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◆西オーストラリア大学の聴講生になった理由
友人がfacebookで西オーストラリア大学の写真をUPした。南半球のオーストラリアは冬を迎えたころだろう。地中海性気候のパースには雪は降らない。暖房はいらず、気温は10℃くらいでセーター一枚着れば過ごせるはずだ。
西オーストラリア大学には日本語学科がある。
インターネットもない時代。日本語を話せるネイティブは重宝すると思ったので、
教授に授業に出席させていただけますかと申し出た。日本人の友人を連れてこないことと、ネイティブとして日本語会話を授業でしてもらうことを条件に5ヶ月間聴講の許可が下りた。
なぜ日本語学科に通ったのか。日本語がどのように教えられているか興味があったからだ。オーストラリアの大学は3年制だ。
クラスには年齢も17歳から30歳代まで様々でオーストリア、香港、シンガポールからの留学生もいた。
1年生の講義は小学校国語のレベルの読み書きから始まり、挨拶の講義でつまらなかったが、3年生の講義は勉強になった。
週刊誌サンデー毎日の日本文を英語に訳す講義だった。日本人にとっては英語を日本語に訳すのが得意だが、オーストラリア人にとっては日本語を英語にするのが容易で早い。スピードが違った。
たまには教授に当てられて発表したり、演歌を歌ったり、放課後はクラスの友人とカフェテリアでカプチーノを飲みながら会話がはずんだ。相手は日本に興味津々のオーストラリア人である。矢継ぎ早の質問攻めに合った。
英会話はある程度話せるようになるとネイティブと興味ある話題でどんどん話した方がためになる。日常の会話で何度も使う言い回しは鸚鵡返しをしていると覚えてしまう。わからない言葉はすぐ質問できるのがいい。英語で解説をしてくれるので助かった。
留学で語学学校に行くと日本人が4分の1から3分の1を占めているのは今も変わっていないようだ。日本人同士で顔を見つめてため息をつく。はるばる外国まで来て日本人同士で英会話の勉強にうんざりしてしまうのだ。ため息をつく前にひととおり学校を終えたら、今度は日本人があまりいないところで英語を使う機会を得る!英語圏にいるということは誰でも先生になってくれる。チャンスは一杯ある。やる気次第で24時間英語漬けになるのだ!
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