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受験勉強は才能か努力か? 
 

 「超一流になるのは才能か努力か」(アンダース・エリクソン著)を読んだ。

 そこそこ勉強ができるようになったが、それ以上成績が上がらない人にはこの勉強法は役立ちそうだ。

 最も有効な練習法は分野に問わず同じ原理がある。

 「そこそこ」レベルから脱却するには目的のある練習が必要である。

 @ただ愚直な練習だけでは目標に達することができない。長期的な目標に達成するために小さな段階を積み重ねる。効果を高めるために具体的に細かく分割して計画を立てる。

 A目的ある練習は集中して行う。やるべきことに神経を集中しなければ、たいした進歩は望めない。

 Bフィードバックが不可欠。できない場合はどこが間違っているのかを把握しなければならない。自分の弱みを解決するようなテクニックを考える必要がある。

 C目的ある練習で最も重要なことは居心地のいい領域から飛び出すこと。楽にできるところにいて練習をしていても技能は伸びない。常にもう一歩上を目指す向上心がないと決して上達はない。それまでにできなかったことに挑戦することがないと壁を乗り越えることができない。

 最後に壁を乗り越える一番良い方法はさらに頑張ることではなく、別の方法を試すこと。教師やコーチから克服法を提案してもらう。

 どんな分野においても絶対に超えられない能力の限界に到達したという明確な証拠はほとんどない。挑戦者が単に諦め、上達しようとするのをやめてしまうケースが多いのだ。

 この本はチェス、バイオリン、テニス、数学などの世界のトッププレイヤーの30年におよぶ研究と実証された事例に基づいて書かれており、読み応えがあった。

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