「東大の英語27カ年」(教学社)の問題集に取り組んでいる。編者の指示通りにまず下線部和訳の問題を終えたところだ。
やはり27年分もやると傾向がわかった。不用意な発言は差し控えたいが、よく出題されているのはit〜thatである。
受験生ならば、強調構文、形式主語、付加(付加とはIt seems that he is rich.の形で独立した文の前につくことで何らかの意味が付加される形)の3つのパターンを思い浮かべるであろうが、東大入試問題はitが意外にも指示代名詞であることが多い。
「英文解釈教室」の著者、伊藤和夫氏がいうようにit 〜that構文と気づかずにすんなりitが指示代名詞であるとわかれば問題はないが、構造を取り違えている場合には英文の構造認識ができていないことになるので、配点すべてを失う可能性がある。これが下線部和訳の最大の盲点である。