「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」を読んだ。
社会人2年目でうつ病になり、二度の自殺未遂の後遺症で寝たきりになった若者が、スキルも人脈も意欲もなく、ニート生活、離島バイト、あいりん地区を経て自由を勝ち取るまでを描いた感動の実話である。
大学生のころ、世界中を旅しながら、その地で見聞きし、体験したことを書いて生計を立てることができたらと空想したことがあった。
アメリカのニューヨークの地下鉄で盲目の男性が車内でスティービワンダーの歌を歩きながら歌い、歌に魅了された乗客が、彼が片手に持っていた空き缶に見る見るうちに紙幣を入れて一杯になった話や、ベトナムのホーチミンでレストラン店主が7日目にしてやっと本音で語ってくれた国家観や、西オーストラリアのビーチに人食い鮫、ジョーズが侵入し、命からがら助けられた話などを文章にして発信することができたらと考えたのである。
この本はまさにこの理想をパソコン一台で半年間うつ病で寝たっきりだった若者がやり遂げた話なのである。
当然、旅をするには資金が必要になる。この若者はWebマーケティングビジネスを習得し、アフィリエイトで資金を得て世界に飛び出していけるほどの成功をみたのである。
現在、うつ病に悩んでいる人や受験生をやる気にさせる本なのだ。