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6月
◆来春の国公立大医学部受験を目指して(6月30日)
来春の国公立大医学部受験を目指して、センター試験後から勉強をスタートした塾生がいる。センター試験の結果が目標点数に達せず、センター試験が終わった翌日から勉強をはじめている。
一般に浪人生ならば、後期日程の結果を見て、3月いっぱいは高校生活を楽しんで4月からという感じになるだろうが、息を抜かずにここまでやり続けているのは立派だと思う。
勉強の習慣を身につけ、ペースを落とすことなく、黙々と続けることが「合格」につながると思うのだ。
◆「例外のない規則はない」と言われるが、英語はこの言葉が当てはまりますね(6月26日)
予備校の先生は色々なことをやっている人が多い。英語の先生であれば、本業はローマ教皇庁のあるバチカン市国の公用語、ラテン語の研究家であったり、インドネシア語の通訳であったり、中国へ進出した日本企業のコンサルタントなどの専門家だったりする。こんな人たちと理系の数学・物理の先生の会話は理系と文系の頭の違いを感じさせられる。
「『例外のない規則はない』と言われるが、英語はこの言葉が当てはまりますね。本当に例外が多くて覚えることが多くて大変でしょう。数学は公式だけで問題が解けます。」と数学の先生の弁。
理系の先生に言わせれば、数学・物理は公式という一つの刀で切れるのに、英語や文系科目は両刀でも切れず、暗記項目が多すぎるというのだ。暗記で10回も同じテキストをまわすなどというのは理系の人が最も嫌がる勉強法だ。理系は少ない公式でいくつもの問題が解けるから魅力があるというのだ。
結論を言うと色々なことを覚えるのが苦痛にならない人は、文系。暗記が面倒で公式を使って考え抜くのが好きなら理系である。文系でも「ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の名前を覚えなくてはいけませんかという塾生もいるが……
◆医学部志望の社会人の方が増えている(6月22日)
ここ2,3年は医学部志望の社会人の方が増えている。20代から50代と幅広く、理系の大学を出て、医療関係(薬剤師・放射線技師)やエンジニア出身の方から文系出身までと様々だ。
社会人が医学部に入学するには、大学の2,3年次に編入する方法と大学入試から入学する方法がある。まずは、最短で医者になるために編入を考える方が多いようだが、募集人数が少ないうえに倍率も30倍以上と高倍率になることから諦めて、大学入試から臨む方が多い。
仕事をしながら勉強してきて、今年が最後の年と頑張っている方もいれば、仕事と勉強の両立をはかりながら、勉強を続けている方もいる。
ここで考えなければならないことは、来春の「合格」ありやということである。
国公立大医学部の合格者は、地元ではトップ高の1・2番の成績。中学の頃から医学部を目指して、平日の家庭学習は5時間、休日は10時間、勉強している。中高一貫校の生徒であれば、高校2年生でひと通りの科目を終えて、高校3年の1年間は受験一筋なのだ。
こんな生徒を相手に打ち勝つための秘策があるのかということなのだ。
社会人の塾生にアドバイスするのは、過去問を分析して、「でる順」に対策を行うことである。国公立大はセンター試験を受験しなければならないので、山を張ることはできないが、私立大学であれば、傾向は例年あまり変わっていない。
経済的な問題もあるので仕事も続ける必要があるが、モチベーションが高いうちに「最短」で合格できる戦略を考えるべきである。
◆Facebookではやっている名言集、受験でよく出題されることわざはこれ(6月17日)
最近Facebookではやっている名言集をみていて、受験でよく出題されることわざはこれにあたると思った。Heaven helps those
who help themselves.(天は自ら助くる者を助く)。サミュエル・スマイルズの「自助論」の中の言葉です。「自助論」を3度読みましたが、頭の中にこの言葉をしみ込ませるには、なかなか1回では入ってきません。
このことわざは、「志を立てて、自分の力でやっていこうという精神の持ち主には、必ずいいチャンスがめぐってくる」という意味です。このわずか一句の中に人間の失敗と成功ということのすべてを含んでいるような気がします。
「自ら助くる」ことをせず、他人や社会にぶら下がろうという人間に待っているものは、破滅にほかなりません。しかし、努力を続けている人には、必ずチャンスがめぐってくるものです。「自助精神」がなければ成功できないと説いているのですね。
◆今の成績で地歴公民の偏差値が55はまずい(6月12日)
今の成績で地歴公民の偏差値が55はまずい。これじゃちょっと来春も危ないよ。英語、国語は、成績が上がっているのだから、地歴公民も力を入れてやってもらわないとね!
毎年いるんだ。暗記科目は追い込みが効くから、秋からスタートっていう受験生が。最後に志望校に合格できれば問題はないが、夏の言葉とは裏腹に、11月ごろには、弱気になって「もう間に合いません、先生」と言われても、もう遅い。なかなか急には点取れるようになっていないからね。
選択科目の1科目の不出来で受験校全校、不合格という人もいて、残念な結果に終わっている。そうならないために、口を酸っぱくして言うけど、今から頑張って、秋には偏差値65越えをたのむよ!いや本当に!
◆5月の模試で早稲田・商学部、B判定が出た(6月7日)
塾生からSkypeで連絡が来た。5月の模試で早稲田・商学部、B判定が出たというのだ。3月に浪人が決まって、この5月の模試にかけて勉強してきたのが、功を奏したのだろう。
昨年はD,E判定だったから、ひとまずよかったなぁ。成績上位者は大学に合格しているのだから、当然の結果だろう。
まだ現役生は勉強していない。これからなのだ。そして現役生の成績が浪人生と並ぶのは11月末といわれている。どちらも辛抱強く勉強を続けていこう!