大学受験の英語長文は読めるようになったが、リスニングに不安を覚えている受験生も多いだろう。
英文で書かれた単語・熟語や構文ならば、瞬時に思い浮かばなくとも時間をかけて解くことはできるが、リスニングはそうはいかない。瞬時に音声からイメージを浮かべて、「何が、どうした、何を」と英語の順序で聞く力を養わなければならないのだ。受験英語では一番厄介な代物である。
最近発売されたリスニングテキストでなかなかいいものが見つかった。
東大理Vを受験する塾生がいる。東大英語は二次試験120点満点のうちリスニングは30点と配点が高い。対策として「東大の英語リスニング15ヵ年」(教学社)を終えた。次に始めたのが、お薦めする「難関大のための上級問題特訓リスニング」(旺文社)である。
このテキストの長所は音声を聞いて、スクリプトの空所部分をディクテーションできるように問題が作成されていることだ。内容理解の箇所とスキルアップとなる箇所がうまく空所になっている。
リスニング問題の攻略は設問と選択肢を前もって読んでおくことである。話の展開を把握して、設問のところが来たら、集中して聞くことである。
聞き取れる音は発音でき、発音できる音は聞き取れるという相関関係がある。音声を聞いて発音できるまで徹底的に取り組むことだ。
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