最近過去問の効用の件をブログにUPしたところ、全国各地から質問が相次いでいる。慶應義塾大学理工学部志望の生徒からも質問を受けた。
当塾から理工学部に行った塾生をちょっと思い出したので披露したい。
彼の第一志望は東京工業大学だった。英語はさほど負担ではないので、塾は週1回にして、理系の科目に力を入れるように指導したが、週2回受講していた。
ある日、彼がA君と会話をしているのを聞いた。「昨日サヨナラで巨人勝ったな」彼の話はサヨナラまでの解説が微に入り細にいり詳しかった。全部見ていたと言うのだ。
A君は「勉強でそんな余裕はない、最終回までよく見られるな」と言った。彼は「余裕がなくてどうする。受験は要領だよ」 ここまで話して二人の話は終わった。
残った彼が塾長だけに教えますと話してくれた。クラスの話題についていくためにプロ野球ニュースを見ています。野球を生中継で見ることはありませんというのだ。友人に感ずかれずに勉強しているのだと言った。「何時間やっているの」と訊いたら、朝の3時まで家庭学習7時間と言うのだ。少々私は驚いた。
最近成績が伸びている人がいる。必死に勉強しているにちがいない。偶然で成績が良くなっているわけがないから、騙されないように!努力せずに絶対に成績UPはない!ここに受験生の「美学」をみた気がしたのである。