机のまわりを整理して随分いらないものを処分した。その中にブログで取り上げようと保存していたのか、随分前の東大の小柴昌俊名誉教授の記事が出てきた。ノーベル賞受賞後に教授の講演会に東大安田講堂まで出掛けたことを思い出した。
ノーベル賞を受賞した小柴教授なら、勉学においては挫折もなく、順調にこられたと思っていた。しかし記事によれば、大学受験が近くなってきたころ、教授は寮の入浴中に湯気の向こうから、「小柴は物理などに入れるはずないよ」と落第点をつけた物理の先生と先輩の声を聞いた。この屈辱的な言葉をバネに、「なにくそ」という気持ちが生まれて、難関東大の物理の勉強に打ち込まれたそうだ。
まさに受験生は今こういう気持ちにあると思う。教授はこういう時に逃げてしまったり、人のせいにするのではなく、執拗に自分の本気にたどり着けと力説されている。
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