高校3年生の8月から入塾したYさんのお話です。彼女の第一志望は早稲田大学。父親が商学部の出身で、高2の夏休みには父親と福岡から上京して大学を見学するという熱の入れようでした。
9月に8月の模試のテスト結果が戻ってきました。とても成績が心もとない。このままでは合格はないと私は判断しました。彼女は私立3科目の勉強をしていました。このまま社会を勉強していたら合格はおぼつかないので、私は英語、国語2科目にしぼるように指導しました。
志望はスポーツ科学部、併願校が日本大学芸術学部でした。英・国2科目、小論文、面接で受験ができたからです。
2科目にしぼってからは、志望校の過去の入試問題を5年分解き、徹底的に出そうな所から勉強を開始しました。英文解釈教室の講義は出遅れていましたが、その場で理解し暗記していました。
3月、日本大学の不合格発表後に彼女が挨拶に来ました。早稲田の発表待ちでしたが、早稲田はだめだろうと半ば諦めていたようです。翌日また彼女は顔を出しました。彼女がキラットと笑った瞬間。私は結果を聞かずに合格したと直感しました。スポーツ科学部に合格していました!
私大入試は学部・学科で試験科目が違います。高校の担任の先生は最後まで諦めずに全科目、全力投球するように指導されることが多いと思います。確かに勉強科目を減らすと受験校が限られてきますが、この時期よく考えて、志望校に合格するには「何を勉強し、何を捨てるかの選択」が重要になってきます。表向きは全科目、全力投球を装ってもよいと思います。
Yさんの成績は1学年450人中300番台。現役では50番以内に入っていないと早稲田に合格できないといわれていました。二科目に集中したのが、功を奏したのです。これからは第一志望合格に向けて戦略を練るのが大切なときになります。
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