◆上京して志望校が変わった(2月9日)
「先生、母親には黙っといて、俺、芝浦工大に決めたけん」。
「秋葉原を歩き回っとったら、福岡に売っていない部品が
いっぱい売っとるけん。地元には帰りたくなか」。
「もう少しだから、九州大学は受けるように」。
「受験はするけん、先生、母親には黙っといて、
やる気なくした。適当にやるけん」。
「しょうがないな。大学卒業したら東京に行く機会は
何回でもあるだろう?」。
これは上京した塾生との会話です。
秋葉原に行くと志望校が変わる受験生がいます。
豊富な電子部品の品揃えに魅了されたのです。
私も九州、福岡市出身だから、彼の気持ちはよくわかったのです。
東京は地元と比べて、刺激が多いのです。
何事にもやる気が出るのです。
高校時代の担任の口癖は「関門海峡超えるには西南学院に
受かって行けよ」でした。
学力もないのに親に迷惑かけるな。
私立の九州の最難関の大学を超えていけと言う意味だったのです。
昔から上京するには、学力もまた必要だったのです。
彼から別れ際に「母親は先生のこと信じとるけん。内緒にしといて、
頼むけん」と念を押されたのには正直まいりました。