◆浪人の決まった塾生のところへ面談に行った時の話(3月1日)
浪人の決まった塾生のところへ面談に行った時の話である。お父さんから息子が家を出て自活し、受験勉強するというお話を伺っていた。誰だって不合格になれば、悔しさと悲しさで現実を受けいれられず、期待されていた裏返しで、いたたまれない気持ちになって逃げ出したくなる。
ここで踏みとどまって考えなければならないことは、「来春、勝算ありや」ということだ。自活しながら勉強するとなれば、知力に加えて体力、気力が必要になる。達成できれば、人生の修業としては素晴らしい経験を積むことになるが、働きながら勉強となれば、容易なことではない。
面談に向かう途中、あれやこれやと善後策を考え巡らせていた。お母さんと本人から最初に出た言葉は、図らずも家にとどまって勉強しますだった。本人は家族会議のあと、気持ちを押さえて考え改めていた。
時の経つのは速い。センター試験までもう10ヶ月あまりとなった。5月の模擬試験で第1志望B判定が出なければ、厳しい結果になる。