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2016年

◆センター試験なしで国公立大学に合格できる!

 こんなタイトルを見てそんな話はないだろうと思っている受験生もいるだろう。そろそろ高校2年生に受験準備をしてもらいたいと思って塾生に話したり、保護者の方にメールしたりしている。

 高校2年の塾生から3月に評定値4.5をもらったと聞いた。国公立大学はA評価4.3以上であれば、学校推薦が可能なので推薦入試を勧めた。

 彼女の第一志望はお茶の水女子大学。高2年最後の全統模試はE判定。英語、国語はトップクラスだが、数学が苦手だ。筑波大学や千葉大学は希望学部もあり、検討してみたらと助言した。数学に力を入れているが成績を見て推薦併用で臨んだ方がいい。推薦入試は書類と面接、得意の小論文で決まるからだ。国公立大学の学部によっては4分の1がA・Oや推薦入試で決まっているのだ。

 筑波大学理工学群・推薦入試に合格した塾生は東北大学工学部も推薦してもらったのだ。2校推薦してもらって先に試験があった筑波大に合格し入学を決めた。最低評定値4.0に達していなかったものの学校での活動が加味されたのだ。

 国公立大学を目指す皆さん、学校の成績がよく、部活動や生徒会活動を積極的に行っている人なら、推薦入試が受験できる。センター試験前にチャンスがある。失敗しても前・後期は受験できる。挑戦する価値がある!

◆英語長文速読法とは

 英語長文の速読力をつけるにはどうすればいいのでしょうか。よく受ける質問です。

 英文を速読する方法として / , //を使って前から訳する方法がありますね。当塾でも20年前、採用して取り組みました。問題集全部をこの方式で前から訳を下していったのです。

That Beethoven,/who was so passionately fond of music, /should cease to hear, /seemed too cruel to be true.//
(ベートーベン、/ あれほど情熱的に音楽を愛した  / 耳が聞こえなくなる /残酷すぎて本当とは思えなかった//)

 この状態を続けて訳していきます。文構造をわかって続けられれば構いませんが、どうでしょうか。結構大変な作業になったのです。

<生葉塾式>
That Beethoven, L who was so passionately fond of music, should cease to hear, seemed too cruel to be true.
(あれほど情熱的に音楽を愛したベートーベンの耳が聞こえなくなるとは、残酷すぎて本当とは思えなかった。)

 Thatは接続詞で
Thatから hear, までで、動詞seemedの主語、 
L who 関係詞節 … music, まででBeethovenが先行詞でS、ceaseがVとなっている。この文の分析ができなければ理解できませんね。

 結論として、簡単な文でしたら/ ,// を利用して速読も可能ですが、まず文の構造を十分に理解して、この速読法を使えば間違いなく早く読めて、内容も理解できるようになります。

 英米人はA4サイズの紙面ならば横1行を一目で文を理解できると言われています。文が早く読めるということは文構造の理解が早くできるからです。構造、単語がわからないので読むのが遅くなると考えたほうがいいと思いますね。受験のレベルではS,Vはどれか。that節、what節がどこまでかの基本を早くできるようになることが大切です。

 構造が解れば、次は速読です。これは復習を怠らないこと。それには分析の印をつけていない「白文」で読む必要があります。印をつけてた英文を何回読んでも実力をつきません。この点に注意して何回も復習してください。

◆社会人が医学部に合格するには

 ここ2,3年は医学部志望の社会人の方が増えている。20代から50代と幅広く、理系の大学を出て、医療関係(薬剤師・放射線技師)やエンジニア出身の方から文系出身までと様々だ。
 
 社会人が医学部に入学するには、大学の2,3年次に編入する方法と大学入試から入学する方法がある。まずは最短で医者になるために編入を考える方が多いようだが、募集人数が少ないうえに倍率も30倍以上と高倍率になることから諦めて、大学入試から臨む方が多い。
 
 仕事をしながら勉強してきて、今年が最後の年と頑張っている方もいれば、仕事と勉強の両立をはかりながら、勉強を続けている方もいる。
 
 ここで考えなければならないことは、来春の「合格」ありやということである!
 
 国公立大医学部の合格者は、地元ではトップ高の1,2番の成績。中学の頃から医学部を目指して、平日は家庭学習は5時間、休日は10時間くらい勉強している。中高一貫校の生徒であれば、高校2年生までにひと通りの受験科目を終えて、高校3年の1年間は演習問題中心の授業で受験一筋なのだ。
 
 こんな受験生を相手に打ち勝つための秘策があるのかということなのだ。
 
 社会人の塾生にアドバイスするのは、過去問を分析して、「でる順」に対策を行うことである。国公立大はセンター試験を受験しなければならないので、山を張ることはできないが、私立大学であれば、傾向は例年あまり変わっていない。
 
 経済的な問題もあるので仕事も続ける必要があるが、モチベーションが高いうちに「最短」で合格できる戦略を考えるべきである。


◆センター試験・英語、最低目標180点! 
 
 11月から入塾した早稲田大学志望の受験生がいる。英語は速読が苦手でセンター試験の問題は第5までしか終わらないので120点ということだった。

 早速、速読対策で「イチから鍛える英語長文500(Gakken)」をはじめた。構文を把握したあと、自分でCDを聞きながら前から訳し下す復習ができるのがメリットだ。

 11月末に毎週行うセンター対策が140点になった。このままでは間に合わないと考えて、「速読英熟語(Z会)」に切り替えた。まず始める前に熟語や構文のテストを1回やり終えた。90%はできるようになった。このテキストもあと半分残っているが12月はセンター試験が160点、176点となり、最低目標180点がみえてきた。

 他の科目の進み具合を訊いた。世界史はプレで76点。90点は最低とるために、現在山川の教科書を毎日8時間をかけて15ページペースで進めているそうだ。センター試験前にやっと1回終わる計画と聞いて、センター試験1週間前に終わってもう1回やる計画でいった方がいいとアドバイスした。

 センターまであと16日。ラストスパートの勉強計画はバランスよく進めたい!


◆受験で合格確実100%はありません!
 
 
Skypeで授業が終わると実力テストの結果や進路のこと、他の科目の勉強法などを聞いてアドバイスします。

 高校2年生で東京学芸大美術志望の塾生がいます。学校推薦を狙っています。昨年は校内美術コンクール入選、小論文対策の塾に通い、通信添削(小論文)と着々と準備しています。

 学校推薦枠は1名。毎年、志望する人はゼロだったのが、来年は他に2,3人志望の子がいてだんだん増えているようなんです。

 「推薦がだめだったら、どうするの?」と訊きました。

 「東京学芸大の一般を受験することになります」

 「国公立大の推薦の第2志望はないんですか?」

 「考えられません。東京を出たくないんです」

 芸術高校ですので一般入試の合格は厳しいと担任の先生から進路指導を受けています。3年になると数学の授業はないし、理科もひとりで勉強しなければなりません。負担が重いからです。

 都立中学・理科の教諭の友人がいます。大学受験は4年制の大学を受験したものの全部、不合格になり、短大に進みました。短大の成績はほぼ優の成績で4年制の大学に編入して教諭になったのです。

 教員試験も出身の新潟県はダメで東京都に合格しました。しかし、中学の教師になるという志は果たしたのです!

 塾生も将来先生になることが夢なのです。東京出身で地方の大学に行きたくない気持ちはわかりますが、学校推薦がもらえれば、これもまたチャンスです。教員試験の時は東京と地方の受験ができるのです。

 第1志望は理想は高く、行きたいところを望む。ダメなら善後策を講じて、第2・3志望を考えておく。受験はこれがとても大切です。行くところがない。これはいけません。

 「受験」は合格確実はありません。柔軟に考えた方がいい。また、頑張っていると将来いいことがあるからとアドバイスしたのです。

◆ニュージーランドで体験した悲惨なクリスマスとは!

 ニュージーランドの南島クライストチャーチでやっと仕事を見つけて、「世界一美しい散歩道」といわれている「ミルフォードトラック」の玄関口テアナウのデパートで働いていた頃の話である。

 クリスマスイブの朝、牧場へ冷凍庫を副社長のジョージとバンで運ぶことになった。このデパートは社長夫妻と副社長のジョージ、ニュージーランドの女性従業員が3名、残りはノル―ウェー、イギリス、マレーシア出身の3名の女性従業員だった。そういうわけで荷物の重い運搬は副社長でありながらジョージと私の仕事と決まっていた。

 時速80キロで片道4時間の長旅である。テアナウの町はメインストリートがたった300メートル。それを抜けると遠くに見える山まで一本道が続く。脇には緑の小高い山の牧場が広がっていた。

 朝8時に出発して牧場に着いたのはお昼過ぎだった。お出迎えは今まで見たこともない数の羊の群れだった。その群れの中心からにょきっと牧場主が現れた。こぶのある背丈ほどある杖を右手に持って、牧羊犬を操って羊の群れをバンの前から外そうとするが、なかなか羊は言うことを聞かない。立派な角が生えた羊がバンを敵と思ったのか、羊突猛進してバンパーにあたってくる。

 ジョージはいつものことと心得て、クラクションを鳴らす。やっとのことで羊が道から外れて、小高い山の頂上の家までの道が開かれた。

 牧場主の指示に従って冷凍庫を冷蔵庫の横に設置した。この地域の家庭には冷蔵庫と冷凍庫がある。買い物をするところが遠いので肉は冷凍庫で貯蔵しているのだ。

 ひと仕事終えると彼はお昼にしょうと言ってカレーライスをふるまってくれた。肉はマトン。新鮮なマトンは日本で食べるのと違う。臭みがなくてとても美味しい。

 帰路に着いたのは夕方の5時を過ぎていた。ゴミ箱に冷凍庫の段ボールをたたんで入れてデパートの2階の家に帰宅した。

 クリスマス・イブの夜10時に友人に電話を掛ける約束をしていた。デパートの駐車場のところにある電話ボックスに行った。誰かが受話器をもって話し込んでいる。しばらく待っていようとそばのベンチに座っていた。そこに隣のパブからひとりの酔っぱらいの男が足元をふらつかせて出てきた。こちらを睨んでクリスマスに独りぼっちかと言って絡んできた。そのあとすぐにデパートの従業員の女性が男連れでまたドアから出てこようとした時、気まずい気持ちになってベンチを立って彼らに知られないように真っ暗な駐車場の方へ逃げた。

 そのうちにやっと電話ボックスに人がいなくなっていた。電話は安否を尋ねるくらいの些細な話ですぐに終わった。

 デパートの脇から階段を上って2階の家の玄関のドアの前に立って胸のポケットに入れてあるはずの鍵を捜したが、ない。鍵がない。ズボンのポケットにも手を突っ込んでみてもない。鍵をどこかに落としてしまったのだ。

 仕方なく。2階の玄関から駐車場、電話ボックス、パブの隣のベンチのところをくまなく探した。夜11時を過ぎて街灯も暗くて捜すのも困難になった。どうしょう。明日の朝も仕事は8時からだ。今日の疲れで眠たい。覚悟を決めて2階の玄関先で寝ることにした。

 脳裏に浮かんだのは新宿のホームレスが利用している段ボールだ。今日はたまたま冷凍庫から出たのがある。1階のゴミ箱の中から段ボールを引き抜いて2階の玄関先に上げた。段ボールの上にごろんと寝てみた。上に羽織るものがないと寒い。デパートの二階には時間と気温が表示される電光掲示板があった。時刻は11時30分。気温5度。空には満天の星。吐く息は白い。

 南半球のニュージランドのクリスマスは真夏である。真夏であってもテアナウのあるサウスランド地方は夜は5度になる。昼間でも25度を超えると皆、金魚のように口をパクパクさせて今日は暑いというのである。

 そうだ、新宿のホームレスは体に新聞を巻いて寝ていた。やってみよう。またゴミ箱から新聞とビニールを取り出して巻いて寝た。羽織るものがあると随分違う。暖かくなって眠りについた。

 寝返りをうつと段ボールを敷いているとはいえ、下はむき出しのコンクリートで硬くて冷たい。寝返りをうつ30分おきに目が覚める。時計は2時を示していた。

 メインストリートをパトカーが赤色灯を回して巡回しているのが見えた。今、声を掛ければ、保護してもらって暖かいところで寝られるかもしれない。ぼんやりした頭で考えたが、明日の朝、ジョージの笑い顔が浮かんだ。

 ジョージは40年前、19歳で友人の勧めでデンマークからニュージーランドに移民した。その頃テアナウの町は10戸足らずの町だった。電気も水道もないこの町で自給自足の生活で農地を切り開いたのだ。

 オークランドのような都市になぜ行かなかったのかと訊いたことがあった。彼はトゥービッグと言った。大きな町では大きすぎて面白くないと言ったのだ。

 こんな開拓魂にあふれる男を尊敬していた。そのジョージから見れば、一夜、玄関先で寝たぐらいで、警官を呼び止めるとは物笑いの種になると思ったのだ。パトカーの赤色灯は瞬く間に暗い闇の中に消えていった。

 もういい。朝までここで寝ていよう。時計は5時を示していた。徐々に東の空が明るくなってきた。鍵が見つかるのではないか。少しでも暖かいベッドで寝たい。階段を下って、また昨夜歩き回ったところを捜し始めた。

 電話ボックスの台の上、下にはない。電話を待って座っていたベンチの上にはない。下。あった。ベンチの座席の下にあった。しゃがんだ時に胸のポケットから落ちて、座席の間から下の地面に落ちていたのだ。銀色の鍵。やっと見つけた。そっとつかんで昇る太陽にかざしたら、鍵はピカット光った。思わずMerry Christmasと声が出た。

 異国の地であろうことか段ボールでクリスマスの夜に寝ることになった話だが、この話に感動した塾生が九州大学を1年間休学して、ニュージーランドの高校生に日本語を教える奨学金を得た。卒業後は放送局に入って、現在は世界各地を取材する国際部にいる。クリスマスの夜。毎年このことは思い出す出来事になっている。

◆受験勉強の宝物とは!

 テスト結果が悪いと今までの苦労が報われず、落ち込みますね。返ってきた解答用紙をむしゃくしゃしてゴミ箱に捨てた人を目撃したことがあります。

 気持はよくわかりますが、解答用紙が戻ってきたら見直しを必ず行ってください。テストを受けた時間が無駄になります。間違った答案は自分の弱点を教えてくれています。これほど大切なものはありません。合格へ導く道標にもなります。

 予備校で講師が答案を生徒に返却している光景をテレビで見ました。

 「間違ったところは、もう一度復習するように。これは君たちの宝物なんだ」と言っていました。

 まさにその通りと私は納得しました。

 浪人生で自分の間違ったところを1冊のノートにまとめて試験前に確認しているものがいました。わかりやすくまとめられていて感心しました。現役生は時間がないでしょうから、模範解答の重要なところはラインマーカーを引いて再度見直しできるようにしておいたらいいですね。

 受験は長期戦です。短気を起こさず。一歩一歩固めていきましょう!

◆苦手の英語を克服する方法とは

 
入塾前の保護者の方から英語の成績がとても悪いのでどうにかしてもらえませんかという憤懣やるかたない内容のメールをもらった。

 Skypeで生徒と面談をしたところ、国語と数学は偏差値70を取っているが、英語は50。親の怒りはこのような状況から頂点に達していたとわかったのである。

 以前にもブログで書いたように一科目苦手科目があると第一志望校の合格は遠のきます。高校1・2年生の皆さんはまず時間がかかっても苦手科目の克服が先決の問題です。

 苦手科目の勉強は他の科目の勉強に比べて、時間はかかるし、嫌気がさす。誰もが経験していることです。

 「結局、すぐやる人がすべてを手に入れる」藤由達藏 著(青春出版)を読みました。やる気が出る本です。ベストセラ―です。気分を変え、現状の行動や習慣を変える具体的な方法をこの本は提案しています。

 ダラダラになりがちな苦手科目の勉強の克服に参考になると思います。


◆大学受験勉強はいつからはじめるのか

 明日から冬休みがはじまります。受験生は28日まで学校のところが多いようです。浪人生や3年生は、今、青息吐息で勉強している。自分も来年、再来年の今頃はと思っている高校1,2年生がいるだろう。

 
大学受験生にとって土曜日に通学のところもあるが、金曜日の帰宅後、夜6時から日曜日夜12時までの54時間は学校の勉強から離れて受験勉強に没頭できる受験勉強のゴールデンタイムだ。
 
 1年50週として、金曜日4時間、土、日曜日8時間ずつ勉強するとして合計1000時間のまとまった時間が取れる。毎週土・日曜日、いつも通り朝6時には起床して、図書館や自習室に通う。トップレベルの受験生だったら、こんな週末を送っているのである。
 
 現在高校1・2年生だったら、今から受験勉強をはじめればいいのだ。これを習慣にしてしまえばいいのである。

 みんなと一緒ではなく、一歩も二歩も前に勉強をはじめていれば、大学受験を恐れることなく臨めるのである!

◆塾・予備校選択のポイントとは

 
塾・予備校選択の時期になりました。この時期、新聞、インターネットに合格実績や合格者の体験談が紹介されます。大手の塾・予備校だと実績もあるし、大丈夫だろうと誰もが思うものですが、ここに盲点があることにお気づきではありませんか?

 大手塾・予備校は実績を上げるために模試の成績が良い生徒は割引価格で入学させています。この実績を見て入ってきた生徒から学費を取るのです。講義に満足してしていて成績が上がっている生徒ならば、何も問題ありませんが、成績が伸びない生徒は問題になります。

 昨今はビデオ講義で自分のペースで勉強をすすめるようにカリキュラムが組まれています。個別指導ということですが、生徒がわからないところは根掘り葉掘り訊かないと解けない問題なのです。ビデオ講義だけでは弱点克服はできません。質問できるところもありますので、確認する必要があります。

 3ヶ月続けても成績が一向に上がらない時は生徒にあってない塾・予備校と判断できます。実績がある大手であっても子供の成績を逐一見て、本当にここに任せて大丈夫かとチェックすることが大切だと思います。

◆Skype家庭教師による授業の長所とは

 塾の高校生、高卒生は女性が多いです。Skypeによる授業はこういう長所があると思います。

 ①移動時間がかからないので、時間を有効に使える。②交通費がかからないので費用が安くすむ。②送り迎えや自宅に先生が訪問することなどの負担がない。③親の授業参観ができるので安心である。④講師は生徒の真向かいか、横について指導する個別指導塾と比べると、Skypeでは生徒の表情が見えやすく、理解度を判断しやすいので、授業の進度を速くできる。また、生徒から講師への心理的な圧迫感がない。

 高校生は部活動で夜も遅くなりがちで、帰宅は19時、20時になっています。親も男の子であれば、夜遅くても心配しないでしょうが、女の子は心配になります。
 このような観点からSkypeの指導を選択されていると推測できるのです。

 各校の募集がはじまっています。授業内容を検討されて、無料講習に参加してみるといいと思います。


◆私立大専願者もセンター試験を受験する理由!

 昨年、1月下旬の塾生との会話です。

「来週からは連日試験ですね」

「センター試験でA判定の大学は受験しないことにしました」

「へぇーなるほどね」

「連日、受験じゃ、第一志望校にも影響があるからね」

「戦略は十分練られていたんですね」

「2月からの受験は本命校の1校だけです」

「わかりました」

センター受験と個別試験を全部受験と聞いて

大変だと思っていました。

塾生は青山学院、中央大、法政大、成蹊大、武蔵大、東洋大に

センター試験で合格。

個別試験で立教大社会学部に合格しました。

私立大専願受験でセンター試験を受けない方がいます。

2月の受験期は短期決戦です。

5校も受ければ、受験地への移動や宿泊は

大変な負担となります。

滑り止め校の受験はセンター試験利用をすすめる理由です。

◆マインドフルネスで受験勉強が変わる! 
 
 今年も残すところあと2週間となった。追い込みで気をつけなければいけないことは集中して勉強することである。

 人間の頭の中の半分以上は雑念があるといわれている。不安なことがあると目の前の勉強に集中できないのだ。受験のストレスにつぶされないようにするために今はやっているマインドフルネスを実践するのもいい。

 
マインドフルネスとは、今この瞬間の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れることである。

 
NHKの大河ドラマ、真田丸の中で本多正信が後藤
又兵衛を乱心させるために発した言葉、「心が乱れていては戦に勝てず」は受験にもあてはまる。不安に駆られていては多くは望めないのである。
 
 
本番の入試までベストコンディションを作り、リラックスして試験に臨みたい!

◆この4週間の過ごし方が合否を決める 
 
 一年のうちで街がもっとも華やいだ時期にひとり静かに机に向かい勉強するのは骨が折れる。ここが我慢のしどころだ。目前に迫ったセンター試験。たぶん、一生で一番勉強するのが、この4週間だ。

 受験生にクリスマスとお正月はない。遊びは3ヶ月後にお預けにして本気で頑張った方がいい。翌年の受験が出来ないならば、今年はテレビを見るのを諦めてやるしかない。
 毎年行っている新年カウントダウンや初詣も長時間寒い所で長居して体調を崩すことにならないように!受験生はいつもの時間に起きてたんたんと過ごすのがよい。

 今年の夏、暑さにもめげずに勉強した受験生も多いはず。しかし、この4週間の追い込みに集中しなければ、夏の苦労も水泡に帰す。合格する人はそのことを十二分に心得ていて、街中のにぎわいにも目もくれず、勉強に没頭している。


左から右に直読直解で英文を読むには!

 
当塾では入試英語のバイブルと言われる「英文解釈教室ー改訂版」をテキストにして、まず英文構造理解をして「直読直解」ができるように指導しています。

 基礎ではテキストの短文に取り組みます。塾のパワーポイント教材で構文をわかりやすく解説します。(センター試験対策-講義配信・個別授業)基礎が終了した方は応用に進み、例題(長文)に取り組みます。(国公立大二次対策、下線部訳、要約問題対策-個別授業)のカリキュラムとなります。

 伊藤和夫先生の英文解釈教室は入門編・基礎編・改訂版の3冊があります。理想は高校1学年ごとに入門編・基礎編・改訂版と1冊づつ解いていくのがよいと思いますが、何分受験生には時間がありません。長年の指導から改訂版1冊で基礎から受験レベルまで理解できるようにしました。徹底してやるために単語、熟語は完全に暗記できるようにインターネットで確認テストを実施しています。

 英文解釈教室ー改訂版1冊で大学受験の構文は難解なレベルまでほぼできるようになります。成績が上がらない受験生の特徴はどこで点数を落としているのか解らない。答案の書き方が悪くて良い点に結びついていないのです。当塾では個別指導で各自の弱点を指摘して何度も繰り返し助言しています。


◆センター試験の受験票が届いた!
 
 
センター試験の受験票が届いたと塾生から聞いた。あとセンター試験まで1ヵ月を切った。国公立大受験の塾生には春から計画を早めるように言ってきた。計画が遅れてくれば、軌道修正をして全問解かずに1問づつ飛ばして、なんとか文法・解釈・英作文を2回終わった。

 あともう1ヵ月あればと受験生なら誰しも思う。苦手な分野が不安なら、確認のために手頃な問題集をやるのもいいだろう。あとは今までやったテキストの復習に徹することだ。試験中に迷うのはよくない。確実に点数が取れるところで点を稼ぎたい。
 
 センター試験まで毎日10時間勉強するとして300時間ある。文系の人なら理系科目。理系なら文系科目に本格的に追い込みをかける。集中してやれば効果大である! 
 
 センターは総合点で決まる!第一志望校の配点をよく考え、センターまでの計画を再度見直し、まわりの浮かれごとを避けて勉強に一点集中することだ!


◆勉強をしていて成績が下がることはない?
 
 
定期考査の前だけ勉強する人がいます。成績はどうですか?実力試験・模擬試験の成績はいいですか?

 こんな人の勉強スタイルは日頃の家庭学習はやって1,2時間、定期考査の前は4,5時間です。定期考査は頑張っているのでいい成績が取れます。でも、実力試験・模擬試験は定期考査の成績に比べて悪い結果です。

 一番もったいない勉強法だと思います。定期考査が終われば、復習をして忘れないように心がければいいのですが、なかなかできていません。これができれば、実力試験や模擬試験でも成績は上がっていきます。

 成績上位者が心掛けていることは毎日勉強をすることです。プロ野球の選手はバッターなら毎日素振りはするし、ピッチャーなら毎日投げ込みをします。

 勉強を毎日習慣にできないことが成績が上がらない決定的なことなっています。続ければ、実力もつきます。努力は必ず報われるのです。


◆大学受験の厳しさ 
 
 
入塾時に志望校を訊きます。志望校がわかれば、英語のテキストとスケジュールは決まります。模試や毎週行うセンター試験対策の結果をみて、弱点補強を個別指導で行っていきます。

 不合格になる理由はやる事もやらずに勉強が大変だという理由で尻込みしてやらない。合格者はそんな問題が出るなら、やってみますと中学生でも予習・復習を怠らない。感心するばかりです。これが合格者と不合格者の違いです。

 そこまで努力はしたくない。やりたくないと思ったら、そこが自分の限界だと気づくことです。それほど大変な勉強なら、志望校は妥協することです。「ほどほどにするのか」、「手抜きをせずにやるのか」、これを決めて受験は臨んだ方がいい。大学受験は厳しいのです。


◆冬休みに差をつける一石四鳥の英語テキストとは! 
 
 
高校3年生は12月28日まで授業のところが多いようだ。受験生なら1月14日からのセンター試験対策で年末・年始休みもないのは当然だ。

 昨年の高校1・2年生は冬休みの間に速読英熟語(Z会)に取り組んだ。このテキストの利点はセンター試験・私立大学頻出の英単語・熟語がよくまとまっている。日本語の全訳がついているので長文読解にも使える。CDを購入すれば、リスニング対策もできることである。さらに巻末の文法解説がいいのだ。一石四鳥のテキストである。

 英語が平均レベルであれば、このテキストを3回繰り返せば、英検2級、偏差値60までは達成できる。この勉強のおかげで年明けの英検2級に合格できた塾生もいる。年明けの実力テストを目標に計画を立ててみてはどうだろうか?


◆大学受験・英語でまず偏差値65をとるには! 

 
 入塾希望の受験生に志望校を訊く。まず、志望大学は偏差値65以上の大学だ。模擬試験によって異なるが偏差値65となると成績上位約7%以内に入る。

 大学受験勉強では定期考査だけの勉強をしていてもこのレベルには決してならない。受験用のテキスト決めて取り組まなければならない。

 ●文法 高校で使っている総合英語テキストを徹底的に理解する。持っていない人は「Forest(桐原書店)」を薦める。これの姉妹書、「音でトレーニング(桐原書店)」で暗唱文の暗記とリスニング対策を行う。

 ●語法 センター試験第2問対策として、「即戦ゼミ3英語頻出問題総演習(桐原書店)」、「Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)」、「アップグレード英文法・語法問題(CHART)」などの問題集をまず1冊やる。同じ問題が出たら95%ぐらい正解できるまでやることだ。10回ぐらいやることになる。

 ●英作文 学校のテキストで暗唱した文は何度も復習すること。応用が利く自由英作文対策として、「竹岡広信の英作文(中経出版)」を薦める。

 ●解釈 学校のテキストだけでは国公立大二次試験の和訳問題は解けない。あらゆる構文を網羅した、「英文解釈教室(研究社)」を薦める。単文を3回やる。偏差値70以上を目指すなら、さらに例題を2回はやる必要がある。


◆大学受験・英語の速読ができるようになるには! 
 
 
「終了時刻になりました。筆記用具を置いてください。」

 教室内からどこからともなくため息が漏れる。

 明治大学政経学部英語入試、入試終了時のひとコマだ。塾生から話を聞くとこんな光景で、時間が足らずに無念のため息が教室に広がったのだ。

 センター試験・英語を60分で解いていた塾生が最後の問題の解答が終わったらすぐに終了の時刻になった。辛うじて合格できた。もう一人の塾生はセンター試験で180点をとったが、最後の6問が解けずに不合格になった。

 MARCHレベル以上の英語はセンター試験よりも長文問題が長い。センター試験を60分で解けない受験生は試験時間が足りないので合格が厳しい。

 長文読解は文構造を理解して、前から直読直解していく。左から右へ、戻ることなくできるようになるのが、速読のコツである。

 それには単語・熟語は瞬時に意味がわかること。一文の途中で構文が想像しながら読めるようになることである。


◆高校2年生の受験対策、来春合格するために今やるべきこととは!


 4月になると文系・理系や国立・私立のクラス分けがあるよね。まずその枠内で自分の志望校を決めることになるね。一番困るのが行きたい大学が下宿を考えなければならない時だ。経済問題が発生するので親とよく話し合わなければならない。奨学金制度もあるのでよく調べて検討した方がよい。地方の国公立大学には低料金で賄いつきの学寮があるので、費用は地元の私立大学に通うよりトータルでは安くなるかもしれない。

 そこで大体志望校がしぼられる。まず過去問を見てみる。同じ大学でも学部・学科で試験問題が違うことに気づくと思う。英語では全問マークセンスでスピード重視のどんどん解いていかなければいけない問題と、記述式、要約問題が多くじっくり考えていかなければいけない問題では勉強の仕方も違ってくる。

 理想は自分の得意な形式で傾向のそろった大学を選択してはどうだろうか。一つの提案である。志望校が苦手な形式ならば、対策を練っていくことになる。偏差値は一定のバロメーターにはなるが、絶対ではない。今までに過去問攻略をして早稲田大学だけ合格した者もいる。まずはみんなが受験するセンター試験の問題を早めに取り組んで一次の合格点を目指す。科目の配点も異なるので考慮する。
 
 最後に過去問は受験2,3ヶ月前に解くものではないということを肝に銘じてほしい。受験生が実力判定で合格点に達しているかどうかを自分で判断したいと2,3ヶ月前に解く気持はよくわかるが、過去問はなるべく早く入手して出題傾向をみるものだ。

 ドリームインキュベータ代表取締役会長の堀紘一著「年収が2倍にも3倍にもなる勉強法」の中で、受験1年前の高校2年の春休みに東大入試の過去問10年分を古本屋100軒回ってかき集め、出題傾向を研究して8,9割は取れないが合格点の7割を下らない勉強をしたと述べていた。志望校に合格するコツは早めに志望校の過去問に目を通してみることにつきる。

◆彼の言葉に「努力の賜物」をみた
 
 野球部に入って「甲子園」を目指すN君。中学時代に得意だった英語が高校に入って以来だんだんわからなくなってきた。自分では「単語・熟語」の意味がわからないのが原因だと考えて、英単語ターゲット1900・英熟語ターゲット1000を全部暗記したそうである。
 
 半年後、学年成績トップクラスの野球部の友達と単語、熟語テストは負けないくらいになっていたが、実力テストはかなわなかった。この原因は解釈力の不足にあると考えて、「英文解釈教室―改訂版」を購入して読みはじめたそうである。これもまた半年を要したそうだ。
 
 1回終えたところでN君は入塾してきた。独力で300ページを1回やるのは骨が折れたと思う。しかし、この努力は「無」ではない。難解な問題に頭を抱えてやると何がわからないかがよくわかってくる。漫然と講義を聞いてわかった気持ちになるよりも頭に残る。
 
 N君は授業中に英語はwhat、thatなどの役割を果たす語が重要だと思いますといった。私ははっとして、彼の言葉に「努力の賜物」をみた。

◆英検はセンター試験対策に最適!


 英検は準2級(レベル:高校中級程度)、2級(レベル:高校卒業程度)、準1級(レベル:大学中級程度)です。

 塾ではセンター試験対策前に2級合格を目標にしています。学年に関係なく、中学2年生から高校生まで検定試験1、2回で取得しています。

 2級に合格できれば、センター試験(筆記)を70%ぐらい得点できる実力があります。さらに医学部志望の受験生は準1級に挑戦しています。

 2016年度第1回検定から2級は語句整序問題がなくなり、英作文に変わりました。準1級の英作文はEメール形式からエッセイ形式になりました。ともに観点別に評価されて、Reading・Listening・Writingの各技能が均等に配分されます。

 長文対策では出題された構文を英文解釈教室を使って、わかりやすく解説します。関連構文を含めてまとめていきますので、今まで気づかなかった点の解消になります。
 
 単語・熟語テスト、長文読解問題の速読対策、リスニング対策は速読英熟語(Z会)をテキストに使っています。

 英作文対策は添削によって減点されない答案の書き方やノウハウを指導しています。

 毎週実施する英検対策(塾生無料)で試験問題を短時間で解く演習を行い。時間内で全問解答できるスピード力を養います。確実に合格できるレベルまで成績アップできます。

◆集団授業と個別指導ではどちらが成績が伸びるか

 

 集団授業の経験のある講師であれば、教壇から生徒の顔を見ると、どのくらい生徒が理解をしているかがわかる。理解をしている生徒がクラスの半分以上であれば授業をすすめるし、半分以下なら、もう一度復習からはじめる。このようにして授業をすすめている。
 
 理解している生徒にとっては、授業の8割以上はすでに理解している内容で時間をもてあますことになっている。理解できていない2割のところだけ目を輝かせて授業に耳を傾けている。
 
 個別指導ではトップクラスの生徒ならば、理解しているところは飛ばして、間違ったところだけ集中的に授業を受けることができる。集団授業に比べてはるかに効率がいい。
 
 これは逆もまた真なりで、理解ができていない生徒ならば、わからないところをじっくり習ったほうが効率がいいのである。さらに個別指導では生徒が気づかない弱点を見つけることができる。こういう理由から個別指導が集団授業より成績が上がるのだと思う。


◆神奈川大学給費生の願書受付終了まであと3日

 
毎年、神奈川大学の給費生試験は、センター試験や私大入試を予想するうえで「試金石」になっている。受かれば順調にいき、落ちれば考えを要すことになっている。

 給費生を目指して受験したにもかかわらず、一般入試にも不合格なって、私大受験まで本気になって勉強した塾生がいた。D判定がでても高校受験の時も追い込みで何とか志望校に合格できた。今回も何とかなるだろうと思っていたようだ。大学受験を高校受験と錯覚している受験生がいる。倍率が高くなっているのに気づいていない。私大のB判定(合格可能性60%)は3校受験して1校合格と考えていた方がよい。

 最後に彼は明治大学商学部に現役で合格できた。模擬試験ではなく、本番入試で不合格を突きつけられたのが功を奏したようだ。
 
 現役生の勉強の進捗状態を聞いている。浪人生に比べて追い込みが甘い。私立大文系の選択科目社会はセンター試験が80点以下ならMARCHレベルは英語、国語が得点できてもまず不合格になる。社会が出来ずに辛酸をなめた塾生の姿を何度も見てきた。

 センター試験までの追い込みは社会と理科の選択科目に重点に置くことである。2,3回は回す計画を立てる。模擬試験やサブノートの見直しを徹底してやることだ!

◆寝つけないようでは試験の本番にも影響する
 
 
やるだけやったと思ってみても受験には「不安」がつきまとう。寝つけないようでは、試験の本番にも影響する。
 
 最近、中村天風著「成功の実現」をまた読みだした。ご存じない方もいるかもしれないが、中村天風氏とは、すでにお亡くなりなっているが、自身が患った死病を治すために欧米を放浪して名医にかかったが治らず、仕方なく死を覚悟して帰国の途に就いた。

 その途上の船でたまたまヨガの聖人に会った。その聖人のすすめでインドでヨガをマスターして日本に持ち帰った。日本人で初めてヨガを伝えた人である。戦後より「心身統一法」を説き、心身共に幸福で積極的な活き方を提案している有名な方である。

 私は天風氏の本をほぼ全部読んで実践してみて、納得することが多く心酔している。
 
 天風氏の命令暗示法を受験生にあてはめてみると、夜寝る前に鏡に向かい真剣な気持ちで「合格する!!」とつぶやくとよいということになる。
 
 受験生が「落ちるかも」とか、「落ちたら」は絶対に使ってはならない禁句である。天風氏も言葉は一度発せられたら、肯定する力があると説いている。この暗示法は気がちょっと落ち込んでいたら試してみる価値がある。

◆部活続けて現役で大学に合格できますか?

 タイトルは体育会系の部活に入っている高校2年生からの質問です。部活は最後の大会までは頑張ってくださいね。高校時代の部活の思い出、経験は何物にも代えがたいよね。現役で合格するには要領よく勉強するしかないね。

 では現役で合格した先輩の例を二例あげると、一例目は体育会系の部活の生徒で夜8時ごろに帰宅。それから夕食、お風呂に入って机に就くのが9時半頃。眠い目をこすって勉強開始。やる気はあったのだが疲れてボーットして勉強に集中できず、力尽きて11時前には就寝。こういう状態が1年の頃から続いていた。

 成績は1年から右肩下がり、そこで一発奮起して朝型勉強に切り替えた。夕食は軽めにして、夜9時に寝て、朝4時起床して朝食の時間まで勉強した。部活で疲れて勉強できなかったのでサッサと寝て朝いちばんで勉強時間を確保した例です。

 二例目が授業中の勉強の仕方。私が講義をしているとこちらは気を入れてやっていても睡魔に襲われる生徒がいる。1人はしょうがないが4、5人となるとこちらも対応して気を引く面白い話をせざるをえなくなる。

 話を始めたところで授業に集中していたA君は、私の話にうんざりして、やおら蛍光ペンで英単語に線を引きはじめた。話はつづく。A君今度はその単語を単語帳に写し始めたようだ。話は佳境に入り眠りかけていた生徒も起きだして話に聞き入り始めた。内容がだんだんとわかってきたのか笑い声も出てきた。

 ちょっとA君を見たら今度は単語帳の片方を隠して暗記し出したようである。よしこれで授業再開と踏んで切りが良いところで話を終えた。授業から離れた余談5分。居眠りしかけた生徒は全員起きて笑い、A君も笑っている。愚者は勉強時間に面白い話を聞くことができて、勉強時間がつぶれて笑う。賢者は授業中に勉強がはかどり満足気にニタリとする。

 先生からは同じ科目の勉強ならばこの内職は注意を受けないはず。数学であれば別の解き方を考えてみるとか、自分で工夫してやってみるとよい。

 では現役生はとにかく時間との闘いです。時が経つのは早いもので今年もあと1ヵ月で終わろうとしています。気を引き締めていきましょう!



◆センター試験まで残すところ40日あまりとなりました
 
 師走に入りました。志望校は決まりました。あとは勉強に無心で集中するのみです。

●早起き
 
 センター試験開始、1月14日9時30分に(この時間に会場に行かなくていい人もいますが)頭を最高の状態にもっていくことです。当日6時起床しなければならない人は、今から6時に起きる。

 たとえば、1時間いつもより早く起きると頭のさえ方はどうですか。ボーットとしたりしませんか。改善してください。早寝としなかったのは、夜遅くまで、まだ頑張りますよね。起床時間は守ったほうがよいです。

●副教科の理科・社会に全力投球する
 
 国語・数学・英語は実力を落とさないようにして、理科・社会に勉強をシフトさせる。副教科の得点は、現役生はまだ伸びます。高卒生は模試の出来が良くても手を抜かない。

 私大・文系の場合、社会は満点を目指して、9割確保です。センター試験で8割を切ると私大合格に黄色信号がともりますので、必死で追い込みましょう。この対策には全体を最低2~3回まわすことです。今日できなかったところを、やりっぱなしにせず、寝る前にもう1度復習してください。
 最後に風邪対策を万全にして、健康に留意しましょう。

明日から願書受付がはじまる給費生試験がある! 
 
 
12月1日から願書受けつけがはじまる神奈川大学給費生試験。この給費試験に合格すれば、最大800万円を給付できる。試験日は12月23日。全国で地方試験も開催される。神奈川、東京の受験生であれば、センター試験の前哨戦ととらえているものも多い。
 
 この試験のメリットは、給費生試験に合格すれば、4年間学費が免除になることだろうが、給費生にならなくとも、成績が一般入試合格レベルであれば、合格となり、2月の本番入試が免除になることだ。
 
 来年の1月10日に合格発表。模擬試験でD・E判定を取っているものでも、現実に「不合格」となれば、センター試験前に、現実を突き付けられて、2月の私大入試まで本気になれる。合格すれば、神奈川大学以下の志望校を、上位校に変えることができて、戦略的に楽になる。
 
 以上の点から、私はこの大学あたりを志望している受験生であれば、受験を勧めている。


試験本番であがらないために!

 
 
試験中に頭が真っ白になってパニックになったことはないだろうか?
 期待していた塾生がセンター試験で頭が真っ白になってパニックになったときいて落胆したことがある。
 
 ラグビー五郎丸選手の独特のポーズはルーティンといって精神の集中と体をリラックスするために生まれたものだそうだ。大リーガーのイチローも言っているが、リラックスした状態で打席に立つと最高のパーフォーマンスができるという。
 
 受験生が本番の入試でリラックスして試験に臨むにはどうすればよいか?
 
 プロゴルファー石川遼選手のリラックス呼吸法は参考になる。2回息を吸って、6回息を吐く。ゆっくり吸ってから、2倍の時間をかけて ゆっくり吐くという呼吸法だ。これには副交感神経をリラックスさせる効果があるようだ。
 
 これだったら試験会場でも使える。そろそろプレテストもある。本番だと思って一度試してみるといい。
 
 受験生の条件はみな同じ。あがり症の人は試験を恐れず、自分なりの解決策を見つけよう!


◆全統と駿台のセンター試験・プレテストの結果は 
 
 昨日、塾生から全統センター試験プレテストを受験しました。総合で88%取れましたと報告をもらった。あとは駿台・大学入試センター試験・プレテストを受験したら模擬試験はほぼ終わることになる。

 受験生はこのどちらかの模試を受験するだろう。センター試験直前に自分の成績と志望校の大勢が判明する。国公立大志望校がC判定以下であれば、第二志望校も考えて対策を立てていくことだ。

 本番のセンター試験結果を見て受験校を考える者もいるが、今、第二志望校まで考えておかないと対策が間に合わない。過去の入試問題をみておく必要がある。

 前期と後期試験のレベル差があって前期が不合格でも後期B判定以上とれるのであれば、問題ないが、後期は難化してとても合格できないのであれば、前期受験を考える。

 例えば、名古屋大工学部と名古屋工業大受験を考えているとする。前期、名古屋大工学部C判定は受験するかどうかは微妙だが、D判定なら名古屋工業大を前期で受験する。

 追い込み勉強で逆転できればいいが、みんな必死なので少々勉強量を多くしてもなかなか追いつかない。

 D判定で九州大学経済学部に最低点で辛うじて合格できた塾生は深夜3時まで勉強して睡眠4時間で学校に行き、この時期から前期までの3ヶ月続けたのだ。

 このくらいの勉強が必要になる。覚悟の上、志望校は決定してセンター試験に臨みたい。

カズに学ぶ入試合格の近道とは 
 
 カズこと三浦和良選手の練習を元同僚の武田氏がテレビ取材していた。武田氏によればカズの練習は20年前と全く変わっていないそうだ。カズはプロサッカー選手、最年長の49歳。今も昔と変わらない基本練習を続けている。
 
 これは英語の勉強にも同じことが言える。成績を短期に上げたい気持ちはわかるが、基本を忘れて難問に挑戦してみても成績は伸びない。部活で何度も基本練習をやらされている人はこの重要性が体に染みついているが、帰宅部の人には経験がないので、なかなか理解してもらえず苦労する。
 
 たとえば自分が取り組んでいる文法・語法問題集をまず3回まわす。これで80%解けるようになったら、あと2,3回まわして95%以上解けるようになった方が入試では強い。塾生で各模擬テストの偏差値70以上の成績を上げている者は最低10回以上やっているのである。たぶん10回目は1回目の十分の一程度の時間で終わる。まず基本を徹底的におこなうことが入試合格の近道なのだ。

◆センター試験・英語で180点以上とれても記述試験で点が取れない理由とは 
 
 国公立大・英語二次対策をはじめている。答案を添削して気づくことがある。センター試験模試では180点を超える受験生が記述式で点をとれない理由がある。

 そんな受験生に質問してみる。

 「本を読んでいますか」

 「最近は全く読んでいません」

 2016年全国学校図書館協議会調べでは、高校生が5月に読んだ本は平均1.4冊、1冊も読んでいない者は57%に達している。


 本を読んでいないので文章力がない。要約問題や自由英作文などは英語と国語力が求められる。ここで得点ができないのだ。

 以前は新聞だけは毎日、目を通す者がいたが、新聞を購読する家庭も減って新聞も読んでいないのが現状だ。

 大学入試では18歳選挙権、原発問題、年金問題、高齢者問題などが取り上げられる。自分の考えを論理的に整理しておくことが必要だ。

 では、二次記述対策はどうすればよいか。

 まずは新聞を読むことができれば、社説、投稿欄、文化欄などを読む。次に何が言いたいのかよくわからない文章を達意の文章にすることだ。

 テキストとして「文章力が身につく本」(高橋書店)をお薦めしたい。文章作成に関する80の基本的考えやノウハウ、テクニックが書かれている。自分の文章の欠点が自ずとわかる。

 要約問題や自由英作文は英語だけでなく、論理構成や文章の説得力などが問われている。こういう対策が効果的だ。


◆英検準1級の二次の結果が届きました

 
一次合格が終わってから旺文社の英検準1級過去6回問題集の二次対策に取り組んだのですが、解答のみで勉強法がわからなかったので、「14日でできる英検準1級二次試験・面接完全予想問題(旺文社)」に切り替えました。

 このテキストは賛成と反対の立場の解答例があり、ポイントで解説が加えられているので対策が立てやすかった。解答例を参考に自分の解答を作って練習しました。

 試験当日、二次試験会場は自分と同じ高校生ばかりで社会人や大学生は3割ぐらいでした。二次試験で2割ほどになるんですね。合格者は随分少ない印象を受けました。

 試験官は日本人の女性でした。カードを渡されて4コマの絵を見てストーリーを考えたんですが、よくわからなかった。3コマ目の絵で2分が終了。かみまくって何度も同じことを言ってしまいました。この時点で不合格と思いました。そのあとの4つの質問は不合格と自覚していたもんですから、開き直ってスラスラと答えました。たぶん面接官も早口で発音がわからないくらいだったと思います。これは高得点でした。

 不合格を確信していました。昨日、郵便を受け取ったら、「成績表・合格証書在中」と封筒の表紙に書かれてあります。まさかです。合格していました。ありがとうございました。

勉強は「朝型」か「夜型」のどちらがいいか? 
 

 さあ今度は自分が受験の番だと思っている人もいますね。長く続く受験勉強は、始めが肝心。勉強は「朝型」か「夜型」のどちらがいいか考えてみましょう。
 
 受験勉強を始めたころ、1日4時間睡眠でバッチリという触れ込みの「短時間睡眠法」がベストセラーになった。そんな短時間で睡眠が大丈夫なら、今までの自分の睡眠時間6時間半との差、増えた2時間半が有効に使えることになると考えて、自ら人体実験したことがある。

 本の通りに実践してみた。5時間まで短縮できたが、自分では6時間半寝ている方が昼間の調子いいことがわかり元に戻した経験がある。睡眠を削っても時間を有効に使えなければ意味がないと考えたからだ。
 
 最近は人体の時計遺伝子の研究が進んでいているようだ。これは人間の体内には24時間の時計遺伝子があり、体内時計の役割を果たしていることがわかっている。月と太陽のリズムを受けて、人体はそのリズムと重なっているというのだ。
 
 この点からいって、受験生も人間であり、リズムに合わせて、入試は朝から始まるので、夜は寝て朝一番で頭がさえる「朝型」にしておく方がよいようである


◆目前に迫ったセンター試験の追い込みとは

 
目前に迫ったセンター試験。この時期、現役生の成績がやっと浪人生に並んだ。現役生も定期テストが終了後は、週1回、学校に通えばいい高校が多い。

 フルに休みになると相当勉強ができる。10時間は軽くこなせる。過去には睡眠、食事と風呂以外は全て勉強にあてて14時間勉強した塾生もいた。

 たぶん一生で一番勉強するのが、この2ヵ月だ。受験生のクリスマスとお正月はお預けにして本気で頑張った方がいい。

 今年の夏、猛暑にもめげずに勉強した受験生も多いはず。しかし、この2ヵ月の追い込みで集中しなければ、夏の苦労も水泡に帰す。合格する人はそのことを十二分に心得ていて、街中のにぎわいにも目もくれず、勉強に没頭している。


明治大学に逆転合格した秘訣とは!
 
 
センター試験まであと2か月。追い込みで夜遅くまで勉強している受験生も多いことだろう。11月までの明治大学模擬試験の判定はD・E判定で逆転合格した塾生がいる。

 
驚くことだが、彼は12月からよせばいいのに新聞配達をはじめた。普通なら勉強に専念するためにアルバイトなどもってのほかで、勉強に充てる時間を増やそうと考えるだろうが、彼の考えは180度違っていた。

 朝早く起きて頭を活性化させて勉強しようと思ったという。幸か不幸か彼の作戦が功を奏して商学部に合格を果たしたのだ。

 彼の勝因を分析すると、試験に合わせて朝方の勉強をしていったことだ。現役生ならば学校に普段どおり通学していれば問題ないが、問題は高卒生だ。もうそろそろ夜型からセンター試験の時間割で頭が働くように、朝型へシフトしなければならない。なかなか夜型を朝型にシフトすることは難しい。早めにシフトしないと最悪の結果になるので、気をつけていこう。

 次に残された貴重な時間を有効に使っていこう。これから時が経つのが早く感じられる。毎日勉強する科目の計画を必ず立てて、1週単位で見直しをしていく。毎日寝る前に「今日はこれでよかったか。やり残したことはないか。明日は何をやるのか」を考えていくとよい。経営の授業で初めに習うのが、Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Act(改善)である。これを次のPDCAにつなげて、継続的な経営改善をおこなっていく。受験勉強もこのように改善していけばいい。

◆大学受験・英語:このテキストを勉強したらなぜ合格するのか!
 
 
巷間のうわさでは、センター試験英語対策ではレベルが高すぎて必要ないと言われている「英文解釈教室―改訂版」。塾をはじめたころから20年間以上このテキストを使っている。

 このテキストの最大の長所は難関大学入試の英文和訳問題の構文が全部網羅されていることである。数学の赤、青チャートの公式を十分理解すれば難問がとけるように、英語においてもこのテキストを十分に理解すれば解けない問題はない。

 ただ問題は一冊300ページあり、余りにも分厚い参考書なので高校生には手に負えない。そこで塾では英文解釈教室をパワーポイントで作成した教材を提供している。日本文を読んでもなかなか理解できない事柄を図解したものである。これをもとにレベルに合わせて簡単な構文、短文、例題と順に解説する。これにより難関大学入試の英文和訳問題・長文問題の速読ができるようになっている。


第二志望には絶対合格の戦略とは! 
 

 「
本日、突然ですが娘より相談があり、志望を東大理より九大医学部に変更することになりました。やはり東大理合格のための2次試験7割が厳しいようです。現在、模試で230点位ですので理には十分ですが、理には厳しいと考えたようです。それはそれで勇気ある決断と思っております。」と塾生の父親からメールをいただいた。

 高校2年の夏休みから上京して駿台の東大対策に通っていた。英語は東大英語25ヵ年(教学社)、東大英語のリスニング15ヵ年(教学社)、東大の英語(旺文社)は解き終えた。

 諦めるのに時間がかかったと言った。今、決断しなければ、第二志望の合格がないと考えたのだろう。今から九大の医学部必修の生物と東大受験を見越してあまり取り組んでこなかった地理に集中しなければならない。

 第二志望大学の過去問入試を提案してもやる気のない塾生がいる中、自分を客観的に見て判断できる力は素晴らしい。

北野武(ビートたけし)
  「
成功の秘訣は」  
いちばんなりたいものじゃなくて
その人にとっては二番目か三番目の
違う仕事に就くこと。
自分にはもっとやりたいことがあるんだけど
今すぐにそれをできる能力は
ないから違うことをやってます。
それぐらい自分を客観的に
見られるやつのほうが
成功する可能性は高い。

 受験で成功する秘訣も同じ。センター試験まであと2カ月。第二志望には絶対合格の戦略で臨みたい!

試験本番であがらないために!

 
 
試験中に頭が真っ白になってパニックになったことはないだろうか?
 期待していた塾生がセンター試験で頭が真っ白になってパニックになったときいて落胆したことがある。
 ラグビー五郎丸選手の独特のポーズはルーティンといって精神の集中と体をリラックスするために生まれたものだそうだ。大リーガーのイチローも言っているが、リラックスした状態で打席に立つと最高のパーフォーマンスができるという。
 受験生が本番の入試でリラックスして試験に臨むにはどうすればよいか?
 プロゴルファー石川遼選手のリラックス呼吸法は参考になる。2回息を吸って、6回息を吐く。ゆっくり吸ってから、2倍の時間をかけて ゆっくり吐くという呼吸法だ。これには副交感神経をリラックスさせる効果があるようだ。
 これだったら試験会場でも使える。そろそろプレテストもある。本番だと思って一度試してみるといい。
 受験生の条件はみな同じ。あがり症の人は試験を恐れず、自分なりの解決策を見つけよう!

国公立大3回受験できるとは!


 
12月、K君から筑波大学理工学群・推薦入試の合格をメールでもらった。第一志望は東北大学工学部で夏休みには過去問を15年分やっていたので、てっきりセンター受験するものと思っていた。
 筑波大、東北大二校の推薦をもらい、東北大の試験の前に筑波大の合格が決まったので東北大は辞退したというのです。
 いろいろ推薦入試のことを訊いてみた。一番の疑問は国公立大・推薦入試の受験資格のことだった。県下一の進学校だから、評定値で高得点をとるのは容易ではないと思っていたからだ。
「K君、評定値がよかったんだね。」
「最低4.0ということでしたが、学校での活動も加味されるので、何とかなったようです。」
「試験科目は何科目あったの?」
「1日目に数学、物理、英語の3科目の筆記試験。2日目に面接がありました。」
「試験2日は大変だったね。」
 K君とは高校1年の10月から毎週1回60分の授業を2年あまり続けてきた。半年ぐらいして、校内のテストで50番になり、成績が貼り出された時はとても喜んでいた。毎週実施するセンター対策の筆記試験では平均180点を取り、本番の高得点を期待していた。
 国公立大学を目指す高校1・2年の皆さん、学校の成績がよく、部活動や生徒会活動を積極的に行っている人なら、推薦入試は受験できます。センター試験前にチャンスがあるのです。前・後期と合わせて、トリプル(3回)受験になるのですから、挑戦してみよう!


◆まだ中学2年生ですが、英文解釈教室の指導できますか?
 
 
塾では「英文解釈教室―改訂版」を長年使ってきた。このテキストの使用は大学受験用なので高校3年生か浪人生の春から、早く使いはじめたとしても高校2年生の春からだった。
 高校2年生からの生徒は早稲田大学政経学部や九州大学法学部などに現役で合格したが、初めからこのテキストを使っても解説をするのにとても時間がかかった。これを使いはじめる前に前段階のテキストが必要であることを痛切に感じていた。
 そんな折、保護者の方から、まだ中学2年生ですが指導できますかと問い合わせをもらった。自分は医師で長男は九州大学医学部に在籍している。受験英語への関心は高く、長男とはビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ(駿台文庫)を一緒にやってこられたという話を聞いた。
 中学2年生は中高一貫校に通っていて、中学校レベルの模擬試験では全国トップレベルで最近は1学年上の模試を受験しているとのことだった。保護者の方のお話では長男が医学部に合格した勉強を振り返ってみて、数学・理科は中高一貫校でもカリキュラムの関係からどうしても高校3年までかかってしまう。英語だけは学年に関係なく進められるので、早めに受験レベルまで達したいとのことだった。
 入塾して保護者の医師の方と二人三脚で、「英文解釈教室―改訂版」をやる前のテキスト選びをして、暗中模索の指導がはじまった。英文解釈は「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ((駿台文庫)」。イディオムは「速読英熟語(Z会出版)」。文法は「そこが知りたい英文法(駿台文庫)」「新・英文法頻出問題演習(PARTⅠ文法篇)」2冊を「Forest(桐原書店)」の対応する章の解説を加えて指導してきた。
 指導3か月で英検2級に合格。そうして1年あまりでようやく「英文解釈教室―改訂版」に入るに至ったのである。
 このテキストは簡単な構文から入って、2回目に難しい構文とやっている生徒もいるのだが、保護者の医師の方の希望は、はじめから全部やらせてくださいとのことだった。この妥協しない教育方針にあらためて感心させられたのである。

大学受験・英語で受験生の点差が開くのは和訳や英作文などの国公立大二次試験の記述式試験だ

 センター試験や私立大のマークセンスの問題はわからなくともマークすれば得点できることもあるが、記述式はそうはいかない。センター試験で高得点できる受験生が記述で高得点をとれるとは限らない。

 センター試験の点が悪くても二次試験で逆転合格する受験生は追い込みの勉強もさることながら、記述の実力がある。

 記述試験では和訳はできているのに内容説明問題で点を落としている答案が多くみられる。一般的には該当箇所を特定したり、要約したりするのだが、答え方が不十分なものが多い。設問をよく読み、出題形式に慣れておく必要がある。

 記述式問題は受験生の弱点や盲点を見つけるのは自分ではなかなかできないうえに採点基準がわからず、どこで点を落としているかに気づかない。

 この対策としてテキストは採点基準の載っているものを使うことと和訳や英作文の添削をしてもらって間違いを指摘してもらうことだ。

◆センター試験であと10%成績を伸ばすために!

 
11月になった。今年も残すところあと2か月。受験校を目指して日夜猛勉強していることだろう。

 昨夜、塾生にセンター試験の志望校のボーダー得点率を聞いた。「76%です」。ということは76%が50%の合格率だから、各科目80%以上を目標にする必要がある。現在の成績は70%だからあと10%成績を伸ばす必要がある。これには常識破りの方法がある。

 秋から本格的に始まった模擬試験。まだ時間が足りませんと言っているものがいるが、マークをするのに時間をかけすぎていないだろうか?

 塾生で1ヵ月前にセンター試験・英語130点だった者がこの1ヵ月で160点をとれるようになった。これは土曜日に行っているセンター試験対策でマークしないで解いたところ全問題解けるようになって点数が上がった。マークする時間に一因があったようだ。




 
上の図でわかるように技術の進歩でマークを読み取る能力はすばらしいのである。マークは一筆一秒でマークするように心がけたい。この時間を短縮できれば、80分の試験で2~3分は違う。その分を解答をするのに当てるのである。センター試験・英語の最後の6点の問題を解く時間にあてるのである。  

 こんな工夫をして残りわずかになった模擬試験で試してみる。たぶんエラーは出ないはずだ。問題に集中して得点を上げる。これが鍵になる。


 
受験の時に風邪を引かない方法とは
 

 
「風邪を引いて体調が悪いんです」とSkypeで塾生が鼻声でつぶやいた。最近の冷え込みで風邪気味の人が多い。受験の時に風邪をひけば1年の努力が水泡に帰する。
 
 私は受験生のころ、風邪で熱が出て試験を受けられない状態だけは避けたいとの一心から予防に努めた。まず始めたのがタオルの全身乾布摩擦。これでは効き目がないと感じて、次にタワシ全身摩擦。これでもいま一つと感じたところで起床からの水浴をはじめた。これは睡眠不足でもパット目が覚めて一石二鳥だった。朝からスイッチが入ってすぐに勉強できた。
 
 水浴びはよっぽど気合い入っていなければ冬から始められない。受験で風邪予防を考えている人は今から始めるのがよい。
 
 最後に余談になるが、水浴びをしていても不覚にも私は冬に風邪をひいたことがある。39℃以上の熱が出た。寒くて布団にもぐりこみたい気持だった。その日は教壇に立たなければならない授業があった。どうせ休むことになるならと、一か八か雪の降る中、水風呂に入ってみた。驚いたことに後頭部に血が逆流して、またたく間に風邪が30分ほどで完治したのである。それ以来風邪をひいたことがないが、風邪をひいた者がいたらこの話をする。
 
 残念ながら風邪を引いて水風呂に入ったものはいない。医学的解明を医学部に行った塾生に尋ねるがいまだもって確たるものはない、興味のある方は研究してもらいたいと願っている。

◆偏差値表の盲点とは

受験生ならば、偏差値表は見慣れていますね。
見慣れているはずなのですが、
ここに盲点があるのです。



模試の成績が偏差値平均の50から55に上がり、
次の模試では60と順調に上がってきたら、
この調子で65、70と成績が上がる
気持ちになるのです。

この気持ちは大切ですが、グラフのように
偏差値60・・・・・・・上位16%
偏差値65・・・・・・・上位7%
偏差値70・・・・・・・上位2%

順調に上がってきた成績も偏差値60からは
なかなか思うように成績が上がらず、
誰でも頭打ちになります。
勉強時間に比例して、
成績が上がるようにはなりません。

成績上位者は手強いです。
いつも負けるものかと勉強に励んでいます。
模試の結果の数字の盲点に迷わされず、
偏差値はだいたいこんな分布になっているのだと
再認識する必要があります!

偏差値50から60までの勉強時間に比べて、
60から65はより時間を要します。
65から70はそれ以上にかかります。

偏差値70以上の大学を目指している人は
これを踏まえて勉強計画を考え直してください!


◆大学受験・英単語学習の目標とは 
 
 では、英単語の覚え方をひとつ提案いたします。まず学校の単語の小テストは積極的に参加して確実に合格点が取れるように取り組んでください。なかなか強制的にやってもらわないと自分で単語を覚えるのは苦労しますね。採点も大変だから本当に先生に感謝しないといけません。

 単語帳は学校指定の単語帳で小テストが実施されていればこれで十分だと思います。学校の本ではレベルが満足できないし、合格が難しそうだと判断したら本屋で自分に合ったものを一冊購入する。タイトルは語呂合わせ、センター頻出等いろいろありますね。

 ポイントは単語の勉強は一日15分ほどの短時間であまり時間をかけないこと。まずは英単語一語に日本語のひとつの意味をおさえる。コンセプトでいいと思ったのは中経出版「1分間英単語1600」の勉強法です。塾の成績上位者もこの方法を使っています。

 これは今使っている自分の単語帳でも実践できます。英単語一語に対してメインの日本語訳一語にラインマーカーを引き、単語を隠して言えるかどうかチェックしていけばいいですね。人によって暗記法は異なりますが、まず声を出して、書き、繰り返す。見るだけで頭に入る人はそれでO.K.です。昨日やったところを翌日見直す。これがなかなかできないので忘れてしまいます。これを習慣づける。通学途中の隙間時間を使うとかの自分なりの工夫をしてみてください。本が1回終われば毎週1回は全部復習する。年間では何十回かやっていることになります。ながめて覚えるだけでいいと思います。

 英単語学習の目標は試験にでる英単語を全部覚えきれるものではないので、知らない単語が出てきたら、単語の意味を文の前後関係から類推できる力を養うことです。この時、語源、接頭語、接尾語などを知っていると手掛かりになります。

◆大学受験、過去問は何年分やればいいですか?

回答:お問い合わせがありましたのでお答えします。

 2014年進研ゼミの大学合格者アンケートから、何年分やりましたかの回答は、3-4年分40%、5-6年分20%、1-2年分15%、9-10年分6%、11年以上3.5%。

 いつから過去問を解きましたか。9月以前50%、10月14%、11月9.5%、12月以降22.5%。

 このアンケート結果を見て、合格者の平均値ぐらいをやればいいと考えている人がいるでしょう。教学社・大学受験シリーズの赤本は3-4年分が多いのでこのような結果になっているのでしょう。傾向をみるうえでは3年分やれば効果はもちろんあります。しかし本気で第1志望校に合格したいのであれば、最低10年分はやってください。教学社東大の過去問は25年分あります。需要があるということでしょう。東大を目指している受験生は高校1年から意識して見ています。これぐらい見ていると出題サイクルがわかってきます。相当の効果があります。

 塾でも極端な例になりますが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学不合格。早稲田大学のスポーツ科学部のみ合格した幸運な受験生がいます。

 過去問対策は合格するために最大の効果を上げます!

◆第3回全統模試の結果とは 
 
 この数週間は現役生も浪人生も今日の模試の勉強に明け暮れてきたはずだ。全国規模の模試も11月に残すところあとわずかになった。

 11月に現役生の成績が浪人生と並ぶといわれている。ここで現実的に考えねばならないことは受験校である。
 
 11月末の模試結果で国公立大第1志望の浪人生はA・B判定が取れなければ、第2志望への変更が賢明である。第1志望を諦めて第2志望の対策に切り替えて取り組むので合格できるのである。
 
 私立大学専願は受験日が同じ日でなければ、何校でも受験できるが、浪人生で秋以降A判定が出ずにB判定ならば、3校受験しても2校は不合格と思って気を引き締めてやった方がいい。C判定なら、よっぽど頑張らなければ、合格していない結果が出ている。
 
 11月末の模試の結果は入試の試金石になる。結果を軽視しないこと。浪人生はC判定をとったからもう少しで第1志望校に合格できるなどとゆめゆめ思わないこと。12月と1月で現役生に完全に追い抜かれてしまう結果になっている。現実的にならないといけない!結果を直視しなければならない!また、来春憂き目を見ないために!

英検の合否判定方法が変わった!

 
昨日、英検の一次試験結果発表があった。前回準2級に合格して今回2級を受験した塾生がいる。

 解答が出てメールをもらった。「英検ですが、自己採点したところおそらく不合格と思われます…21日に結果が出ますので、またご連絡いたします。」

 昨日、一次試験合否発表後にメールをもらった。「2級の一次試験の結果が出ました。なんと、合格しておりました!!自己採点では、Rが16/38、Lが24/30でしたが、結果のスコアは、Rが487/650、Lが547/650、Wが597/650でした。合計1631/1950です。合格基準は1520でした。ご指導くださりありがとうございました!!」

 毎週英検対策として過去の試験問題を短時間で解く演習を行って間違ったところを解説している。2級に合格するには単語・熟語・語法問題は力不足。長文問題はあと一歩。Writingは添削効果があり、合格レベルになったと思っていた。

 昨年度までの合否判定方法では合格は難しかったであろうが、今年度から語句整序問題がなくなり、Writingが導入されて観点別に評価されて、技能バランスが重視されるようになった。今まで軽視されていたWritingの配点が高くなっているので十分考慮して対策を立てる必要がある。

◆まさか英検準1級一次試験合格発表   
 
 今日、英検一次の合格発表が行われた。ダメだと言っていた塾生とSkypeで通話した。

 「『合格』です。驚きました。採点したら、不合格と思って二次の勉強もやる気をなくしていたんです」

 彼の分析によると今年度から合格判定基準が変わって、配点が従来の配点ではない。ライティングが重視されているというのだ。

 これが参考になりますと教えてくれたのが、

 「英検準1級難易度最新版」   http://ameblo.jp/yuki-haitsuka/entry-12163040628.html

 従来のリーディング内容一致選択10問、配点2点が1点に、リスニングの最後の5問、配点2点が1点になっていて、ライティングの配点が上がっているのだ。

 「ライティングが高得点だったんですよ。これで合格できた。信じられない。リスニングは英検1回よりは点が取れました。『難関大のための上級問題特訓リスニングのおかげで
リスニングの説明文がだいぶ聞き取れるようになりました」

◆ここまでやるの?効果的な記憶法とは! 
 
 忘れてしまいました。覚えていません。・・・・・・(沈黙)と何度も同じことを質問して塾生が答えられないといい記憶法はないかいつも考えることになっている。

 最近、読んだ本の中で記憶法で参考になったのは、

 ・40歳オーバーでニート状態だった僕が初めてTOEICを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法 (春名 久史 著 リンダパブリッシャーズの本)

 ・ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法 (佐藤 大和 著 ダイヤモンド社)

 この2冊は試験は違ってもコンセプトは全く同じだった。記憶を計画的に行ったことだった。こんな記憶法であれば、間違いなく忘れないだろうと納得させられた。

 また新聞記事で司法試験塾の塾長が記憶法を紹介していた。なかなか記憶できないと嘆いている人は一度試してみてください。

 徹底してやらなければ、記憶できないのです!


 
「記憶力が今すぐアップ 効果絶大の4つのコツ」(伊藤塾 塾長 伊藤 真さん)
 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO08307460T11C16A0000000/


◆国公立大学医学部合格戦略とは!
 
 

 医者になるには医学部に合格するしか道はない。国公立大学医学部は大学入試の中でも最難関だ。

 医学部合格以外に医者になる道はないのだから、不合格になれば、来年トライすることになり、多浪の受験生を生み出す結果となっている。

 問題は多浪の受験生が入学が難しい大学があり、それがどの大学であるのか曖昧模糊としていることである。

 受験生はインターネット上の不確かな情報に右往左往することになる。下記に示すURLの情報はよく目にする情報である。受験生は不確かなこの情報で動いている。
 
 http://医学部再受験.net/taisaku/kannyou_k.php

 国公立大学医学部受験は前期勝負であるが、後期試験も念頭に置いて対策を立てる必要がある。小論文は英語を含むものが多い。早めに入試問題を入手する必要がある。

追い込みの受験勉強法はココが大切! 
 

 全塾生が第一志望校に合格したらこれ以上の喜びはない。

 このためにこの秋から入塾した受験生には個別に使っているテキスト以外に毎週1年分の第一志望大学の過去問入試を解答して提出してもらうことにした。

 提出した答案は記述式は添削をする。マークセンスの解答は採点して提出してもらう。ここで間違ったところを解答できるように勉強法を指導することにした。具体的にはココをやれば、解答できるテキストの紹介だ。

 英語のテキストははじめから終わりまで全部やる必要があるものもあれば、ココだけピンポイントでやればいいものがある。受験生にはこのテキスト選択がわからない。これをアドバイスするのである。

 一対一でSkypeで授業をしているわけだから、その時指導できるが、もう時間が足りない塾生がいるのだ。

 本人はまだ気づいていないが、タイムリミットだ。

 毎年不合格で一番落ち込むのはどういうわけか、実力が足りないのに無謀にも挑戦した塾生なのだ。こういう悲劇を生まないために最後の最後まで徹底して指導するつもりだ。

第2回全統模試E判定が意味するもの
 

 
塾生から第2回全統模試の結果を送ってもらった。第一志望校E判定。

 この結果が意味するものは第一志望校変更である。滑り止めなしで受験すれば、浪人覚悟ということになる。

 簡単に考えている受験生もいるが、劣勢を挽回することはとても難しい。今、受験生は、家庭学習4,5時間、土・日曜日は20時間ぐらい集中して勉強しているのは当たり前だからだ。これ以上にやらないと追いつかないということになる。合格集団がもう第4コーナーを回ってゴールを目指してホームストレッチにさしかかっている。息を抜かずにやらなければならない!
 
 模試の結果が滑り止め校を受験して、第一志望校の受験を覚悟するものであったら、E判定は価値あるものになる!


合格している人が実行している英作文対策とは 
 

 岡山大学二次試験・英語対策をはじめている。2時間の試験時間で長文問題が2題、英作文は日本語から英語に訳する問題と自由英作文の2題となっている。

 合格点を取るためには英作文を短時間で書く実力をつけることだ。英作文2問が40分程度で終わるように対策を練ることである。

 英訳問題は単語、熟語や整序問題、覚えている英文の応用で何とかなる。問題は自由英作文だ。英訳問題に比べて時間がかかる。内容や論理の流れを考えて書かねばならないからだ。

 対策として受験大学の傾向をよく分析して、模範解答をノートに書き留め、暗記して自分のものにすることだ。他大学の過去問も似たような問題であれば、同様にする。50題以上を暗記するといい。

 自由英作文は覚えている英文の応用では時間がかかる。内容や論理が一貫した英文を暗記した方が早く書けるのだ。添削してもらった英文よりも覚えている模範解答を試験では書く。英作文は英借文といわれる所以である。自分の発想で英作文を書くとまず合格点はもらえない。単語、熟語や構文を忘れていても、知っている語彙、語法の範囲で書くことを忘れないことだ。


英単語を効率的に記憶する方法とは 
 

 「インターハイってどういう意味」

 「よく聞く言葉ですがよくわかりません」

 塾生の半分が答えられなかった。カタカナで表記されている言葉は外来語だ。
興味をもっていると英語の語彙力は段々とついていくものだがといつも口惜しい気持ちでいる。

 インターハイはInter-High School Championshipsの略で全国高等学校総合体育大会のことだ。interは「間」の意味だ。高校間の選手権大会と想像がつく。

 英語は接頭語・接尾語を覚えていると単語の意味の類推や品詞の分析に役に立つ。とりあえず、50個ぐらい記憶すると随分英文を読む時に楽になる。

 英単語FORMULA1700(東進ブックス)の巻末付録に72個載っているので確認したり、インターネットで検索して調べてみてください。

センター試験まであと92日! 
 

 「先生、センター試験まであと92日ですよ」

 「これからが早いんだよ」

 センター試験の出願が終わって授業は緊張感が高まっている。

 Skypeに映る画面にも焦りの顔が覗く。

 「センター試験・英語、3番の並び替え問題が苦手なんです。長文の問題はどうしても2問は間違ってしまう」

 浪人生であれば、これからが精神的に辛いとき。夜遅くまでの勉強は控えて、早寝早起きを心掛けて、積極的な気持ちで集中して勉強する。1日10時間の勉強時間を年末まではもうひと踏ん張りして、半日はやるように檄を飛ばしている!

来春の合格を勝ち取るために! 
 

 塾生には第一志望大学の過去問は10年分は揃えて解くように勧めている。購入したはいいがまだ手つかずの塾生もいる。なぜやらないのか問いただすと実力がついて合格できるかどうか最後に解いて決めたいという答えが返ってきた。

 過去問は出題されるであろう入試問題の傾向を見るためのものである。その対策をするのが受験勉強だと考えた方がいい。偏差値が同じ大学でも、出題傾向が違えば、自分の得点も変わってくる。

 どこの大学でも4,5年周期で問題傾向は変わっている。昨年と同じ傾向の問題が出るとは限らないのだ。そのことを十二分に踏まえて過去問を分析しなければならない。

 12月の上旬まで模擬試験が行われる。ここのところは毎週模擬試験を受けている塾生もいる。東大や名大などのオープン模擬試験は予備校が知恵をしぼった予想問題である。日程が許せば受験して、自分の弱点、盲点をもう一度確認する必要がある。

◆大学受験・国公立大二次試験対策とは


 大学受験・英語で受験生の点差が開くのは和訳や英作文などの国公立大二次試験の記述式試験だ。

 センター試験や私立大のマークセンスの問題はわからなくともマークすれば得点できることもあるが、記述式はそうはいかない。

 センター試験の点が悪くても二次試験で逆転合格する受験生は追い込みの勉強もさることながら、記述の実力がある。

 センター試験で高得点できる受験生が記述で高得点をとれるとは限らない。問題は受験生の弱点や盲点を見つけるのは自分ではなかなかできないうえに採点基準がわからず、どこで点を落としているのに気づかないことだ。

 この対策としてテキストは採点基準の載っているものを使うことと和訳や英作文の添削をしてもらって間違いを指摘してもらうことだ。

◆積極的に受験に臨むには


 やるだけやったと思ってみても受験には「不安」がつきまとう。寝つけないようでは、試験の本番にも影響する。
 
 最近、中村天風著「成功の実現」をまた読みだした。ご存じない方もいるかもしれないが、中村天風氏とは、すでにお亡くなりなっているが、戦後より「心身統一法」を説き、心身共に幸福で積極的な活き方を提案している有名な方である。私は天風氏の本をほぼ全部読んで実践してみて、納得することが多く心酔している。先日、日本電産の永守社長が天風氏の大ファンで、孤独な社長業を乗り切るために何百回と精読されたことを知って深い感銘を受けた。
 
 天風氏の命令暗示法を受験生にあてはめてみると、夜寝る前に鏡に向かい真剣な気持ちで「合格する!!」とつぶやくとよいということになると思う。
 
 受験生が「落ちるかも」とか、「落ちたら」は絶対に使ってはならない禁句である。天風氏も言葉は一度発せられたら、肯定する力があると説いている。この暗示法は気がちょっと落ち込んでいたら試してみる価値がある。

◆最短で合格点がとれる必要最小限の方法を伝授してくれる英語テキストとは

 センター試験の願書提出が終わって、受験勉強は加速度を増している。岡山大学医学部を目指す塾生から二次試験英語の要約問題対策の要望があった。

 要約問題で「60字から80字で要約せよ」という設問の20字の差は何を意味するのか?出題者は60字の最小制限字数で解答ができると教えてくれている。

 このように要約問題は和訳より簡単でアバウトな問題ととらえている受験生に一撃を与えるテキストが英文要旨要約問題の解法である。

 筆者によれば、要旨要約問題の受験生平均得点は3割前後という。8割確保できれば、確実に合格圏内に入るという。

 英語力に加えて日本語能力が試されている要旨問題の採点基準を示して最短で合格点がとれる必要最小限の方法を伝授してくれるテキストになっている。

◆大学受験、この勉強法をすれば合格間違いなし!  

 本の整理をした。まずは未読と読了の本の仕分けをして、未読は本棚へもどし、読み終えた本はブックオフに売るか本棚にもどすかを決めた。本棚にもどすのは参考書の類で何度読んでも可能なものになる。何度もこの作業を続けていくと残る本は私にとって価値ある本ということになる。
 
 価値ある本の中に「10倍速学術」(黒川康正著 三笠書房)という1冊がある。著者は弁護士、公認会計士、通訳の資格を持つ三冠王である。仕事を持ちながら達成したというのだから勉強法は大変参考になる。(資格三冠王 時間活用講座を参考にしてください。 http://www.h2.dion.ne.jp/~kurokawa/index.htm)
 
 受験勉強をしていると、とかく今は大変と思いがちだが、社会人と比べればたいしたことはない。8時間働いてそれでも資格取得に向けて夜遅くまで図書館で勉強している人は多いのである。受験勉強はその前哨戦と考えて勉強法を学ぶという視点で考えれば、価値あるものになる。

◆今年発売された、なかなかいいリスニングテキストとは

 大学受験の英語長文は読めるようになったが、リスニングに不安を覚えている受験生も多いだろう。

 英文で書かれた単語・熟語や構文ならば、瞬時に思い浮かばなくとも時間をかけて解くことはできるが、リスニングはそうはいかない。瞬時に音声からイメージを浮かべて、「何が、どうした、何を」と英語の順序で聞く力を養わなければならないのだ。受験英語では一番厄介な代物である。

 今年発売されたリスニングテキストでなかなかいいものが見つかった。

 東大理Ⅲを受験する塾生がいる。東大英語は二次試験120点満点のうちリスニングは30点と配点が高い。対策として「東大の英語リスニング15ヵ年」(教学社)を終えた。次に始めたのが、お薦めする「難関大のための上級問題特訓リスニング」(旺文社)である。

 このテキストの長所は音声を聞いて、スクリプトの空所部分をディクテーションできるように問題が作成されていることだ。内容理解の箇所とスキルアップとなる箇所がうまく空所になっている。

 リスニング問題の攻略は設問と選択肢を前もって読んでおくことである。話の展開を把握して、設問のところが来たら、集中して聞くことである。

 聞き取れる音は発音でき、発音できる音は聞き取れるという相関関係がある。音声を聞いて発音できるまで徹底的に取り組むことだ。

◆センター試験で合格点をとる秘訣とは

 
 
熊本大学の理系を目指す受験生とSkypeで面談をした。理科・数学はまずまずだが、国語と英語が6割程度しか取れないというのだ。

 英語はマークでは5番の途中で時間になり、模試は毎回120点。2番の文法・語法問題は8割はできているが、時間が足りないのだ。

 見方を変えれば、5番までの150点のうち120点、8割は得点できているのである。もう少し文法・語法問題で時間の短縮をして、長文を早く解く演習を行う必要がある。センター試験を60分で解く練習を行っていけばいい。

 国語の得点の内訳は現代国語80点、古典・漢文が40点。現代国語が80点とれるのなら、おそらく古典・漢文は短期間で成績は上がる。古文単語や漢文の句法を短期間でやった方がいい。

 センター試験は受験大学の傾斜配点をよく考えて、苦手科目克服をあと3ヶ月あまりよく考えてみる必要がある。

 得意科目の得点を8割から9割にするより、苦手科目の得点を6割から8割にする方が合格可能性は高くなる。センター試験は総合得点で決まるのだ。

◆なかなか英作文で点が取れない受験生へ

 英作文が苦手な受験生がいる。新・基本英作文700選や英作文基本300選を薦めるが、なかなか最後まで終えることができない。

 日本文と英文が左右に並べられているテキストでは暗記するのが無味乾燥で面白くない。

 こんな受験生ならこの正誤・整序問題300選(駿台文庫)をお薦めする。

 文法の基礎知識が不足している受験生は短文の暗記ができていない。なぜ、この語がこの位置に来るのかわからない。こんな疑問に応える問題形式になっているので、取り組みやすく、暗記しやすい。また、ひと通り英作文例集を覚えた受験生には最後のチェックとして自分の盲点がわかるテキストである。

 この本で得た知識は読解にも使えるので記述式対策にもなる。私立大学の正誤問題、国公立大の二次、英作文対策に役立つ一冊である。

同じ講義を受けても試験に「点差」が出るのはなぜか? 
 
 昨今受験産業は、全国的に均一化してきて、受験生は全国どこでも人気の参考書は手に入るし、予備校の有名講師の講義も受講できるようになっている。
 
 では同じ参考書を使い、同じ講義を受けても試験に「点差」が出るのはなぜか?これはインプットを漏らさずアウトプットするのが難しいからである。
 
 この対策としては答案の書き方の訓練を積むことだ。「間違い箇所はココですから、考え直してください」といわれても、間違い慣れした受験生は自分では見つけることができない。
 
 集団授業では気づかない受験生の弱点を見つけるには、個別指導や添削などをやってもらうことである。確かな実力をつけるためには、大切なことだと塾生指導で痛感している。


◆受験勉強は才能か努力か? 
 

 「超一流になるのは才能か努力か」(アンダース・エリクソン著)を読んだ。

 そこそこ勉強ができるようになったが、それ以上成績が上がらない人にはこの勉強法は役立ちそうだ。

 最も有効な練習法は分野に問わず同じ原理がある。

 「そこそこ」レベルから脱却するには目的のある練習が必要である。

 ①ただ愚直な練習だけでは目標に達することができない。長期的な目標に達成するために小さな段階を積み重ねる。効果を高めるために具体的に細かく分割して計画を立てる。

 ②目的ある練習は集中して行う。やるべきことに神経を集中しなければ、たいした進歩は望めない。

 ③フィードバックが不可欠。できない場合はどこが間違っているのかを把握しなければならない。自分の弱みを解決するようなテクニックを考える必要がある。

 ④目的ある練習で最も重要なことは居心地のいい領域から飛び出すこと。楽にできるところにいて練習をしていても技能は伸びない。常にもう一歩上を目指す向上心がないと決して上達はない。それまでにできなかったことに挑戦することがないと壁を乗り越えることができない。

 最後に壁を乗り越える一番良い方法はさらに頑張ることではなく、別の方法を試すこと。教師やコーチから克服法を提案してもらう。

 どんな分野においても絶対に超えられない能力の限界に到達したという明確な証拠はほとんどない。挑戦者が単に諦め、上達しようとするのをやめてしまうケースが多いのだ。

 この本はチェス、バイオリン、テニス、数学などの世界のトッププレイヤーの30年におよぶ研究と実証された事例に基づいて書かれており、読み応えがあった。

◆受験まであと1年あるといっても

 
当塾ではこの時季、高校1・2年生には志望校1,2校を決めてもらっています。先手必勝で早目の志望校決定が高結果を生むという理由からです。

 塾生からあがった大学の過去問を私が見て検討し、アドバイスしています。出題傾向はあまり変わっていない大学が多いですね。1年だけでは不足、3年から5年の問題を見ると傾向はつかめます。10年以上あれば、なおさらいいと思います。
 
 来年のこととなりますが、大学のHPでも、なかなか5年分の過去問を見ることができませんので、高校1・2年生の皆さんは今、学校帰りに本屋に立ち寄って問題だけでもチェックしておいてください。自分の志望大学によく出るパターンに沿った勉強ができます。目が肥えてきます。合格に1歩も2歩も近づきます。


◆大学受験を目指す高校2年生へアドバイス

 
 「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、高2生の冬期講習から受験生としての勉強をしていく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
 
 確かに「大学受験のスタート」は早く切った方が良いが、なかなか高2生の冬から始められるものは少ないのが現状だ。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。

 高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
 
 自分というものを自分がよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。忠告としては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。


◆名古屋大学か名古屋工業大学か?


 
本格的になってきた国公立大二次試験対策。前回の模試では名古屋大工学部B判定が出て、名古屋大学か名古屋工業大を受験する塾生がいる。

 9月から「名大の英語15カ年」を毎週1年分解答した答案を添削している。センター試験のマークと違って記述は弱点がすぐわかる。和訳はだいぶできるようになったが、英作文が手に負えない。

 
試験傾向は来春は変わるかもしれないが、例年の出題傾向であれば、名古屋工業大であれば、いま取り組んでいる竹岡広信の英作文(中経出版)までで大丈夫。名古屋大学に合格するには、文整序と英作文対策として正誤・整序問題300選(駿台文庫)をやる必要がある。これに取り組まなければ、ちょっと合格は覚束ないと言った。1日10題やれば、1ヵ月で終わるのだ。
 
 国公立大絶対合格の受験生は後期試験まで視野に入れて対策を練る必要がある。受験生は各自、科目も配点も違う。「合格」と「不合格」の差は勉強の取捨選択で決まるのだ!

◆先週の進研・ベネッセ模試の結果を聞いて

 先週は全国で進研・ベネッセ模試が行われました。採点して結果を教えてくれた塾生は満足した結果で、渋々教えてくれた塾生は満足してなかったようです。

 塾生の英語(筆記)平均は178点。あと10点とるように発破をかけました。 
 

 来週からセンタ試験の願書受付がはじまります。願書を出せば、気も引き締まります。

 11月末でやっと現役と浪人生の成績が同じになると言われています。

 毎週土曜日に行っているセンター試験・英語対策で80分の筆記試験を60分でやっていても、今回の模試で終わるのがやっとだったという声を聞きました。

 高校生は学校での模試のほかに外部の模試も慣れのために受験するのもいいと思います。

 センター試験・英語は毎回苦手なところを勉強して、100%の力で短い時間で演習を行う方が、長い時間かけるよりもいい結果が出ています。短い時間で問題を処理する能力が高まるからです。

 これから受験勉強本番です。目標を設定して集中力を高めて勉強していきましょう!

◆名古屋大学・英語200点満点の30点で合格!


 ノーベル物理学賞を受賞された益川敏英先生の自伝「僕はこうして科学者になった」を読んだ。受験生の耳目を集めるのは勉強法だろう。

 一度だけ受験が許されて高校3年12月から猛勉強がはじまった。短期間で名古屋大学に受かるために英語は捨てた。得意の数学と物理で9割、国語はなんとかして、日本史と世界史が勝負で1日16時間の勉強を課した。

 1月いっぱいで歴史を詰め込むと2月は体調を整えるために映画を見る月にして、忘れない程度に復習をした。猛勉強を2か月も続けたら肝心の本番で力が出ないかもしれないという理由だ。作戦は成功。見事合格。結果は名古屋大学理学部の英語は200点満点で30点ほどだった。

 自伝の最後に益川先生が若者にメッセージを残している。海外に行く機会が増え、ミャンマーでアウン・サン・スー・チー氏に会ったりもした。そこで感じたのは英語は必要だということ。英語ができれば確実に世界が広がる。英語は重要。と結んであった。

◆こういう人は最後のところで合格に及ばない
 
 

 ちょっと勉強したら、テストで80点取れて満足している人がいる。こういう人って、天才肌なんだけど、受験には向かない。最後のところで合格に及ばない。
 
 受験で合格できるタイプの人は、テキストを1回やって60%。2回目70%。3回目80%。4回目85%。5回目90%と何度も繰り返し、復習して点数を上げることができる人である。天才肌の人はこのことがなかなか理解できていない。
 
 たとえば、大リーガーのイチローがあれだけ活躍しているのに、試合が終わって、なぜバットの素振りをしているのかわからないのである。これだと「合格のため勉強法」が何たるかわからず、終わってしまう。
 
 テキストの1回目の勉強は時間がかかるが、2回目は1/2、3回目は1/3の時間で終わる。よく考えて勉強法を考えてほしい


勉強のコツを手に入れることができた
 

 テスト前はよく賭けをやった。テストの点数が低い方が「昼飯をおごる」とか、「しっぺをされる」とかの罰を課すのである。
 
 毎日やらないと効果が上がらない英単語や社会の問題などの暗記は、何か刺激がないとやる気が出なかった。
 
 この賭けで成績を上げるこつは、自分よりちょっとできる友人を賭けゲームに引き込むことである。

 相手は自分より成績がよいから、はじめは負ける。何度も負けが込んで悔しい思いをし、反省して勉強するうちに「1勝」する。こうなるとしめたもので、何かしらの勉強のコツを手に入れることができた。そして知らぬうちに、お互いに実力がついて合格へとつながったのである。

◆塾生が、「滑り止め受験校の心構え」の箴言をはいた


 
最近は毎日、過去問を見ている。英語の問題をひととおり見終わると他科目の問題に目がいく。日本大学商学部をざっと見た。塾生で早稲田大学商学部に合格しておきながら、ここに不合格になった生徒がいた。

 英語、選択科目の社会は点が取れただろうが、国語で躓いたんだろなという気がしてきた。60分の試験で問題量が多い。時間配分に気をつけないと終わらない量である。

 ある塾生が、「滑り止め受験校の心構え」の箴言をはいた。「百獣の王のライオンでさえ、獲物を捕るときは全力を尽くす。まして俺たちは、なおさらだ」と。

 本気でやらないと合格すると思っている大学も、このような結果になるのである。滑り止めといえども、受験校の過去問研究は必要である。

◆英作文が手に負えないと感じている人もいますね 
 

 夏休みに過去問を解いてみて、英作文が手に負えないと感じている人もいますね。英作文の難しさはいくら文法的に正しい文を書いてみても、ネイティブに「こんな表現はない」と言われてしまえば、おしまいになってしまうことです。
 
 自由英作文であれば、暗記をしている英文で書くことができるので、まだ気が楽ですが、下線部の英作文となれば、日本語と英語の言い回しの違いに気をつけなければなりません。

 (例)喫煙が体に悪いのは常識である。

It’s a common sense that smoking is bad for your health.
*常識は、a common sense としたいところだが、 こういう言い方はない。well-knownにすれば、通じる英文になる。
 
 このように、英語と日本語の違いに気を付けて、できるだけ簡単な表現を確実に整理して覚えていくことです。

◆3連休はとてもいい機会です 
 

 そろそろ志望校をしぼる段階になりました。まず受験する大学の対策を春からやるのがよいと言っていましたが、現実的にはこの時期が最終決定になります。
 
 さて、皆さん、どうですか。大体決まったでしょうか。まだ結構、現役生だと志望大学の過去の入試問題を見ていない人もいますね。本屋にいけば、ほぼ出揃っていますから、過去問をみてください。自分の得意とするテスト形式かどうか、最終判断してください。マークと記述では随分違いますね。
 
 また、過去問をみて自分の勉強の軌道修正も考えてみてください。たとえば、英語でいえば、長文の単熟語の同じ意味を五つから一つ選ぶ問題。五つのうち、二つ見て意味がわからなければ、まず間違います。今やっている単語帳の知識で解けないならば、もう一段階踏み込んで語彙力をつけねばなりません。まだ追い込みは可能です。
 
 いま自分なりに受験科目をこのようにチェックすることが必要な時期になります。私大の第1・2志望の過去問チェックをやることによって合格がグット近づきます。今度の3連休は、志望校を絞りこむ絶好の機会です。偏差値に惑わされず、自分に合った志望校を選びましょう。

◆シルバーウィークが近づいてきました
 
 9月から模擬試験が目白押しですね。今まで何気なく書いていた志望校を試験日・偏差値を元にだいたい決定していきましょう。
 
 まだ成績が伸びていないし、ちょっと待ってと考えている人もいると思いますが、今決めることによって入試傾向を把握、対策を立てられるので合格確率が高くなると思います。
 現役生であれば予備校の志望校講座には通ったが、実際まだ大学の過去の入試問題を見たことがない人は結構いますね。試験日を見たら志望校の受験日が重なっていることもあります。実力を発揮できるのは入試連投3日ぐらいではないでしょうか。色々なことを加味して受験校を考えてみましょう。
 
 シルバーウィークが近づいてきました。また計画を練って有意義にいきましょう !

◆今の実力で必ず得点UPするセンター試験・英語の勉強法とは

 
センター試験・英語の全国平均は120点、地元のトップ高の平均140点、特別クラスの平均160点 、全国トップ校の平均180点ぐらいであろう。

 志望校合格に現時点で自分の点数にあと何点必要か目算を立てているだろう。

 今の実力で10%~20%成績を伸ばすには、試験問題を解く時間を短くする演習を重ねればよい。センター試験で一番要求されるものは問題を解くスピードである。たとえば、英語の試験時間が20分伸びれば、平均点は30点上がるだろうと言われている。誰でもじっくり考えれば、10%~20%は成績が伸びるのだ。
 
 ひとつの方法は80分の筆記問題を80分で解いてもスピードはなかなかつかないので、60分で解く演習を繰り返すことだ。

 はじめのうちは6番の問題の半分も行かないかもしれないが、10回もやれば段々と慣れてきて要領がわかってくる。

 200点満点の筆記で200点、196点、190点をとった塾生は試験を60分で終えて見直しをやったと言った。

 私大の英語でも80分のセンター試験を60分で解く演習をやってちょうどよい結果が当塾では出ている。

 まだセンター試験まで時間があるので、まずは出題傾向分析をおこない、長文はリード(問題文)を読んで、書かれているところを早く見つける練習をみっちりやる。解き方がわかれば、時間短縮につながるので焦らず取り組んでみよう!


◆国公立大学医学部現役合格を目指して、東大理Ⅲ受験を諦めた理由とは!
 
 
高校2年の初めから入塾して東大理Ⅲを目指している塾生がいた。東大英語25ヵ年の問題集も順調にこなして、成績も全国模試で50番ぐらいの成績をとってまずまずの成績を収めていた。

 そんな彼が高2年生の3月に突然東大受験を諦めると言ったのだ。こちらはただ呆然として、どうしたのかと彼に訊ねた。

 尊敬する先輩がセンター試験96%とって理Ⅲを受験したが、不合格になったのを聞いて、自分は無理だと悲観したのだった。

 彼の決断は早かった。次の日から志望校を九州大学医学部に変えて対策をはじめて、見事栄冠を勝ち取ったのである。

 当初、彼の選択は残念に思っていたが、段々と正しいと考えられるようになった。

 センター試験が4ヵ月後に迫ったこの時期、果たして合格できるのか悩む時である。現役生ならば、悩まず実力を伸ばすことができよう。

 問題は浪人生だ。浪人したから現役の頃よりもいい大学に合格したいと誰もが思うところである。成績が伸びてB判定以上であれば、合格可能性はあるが、C判定以下であれば、第一志望は諦めて第二、第三志望校の合格を目指すべきである。

 国公立大医学部志望でもう浪人できない受験生は模試を受けて、成績の分析を確実に行うことである。合格圏にある大学の内、得意科目の配点が高い大学を選ぶべきである。受験すると決まれば、過去問対策は各科目10年分は目を通して万全を期したい。


◆偉人はどうやって英単語を覚えていたのか?

 
森鴎外は著書「ヰタ・セクスアリス」の中で「人が術語が覚えにくくて困るといふと、僕は可笑しくて溜まらない。何故語原を調べずに器械的に覚えようとするのだと云ひたくなる」とある。

 英単語は語根に接頭語、接尾語がついて出来上がっていることに着目して単語を増やしていったことがわかる。

 「願わくはわれ太平洋の懸け橋とならん」と名言を残し、国際理解と世界平和のために活躍。旧五千円札の肖像画であった新渡戸稲造は自著の中で「昨夜書き留めた英単語を朝食の箸を取る前に覚え、食事を済ませて又覚え、通勤のバス停に並んでいるときに覚え」とある。

 細切れの時間を有効に使って英単語を覚えていったことがわかる。
 
 偉人もいろいろ英単語を覚えるのに苦労していたんですね。

 参考になったでしょうか?


◆英文解釈の成績が確実にUPする理由とは

 
 塾の英文解釈教室コースでは、入試英語のバイブルと言われる「英文解釈教室ー改訂版」をテキストにして、まず英文構造理解をして「直読直解」ができるように指導していきます。

 コースはテキストの短文、例題の順で行っています。センター試験・私立大学の長文対策、国公立大二次試験の長文・和訳対策になります。

 伊藤先生の英文解釈教室は入門編、基礎編、改訂版の3冊があります。理想は簡単な順に1学年ごとに1冊づつ解いていくのがよいと思いますが、何分受験生には時間がありません。塾では一番難しい改訂版1冊を採用して効果を上げています。徹底してやるために出てくる単語、熟語は完全に暗記できるように問題集を作成しています。

 大学受験の構文は難解なレベルまでほぼできるようになります。成績が上がらない受験生の特徴はどこで点数を落としているのか解らない。答案の書き方が悪くて良い点に結びついていません。塾では個人指導で各自の弱点を指摘して何度も繰り返し助言しています。



◆進研模試の結果が返ってきました

 いい結果が出なければ、模試の結果の報告はない。指導には重要なので、毎回結果を聞くようにしているのだが、自ら報告してくれる生徒は少ない。

 高校1年の塾生が夏休みの進研模試の結果を報告してくれた。九州大学医学部C判定。

 「数Ⅱ・Bがまだ習ってないところだったので、ちょっと悪かったです」

 中高一貫校に通う高校1年なので、高校1年の模試は偏差値80が出て、簡単なので高校2年の模試を受けているのは知っていたが、高校2年模試でこの成績に感心した。

 浪人生でも塾で2時間の授業を受ける者はいないが、平気で2時間の授業を取り、予習は欠かさず受講して、平日は5時間の自宅学習しているのである。
 
 中高一貫校では一般の中学と高校で行われている教育課程を調整し、無駄を省いて、一貫性を持たせた教育を行う。典型的な学校では高校2年までに高校3年までの過程を終わらせ、高校3年生で大学受験に特化した学習をする。

 中高一貫校は教育熱心で裕福な家庭の生徒が多く、地元の公立中学・高校生との交流があまりなく、世間を学べない狭い視野の環境で育つという弊害があるのは確かだが、中学入学から大学受験を見据えて体系的に勉強できるのは、とても効率がよいのである。


9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね
 9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね。テスト結果が悪いと夏の苦労が報われず、落ち込みますね。

 むしゃくしゃして返ってきた解答用紙をゴミ箱に捨てた人を目撃したことがあります。気持はよくわかりますが、まだ途中結果です。解答用紙が戻ってきたら見直しを必ず行ってください。テストを受けた時間が無駄になります。間違った答案は自分の弱点を教えてくれています。これほど大切なものはありません。自分の大学合格へ導く道標にもなります。
 
 浪人生で自分の間違ったところを1冊のノートにまとめて試験前に確認しているものがいました。わかりやすくまとめられていて感心しました。現役生は時間がないでしょうから、模範解答の重要なところはラインマーカーを引いて再度見直しできるようにしておいたらいいですね。
  勝負は来年です。短気を起こさず、一歩一歩固めていきましょう!

塾生からそろそろ日本史の文化史をはじめます
 

 塾生からそろそろ日本史の文化史をはじめますという話を聞いた。春から日本史は穴を作らず全部やるように指導してきましたが、残念ながら文化史だけは、9月頃からはじめる受験生が多いのです。
 
 9月から文化史をはじめた三人の塾生の体験談をお話しすると、ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。
 
 国公立大(首都大学東京、熊本大、佐賀大)には合格できましたが、私立大は全滅しました。どの大学でも大問で必ず1問は文化史が出題されるのです。私立大学では1科目でも得点できないとなかなか合格できません。
 
 暗記科目は一度は深く頭の中に入れておかないと間に合わない結果になっています。これを「他山の石」としてください。
 
 主要教科は抜群の成績をおさめていても、1科目、それも穴があれば、ざるで水をすくうがごとくになります。ちょっと勉強が遅れている人はこの教訓を肝に銘じてこれから頑張ってください。


◆医学部修学において資金が貸与、免除される「へき地医療」とは


 44歳で国立大学医学部に合格した医者の友人に医学部修学において資金が貸与されて、一定期間へき地医療機関に従事すると免除される「へき地医療」とはどういうものか尋ねた。
 
 医学部生はスペシャリスト(専門医師)として研修を受けるのだが、へき地医療に進むものはジェネラリスト(分野を限定しない広範囲な知識・技術・経験を持つ医師でなければならない。
 
 たとえば、患者が医療機関に来て、どんな症状でどういう処置が必要かがわからなければならない。自分で処置できないと分かれば、対応できる医療機関に搬送するのだそうだ。
 
 今までは外科や内科と渡り歩いたベテラン医師がへき地医療機関に務めることが多かったが、今後、国は若いころからジェネラリストになる医師養成が欠かせないと考えているようである。
 
 ジェネラリストは
スペシャリストと比べて、体力がいる。若くないと務まらない仕事だそうだ。へき地医療に関心のある若者だったら、是非応募すべきだと語った。
 
 また、社会人や多浪で国公立大医学部を目指している受験生であれば、現役・1浪生までを優遇する医学部もあるので、よく調べて受験してほしいというアドバイスをもらった。

センター試験は全科目受験しなさい!
 
 
高校からセンター試験は全科目受験しなさいと言われて困っていますと塾生から聞いた。なるほどと私は合点がいった。
 私立大学受験生がセンター利用となれば、3科目で済むはずなのになぜ、全科目受験を強制するのか?
 これには理由があります。全科目受験はメリットが多いからです。
 塾生の中にも過去こんなことがありました。地歴・公民1科目選択の理系大学志望で、「日本史B」と「倫理」を受験。1年間一生懸命勉強した「日本史B」は80点、予備校の授業だけ聞いていた「倫理」は81点。もちろんセンターは倫理の結果を出した。
 また文系志望の受験生では数学1科目選択、模擬試験は数1・Aを受験していたが、センターは数2・Bも受験してこちらが数1・Aよりもよく、92点をとってこちらを出して、第1志望校に合格。
 私立大学3科目受験生には、全科目受験はやりたくもない試験を受験させられて、酷になるかもしれませんが、このような結果から判断して、高校の先生はすすめているのです。
 センター試験の2日間は大変ですが、「絶対合格してほしい願い」が込められた全科目受験だと思います。本当に無理なら科目を絞っていってください!

受験勉強の辛いところとは

 
防衛医科大学受験が2ヵ月後に迫って、数学・理科に力を入れすぎて、英語長文の勉強が疎かになっていたようである。塾生が不安になって、「もう一度英文解釈教室の講義をお願いします」と頼まれた。

 彼は高校2年春の入塾時、駿台模試で偏差値80。なかなか85が出ないと嘆いていた。どうにかして全国200番以内に入りたいと言っていた。とんでもない生徒が入ったものだと思った。父親は医者で高校1年まで一緒に「ビジュアル英文解釈」に取り組んでこられたようである。父親が伊藤先生の大ファンで「英文解釈教室ー改訂版」の第1回目の授業は二人で受講された。

 「英文解釈教室」も彼とは通算3回やった。感心したのは必ず予習をして授業に臨むことである。自分で2回復習したと言っていたから、今までに6回やったことになる。最後は試験に出題されそうな構文の確認とウィークポイントの補強をやった。

 そして医学部の前哨戦の防衛医科大1次試験は合格、秋の英検準1級も見事合格した。

 彼のようにどんなに試験範囲を早く完成させていても、受験勉強の辛いところは、試験前に何度も復習を重ねなければならない所である。中国雑技団の皿回しのごとく、皿が落ちて割れないように各科目に目を配り、点数を落とさないようにしなければならないのである。


国公立大二次試験勉強はいつするの?

 「志望校は決まったね」
 「はい、お茶の水女子大です」
 「では、過去問対策はじめていきますよ」
 「センター試験が終わってから・・・」

 志望校がなかなか決まらず、1学期から保留になっていました。もう始めないとセンター試験が終わってからではもう遅い!

 1学期合格圏にいる受験生はこの夏休みに過去問対策を終えています。秋の模擬試験・オープンでA,B判定をとって自信をもって試験に臨む準備ができているのです。

 センター試験と2次試験の配点の割合もあります。センター試験と二次の比率が9対1、8対2の逃げ切り型であれば、この秋もセンター対策重視の勉強法で十分です。

 しかし、二次試験の配点が高い大学志望の受験生はセンター試験後の勉強では間に合いません。センター試験前1ヵ月はセンター対策をしても、この秋は二次試験対策を十分行って戦略を練ることです。国公立大二次試験の勉強は今やるべきです!

成績が伸びる勉強法とは 
 
明治大学志望の高2の塾生にターゲット1900の試験を行った。英単語を30題出した。25題の正解だった。まずまず合格と思った。

 しかし、彼は春から始めたのにまだ1900番まで終わっていない。すぐ単語を忘れるので何度も前に戻って見直していたら、先に進めなかったというのだ。
 
 これが受験勉強のポイントで、まず1回目を早目に終わらせることが大切なのだ。受験生は完璧にしようとするあまりなかなか1回目が終わらない。
 
 たとえば、100時間で1単元を勉強するとする。1回に100時間かけるより、50:35:15時間と3回に分けてやった方が絶対に成績はいい。

 もちろん各科目勉強法は多少異なるが、一気にまず1回終わることが成績が伸びる勉強法なのだ。2回目は忘れていたり、理解不足のところを補い。3回目でもう一度はじめから整理していけばよい。


◆入試で辞書持ち込みの有名大学知っている?

 こんなタイトルをみて、眉唾ものだと思っている人もいるだろう。単語・熟語を必死に今覚えている人にとっては、そんな大学があったら渡りに船、行きたい大学だったら、暗記はせずに受験に臨みたいと考えることだろう。

 私が知っている限り、20年ほど前から慶應義塾大学文学部は、英日・日英の辞書を持ち込みできる試験を続けている。大学側の見解を想像すると、単語1語がわからないから不合格にしない。単語は辞書を引いていいから、受験生の構文の理解力をみたいということだろう。言い換えれば、辞書があれば、独力で外書が読める塾生を求めているということだ。

 数日前のブログで、簡単な英語だけれど、構文理解ができていなければ、解けない問題を出した。反響があって、「構文理解とは、こういうことですか」とか、「目から鱗が落ちました。構文理解に努めます」などのメールが来た。 慶應の問題は長文と和訳が中心だ。長文の語数は多いが、試験時間は2時間ある。過去問をみても、「英文解釈教室」が十分に理解できていれば合格できる。文学部に関心のある受験生ならば、トライしてみる価値がありそうだ。

 また、塾生が医学部を受験するので過去問を見たが、構文は文学部と同様、「英文解釈教室」レベル。単語は医学部関連の単語に気を配る必要がある。英作文対策は欠かせない。1次試験合格発表が国公立前期の発表日前後なので、併願しやすく実績もあり、高倍率になっており、私立大学医学部超難関校になっていることがよくわかった。

●来年の入試は慶應義塾大学入学試験要項(11月下旬販売開始)を参照にしてください。

◆受験勉強と元気の源とは?


「先生、最近、顔色よくないですね」

「そんなことないよ」

「顔が青く見えるんだけど」

「最近、変えた電球のせいじゃないか?」

「夏バテ防止にいい飲み物があるんです」

「なに?」

「青汁です」

「へぇ~」

「最近、飲んでいるけど、とても体の調子がいいんです!」

「よかったね」

「送りましょうか?」

「いや、いいって、気を使わないで」

「母親が先生に送ろうと言っているんです」

「気を使わないように言ってください」

『青汁、まずいもう一杯』のCMが放送されはじめたころに飲んだ青汁。独特の味とにおいで飲む気が失せた記憶が蘇った。

 食べ物は第一印象が大切だ。東大赤門前にミドリムシから作ったラーメンを出す「山手ラーメン 本郷」という店がある。一度は入ってみたいと思っているが、なかなか暖簾をくぐれないでいる。

 小学校の頃、夏休みにアゲハチョウの観察をした。卵が孵化して、アオムシからサナギになって成虫になる様を毎日、絵日記に書いた。その時のアオムシのグロテスクな動きが脳裏から離れないのである。

 東大の五月祭では、ミドリムシの製造をしている株式会社ユーグレナの出雲社長の講演会に出席した。社長の第一声は「今日私がここを訪れたのは、ミドリムシはアオムシではなく、藻であることを皆様にお伝えするためです」というものだったが、帰り道、山手ラーメンの暖簾をくぐることはできなかった。第一印象のトラウマを払拭できないのである。

 しばらくして、案の定、青汁が送られてきた。折角だから、感謝して一杯ごちそうになった。20年前のものとは味が一変、飲みやすくなっていた。最近は朝一杯の青汁が元気の源になっている。

◆絶対合格のための勉強法とは

 
 
模擬テストの結果をみて、得手、不得手分野のしぼり込みはできていますか?
 受験は全科目の総合得点で決まります。好きで得意科目の勉強ばかりを今も進めていませんか?
 たとえばA君、英語偏差値75、国語63、社会63で平均67とB君各科目偏差値67で平均67の生徒が試験を受けた場合、合格率の高いのはどちらかとなるでしょうか?
 各科目の配点が同じならばB君が勝ちます。英語の問題が簡単ならば差はいっそう開きます。英語が得意でも満点以上は取れないからです。
 これからは現実的に「合格」を勝ち取るには、不得手科目、分野の底上げで点数を稼ぐ。勉強時間配分も総合得点に効果のある時間配分を考えていくのが大切です。これが指導していてなかなかできていない。ついつい好きな科目ばかりやってしまっている。成績を落とさないためには大切ですが、時間配分をもう一度考えてみてください。

◆夏休みから受験勉強をはじめて早稲田大合格!

 高校3年生の8月から入塾したYさんのお話です。彼女の第一志望は早稲田大学。父親が商学部の出身で、高2の夏休みには父親と福岡から上京して大学を見学するという熱の入れようでした。

 9月に8月の模試のテスト結果が戻ってきました。とても成績が心もとない。このままでは合格はないと私は判断しました。彼女は私立3科目の勉強をしていました。このまま社会を勉強していたら合格はおぼつかないので、私は英語、国語2科目にしぼるように指導をしました。

 彼女の志望はスポーツ科学部、併願校が日本大学芸術学部でした。英・国2科目、小論文、面接で受験ができたからです。(*2015年は変更点があるかもしれません。各自チェックしてください。)

 2科目にしぼってからは、志望校の過去の入試問題を5年分解き、徹底的に出そうな所から勉強を開始しました。英文解釈教室の講義は出遅れていましたが、その場で理解し暗記していました。

 3月、日本大学の不合格発表後に彼女が挨拶に来ました。早稲田の発表待ちでしたが、早稲田はだめだろうと半ば諦めていたようです。翌日また彼女は顔を出しました。彼女がキラットと笑った瞬間。私は結果を聞かずに合格したと直感しました。スポーツ科学部に合格していました!

 私大入試は学部・学科で試験科目が違います。高校の担任の先生は最後まで諦めずに全科目、全力投球するように指導されることが多いと思います。確かに勉強科目を減らすと受験校が限られてきますが、この時期よく考えて、志望校に合格するには「何を勉強し、何を捨てるかの選択」が重要になってきます。表向きは全科目、全力投球を装ってもよいと思います。

 Yさんの成績は1学年450人中300番台。現役では50番以内に入っていないと早稲田に合格できないといわれていました。二科目に集中したのが、功を奏したのです。これから第一志望合格に向けて戦略を練るのが大切になります。



◆夏休みの終わりにこの状態は来春の合格に黄色ランプ点滅です
 
 センター試験模試・英語で毎回180点をコンスタントにとれるようになった塾生に、選択科目・世界史の模試の結果を訊いた。
 「7月は26点、8月は44点でした」
 「そんなに悪いの」
 「頑張っていますが、なかなか点が上がりません」
 「どんな勉強しているのかな?」
 「ナビゲーター(1)~(4)の4冊を読み終わった後、書き込み式をやっています」
 「そんなにやっていたら、先史時代から現代まで時間かかるよね」
 「やっと9月末までに2回目が終わるところです」
 「1回終わるのに3ヶ月かかっていたら不合格だよ。何ヶ月で1回終わりそう?」
 「3回目は1ヵ月半、それ以降は1ヵ月で終わりそうです」
 「私大文系の選択科目は8割以下の得点では不合格ですよ」
 「わかっています。次回の模試は頑張ります!」
 浪人生なら、わかっていると思いますが、みな選択科目は満点を目指しているのです。今こんな状態なら、来春の合格に「黄色ランプが点滅している」と思って、気を引き締めたい!


◆難関大学志望の現役高校生8割がしていることとは

 駆け出しの講師の頃、私は生徒をリスペクトしていました。これ以上教えたら、生徒を軽蔑していることになると思って2,3回同じことを教えたら大丈夫だろうと思っていたのです。

 これが間違いだと気づいたのは友人の中学校教師から指導要領を借りて見た半年後です。「生徒は1,2回の授業で理解できるものはいない。重要事項であれば、20回は反復して指導する」と書いてあったのです。

 塾の講師の評価は「成績アップ」のみです。成績が伸びなければ、本人はやる気はなくし、保護者は別の塾を探します。それ以来、生徒がわからなければ、しつこいと思われるくらい何度も何度もあらゆる角度から解説することにしました。

 この指導の中で効果的な勉強法がわかってきました。授業を受け身で受講するよりも、予習をして「わかること」と「わからないこと」を区別して、授業に臨んだ方が理解が進むということです。

 難関大学志望の現役高校生8割が必ず予習をしているというNHKの調査結果がありました。予習をせずに授業を受けて復習する勉強パターンで成績が伸びていない受験生は試してみる価値があります。


◆お盆休みも終わって今週から課外がはじまる!最終合格に間に合えば!

 5月からはじまった模試結果をみて、一喜一憂していると思います。東大オープン模試のように、傾向に沿った出題がされる判定は精度が高くなりますが、なかなか一般大学入試判定の精度はあまりよくありません。

 一年間を通じてA判定が出たのに早稲田大に落ちたという受験生はザラにいます。国公立大志望で対策を立てずに受験したのが、不合格の最大の理由なのです。

 現役生はこの時期にやるべきことがある。それは受験校を絞ることです。国公立大志望であれば、1校、私立大であれば、1,2校を決めてください。こうすることによって、今後の戦略を立てることができます。
 
 この時期に志望校を決定できませんという生徒がいます。12月までに成績を上げて判定を見て決めるというのです。これでは遅すぎます。

 成績を上げて志望校を決めるのではなく、志望校を先に決めて、合格するための戦略を立てるのです。周りに東大に合格した先輩がいたら、いつから過去問を解いていたかを訊いてみてください。高校1年から意識して過去問を解いていたということがわかると思います。

 入試問題の過去問を解くというのは志望校の傾向をみて、勉強の戦略を立てるものだと考えを改めてください。

 今から第一志望であれば、10年分以上をやると効果が上がります。「逆転合格」はこうして生まれています。最終合格にぎりぎり間に合います。


◆出身高校、居住地、年齢等の制限なしで私立大学医学部の学費を全額免除してくれて、生活資金まで援助してくれる大学がある

 
私立大学医学部は経済的に進学できませんので、国公立大学医学部を受験しますと何度も塾生から進路相談を受けていた。

 国公立大学医学部となれば、センター試験は最低でも85%をとらないと合格は覚束ない。旧帝大の医学部以外の学部に合格できる実力があってもなかなか合格できないのが現状だ。

 そんな折、兵庫県出身の医学部志望の受験生から、私立大学医学部で学費を全額免除してくれて、生活資金まで援助してくれる大学があることを教えてくれた。

 これは兵庫県養成医師制度というもので兵庫県内のへき地等で勤務する医師を確保するため、兵庫県が医学生へ修学資金を貸与し、卒業後、一定の期間、県職員として、県が指定する県内の医師不足地域等の医療機関で勤務する制度である。

・対象大学:自治医科大学、兵庫医科大学、神戸大学、鳥取大学、岡山大学
・貸与金額:授業料等相当額+α
・貸与期間:6年間を基本
・勤務期間:9年間を基本
⇒卒後2年以内に医師になり、9年間勤務すれば、貸与金額の返済が免除される。

 この中に私立の兵庫医科大学がある。国公立大医学部第一志望の方で国語と社会が苦手な方。浪人生で模試の判定がC以下の方は一考する価値がありそうだ。






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