6年前、灘高1年生の塾生が憂鬱な顔で4月からはじまる英語のリスニングテキストを見せてくれた。
それは「NHKラジオ英会話」だった。学校からは定期テキスト範囲にもするので、毎日欠かさず聴くように指導を受けていた。
また、塾生の福井県高志高校では高校1・2年生が「NHKラジオ英会話」、3年生は「ビジネス英会話」を定期テストに出題していた。
レベルや内容を確かめるために「NHKラジオ英会話」を聴き続けて6年目になる。アプリがあるので聴く時間の制約もない。内容は簡単すぎないかと思ったが応用ができるように工夫がされていて十分に大学受験対策に対応できる。また、英作文対策としても役に立つ。
会話のテキストは十分なものがない。敢えてあげるとすると、「英会話問題のトレーニング」(増進会出版社)だ。このテキストでも難関私立大の会話問題対策としては会話表現の量が不十分だ。
会話問題の表現方法は知らなければ、解けない問題が多い。できるだけ会話文の中で意味を理解して学ぶ必要がある。
リスニングは「継続は力」で毎日やると効果が上がる。三日坊主で続かない受験生はまずテキストを購入しないで試してみる。これだけでも効果はある。単語の綴りまできっちりやりたいと思ったら、テキストを購入してはじめるといい。
大学入学共通テストはリーディング100点、リスニング100点の200点満点である。リスニングもリーディングと同様の重点が置かれている。十分な対策が必要である。