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◆40代社会人国公立大医学部合格体験記ー私の友人、野口英世

 こんなタイトルをみて、頭がおかしくなったんじゃないかと思われる方もいるだろう。「野口 英世」は千円札紙幣の肖像画になった細菌学の権威であり、故人である。友人であるはずがない。では、「野口 英世」という同姓同名の友人がいるのかと考えた方もあろう。

 話をすすめると、こういうことなのだ。「野口 英世」との出会いは20年ほど前のオーストラリア、パースである。たまたま中華レストランで私が彼に声を掛けたことによる。当時彼はアパレルの営業を3年ほど勤めた後、ワーキングホリデーに来ていた。色々話をしていると話が合って、私は彼を大学の友達のパーティーに招待したり、仕事のないパースで情報交換したりしていた。

 彼のすばらしい所は、人の話を真剣に聞き、実行できるところである。職がないパースで彼がほとほと困って相談に来た。私は夜中に市場に行けば、仕事が見つかるかもしれないとアドバイスした。彼は終電でパース駅裏にある市場に出向いて、私が言った通り、サンドイッチマンよろしく、前と後ろに“I want a job”と看板をつけ、歩きまわり、仕事を得た。それを聞いて、まさか実行するとは思ってもみなかった。彼は私のアドバイスを聞いて、1日でやりのけたのである。

 帰国後、彼は材木商社に就職し、5年ほどマレーシア、インドネシアへと出張を繰り返していた。その後、商社マンの生活に嫌気がさして、友人の学習塾を手伝うようになった。塾も軌道に乗ってきたが、思うところがあったのか、突然医者を目指すと言いだした。

 彼は大学時代、文系で、数学、生物、化学をゼロから勉強して、国立大学医学部を目指したのである。なかなか国立大学医学部の壁は厚く、4年を要して合格。大学6年間猛勉強したかいあって、医師国家試験に見事合格したのである。

 彼は現在大学の付属病院の病理医として働いている。「野口英世」のような病理学の専門医を目指すのだそうだ。最後にタイトルを改めれば、私の「野口 英世」のような友人”になるだろう。

 福沢諭吉は、幕末から明治への急激な変化について「一身にして二生を経る」と言った。情報革命の現代に生きる私たちも「一身にして二生を経る」ことになっている。

 二生目を自分の中にある可能性を探る生き方があっていい。「範」とする友人がいる。私はこれを機に人生を考え改めようという気になった!









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