誰でも「苦手科目」がある。国公立大に進む人は「苦手科目」克服がポイントとなる。「苦手科目」克服のメリットの
話として、風呂屋の桶板の話をする。桶板は底板を何枚かの脇板で囲んで出来ている。底板は一定として、脇板をセンター試験の科目数と同じ、板7枚からなっているとする。得点に合わせて、脇板を切る。点が低い場合は脇板が短くなることとして、枠をつけ桶を作ることとする。
出来上がった桶に水を注ぐと、脇板の短い所から水が漏れる。1科目得点が低い科目があれば、そこから水が漏れ、水は溜まらない。このイメージにセンター試験の総得点は似ている。極端な「苦手科目」はマイナスである。少しでも点数を上げて、水が溜まる桶にした方が、センター試験は強い。平均的に底上げした方が試験に強くなる。
好きな科目は、やっていて面白い。またそれがテストの好結果になって返ってくるので、また力を入れるといった好循環になる。苦手科目は反対の結果で悪循環だ。この悪循環を断って、頑張りましょうなんか言われたところで、勉強ができるようになるわけじゃない。具体的にやり方を変えないとだめだ。
まず勉強法として嫌いな「苦手科目」は、まず取り組んでない人が多いので、自宅学習で真っ先に勉強する。寝る前になるとただでさえやる気がないのに睡魔が襲ってくるに決まっている。そして「苦手科目」を質問できる友人、先生を見つける。先生ならば、どうして分からなくなったか指摘してもらえるので、またそこから復習ができる。基礎ができていないことが多いので、根気よく歯を食いしばってやる。誰でもそうだが、「苦手科目」は得意科目に比べて、勉強時間をかけてもなかなか成績が上がらない。まとまった時間が取れる週末は、「苦手科目」の勉強ができるいい時である。
◆ノーベル賞受賞者が語る「受験の極意」とは(2月15日)
机のまわりを整理して随分いらないものを処分した。その中にブログで取り上げようと保存していたのか、数年前の東大の小柴昌俊名誉教授の記事が出てきた。この間には東大で教授の講演会に出掛けたことを思い出した。
ノーベル賞を受賞した小柴教授なら、勉学においては挫折もなく、順調にこられたと思っていたが、記事によれば、大学受験が近くなってきたころ、教授は寮の入浴中に湯気の向こうから、「小柴は物理などに入れるはずないよ」と落第点をつけた物理の先生と先輩の声を聞いた。この屈辱的な言葉をバネに、「なにくそ」という気持ちが生まれて、難関東大の物理の勉強に打ち込まれたそうだ。
まさに受験生は今こういう気持ちにあると思う。教授はこういう時に逃げてしまったり、人のせいにするのではなく、執拗に自分の本気にたどり着けと力説されている。
◆最後まで諦めず、合格を呼び込んでください。期待しています!(2月14日)
2月から本格的に始まった私立大学の試験は終盤戦を迎えています。随分試験慣れしてきても受験生からは一日だけの試験がこんなに疲れるとは思わなかったという声を聞きます。全神経を集中する入試は体に負担をかけることになっていますね。私立受験の全日程が終わった人なら、国公立二次に向けて気持ちを切り替えていきましょう。
二次試験はセンター試験結果を考えず、開き直って新鮮な気持ちで臨む。好成績なら半分受かった気分になっている人もいますが、ここは万全を期して10日間をもう一度復習に徹しましょう。気を抜いて不合格になった場合、後期試験に響きます。全力を出し切れなかった負い目です。全力を出し尽くしたら、諦めがついてすんなり後期に臨めます。
朝は試験本番の起床時刻に起きて、試験時間通りに問題を解き、時間配分をもう一度考えながらやってみる。慣れない試験旅行や大学の下見など時間を取られますが、この10日間は受験で一番大切。夏休みの勉強の40日間にも匹敵しますので、最後まで諦めず、合格を呼び込んでください。期待しています!
◆来春の国公立大医学部受験を目指して(2月10日)
来春の国公立大医学部受験を目指して、センター試験後から勉強をスタートした塾生がいる。センター試験の結果が目標点数に達せず、センター試験が終わった翌日から勉強をはじめている。
一般に浪人生ならば、後期日程の結果を見て、3月いっぱいは高校生活を楽しんで4月からという感じになるだろうが、息を抜かずにやり続けるのは立派だと思う。
勉強の習慣を身につけ、ペースを落とすことなく、黙々と続けることが「合格」につながると思うのだ。
昨日は一日中雪が降りました。東京の積雪は27cmで45年ぶりの大雪だったんですね。午前中の授業が終わって、皇居まで散歩に出掛けました。梅にうぐいすが止まっていて、もう春がそこまできていることを実感しました。
帰り道に古本屋街で、現在、新党日本代表の田中康夫氏が、昔、上梓した「大学受験講座−東大入試問題で考える」を見つけて購入しました。この本の中で「東大の入試問題を解いてみて確信した、英語学習の王道」編の中で、彼が採点官の心証が良い訳文を考えていたので引用します。
Feeling a little uncomfortable and ill at ease in the presence of others, one finds his mind won’t work right. It simply refuses to come up with the bright remark or the lively comeback that would have found so beautiful a place in the conversation.
(人前でちょっぴり居心地が悪く落ち着かなく感じると、なかなかうまくは頭が回転しなくなる。会話の中でとてもピッタリと聞こえるはずの気の効いたせりふや生き生きとした受け答えが、どうしても頭に浮かんでこないのである。)
彼は「英文解釈教室」の伊藤和夫先生を大変評価していて、先生のように筋道の通った文法解釈による基本の押え方をする授業でなければ、実力はつかない。意訳をする際のフィーリングも、理論文法に基づく基礎が出来ていてこそ、自由自在になることを力説していました。まさにその通りと私は納得しました。
◆受験生へのアドバイス(2月6日)
明日から明治大学の一般選抜入学試験がはじまるので、御茶ノ水駅からリバティタワーあたりをぐるっと回って様子を見に行った。明日は理工学部の試験とあって、リバティタワーの掲示板の前では、東京ではあまり見かけない黒の学生服姿の男子受験生を多く見かけた。半数はインフルエンザ対策でマスクをつけ、目つきは真剣そのもの、殺気すら感じた。これから私大受験は20日までの2週間は受験ラッシュで息が抜けない。
受験生へのアドバイスはその日の間違いはその日に解消して、終わった試験に後悔せず、翌日には、また新たな気持ちで臨むのがいい!
◆「小論文」、「自由英作文」対策とは(2月4日)
今日は国公立大2次の「小論文」、「自由英作文」対策を考えてみたい。
まず、両対策ともセンター試験前にやっている人はあまりいない。今からやってちょうどいいので心配無用だ。まず受験校の過去問をできるだけ情報収集する。最低10年分は集めたい。集めたら時間を決めて解く。
ここでのポイントは、出来た答案を必ず添削してもらうことだ。自分で解答見て添削しても、合格答案までには至らない。現役生なら、職員室に行って担当の先生に見てもらう。知らない先生でも先生なら快く引き受けてくれる。この厚かましさが「幸運」を生む。そして先生から添削してもらった「答案」を毎日見て、暗記することが大切になる。
ここで「なぜ暗記するのか?」と疑問に思う受験生もいるだろう。全く同じ問題が出題されない以上、無駄だと考えるのだろう。ご尤もだが、「小論文」、「自由英作文」は、どうにでも論理展開が出来る。知っている構文や覚えている文をもとに自由自在に書けるのだ。
こんな方法で皆な合格しているので、今から徹底的に先生にお願いして準備したい。 最後に過去問10年分と予想問題10題の計20題を自分のものにして試験に臨めば、「合格」はグーットと近づくと言っておきたい。
◆先生、講義が終わったら毎回頭がズキズキ痛みます(2月1日)
「先生、講義が終わったら毎回頭がズキズキ痛みます」という話をもらった。私は、また来たなと思った。入塾して1,2ヶ月目の生徒からの異口同音の声をよく耳にしているからである。
自分の苦手な科目や難しい科目を勉強すると、頭がちょっと拒絶反応を起こして、頭が痛くなることがある。考えなければならないことが、多ければ多いほど頭は疲れる。解答に筋道をつけて理解できるまで頭は休まらないので頭が痛くなる。
「英文解釈教室」を勉強したての高校1・2年生はちょっと難しすぎて、みんなフーフーいいながら取り組んでいる。Chapter1・2で5文型を学び、Chapter3 that節、Chapter4 what節を終えるころには、構文理解が進んで頭の痛みもなくなくているようだ。
講義が終わったあとの頭痛は、真剣に理解しようとする脳の正常な反応ですので、心配しないでください。半年もすれば、初めのころに読んだ英文がスイスイわかるようになっていますからご安心ください。