◆読書はしないといけないの?
もしも、あなたが受験勉強の壁にぶつかって悩んでいたら、この本を薦めたい。
それは「死ぬほど読書」である。著者は伊藤忠商事前会長、元中国大使の丹羽宇一郎氏である。
「はじめに」で朝日新聞「読書はしないといけないの?」の掲載記事に対して著者が読書の必要性に触れている。本を読まなくても本人の勝手であるが、本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるか。
著者の実家は本屋で子供の頃から本を読まないと寝られないほどの読書家である。どんな本を読めばいいのか、また、読書の効用を色々な角度からスポットを当てて丁寧に教えてくれる。
平日にまったく読書をしない高校生の割合は4割以上に上る。読書をしないことによってよりよく生きる機会を失っていることになっている。これほど本を読むことに熱く語りかける本はない。この本を読んで読書しない高校生の目が開かれたらと願うばかりだ。