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◆勉強時間の工夫で成績は上がる!
夜遅くまで勉強しているのに成績が一向に上がらない。授業中は睡眠不足で眠気を感じて集中できていない。こんな状態なら勉強時間の工夫が必要だ。東大・京大で1番読まれた本である「思考の整理学」(外山滋比古 著)には勉強時間の工夫として以下のことが書かれていた。
『「朝飯前」というのは、空腹であったり、時間がないというような状況である。そのような状況でも、こなせる仕事。つまり簡単な仕事であるという意味で、この「朝飯前」という言葉が使われるようになったらしい。いまの用法はこの通りだろうが、もとはすこし違っていたのではないか、と疑い出した。
簡単なことだから、朝飯前なのではなく、朝の食事の前にするために、本来は決して簡単でもなんでもないことが、さっさとできてしまい、いかにも簡単そうに見える。(中略)朝の頭はそれだけ能率がいい。「朝飯前」でも出来る。ではなく、「朝飯前」だから出来る。そういう意味で使われはじめたのではないかと考えたのだ。』
外山滋比古さんは、朝食前に散歩をして仕事をすることを実行してみて効果があることを力説されている。また、昼食をとった後もひと眠りするとたいへん効果的で「朝飯前」と同じ効果があると言っている。塾生の福岡県立明善高校では昼食をとった後に15分間睡眠を実施している。この睡眠が学力向上に役立つ結果が出ている。勉強しているのに成績が一向に上がらない受験生は一度試してみる価値がある。