理解できている生徒を引きつけるには、ベテラン講師ならおわかりのように、だんだんと難しい問題を出していけばいい。基礎を教えた後は、考えさせる問題は効果が上がる。先日の問題は、ちょっとわかる生徒も面喰ったようで、もう一問出してほしいとメールが来た。では等位接続詞、and
の問題です。
◆次の英文andで結びついている語は何でしょうか。
The day has twenty-four hours and the week seven days.
andの後に動詞がないことから、andの前のThe dayが、the week にtwenty-four が、seven daysに対応していることに気づけば、hasが省略されていることがわかる。共通の構造を持ち一部の語句は同一である2つの部分から文が構成されるとき、同一の部分を後半では省略されることがある。
◆次の文の構造、訳はどうなりますか。(ヒント:diseaseのあとの, (コンマ)はandと同じ働きをしている。)
Ugliness is one of the symptoms of disease, beauty of health.
(解説)
Uglinessとbeauty、 of diseaseとof health が対応していて、is one of the symptomsが後半省略されている。
(訳)醜さは病気の、美は健康の徴候のひとつである。
ご理解いただけたでしょうか。では、また質問してくださいね!
◆英文解釈教室からの問題です(5月14日)
英文解釈教室(p226)からの問題です。
次の英文の和訳を考えてみましょう。
(a) I love him more than she.
受験生の半分以上が間違える文です。下記の解答を見ないで、よ〜く考えてみましょう。
「私は彼女を愛するよりも彼のほうを愛している」
と考えた人は下記(b)の文の訳はどうなりますか。
(b) I love him more than her.
そうです、(b)文が「私は彼女を愛するよりも彼のほうを愛している」になりますね。
では(a)は、I love him. と She loves him.を比較したものなので、「彼女よりも私のほうが、彼を愛している」の意味になりますね。
as〜as、〜er thanをみて、比較級の文とわかったら、二番目のas以下、than以下のBをみつけて、これに対する同類形Aをみつければいいことになります。順番は比較級、B,Aの順です。
*(a) Bはshe、AはI (b) Bはher、Aはhimになりますね。
比較級の文では、as、than以下の文を独立させたとき、どうなるかを考えてみればいいですね。
◆入試で辞書持ち込みの有名大学知っている(5月10日)
こんなタイトルをみて、眉唾ものだと思っている人もいるだろう。単語・熟語を必死に今覚えている人にとっては、そんな大学があったら渡りに船、行きたい大学だったら、暗記はせずに受験に臨みたいと考えることだろう。
私が知っている限り、20年ほど前から慶應義塾大学文学部は、英日・日英の辞書を持ち込みできる試験を続けている。大学側の見解を想像すると、単語1語がわからないから不合格にしない。単語は辞書を引いていいから、受験生の構文の理解力をみたいということだろう。言い換えれば、辞書があれば、独力で外書が読める塾生を求めているということだ。
数日前のブログで、簡単な英語だけれど、構文理解ができていなければ、解けない問題を出した。反響があって、「構文理解とは、こういうことですか」とか、「目から鱗が落ちました。構文理解に努めます」などのメールが来た。 慶應の問題は長文と和訳が中心だ。長文の語数は多いが、試験時間は2時間ある。過去問をみても、「英文解釈教室」が十分に理解できていれば合格できる。文学部に関心のある受験生ならば、トライしてみる価値がありそうだ。
また、今日は塾生が医学部を受験するので過去問を見たが、構文は文学部と同様、「英文解釈教室」レベル。単語は医学部関連の単語に気を配る必要がある。英作文対策は欠かせない。1次試験合格発表が国公立前期の発表日前後なので、併願しやすく実績もあり、高倍率になっており、私立大学医学部超難関校になっていることがよくわかった。
●来年の入試は慶應義塾大学入学試験要項(11月下旬販売開始)を参照にしてください。
◆受験に相当効果があります(5月8日)
教学社・大学受験シリーズの赤本は3年分が多いですね。傾向をみるうえでは、3年分やれば効果はもちろんあります。しかし本気で第1志望校にいきたいのであれば、最低10年分はやってください。東大は25年分ありますね。出題傾向がわかると次に対策に取り組むのです。相当の効果があります。
極端な例になりますが、他大学の過去問には目もくれず、第1志望の早稲田大学の赤本のみ10年分を解いて、他大学全滅。早稲田大学の商学部、教育学部の2学部に合格した猛者がいます。
7月末までに主要科目の範囲をざっと目を通して、そろそろ終わった科目から過去問研究するのが良いと思います。
当塾では過去問対策コースをおこなっています。ご関心のある方はお問い合わせください。
◆GWの実力テストの結果が出た人が多いようですね(5月7日)
GWの実力テストの結果が出た人が多いようですね。テスト結果が悪いと今までの苦労が報われず、落ち込みますね。中にはむしゃくしゃして返ってきた解答用紙をゴミ箱に捨てた人を目撃したことがあります。気持はよくわかりますが、まだ途中結果です。
解答用紙が戻ってきたら見直しを必ず行ってください。テストを受けた時間が無駄になります。間違った答案は自分の弱点を教えてくれています。これほど大切なものはありません。自分の大学合格へ導く道標にもなります。
浪人生で自分の間違ったところを1冊のノートにまとめて試験前に確認しているものがいました。わかりやすくまとめられていて感心しました。現役生は時間がないでしょうから、模範解答の重要なところはラインマーカーを引いて再度見直しできるようにしておいたらいいですね。
勝負は来年です。短気を起こさず、一歩一歩固めていきましょう。
◆受験生は後半のGWに賭ける!(5月2日)
後半のGWがはじまりますね。前半のGWを何することもなく、ボーットしてしまった人は気をつけなければなりません。自覚しなくてならないのは、来年のGWにまた受験勉強やってていいですか?ここは遊び心を断ち切って集中的にやるしかありません。
それにはまず、学校に通学している時と変わらず起床することです。塾生の先輩の中には休日も平日と変わらず6時起床して、学校に通っている時と同じ時間に勉強した人がいます。目標として午前中3時間は集中することです。自宅勉強に自信がない人は、図書館、学校へ場所を変えてみましょう。
まとまった時間が取れるわけですから、遅れている科目や苦手な科目の克服に努めてください。なかなか成績が伸びないと誰でもやる気をなくします。これは基礎ができていないことが多いので、このまとまった時間で計画を立て一気にやってください。
GW明けには高校で実力テストが実施されるところも多いですね。3年生は理科・社会も加わります。差がつきますので心引き締めて頑張りましょう!