◆「英文解釈教室」の限界とは
「英文解釈教室」(1977年)や「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)などの著者である伊藤和夫の「予備校の英語」を読んだ。
この本の中で「英文解釈教室の限界」を説いている。「『解釈教室』の執筆当時、筆者は従来の参考書と異なった総合的視点と説明の論理的方法を発見したという喜びまたは思いこみに夢中で、研究論文を書くことと、学生向けの参考書を書くことのちがいがわかっていなかった。」
「読むための文法と参考書は、この活動に密着したものでなければならない。線の全体を俯瞰するよりも線の流れに沿った文法、たとえば、英語のセンテンスの先頭に来られる言葉が何種類あり、そのそれぞれに対応した文の構成にどんなものが考えられるかという問題を叙述の中心に据えるような文法が必要なのである。」
「英文解釈教室」(1977年)の反省の上にできたのが、「ビジュアル英文解釈PARTⅠ・Ⅱ」(1988年)なのである。
「ビジュアル英文解釈」は読むための参考書として中学生から大学受験の共通テストレベルまでに対応しているが、「ビジュアル英文解釈」では理解できない構文分析を「英文解釈教室」は行っている。このために難関国公立大二次試験の記述問題対策として「英文解釈教室」は必須となる。
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入試英語のバイブルと言われる「英文解釈教室」をテキストにして、長年、指導してきました。関連のブログです。▶続きを読む