図書館で卒塾生のA君とばったり逢った。
彼は高校3年の1年間と浪人の2年間の
計3年間在籍した。
現在は立派な社会人で30代になる。
2年間の浪人後、私立大学に合格したが、
合格した大学に満足いかず、
入学手続きを放置していたら、
入学金の払い込みが遅れて入学できなかった。
しょうがなく公務員専門学校にいくことになった。
この時、私は大学を諦めて、公務員試験合格に
全力を尽くすようにアドバイスしたが、大学進学を諦めなかった。
2年後、広島大学経済学部3年に編入を果たしたのである。
私が塾生から学んだ一瞬だった。
彼は自分を信じて頑張ったのである。
人は生まれながらの能力の差は確かにある。
これを克服するのは日々の努力である。
努力することができれば、遅くとも必ず目標に達する。
あれだけ勉強嫌いだったA君が、
社会人になって、学ぶことの習慣を身につけて、
日曜日の図書館通いが楽しくなったと語った。
これは人生に大きな如意棒を手に入れたのも同然だと思った。