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◆塾生の進路決定に悩み続けた話である
「地元福岡の西南学院大学に行きたいと思います」
塾生は青山学院大学文学部英米文学科、明治大学部政治経済学部、商学部、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻に合格した。
「英語の教師になるつもりか?」
「先生は向いていませんので、企業に勤めることになると思います」
「それなら、明治大学に行った方がいい」
「経済的にアルバイトしなければなりません」
「アルバイトしながら、大学の両立はできると思うが」
彼は私の勧めもあって明治大学商学部に入学した。
楽しい学生生活を謳歌していると思っていた。
入学して2年たった頃、彼の母親から手紙が届いた。
先生の勧めで東京の大学に進みましたが、留年になりました。
新宿で居酒屋の副店長になったと自慢していますが、勉強をしていないようです。
何を考えているのか、先生の言うことは聞きますので、
電話で何か言ってくださいと頼まれた。
大学はあまり行っていなかったが、好きな英語は英会話学校に通って頑張っていたようだった。
そんなに英語が好きだったら地元の西南学院で勉強した方がよかったのではなかったか。進路指導が間違っていたのではなかったかと後悔したのである。
そんな彼から20年ぶりにメールをもらった。
「当時は確かに大変でしたが、上京したことで、色々社会経験を積むことも出来ましたし、妻とも出会うことが出来ました。現在がそんなに不幸と感じることが少ないからでしょうか。ただ、子供には同じようなこと(週6でバイトとか留年とか)はなるべく経験はしてほしくないですね。せっかく大学に行くのであれば、しっかり勉強をしてほしいですね。」
このメールをもらって長年の鬱積がやっと晴れた。人生のターニングポイントになる進路指導は難しい。
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