◆「知の巨人」の記憶法とは
勉強したところをすぐに忘れてしまう。習ったところがなかなか思い出せない。こんな悩みを持つ受験生なら、「知の巨人」の記憶法は参考になる。
和歌山が生んだ「知の巨人」、南方熊楠。19歳からアメリカとイギリスに遊学。粘菌をはじめとする生物学や博物学、民俗学を研究して重要な役割を果たした。先日、南紀白浜にある南方熊楠記念館を訪れた。
熊楠は10歳の頃から15歳にかけて「和漢三才図会」(江戸時代の百科全書、全105巻)を文字からさし絵にいたるまでことごとく写しとっている。展示してある筆写には感心させられた。
熊楠は書いて覚えるとよく記憶に残ると言っている。抜群の記憶力があったと評されるのはここにあったと推察される。