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9月
◆塾生からそろそろ日本史の文化史をはじめます(9月27日)
秋になって、塾生からそろそろ日本史の文化史をはじめますという話を聞いた。春から日本史は穴を作らず全部やるように指導してきましたが、残念ながら文化史だけは、10月頃からはじめる受験生が多いのです。
10月から文化史をはじめた三人の塾生の体験談をお話しすると、ゼロから覚えるのは容易ではなく、終わらぬまま受験に突入。
国公立大(首都大学東京、熊本大、佐賀大)には合格できましたが、私立大は全滅しました。どの大学でも大問で必ず1問は文化史が出題されるのです。私立大学では1科目でも得点できないとなかなか合格できません。
暗記科目は一度は深く頭の中に入れておかないと間に合わない結果になっています。これを「他山の石」としてください。
主要教科は抜群の成績をおさめていても、1科目、それも穴があれば、ざるで水をすくうがごとくになります。ちょっと勉強が遅れている人はこの教訓を肝に銘じてこれから頑張ってください。
◆あと100日あまり、本気でやれば合格できる(9月22日)
10月から本格的に受験勉強をはじめて、GMARCHレベルの大学に合格する人がいる。合格する人の共通項は、3教科型数・社選択なら、政経を受験科目にしている人だ。日本史・世界史を今からやりはじめるなら、ちょっと無理、本番で85%以上は取れない。政経なら過去問を吟味すれば、これくらいは可能である。
中央大学経済学部の政経を2年分やってみた。基本的な問題だ。問題集と教科書を1月までに3ヶ月で4,5回せば、85%以上はいけると思った。
次に英語、今から始めるのだから、英作文、和訳が出題されるところは無理。長文問題、単熟語選択、和訳の選択、英問・英答形式中心の問題になる。明治大の商学部は狙い目だ。ここに合格している人のパターンは、単熟語は完璧に繰り返しやって、毎日長文を読み、文の前後関係で単語の意味、大意を取る練習をしている人だ。
あと100日あまり、本気でやれば合格できる。まずは志望大学を上記の観点からしぼって、決定して取り組んでもらえば確率が高くなる。
◆何かしらの勉強のコツを手に入れることができた(9月18日)
昔、テスト前はよく賭けをやった。テストの点数が低い方が「昼飯をおごる」とか、「しっぺをされる」とかの罰を課すのである。
毎日やらないと効果が上がらない英単語や社会の問題などの暗記は、何か刺激がないとやる気が出なかった。
この賭けで成績を上げるこつは、自分よりちょっとできる友人を賭けゲームに引き込むことである。相手は自分より成績がよいから、はじめは負ける。何度も負けが込んで悔しい思いをし、反省して勉強するうちに「1勝」する。こうなるとしめたもので、何かしらの勉強のコツを手に入れることができた。そして知らぬうちに、お互いに実力がついて合格へとつながったのである。
◆努力せずに絶対に「成績UP」はない!(9月16日)
最近過去問の効用の件をブログにUPしたところ、全国各地から質問が相次いでいる。慶應義塾大学理工学部志望の生徒からも質問を受けた。当塾から理工学部に行った塾生をちょっと思い出したので披露したい。
彼の第一志望は東京工業大学だった。英語はさほど負担ではないので、塾は週1回にして、理系の科目に力を入れるように指導したが、週2回受講していた。
ある日、彼がA君と会話をしているのを聞いた。「昨日サヨナラで巨人勝ったな。」彼の話はサヨナラまでの解説が微に入り細にいり詳しかった。全部見ていたと言うのだ。A君は「勉強でそんな余裕はない、最終回までよく見られるな」といった。彼は「余裕がなくてどうする。受験は要領だよ」。ここまで話して二人の話は終わった。
残った彼が塾長だけに教えますと話してくれた。クラスの話題についていくためにプロ野球ニュースを見ています。野球を生中継で見ることはありませんというのだ。友人に感ずかれずに勉強しているのだと言った。「何時間やっているの」と訊いたら、朝の3時まで家庭学習7時間と言うのだ。少々私は驚いた。3年の夏まで硬式テニス部で頑張って、秋のこの時期に猛勉強をやっていたのである。
最近成績が伸びてきている人がいる。必死に勉強しているにちがいない。偶然で成績が良くなっているわけないから、騙されないように!努力せずに絶対に「成績UP」はない!ここに受験生の「美学」をみた気がしたのである。
◆英作文が手に負えないと感じている人もいますね(9月14日)
夏休みに過去問を解いてみて、英作文が手に負えないと感じている人もいますね。英作文の難しさはいくら文法的に正しい文を書いてみても、ネイティブに「こんな表現はない」と言われてしまえば、おしまいになってしまうことです。
自由英作文であれば、暗記をしている英文で書くことができるので、まだ気が楽ですが、下線部の英作文となれば、日本語と英語の言い回しの違いに気をつけなければなりません。
(例)喫煙が体に悪いのは常識である。
It’s a common sense that smoking is bad for your health.
*常識は、a common sense としたいところだが、 こういう言い方はない。well-knownにすれば、通じる英文になる。
このように、英語と日本語の違いに気を付けて、できるだけ簡単な表現を確実に整理して覚えていくことです。
◆「東大の英語25カ年」の問題集に取り組んでいる(9月12日)
「東大の英語25カ年」(教学社)の問題集に取り組んでいる。編者の指示通りにまず下線部和訳の問題を終えたところだ。
やはり25年分もやると傾向がわかった。間近に迫っている2次試験前に不用意な発言は差し控えたいが、よく出題されているのはit〜thatである。
受験生ならば、強調構文、形式主語、付加(付加とはIt seems that he is rich.の形で独立した文の前につくことで何らかの意味が付加される形)の3つのパターンを思い浮かべるであろうが、東大入試問題はitが意外にも指示代名詞であることが多い。
「英文解釈教室」の著者、伊藤和夫氏がいうようにit 〜that構文と気づかずにすんなりitが指示代名詞であるとわかれば問題はないが、構造を取り違えている場合には英文の構造認識ができていないことになるので、配点すべてを失う可能性がある。これが下線部和訳の最大の盲点である。
◆夏風邪を引いて体調が悪いんです(9月8日)
「夏風邪を引いて体調が悪いんです」とSkypeで塾生が鼻声でつぶやいた。今年は連日の猛暑と夏バテが重なって風邪気味の人が多い。受験の時に風邪をひけば1年の努力が水泡に帰する。
私が受験生のころ、風邪で熱が出て試験を受けられない状態だけは避けたいとの一心から予防に努めた。まず始めたのがタオルの全身乾布摩擦。これでは効き目がないと感じて、次にタワシ全身摩擦。これでもいま一つと感じたところで起床からの水浴をはじめた。これは睡眠不足でもパット目が覚めて一石二鳥だった。朝からスイッチが入ってすぐに勉強できた。
水浴びはよっぽど気合い入っていなければ冬から始められない。今の時期が最終リミットになる。受験で風邪予防を考えている人は今から始めるのがよい。
最後に余談になるが、水浴びをしていても不覚にも私は冬に風邪をひいたことがある。39℃以上の熱が出た。寒くて布団にもぐりこみたい気持だった。その日は教壇に立たなければならない授業があった。どうせ休むことになるならと、一か八か雪の降る中、水風呂に入ってみた。驚いたことに後頭部に血が逆流して、またたく間に風邪が30分ほどで完治したのである。それ以来風邪をひいたことがないが、風邪をひいた者がいたらこの話をする。
残念ながら風邪を引いて水風呂に入ったものはいない。医学的解明を医学部に行った塾生に尋ねるがいまだもって確たるものはない、興味のある方は研究してもらいたいと願っている。
◆9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね(9月4日)
9月なって実力テストの結果をもらった人も多いようですね。テスト結果が悪いと夏の苦労が報われず、落ち込みますね。むしゃくしゃして返ってきた解答用紙をゴミ箱に捨てた人を目撃したことがあります。気持はよくわかりますが、まだ途中結果です。解答用紙が戻ってきたら見直しを必ず行ってください。テストを受けた時間が無駄になります。間違った答案は自分の弱点を教えてくれています。これほど大切なものはありません。自分の大学合格へ導く道標にもなります。
浪人生で自分の間違ったところを1冊のノートにまとめて試験前に確認しているものがいました。わかりやすくまとめられていて感心しました。現役生は時間がないでしょうから、模範解答の重要なところはラインマーカーを引いて再度見直しできるようにしておいたらいいですね。
勝負は来年です。短気を起こさず、1歩1歩固めていきましょう!
バナースペース
生葉塾 ネット家庭教師