの大学にも起きている現象だ。

 別の塾生の父親はこのことを十二分に知っていて、うちの息子は大学の附属高は絶対に受験させません。高校の3年間が中身のないものになるとおっしゃった。

 「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがある。辛く苦しい入学試験を受験してこそ、知識が身につくのである。これが本当の親心と思うのである。

◆センター試験直前の心構えとは! 
 
 センター試験直前となりました。受験生ならば誰でも高得点を目指して頑張ってきたわけですから、もうここまできたら開き直った方が勝ちになります。家族から四六時中、勉強しているかどうか熱い視線を浴び、プレッシャーに耐え、息も切らずに今までやってきたじゃないですか?全力を尽くし、やれることはやりつくしたと思って試験に臨むだけです。

 センター試験前の心境を訊いて、塾生が「楽天」と言ったことに感心したことがある。彼は福岡県立明善高校の校訓「克己」「尽力」「楽天」を人生訓にしていた。勉学、鍛錬の厳しさや苦しさに負けそうになる自らに「克己」し、時には血の汗を流すまでの「尽力」の果てに出る結果、その結果は天運に委ねよう、という安心立命の平らかなる心境、それが「楽天」というのだ。

 この「楽天」の境地、開き直りがセンター試験では好結果をもたらす。本番では受験生はどうしても慎重になり時間がかかってしまうが、この開き直りで躊躇なく素早く解けるようになる。マーク式の問題に自信を持ってどんどん解いていくことだ。

 それでは2日前です。最強寒波の襲来で大雪のところもあるようです。交通機関のダイヤの乱れが予想されます。試験当日は早めに起きなければならないかもしれません。体力を温存しておく必要があります。早めに寝てください。1時間早く寝ると随分疲れがとれるのがわかると思います。では体調を整え、万全な状態で臨んでください!

英検まであと10日!英検3級、準2級対策とは!

 
英検3級、準2級レベルの中学・高校生に次の英文を質問してみる。

 The girl called Betty.
 
「その少女はベティと呼ばれた」
 
「では、その少女の名前はベティですね」

「はい、そうです」
 
「では、The girlをThe boyにして、The boy called Betty.にしたら、訳はどうなりますか?」
 
「その少年がベティを呼んだ」と皆が答えるのである。
 
 もちろん、最初の一文の正解は「その少女がベティを呼んだ」となる。このことから、このレベルの生徒は単語だけを見て、英文を訳していることに気づく。
 
 まずこの文はwas called の受動態ではないこと。つぎに動詞には自動詞と他動詞があること。動詞の後に前置詞(for,at,on など)のついていない名詞があれば、目的語になるので、「~を呼ぶ」となり、前置詞がついていなければ、自動詞で「叫ぶ」となることに気づいてもらう。
 
 英語には日本語にある助詞がないので、その役割を果たす語順や自動詞・他動詞の働きには十分に気をつけなければならないことをこの簡単な英文は教えてくれる。10問ほど同じような問題をやってもらうと随分できるようになるのである。

来春センター試験で90%以上とるには!

 医学部進学予備校の校長先生から英語の授業ことで頼まれた話である。「国公立大医学部受験生はセンター試験・英語満点の200点をとる指導をしてください。190点ではだめです。満点とれなければ、志望校には合格できないと生徒にいつも言っていますから」。校長先生のこの言葉は頭にガツンと来た。

 この体験があって、医学部志望の塾生に対する指導を厳しくすることにした。満点をとるためのこだわりだ。例えば、センター試験・英語の問1は発音・アクセントの問題。1問2点の問題だが、2問間違えて―4点に満足している状態なら、到底本気でやっているとは言えない。

 現在使っている文法・語法のテキストでカバーできなければ、他の対策を講じなければならない。発音・アクセントだけの問題集を購入し、徹底的にやって満点とれるような計画を立てるということである。

 このように満点とるために、だんだん自分の盲点をなくしていくことだ。こういう姿勢がないと総合点でなかなか90%以上は確保できないということを肝に銘じるべきだ!
来春の合格を目指して親子で考えなければならないこと! 
 
 
高2年生対象の三者面談をはじめています。 今週末にはセンター試験がはじまります。時の経つのは早いもので現在の高2年生がセンター試験まであと1年となるのです。
 
 この時期三者面談を実施する理由は、志望校の親と子の一致のお願いをして、合格戦略を早目に立てるためです。大学の学部・学科で傾向が全然違います。早目に志望校を決めることで合格率が上がってきます。

 面談をしてみると、なかなか親と子の志望校が一致しないことが多い。願書を出す段になって、志望校が変わってしまって、科目の変更を余儀なくされたケースがあります。親はとにかく有名大学に合格してくれればと思いがちですが、子は学部・学科への「こだわり」があったり、クラブ活動の延長で大学を決めていたりします。
 
 親子で進路のことを真剣に考えて、話し合いがあれば、すんなり決まっているでしょうが、実際は話し合いが全然行われていない。子の「こだわり」は、なかなか親、高校の担任に理解してもらえないので、話をしていないケースが多い。そこで内申書に響かない塾の先生の登場となるわけです。 

 私は、子、本人のやりたいことをやらせることをモットーにしています。18歳となれば自分で判断できるわけですから、子の「こだわり」の真意を十分に理解して、ベストの志望校選定に努力したいと思っています。


◆中央大学を卒業して大手金融機関に就職できたが

 
久しぶりに塾を卒業した塾生の父親から相談があった。中央大学を卒業して、大手金融機関に就職をして2年経過した息子のことだ。

 息子が仕事内容が難しくてついていけないので、仕事をやめたいと言っているというのです。無事、就職ができてやれやれと思っていたところだったのですが、仕事をやめて、カンボジアで焼き鳥屋を開店させると言って日夜、準備をはじめているというのです。

 札幌勤務で会社の福利厚生はよく、仕事内容は自分も同じ金融機関に勤務していますので、察しがついて、なかなかいい職場環境で申し分ないと思っているのですが・・・

 今度の休暇もカンボジアの現地調査に行くと言っています。想定外のことで自分の経験からは途方もないことに見えます。何か息子に助言いただけますか?

 高校の頃、ニュージーランドに修学旅行に行ったときは長時間のフライトで体調を崩して、海外にはもう絶対に行きたくないという青年だった。

 転機が訪れたのは、大学4年の時。フィリピンに4ヶ月間、自分でお金を貯めて留学をしてからだ。韓国や東南アジアの学生と話していくうちにアジアでビジネスがやりたくなったようだ。

 一度仕事を辞めるともう大企業への就職はできない。父親もそのことを彼に諭している。父親から一度息子とSkypeで話してくださいと言われた。大学卒業後、私は仕事を辞めてオーストラリアとニュージーランドで学び、働く貴重な体験をした。生き方が重なるのだ。カンボジアでの焼き鳥屋の事業計画と将来のことをよく聞いてみるつもりだ。


◆苦手科目の克服で上智大学に合格!

 この3連休にこの科目の克服にはこの勉強法をお勧めします!

 古文の勉強が苦手な人が多いですね。現在使われていない言語をなぜやるんだという人までいます。やる気がなかなか起きないのはわかりますが、やらざるおえませんね。センター試験では国語の1/4、私大では1/3の配点になっていますね。落とすわけにはいきません。必ずやれば安定した得点源になる科目です。

 まず文法は動詞の活用、助動詞の活用・意味・接続を完璧にする。早口言葉の要領で繰り返してやれば2,3日で終わります。「えい、やっー」て感じで一気にやって下さいよ。嫌いな科目は一気にやらないと終わりません。単語は学校指定の単語帳があると思いますが、なかなか正統派のもので頭に入ってこない。単語帳でコンセプトがよいと思ったのが、「ゴロで覚える古文単語565」です。Hな語呂合わせがあってちょっと恥ずかしくなりますが、その分忘れにくいようです。

 女子の塾生が学校で使っている単語帳がなかなか覚えられないというのでこの本を紹介しました。塾の男の子に見せてもらって「やっぱり私は恥ずかしくて購入できませんので、学校のもので頑張ってみます」と言っていました。でもなかなか点数が上がらない。とうとう本屋で購入しました。本屋で購入するときは「ドキドキしましたよ」と言っていました。

 彼女はゴルゴをやり始めたらどんどん単語が覚えられて忘れないと言っていました。苦手の古文を克服し、上智大学文学部英文学科に合格しました。最近は簡素化したゴロ565全単語イラストも出ています。この連休に文法、単語をやれば、基礎力はつきますね。



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