◆10月も半ばを過ぎた(10月17日)
10月も半ばを過ぎた。あと1ヵ月で現役生の成績が浪人生と並ぶ。ここで現実的に考えねばならないことは、受験校
である。
国公立大第1志望の浪人生で、今までC判定までの結果なら、第2志望への変更が賢明である。
私立大学は受験日が同じ日でなければ、何校でも受験できる。浪人生でB判定が秋以降半分なら、3対7の割合で不合
格と思って気を引き締めてやった方がいい。C判定なら、よっぽど頑張らなければ、合格していない結果が出ている。
現役生は、なりふり構わず勉強している。D、E判定の人でも、2,3割が合格している。浪人生はB判定を取っている
からと安心するのではなく、現役生と同じ気持ちで攻めていった方が良い。
「4月になれば今の高2生が受験生になるのだが、その時点からセンター試験まではたった9カ月しかない。そこから
準備を始めたのでは遅すぎる。1年後、もう少し時間があればと後悔しないためにも、高2生の冬期講習から受験生とし
ての勉強をしていく必要がある」という受験カウンセラーの記事を読んだ。
確かに「大学受験のスタート」は早く切った方が良いが、なかなか高2生の冬から始められるものは少ないのが現状だ
。受験生としては最短の時間で最高のパーフォマンスを上げて、第1志望校に合格することを旨とするからだ。高校受験でなんとかなった生徒にはこの傾向は一層強い。自分は追い込みが効いて、「合格できる」という自信がある。このタイプの生徒にまわりから早く受験勉強を始めなさいと言っても逆効果のような気がする。
私は自分というものを自分がよく分かっているだろうから、生徒には自分で判断するようにいっている。現役でどの大
学の合格ならば入学するのか。浪人生になったとき、まわりのプレッシャーに耐えうるのかをよく考えることだ。忠告と
しては、気が弱い受験生は早めにスタートを切った方がよい。合格が長引けば長引くほど勉強がしづらくなるからだ。
◆早く来い来いセンター(10月13日)
タイトルの気持ちの浪人生は多いだろう。浪人生は現役生がこの時期、捨て身で勉強しているから、成績を抜かれない
うちに明日にでもセンター試験を受けたい気持ちになっている。こういう気持ちの浪人生がいたら、足をすくわれる。秋の模擬試験で私大B判定が出て60%の合格可能性があると思っていても、今までの私の経験からいって3校に1校の合格がやっとだ。
浪人生でまた不合格になる人のパータンは、この時期に浮かれて勉強がおろそかになってしまうことである。現役生が
死に物狂いで頑張っている。浪人生も背水の陣で臨むことである。
◆東大教授が教える「受験勉強法」とは(10月10日)
立花隆東大教授が本の中で「学生当時、東大の授業を1ヵ月余り受講したが、講義を聞くよりは、その教授の書いた本
を読んだ方が私にはよかったので、講義には出ず、本を読むことにした」と述べられていた。
私も同感である。1か月もすれば講義は三四巡して、内容はほぼ察しがつくようになった。講義の教科書を見ると講義
内容と本は同一。講義に出ることなく、本だけ読んで理解に努めた。講義が今日のニュースを切り口に話が発展する講義
は面白く、出席した記憶がある。
立花教授がおっしゃるように「講義で語られる言葉より、本の方が何度も吟味されたエッセンスが込められて、まとま
ってわかりやすいのである」。そして、私が思うにわかるところとわからないところを取捨選択できるので能率的に学習
できるのだ。
こういうわけで当塾では「英文解釈教室」を長年使っている。これを読んですんなり理解できる受験生には問題はない
。ここで問題なのは、わからないところが出た時の処理である。「ちょっとここがわからないので、基礎から段階的に教
えてほしい」などの要望に応えてくれるところがあればいいのだ。当塾は自学をして能率的に学習できることを目指して
いる。
大学受験に勝つためには、1科目に最良の1冊の参考書を徹底的にやることが「合格」に一番近いと考えている。
◆12月末から、そろそろ私大入試がはじまります(10月5日)
12月末から、そろそろ私大入試がはじまります。各科目おおざっぱに言うと100点満点で受験者平均55点、合格
者平均70点ぐらいでしょう。差は15点ほどになります。
ではこの差を埋めるには今からどういう対策が有効かと考えると、過去問を見て問題に対する時間配分を考えてみるこ
とが重要になります。また試験時間より5〜10分短い時間で解く練習を重ねることです。
配点を公表していない大学が多いですが。英語であれば、長文問題の配点が高いはずでここの高得点が合否を決めると
いってよいと思います。前から解いていって時間が余る人はいいですが、どうしても時間不足なら解く順番を考えてみて
ください。長文はある程度時間がないと文法問題を解くのと違って得点になりません。
毎年塾生で補欠合格のケースがよくあります。1、2点差が分かれ目になっているのです。1点差で不合格にならない
ように、もう一度過去問をみて対策を練ってみましょう。
◆センター試験で一番要求されるものは(10月3日)
センター試験で一番要求されるものは問題を解くスピードである。たとえば、英語は試験時間が20分伸びれば、平均
点は30点上がるだろうと言われている。誰でもじっくり考えれば、10%〜20%は成績が伸びるのだ。
今の実力で10%〜20%成績を伸ばすには、試験問題を解く時間を短くすればよい。ひとつの方法は80分の筆記問
題を80分で解いてもスピードはつかないので、60分で解く練習を繰り返すことだ。
はじめのうちは6番の問題の半分も行かないかもしれないが、10回もやれば段々と慣れてきて要領がわかってくる。
200点満点の筆記で198点,196点,190点をとった塾生は試験を60分で終えて見直しをやったと語った。
私大の英語でも80分のセンター試験を60分で解く練習をやってちょうどよい結果が当塾では出ている。
まだセンター試験まで時間があるので、まずは出題傾向分析をおこない、長文はリード(問題文)を読んで、書かれて
いるところを早く見つける練習をみっちりやる。解き方がわかれば、時間短縮につながるので焦らず取り組んでみよう。
当塾では入試英語のバイブルと言われる「英文解釈教室ー改訂版」をテキストにして、まず英文構造理解をして「直読
直解」ができるように指導していきます。
基礎ではテキストの短文に取り組みます。(センター試験対策-60時間[講義配信・個別授業・自習])基礎が終了した
方は応用に進み、長文に取り組みます。(国立2次対策、下線部訳、要約問題対策-40時間[個別授業・自習])1回一通
り終了するのに100時間ほどのカリキュラムとなります。
伊藤先生のテキストは初級から上級まであります。理想は1学年ごとに1冊づつ解いていくのがよいと思いますが、何
分受験生には時間がありません。長年の講師経験からこれ1冊に一生懸命に取り組んで最低3回復習していただく方が効
果が上がっています。徹底してやるために出てくる単語、熟語は完全に暗記できるように指導、補助しています。
大学受験の構文は難解なレベルまでほぼできるようになります。成績が上がらない受験生の特徴はどこで点数を落とし
ているのか解らない。答案の書き方が悪くて良い点に結びつかないなどです。当塾では個人指導で各自の弱点を指摘して
何度も繰り返し助言しています。
成績は勉強時間に比して上がるものではなく、偏差値50の生徒でしたら3ヵ月努力を続けて、なかなか成績が伸びな
いと悩んで、それでも勉強を続けていたら5上がり、その後は55以下の偏差値に戻らないようになる。また3か月ほど
たゆまない努力を続けているうちに成績が上がるという階段状のグラフになっていきます。成績の上がらない時は誰でも
意気消沈してやる気も失せて勉強も進みません。こんな時の受験生の指針となるように個別指導で受験全般の適切な助言
を行っています。